83.50年カレンダー
 50年カレンダーには、今後50年間の毎日が一枚の用紙に掲載されています。その下に自分の年齢を書く欄があるので、自分の年齢を記入していきます。すると恐ろしいことが分かります。50年後生きていたとしたら92歳、日本男子の平均年齢からすると恐らくこの世にいない年齢です。
 過去に取り組んだ年単位の成果は記載出来ますし、今後の目標を記入し始めると近未来のことは記入出来るのですが、ある年齢以降の目標を書くことは出来なくなります。  
 近未来のことなら自分の考え方と健康状態を考えて目標を立てることは可能ですが、今の自分にとって未知の年代になると予測が立てられません。考え方も変わるだろうし健康状態も不明です。何よりも可能性が限られてくるような気がします。今なら簡単に出来ることでも、年齢と共に難しくなることが出てくる筈です。

 生ある日々を数えると限りがあり、残された日はとても少ないのです。たった一枚の紙に生涯の月日を全て掲載できる程度なのです。改めて生命は限りあることを、見える形で思い知らされます。
 しかも自分の意思で行動出来る時間は、思っているよりも限られていることが分かります。周囲を恐れている時間はありません。今を生きないで、過去や未来を生きられる訳ではないのです。生を与えられ手持ちの時間もある今が最高の瞬間なのは間違いありません。  

 今を大切にしないで何時を大切にするのでしょうか。人と同じなら安心は出来ますが、安心出来ても自分らしさはどこかに行ってしまいます。何を残せなくても良いのです、自分が納得する生き方をすべきです。何かの実績を残してどこかの庭に銅像を飾っても、数年後通る人はその銅像が誰だか分かりません。壁に肖像画を掛けても、自分のことを知らない人にとっては関心の対象外ですから視界にも入りません。
 自分の姿形を無機質なもので残そうとするよりも、自分が関係した人達の心に残る生き方をした方が気は楽になりますし、やりたいことが出来ます。
 
 世界史に名を残すような人物でないと、死した後直ぐに忘れ去られます。それなら必要以上に世間を気にしないで、上司の評価を気にすることなく、身近な人の生き方に少しでも感謝され、影響を与えられるような生き方を選んだ方が良いのです。
 
 今6歳の子どもでも50年後は56歳になります。9歳の子どもは59歳になります。これからの時代を背負ってくれる子ども達も、50年後には社会でひとつの仕事を成し遂げ、社会の中心から少し引いたところにいる年齢になっています。
 たった50年でも大きく時代は変わっています。今地球に存在している人も半数近くは入れ替わります。でも入れ替わりは緩やかですから、何事もなかったように歴史は作られていきます。100年後になると、今0歳の赤ちゃんもその生涯を終えています。現代の人間の平均年齢からすると、100年後の社会では今生きている人は誰一人としていなくなります。
 自分が生きた時代を少しでも前進させようとしても、100年経つと自分の影響を受けた人は一人もいないのが現実です。そう思うと多少の失敗をしても歴史に残る訳ではありませんから、良い意味で、少しは気楽に思うことを実現させるための行動を取るべきです。
 将来を見据えて大きな考え方を持ち、中期の明確な目標を定めて行動する生き方をしたいものです。

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