666.人生は悪くない
 東京都内で行われた同窓会に出席しました。和歌山市出身で東京在住の同級生の集まりに参加してきたものです。卒業してからほぼ30年振りですが、話をすると直ぐに打ち解けますから不思議なものです。みんな違った人生を歩んでいますが、それぞれが良い人生を生きていることが分かりました。これは嬉しいことです。

 今晩の感想は「人生は素晴らしい」と言うよりも「人生は悪くない」というものでした。素晴らしい人生だったと言うのは死の直前にとっておきたい言葉だと思いました。今は困難や辛いこともあるけれど、人生は決して悪くないと思えるだけで幸せです。
卒業してから、それぞれの人生で直面する困難を乗り越えてきた同級生と、学生時代には交わせなかったような会話がありました。お互いの言葉から、やはり生きていることは素晴らしいことを実感しますし、これからも同じように生きて行くんだなぁと感じました。 

 人生に突然はありません。「朝起きたら突然人生が変わっていた」だとか「いままでの過去が変わっていた」なんていうことはあり得ません。毎日の積み重なりが人生を形作っているのです。それぞれが違う人生の作品を作っていますから、どの人生も悪くないのです。 
 何故なら、この世で自己表現する最大の方法は自分の人生を生きていることだからです。生きている中での最大の作品を最高の作品に仕上げるために、自分が作り出している環境の中で毎日を元気よく生きているのです。

一日四時間しか睡眠時間がない同級生は休むことが嫌いで、仕事に家庭に、そして新しい挑戦を行っています。都内での仕事の後、一ヶ月に一度は河口湖近くの別荘にいやされに行くようです。何とも素敵な人生を過ごしているものです。もう元気をいただく他ないと感じました。
 兵庫県三田市で学習塾を経営していた同級生は、平成21年2月から東京に塾で進出することになりました。47歳にして東京での塾経営で、人生を賭けた挑戦をすることに驚きました。人生はいつまでも挑戦する姿勢が大事であることを気付かせてくれるものです。

 悪くない人生がいくつも仕上がった時、それは人生最後の瞬間に訪れると思いますが、それが素晴らしい人生という作品として完成しているのです。卒業してから今に至るまで、みんなが発展途上でいられていることに感謝しています。元気さと挑戦の気持ちを持ち続ける限り、これからも発展を遂げる環境の中で生きられることだと思っていますから、これからも楽しみです。

 どんなことがあっても「人生は悪くない」。そんなことを感じられるようになった47歳の初春でした。若い時には感じることが出来なかったものです。これからも悪くない出来事に遭遇していくことと思いますが、これからも未知の人生の山を登っている最中にどんな光景を見ることができるのか楽しみです。
 

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