90.情報はリリースすべき
 中国への訪問について報告したところ、ある人は中国と日本との関係について書かれた興味深い本があると紹介があり、今日持ってきて貸してくれました。また別の人からは、中国へ調査団として参加した時の報告レポートを頂戴しました。
 東京在住の映画監督からは中国の市場化と地方の実態に関するビデオを送りますと電話がありました。ちょうど中国に関する番組を見ていたところ、私が中国に行ったことを知り資料提供の申し出をいただいたものです。
 別の人からは人からも中国に関する情報提供がありました。中国は貧富の差があり発展段階ですが、決して後進国ではないと認識を持つことが必要です。経済面でも世界に通用する考え方でも日本を凌駕している部分があり、格が下なんて思っていると大間違いでビジネスでも失敗します。
 日本から中国へ発信するには、日本で先端のソフトである必要があります。中国の頭脳と市場のリーダーは格が上と見ておいて間違いありません。
 世界観ではアメリカ並みの見識を示しています。中国や香港ではミリオネラやビリオネラは珍しくないほど成功者は溢れています。しかし桁違いの富を築いてもサクセスマンに過ぎません。人々から尊敬されるグレートマンになるにはビジネスで成功するだけでは足りません。
 グレートになるには、自分が蓄積した知識と優れた経験を次の世代に伝えるための努力をすることが求められるのです。自分の生命と共に知識と経験、お金をあの世に持っていくのは尊敬に値しません。生きている間に蓄積した成功の秘訣を生者の世界で活かすことが何よりも大切です。次世代に伝えるしくみを残した人がグレートマンと呼ばれるのです。
 日本人は自分と自分の身内にお金を残そうとします。しかもノウハウは残さないでお金だけに価値を認めています。そして残念ながら、それらを世のために使おうとする成功者は少ないようです。中国人の感覚は世界レベルで、第一級の人物は次の世代に成功のノウハウを伝えることを念頭においています。

 このように情報発信することで情報が集まり厚みが出てきます。情報は持っているだけでは全く価値はありません。発信することが出来る情報だけに価値があるのです。シークレットの情報は個人として価値はあるかも知れませんが、拡がりがない分だけ付加価値は高まらない上、情報の厚みは増しません。
 
 個人情報を把握することに価値があるのは、その個人情報を基にして相手に何らかのアクセスすることに価値があるからです。変な趣味がある人を除けば、個人情報を入手して何も行動を起こさないのでは、その情報から価値が生み出されないのです。
 貴重な情報ほど発信してお互いに共有することです。個人が把握した情報なんて大したことはありませんから、お互いの情報をミックスすることで制度を高め、ビジネスや自分の次の行動に反映させていくことに価値があるのです。
 その証拠として、新聞や雑誌をスクラップしても見て活用する機会はほとんどありません。1年も経過すれば統計を取るなど特殊な場合を除いて利用価値はなくなっています。
 リリース文で開示期限があるものやコンフィデンシャルなものを除いて、情報はリリースすることに重きをおきたいものです。

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