351.リーダーだった人の
           言葉
 大会や集会での挨拶は自分の言葉で行うこと。
 挨拶で挨拶文を広げて読んだり代読したりしては、実態として聴衆は誰も聴いていません。どのような内容の挨拶でも、自分で考え自分の言葉で行うこと。文章の達人が書いた文章であったとしても、読むだけでは人の心に響きません。
 かつてある大会において首長代理で出席した方が、その挨拶の場で首長からの挨拶文を代読すべきところを、代読しないで「首長からのメッセージはここに書かれています。後ほど入り口に掲示しておきますのでご覧下さい」と冒頭に挨拶した後、会場の雰囲気を見て自分なりに挨拶したところ非常に好評だったそうです。
 挨拶は会場の雰囲気に合わせて自分の言葉で行うことです。

 時代が人を呼ぶことを知っておくこと。
 歴史や和歌山域内の出来事から学べることは、時代が人を登場させることです。絶妙のタイミングで歴史は必要な人を必要な舞台に登場させてくれます。
 自分から望んで登場するのではなく、歴史は時代や場所の設定に合ったように必要な人物を舞台に立たせます。世に出るべき人物は、名乗りを挙げなくても自然に待望論が発生します。あくまでも周囲から望まれて登場するのが最善の策です。

 目策の損得で動くと信頼を失くします。
 何事も長い視点に立ち行動したり判断すべきです。短期的な視点に立った行動をすると先がありません。その場は良かったとしても、自分の利益に通じるような行動をするようでは信頼を勝ち取れませんから、周囲のことも考えた行動を心掛けたいものです。
 自分が良いと思っても周囲に迷惑を掛けるような行為であれば慎むべきです。社会は人で構成していますから無理を通せばどこかで歪が生じます。協調出来た人の中からリーダーが誕生します。

 機運を逃さないこと。
 チャンスと度々訪れるものではありません。チャンスが巡ってきたら躊躇しないで掴みに行くことです。チャンスは一度通り過ぎると、次は何時巡ってくるか分かりません。後で気付いても遅いので巡って来るチャンスの前髪を掴むことです。
 ただし一瞬のうちに通り過ぎますから、待っている姿勢ではなく普段から目標を定め身構えておくことです。動ける態勢を取りとっさに動かないと通り過ぎてしまいます。

 人にはスマートさが必要。
 その人がいると華がある場合があります。どこが良いとか優れているとかではなく、人にはその人の雰囲気があります。場において会話を支配してもリーダーとは言えません。 
 リーダーになる人には誰からも好かれるようなスマートさがあるものです。スマートさとは、素直なこと、意見を聞いてくれること、好感を持てる容姿であること、などが総合されて生まれるものです。

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