220.社会貢献の意味
 アフガニスタンとカンボジア写真展に関して、数箇所の企業を訪問させていただいていますが、ある企業は最大限の協力を考えてくれています。これほど親切な応対をしていただけると、どのような要望にもお応えしていきたいと心底思います。元来、社会貢献活動を熱心に行っている企業ですが、今回のアフガニスタンとカンボジアの子ども達に教育施設と医療施設を作るための活動に賛同をしてくれています。

 社会貢献活動には色々な支援方法があります。直接現地に出向いて活動する方法、現地の様子を伝える媒介者としての活動、そして気持ちを共にして作品展などに出向いて気持ちを預ける方法、そして活動している人を激励するために最大のおもてなしをすることで気持ちを預ける方法などです。
 どの方法が優れているなどはありません。自分が可能な方法で関わろうとする気持ちが大切で、その気持ちを持つ人は輝き続けています。そんな気持ちを持つ人と触れ合い、会話することで、身震いがするような感覚を持つことが出来ます。

 地域のために貢献する、社会に貢献する、世界平和に貢献する、様々な貢献の手段がありますが、貢献する気持ちを持っている人は、金銭を通じて自らの気持ちを相手に提供していることが分かります。その気持ちは活動している媒介者を通じて現地までバトンをつないで届けられます。強い気持ちであるほど、高く強く長く相手に伝わります。

 そして社会貢献する気持ちを持っている方の思いは、相手がその思いを増幅させて再び戻ってきます。ひとつの社会貢献をした結果は何倍にもなって戻ってきます。社会に施しをしたなら、社会はその思いに利息をつけて戻してくれます。この利息は払い戻すことは出来ませんが、元本と共に複利で増え続けます。使うことの出来ないものは自分の信頼として貯まりますから、これは使うと無くなるものよりも価値があります。

 私達は形のあるモノに価値を見出しています。価値があると思っている不動産や自動車、ブランド物には、必要であれば対価を支払ってでも入手しようとします。ところが通常であれば、形のないモノに対価を支払おうとは思っていません。それは自分のモノとして得られる満足感が味わえないからです。
 読書をして身につけられる教養はどの程度積み重なっているのか分かりません。人間関係もどの程度深いのかは分かりません。社会貢献活動をしても他人が知り得るものではありませんから確かな感触はないかもしれません。

 でも形あるモノはやがて消え去る運命ですし、市場で流通させないで自分の下にある限り価値はありません。ところが見えないモノの価値は年月の経過と共に輝きを増します。信頼、人間関係、知識、教養、ノウハウなどを取得するのには金銭以外の取り組みが必要ですから時間を要します。身につけるのは難しいのですが、一旦自分のモノにすると他人が踏み込む余地はありませんし、金銭では計れない価値として輝き続けます。
 形のないモノをどれだけ積み重ねられるか、それが人生の価値を作り上げます。社会貢献活動はその形のないモノを積み上げるための大きな手段となります。これは味わった人だけが分かる感覚です。

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