4/30(金)「環境の提言」

【環境の提言】

和歌山県が発行している環境対策の一つに環境家計簿があります。この中で家庭が排出する二酸化炭素の量を計算する空欄があります。電気や都市ガス、プロパンガスなどの使用量によって、どれだけの二酸化炭素を排出しているかが分かるものです。
 ところで電気の欄には、使用量×に0.3の係数を乗する計算式になっているのです。環境問題に詳しいIさんが訪ねてくれて、「この計算式はおかしい」と提言がありました。
 それは次のような理由からです。大きな発電量を発生させるための発電する方式には、原子力、火力、水力の発電方式があります。その中でベース発電となっているのが原子力発電で、ピーク調整の役割を果たしているのが火力発電です。主に二酸化炭素の排出量が少ない原子力発電の電気を利用する夜間電力は、二酸化炭素排出量は少なく、火力発電の電気が入ってくる昼間の電気は二酸化炭素排出量が多くなります。そのため電機の使用量に一律0.3の係数を掛けても、正確な二酸化炭素排出量を計算できないのです。
 ですから電気の使用量の欄は昼間と夜間の二つに分けて、それぞれの使用量を分類して書き込み、二酸化炭素排出量を計算する方法に変更して欲しいというものです。そうすることで、家庭からの二酸化炭素の排出量を正しく分かることになるのです。
 地球温暖化防止推進委員をまじめに活動していると、小さなところにも気が向くようです。早速、地球環境問題に対する提言として取り上げます。

【加太観光】

和歌山市の加太は和歌山市が誇る観光地のひとつです。加太温泉もあるためお客さんで賑わっています。今日も釣り客や観光のお客さんが訪れていました。加太は古くからある観光地ですが、地域御腰地方自治体の観光施策として、体験観光などの新しい観光地が登場しています。新しい観光地は、山間部でもインフラが整備されていて、施設が新しいため、お客さんを呼び込んでいます。少し遠くても新しい観光地に向くものです。
 加太は古くからの観光地なので、ある程度のインフラが整っているため、地方自治体から投資を呼び込むことが難しくなっています。施設が古くなったりリピーターのお客さんが一巡していることから、今再び観光客を増加させることは容易ではなくなっています。
 つまり旅館や商業施設をリニューアルさせても、観光地として面整備がされていないと、地域全体として売り出すことはできません。そのため相乗効果が感じられなくなります。  
 加太の対岸に位置する友が島までの船は運行休止となっていましたが、現在は毎日が運航するように復活しています。観光地、加太を売り出すパーツはあるのですが、一体運用されていない課題があるようです。
 観光施策は地方自治体か民間が実施すべきものか意見の分かれるところですが、民間が主体となりつつも、インフラ整備や地域全体の観光施策は地方自治体が実施すべきものです。観光案内版や道路の舗装、まちの統一感などは地方自治体が地元の意見を聞いて施策を講じるべき事項です。

【加太観光2】

引き続いて地元加太の料理店で昼食をいただきました。加太は鯛や蛸が名物になっています。それは紀伊水道に洗われているため身が引き締まっておいしいからです。ここだけで食べられる食材があるのは確かです。和歌山市内中心部から車で橋って30分程のところが加太です。新鮮でおいしい魚が食べられる場所として、もっと注目を集めても良いと思います。生活圏であり観光地でもある加太ですから、不思議な魅力に溢れています。

【その他】

  • 教育機関の会合が予定されています。会合のための会場の場所調整を行いました。日曜日に開催できる絶好の場所を抑えることができました。関係機関の皆さんに感謝しています。
  • 青陵高校の校門前の民間駐車場への空き缶のポイ捨てと、たばこの吸殻の投げ捨ての問題に関して協議をしています。中間報告ですが、先生の見回りの時間を多くするなど、歯止め対策を講じています。ただ先生もそれぞれ授業を持っているため、見回りは休憩時間などに限定されているため、一気に解決とはなりませんが、意識付けを行っているところです。
  • 防災対策の中の室内対策に関しての方針を確認しました。政府は6月補正に備えて約800億円の予算を計上する計画があります。公立学校後者の耐震補強費として予算化される見込みですが、原則地方自治体から耐震補強工事対象の学校や、予算規模を上申する必要があるようです。鳩山首相が夏休みに室内対策をするようにとの目的を持って予算化が図られようとしています。防災対策として経済対策としても歓迎すべきことです。
  • 夜間は会合に参加しました。これは和歌山市の明日を考えることを目的にした会でした。
    和歌山市の明日を考えるなら、現在の状態が良いとはいえません。停滞している地域を立て直すのは大変な労力がありますから、他府県で学んでいることを取り入れられる地域でありたいものです。
  • 平成21年度政務調査費をまとめたので、報告書は領収証と共に議会事務局に提出いたしました。また個人資産報告も併せて提出しました。点検の上、修正があるかもしれませんので、確定次第、数値を報告したいと考えています。
  • 仕事の依頼がありました。ひとつは、一週間に3回程度、庭の手入れに来てくれる人を求めています。もうひとつは高齢者の就労です。希望先に確認したところ、採用の上限は55歳程度、そして定年が65歳となっていました。就職希望者は65歳を超えている男性ですから、希望は受け入れられませんでした。残念ですが厳しい結果となりました。

4/29(木)「メーデー」

【メーデー】

連合のメーデーに出席しました。昨年は大雨の中でしたが、今年は青空の下での開催となりました。今回は、政権交代を果たしてから初めてのメーデーでした。従来とは違って、連合は民主党の支持母体ですから、連合の方針を与党に提言することで政策実現の可能性は格段に高くなっています。ですから連合方針を直接、与党に提言できる訳です。戦いの姿勢というよりも協議できる関係にありますから、働くものたちの思いを強力に伝えて欲しいものです。
 さて本日は、岸本衆議院議員、玉置衆議院議員を初め、仁坂和歌山県知事と大橋和歌山市長も来賓として出席していました。数年前は出席していなかった時期があったように記憶していますから、時代も変わったものです。政権与党との関係を構築しておかないと、地方自治体の運営にも微妙な関係が生じることがあるかも知れません。首長には、県民、市民の皆さんの生活を背負っています。政府との関係を拗らせることは、県民、市民の皆さんの生活を守れないことになります。そうならないためにも、政府と地方自治体は良好な関係を成立させて欲しいと願っています。
 特に県知事を選ぶのは政党ではなくて人物が大切です。私達のリーダーは能力、品格、そして清新さなどを持ち合わせていることが不可欠です。人物で首長を選択することが地方自治体にとって必要なことなのです。
 式典に引き続いて、会場である和歌山城の周辺を行進してきました。連合からのメッセージを言葉にしながらお城の周りを一周してきました。快い季節の中、緑の下を歩き、発声することは気持ちの良い体験でした。

【シャンソン】

和歌山シャンソン協会事務局と打ち合わせを行いました。平成22年7月4日、和歌山市民会館において和歌山巴里祭を開催する予定です。ポスターやチラシ、チケットなどが仕上がりました。今回は戸川昌子さんをゲストにお招きしての巴里祭となります。今回も実行委員の皆さんは成功させるために全力を尽くしています。皆さんのお越しをお待ちしています。
 早速、参加希望者がいたので開催概要の説明を行いました。

【打ち合わせ】

政治経済エネルギー研究会の活動に関して打ち合わせを行いました。活動拠点をどこにするのかが主な話でした。集まりやすい場所、そして自動車で乗り付けられることなどが条件ですが、それに沿った場所を検討しています。皆さんの協力を得ながら活動を進めたいと考えています。

【その他】

  • 経済について話がありました。「みんながお金を使うと不景気はなくなる」という意見でした。正解でもあり不正解でもあります。日本中のほとんどの人がお金を使うのであれば、景気は良くなりますが、周囲の人が使わないのに自分一人だけ使い続けても景気回復にはなりません。使えば景気が良くなるという言葉に踊らされて、自分だけが消費を続けても個人資産が目減りするだけで、個人にとっては良いことにならないのです。
  • 不思議な出来事が度々あります。知人からの相談に乗って欲しいと連絡がありました。「知人が債務超過のため裁判所から出頭命令がきて困っているので助ける方法はありませんか」というものでした。
     携帯電話に着信が入ったのですが、いきなり「相談したいことがあるので、(こちらの電話代がもったいないので、)そちらから電話をかけ直して欲しい」という話から入ってきました。信じられない話です。祝日に、しかも債務を抱えていることの相談を自己紹介もしないで電話で依頼し、その上、かけ直して欲しいというのですから。最近、良く分からない話が多くなっています。

4/28(水)「課題」

【課題】

朝一番から会合を持ちました。和歌山県の課題は数多くありますが、中でも大きな課題に対しての対応策を協議しました。和歌山県の力が落ち込んでいる最大の原因は、投資を呼び込めない地域になっていることです。この地域に投資をしたらリターンが期待できる、または当面の収支は厳しいとしても、将来性を感じるので先行投資をしようと思ってくれる必要があります。思うだけではなくて投下した資金を確実に回収でき、しかも利益を生み出せる地域である必要があるのです。
 残念ながら、和歌山県にはそのような投資意欲を掻き立てる魅力を感じる地域が少ないと言わざるを得ません。ですから投資を検討してくれる人がいるのであれば、積極的に受け入れる度量が必要です。「大丈夫だろうか」だとか「果たして地域活性化につながるのだろうか」のレベルで考えても何も進展はしないのです。何故なら、投資しようと考えている資本家は限りなくゼロに近いからです。
 和歌山県に投資するのであれば、観光地であれば北海道や沖縄にしようと考えますし、利益を生み出すことを考えるのであれば、首都圏や大阪府下に収益物件は限りなくあるので、そちらを優先させることを考えるのが当然です。それを押しのけて和歌山県に投資を呼び込むことはかなり難しいことなのです。
 それでも私は和歌山県に投資を呼び込むことが再生するために一番必要なことだと考えていますから現在全力を尽くしています。今日検討して明日実現するような即効性のものにはなりませんが、成果を現すための活動を行っています。
 続いて和歌山大学観光学部の就職支援に関しての話し合いをしました。新設学部の一期生の就職ですから、企業への実績はありません。平成23年春に卒業する4年生は苦戦しているようです。何とか支援をしたいと取り組んでいますが、現実路線では厳しい状況が続いています。大学の同じ学部の先輩のいる企業であればひいてくれる可能性はありますが、それがないだけに厳しい状態です。
 兎も角、最初が肝心です。第一期生の就職をしっかりと行うことが次年度につながります。早くも正念場を迎えていますが、追い込みを図るための支援を行いたいと話し合いました。そのために、和歌山大学観光学部の授業を見学に行くことを考えました。何を学んでいるのか、授業時間の空気はどうなっているのかを感じたいと思います。

【会談】

和歌山県再生のための会談を行いました。和歌山県再生といっても具体的な動きは難しいものですが、その難しいことを具体化させるための活動も行っています。バランスの必要な調整の場合、間に人が入ると意思疎通が図れないことが多々ありますから、間に人を入れないで直接交渉する方法が好ましいことです。
 そのためには豊富な人脈と信頼が必要です。知らない人同士が交渉の場に就くためには、仲介をする人が相当の信頼を持っていることが重要なことです。
 交渉事は人と人との問題です。利益獲得に関しては相反する立場にある人に仲良くなってもらうこと、そしてお互いに利益を得られるしくみを作ることが重要なのです。どちらかが会談の席を途中で立たないためにも調整役は必要なのです。大きな交渉事の第一歩を踏み出せたと考えています。

【昼食】

知人の紹介によって某飲食店で昼食をいただきました。その知人は昨日、昼も夜もここで食べたほどですから、相当の交友関係にあることが分かります。この店は飲食店としての将来について考えていますし、同業者からも慕われていることが分かりました。相談事も含めて、これからもお付き合いをさせていただきたいと考えています。

【喫茶】

和歌山県内には喫茶店が多く、人口比率からすると全国でも最も多い府県のひとつに数えられていたのです。ところが私達に余裕がなくなっていることや会社の仕事が厳しくなっていることから、喫茶店を利用する機会が減少しています。和歌山県内の喫茶店が減少しているのは、働いている人の環境が変化していることも影響しているようです。
 今日は市役所の一階で、偶然先輩に会いました。以前は、知人と会ったら意見交換を行うために喫茶を利用していたのですが、最近は少なくなっています。会って挨拶だけを行って分かれるのと、喫茶に入って、例え30分でもお茶をしながら話し合うのとでは、それ以降の人間関係は違ったものになります。
 仕事は信頼関係で行うものです。信頼関係は机にいるだけでは生まれませんから、直接会う機会を増やす以外にないのです。勤務時間中は全て仕事に没等するのではなくて、時には話し合う時間も必要なのです。遊びの中から人間関係が築かれていくのです。

【議会報告会と懇談会】

夕方からは県議会報告会と意見交換を実施し、最新の県政の取り組みや課題について報告させていただきました。県政は従来の施策の延長戦上のものではありませんから、状況や課題に応じて、毎年のように政策の組み換えが行われています。時代の変化に対応するように政策を検討しているので、行政運営が成り立っているのです。尤も、行政の施策だけで地方経済は成り立つものではなく、地方自治体の予算はした支えをする一部に過ぎないことは言うまでもありません。
 さて、和歌山県が停滞している要因のひとつは、和歌山県内に住んでいる人は和歌山県の良さを分かっていないこと。そして和歌山県から他府県に住居を移した人は戻ることはありませんから、一旦、外に出たら和歌山県のことに関心がなくなることにあります。再生のために必要なものは人です。これからも、優れた人材が集う和歌山県でありたいものです。

4/27(火)「ミニ集会」

【全ての期待】

平成22年、和歌山県では参議院選挙、和歌山市長選挙、そして知事選挙と選挙が続く予定です。特に和歌山市長と知事選挙への関心は高く、まちの話題になり始めました。そして地方議員選挙も来年には予定されていますから、この県の行方に関心が高まるのは当然のことです。
 数人の皆さんと意見交換を行いました。議員であれば、皆さんからの要望に対して100パーセント答えたいと思うものですが、現実には要望に答えられない場合が多くあります。そんな場合は心苦しいですが、その場合の意見をいただきました。
 「私達は議員に依頼したら100パーセントその通りの結果が得られるとは思っていません。私達が県や市に行っても駄目なことでも、議員に依頼したら30パーセントでもできる可能性があると思っているに過ぎないのです。つまり70パーセントの方は無理だと分かっていることを依頼しているのです。返答に困る場合があると思いますが、駄目なものは駄目だと示してくれたら納得できるものがあります」というものでした。
 確かに100の要望全てに応えられるようにしたいと考えていますが、法律の規制、予算面などから、実現しない場合があります。規範を示すべき議員が、法律の解釈を飛び越えることはできないことですから、要望と法規制の問題があるにしても、拡大解釈を考えることもあります。最終的には良識的判断に委ねることになるのですが、この良識的判断とは、多くの人がこの結論であれば仕方ないと納得できる姿になることを示します。要望した当事者は納得できない結果であるとしても、社会的に説得力がある結論であれば、無理なことはできないのです。
 その意識の差があることから、30パーセントの可能性を追求して結果が得られなかったとしたら、理解して欲しい部分があります。全ての期待に応えたいのですが、そうならないのが現実です。そのことを理解してくれるのが本当に支持者だと教えていただきました。国会議員でも、できることは限られているのです。全力を尽くして結果が得られなければ、その結果に納得する他ないのです。

【仕事】

和歌山市で建設の会社を経営している方は、「今までで一番苦しい年が昨年でした」と話してくれました。「仕事を請け負ったのに、相手が倒産したことから数千万円も損失が発生しています。私程度の会社の規模で数千万円も回収できないことは厳しいのです。それでも従業員の給料と、関係先への支払いを怠ったことはありません。自分の取り分を削ってでも信用を優先しています。仕事相手から迷惑を受けたことはありますが、迷惑を掛けていることはありません」とつなげてくれました。
 自分が厳しくとも、関係する相手に迷惑を掛けないことは仕事の基本です。それを守っているからこそ、絶えず仕事の依頼が舞い込んでくるのです。この姿勢は見習うべきことです。
 また仕事の支払いについては、竣工後、三ヶ月後の支払いが一般的になっているようです。そのため運転資金繰りが大変厳しくなっています。仕事があっても資金が続かないことから、追い込まれることもあるようです。現在、平成21年10月に竣工させた仕事の請負代金が支払われていない事例もあり、催促しても「待ってくれ」ばかりで、その取引先への信頼関係はなくなっています。必要な支払いを終えて仕事は完成するものです。それができなければ経営者失格だと伺いました。
 和歌山県内だけではなくて、奈良県や大阪府まで仕事に出掛けています。身体を壊さないように取り組んで欲しいと伝えました。

【ミニ集会】

夜7時から10時までの3時間、ミニ集会を開催してもらいました。夕食時のお忙しい中でしたが、皆さんに集まっていただいたことを感謝しています。議会報告を約1時間30分、残りの時間を質疑応答に充てました。顔が見える形の集会になったこと、集めていただいたMさんに心から感謝しています。
国政と地方政治の違いと現状について。県議会の役割について。そして平成22年度予算案の概要説明。そして予算があるのに何故、私達の望む政策が実現できないのかなどについて説明を行い、感想を伺いました。

  • 「県政のことは知らないことが多すぎたことを残念に思います。これからは関心を持ちたい。熱心な議員とそうでない議員を仕分けして欲しい」。
  • 「議会活動や議員の仕事について詳しく理解できました。一度、有権者がそれぞれの議員の日常活動に密着取材を行い、県議会便りなどで有権者レポートとして報告する機会もあると良い。議員活動を浮き彫りにして欲しいと思います」。
  • 「直接、報告をしてくれる機会と意見を述べられる機会を得られたことは有意義でした。私達はあまりにも地方自治や議員の活動や資質に関心が低かったと思っています。誰でも同じだと思っていました。これからは議員を監視するように県政に関心を持ちたいと思います」。
  • 「今日、来た甲斐がありました。知らないことが多すぎたと思っています。勉強になったので、また続けて下さい」。

