159.専門家
 面白い新聞広告を読みました。日立製作所の柴田英寿さんが書いた読み物ものです。自分が何に向いているのか分からない場合は、どうしたら良いのかアドバイスをしてくれています。一部引用するので読んでみて下さい。
 
 とりあえず3日間、真剣に打ち込んでみることです。3日間で3冊の本は読めるでしょうし、面白いと思わないことでも3日間打ち込めば、自分の周りではナンバー1か少なくともナンバー5にはなれます。半年続ければ、日本でも数本の指に入るでしょう。一年やり続ければ、世界でも通用する能力が身につきます。世の中、専門家といっても、そんなものですよ。(朝日新聞2005.3.20)

 如何ですか、凄い内容です。3日続けるとその分野で一番になれるであろうし、一年間続けることが出来たなら、どの分野でも世界で一番になれるというものです。世界が一気に近くに感じられます。
 不景気だとか不況だからなど不満を述べていますが、考えてみれば日本は世界で二番目の経済大国です。その経済大国で生まれながら、現状を嘆いていることは贅沢な悩みです。
 何でも揃っている国は、世界中を探してもそれ程多くありません。
 日本企業は駄目だとか言われていますが、世界と比較しても日本企業のレベルはトップクラスです。企業がトップクラスというのは、ストレートにそこに働く従業員の能力が世界でもトップクラスであることを示すものです。
 でも多くの人は、こう感じているのではないでしょうか。「うちの会社はたいした事はない」と。不平不満がある会社員が多い現状から出てくる言葉です。
 自分の会社に不満を感じる。世界でトップクラスの会社にいて不満を覚えるのは、それは自分能力が高いことを示すものです。世界をリードしている日本企業を、私達が構成していることに自信を持つべきです。
 只でさえレベルの高い企業にいるのですから、少し勉強する時間を作るだけで、日本を突き抜けて世界でもトップレベルになる可能性があります。今の自分にその可能性あることに気づくことが第一歩で、そうすれば勉強に取り掛かるのは割合簡単です。難しいのは勉強を継続することです。3日間は三日坊主でも継続できる範囲ですから、周囲で5番以内に入ることは真剣に取り組めば可能です。それ以上継続するには、志と強い精神力が求められます。
 そこで世の中の専門家とは、一年間その専門分野を真剣に勉強して来た人だと思えば、自分でも何とかなると思えて来ます。あの人に出来たのだから、自分に出来ない筈はにないと思える人がいる筈です。当面はその人を頭に描いて、目標にすることも継続するための手段です。  
 企業や私達の周囲のレベルは世界でもトップクラスです。その中で揉まれているのですから、ここから飛び出す事は周囲で一番ではなく世界を捉えるものです。高いレベルでいるからこそ現状に不満を感じるものですし、常に勉強をしていないと落ちていくのです。 
 自分は今でも高い位置でいることを自覚しておきたいものです。

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