515.プロフェッショナル
 NHKの番組に「プロフェッショナル 仕事の流儀」があります。新春、シアトルマリナーズのイチロー選手が登場しました。プロの言葉に触れることができ「よし、やるぞ」と言う気持ちになりました。接した相手をやる気にさせる人物は本物です。それ以上に直接会っていない人にやる気を感じさせる人物は超一級なのではないでしょうか。世界の最高峰で活躍している日本人選手でいてくれるだけでも感謝したい気持ちなのに、その中でも最高のプレーヤーの一人として君臨していることは今日この瞬間から頑張れる励みになります。イチロー選手の言葉を記します。

・「到達したら星が見えてくる」
 その星が何であるか分からないし、到達出来たとしても星は見えないかも知れないのに、何故、高いところを目指しているのですか、との問いに対しては「見えるかもしれないでしょう」
 見えるか見えないか分からないものは、まず信じることです。信じないと、そこに到達しようとする気になりません。何故なら到達しても何も見えないと思っていたら、挑戦して結果を出す楽しみがありません。楽しまないで何が出来るのでしょうか。過程を楽しむこと、その結果も楽しむことで見えるものがあると信じています。思い描いていることに到達したら星は見えるのです。

・「満足した後に次が見えてくる」
 ひとつの仕事をやり遂げたら満足すべきなのです。ひとつの仕事が終わっても「まだまだ」と言う人がいますが、自分が出した結果に満足しないでいると次に進むことは出来ません。結果に対して満足することが次の挑戦につながります。
 満足と慢心は違います。ひとつの結果に満足して、次を目指してまた満足感を味わうことで成長を繰り返します。

・「自分の感覚を大切にすること」
 何事においても自分の感覚が正しいのです。他人が決めたものではなく、何かの基準で自分が決めたものが自分にとって正しいのです。人生において何かを決める基準は、数字でもなく平均値でもなく自分の感覚なのです。自分の感覚を信じることが、自分を次のステージに進ませてくれるのです。言うまでもなく、他人の感覚を信じるよりも自分の感覚を信じたいものです。

・「自分がこれを表現できる。そんな武器を持つこと」
 誰にでも生きていく上での武器はあります。まだ、それに気付いていないだけかも知れません。表現するとは、文化や芸術、スポーツなどの特技を指すのではありません。飾らないでも自分の生き方で勝負出来ること。それが生きる上での表現の意味なのです。

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