516.他人は関係ない
 常に県内外の皆さんとの懇談の機会を設けて意見交換することが大切だと認識しています。和歌山県では常識と思えることが、実は常識ではないことがあるからです。
 そしてもっと大切なことは、直接会って話をすることがお互いを理解することになり、電話やメールでは決して伝わらない感覚を伝えることが可能となり、物事のニュアンスを共有できることなのです。思いは全て伝導しますから、伝導するためには媒体を通じるよりも直接会って話をすることが一番なのです。人と直接会うと必ず何か得るものがあります。もし得られないとすれば、自分のセンサーの感度が良くないと思うべきです。それほど直接会うことの効果は大きいのです。

 さて本日の教訓は、仕事を遂行した結果に関しては「他人は関係ない」と言うことです。自己との結果に関しては全て自己責任であり、仕事の過程で登場した他人に転嫁してはならないのです。結果が芳しくなければ自分の責任を認めたくないため、または自己防衛に入るため、どうしても他人が関与したことから仕事がおかしくなったと思いたくなるものです。

 しかし責任転嫁をしているようでは次の仕事も上手く遂行出来ないばかりか、次の仕事の機会が訪れないかも知れません。結果が伴わないとしても、責任ある仕事をした人の下にだけ仕事が訪れます。その中に社会的にはかなり価値のある仕事が含まれているものです。最初から重要な仕事が任されるものではなく、いくつかの仕事を責任もって完成させることから信頼が寄せられ、より重要な仕事が任されるようになるのです。重要な仕事が巡って来ないとすれば、責任感が欠如していることに気付くべきなのです。
 仕事だけではなく毎日のように訪れる全ての出来事の結果においては、他人は関係ないのです。自己責任、自己完結を目指したいものです。

 また継続することの価値についても話し合いました。シアトルマリナーズのイチロー選手がアメリカに渡って7年間も奥さんのカレーを食べ続けて来たこと(?)も素晴らしいことですが、継続する力が実力ですし他人から信頼を得ることにもなります。
「継続は自己の力となり信頼を得ることになります」
 ひとつのことを継続することは決して容易ではありません。ですから、容易ではないことを簡単なように見せて継続することが力と信頼になるのです。

 趣味でも日記でも何事でも続けている人は信頼できる人なのです。これは大切なことです。何故なら、仕事は信頼できる人とチームを組むことが成果を上げる秘訣だからです。
 得るものが増えていくことが日々を充実したものにしてくれます。
 自分で出するべきことは、何かを成し遂げるために継続すること。そしてその結果においてはすべて自己責任であり、途中で関係した他人が結果に与えた影響は全く関係ないと言うことです。

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