766. 朝メール
 朝、携帯電話の電源を入れると嬉しいメールが届いていました。

 「明日からの議会、よろしくお願いいたします。私達の幸せのために毎日、本当にありがとうございます」のメッセージが送られていました。日付は前日の23時47分でしたから、平成21年9月和歌山県議会定例会開会前夜に送信してくれていたのです。

 何という素敵な言葉でしょう。朝一番から元気のもらえるメールでした。朝からこんな言葉が届くと、今日も頑張ろうという気持ちになります。今日はとても良い日になる予感がしましたし、元気な一日になりました。

 言葉の力はとても大きいものです。特に朝から良いことがあると、一日が楽しくなります。楽しくなると行動が変わりますし、結果も変わります。良い循環の一日は明日につながります。
 朝気分が良いとその日は弾んだ気持ちになります。沈んだ気持ちでスタートするのとでは、全く違った行動になるのです。

 ある日のことを思い出しました。原因は忘れましたが、その日の朝は何故か気持ちが沈んでいたのでした。県庁に入る時はいつも元気に「おはよう」と声をかけながら廊下を進むのですが、その日は小さな声で「おはよう」と言うのがやっとでした。

 小さな「おはよう」の挨拶を受けた職員さんから、「今日はいつもと違いますよ。元気がないですねぇ」と返事が返って来ました。

 はっと思って、気持ちを切り替えました。言葉や態度に心が表れるのです。自分が沈んでいると接する相手も気持ちを沈ませてしまいます。相手の言葉でスイッチが入り、朝の早い時間にいつもの自分に戻ったのです。

 日常、よくあるのが朝のミーティングで部下に檄を飛ばす上司です。部下を励ますのであれば良いのですが、怒鳴り散らすと逆効果です。部下はイライラしながら会社の外に出ることになりますから営業成績につながりません。喫茶店でサボるか、お客さんの所に出向いても気持ちが乗らないので、成果は上げられなくなります。

 気持ちが乗ると夜の終わりまで気分が良いものです。たった一言が一日持続することが分かりました。良い言葉は良い一日をプレゼントしてくれますし、そうでない言葉は逆の一日をプレゼントしてくれることになります。誰かに言葉をプレゼントするのであれば、良い言葉を贈りたいものです。

 言葉を贈る人が気持ちの良いと思っていれば、言葉を贈られた側も気持ち良く感じます。

 気持ちの良い一日にしてくれたメールの差出人さんにお礼をいいたいと思います。
朝メール、ありがとうございました。一日の最後になりましたが謝申し上げます。感謝で一日が終わると、明日も良い日が訪れます。

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