468.ダライ・ラマ法王
 皇學館大学で「伊勢国際宗教フォーラム」が開催されましたが、友人を通じてのご縁があって参加させていただきました。チベットのダライ・ラマ法王が来日され、この場所に来てくれたことから素晴らしい瞬間を体験することが出来ました。誰でも体験出来るものではありませんから、朝から皇學館大學に向かいました。皇學館大學では理事長室を伺い、上杉理事長と面談することが出来ました。理事長には中々お会いすることが出来ませんから、それだけでも訪問した価値がありました。

 宗教や神様のことは分かりませんが、その場に居合わせることが貴重な瞬間であることがあります。世界の平和を祈るダライ・ラマ法王はオーラに包まれ、言葉には力がありました。法王の言葉から感じたこと以下に記します。
 地球環境問題やテロリストを悪だと言っているけれども、それを作り出したのは人間なのです。人間の思っていることが悪に力を与えているのです。つまり人間の気持ちの中に、自分だけが良ければとの思いがあるため地球や世界に関心がないのです。そのため関心を向けていない地球の環境が破壊され、テロが暗躍する時代になっているのです。人類の知性は既に充分過ぎるほどあります。知性を活かした進化と向上はこれからも続くでしょうが、ここに欠けているものもあります。それは思いやりの心、やさしさです。これらの気持ちが欠けている世界であることが、悪を生み出しているのです。

 世界はひとつのコミュニティであることを自覚すれば、一人ひとりが世界を作っているという責任を持つことにつながります。世界の平和に対して、全ての人が責任を共有し背負っていることを自覚すれば必ず平和になるのです。そう思っていない人がいることが平和を妨げているのです。
 私達は、敵は絶対的なものと考えているのですが、敵は自分の心が作り出しているものですから絶対的なものではありません。他人は自分の一部ですから、自分の気持ちを清らかにすれば、関わっている他人の気持ちも清らかにすることが出来ます。
 人の内なる価値とは思いやりの心とやさしさですが、内なる価値が人間にとって最も大切なものです。内なる価値を自覚することで他人もそうなりますし、世界もやさしさの満ちたものになります。それを信じることが大切です。
 ご一緒した方に伺うと、法王からは黄金と銀色の氣が発せられていたそうです。氣が向かって来て身体が熱くなったと話してくれました。法王は大きな氣を発している最大の人物だそうです。

 さて、今日は遠く伊勢市まで行きましたが、機会やご縁は大切にしなければなりません。何事もそうですが、また次回と思っているようではその次回は巡ってきません。まず今回があって次回があるのです。
 何事も感謝する気持ちから始まり、感謝する気持ちで終えたいものです。神社仏閣へのお願いとは感謝することなのです。子どもが生まれたことに感謝。元気に育っていることに感謝。成人したことに対して感謝など、神社仏閣はお願いをする場所ではなくて、感謝する場所なのです。神社の御神体の部分には鏡を置いています。それはお願いにきた自分を写しているのです。自分の中に神様がいることを知り、日々感謝することで思いは叶えられていくのです。

 表に出る結果に至るまでには、自分の中に見えない原因があるのです。原因があるから結果が導かれるのです。見えないものに感謝することが結果を出してくれるのです。本日は熱い気持ちを持ち帰ることが出来ました。

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