422.活動の品質
 非日常の生活から元に戻ってきました。長い活動期間を経た最終形が選挙結果ですから新しい挑戦に一段落となります。しかし活動はいま始まったばかりですから、形の上では従来と変わらない姿勢で、そして活動の品質を高めていきたいと考えています。

 考えてみれば選挙で有権者の皆さんに信託を受けると4年間の活動期間を授与されることになります。この期間は大学に入学して卒業するまでの期間に相当します。つまりひとつでも何か形に残るものを仕上げて、しかもそれが評価されるべきものに仕上げる必要があります。自分でテーマを見つけて活動し、活動の評価者は和歌山県で暮らしている皆さんと言うことになります。成果を見せた上で4年間を終えることになりますから、決して短い期間とは言えないのです。卒業までの期間、何を課題として取り組み仕上げて成果を示せるのかが議員としての使命です。

 アドバイスをいただくのですが、「最初は慣れるだけで精一杯だから、本格的な活動は2期目から始動する」ような形を取るつもりはありません。信託を受けたからには最初から走ることが大切です。現在45歳ですから、任期満了時は49歳になっています。つまり仕事を仕上げるための期間としては最も大切な40歳代の全てを、県議会議員としての活動に充てることになるのです。社会のことが分かってきた頃、責任感のある仕事を担っていくことになり、改めて大変なことだと感じています。人生前半戦の集大成とも言える年齢を掛けて、この期間は和歌山県のために活動をする所存です。

 果たして和歌山県に何かをぶつけてその結果が跳ね返ってくるのか、それとも変化を見せないのか、横たわっている地域が変化していく過程が楽しみでもあります。長く低迷している和歌山市です。若い人達の中には、和歌山市が栄えた時期を知らない世代も現れています。昭和30年代の和歌浦が観光地として人気があった時代を知らない世代の方が多くなっている時代に入っています。和歌浦が観光百選のトップに選ばれたのが昭和30年代ですから、それからもう50年も経過しています。いまも尚、美しい海岸美は保たれていますが、人の心も行動も、そして嗜好も全て変わっていますから、景色だけでは観光地とは言えなくなっています。

 過去の栄光を知らない人達が現役世代になっているのですから、延長戦上ではなく何もないところから始動する必要があります。和歌浦と聞いて何かのイメージが沸いてくるようになれば大丈夫です。
 風景の中にいる自分が、その中で主人公になっている絵が必要なのです。都会の競争の中では主役になれない人も、和歌浦では恵まれた自然の中で主役になれます。体を動かして、心を解き放つ。ストレスを発散させて治癒力を高めてもらえる和歌山県でありたいと考えています。

 小さいけれども輪の拡がりを感じられるのです。和歌山県は多くの分野の統計指標で40番台になっています。少しでもこの位置から抜け出したいと思っています。

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