以上のような意見をいただきました。
 また質問もたくさんいただき、楽しい質疑を交わすことができました。

  • 5年後の国体に向けた取り組みはどうなっていますか。
  • 議員に定年制を取り入れて欲しい、60歳定年にすれば新陳代謝が図れて、活性化できると思います。または議員は3期までと決めてくれたら、決められた期間を真剣に活動してくれると思います。
  • 和歌山県が他の府県に負けないという売り物は何ですか。強みを教えて下さい。
  • 今までは田圃ばかりでしたが、最近は住宅が建つようになってきました。これは市街化調整区域を外したことに起因していると思いますが、良いかどうか迷っています。都市化が進展して喜びたい気持ちがある一方で、静かな田園風景がなくなっていることに寂しさを覚えています。和歌山市はどのようなまちづくりをしようとしているのか伝わってきません。グランドデザインを示して欲しいと思います。首長からの案が示されないと意見も伝えられません。
  • 和歌山市長って誰ですか。名前も何をしてくれているのかも分かりません。
  • 結局、首長や議員を選んでいるのは私達、有権者です。こんな状態になっているのは私達が反省すべきことです。落とすべき議員は落とさなければ、停滞するばかりだと思います。
  • 片桐章浩さんは良い名前ですね。絶対に欠かせない人という運がでています。
  • 南海電鉄が撤退すると噂がありますが、本当のところはどうなのでしょうか。撤退されると和歌山市は益々、事情は悪くなります。

以上のような質問と意見をいただき、それぞれにお答えさせていただきました。

【その他】

  • 事業運転資金の融資に関して金融機関と協議を行いました。経営状況を見る必要がありますが、会社のために、そして地域経済を支えるためにも融資を検討してくれることになりました。
  • プレジャーボート対策に関して確認などを行いました。河川に放置されているボートは災害発生時に問題になります。現在、その対策が検討されています。河川災害からの安全の確保と、停泊施設への侵入路と生活道路と切り離した形での共存について協議を行いました。

4/26(月)「2030年」

【2030年】

今から20年先の2030年はどんな社会が待っているか、誰も正確に予測できないことです。しかし地球と人類が存在する限り確実に2030年は訪れます。現実的には日本社会も存続していて、今と同じように企業活動を継続していることだと思います。
 某企業が策定した「2030年ビジョン」では、20年後にありたい姿が描かれています。前提となる社会条件は不安定なものですから、計画通りに行くか行かないかは分かりませんが、目的を持つことは大切なことです。
 そんな2030年の姿について話し合いました。2030年が現在の延長戦上にあると考えている人。今の業態から発展し異分野に進出している姿を描いている人。国内から外国に業務の半分程度をシフトしていると考えている人。そして実務を確実に遂行する中から将来が見えると考えている人、など様々でした。
 面白かったのは、話し合っている内に見通せなかった2030年の姿がぼやけて見え始めたことです。
 私は次のように考えました。
 2030年の姿を描いたのは、経営者からのメッセージを従業員に伝えるためだと思います。話し合いの中であったように、2030年のことは誰にも分かりませんし、見通すことができないのです。見通せないとすれば、2010年の私達が20年後までに達成すべきことは分からないのは当然のことです。それでも2030年計画を策定したことには理由がある筈です。 
   その理由は不確実な中に確実なことがあることを示すためだと思います。日本航空や金融機関など、今までであれば潰れると思っていなかった企業の経営が成り立たなくなっています。どの企業が何時、破綻するかも知れません。もっと言えば和歌山県や大阪府も道州制の導入によって消失しているかも知れませんし、この地方自治体が存続しているかどうかも分かりません。そんな不確実の中にいると人間の心は不安定になります。人は安定していると着実な仕事を行えますが、不安定な状態が続くと精神的に参ってしまい、そこから逃避したくなります。
 2030年に有力企業であっても存続している証拠はありません。唯一、メッセージを発することができるのは経営者です。経営者が2030年もこの会社は今よりも発展して社会に欠かせない存在でいることを宣言すれば、従業員に安心感が広がります。「20年後も私たちの会社は社会で存在し続けている」と思わせることで、巨大な安心感を与えます。
 そうすると現在の私達ができることは、社会から必要とされている仕事を着実に遂行すること以外にありません。個人の仕事が必要とされている、そんな集団が会社を作っている限り、社会の中での存在価値はあります。
 2030年もこの姿を保っている。そんな経営者の力強いメッセージがあると、従業員の精神は安定します。日本航空のように企業年金がカットされるだとか、雇用が図れているかどうか分からない状態にあると、この会社を発展させようとは思えません。永続性のある会社であることの道標を示すことで、厳しくてもそこに向かって歩くことができます。
 そんな効果を狙っての2030年の経営計画が策定されたのだと思います。20年先は安定した社会でありますように。そんな思いを感じ取れた話し合いでした。
 社会の夢を語ることは自分の夢を明確にすることです。目指すところがあると人は頑張れるものなのです。分からないものを分からせることで、取り組むべきことを具体化させることができます。

【和歌の浦みちしるべの会】

和歌山市が誇る景勝地の和歌浦。ここで活動しているのが「和歌の浦みちしるべの会」なのです。従来から活動を続けているので、地元では知られた存在です。
 さて和歌浦が国から名勝指定を受けることになりました。県の名勝指定を受けていますが、平成22年度は国の指定に格上げされる形です。これを契機として同会では、観光地としての和歌浦を観光客の方にとって利便性が高く親切な地域に変貌を遂げさせたいと願っています。そのための課題に関しては打ち合わせを行いました。
 まず観光地整備の一環として、和歌浦地域内での標識整備から始めようと考えていたようです。ところが、和歌山市の高速道路インターチェンジ降り口から、和歌浦に至るまでの観光案内版や道路標識での表示が少ないことに気づきました。つまり高速道路を使って和歌山市和歌浦を訪れようとしてくれる皆さんに対して、とても不親切な状態となっています。和歌浦に至る主要道路の標識の中に、名勝、和歌浦の地名がとても少ないのです。
 これらの案内看板は、県外から訪れてくれた方に対して思いやりや優しさが感じられないのです。観光地なのに観光地らしさがないことが問題なのです。行政機関の所管である和歌山市役所で和歌浦振興について協議を持ち掛けても、要望事項の進展は見られないようです。
 地域のことは地域が主体となって取り組もうとしている団体が多数あるのに、行政機関からの観光の取り組みに対する支援が少ないので、地元の思いと違った観光施策になっている一面があるようです。
 そこで地元からの視点によって改善すべき事項を洗い出しました。国の名勝指定を受けるこのタイミングが、何かを始めるのに丁度良いのです。何とかしなければ観光地と言えない項目について洗い出しました。

  • 国の名勝指定を受けられたら、県の指定と何が異なるものか。利点とそうでないところがあると思いますが、それぞれについて説明して欲しいこと。
  • 観光地に必要な清潔なトイレの設置。高津子山と妹背山の付近にそれぞれ一つずつは最低限必要です。設置してくれた後は、地元団体で維持していくことは可能です。
  • 和歌山インターチェンジから和歌浦までの観光案内標識を統一イメージで括るなど統一させて欲しいこと。
  • バスの巡回が少ないので、不便さから観光客がこの地を訪れないのです。
  • 以外と駐車場が少ないため、観光客用の駐車場を整備して欲しいこと。

諸団体と連携を図り、和歌浦振興に取り組みたいと考えています。国の名勝指定は絶好の機会です。

【恭やん&ひでっさん】

和歌山市内でライブ活動を展開しているのが「恭やん&ひでっさん」の二人です。先日、ご縁があって、オリジナル曲の「風の道しるべ」を聴く機会がありました。エフエムバナナの某パーソナリティから、「一番応援している曲がある」と紹介されたことがきっかけです。
 ご縁とは不思議なもので、「恭やん&ひでっさん」のマネージャーが私も知っている方で、「風の道しるべ」を作詞したのが、私の知人の友人だったのです。そのため二重のつながりで今日の懇談の機会となりました。
 この曲の作詞をしたのが堀尾忠司さんです。堀尾さんと「恭やん&ひでっさん」は20歳の頃からの友人で、今も交友関係にありますから素晴らしい関係を保っています。
 堀尾さんがこの曲を作詞した時の話を伺いました。数年前、堀尾さんが勤めていた会社が、従業員さん全員を人員整理したそうです。職場を失った堀尾さんはハローワークに求人を求めたのですが、採用してくれる会社はありませんでした。失望している堀尾さんを励ましてくれたのが、元同僚や友人だったそうです。友人の父親が経営する会社から誘ってくれたのですが、それが進むべき道かどうか迷っている時に友人達が、そっと道を示してくれたのです。見えない道しるべが見えた瞬間でした。正解かどうか分からないけれども、進まなくてはここから動けないことに気付いたのです。
 友人の好意に甘えることも今から前に進むために必要なことかも知れないと思い、次の段階に進んだのです。それが立ち止まっている自分の背中を風が押してくれたようだと詞に表現しています。見えない力が背中を押してくれる感覚。誰もが経験している筈です。
 一人では進めないことでも応援してくれる人がいること、支えてくれる人がいることに気付いた時、立ち止まってはいられないのです。
 逆風の時に立ち止まっていて、そして歩き始めた時の気持ちが表現されている歌が「風の道しるべ」なのです。
 ふたりはライブ活動を続けていますが、原点の活動は福祉施設への慰問活動にあります。
 今も福祉施設への慰問活動をボランティアで行っています。入居されている方達の心の支えになっているところもあり、原点を忘れない活動を続けて行きたいと語ってくれました。
 一時期は音楽活動を停止していた「恭やん&ひでっさん」ですが、1年半前に活動を再開させています。それまでとは違ってライブを行うことやCDを製作することを目指したからです。活動を再開させる前には思ってもいなかったライブの出演依頼やCDの製作も実現し、ラジオ出演も叶いました。苦労人の二人は「想像もできなかったこと」と話していますが、目標を持ったことから実現していることが目前にあります。
 まだこの先は分かりません。目指すものがある限り、支援してくれる人は広がっています。密かな応援者が増え、ライブ会場は満員になっているとも聞いています。苦労して活動を再開させた二人の思いが歌に詰まっています。人生で得たものを歌っている「恭やん&ひでっさん」を応援したいと思います。
 遅くまでありがとうございました。「恭やん&ひでっさん」の支援者も集まっての楽しい話し合いとなりました。

【その他】

  • 和歌山市活性化に関しての打ち合わせを実施。投資を呼び込むための施策を検討しています。
  • 運転資金の融資に関しての相談。会社が始まって以来の厳しい状態が続いていると聞きました。この状態がこのまま続くと、県内の会社は立ち行かなくなりそうに思います。
  • 月末を控えて、「仕事をした代金の支払いを待って欲しい」と依頼があった会社社長と話しました。支払いを延期されると、こちらの仕事を請け負ってくれた会社に対しての支払いが遅延することになるので、迷惑を掛けることになります。勿論、私の給与を削って対応しているのですが、金銭の支払いの遅延は関係する全ての人に迷惑を掛けることになります。厳しい状況を話してくれました。月の大型連休も厳しい状態になるようです。

4/25(日)「スチューデント・ジャズフェスティバル」

【スチューデント・ジャズフェスティバル】

第五回目を迎えたスチューデント・ジャズフェスティバル。今回も和歌浦の片男波の屋外ステージにおいて盛大に開催されました。澄み渡った青空の下、県内外の中学生、高校生のバンドがジャズ演奏を披露してくれました。
 学生達のジャズの音は若くて伸びて行く青空を感じさせてくれます。それは雲がなく、どこまでも続く青い空のようです。未来を感じさせるとは、このような感覚をいうと思います。青い空と未来はつながっているようで、空の向こうにあるものを見つける旅が、これからの人生で待っています。未来への旅の入り口が、スチューデント・ジャズフェスティバルなのです。
 今回は県内の学校に加えて、兵庫県から高砂高校が、そして東京から帝京高校が参加してくれました。どちらも学校からバスで和歌山市まで来てくれたものです。毎回参加してくれている高砂高校は、このフェスティバルを終えた後のバスの中は大変賑やかになっていると聞きました。風光明媚な万葉の地でジャズ演奏ができる環境は、全国どこを探してもない絶好の場所だからです。年々盛大になるスチューデント・ジャズフェスティバル、今年も大成功でした。開会式での私からの挨拶の要旨は次の通りです。
 皆さん。こんにちは。今年で第五回目を迎えるスチューデント・ジャズフェスティバルが青空の下、開催されることを嬉しく思っています。今回も和歌山県内外から大勢の生徒の皆さんが参加してくれることになりました。私達にとって、景勝の地、和歌浦で演奏を聴けることはとても嬉しいことであり、生徒の皆さんの若い音楽が響く環境を大切にしたいと考えています。
 今回で五回目の開催ですが、このスチューデント・ジャズフェスティバルは第十回、そして十五回と続いて行く和歌山が誇るイベントです。歴史が培ったこの場所に、ジャズという新しい歴史を積み重ねています。この歴史を築いているのが演奏に参加してくれている生徒の皆さんですが、演奏を聴いている私達も歴史を作っている一員なのです。今日一日、楽しい集いの場になることを心から歓迎しています。この後の演奏を楽しみにしています。ありがとうございました。

【大会参加】

和歌山市肢体障害者協会設立60周年記念福祉大会に参加してきました。昭和26年12月に設立されたこの協会は60周年を迎えています。皆さんと共にお祝いできたことを嬉しく思っています。
 式典に引き続いて音楽療法の話を交えて、和歌山市出身の歌手、山口智世さんがゲストとして歌ってくれました。音楽を聴くこと、歌うことは精神衛生上、歓迎すべきものだそうです。歌声が聴く人の気持ちを和らげ、そして明るく元気にさせてくれます。山口さんの歌は、元気を与えてくれるものです。それは会場にいる皆さんが一緒に歌を歌ったり、歓声を上げていることからも分かるものです。ステージから会場に降り立った山口さんは、会場内の皆さんのところを周り、優しく接している光景が印象的でした。
 真横で歌を聴かせてくれる、そんな体験のある、心に残るステージになったことだと思います。
 それにしても歌は力があるものです。歌が好きな人でも、大勢の人前で歌うことは中々できるものではありません。プロの歌手には、人前で歌い、聴く人に元気を与える力が宿っています。それは歌の上手さだけではなくて、その人が持つ心であり思いやりであり、人生の深さから来るものです。現在、和歌山と奈良を中心に歌手活動をしている山口さんは、大きな舞台よりも皆さんとのふれあいを大切にしています。
 今日も、昨日の奈良の舞台があったため、奈良から駆け付けてくれたと聞いています。昨夜は午前2時頃に和歌山市に入ったそうで、プロの心意気を感じさせてくれます。
 途中、音響が中断するハプニングが二度ありましたが、機転を利かせて上手に乗り切っていました。非常時の対応でその人の実力が分かります。山口さんの歌声によって、外の青空がまた広がったようです。

【デサフィナード】

夕方からの打ち合わせを和歌山市内のカフェ「デサフィナード」で行いました。丁度、夜のライブを予定しているバンドの練習の最中でしたが、オーナーの計らいによって会場内で練習の音と共に、相談者と打ち合わせを行いました。
 暗躍している勢力があるものの、「そんな連中に負けないで伸びて欲しい」と激励をいただきました。「和歌山が今のままで良いとは誰も思っていないが、和歌山は依然として春の前ですから実力を蓄える時期」だと話してくれました。
 この方の娘さんは、ある会社に勤めていたのですが、若くして主任に抜擢され非常勤の自分よりも年齢が上の人を指導する立場になったそうです。その結果、相当な仕打ちを受け、精神的に参ってしまったのです。暫らく我慢して勤めていたのですが、とうとう出社できなくなったばかりか、自宅でも部屋に篭ったり泣き出したりする精神的に不安定な状態になりました。どれだけ会社内で立場を与えられたとしても、心が傷つくようではそこでいることは好ましくありません。会社を辞し、今は別の職場で元気に勤めているようです。
 このように飛び出そうとすると、横槍が入ったり言葉の暴力によって心が傷つけられることがあります。既得権を持つ者は、新しい人の登場を歓迎しないものです。しかし、そんな組織はやがて衰退していくことになります。長年の権力は持たないことは歴史が証明してくれています。それでも人は同じことを繰り返しています。新しい人を育て、後押しできる大きな人がいる組織や地域は発展の可能性を感じます。新しい人の芽を摘み取るような組織や地域の場合、時々刻々と衰退することは明らかです。
 抑えようとする人、飛び出そうとする人。できたら飛び出そうとする人を応援する地域であって欲しいものです。

