410.団結力
 心配ごとが多いと心身とも疲れるのですが、団結力があると明るく前進していることを実感することが出来ます。後援会の仕事は日常とは異なりますから、殆どのスタッフが慣れない中、懸命に頑張ってくれています。毎日休まないで遅くまで頑張ってくれていますが、今日のスタッフの気持ちを頂戴したことは、生涯忘れない出来事となりました。応援している候補者のために全力を尽くすことは当然のこととした上で、困難が発生したとしても逃げることなく、何としても良い結果を出すために立ち向かっている心意気に感謝するばかりです。

 良い結果を生み出すにはひとりの専門家の存在よりも、熱い気持ちのスタッフがチームワーク良く団結することです。何としても候補者を勝たせたいと思う気持ちが、将来の結果を導いてくれます。
 「この人を勝たせたいと思うから頑張っている」「大切な時期に足を引っ張っては駄目だから、素人かもしれないけれど全力を尽くしている」「仮に事務所から追放されたとしても、候補者のことが好きだから絶対に応援し続ける」など、全て書きつくせませんが、心を打たれるような言葉の数々がありました。

 嬉しい涙が出そうになりそうな緊迫した事務所の空気の中、今までの憂鬱な気持ちが元気な固まりにとってかわりました。「自分のことだと遠慮して主張出来ないことでも、応援している人のことだと思い切り話をすることが出来る」から、勇気を持って主張を続けてくれた姿勢には感動しましたし、何としても恩返しをしなくてはと思うばかりです。

 大切なことは何が何でも勝つことではなく、大切な人達の気持ちを汲み取った上で結果を出すことです。仮に結果が出なかったとしても、素晴らしいスタッフに囲まれている今が幸せなことですし、信頼関係と比較すると勝ち負けを競うことは、余りにも些細な出来事に過ぎません。

 通常の生活をしている方達から支援をしてもらうことが一番素晴らしいことですし、汚れたものは必要ありません。少しの支援を大切にする余り、大切なものを失うことは出来ません。思い切って手放すことで、よりきれいで大きな信頼を得ることも可能です。小さいものにしがみ付いていると見えないものを見るためには、多くの違った目で見ることです。複数の目で見えるものが、きっと真実なのです。真実を手に入れるための道程は険しいのですが、勇気を持つことで自分のものになります。
 結果を求められる闘いは結果が全てだと言います。勝てば官軍ですから、これは歴史的観点からも正解とも言える回答ですが、あくまでも結果から見た評価に過ぎません。

 結果よりもそれに至る過程がより重要で、その過程が例え歴史に埋もれたとしても、自分の気持ちに嘘がなければ誇れる活動だったと言えます。支援の輪を拡げるための後援会活動は、後援者の正確な評価が難しいので不安感がつきまといます。そのため様々な誘惑がありますが、魅力的な悪魔の誘惑に決して惑わされないことです。

 誘いが浅いうちは抜け出すことが出来ますが、深みにはまると脱出は難しくなります。不安は悪魔を呼び寄せます。自己啓発や勉強はやった分だけ顕著に成果が表れます。しかし後援会活動は、自分の努力が如実に成果として現れるものではありません。自分で届かないものを手に入れなければならない、それだけ不安感が強くなりますから気持ちの隙間に忍び寄るものはあります。それを排除しながら信頼の和を築くことが本当の成果となります。信頼の和とは団結力に他なりません。素晴らしいチームスタッフに囲まれている今を大切に、そして暖かく頂戴しているご恩を返すことは人として当然のことですから、預かった気持ちに心の利息をつけて少しずつ返していくつもりです。

 団結力が気持ちを高めてくれます。団結力が悪魔を排除するバリアになってくれます。団結力が人の気持ちを揺り動かします。そして団結力が勝利に導いてくれます。これに気付いた瞬間である今日、大切なものが見え始めました。他者を批判して蹴落とすような行為に立腹するのではなく、それを上回る大きな気持ちで包み消し去ることです。

 悪魔の誘惑に負けるようでは所詮それまでですから、消え去るのみです。信頼してくれるメンバーと一緒に立ち向かうことで、せめて周囲だけでも暖かく照らしたいと思うばかりです。さぁ、元気を出していこうか。

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