592.言葉のプレゼント
 突然に公道で、和歌山市役所の元幹部職員さんに会いました。嬉しいことに先方から声を掛けていただきました。この方の姿も話し方も現役時代と全くお変りはなく、今も元気に関係機関に勤めています。
 そこで意見をいただきました。それは「和歌山県に行っても頑張っていると聞いています。一緒に議会で意見を突き合わせた方の活躍は、本当に嬉しく思っています。もう一度だけでも、片桐さんの一般質問を本会議で聞きたいですね。当時は、しっかりと聞かせてもらっていましたよ」と話してくれました。先輩から本当に有り難い言葉をいただき感謝するばかりです。

 その後に、別の幹部職員さんにもばったりと会いました。
 その方からは、「指定管理者制度に関して市議会での一般質問は時代を先取りしていましたね。今でも記憶に残っていますし、議論のやり取りが良かったので、今もあの時の質疑の原稿は大切に保管しています。和歌山市でも指定管理者制度を本格的に導入する方向に向いています。あの一般質問で、三年後には競争する方向で検討すると答弁したことが契機になったと思いますよ。答弁したことは責任がありますから、時間をおいてかも知れませんが動き出すものです」と話してくれました。
 これも本当に有り難い言葉をいただきました。

 そしてもうお一人の元幹部職員の方です。
 「長い間、市役所に勤務させてもらって、役職になってからは多くの議員さんの一般質問を聞く機会に恵まれました。その中でも片桐さんの一般質問はいつも楽しみでした。今までになかったスタイルの主張で新鮮さを感じていました。施策で意見が相反することもありましたが、お互いが修正し合える議論でしたから、それも楽しいものでした。心に残っている議員さんです」と意見をいただきました。

 人に会いだすと会い始めますから、毎日訪れる新しい日は不思議なものです。
 そして人生の先輩として、また幹部職員であった先輩方から、このようなお声を掛けていただけることは幸せなことです。去った後に忘れられてしまうのではなくて、思い出してくれる機会があるだけでも幸せです。
 予期していない偶然の出会いの中のほんの小さな言葉が、言葉を受け取った相手を幸せにすることがあります。朝、家を出る時は思ってもいなかった出会いが、その日抱えきれないくらいの幸せを運んで来てくれることもあるのです。

 今日の昼間、とても幸せになれた瞬間でした。嬉しいことがあると一日は愉快に過ぎて行くものです。
 人には言葉のプレゼントを贈りたいものです。嬉しい言葉は、きっと相手の心を温かくするに違いありません。

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