4/24(土)「研修会二日目」

【研修会二日目】

中津村での二日目です。中津川村中山道歴史資料館を訪れました。中津川村は幕末のターミナルとされていたことを裏付ける資料の説明をしていただきました。中山道は東西を結ぶ重要な街道で、その中でも中津川村は江戸と京都の接点として重要な位置にあったようです。中でも坂本龍馬に関する資料と解説は興味深いものがありました。
 1862年、中津川会議という場が持たれました。この時、長州藩は「公武合体」から「尊皇攘夷」へと方向転換になったのです。桂小五郎の滞在を記された文書には次のように記されています。
 「桂小五郎は、中津川宿で長州藩毛利慶親の到達を待って長州藩の極秘の会議をもった。この秘密会議により、長州藩は従来の「公武合体」から「破約攘夷」に転換し、長州藩の藩是の転換は、その後の日本の将来を大きく変えて行くことになる」。
 明治維新につながる隠された歴史がここに存在していました。そして坂本龍馬に関しては、古文書「風説留」の中に次のように記されています。
 「土佐を脱藩した坂本龍馬は、中国、四国をへて、長州に滞在していたが、10月18日に、長州を出て、京都に向かった。西郷吉之助に会うためであり、今は大嶋三右衛門の所にいるという話である」。これは1865年の政治情報であり、薩長同盟は1866年1月に締結されていますから、坂本龍馬と西郷隆盛の隠密行動が後の同盟のきっかけになったことが推測できます。
 他にも寺田屋事件を伝える記載もあり、「風説留」では、坂本龍馬が「薩長合体の基本を開く人」と指摘され、「だからこそ幕府から狙われた」と指摘されています。薩長同盟の前後の坂本龍馬の行動を中津川宿で把握していたことを示しています。
 江戸時代末期の中津川宿は、凄い情報把握能力を持っていたことが分かります。現代でいうとインターネットのようなもので、江戸と京都の情報はこの地に集まっていたようなのです。
 勿論、交通の要所であるという理由だけではなくて、中津川宿から発信される情報は良質のものが多く信頼できたことがあります。良質の情報を発信する場所には、良質の情報が集まってきます。これは現代でも同じことです。ガセネタが多い人のところには良質の情報は集まりませんから、如何に信頼される人物がここに集まっていたか分かります。
 情報の中心地がこれからの社会の鍵を握っていること。今も昔も変わりません。幕末は動乱の時代ですから、これからの世の中を見通せる良質の情報をどれだけ早く持てるかが、重要だったと思います。先を見通す力とは、預言者である必要はなく、判断できるだけの良質な情報を早く入手する力のことです。
 例えば株式の動向について、ひとつの情報を頼りに売買するのと、複数の情報を得て売買するのとでは、全く違った動きになります。複数の情報を得た方が信頼性の精度は高くなれます。
 中津川宿にいた商人達は、良質の情報を得て将来の動きに備えていたようです。
 この資料に囲まれていると、風雲急を告げる幕末の空気が感じられました。今日、見せていただいた資料は全て実物ですから、時代を感じる息遣いが違いました。色褪せた紙の色、読めないような達筆な文字。資料から生きていた人物の緊縛した空気が伝わってきます。坂本龍馬もその時代に存在していたことを実感します。
 今から100年と少し前、時代の転換期がありました。2010年の今も時代の転換期です。緊迫した局面に立ち向かっているのは誰なのでしょうか。現代の中津川宿はどこにあるのでしょうか。時代は確実に動き始めています。
 二日間の研修会は、地域に応じた地球環境の取り組みと、街中から歴史を感じる意義のあるものでした。

4/23(金)「研修会」

【研修会】

関西議員団会議の研修会が開催され、今日から二日間の日程で長野県木曽郡と岐阜県中津川市を訪れました。参加したのは18名の関西各地の議員団です。午後1時にJR中津川駅に集合し、早速、視察に出向きました。最初は馬篭にある小水力発電設備で、設備名称は「馬篭小水力1号、2号発電所」です。
 観光地である馬篭の中にある水力発電所ですから、景観に合致する必要があります。1号機は既設の水車を利用して発電を行い、2号機は自然落差を利用して発電しています。水資源を地産地消し、地球温暖化防止の役割を果たしています。
 馬篭1号機は出力180W、2号機の出力は700Wと、本当に小さい発電所ですが、馬篭の景観に溶け込んだ小さいけれども頑張っている発電所だと感じました。馬篭というかつての宿場町の一角で小水力が電気を送っています。昔と今を結ぶエネルギーの線が見えたような気がしました。


 続いて読書発電所と読書ダムを訪れました。この発電所は大正12年に建設された水力発電所です。建設したのは福沢諭吉の娘婿である福沢桃介で、木曽川に7つの発電所を建設しています。木曽川は水量が豊富で落差が大きいため水力発電に適した川です。流れる水は方法によって電気にすることができ、世の中の文明をひらくことができるという意志を持って木曽川の水力発電に取り組んだそうです。大正の時代に、水の落差は無限のエネルギーを生み出せることを理解して開発に着手していたのですから、現代に通用する先見の明の持ち主であったことが分かります。水のエネルギーを活用すれば人類は繁栄することを知っていた電力王の福沢氏が低炭素社会を見つめると、どのように考えるのだろうと、ふと思いました。やはり歴史の重みを伝える施設の中にいると、現代社会は先人達が思っていた時代になっているのだろうかと思ってしまいます。
 場所は私達の発想や想像力を発揮させてくれます。この場所で自然エネルギーのことを思うからこそ、深まるものがあります。先に視察した馬篭発電所も、馬篭で見たから環境に適した発電所であることを理解できますが、和歌山市内に設置されていても感動を呼ぶことはないと思います。この読書発電所という大正時代の施設の中にいることから、その視点で現代のエネルギーと私達の生活を見ることができます。そこにはエネルギーの無駄使いや先人達からいただいたエネルギーの恩恵を感じ取れます。
 現代人である私達は、エネルギーの無駄使いとエネルギーがあって当然という思い込みから脱却する必要があります。低炭素社会を切り抜けるためのヒントは、先人達の発想の中にあります。地球環境問題は文明論ですから、文明を築いた先人達の残した実績や設備から発想を取り込みたいものです。文明論は近視的発想や省庁の駆け引きからは解決できません。如何に世の中を自然に逆らわないで豊かにするか。この視点が大切なのです。
 効率性だけを追求するのであれば必要性の低い小水力発電所ですが、自然の中で生きる他ない人間がどのように自然と共生していくかを考えた時、小さくても必要な設備としての価値が感じられます。
 そしてこの読書発電所という名称は大変珍しいものです。「よみかき」と読みますが、由来は、この場所が以前は読書村であったことからきています。その読書村は、その昔、三つの村が合併してできたもので、「与川よかわ」、「三留野みどの」「柿其かきぞの」頭の文字を取って、読書村と命名したと聞きました。
 これは素晴らしいことです。当時、読み書きそろばんが日本人にとって必須でした。地域の人に読書の大切さを伝えるために、その勤勉の精神を子どもの頃から分かるように、村の名称にしたような気がします。
 その後、発電所の上流にある読書ダムを訪れました。貯水して水のエネルギーを利用するという原因があって下流の発電所で電気が生まれるという結果がでています。大切にしたい自然の法則です。人間もこの法則の中で生きています。
 施設の案内は、地元、大桑村の村会議員である家高勝由議員がしてくれました。家高議員は14年間東京で仕事をしていましたが、故郷である木曽川に戻り、この地域に誇りを感じて議員になっています。心から木曽川を愛していることが分かりました。木曽川には企業はいらない、自然があることが財産だと言い切っていることが印象的でした。
 豊かな自然に囲まれて生活していることが豊かなことだと信じています。ここは経済力や発展という価値観が支配しているのではなくて、自然と先人達からの大切な教えに価値観があるようです。故郷に誇りを持つこと。それが地域力なのです。

4/22(木)「直川用地」

【直川用地】

一旦、終わりかけていた直川用地の問題が浮上しました。予定通りに計画が進み始めたと思っていたのですが、当事者間の意思疎通が図れていない部分があったようで、図面や実施時期に関してズレが生じました。どれだけ計画時点で刷り合せを行っていても、詰めの段階で詰めきらないと誤差が生じることがあります。単なる書面上の問題であれば修整すれば良いのですが、本質的な問題の部分を後回しにしておくと、最後の段階でストップがかかることがあります。
 ただ、やらなければならないというゴールが決まっている場合は、お互いが経過に瑕疵がなかったという主張をし合ってもどうすることも出来ません。今日をスタートとして、一日で解決するための方法を考えるべきなのです。今回のケースの場合、今週末に対処できる代替案は一つだけでした。つまりその代替案を採用する以外にないのです。ですから実施できる、できないの議論をしても無意味であり、この代替案を採用する理由付けができるかできないかの議論をすべきなのです。もし理由付けができないとしたら、仮にそうするための理由を見つけて、後日、修正する他ないのです。
 今日、残された期日が一日の段階で、何とか解決の道筋が見付けられました。関係者の皆さんの対応が素晴らしいものであったと感じています。超えられないような山でも、知恵を絞ると越えられることもあります。勿論、知恵を絞るだけでは超えられないので、山を超えるために必要なことは、判断者の度量です。
 全てを分かった上で、責任を取れる覚悟の度量を持つ人が決裁者でいることが、危機管理の仕事を進めるために必要なことです。
 危機管理上の問題が生じた時に、仕事に必要な人の存在が分かります。

【昼食】

ランチタイムを兼ねての打ち合わせを行いました。昼食場所は同級生の大井君の中華料理店「海棲楼」です。打ち合わせの相手からは「おいしい」の評価を得ました。大井君の中華料理は家庭的でおいしいのです。打ち合わせ内容は、地方のまちにおける結婚について、関西圏としての和歌山県の成長戦略について、フランス式アロマの効用について、などでした。
 夢とは何処にあるのか。この方は卒業論文の中にあったようです。自分が何をしたいのか迷った時、卒論を読み返すと、今の自分がやりたいことのヒントが詰まっていたのです。 
 人の本質は若い時代に描いた将来の姿の中に潜んでいるのです。そして年齢を重ねた分だけ、夢を実現させるための選択肢は揃っています。あの頃は届かない夢であっても、大人になった今では十分届くことは可能な目標になっているのです。夢を目標に置き換えて具体化させると実現するのです。
 大きな話をすることで、相対的に今の問題は小さい存在になります。そうすると乗り越えられそうになるから不思議です。たった1時間の間で、将来の進み方に関して思っていた問題は解決しました。

【講演依頼】

続いて報恩寺の松本恵昌さんを訪ねました。来月5月に和歌山市内で経営者の方を対象にした講演会の計画がありますが、今回の幹事から誰が講師に適しているのか相談があったからです。同級生の大井君と話をしている中で、「まっちゃん」の名前が出て、「そうだ松本さんにお願いしたら、きっと良い講演会になる」と思って、早速、訪問したものです。
 大変お忙しい松本さんですが、奇跡的に報恩寺におられました。物事が上手く進む時は、絶妙のタイミングで時間が回転します。恐らく、次の予定が詰まっていた様子があったのですが、ぎりぎりまで対応してくれたと思います。
 講演会の対象や趣旨、そして訴えて欲しいテーマを話したところ、講師の依頼を快諾してくれました。しかも関西空港近くのホテルと白浜町のホテルに移動する式典が入っていたのですが、和歌山市に戻ってきてくれることになったのです。講演の趣旨に賛同してくれて、その考え方の一端を披露してくれました。時間にして20分程度だったと思いますが、このまま講演の題材に使える内容のお話でした。
 講師の依頼のため同行してくれた方は、「感動しました。講師をお願いします」と即決でした。
 人は自分が体験したことは話せるけれども、未体験のことを経験した人に話しをすることは難しいものです。体験を重ねている人の話が聞く人の心を打つのは、体験を自らの言葉にして伝えられるからです。他人の感動体験を自分が誰かに伝えようとしても、生の感動を伝えることは難しいようなものです。
 別れと旅立ちを体験し、乗り越えてきた人が話せるものがあります。人は人生という修行を行っているようなものだと伺いました。修行とは難行苦行ではなくて、向上心を持つことにあります。向上心を持ち続けている限り壁は聳えるものですし、困難は幾度となく襲ってきます。向上心を持つことが修行なのです。苦しいことがあるのは、人間を生きているからなのです。生きていると実感するのは、幸せな時、苦しい時なのかも知れません。 それならば死の瞬間まで助かりたいと思う人としての向上心を持っていることから、生涯、修行を続ける旅を行っているようなものです。

   また人は様々な体験をしますが、その中には良い体験と悪事の体験があります。どちらも大切なのは言うまでもありません。勿論、悪事に染まってはいけませんが、悪を体験して染まらなければ、今度は私が誰かを悪から守ることができます。体験は人生の肥やしになる。そんな気持ちで日々を挑戦したいものです。  そして大人になるに連れて、汚いもの、見たくないものを見るようになります。だから子どもに対しては、極力、美しいものを見させること、そして美しい体験をさせることが大切なのです。世の中が美しいものだと思っていると、汚いものを見ても、そんなものがあるのだと流せることができます。汚いことが世の中だと思ってしまうと、その世界の住民になってしまいます。一たび、汚い世界に精神が住み着くと、抜け出すことは容易ではありません。
 美しいものを見る、きれいなものに囲まれる、そんな日常を過ごしたいものです。周囲に美しいものを揃えるためには、自分の心を美しくする必要があります。きれいな心の持ち主のいるところに、同じ心の持ち主が集まります。逆の場合は、当然に逆になります。

   蓮の花や蓮華の花は、汚い水の中でも美しい花を咲かせています。汚い水の中からでも必要な養分だけを吸収して成長しているのです。人もこれと同じです。色々なものに囲まれて生きていますが、その中のきれいなもの、必要なものだけを吸収して成長を遂げたいものです。汚いものを吸い取ってはいけません。白鳥は汚れても白鳥ですが、人の心が汚れると悪という存在に変化します。人は、汚水を吸収しても浄化させる作用を忘れてはいけないのです。
 来月の講演会では、経営者の皆さんの心の拠り所になるような話が聞けることは間違いありません。人材がこのまちに存在していることの豊かさを感じることができました。

【年金問題】

もう忘れている人が多いと思います。しかし今も継続して消えた年金、消された年金と戦っている人がいます。当時、仕事をして年金を支払っていたのに、記録に残っていないHさんは、証拠を揃えて第三者委員会に申し立てを行いましたが、申請を却下されています。 つまり支払っていないと看做されたのです。
 しかし社員証、名刺などが残っていて、当時、その会社に在籍していた跡があります。ですが給与明細書が残っていないので証拠としては不十分だと判断されたようです。一般的に給与明細書を残していない人は普通だと思いますし、社会保険庁のミスを支払った方が証明しなければならないのもおかしなことです。Hさんは70歳を超えて、「体力が落ちてきた」と話しているように、国が年金を認めないことで、もらえる年金なのにもらえない状態が続いていて、しかも、この先もらえない可能性も大きくなっています。国民を守るべき国が国民を突き放している現状は本末転倒です。
 Hさん達の、これからの生活を護ってくれるはずの国が高齢者に襲い掛かっています。遠く過ぎ去ったその時、そこに存在していたことを証明するものを見付けることは難しいことなのです。何十年か後、2010年に私がここにいたことを証明してくれる何かが残っているでしょうか。消えた年金問題は早く解決しなければ時間が限られてきました。そして苦痛を感じている人がいることを国は分かる必要があります。

【企業誘致】

和歌山県内への企業誘致に関しての協議を行いました。リーマンショック以降、和歌山県内への企業立地や投資案件は極端に減少しています。このままではジリ貧であることは確実で、手段を講じる必要性を強く感じています。現実には進展しないことが多々あり苛立ちも感じますが、企業立地、雇用、投資の呼び込みが重点活動になることは間違いありません。遅くまで対応していただきました関係箇所の皆さんに感謝しています。

【その他】

医療法人に関する協議。金融政策について。社会施設見学会について。和歌山市内におけるシニアの活動について。某企業経営者との面談に関しての日程調整。明日からの研修会に関する打ち合わせ。
 朝から夜まで予定が詰まっていて空き時間がなく、隙間時間を期待してくれた皆さんにはお詫び申し上げます。最近は、突発的な案件に対応できない行動時間になっています。ご理解いただけたら幸いです。

4/21(水)「万葉館」

【万葉館】

和歌山市和歌浦にある和歌山県の施設万葉館。以前、この建物の二階にレストランがありました。ところがお客さんが少なくなったことから平成21年3月に当時の経営主体が撤退し、以降一年間、レストランは閉じられたままとなっています。風光明媚な片男波海岸の風景を楽しめる場所に位置しているのですが、ここが閉鎖されたままでいることを残念に思っています。
 この地を訪れたお客さんからも「レストランは閉まっているの」などの意見があると聞くことがあります。折角、景勝地での食事を楽しみに来てくれた方が残念な表情で帰られる姿を思うと、観光地の施設としては寂しいものを感じます。
 何とか復活できないものかとレストラン経営者に呼び掛けていたのですが、その中の一人から現地を見たいとの要望があり、二階の元レストランを見てきました。この場所と施設は素晴らしいもので、活用の仕方によっては見込みがあると感想を述べてくれました。
 経営者自ら調査に来てくれたことから、施設改装の要望などを含めて関係者と協議しました。民間の感覚に管理者である県がどこまで対応できるか分かりませんが、このままでは誰も入居してくれませんから、条件面で歩み寄って欲しいところです。

【いきいきシニア】

和歌山市内で活動が活発な組織が「いきいきシニア」です。会員は500名を超えていて、毎月たくさんの行事を企画して行っています。高齢者のためのパソコン教室や施設見学会、料理教室が主なものですが、今年の企画として坂本龍馬を訪ねる研修会があります。語り部と共に京都を訪ねるものですが、語り部などの運営は全て「いきいきシニア」のスタッフが行う予定になっています。 そのため寺田屋などの施設を事前に調査するために出掛けて説明内容を検討しています。この会の研修の特長は、資料を読んで歴史的事実だけを説明するのではなくて、実際にスタッフが現場に出向いて、そこで感じたことや思ったことを本番の研修会で説明することにしています。
 ですから他のツアーとは違った味付けをしているのです。現在、その事柄に関心を示す多くの人は、インターネットや資料によってある程度の知識を有して参加しています。ですからテレビからの知識や資料からの知識だけでは、関心をひくことは出来ません。説明者が自分で感じたことを自分の言葉で案内することが大切なのです。そんな活動をしている方との懇談から学べることがありました。
 現場で空気を感じることが大切なことであり、知識の受け売りでは相手を感動させられないのです。相手に何かを伝えるためには、手間隙が必要なのです。

【法律相談】

法律相談に対応しました。親族間で揉めていることに関与することは大変難しいことです。素っ気無いと何だと思われますし、深入りし過ぎると抜け出せなくなります。特に親族間で揉めている問題は必ずと言って良いほど金銭が関わってきますから、対応が難しいものだと認識しています。
 そのためある程度の道標をつけた後は本人の意思に任せる他ないのです。そのためのお膳立ては行いますが、法的事項に発展する予兆があった場合は、専門家にも相談しています。12時からの時間は法律相談への対応となりました。世の中には困難な問題が毎日のように発生していることを実感しています。解決すべき問題が増えていることは、社会が複雑化し、人間関係が希薄化していることを現しているように感じます。

