799. 手帳

時間の達人と言われている方の手帳を拝見しました。それはシステム手帳なのですが、全く自分流に使い方をアレンジしています。
 最初のページには年度目標を記入しています。毎日、年初に決めた目標を確認できるようになっているのです。そこに書かれた目標は約4ページですから、項目としては100項目ありました。年初に当たって目標を決めることは大切なのですが、大目標と共に細かな項目も達成するために掲げているのです。
 それぞれ仕事、家庭、健康、余暇の四項目について細かく目標が設定されています。そして達成状況を確認してチェックするようにしています。黒字で書かれた目標を赤字で消し込んでいるのです。達成して定着したものは確認リストから外して、それ以降は達成できていない目標に絞り込んでいます。こうして年間を通じて目標を意識し、ひとつずつ達成させているのです。
 毎年、数多くの資格を取得し続けていますが、その秘訣は目標を掲げていることにあります。目標を書き込んでいない手帳は未完成のものですから、最初に目標設定することが大事なのです。設定した目標は手帳に書き込むことで達成に向かってスタートします。

 二項目は頻繁にメモを取っていることです。聞いたことや気付いたことはメモとして記録しておくことで振り返りが可能です。聞いて分かったつもりでも、その場で処理できない案件であれば、書いておかないと忘れてしまいます。私の場合は話し合って気になったことや処理が必要な仕事であれば、話の流れをせき止めないためにキーワードだけを書き込むのですが、一日を振り返る時にその単語が役立ちます。
 メモは解決すべき課題として有益ですし、自分の行為を振り返り進歩する際の指標となります。メモの効用は確かにあります。

 三項目はスケジュール管理です。日程管理は手帳で行うことが効果的です。忘れないためにも、夜に明日の予定を確認するためにも、一目で分かるように予定を書き込むことが大切です。
そして予定は未来にすべきことを意味しています。手帳の予定に書くことは、未来の自分にとって必要なものだと考えているからです。先の予定を書き込むことは、その未来に向かって必要な準備を行いますし、会うべき人と課題が確定すれば、それらのことを事前に調査することができます。未来に備えて仕事をすることで、未来をより確かなものにすることが可能です。
 不確かな未来と、自分でコントロールできる未来の価値は違います。自らコントロールできる未来に向かって準備を行い、その日の目的を達成できたとすれば、確実に成長していますし、成長する日々を過ごせているのです。
 手帳は未来の出来事、未来に達成すべきことを書き込むことが重要なのです。


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