156.手作り体験
 「わくわく不思議発見広場」イベントが開催されました。私も理事をさせていただいている難病の子ども達を支援しているNPO法人主催イベントです。子ども達に利用してもらうために建設した福崎空中広場で、大人も子どもも集まっての楽しいイベントとなりました。
 実施内容は、子どもに科学に関心を持ってもらうための「科学と遊ぼう」実験。甲南女子大学院生による「本とお友達になろう」イベント。何でも手作りで作成してしまう武内先生による「手作りでプレゼントをしよう」教室。空中広場自慢のアースオーブンを使用した「アースオーブンでビザを焼こう」イベント。そして子ども達と一緒に建物を探検する企画「空中広場を探検しよう」と盛り沢山の内容です。
 手作りプレゼントでは、毛糸でランチョンマット作りに挑戦しました。武内さんは折り紙に切り絵、竹とんぼに編み物、紙飛行機など、何でも作ってしまう不思議な先生です。子ども達は不思議な世界に引き込まれていきます。
 アースオーブンは昨年夏に皆んなで作った、自然の素材を活かした環境にやさしいオーブンです。最初は焼きいも作りに挑戦、これがとても美味なのです。自分たちで作った焼きいものおいしさは格別です。
 ピザ作りは初めての子どもが多かったようです。ピザの生地にピザソースを振りかけ、トマトやピーマン、サラミなどを乗せます。チーズを十分にまぶして、自分だけのピザが完成です。これをアースオーブンに入れて5分間焼き上げます。子ども達は自分の作品が焼きあがるのを楽しみに、ピザが出てきたら歓声を上げます。
 熱いピザを口に含む姿はとても可愛いものです。

 現代社会の日常生活においては、お金を支払うと簡単に何でも入手することかせ出来るので、昔のように手作りでモノを作る機会は少なくなっています。私が小学生の頃は、雑巾は古いタオルを縫って作ってもらったし、裏面が白紙の広告紙を保存しておいて絵を書いたりしていました。綺麗なデザインの空き箱は使えるかもしれないと大切に保管していました。学校に持っていくものは手作りのモノでしたから、モノを大切にする習慣が付いています。
 ところが現在は、100円ショップに行くと何でも安価で入手可能です。雑巾も売っていますし、綺麗なボックスも沢山の種類があります。必要に応じて簡単に入手でき、簡単に入手出来るため感謝の念は少なく使用後は使い捨てています。大量生産大量消費の時代を通り過ぎて、安価で生産、簡単消費の時代です。私の感覚ですが、雑巾は古いタオルを家庭で再利用するもので、商品になり得ないと思っていました。しかし今では雑巾は、ひとつの独立した商品となっています。新品の綿を雑巾にするのは、勿体無いような気がするのですが。
 
 小春日和よりの一日、手作り体験で楽しみました。子ども達はお金でモノ買うよりも、身の回りにある素材を使って自分で創意工夫してモノを作る方が好きなのです。手作り体験を提供するこの企画は現代社会に必要な素材が詰まっています。何が出来るのか、わくわくしながら待っている表情を明日も見たいものです。

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