【防災対策】

防災対策に関しての協議を行いました。愛知県教育委員会で、151校の公立高校に対する室内対策について、及び政府の防災対策予算について内容を話し合いました。愛知県の取り組みに関しては、国の交付金「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」の中から、学校整備事業の「維持、修繕」の項目を、平成22年度中に予算化を行い、転倒防止対策を実施しようとしているものです。
 また政府の学校耐震予算に関しては、公立小中学校の耐震工事について、「経済危機対応、地域活性予備費」を活用しようとするものです。この耐震工事予算の活用については、夏休み期間中に対応する考えがあるようです。予算規模は約1,000億円、棟数にして約2,200棟分となっています。
 鳩山総理からは、「子ども達の安全・安心のためにも重要で、早急に対応して欲しい」と話しているとの報道がありました。また政府からは「地方自治体の要望の把握などの準備を進めたい」としていることから、東南海・南海地震対策の必要性のある和歌山県としても早急に対応すべき事項だと考えています。  国や愛知県を初めとする防災先進地の意識と対応は進んでいますから、和歌山県で取り入れたいものを早急に検討すべきだと考えています。

【スターシェフ】

スターシェフイベントに関して協議とお願いを行いました。市内の会社社長を訪ねて協力依頼をしたものですが、地元の会社として何らかの協力はしてくれると感じました。厳しい経済状況下、金銭面で協力してくれる会社を捜すことは難しいものです。協力する会社にとって何の利点があるのか。利益として跳ね返ってくるのかがポイントになっています。何もないのに「協力しましょう」という会社は皆無に近いのです。
 そのため企画の組み立てが重要です。イベントという一過性のものに投資するというよりも、食の流通に関して継続性のあるものへ投資してくれるしくみを構築しています。

【懇談会】

夜は懇談会に参加し、和歌山市の課題や中核市としてのあるべき姿について話し合いました。特に中心市街地の活性化対策の効果を疑問視する意見がありました。他の都市の事例は十分調査している訳ではありませんが、「これほど沈滞している中核市は他にないような気がする」という多数の意見がありました。
 和歌山市を再生したいと思っている人は多いのですが、現状からは期待できないという感想が多数でした。和歌山市でうねりを起こすことは簡単なことではありませんから、改めて大阪府改革を訴え維新の会を立ち上げた橋下知事の凄さを実感しています。
 さてこの勉強の会を定期的に開催することで一致しました。酔うように研鑽をすることと偶数月の水曜日に開催することを目指して酔会と名付けました。

4/20(火)「農業」

【農業】

農業に関しての研修に行ってきました。行き先は丸紅株式会社大阪支社です。同社では、肥料や水分の保持力に優れた軽量の有機人工土壌を用いた土耕式植物工場システムを大阪支社の地下に設置しています。植物工場システムとは天候や害虫の被害を受けないため、必要な量を一定の品質により、そして安定した価格で供給できる新型農法です。
 わが国を初めとして、世界的に植物工場の必要性の背景にあるのは次のような理由です。
 食料自給率の低さを解消すること。将来の食料資源の枯渇に対応すること。水資源の有効活用を図ること。そして地球環境問題に起因する天候の変動による農作物被害を最小限に留めること、などが挙げられます。
 そこでこれらの要因を緩和するために新しい農法を研究しているのです。つまり天候などの外的リスクを少なくすること。農地の立地を選ばないこと。安定的にそして大量生産を図れることなどを可能にするのが完全閉鎖系植物工場なのです。
 よく似たモデルに水耕栽培があります。これは安定供給と植物の病気リスクを減少させるためのもので成果を挙げています。水耕栽培は食の安定供給のために欠かせないものですが、丸紅のモデルは安全な土を活用して水耕栽培と同様の成果を挙げられるしくみになっています。水耕栽培と土耕式による野菜の品質の違いは次のようなものがあります。
 水耕栽培では、植物が土に根を張る必要がありませんから、ストレスを感じないので葉は柔らかく、味はまろやかになります。ところが土耕式の場合、根を張る必要があるので植物はストレスを感じることになります。その結果、葉は厚く硬くなり、味は水耕栽培よりも苦味を感じます。このように農法の違いによって同じ植物であっても味に違いがでます。どちらが良いのかは用途や人の食感の好みによって違いますが、安全で用途が広がることの利点があります。
 食糧問題は人類にとって将来襲ってくる問題ですから今から対応が必要です。特に食料自給率が低い日本においては、水耕栽培にしろ土耕式にしろ、食の安全と安心、安定供給を確率させておく必要があります。現在、大手資本も農業ビジネスに参入していますが、これからに注目しています。  引き続いて大阪府泉南市にある「かるがもの里」を訪問しました。ここはこの地域の周辺農家が「農業法人かるがもの里」を設立して切花や胡蝶蘭などの園芸を行っています。
 中でもファーストファームは二億円を投資して大型の温室で野菜の水耕栽培を行っています。水耕栽培の場合、例えばレタスの育成は約40日で終えることになっています。土耕式の場合では出荷までに約二ヶ月を要しますから、期間を短縮できることで生産力が高まっています。
 従来の農業では四季に応じて季節の野菜を育成していましたが、今では市場が必要としている野菜を、季節を問わずに生産することが可能になっています。例えば、ほうれん草を、年間を通じて安定して必要とされる場合は、ほうれん草だけを生産すれば良いのです。
 生産者は出口が決まっているため安心してほうれん草を生産することができますし、価格も安定させることができます。購入する立場にとっても、入荷に変動が少ないのでリスクを回避することができますし、お客さんの要望に応えられますから利点が大きくなります。農業も変わっていることを実感しましたし、これからも変化していくことを感じました。
 食の安全と数量と価格の安定供給が図れることで、私達の食生活は豊かに保たれているのです。

【懇親会】

夜は懇親会に参加しました。ひとつめは明日から入院、手術をする方の激励会でした。明日から外科手術をするため知人たちが応援目的で集まりました。本人は不安だと思いますが、皆さんの応援する気持ちが伝えられたと思っています。続いては別の会合に参加しました。地域開発や大阪府維新の会などの話題で盛り上がりました。

4/19(月)「議会運営委員会」

【議会運営委員会】

臨時の議会運営委員会が開催されました。議題は、本会議における質問の方式についてでした。和歌山県議会の本会議では一括質問方式を採用しています。一括質問方式とは、質問者が一括して質問を行い、当局が一括して答弁する方式のことを言います。この方式によると質問に対応した答弁がどこに当たるのか分かりにくい点が問題です。
 それに対して分割質問方式、一問で区切る場合を一問一答方式といいますが、質問者が一問ごとに区分して質問を行い、当局から答弁を受ける方式です。その質問に対して再質問があれば、引き続いて再質問を行いますが、再質問がなければ次の質問項目に移っていきます。
 現在、分割質問方式を採用しているのは、関西の大阪府、京都府、滋賀県などを初め20府県あります。分割質問方式が増えだしたのは、15府県が採用した平成14年度以降であり、平成21年度は4府県が、平成22年度からは神奈川県が採用しています。このように従来の一括質問方式から分割質問方式に変更する府県が増えているように、質疑の論点が分かりやすい分割質問方式に移行しているようです。
 和歌山県でも本会議における分割質問方式の採用の要否について、本日を皮切りに検討されることになります。和歌山県議会での予算特別委員会と同じ方式のため、議論が深まり基本的には好ましいと考えていますが、他府県の長所と短所を調査してから考えたい課題です。
 兎に角、議会を時代に応じて変えて行く姿勢は大切にしたいものです。従来とおりで良いかどうかは、内部からも評価して対応することが必要です。議会運営委員会で議題にあがったことによって、本格的に変更についての議論が始まりました。

【道路問題】

生活道路の問題に関して協議しました。道路の問題は県道や市道、そして私道が入り組んでいるため、関係箇所が何処なのか一般的には分かりにくいものです。市の管轄だと思っていた道路が県の管理だったりすることがあり、対応は以外と大変なのです。特に生活道路に関しては、生活している皆さんは誰が管理しているのか分かりにくいものです。一旦、和歌山市に問い合わせが行くことが多いのですが、管理箇所が県の場合は所管で対応することになります。こんな場合は県と市が連携して対応しています。

【打ち合わせ】

発足を予定している政治経済エネルギー研究会に関しての打ち合わせを行いました。私の準備不足で本格的な始動にまで至っていないことを反省していますが、幹部をお願いしている皆さんが心配して集まって対応を協議してくれました。拠点、体制をしっかりと固めてから始動させようと前向きに話を進めてくれました。個人では動かないことも、複数人で話し合うと前進することがあります。本日の協議による進展は皆さんに感謝するばかりです。ありがとうございました。

【道路問題】

和歌山県庁の出先機関である海草振興局。夜にお邪魔して道路問題の協議を行ってきました。職場はまるで昼間のような雰囲気でした。道路を管理している班は、全員が残業していることが仕事の大変さを物語っています。海草振興局の近隣の方からは「海草振興局は遅くまで仕事をしているよ」と聞いていましたが、熱心な仕事に感心するばかりです。
 ただ行政改革による人員削減によって、近年は仕事の輻輳感が高まっているようです。現場の大変さは管理部門では分かりません。現場を抱えている部門は、お客さん応対で昼間の時間が消え、職場に帰ってから議事録を書き対応方針を協議しています。平成20年度に対応したファイルの束を拝見いたしましたが、良くこれだけの対応ができたものかと思いました。勿論、担当者レベルで解決を図っている案件も多数ありますから、形として残っているもの以外の仕事も相当あると思います。
 と言いながら、今夜の応対も議事録に残す必要があるとしたら、皆さんの残業に加担したことになりますから、申し訳ないことです。技術職場は経験の蓄積がものを言いますから、簡単に引継ぎができるものではありません。現場の当時を知っている人がいれば仕事は早いのですが、担当者が変わっている場合は調査に時間を要することになります。そして解決の糸口が議事録にあることも多いのです。毎日の積み重ねが問題の少ない仕事を遂行することになります。
 仕事でお忙しい中にも関わらず、遅くまで対応していただきました県の職員さんに心から感謝しています。

【懇談会】

夜は懇談会に参加し、活発な意見を聞かせてもらえた貴重な機会となりました。文化、芸術、地方政治の話題から、教育まで話は進展しました。
 教育の素晴らしいところであり怖いところは、指導者の能力またはレベルで生徒の能力や技術が伸びることです。指導者が高いレベルにいることで生徒は高いレベルに達することが可能です。しかし指導者のレベルが低かったり、伸びる余地がなかった場合、生徒は気の毒なことになります。素晴らしい指導者に出会っていたら、能力が高められていたかも知れない人材があちらこちらにいると思います。生徒の能力は指導者以上にならないのですから、指導者、そして大人の役割は重大です。
 子どもを育てること、生徒を伸ばすことは、自分が成長し続けなければできないことです。教育レベルとは、指導者のレベルを現しているのかも知れません。私達が伸びることが地域力を高めることになるのです。

【その他】

  • 自治会の問題に関して関係者と協議しました。自治会運営に関しては各地域によって異なると思いますが、役員の引き受けが少ないことも課題のひとつです。地域における人材育成に関して話し合いました。結論は出ませんでしたが、これからも協議を続けます。
  • 和歌浦振興に関しての話がありました。地域として取り組みたいことがあるので、実現に向けて体制を整えたいというものでした。詳細はこれから詰めていきますが、和歌山市の代表的に景勝地ですから、振興策を求めたいと考えています。
  • 社会施設見学会に関して複数団体の皆さんと話し合いました。最近は、研修の機会を求めている人が多くなっているように感じます。周囲のことに興味を持つことは歓迎すべきことですから、機会があれば参画したいと考えています。

4/18(日)「シャンソン」

【オープンガーデン】

春の陽気に誘われて、知り合いの花屋さんに挨拶に伺いました。店先は華やいでいましたし、「わざわざ来てくれてぇ」と訪問を歓迎してくれました。そして今年もオープンガーデンの取り組みを行うことを話してくれました。オープンガーデンとは、ガーデニングを行っている個人のお庭を一定期間開放して、皆さんに楽しんでもらおうとする活動です。
 皐月の時期に庭先のお花を楽しめる企画で、毎年開催されています。皆さんの個人宅を訪ねさせてもらえることを楽しみにしています。

【橋下知事】

続いて訪問した先の方から玄関先で、「橋下知事の講演会に行きたいと思っていたところです」と話してくれました。「丁度、案内を持ってきたところなので良かったです」と挨拶をすると、早速行ってくれることになりました。橋下知事に会いたいと常々思ってくれていたところ、タイミングが一致しました。今回もバスを運行させる予定にしていますから、皆さんと橋下知事の講演会を楽しみたいと思っています。
 橋下知事の発足させた維新の会や、中田元横浜市長や山田杉並区長などが本日、「日本創新党」立ち上げしたように政局は激しく動いています。既成政党への期待感はなくなっている現在、熱意と行動力のある地方の政治家の動きに注目が集まっていることは歓迎したいことです。

【挨拶】

和歌山市内で開催された式典に出席させていただきました。この会は家族で楽しめる交流会で、会場は会員の皆さんで満員でした。私の挨拶を要約すると次の通りです。
 夫婦別姓が検討されているように家族のあり方の問題が国の課題になっていますし、子どもや女性の権利の問題や就職の問題など、私達を取り巻く諸課題は家族に深く関わる問題になっています。県政も遠く感じるかも知れませんが、家族の幸せのために身近にしておきたいものの一つです。
 今日のような家族で交流する機会は地域において少なくなっています。大切にして欲しい取り組みですし、その中から出された問題で取り上げるべきものは取り上げたいと思っています。今日を意見交換できる契機にしたいと思っています。本日は挨拶の機会を提供していただきありがとうございました。
 そして早速、今月末の夜に関係する有志の皆さんと集会を持つことにしました。皆さんとの意見交換を図りたいと考えています。

【シャンソン】

和歌山シャンソン教室の発表会が和歌山市民会館で開催されました。このイベントは毎年春の恒例行事になっています。生徒の皆さんは、この発表会を目指して一年間レッスンを続けているのです。発表する歌の選曲や衣装の選択など厳しいけれども楽しい一年を過ごしているようです。会場はほぼ埋まり、今年も春のシャンソンを楽しみました。
 舞台に登場した皆さんを見ていると、この日のために新しい曲の練習に取り組んでいることが分かります。シャンソンが生き甲斐だと話してくれる人がたくさんいますが、生徒の皆さんの発表の舞台が市民会館であることは素晴らしいことです。和歌山シャンソン教室を主宰する橋本佳代先生が司会で、生徒の皆さんの意気込みを伝えてくれていることも臨場感が伝わってくる要素です。
 「この曲を選んだ理由」、「この衣装を選んだ理由」を聞いていると、その悩んでいる時の情景が浮かんでくるほどですから、私も随分シャンソンに関わっていることを感じ嬉しく思いました。和歌山シャンソン教室に関わってから数年経過していますが、素晴らしい皆さんと知り合えたこと、そして春と夏、年末にシャンソンを聞かせてもらう機会を得ていることに感謝しています。
 このご縁をこれからも大切にしていきたいと考えています。次は三ヵ月後の7月の和歌山巴里祭が舞台となります。

【懇談会】

夕方からは懇談会に参加しました。シャンソン発表会が終了した後、「これからお伺いします」と電話をしたところ、とても陽気なメンバーを集めてくれていて、話し合いと微笑みの中で2時間が経過していました。「自然に笑顔の出る懇談会は大歓迎です」と話してくれましたが、笑顔の出る会とそうでない会では参加者の思いは全く違います。この次もこの場を催して欲しいと思ってくれる会が次に続くものです。次回の懇談会を約束して終了しましたが、人が交流する機会が、私達の元気を発生させていると感じました。人が行き来すること自体がエネルギーを発生させているのです。

4/17(土)「雇用問題」

【雇用問題】

「う〜ん。少し厳しいですね」。事務系の仕事を希望されている方と話しました。就職事情が改善されていない中、仕事を探している人は後を絶ちません。経済対策とは失業率を一定水準まで改善させることだと考えていますから、企業誘致し雇用対策は最重要課題だと捉えています。
 ただ今回が厳しいのは、事務系の資格がなく、パソコンが使えないこと、そして経理知識もないことから、会社が求める事務系の仕事と合致しないからです。事務の仕事は営業経理、広報などで整理できないその他仕事のように思いますが、実は全く違っています。事務の仕事は雑用や補助業務ではなくて、会社が戦力として考えている仕事です。
 営業や技術葉嫌だけれど事務系の仕事があればその仕事に就きたいと希望する人は多いのですが、現実はとても厳しいのです。来週も引き続いて探すことにしていますが、苦戦しそうです。
 それにしても一段と会社が求める人材の質が高まっています。以前であれば採用してくれた条件が揃っていても、不採用になる場合が多くなっています。技術系の職場で、この資格を保有していて現場経験があれば採用してくれていた会社が、今ではその資格と経験だけでは不採用となります。人間関係が築けるかどうか、そしてより高い次元の資格が求められるようになっていますから、採用してくれることは本当に厳しいことを痛感しています。
 また別の会社で営業職での採用枠がありました。営業経験がある人でしたから採用しても良いと話をもらったのですが、条件は月給が12万円というものでした。扶養家族があるため、その月給では生活できないと残念しましたが、採用されるとしても収入が低く抑えられています。
 技術職では資格、経験などの条件が厳しくなり、営業職では月収が低く抑えられるようになっています。尤も自信があれば歩合制での契約も可能な会社もありますが、慣れない会社の営業で歩合制契約をしても、厳しくて続かないのが現状です。
 そして事務系の仕事も専門化していますから、最も採用されるのが難しくなっている分です。
 雇用に詳しい方と意見交換を行いましたが、年々雇用情勢は厳しくなってきています。
 「和歌山県で最も必要な施策は、100人程度を雇用してくれる会社を5社誘致することです」という意見をいただきました。その通りです。何をおいても企業誘致が第一です。
 就職するところがないと和歌山県から県外に人が逃げてしまいます。若い人が帰ってきません。そして経済活動も成り立たなくなります。そんな循環を断ち切る方法は企業誘致に尽きます。
 今日の懇談相手からは、「今のトップでは県外からの企業誘致は無理だろう。県内からの事業所移転を成果だと言っているだけだからね」と話がありました。真水で採用人員を増加させることが企業誘致と雇用対策ですから、見せかけ数字は不必要です。見せかけの数字と表現するのは、仕事を探している何人もの方と直接話をさせてもらって現実を認識できていることと、雇用問題に取り組んでいる方との意見交換で強く認識しているからです。
 本当に仕事を探している人の話を聞けば、企業誘致がなければもっと厳しい雇用情勢になっていることは分かりますが、改善されていないことも事実です。
 「来週からハローワークに通います」の言葉にあるように、本人は前向きなのが救いですが、事務系の仕事を探し当てて採用されることは簡単ではありません。こちらも引き続いて探しますが、個別に探すことよりも改めて企業誘致に全力を尽くすことの必要性を痛感しています。

