平成15年12月 8日(月)
A.平成15年12月
 和歌山市議会一般質問内容への
 答弁内容
答弁者 : 市長
 卸商、小売市場、小売商、商店街等商業者の意見を聞く中では、ここ数年経営状況が非常に厳しく、大型店の退店等により、相乗効果も望めない状況にあると言う意見がほとんどですが、一方、商店街連合会では新しい取り組みとして一店逸品運動を進め集客増に努められております。
 また、皮革関係をはじめとする地場産業関係者からは、大変厳しい経済状況下にありますが、地場産業浮揚のため、新製品の開発などにより和歌山ブランドの創出に鋭意努力している所でございます。
 
 最近の全国の景気動向調査では輸出や設備投資の増加などにより、わが国の経済は持ち直しの動きがあると発表されています。
 本市の場合は、そうした全国的な動きに乗り切れていない面も伺えますが、低水準ながら改善されている動きも見受けられる中で、中小業の経営者の方々は必死の努力をなされています。本市といたしましては、商工業の経営の安定や雇用面など、経済活動全般にわたるセーフティネット対策は必要であるとの考え方のもとに、本市で実施できる対策の研究を進めて参る所存です。


答弁者 : 産業部長
 長期に亘る不況の影響により、中小企業者を取り巻く環境は非常に厳しい状況におかれています。本市では、中小企業者の健全な発展と円滑な資金需要に応えるため、各種融資制度の充実に努めているところです。また、中小企業者の融資相談に対応し中小企業信用保険法の不況業種等による市の認定を受け、国の制度である資金繰り円滑化借換保証制度を利用することにより、中小企業者の経営基盤の強化を図れるよう支援しているところです。
 さらに、今回の緊急融資制度については、冬季小規模企業者支援資金融資制度の限度枠を300万円から500万円に引き上げ中小企業者の資金需要に応えられるよう低金利で実施したところです。
 今後におきましても、経済情勢を見極めながら地場産業の活性化と中小企業者の発展を支援出来るように努力して参りたいと考えています。
 
 中小企業対策としては、制度融資、業界診断、見本市への出品参加、各種業界への助成などを通じて、中小企業の経営の安定と健全な発展を図っているところです。
 まず、制度融資につきましては、平成14年度の融資実績で325件、18億3,360万2千円、融資残高は1,948件、62億 5,883万4千円となっており、中小企業の資金需要の円滑化、金利負担の軽減に努めているところです。
 業界診断につきましては、毎年、市内の工業業界の中から1業種を選定して、和歌山県中小企業診断士協会に業務委託する中で、当業界の実態と問題点を把握し、今後の指針等を定めることにより、業界の発展に資するとともに、本市産業の振興に努めているところです。
 また、各種見本市への出品参加、各種業界等への助成につきましては、東京インターナショナルギフトショー・わかやま家具フェア等、東京、大阪等大都市圏における各種見本市への出品を積極的に実施し、本市の中小企業特産品のPR、販路拡大を図るとともに、伝統工芸品の後継者の確保と技術の習得を図るための講習会等の開催に対する補助事業を実施しているものです。


 以上

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平成15年12月 和歌山市議会一般質問について


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