728 .人一倍
 プロゴルファーの方と懇談する機会がありました。最近はゴルフ人口が増加しているのですが、その要因はタイガーウッズ選手の復帰と石川遼選手の人気にあるようです。

 タイガーウッズに関しては言う必要はありませんが、エビソートをひとつ紹介してくれました。数年前にインタビュアーがタイガーウッズに練習時間を聞いたところ、「日が昇ってから日が落ちるまでだよ」という答えだったそうです。世界ランキング一位のタイガーウッズをして、人一倍練習を行っているのです。

 そして神が宿っていると思えるのは、技術と実力は言うまでもありませんが、何度練習しても入らないようなアプローチが、メジャー大会などの勝負所で入れてしまうことです。
神がかり的なプレイを引き起こすのは、神様に選ばれた選手であると表現する以外にないようです。

 石川遼選手も同じように練習の虫です。ドライバーは一日2,000回から3,000回も素振りをしていると聞きました。素振りが100回や200回ではありませんから、その凄さが分かります。昇って行く人は練習の数と質を重視しています。

 プロからすると、三日もゴルフクラブを握らないと感覚が鈍ってしまうそうです。素人でも三日間練習しないと身についたものが失われ、また一から練習を積み重ねることが求められるようです。三日まとめて500球打ち込むよりも、毎日100球ずつ打ち込む方が実力の維持向上には効果的だそうです。食べ物をまとめて食べておけないように、練習もまとめて保管しておくことができないのです。現時点では、上手くなるには毎日の積み重ねに勝るものはありません。

 練習をしないで上手くなる秘訣はありませんし、決してそんなミラクルは起こり得ないのです。石川遼選手が放ったバンカーショットが直接カップインしてイーグルとなったシーンが放映されていました。これは100回練習しても出来ないショットですから、石川遼選手も神様に守られた存在かも知れません。

 ところで、スーパースターとはその種目に関心のない人にも影響を与える選手を指します。ゴルフをしない人にも影響を与え続けているタイガーウッズは神様のような存在です。実力以外の何かを持っているのです。そして石川遼選手を見ていると若いけれども同じようなオーラをまとっているそうです。

 人は数値で評価するものですが、本当に大切なものは数値で評価できないものの中にあります。人間的魅力やオーラは数値化できませんから、会ってみないとその人の魅力は分からないのです。数値化できないものが人間の魅力となっていますから、私達は外見だけではなく内面を磨かなければならないのです。
 内面を磨くこととは、ゴルファーが毎日練習を積み重ねることと同じなのです。内面を磨くことを怠ると内面は表に現れませんから、ミラクルは呼び起こせないのです。

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