4/16(金)「生態系」

【直川用地】

和歌山市の直川用地。和歌山北インターチェンジが開通したこと、11の工場立地が決定していることから開発が待たれています。長く課題があったこの地の開発決まったことから工事を急いでいますが、少し問題が発生しました。早急に問題解決に対応したので、工期が後れないようにさせたいと思っています。

【生態系】

「このままでは地球が持たないのではないだろうか」。そんな意見がありました。自然界は絶妙のバランスを持ち地球の生態が保たれています。自然界の動物や植物は生まれ育って自然に帰っていきます。自分の生命を維持することに必要な捕獲以外は他の生命を殺傷することはありません。人間だけが他の動植物の生命を脅かし、化石燃料を利用する余り地球環境を破壊しています。その結果、地球の環境が守れないような問題に発展しているのです。
 生態系のバランスは興味深いものがあります。海の魚の場合、マグロが生態系のトップに位置しています。他の魚を食して悠々と海を泳いでいます。その結果、マグロの体内には水銀などが含有されていると聞きました。体が大きいこともありますが、生態系のトップにいることから他の魚に含まれていた水銀などを保有することになっているのです。そのマグロを人間が食しています。元々、水銀は人間が海に流したものですから、生態系か食物連鎖の結果なのか、結局張本人の人間のところに帰ってくるのです。人間が地球を汚染すると他の動植物に影響を与え、そして最後は現在、生態系の頂点にいる人間に戻ってきます。このことを繰り返していると地球環境の崩壊の予兆が人間社会にも影響を与えることになります。もう行動することに気付かないといけないのです。
 今年の夏の参議院選挙や和歌山市長選挙などの話題が出ていますが、「大きな課題に影響を与えることのない小さな話」だとの感想を話してくれました。今まで必ず投票に行っていましたが、「今回は行かないかもしれない」と思わせる程、この方の中では国政も市制も関心の対象外になっているようです。
 つまり個人が悪いのではなくて政治が期待に応えていないのです。国政の裏側は分かりませんが、地方政治の中には工事情報の情報取引が渦巻いているようです。誰が関与しているかなどの情報は入っていますが、地方自治体の財政が成り立たなくなるかもしれないと言われている中、特定のものが公平な競争以下の方法で利益を集める行為があるとしたらそのことは皆さんが知ることになります。それが政治への期待を裏切っている行為なのです。もう過去から続いているような地方政治には決別すべき時期です。そしてそんな人が力を持っていること自体が地域の活力を殺いでいるのです。
 地方自治体に情報の生態系があるとしたら、それは過去の人間が作ったものですから、そのしくみも変えなければなりません。

【LED照明】

省エネと環境に配慮したLED照明が注目を集めています。地方自治体の庁舎が公衆街路灯にも採用されていますし、今後ともその方向に進む予定です。和歌山県庁内の廊下にはLED照明が取り付けられています。ただ眩しいので事務室には適さない場合もあるようです。今後の展開や環境との調和を含めて意見交換を行うことができました。

【懇親会】

夜は懇親会に参加しました。4月に入ると昨日までの組織が違ったものに見えます。同じ課や室内であっても、そこにいる人が変わっているからです。人が変わると職場の雰囲気は変化しますし、何故か新鮮な感じがあります。ただそこにいた人の姿がいなくなっていることに戸惑いと寂しさがあることも事実です。そして5月の連休が過ぎることには、今の体制が自然な姿になっていくのです。時は、過ぎ行くものを自然に感じさせるように機能しているようです。
 今日は職場が変わった皆さんとの懇親でしたが、新しい場所で苦戦しながらも頑張っていることを伺いました。新しい職場といっても、まだ二週間程度ですから慣れないのは当然のことで、今の試行錯誤がこの先につながります。嫌なことも辛いこともありますが、笑顔が解決してくれます。今までの経験から、笑顔のある人は困難を乗り切れています。
 眉間に縦しわではなくて笑顔でいること。それが慣れない環境を乗り越えられる秘訣です。好結果が出てから笑顔になるのではなくて、笑顔でいると好結果が導かれることに早く気づいて欲しいものです。

4/15(木)「宇宙教育」

【朝の打ち合わせ】

朝一番で来客がありました。テーマとして土地問題について協議しました。和歌山市内の中心地であるぶらくり丁の角地、今はマクドナルドが入居しているお店ですが、今月4月末で閉店になるようです。確か和歌山市内でマクドナルドの第一号店がこのお店だったような気がしています。当時は中心市街地で人通りの多いぶらくり丁の角地に立地したのだと思いますが、当時と比較して人通りの少なくなっている現在、撤退は仕方ないとはいえ寂しい思いがします。
 中心市街地で一番の通りの角地が開きテナントなになる姿は避けたいところですが、厳しい経済状況を知らされているような思いです。
 何とか再生したいと思う気持ちは同じなのですが、打開策がないことが問題です。引き続いての課題となっています。

【AIEL】

和歌山市内を拠点として活動しているAIELの成果が出ています。平成21年度、英語教育のモデル校となっている小学校の成果について確認しました。平成23年度から小学校への英語教育が実施されることに決定していますから、それに対応する教師の英語力向上が不可欠です。そのための支援活動を行っているのがAIELで、実践を通じて英語力を向上させるためのお役に立っていると感じています。
 今では英語力の向上は世界と戦うための必須条件です。語学力が世界における発言力になっています。十分な成果が得られるまでには年月を必要とする活動ですが、平成21年度が一歩を踏み出した年になっていると、後に評価が得られたらそれで良いのです。
 また平成22年度の活動として、絵本の読み聞かせ活動を行う予定にしています。絵本の読み聞かせは日本語と英語を使用します。ここでは学力向上と、保護者に日本語と各国語教育の造詣を深めてもらえることを狙いとしています。
 読み聞かせの寺子屋ともいうべき活動を検討することになりました。小さい子どもが学ぶことは、付随して保護者も学ぶことができます。日本人が日本人的な視点で英語に関心を持ち、学習できる環境を整えたいと考えています。
 ところで現在、子どもの勉強に掛けられる費用についての話がありました。和歌山市内での推測ですが、一人当たり月間2万円以下ではないかと話し合いました。感覚ですが、一人の子どもの塾の費用や外国語を習う費用の合計が2万円以下だと思います。その範囲で効果が得られる外国語学習のしくみが必要なのです。塾代などに3万円も支払う家庭は、それほど多くないような気がします。
 誰でも外国語が学べる機会を作り出せたら、外国語学習の先進地として和歌山県が注目されることになります。道は遠いのですが、平成22年度は第二歩を踏み出す年度になりそうです。

【宇宙教育】

宇宙基本法があり、宇宙教育基本法もわが国に存在しています。そんな法律があることを知らない人が多数いると思います。しかし学習を通じて宇宙を学べることは有意義であり、理系への関心を持ってくれるために必要なものだと考えています。勿論、宇宙は理系だけのものではなくて文系にも意味があるものです。
 宇宙を知ることは地球環境を意識することですし、平和を意識することにもつながります。そして英語こそが世界共通語であることを学ぶことになります。宇宙船やトレーニング施設内では英語が公用語です。宇宙を学ぶことは、地球環境問題に対応できる人材を育成することであり、英語力を高める手段でもあります。
 何よりも私達は地球人であることを意識させてくれるものが宇宙教育です。かけがえのない地球に国境や争いがないことを宇宙から見た地球の姿は教えてくれます。
 宇宙飛行士と話をしたことがある人がいます。月面に降り立った元宇宙飛行士の話によると、憧れて降り立った月面は暗くて、音がなくて、色もなくて、寂しいところだったそうです。月面の後ろに見えた地球は青くて素晴らしい星であることが分かったそうです。
 宇宙から見た地球の美しさは何度も聞きますが、青い地球を見た人は平和の尊さを知ることになります。暗くて色がなくて寂しい場所は地獄のようなものです。私達は、必ず朝日が昇る朝が来て、希望に満ちた一日を過ごせて、そして音と色のある日常生活を送れていることは、毎日が天国で暮らしているようなものです。天国の暮らしを体験している毎日を不満で塗りつぶしてはいけないのです。奇跡のような地球での生活。それが毎日続けているのですから、奇跡のような人生なのです。
 和歌山県にいると宇宙を感じられること、そして宇宙体験ができるとなれば、観光のお客さんに来てもらえますし、そのためのインフラ整備も格段に進むことになります。
 本日はJAXAとの連携した学習、宇宙に関するタウンミーティングの実施、そして和歌山県が全国に誇れる快挙について披露する時期について協議しました。
 既に和歌山大学を中心にして宇宙に関する学習が実践されていますが、この取り組みを順路立てることによって、観光力、英語力そしてコミュニケーション力を高められたら素晴らしいことです。世界で戦える人物になるためには、英語力とコミュニケーション力、そして人柄が良いことが挙げられます。どれだけ優秀であっても、これらの資質を持ち合わせていないと仕事はできません。
 宇宙教育が外国語と地球環境、そして世界平和を認識させてくれた上、人材を育成することにつながる可能を秘めています。和歌山県から宇宙教育を発信できる機会を期待しています。期待が次につながるような打ち合わせをすることができました。

【勉強会】

夜は事務所で勉強会を開催しました。仕事でお疲れの中、集まっていただいた皆さんに感謝しています。ありがとうございます。テーマは「和歌山県を元気にするためには」でした。明るくて元気のでる話題が少ない和歌山県ですから、希望の見える施策を考える機会となりました。
 他にも新エネルギーや建設業について、小売店の状況にも話は及びました。厳しい今から脱却するために勉強会を強化させたいと考えています。

【その他】

  • 和歌山市の直川用地の問題について協議しました。念願の直川用地の活用と企業誘致が同時に達成できました。和歌山北インターチェンジが開通したその後の計画について確認いたしました。
  • 夏の参議院選挙、和歌山市長選挙の状況について話し合いました。まだ時期的に早いので、あまり盛り上がっていない状況があります。昨年夏の総選挙と比較して、相当関心が低くなっているように感じます。政治で何が変わるのか、そのことを疑問に思わせるような国政の状況は良いとは言えません。関心が無関心に変わることは恐ろしいことなのです。私達のいる場所に下りてくるような政治に変えなければならないのです。

4/14(水)「スターシェフ表敬訪問」

【和の音楽】

お三味線と長唄に関して打ち合わせを行いました。和歌山市内で活動している杵屋先生はお三味線と長唄を和歌山県内で普及させようと全力を尽くしています。白浜町内の小学校や各地のイベントでの演奏を通じてその魅力を伝えています。今年も和歌祭に参加して、時代行列に花を添えてくれることになりました。
 今年の和歌祭には和歌山市と姉妹提携をしているリッチモンド市長が参加してくれるこことになっています。そのため和歌の浦アートキューブ館内も利用して演奏会の企画もあるようです。リッチモンド側からは和歌山市に行くのであれば、伝統芸能の和歌祭を観覧したいことの希望があったようです。今年も国際交流につながっている和歌祭の季節が近づいてきました。
 今年も大鎧をまとって時代行列に参加する予定になっています。年々趣向が凝らされていくようです。

【スターシェフ表敬訪問】

今日の表敬訪問のタイトルは「ミシュラン☆スターシェフによる料理イベント開催に向けて、ベルギー料理協会・会長が和歌山県副知事を表敬訪問」でした。
 本日、知事が公務で不在だったため下副知事を表敬訪問したのですが、大勢の報道陣に来ていただきました。副知事を訪問したのは、ベルギー料理協会会長のダニエル・ラサウト氏、湯浅醤油有限会社代表取締役の新古敏朗氏、ルフトハンザ航空西日本支社長の島田氏、そしてコーディネーターのマーク・マーセ氏を初めとする皆さんでした。
 スターシェフイベントとは、平成22年8月14日に、和歌山市のマリーナシティ内にある、「ベイサイド迎賓館」においてベルギーの3人のスターシェフによる料理イベントを開催するものです。和歌山産の食材を使って、シェフたちがオリジナルディナーを手がけます。ミシュランで星を獲得したシェフたちが招待者の前で料理を披露すると共に、和歌山産の食材の可能性を追求し、また多くの皆さんにその素晴らしさを知ってもらうことを目的にしたものです。
 本日はベルギー料理界を代表する人物、ベルギー料理協会会長のラサウト氏が来和したことから、このイベントに賭ける強い思いが分かるものでした。ルフトハンザ航空の協力を得て実現する運びになっています。
 そしてラサウト氏が和歌山県でこのイベントを開催しようと思ったのは、和歌山県の素材が素晴らしいことを知ったからです。直接のきっかけは和歌山県の醤油の味だったのですが、和歌山県には他にも素晴らしい加工品や料理の素材があることから、和歌山県を舞台にしてスターシェフの素材の味付けをしてくれることになったのです。
 このイベントを契機として、和歌山県の素材を全国に誇れるものにしたいと考えていますし、ベルギーに和歌山県産の食材を流通させるルート作りを目指しています。  本日の下副知事の訪問によってこのイベントに弾みがつきそうです。

【カフェ】

知人のカフェを訪ねました。店先はガーデニングで彩られ、カフェの前には自前の家庭菜園がありました。ここで採られた野菜類などをジュースなどにして提供してくれます。
 テラスの席は暖かくて春の香りがしています。定年後自宅横を改造してカフェを行っていますが、自然素材を使ったお店として近隣のお客さんで賑わっていました。

【ジェネリック】

初めて聞きました。ジェネリック医療品という薬があることを。このジェネリック医療品の普及活動を行っているのが本日お会いしたYさんです。本業は医療品とは違うのですが、国や地方自治体の医療費の増大や、薬に要する費用の個人負担を軽減させるためにもジェネリックが有効だと考えての取り組みです。
 ところが現実には、ジェネリック医療品は普及していない状態です。私達がこの内容を知らないことや医療品への信頼感を重要視していることなどの理由が考えられますが、まだ個人的には調査していないので何とも言えません。
 大阪市では医療費削減のためにジェネリック医療品の普及体制が整っていると伺いましたが、和歌山県内の自治体での取り組みは殆んどないようです。
 初めて聞いた内容ですから、これからどんな展開をするのか検討したいと考えていますが、まず知ることから始まり、良いものであれば利用することも考えたいものです。

【議会報告】

夕方からは紀の川市粉河町内において県議会報告を行いました。お仕事でお疲れの中、参加していただきました皆さんに感謝しています。ありがとうございました。
 本日の議会報告会では約1時間話しをさせていただき、約30分間の質疑応答を行いました。報告内容は平成27年度の和歌山国体、それに向けた選手の強化と施設整備、道路問題を考える視点について、雇用と経済の問題などに絞りました。
 道路に関しては、高速道路の四車線化よりも京奈和自動車道と第二阪和道の開通に関してのことが関心事でした。コンクリートも人と同様に大切なことです。つまり経済は生活の基本となるものですから、地方の経済活動を支える公共投資は重要なのです。
 質問としては、次のような意見がありました。

  • 平成27年の和歌山国体では総合優勝を達成して欲しいのが願いであることから、選手の強化を図って欲しい。そのため民間企業で選手を吸収するのは昨今の経済情勢を鑑みると限度がありますから、教師での採用枠を確保して欲しいというものです。
     昨年の国体において和歌山県の成績は43位だったことから、5年後、一気に優勝することは簡単ではありません。ジュニア育成同時に即戦力の選手に和歌山県に来てもらうしくみを整えることが鍵を握っています。
  • 地球環境問題への地方自治体の取り組みとして自転車専用道路を作って欲しいという依頼です。地球環境問題への対応と健康対策として自転車通勤の人が増えているようですが、それに伴って道路に自動車と自転車が入り乱れているため、不安全行為が見られるようになっています。安全な走行をするためにも自転車専用道路の設置の話がありました。堺市では自転車専用道路の設置計画がありますが、和歌山県内での計画は聞いたことがありません。ただ計画としては捨てることはできないと思います。
  • 関西空港のハブ化を図って欲しいとの要望です。和歌山県知事が関西空港について、伊丹空港を廃止するとの見解を聞いたことがないという意見です。大阪府の橋下知事が伊丹空港廃止を訴えているのに、和歌山県からの発言がないことは残念なことです。関西空港がハブ空港になって恩恵を受けるのは和歌山県です。それなのに発言力がないことは問題です。質問者は鹿児島県出身であることから飛行機で帰省していますが、関西空港から鹿児島便はなく伊丹空港を利用しています。関西空港があるのに何故不便な伊丹空港を使用しているのか、国の政策が分からないといいます。
     関西に主導権争いをしている空港は3つも不必要です。空港問題を解決し関西が関西として世界で通用するためには関西空港をハブ空港化することです。この問題を初めとして諸課題を解決するために強いリーダーシップが期待されています。
  • 紀の川市では、現在の粉河中学校を移転される計画があると聞きました。移転先は国道とJRの鉄道に挟まれた土地で、紀の川市土地開発公社が所有している場所だそうです。紀の川市議会でこの案件は可決されているように伺いましたが、もし議決されているのであれば覆すことは極めて困難なことです。
     地元粉河商店街では移転反対の幟が掲げられるようになっているそうです。最大の理由は、移転先が元の沼地であり何が埋められているのか分からないことから子ども達の成長面での心配があることや、踏切を通過しなければならないので安全上の問題が生じることなどです。この問題も認識していなかったので調査することにしました。

