33.環境への適合
 生態系では、安定している時が最も危険な時期だと言います。人も動物も生活の安定を求めますが、安定を求めた結果、居心地の良い状態を見つけた時そこで安住しようとします。動物なら、餌が容易に手に入る状態や襲われる危険がない場所を見つけた時が安心出来る状態です。そうなると危険だと言うのです。

動物は環境に適応し安定した状態になると、進化が止まります。全ての生物は、能力に応じてゆるやかに進化しているのです。進化しているから、少しばかりの環境変化に適応し生き延びることが出来ます。
能力を使わなくても安心出来る環境だと進化が止まる状態になり、知らない間に環境変化に適応出来なくなっているのです。逆に言えば、安定を求め安定した状態になると、既にその時点から不安定に向かっているのです。生物にとって、能力を使わないことが最も危険な状態なのです。自分の能力を最大限に活用することが進化につながります。進化しない生物は環境に適応出来なくなり、その結果、種の絶滅に向かいます。

人間も同様で、一定のポジションを得るとそこで安住となりがちです。安定した状態では、上り坂の時のように能力をフルに発揮しません。能力は使うことで更に向上しますから、使わないと衰えるだけです。社会的地位やポスト、肩書きを得るまで以上に進化しないと、後は下るだけとなります。人間だけが例外ではありません。生命を持つもの全てに当てはまる自然界の法則です。良い時程、危機に備えて攻める気持ちが大切なのです。

肝臓が悪い時は肝臓を摂取する。腎臓が悪い時は腎臓を摂取することが病気を直す、或いは臓器を健康に保つ秘訣だそうです。肝臓の健康を維持するのに必要な成分は肝臓に含まれています。だから動物の肝臓を摂取するのが良いのです。腎臓や胃腸も同様です。調子が悪いと感じた時は、それらを摂取することで健康を保てます。但し、悪くなってからよりも毎日服用するサブリメントが効果的です。
この治療法の例として、鳥に元気がない時は鶏の卵を食べさせる、目が疲れたなら魚などの目を食べることで不足しているものが補えると言います。

どの業界にも特有のノウハウがあります。日頃接点のない業界の知識を、自分の立場に当てはめて考えると結構役立つものです。専門外の知識は能動的に集めにくいものですが、専門家と話をすることで得られるものは数多くあります。
 異業種の方と交流することは、知識を深め、自分の分野で活用する項目を見つける意味でも効果があります。機会を見つけて、自分の外の世界を覗いて見たいものです。

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