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夢を実現し、夢を超越する
 日本を代表する指揮者である西本智実さんから「夢を実現し、夢を超越する〜私の夢の道〜」のお話を伺いました。西本さんは日本からロシアへ、そして今では活動の舞台をヨーロッパにまで拡大しています。残された大陸はアメリカだそうですが、夢に描いたとおりに演奏家としての活動の領域を拡げています。

 西本さんのスケジュールは三年先までぎっしりと埋まっていて、既に三年先を生きているとも言えそうです。そう思うと今日の話は三年前に決定していたものであり、西本さんは三年前に今日の出来事を思い描いていたとも言えます。現在と未来を行き来している西本さんは私達の一歩先を歩いている未来の旅人のようです。

 夢を実現させるためにはそれを達成するための期日を区切ることが大切です。それは三年、三か月、三日、三秒という単位が適していると言います。三年先にはこうなりたいと思うこと。三か月先に向けて今から取り組みを開始する。三日先まで今の状態を我慢する。そして三秒間だけ耐えてみる。三という数字は目標値として適した数字なのです。明確な理由はありませんが、耐える時間として、二秒だと短すぎますし五秒だと長すぎます。今の目標から三か月先の目標に向かうための強い意思を持ちたいものです。

 そして朝のイメージトレーニングが夢の実現のために大切なことです。驚くことはイメージトレーニングの時間です。私達は数分位だとイメージを描くことができますが、それ以上のイメージを描くためには具体的に取り組んでいることと自分なりの理想とする着地点を思い描いていることが必要です。
 西村さんは15分から30分もの朝の時間をイメージトレーニングに割いています。朝、目覚めてから半分寝た状態と半分起きた状態の時に、約30分のイメージトレーニングを行っているそうです。

 明確にイメージができる時は着地点まで到達するのですが、未だ思い描く力が不足している状態であれば、イメージは途中で止まってしまうそうです。それはレコードの音が途切れてしまうような感覚のようなものです。
 イメージを描けると未来はワクワクします。イメージできる夢は必ず実現します。もし思い描いていることが実現できないとすれば、自分の中に何か不足しているのです。原因は他にあるのではなく自分の中にあります。イメージを描いて一歩踏み出すことを心掛けたいものです。

 ところで、夢を実現させている多くの人に共通していることがあります。それは幸運に恵まれていることです。夢の実現には幸運が舞い降りてくる瞬間が必要です。残念ながら、幸運は誰の下にもやって来るものではありません。ですが幸運は誰の下にも現われてくれます。毎日のように努力をして、それを継続している人の下にはいつか幸運が舞い降りてくるのです。

 夢を描き、何時までに夢を到達させるのか到達地点のイメージを明確にすること。そして毎日努力することで幸運は舞い降りるのです。
 夢を描くことは比較的容易です。しかし期日を決めて到達地点を描くことは難しいものです。毎日30分イメージを描くことを継続させることは、それ以上に難しいことです。これらを全て含めて努力することは、尚、困難なことです。多くの人はその日々を辛抱することができないのです。

 夢に向かって辛抱する日々を耐えられる人の下に幸運が訪れます。これは簡単な人生の法則です。ワクワクする未来を持てる人は、その一歩を踏み出しています。

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