遅くまで議会報告に参加していただいた皆さんに感謝しています。

4/13(火)「スターシェフ」

【スターシェフ】

明日、ベルギー料理協会会長のラサウト氏が来日します。和歌山県に入ってもらって、スターシェフイベント会場視察と、和歌山県知事、和歌山市長を表敬訪問する予定です。 三人のスターシェフを迎えるイベント開催は日本初のことであり、そのイベントが和歌山県で開催できることを嬉しく思っています。
 明日の県庁訪問に備えての準備と協力していただける方との協議を行いました。スターシェフイベントは平成22年8月14日に開催予定されています。場所は和歌山マリーナシティ内ですから、和歌山県を彩るイベントに仕上げたいと実行委員会では企画しています。

【意見】

大変ありがたいご意見をいただきました。昨日、県議会報告書をお渡しさせていだいた方からです。早速、読んでくれた様で「感動しました」とご丁寧に話しに来てくれました。
 メモの必要性についてのコラムについて、「全くその通りですが、中々できないことです。是非ともメモを取ることを実践したいと思います」と話してくれました。県議会報告を配布して反応をいただくことは、それだけで感謝したくなる出来事です。情報が氾濫している中、地方議員の議会報告書を読んでくれる人はそれ程多くないと思います。ダイレクトメールやポストへの配布物など、毎日のように媒体が配られていますから、その中で読んでもらえる媒体は少ないと思います。
 読んでくれた上に感動してくれせることは大変な喜びであり、感謝すべきことだと認識しています。朝から嬉しいご意見をいただき、一日が気持ちよく過ごせることになりました。心からお礼申し上げます。

【意見その2】

もうお一人の方から意見をいただきました。「議員をしていると色々なタイプの人が近づいてくると思います。あなたの周囲にいる人の中にも、社会の評判が良くない人が存在しています。あなたは自分の仕事をしていく中で信頼を築いていますが、その信頼を利用しようとする人がいます。そのことを意識して是非とも注意をして下さい。まだまだこれから活躍する場があると期待していますから、評判の芳しくない人を近付けないように気を付けてください」というものです。
 私は聖善説の立場を取っていますから、誰に対しても最初は信頼から入ります。ところが信頼を裏切られるケースも多々あります。徐々に信頼から入る意識が薄らいできました。
 初対面の人に対しては、紹介者は誰なのか、人物は信頼できる人なのかを意識するようになりました。残念なことですが社会には色々なタイプの人がいることは事実です。これからの活動に際しては十分に気をつけたいと考えています。

【就職】

新年度を迎えています。4月13日ですから、企業にとっては人員計画に基づいた採用をしているため雇用してくれることはかなり困難なことです。先週、某企業に面接していただいた学生の採用を決めてくれたと連絡をいただきました。本当にありがたいことで採用してくれた社長に感謝しています。
 採用してくれたのは平成22年3月に卒業したばかりの学生です。卒業した学生は新卒になりませんから、企業は採用してくれることは難しいことなのです。こちらを信頼してくれて、紹介した学生をわずか一週間で採用決定してくれた社長に感謝しています。ありがとうございました。
 学生に対して意見を述べておきました。最初はどの部門に配属されたいとしても全力を尽くすこと。一番下からのスタートですから先輩の言うことは素直に受け入れることが大切だということ。そして県内でこれ以上の会社が採用してくれる可能性は少ないので、厳しいとしても頑張ることを伝えました。
 今日採用通知をもらった嬉しい気持ちを忘れないで、全力で会社に貢献して欲しいと願っています。

【訪問活動】

今日訪問した皆さんと有意義な意見交換をすることができました。皆さん共、訪問を歓迎してくれましたし、激励の言葉をいただくことができました。昭和の時代を生き抜いた皆さん共、現在は厳しい時代であると感じているようです。経験豊かな皆さんの感想からも、いまは困難な時代であることを痛感しています。政治の力は大きい。そのことを感じています。

【懇談会】

夜は連合大阪会長を囲む会に出席いたしました。わざわざ大阪市内から和歌山市に来てくれて、懇談の機会を得ることができました。約20人の参加者で、信頼できるメンバーとの心から楽しめる懇親会になりました。
 帰りには「感謝、お世話になりました」のメッセージカードをいただきました。立場のある人は全員感謝の気持ちを持っています。そしてそれを相手に伝えています。感謝の気持ちを持っていると必ず相手に伝わります。

4/12(月)「音楽」

【朝の懇談】

ある方と懇談をしていたところ、和歌浦出身であり私の親戚と同級生であると教えてくれました。そして議会報告を読んでくれて応援してくれていることに感謝しています。中々会う機会がないのですが、そんな短時間の中で意見交換させてもらっていることに感謝ています。

【音楽】

和歌山市楠本にカフェ「オールライト」があります。以前から場所は知っていたのですが、今日はご縁をいただきオーナーと話す機会がありました。井本オーナーは、エフエムワカヤマで水曜日夜8時からのパーソナリティをしていますし、昨年末のエフエムワカヤマの打ち上げでもお会いしていたのですが、直接話をしたのは今日が初めてでした。
 店内には音楽の香りが漂っています。しかも和歌山で活動しているミュージシャンを応援していて、ライブの企画によって和歌山を盛り上げようとしているようです。そして今後の夢は、和歌山県を和歌山県出身または和歌山県内で活動しているミュージシャンの音楽祭で盛り上げたいことです。他府県では屋外ライブによって全国からお客さんを呼び込んでいるところがあります。音楽が好きな人にとっては憧れですし、他府県からお客さんが来ることで地域振興にもつながっています。
 和歌山県内にもミュージシャンが多いのですが、屋外イベントや大規模な会場でのライブは少ないようです。
 和歌山のミュージシャンの夢、そして音楽を愛している方の夢を叶えられる地域でありたいと思います。

【シークレット】

ある絵画展に行った人が話してくれました。そこに展示されている絵は素晴らしいものだったのですが、何故か感動することはなかったそうです。上手な絵なのに不思議だと思っていたところ、専門家が絵の見方について教えてくれたのです。
 それは「この絵は完璧に描きすぎています。そのため絵を観る人が絵の背景を想像することができないのです。作者は、観る人に想像させる余地を残しておくことが大切なのです」という意見だったそうです。
 難しい話ですが、理解できる部分もあります。秘すれば花の言葉のように、人には秘密の部分が必要なのです。全てを曝け出してしまうことは秘密の部分がなくなることですから、知りたくないところまで知ってしまうことになります。人でも仕事でも、全てを知らない方が上手く進展することがあります。
 自動車の運転で言うとハンドルの遊び、絵で言うと余白、文章で言うと行間といった見えない部分を残しておく方が良いことがあります。何もかも隠すことは良くありませんが、曝け出すことも良くありません。シークレットの部分を少し持っていること。それが想像力を引き出す秘訣なのです。
 完璧すぎると息が苦しくなります。余白、余力、遊びの部分を持つことは、人にとっても大切なことなのです。

【懇談会】

夜にはMさんのところにお邪魔をし、懇談の時間をとっていただきました。本来であればゆっくりと寛ぐ時間なのですが、夕食後、約2時間も懇談の機会をいただきました。お疲れの中にも関わらず応対してくれたことに感謝しています。
 和歌山県内のいくつかの課題に関して意見交換できました。主なものは、雇用が発生していないこと。民間の投資に力強さがないこと。そして和歌山市中心市街地に活気がないこと。紀伊半島南行きの高速道路が慢性的な渋滞で観光やビジネスで問題になっていること、などでした。
 また現在はパートで働いているものの、厳しい雇用情勢についても話を伺いました。働く時間は長く給与は少ないのですが、それでも働ける会社があるだけでも感謝しているというものでした。それにしても和歌山市の元気のなさは全国の都市と比較して特筆ものであると指摘がありました。「市内の人はそのことを気付いていないのではないか」と思うことがあるそうです。気付かないと改善することはありません。全体がそんな雰囲気になっているとしたら怖いことです。
 リーダーに求めているものは、行動力、爽やかさ、思いやり、格好よいことなどですが、最も大切な要素は、未来を感じさせることができる人であることだと思います。この人には未来があると思わせられる人と、この人からは未来を感じないと思う人とでは天と地以上の開きがあります。身近な事例では、大阪府橋下知事がトップでいるだけで、大阪府に未来を感じます。それが大切なことなのです。
 人は現在から未来に向かって生きています。その未来を感じることが希望なのです。希望のあるまちで暮らしたい。希望を感じる人を選びたいと思っている人は多い筈です。人は希望に生きているからです。
 今日の懇談での話しを初め、和歌山に未来を感じている人は残念ながら少ないように思います。元気のなさは希望のなさであり、未来を感じられないことにあります。ですから未来を感じさせてくれるリーダーの登場と、そのリーダーが希望を語ることができたら、和歌山は今よりもずっと良くなります。

4/11(日)「訪問活動」

【スターシェフイベント】

和歌山市内で計画されているスターシェフイベントの打ち合わせを行いました。国レベルで活動している方と協議したところ、スターシェフが3人も和歌山県に来てくれることは素晴らしいものであり、全国大のことなので周知すべき方法を考えたいと対応してくれました。
 スターシェフが3人も来日してくれてイベントを企画してくれることはありえないレベルの話で、この価値を理解してもらう必要があるということです。早速、マスコミや料理関係者にも働き掛けたいと応対してくれました。
 来日するスターシェフの一人は、ベルギー国王が公務で外国を訪れる際に同行を任されているレベルのシェフですから、和歌山市のイベント出演はありえないことなのです。それが実現していることの価値を知ってもらいたいと思いました。
 また世界において日本食のブームですが、外国の日本料理店に行くと日本国内のレベルに到達していない料理店が数多くあります。それはシェフが外国人であることに起因し、そのシェフは日本国内の日本食店で修行した経験がないことや、日本から食材を取り寄せていないことなどが原因です。つまり本物の日本料理を提供していないことが、味もお店の雰囲気も日本のお店のレベルと格段に違っているのです。
 日本国内のフランス料理店やイタリア料理店では、レベルが高いほど、食材や調味料をフランスやイタリアから取り寄せています。それは本物の料理を日本にいながら提供したいとするシェフの心構えがあるからです。またフランスやイタリアで料理の修業を重ねているシェフが多く、本物を仕入れることの意味を知っているからです。本物は本物が取り扱っている食材でないと成り立たないのです。
 残念ながら、外国の日本料理店で日本から食材を取り寄せているところは少ないと教えてもらいました。これが外国の日本料理店のレベルが国内と比較して追いついていない理由です。食の流通は文化の交流であり、経済価値も生み出すことになります。もし外国の日本料理店が日本から本物の食材や調味料を取り寄せるようになれば、外国の日本料理店の価値は上がります。勿論、外国人のシェフには、日本に来てもらって修行する必要があることが前提ですが。
 このような食のしくみを作ることが、日本料理のブームから日本料理の価値を高めるために必要なことなのです。スターシェフイベントが食の交流につながり、外国の一流シェフとの交流を通じて日本食の価値を高められるように仕上げたいと考えました。
 スターシェフイベントのグレードがアップして、食文化を創造していくことが目的になりそうです。料理人の交流と日本食の価値の確立、そして若い料理人の育成を含めたイベントを目指したいと考えています。

【訪問活動】

正午前から訪問活動を行いました。約30人の皆さんとお会いできました。突然の訪問にも関わらず、気持ちよく対応していただいた皆さんに心から感謝しています。今日は初めての訪問させてもらった方が多いのですが、とても歓迎していただきました。全ての方が親切で議会報告を手交されてもらうと、とても歓迎してくれました。
 Uさんは、「政治家は若い人に変わらなければ変化することはないし、若いだけでも駄目で能力が必要です。民主党の決断のなさを見ていると日本はどうなるのだろうと心配しています」と不安を話してくれました。「和歌山県議会は国政に巻き込まれないように、しっかりと活動を続けて下さい」と励ましていただきました。
 またKさんは、「ボランティアで走り回っています。県庁や市役所にも、よく出掛けているのですよ。家にいる時間がない程元気にやって」いる様子で、嬉しく思いました。
 Nさんは仕事に行っていたため奥さんが応対してくれました。「県議会のテレビ放送を見ています。議会報告も持ってきてくれて活動の様子が分かり安心しました」と話してくれました。
 応対していただいた全ての皆さんに感謝しています。ありがとうございました。
 また知人が海南市議会選挙に出馬することから事務所にも立ち寄らせていただきました。事務局が活力いっぱいで、頭角ラインを超えて行くイメージを感じました。最後まで全力を尽くして下さい。

4/10(土)「セーリングチーム」

【セーリングチーム】

和歌山市内のアバローム紀の国において、セラヴィ・セーリングチームの発足、そして壮行会が開催されました。セーリング470級男子の市野選手と吉見選手を、和歌山県からロンドンオリンピック出場と和歌山国体優勝を目的として発足させたチームです。和歌山県にとって国体優勝を狙えるチームの登場は願っても叶わないものです。更にロンドンオリンピック出場も狙える位置にあるペアを擁していることは和歌山県にとっては誇りとなるものです。
 セラヴィ・セーリングチームの会長には、参議院議員の世耕議員が就任してくれています。また五人の副会長の一人に私が就任させてもらいました。一緒に夢を追い掛けられるチームの役員に就任させてもらったことに感謝しています。
 おさらいするとこのチームの目的は、和歌山県から全国へ、そして世界で戦えるチームを排出すること。オリンピックを狙えるチームを支援することで私達も熱い気持ちを持ち続けられること。そしてセーリング競技の拠点となることで、ジュニア選手を育成することです。目的を持った活動を和歌山県内で行えることは嬉しいことですし、二人の選手と育成しようとしているチームの役員の皆さんに心から感謝するばかりです。
 さて式典の最後に挨拶の機会をいただきました。
 本日はありがとうございました。最後まで多くの方に残っていただいたことに感謝しています。皆さんの応援をいただくことになる市野選手と吉見選手の二人は、この後、ヨーロッパ遠征に向かいます。二人の目標は、オランダで開催される予定の世界選手権において日本人選手として二位以内に入ることです。そして次の目標は今年9月に開催される千葉県での国体において優勝することです。二人の前には壁が立ち塞がっていますが、オリンピックを目指すためには、それらの壁の一つひとつを乗り越えていく必要があります。壁を乗り越えてこそオリンピック、そして和歌山県国体での優勝が見えてくるものですが、そのためには地道な取り組みを続けることが大切なのです。
 これから立ち塞がる壁を乗り越えるためには、今日お集まりいただきました皆さんの応援が必要です。願わくば、市野選手と吉見選手が向かっている夢をチーム構成員である私達が共有したいと考えています。外からの協力ではなくて、チームとして内部から応援して欲しいと願っています。いくつもの壁を乗り越えていくことができるのは、若いチームの特徴です。若いチームが活動してくれる和歌山県、そして和歌山市は素晴らしい可能性を秘めた地域であると思っています。
 和歌山県から全国へ、そして世界へと羽ばたく若いチームと一緒に、夢を見たいと思います。そしてその結果、和歌山県が全国に誇れる地域になることができたら、このチームの大きな役割を果たせると考えています。  皆さんの応援をいただきながら、二人をオリンピックでの金メダル獲得と和歌山国体での優勝を果たしたいと考えています。本日は最後まで応援していただきまして、本当にありがとうございました。心からお礼を申しあげまして、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【俳句の会】

引き続いて平成22年4月の俳句の会定例会に参加しました。セラヴィ・セーリンクグチーム発足式典に参加した関係から次の会合に参加するのは大幅に遅れました。しかし遅れながらも参加して良かったと思いました。遅れたにも関わらず、会場に来てくれたことを歓迎してくれました。
 俳句は日本で必要不可欠な文化ですが、普段はあまり親しみがありません。それは日本古来の伝統であると思うあまり、過去の文化遺産的な考えを持っているからだと思います。
 ところが俳句は日本人として絶対に必要なものを兼ね備えています。季節を感じられる心を持つこと、そして季節を感じたままを言葉で表現することができるからです。自分の国の季節を日本語で表現できなければ、日本人としての自己主張ができなくなります。多くの日本人は言葉を失っています。春夏秋冬は分かっているものの、四季を細分化しようと思っても言葉は浮かんでこないのです。
 ところが俳句を詠もうとすると季節感が如何に大切なのかが分かります。一か月前にこの会に参加させてもらってから、視点が違っていることに自分で気付いています。季節を感じながら事象を見ていること。野に咲く花や子ども達の姿を、姿勢を低くして同じ視点で眺めていること。そして春の季節を身体で感じながら表現しようとしていること。最後に自分がいま体験していることを短い言葉にして、今という瞬間を封じ込めようとしていることなどです。
 カメラのシャッターを切るように、季節と季語を交えて自分の言葉で表現しようと感じているのです。これは今までは感じられなかった体験です。間違いなく語彙が増えていると思いますし、季節を表現できる言葉を繊細に味わえていると感じています。わずか二ヶ月目の体験ですが、新しい視点が生まれたことに感謝しています。お誘いを受けていなければ俳句の会に参加することはなかったと思います。俳句の会に参画できていることを心から感謝して、次回からも続けて来たいと思っています。
 今日の俳句の会で私が提出した句は次の五句です。
・花冷えに 酒と会話で あたたまり
・ハチの群れ いのちつなげる 桜かな
・玉置山 気も引き締まる 春の日に
・制服が さくらに染まる 希望かな
・春の友 ふるさと燃える 甲子園
 以上の五句です。俳句心がないのですが、何とか出展することができました。自分で作った俳句は愛おしいものがあります。
 また俳句心はありませんが、思いを少ない言葉に凝縮する必要があるため、重複は避けなければならない約束後があります。例えば、「ひらひらと」と来ると「散る」という言葉を採ってはならないのです。花びらがひらひらと舞う様子があると、それは散ることは分かっています。同じ光景を重ねて詠むことは単に説明文となりますから俳句にならないのです。
 俳句の先生方に見せることも恥ずかしいものでしたが、褒めてくれたことは素直に嬉しく感じました。中でも選に選んでくれたのは次の二つあります。
・制服が さくらに染まる 希望かな
・花冷えに 酒と会話で あたたまり→花冷えや 酒と会話で あたたまる(より良くなるように意見をいただきました)
 講評では、予想していない変化をつけていることは新しい感覚であると意見をいただきました。制服が さくらに染まる までは入学式の光景として予想できるのですが、その次に希望を持ってきたことは予想を超えた感覚で評価できると意見をいただきました。希望という言葉を俳句にもってくるのは大胆であると評価してくれました。先生方に嬉しい評価をいただいたことに感謝しています。
 俳句というのは自分が現場に赴いて、その場で感じたことを詠むことが基本だと思います。決して机上の発想や想像からは生まれないものです。瞬間を凝縮することで言葉を永遠のものにする。それが俳句の楽しみだと思っています。

