695.過去の体験
 レオクラブ企画の「わくわく運動会」に参加しました。朝からレオクラブのメンバーと一緒に、こばと学園の子ども達を和歌山東公園体育館で迎えて、春の一日を楽しみました。 

 外は強い風と雨模様でしたが、体育館内は温かい人の交流の場となりました。そしてライオンズクラブメンバーが10人も参加してくれて、レオクラブの熱心な活動を直接ご覧いただきました。レオクラブは若い人達が社会貢献活動に実際に取り組んでもらって社会に関心を持ってもらいたいと願って組織している会です。現在は和歌山大学の学生を中心としたメンバーで構成していて、毎月、何らかの社会貢献活動を行ってくれています。

 ライオンズクラブは大人の社会貢献団体だとすれば、レオクラブは青少年の社会貢献活動団体とも言えます。遊ぶことも大切ですが、現在の厳しい社会にも関心を払い、直接、自分たちが届く範囲の社会貢献活動をすることは、これからの長い人生で肥やしになる貴重な体験だと思います。

 この運動会では、一緒に玉いれやドッヂボールを行いました。小学校の時代以来の本格的な再体験でした。大人になると無心になることの難しさが言われていますが、意外なことに気付きました。子どもの頃に遊んだ体験をすると童心に帰ることが出来ます。その気持ちが無心に近い気持ちだと思えました。ボールを追いかけているその瞬間は、他に何も考えていないのです。明日からの仕事のことや解決すべき問題などは頭と心から抜けています。いまの瞬間だけを楽しんでいる状態が無心だとすれば、童心に帰ることは全ての出来事から精神が開放される時なのです。

 ストレス発散や疲れを癒すことイコール休息とも言われています。勿論、そうだと思いますが、積極的な休息とは身体を動かして、精神を無に開放することだと思いました。

 最初に行ったラジオ体操もそうです。ここ何年かラジオ体操をしたことがなかったのですが、音楽に合わせて身体が動きますから不思議なものです。小学校の時の体育のラジオ体操のような気持ちになり、ここでも無心に近い状態になりました。

 新しいことを始めることも大切ですが、昔の体験を今一度取り戻すこともリフレッシュの最適な手段かも知れません。誰でも何度か体験していることは、身体感覚を簡単に取り戻すことが可能だからです。難しい身体の動きではなく簡単なことで身体が反応する感覚は仕事の場面でも有効です。会話で進める仕事のほとんどは反射的なものです。他人の言葉を都度考えて答えを返しているようでは仕事になりません。相手の言葉に対して反射的に自分の考えに最も近い言葉で返しているのです。

 それは自分の専門分野の仕事であれば、マニュアルを見なくても考え方や説明すべきことは身体と頭で覚えているからです。

 身体が勝手に動く感覚を簡単に取り戻せる方法は、自分の過去の体験にあるのです。過去の自分から学ぶことはたくさんありますから、瞬く間に過去になっているこの時間を有効に過ごすことが大切だと思います。今の自分は明日の自分を創り、将来の自分の礎になっているからです。

 今日の自分が消えて明日の自分が存在していることはありませんから、やはり今日、いまと言える瞬間を大切にすべきなのです。

 楽しい今日の運動会を終えました。来年の再会を誓い合って、こばと学園のみんなとレオクラブ、ライオンズクラブメンバーがそれぞれの場に帰っていきました。ここから現実の今日に戻りました。

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