501.1961
 2008年、アメリカ大統領選挙を控えて民主党候補者選びに注目が集まっています。候補者はヒラリー・クリントン上院議員とバラック・オバマ上院議員で、その争いは激しさを増しています。世界のリーダーを選ぶものですから注目度はケタ違いです。小学校でも話題になっているようで、小学校4年生の子どもが教えてくれました。「学校ではオバマ候補の方に人気があるよ。優しそうだから。」と言うのが理由です。

 オバマ候補の生年月日を知って、全く驚きました。手に取った冊子には、生年月日は1961年8月4日と記されていたのです。1961年生まれ。私と同じ年なのです。同じ年のオバマ上院議員がアメリカ大統領選挙に挑戦しているのです。これは衝撃以外の何者でもありません。まだまだこれからと思っていること自体が甘いことなのです。世界を目指すとは、チャンスを掴むことなのです。

 オバマ上院議員を知ったのは2007年の新聞記事でした。若い民主党候補者が出現したと言う小さな記事でした。当時、ヒラリー・クリントン上院議員が民社党候補者として圧倒的人気を得ていたので、誰が登場したとしても勝ち目はない。まして45歳の若い無名の候補者は相手にならないと思っていました。自分がその立場なら強敵との戦いを避け、その次に回ろうとしたことでしょう。何故なら、大きな選挙は一度目が勝負だからです。一度は敗北したら次に候補者になることはありませんから、万全を期したいと思うのが通常なのです。まして仮にヒラリー上院議員が大統領になって二期8年の任期を終えたとしても、オバマ上院議員はその時、まだ53歳の若さなのですから、若い大統領候補として十分にチャンスはあります。

 しかし無名の候補者の記事の扱いはどんどん大きくなって行きました。逃げることなく、生涯一度のチャンスに挑戦しているのです。そして候補者選びは互角の戦い(2008年2月のスーパーチューズデーを終えた時点)になっていますから、最終的にどちらが民主党の候補者になるかは分かりません。一年前ではヒラリー・クリントン上院議員が圧倒的存在だったことから考えると信じられない事件です。

 仮にオバマ上院議員が敗北したとしても、同年代の一人としてその挑戦した姿勢を忘れることはありません。1961年生まれの人間で、世界の舞台に挑戦した最初の一人だからです。私の世代が、もう世界に飛び出している時代に突入していることに気付かなければなりません。最初の一人が飛び出すのは簡単ではありませんが、その次の一人は直ぐにそのポジションに立つことになります。その次もその次も、です。一人が踏み出した一歩は偉大な一歩です。オバマ候補は特別な存在と思うことなく、世に飛び出そうとしている若い世代は、同じ世代の偉大な一歩に続かなければならないのです。

 2008年11月のスーパーチューズデーの結果よりも、2008年において1961年生まれが世界の舞台に登場したことが衝撃なのです。日本の小学校でもアメリカ大統領選挙のことが話題になっているように、時代の歯車は確実に回っています。1961以前から1961以降へと時代が移り変わる瞬間に、乗り遅れないようにしたいものです。

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