【祝勝会】

向陽高校が甲子園出場を果たし一回戦を勝利したことを受けて、卒業生32期生の内の元3年F組の同窓生で祝勝会を行いました。メンバーが集まることは十年以上なかったことですから、甲子園の効果は相当大きなものがあります。懐かしい風景が思い起こされたり、忘れていたエピソードが蘇ったりしました。時間を忘れて話し込んでいるうちに、時計は次の日を指していました。  甲子園のアルプススタンドでは各年代のOBが同窓会の話をしていましたが、今日の集まりのように各年代が祝勝会を行っていると思います。帰る場所があることの幸せを感じながら、時計は過ぎて行きました。楽しい時間を過ごせたことに感謝しています。

【その他】

  • 和歌山市長選挙に関しての最新の動向について協議しました。この先どのような動きになるのか分かりませんが、皆さんの思いが交錯していることを感じています。
  • 就職について依頼を受けました。但し新年度が始まったばかりの4月です。新規採用の人が職場で鍛えられている時期ですから、直ぐに就職できるところはありません。中途採用にしても最も悪い時期です。空きがないか捜しますが困難な作業になりそうです。
  • 仕事は信頼関係の上に成り立つものです。その前提が崩れると上手く進展するとこはありません。余りにスタンドプレーが多過ぎる人がチーム内にいると、そのチームとして取り組んでいる仕事は上手く進展することはありません。仕事を「書き回す」という表現がありますが、人間関係を書き回す人が存在していると周囲の人もお互いに不信感を抱くことがあります。そんな時は少し前に戻って、基本を見直すことから始めたいものです。

4/9(金)「入学式」

【入学式】

桜の季節が終わりを告げようとしているこの頃。和歌山市内の公立小学校の入学式が挙行されました。保護者の皆さんと一緒に校門を潜る新一年生を見ていると、本当に微笑ましく感じます。小学校の入学式の子どもは本当に可愛いものです。保護者の笑顔と子どもの少し不安な顔を見ていると、幸せを形にして現すと入学式の光景になるのかな、と感じました。これもその時は気付かないもので、後になって分かるものです。幸せな中での入学式は幸せな時間の流れを感じました。
 堂本校長先生からは、新入生に対して三つの約束の挨拶がありました。挨拶をすること、返事をすること、友達をつくることです。大人にとっても大切な約束事です。この三つを無視して社会生活は過ごせません。子どもへの教訓から学べることは、いつもあります。
 不安そうな新一年生に対して、昨年の一年生、つまり今年の新二年生は歓迎の歌で応援してくれました。一年経過すると子どもは大きく成長していました。大人ではなかなか感じられない成長の姿を、子どもからは感じることができます。子どもと接することは自分を知り学ぶことでもあります。  入学式終了後、校長先生が話してくれました。
 昨日は和歌山市立日進中学校の入学式でした。入学式を終えた後、5人の新中学一年生が校長室を訪ねてくれたそうです。5人とも制服を着用して、校長先生に無事に中学生になれたことを報告に来てくれたのです。小学校時代の5人は個性的な子ども達で、中学校でやっていけるかなと心配していたようです。そんな卒業する時の先生の心配を察してか、5人にとって中学校の最初の一日を校長先生のために費やしてくれたのです。
 先生はこう思ったそうです。「小学校の時に、もっと徹底的に叱ってあげたら良かった。もっと本気で育ててあげたら良かった」という思いが沸き起こったそうです。勿論、懸命に教育をしていたのですが、新中学一年生を前にして、本気で接していたのか自問自答したそうです。
 本気で叱っていたら、不安を感じることのない中学生になっていたかも知れない。そう思うと自然に涙が溢れてきたそうです。生徒も先生が施してくれた温かい教育を思い出して同じ気持ちになったと思います。
 きっと校長先生は本気でこの生徒達を叱っていたと思います。そうでなければ、中学校の入学式直後に立ち寄ってくれる筈はありません。先生は生徒との絆を強く感じる職業だそうです。いつまで経っても先生と生徒ですから、先生は生徒にとっての先生であり続けて欲しいと願っています。先生を追い越す瞬間は、できたら来て欲しくないと思うことがあります。5人の新中学生が校長先生に追いつく日は相当先だと思いますが、育ててくれたことに対する感謝の気持ちがある限り、いつかその日はやってきます。それが恩返しというものです。
 堂本校長先生の強さと優しさを感じられた入学式です。生徒と一緒に成長できる先生という職業は素晴らしい仕事です。
 そして新人の先生の話も付け加えてくれました。新人の先生はベテランの先生から教えられて成長しています。入学式の少し前の出来事でした。ある新人の先生が新入学を迎えることが決まっている生徒に対して、入学おめでとうの葉書を送ったそうです。恐らく、入学式日の前日に到着していることだと思いますが、生徒に対する素敵な取り組みです。
 この葉書には意味があります。学校の一年間の出席日数は約200日あるのですが、毎日が同じ一日ではありません。節目の一日というものがあります。入学式は生徒にとっても保護者にとっても一生忘れられない特別な一日です。そんな特別な一日をお祝いする葉書は、特別な日に相応しい取り組みです。新人の先生にしかできない、初々しい取り組みなのです。この先生も、一年間の教員生活で大きく成長していることが分かります。心が分かっている人の姿勢は、接する相手に何かを与えるものです。
 子どもが毎日成長している小学校の一日は、考えてみると特別な日の集まりのような気がします。キラキラ輝く一日が詰まっているのが小学校なのです。
 本日の入学式のご盛会、誠におめでとうございます。

【祝電】

入学式に際してたくさん祝電が届いていました。その中であっと思った祝電がありました。スクールカウンセラーの方のものです。あまりに嬉しい出来事だったため、直ぐにその方に連絡を取りました。感謝の言葉を伝えると、「私は宮小学校で育てられたようなものですから、祝電でお祝いすることは当然のことです」という答えでした。小学校が助けられているのですが、その謙虚な姿に再び感銘を受けました。
 してあげているのではなくて、経験させてもらっていると思えることから感謝の気持ちが芽生えます。小さな祝電の中にドラマを感じました。それに気づく心を、持ち合わせていられていることに感謝しています。

【壮行会】

明日に予定されているセラヴィ・セーリングチームの壮行会に際して、打ち合わせと準備を行いました。平成27年の和歌山国体の優勝を目指すことも二つの目標の一つですから、明日はそのことにも触れる必要があります。国体のリーフレットを初めとするPR用品も準備して明日に備えています。

【生活保護】

本当に生活が厳しい家庭がたくさんあります。今日は相談に応じましたが、直前まで生活保護を申請することは考えていなかったようです。働けていることに感謝しているので、たとえ厳しい仕事で報酬が少なかったとしても、働くことを放棄して生活することを望んでいないからです。ところが現在は74歳ですが、これから年齢を重ねることになりますから、何時までも働けるとは限らないのです。月収は6万円ありますが、この取得は、朝6時30分から夜の8時まで働いて得られているものです。家族のために朝は4時に起床して食事などの準備を行ってから仕事に向かっています。こんな厳しい生活を、74歳の女性が何時までも続けられることはありません。身体を労わりながら、何時までも健康で安全生活を過ごして欲しいのです。
 働くことは人生ですが、働き続けることだけが人生ではありません。もっと自分の人生を高めるためにも、生活に支障が生じている分は生活保護を申請しても良いと思います。考えさせられる経済の一面がありました。

【相撲部】

和歌山県はアマチュア相撲が強いのです。和歌山市に本社のあるスーパー松源。松源相撲部に関して話を伺いました。平成22年度に有望な選手が入社しています。平成21年の学生横綱の森本太良選手やモンゴル出身のチンバルト選手達です。和歌山国体を目指して相撲部を強化してくれています。企業として協力してくれていることを、心から感謝しています。オール和歌山県として国体に向けた取り組みを推進しないことには優勝は叶いません。その先頭を走ってくれているのがスーパーの松源なのです。平成22年5月16日は和歌山県営相撲場で新生松源相撲部の試合があります。みんなで応援して国体優勝を後押ししたいものです。

【懇談】

県政に関する懇談を行いました。いつも応援してくれているIさんですが、疲れていないかと私のことを心配してくれてのことです。
 どの世界も同じですが、その世界を改革しようと思ったら、トップに立って先導しないことには、変化の波は起こせません。政治の世界で言うと、地方議員がどれだけ活動しても、議員を知っている人達以外の方は、誰が議員になっても同じだと思われるようなものです。少数の議員の活動は、どれだけ活動しても大海の水面下の変化のようなもので、波の変化として見えるものではありません。海面は何も変わらないので、何も起こっていないように感じるのです。
 水面下の動きは決して表面に現れることはありません。表面はあくまでも同じ波が押し寄せては引いているだけです。しかし活動し続けている議員がいる限り、小さな変化は水面下で起きています。大波になるのか、ならないか分かりませんが、波を起こそうとする人が存在していないと太古の海と同じままです。水面は変わっていないように見えても、水面下では地形や生息する生物に変化が起きているかも知れないのです。
 総理大臣や閣僚の発言や行動は大海の大波だとすると、地方議員の発言や活動は海の下で発生する気泡のようなものです。誰からも見えないかも知れませんが、それをすることを誰かがやらないと水は澱んでしまいます。そして気泡の活動であっても、少人数の人はそのことに気付いて変化を応援してくれています。それが分かっただけでも幸せな気持ちになれます。やはり活動していることは楽しいことなのです。

4/8(木)「寺田屋」

【寺田屋】

世は坂本龍馬ブームです。それは大河ドラマの影響によるものだと思います。本日は昨日に引き続いて、身を引き締めるためにも坂本龍馬縁の京都伏見の寺田屋を訪れました。一度は訪れたいと思っていたのですが、機会がなくて今日になりました。
 結果、行って良かったと思っています。寺田屋は多くの観光客で溢れていました。坂本龍馬が脚光を浴びることは嬉しいことです。ただ坂本龍馬の偉業はブームで計れるようなものではありませんし、ブームで終わることも好ましくありません。既に評価が定まっている日本史が誇るべき人物ですから、一過性のものに終わらせてはいけないものです。
 さて寺田屋は坂本龍馬が京の定宿にしていた程の旅館です。当時の面影が偲ばれる感じがしました。坂本龍馬が好んで宿泊していた部屋は梅の間と呼ばれている部屋ですが、この同じ場所に龍馬がいたと思うと不思議な感じがしました。時間を超えて会話しているような感覚に浸りました。平成の時代に銃痕、刀痕などが残されていることも不思議な感覚がありました。幕末、わすが150年程前の時代は命を賭けた戦いや宿命を背負った人物が存在していたのです。寺田屋には、確かに幕末の佇まいがありました。京都が誇るべき財産があることを羨ましく感じました。時代を語れる寺田屋が今に存在していること自体が素晴らしいことですし、後世に伝えられるようなしくみを作っていることも素晴らしいことです。
 それにしても寺田屋は京の都から少し離れた場所にあります。幕末の中心人物達が倒幕の企てをしていたことを考えると少し遠いような気がしました。
 坂本龍馬に触れられたことだけでも意味のあることです。平成維新の時代です。志を持った人物の登場が望まれていますから、今こそ龍馬の精神を持ちたいと思います。歴史の評価が定まっている坂本龍馬ですから、今では神格化されていますが同じ人間です。たまには息を抜きたくなったこともあるでしょうし、常に緊張に曝されていた訳でもないと思います。そんな空気に触れられたことで、同じ人間だから歴史的偉業ができないことはないと感じた次第です。
 幕末の巨人が身近に感じられたのは寺田屋の存在があるからです。もし跡形を残しているものがなければ、龍馬の精神を受け継ぐことができなかったと思います。今の時代は幕末と比較にならない程に情報が流通しています。登場人物に関しては未知の部分がなくなっている時代ですから、坂本龍馬のような不思議な魅力のある人物の登場は難しくなっていますし、名前が出ることによって批判にも曝されることを覚悟すべき時代です。平成維新において大人物が登場しないとの意見もありますが、ベールに包まれた部分がなければ大人物と評価されることはありません。その意味からすると、特定の大人物の登場を期待するよりも、チームとして力を発揮できる人物を後押しする体制を整えたいものです。
 寺田屋に行って坂本龍馬の大きな力を感じることができました。大きな事業を達成するためには人間らしい拠点があるものです。決して人間離れした人物が偉業を成し得たものではないのです。
 良くプロ野球の話を引用するのですが、幕末と平成を比較するにおいても同じことが言えると思います。プロ野球においては、昔の選手は凄かったと言いますが、そんなことはないと思っています。昔の投手が160kmの球速を出していたとは思えませんし、今のホームランバッターよりも飛距離を飛ばしていたとは思えません。シーズン成績を単純比較すると昔の選手には敵いませんが、個別の技術を比較すると現代の選手の方が能力は優れていると思います。そうでないとプロ野球は退化していることになるからです。退化するものに人は関心を示しません。
 人間は進化しているからこそ人間なのです。社会が進化していることは人間が進化し続けていることの証拠です。だとすると、幕末に成し得たことを現代人ができない筈はないのです。できないとすれば、人間が退化していることを現代人自らが証明しているようなものです。もし昔よりも退化しているのであれば、日本は滅びる方向に向かっているようなものです。そんなことは絶対にないと信じています。
 今の時代において坂本龍馬を超えることは可能だと考えています。勿論、そのことは坂本龍馬の価値を下げることにはなりません。むしろ超えていく人物が現れることで、その評価は上昇すると思います。平成維新の時代においては、坂本龍馬の時代を超えたいものです。そのために龍馬は今もドラマで、そして小説に登場して微笑んでくれているのです。
 玉置神社で魂が透明になり、寺田屋で幕末の精神に触れることが出来ました。二日間で心は大きく変化したと感じています。

【懇親会】

京都から帰ってから懇親会に参加しました。大先輩を前に楽しい懇談の時間となりました。一人の方は県庁を退職されていますが、仕事が一番楽しかったのは副課長から課長時代だったと話してくれました。やりたいことをやれる時代が一番楽しいということです。それ以上の職位になると、組織全体を鳥瞰する必要がありますし、部下の育成も重点になりますから自分の思い通りにならない場合もあるようです。退職した後はゆっくり自分の時間を過ごせているようですが、仕事を通じての生き甲斐は現役時代に感じたことが最高の場面だそうです。
 やれる時にやっておく。その真っ只中にいる時は気付かないものかも知れません。

4/7(水)「玉置神社」

【玉置神社】

奈良県十津川村にある玉置神社。知る人ぞ知る神社です。簡単な解説をすると、標高1,076メートルの玉置山の山頂にあり、第十代の祟神天皇の時に社殿が創建されたといわれています。神武天皇や景行天皇などの天皇や皇族が御参拝やご行幸されたと伝えられている神社です。
 今朝、6時30分に和歌山市を出発し、途中、10時から関係者と打ち合わせを行い、玉置神社に12時到着しました。玉置神社は人を寄せ付けないところであるとも、雨と風で遮られることもあると言われていますが、今日も到着寸前は雨が降りましたが、幸いなことに玉置山山頂に到着する頃には雨が止み、歓迎されている感じがありました。
 気温は摂氏約5度。標高約1,000メートルですから下界と比較すると10度近くは気温が低いと思われます。ただ寒さを感じると言うよりは、冷たい空気に触れ身が引き締まる感じがしました。特徴は風が下から吹き上げてくることです。標高1,000メートルになると、雲の真ん中に位置している感じがあり、風は足元から吹き上げてきます。そのため身体に風を受けるのではなくて足から上体に掛けて風が吹いていることを感じます。
 この風は龍神の風と呼ばれているそうですが、龍が地上から天上に昇るような空気の気持ち良さがあります。玉置山はエネルギーのある場所ですから、ここに吹く風も山のエネルギーを吸い込んでいますから、風自身にエネルギーが蓄えられているのです。そのためこの風は人に山のエネルギーを与えてくれます。この風が龍神の風と呼ばれる意味はあるのです。つまり龍神の風とは氣の風のことなのです。氣を受け取ることのできる風が吹くのは、エネルギーの充満している玉置山の風だけです。
 玉置神社に至る途中の道には樹齢3000年の神代杉が立ち並び、生命の強い力を感じることができます。数千年の昔から人類を守ってくれている神代杉からも生命力を受け取っている気持ちになります。
 また杖をお借りしました。この杖は蔦を巻いた桜の木で作られていて、歩く度に鈴が鳴り心地良いのです。鈴の音は、樹木や草花などの生命体を呼び覚ます効果があると聞きました。歩く度に鳴り響く鈴の音は、生命の力を呼び覚ませているようで、音と共に身体に氣が吸収されているような気持ちになりました。
 最初に出迎えてくれたのが、三柱神社です。日本で最も古い社であり、古から私たちを守ってくれています。今生かされていることに感謝を述べました。
 続いては山頂の玉石神社に向かう参道を歩きました。玉石神社は玉置神社の心臓部とも言うべき場所で、大杉に囲まれた敷地に巨大な玉石が祭られています。玉置山らは陰と陽のエネルギーがありますが、ここで陰と陽が耕作しています。エネルギーの対流が起こり、天と地にエネルギーが拡がっていきます。陰と陽、天と地がクロスする場所がエネルギーを発している聖地なのです。特別に鍵を開けてご祈祷をしていただきました。人が右手と左手で円を描けるのは陰と陽のエネルギーを発揮しているからです。その大きな力がここに存在しています。
 ご祈祷の時間は30分近くだったと思いますが、気温は低いのですが姿勢が凛としました。巨大な玉石に陰と陽の流れに沿ってお神酒を捧げ、手前には火をつけました。火と水は「かみ」となる組み合わせなのです。そして精神は玉石の中に向かっているようで、心が透明になっていくのを感じました。そして将来に導かれる結果がスライドのように映し出されたことを感じました。
 途中、玉置神社のMさんが名前を呼んで祈りを捧げてくれました。これからの人生において玉置の神様に影となって守ってくれることを祈ってくれたものです。Mさんからは、「背中から先祖が後押ししてくれているような気持ちを持って手を合わせて下さい」とアドバイスをいただきました。ご祈祷終了後、「きれいな御霊を持っていますね」と声を掛けていただきました。そして、人は大きな気持ちと大きな将来を持っていることに気付かされました。
 「今日から新しい人生を迎えることになるよ」と送り出していただきましたが、神聖な気持ちに浸ることができました。参考までにMさんにご祈祷していただくことは相当大きなご縁がないと叶わないものです、今日はピンポイントで日時が合ったため、朝から駆けつけましたが、その価値以上のものがありました。人は見えるものは信じますが、見えないものは信じることをしません。しかし世の中を動かしているものは見えないものだと思います。世に出現するのは人が心で思ったことなのですが、その人の心を見ることはできません。見えないものこそが世の中を動かすエネルギーなのです。見えないエネルギーが影となって見守ってくれている。この力は強力です。人は、この先のことは明かりのない夜道を歩くように明日の出来事は分かりませんが、見えない力があると言うことは、この先に明かりを照らしてくれるようなものです。そんな力を感じながら、この先を切り拓きたいと考えています。
 ところで玉置山は一部を除いて携帯電話がつながらない場所です。電波の届かない場所にいると遠い国に来たような感じがします。心を洗濯するには、暫らくいつもの居場所を離れて、神と会話できる空間に身を置くことが必要です。今日、出会った全ての皆さんに心から感謝しています。

4/6(火)「雇用問題」

【企業誘致】

和歌山県内への企業誘致に関しての打ち合わせを行いました。月並みですが、リーマンショック以来、企業誘致活動は低迷しています。市場が縮小し供給体制がタブついている中、そして現在の経済状況からすると新たな投資をするという経営判断をする企業は少ないことは明らかです。全国的な波の中、和歌山県の企業立地も苦戦しています。それでも投資を呼び込みたいと思っていますから、各方面に呼び掛けているところです。成果が出るかどうか分かりませんが、和歌山県にとって外から投資を呼び込むことは必要なことだと考えていますから、引き続いて企業誘致、外部資本の投資を呼び込むことに全力を傾けたいと考えています。

【雇用問題】

新年度、新入社員の姿を見掛ける光景があります。春を感じさせる新鮮な空気が溢れていることは歓迎すべきことです。まちも組織も一緒だと思いますが、新しい人材が入ってこないと停滞することになります。和歌山県内においては他府県と比較して人の交流は少ないことから、新卒の人材が来てくれることは直ちに活性化と将来の人口定着につながるものです。
 県内の某企業にお邪魔して、新規雇用のお願いをしてきました。但し新年度がスタートしたばかりですから、今すぐの雇用に関しては難しい側面があると思いますが、話を聞いてもらえただけで感謝しています。
 企業が新入社員に求めるものはたくさんありますが、求めている人材のイメージがあります。それは忍耐力とハングリー精神です。ゆとりの中で育っている最近の学生に欠けているのがこれらの要素です。自分に適した企業というものは、多くの場合あり得ません。雇用されるのですから、企業の方針や体質に自分を合わせることから始めなければなりません。新入社員に合わせてくれる企業は存在していないと思うべきです。
 ですから最初は、事務室の清掃でもトイレ掃除であっても、社命であれば従うべきです。その我慢ができないようでは企業組織では務まりません。全ての現場を経験して、ようやくその会社のことが分かり、それを耐えてきた人材だけが会社幹部から認められるのです。
 まして雇用してくれた当初は企業に貢献できることはなく、給与を貰いながら教育してもらっているようなものです。企業が新人に投資しているのは、即戦力の期待ではなくて、将来、戦力になってくれることを期待しているのです。人材を会社経費で考えると、人件費に初期投資して、その後に経費を回収することになります。ところが新人の定着率は決して良いとは言えない状況ですから、企業が新卒を採用することにはリスクを伴います。そのため社会人経験者を中途採用する方が教育費も不要となりますし、即戦力ですから企業にとっては有効な手段となる訳です。特に文科系の新卒の採用は、余程の余力のある会社でないと採用枠はありません。
 それでも私の立場としては、一人でも新卒、中途採用に関わらず雇用を生み出して欲しいのです。今日も某企業にお願いに上がったのは、和歌山県内での雇用を一人でも増やしたいと思ってのことです。
 新人にとって難しい話だったかも知れませんが、学校を卒業してしまった後ですから、彼にとって社会人としての必要な話題に適応する意味からも良い経験になったと考えています。応対していただきました社長には感謝申し上げます。

【お花見】

海南市にお花見に行ってきました。嬉しいことにお誘いをいただき、お花見に参加させていただきました。しかもお花見の冒頭に挨拶する機会も与えていただき、感謝するばかりです。桜の花は満開で気温は温かく、夜の闇が迫ってきた後であっても、防寒衣がなくても平気でした。折角の機会ですので、県政報告もさせていただきました。今回は和歌山県内の道路に絞って説明させていただきました。その後に皆さんの意見を伺うと、道路をはじめとする公共投資は必要であるとの認識が強くありました。和歌山県では民間投資が脆弱ですから、どうしても公共投資に頼る部分があります。コンクリートも人も大切なことを認識して和歌山県発展に尽くしたいと考えています。
 皆さんから歓迎を受けたことに感謝しています。また最後までお付き合いをさせていただき感謝しています。
 そして皆さんからは、嬉しい話をたくさん聞かせてもらいました。
 「私は県庁の職員さんとソフトボールチームを組んでいますが、片桐さんのことは聞いていました。今日初めて会いましたが、県庁の評判通りの人だったのでやっぱりと納得しました。これからも県を盛り上げるための活動に期待しています」。
 「今日の議会報告は的を得たものだったと思います。和歌山県にとって道路は必要なものですから、これからも積極的に取り組んで下さい。期待しています」。
 「先日、下津港湾の防波堤の起工式がありました。国費と県費などを合わせた災害対策事業ですが、和歌山県にとって必要な施策だと思っています。移動式の防波堤は日本でも設置しているところは少ないと思いますから、もっと県民の皆さんに知ってもらいたいですね。東南海・南海地震の発生の可能性は高いですから、災害対策に力を注いでもらいたいところです。災害被害と事前対策の費用を考えると、未然対策にお金を掛けた方が余程安上がりになりますし、損失は少なくて済みます。企業は災害発生想定して、自社工場の損失はどちらの方が大きいのか比較計算しています。未然防止対策の方の成果が得られるとすれば、防災対策に予算を講じることは明らかです。防災対策も進めて下さい」。
 「紀伊半島に位置している和歌山県の強みとしては、エネルギー施策を講じるのに適した土地があるということです。地球環境やエネルギーの分野で全国最先端を走れる素地があります。ひとつでも実現させるように取り組んで欲しいと思っています」。
 「和歌山県内の道路予算を獲得しているのは、二階代議士であり大江国会議員だと思っています。道路は今の代議士が関わっているのではなくて、今までの議員取り組みの成果が今現れているものです。政権交代した後ですから、継続性があるように試作を行って欲しいものです」。
 以上のような意見をいただきました。皆さんに感謝申し上げます。

【その他】

  • 保育ママに関しての取り扱いについて協議しました。和歌山県のガイドライン的なものはなく、また待機児童が少ないことからも、その需要は少ないということでした。ただ潜在性があるかも知れないので、もう少し調査を続けたいと考えています。
  • 私立学校への助成金に関して協議を行いました。少子化の時代に突入していることから、私立学校への支援施策は和歌山県においてはなくなっています。勿論、国で校舎の耐震化や新エネルギー導入などの名目がない限り、学校用地の拡幅などに関して助成金が下りることはないというものです。時代の変遷とともに試作も変わるものです。

4/5(月)「ゴミのポイ捨て」

【打ち合わせ】

守口市にある会社に打ち合わせに訪れました。和歌山県内の活性化に関して話し合ったものです。新年度を迎えたばかりですが、和歌山県内に投資してくれる案件が少ないので早い内に手段を講じておきたいところです。
 和歌山県、特に和歌山市の場合、環境産業とエネルギー産業、高度集積型産業などを誘致して、経済振興と雇用の確保につなげたいところです。少しでも可能性のある誘致活動は続けて行いたいと考えています。

【パンク】

守口市での打ち合わせを終えて和歌山市内に戻る高速道路の途中で自動車の後部で大きな音がしたので路側帯に留めて確認したところ、左後ろのタイヤがペチャンコになっていました。ボルトかガラスの破片などを踏んだようで、高速道路上でパンクしてしまいました。そのためスペアタイヤに取り替えたのですが、スペアタイヤでの走行は60km以内となっているため帰路は慎重に運転しました。そのまま知り合いの自動車店に駆け込み、新しいタイヤと交換してもらって安心しましたが、今日の後半の予定はなくなりました。
 仕事は安全が第一ですから、危険な行為をして仕事を続けるよりも、何かの啓示だと思って安全を考える日となりました。幸い何事もなかったものの、自動車にトラブルがあると後工程に不安感が生じるものです。ですから無理をすることなく、明日に備えて安全と健康を考える日にしました。
 自動車店の皆さんには迅速な対応をしていただき感謝しています。

【ゴミのポイ捨て】

市内のある人の自宅の横に水路と平行した離道があります。この離道はコンクリートで舗装されていない用地となっています。その理由は、前市長の時代に和歌山市を花でいっぱいにしようとする施策があり、この離道にも土を入れて花を植えていたからです。10年ほど前の当時は、花が咲いて道行く人を楽しませてくれていましたが、その後、花いっぱい運動は和歌山市から消え去り、誰も管理しなくなってしまいました。
 そのためこの土が盛られた離道はゴミ捨て場のような状態になってしまいました。ゴミ捨ての定番である、空き缶やタバコの吸殻は勿論のこと、靴やブーツなども捨てられるようになっています。壊れた窓理論のように、ゴミが捨てやすい場所やゴミが捨てられて汚れた場所には、更にゴミが捨てられる法則があります。人は汚れた場所にはゴミを捨てやすいのですが、きれいな場所にはゴミを捨てられないという心理が働くからです。
 この離道に接した家の方は、常にゴミを拾ってくれていましたが、最近、年齢から健康を崩しています。そのため今までのように、離道の清掃をすることができなくなってきました。和歌山市の施策で取り組んでいたものが突然、止められてしまい、そのまま放置されていることで市民の方に迷惑をかけているのです。
 ゴミが捨てられ続けると、そこは犯罪の臭いも漂い始めます。和歌山市の多くの地域において、市民の方が高齢化している中において、今までのように離道の清掃を続けてもらうことは困難になっています。
 一度点検して、ゴミ捨てのない和歌山市に戻って欲しいものです。そう言えば、和歌山市には「ポイ捨て禁止条例」がありますが、機能しているのかどうか効果が分からなくなっています。「和歌山市を日本一きれいなまちに」の呼び掛けで始まったような記憶がありますが、掃除をどれだけ行っても、常にゴミが捨てられているように、この精神は形骸化しているようなのです。

4/4(日)「保育ママ」

【保育ママ】

保育ママについて問い合わせがありました。あまり良く知らなかったのですが、この制度は、児童福祉法に位置付けられた国の家庭的保育(保育ママ)事業のことです。そして平成22年4月からこの制度はスタートされています。
 この制度について経緯を、2010年3月23日付けの中日新聞の紙面から以下に記します。
 「保育ママ事業は自治体が独自に制度化してきた。現在は全国77市区町村が実施。国は2000年に補助事業を始めた。補助を受けるための現行の設置基準では毎日8時間程度、保育ママ一人が最大三人の主に三歳未満児を自宅などで保育する。補助者二人をつけると、保育ママを含め三人で子ども五人を預かれる。保育ママは保育士や看護師資格が必要な専門職。
 国は待機児童対策に、保育園とともに保育ママを重要な保育施設と位置づけた。2008年に児童福祉法を改正、国の制度に格上げし整備を後押しする。
 これまで補助を受けるため、保育士、看護師有資格者に限られた認定要件を、新制度では研修を経れば無資格者でも認定可能に緩和。これに先立ち昨年、設置基準も対象年齢を三歳未満から就学前まで緩和した。
 本年度の保育ママは全国で1,040人、利用児童数は2,592人。政府は利用児童数を2014年までに19,000人とする数値目標を掲げ、積極的に進めたい考えだ」。
 この制度の導入を図っているのは首都圏に多いようですが、和歌山県内の地方自治体で予算化しているところがあるのかどうか、今日現在では分かりませんでした。来週調査したいと考えていますが、需要があるのかも含めて調べる予定です。

【貴志川線】

和歌山電鉄貴志川線の存続運動の契機になったのが、NHKで放送された「ご近所の底力」という番組でした。廃線が現実味を帯びていた時期、貴志川線を守るために立ち上がった皆さんの取り組みが紹介され反響を呼びました。
 その後、貴志川線は和歌山電鉄が経営主体となり存続され、現在はタマ駅長人気で全国からお客さんを呼び込んでくれています。
 そんな中、貴志川線存続のその後の取り組みがNHKの番組で取り上げられることになったようです。知人のIさんもNHKスタジオに収録のため上京してきました。和歌山県内の貴志川線の取り組みが全国区になっていることは地域力を示すためにも嬉しいことですし、貴志川線存続の時に発揮した力は和歌山の底力になっていると感じています。諦めではなく行動することによって困難の道であっても切り開けることを教えてくれた運動でした。
 再び番組で取り上げられることになったのは、存続以降も貴志川線の取り組みが継続していることが要因です。存続して解散ではなくて、今も和歌山電鉄と貴志川線のあり方について協議を図りながら地元の意見を提言しているようです。地元と鉄道会社が連携して地域に鉄道を走らせている全国に誇れる取り組みです。
 全国放送によって貴志川線がもっと賑わってくれることを期待しています。

【議会放送】

「県議会定例会の放送を見ているよ」と意見をいただきました。昼食をいただいたお店で声を掛けてくれました。「テレビ和歌山の県議会の放送は、見ていないようで以外と見ているものですよ。気持ちを込めて発言している議員と、事務局の要望通りに読んでいる議員の違いは、テレビ画面を通じると良く分かります。私は何年も続けて見ているので議員の態度の違いはよく分かるものです」と話してくれました。
 「この前の予算特別委員会の様子も拝見しました。みんなが見ているので頑張って下さいね」と励ましていただきました。ありがとうございました。

4/3(土)「葵会総会」

【自分らしく生きるために】

AIEL言語・国際協会主催の講演会がありました。古川としこ先生の「自分らしく生きるために」のお話を聞かせていただきました。言うまでもなく古川先生のお話は人生の糧となり勉強になります。今日も早朝からの講演会であったにも関わらず、会場は大勢の方で埋まっていました。
 自分らしく生きる。簡単なようで簡単ではない問題です。私見ですが、自分らしく生きるとは、自分で壁を乗り越えてきた人だけが見られる景色のようなものだと思います。先生の言葉を借りると分かりやすくなります。保護者が子どもに向かって、「勉強しなさい」、「塾へ行きなさい」、「お稽古を習いに行きなさい」、「成績をあげなさい」などの注文を付けることは多々あります。子どもに要求するレベルを超えていることがあります。もしその保護者が同じような環境を克服してきているのであれば納得のできる話ですが、保護者の子ども時代に塾や習い事をしていなかったのであれば、子どもに押し付けるのは考え物です。自分が乗り越えていない壁を子どもに命令する姿勢は誤りです。
 自分らしく生きるとは、自分や子どもが自分の力で乗り越えられる壁を乗り越えて、その先で見られるものを素晴らしいと感じられる人生です。
 人は心で生きています。自分の気持ちを表に出せるようになると人生は活き活きとしてきます。人から押し付けられる人生は自分の人生とは言えませんし、他人の敷いた人生を生きても自分のものとはならないのです。まして自分の宝物である子どもに自分の思いを強いてはいけません。
 自分らしく生きるとは、自分で壁を乗り越えて得られた人生を生きることです。保護者や大人は、子どもや後輩に指示を出すのではなくて、壁を登るお手伝いをすることにあります。懸命に生きている人には「よく頑張ったね」、「えらかったね」、「しんどかったね」。そんな言葉を掛けることが相応しいことです。
 古川先生の素晴らしい講演を聞かせてもらえたことに感謝しています。朝の時間を有意義に過ごせました。

【葵会総会】

平成22年度葵会総会にお招きいただきました。今年の総会にも声を掛けてくれたことに感謝しています。挨拶の主旨は次のとおりです。
 こんにちは。今回も葵会総会にお招きいただきましたこと、そして挨拶の機会をいただきましたことに関しまして感謝申し上げます。ありがとうございました。今日、受付に立たせていただきまして、皆さんとお話させてもらいました。人生の先輩から励まされ、そして育てていただいたことを思い出して熱いものを感じました。そんな思いを持って挨拶できることに改めて感謝しています。ありがとうございました。
 さて折角の機会ですので最近の状況について報告させてもらいます。
 ひとつは、和歌山県から2012年のロンドンオリンピックを目指している若者が活動を開始していることです。元々兵庫県のマリーナでセーリング競技を行っていたのですが、和歌山県の環境や海のきれいさや風の状況が、より優れていると判断してくれて拠点を和歌山県に移してくれました。ナショナルチームに入り、ここからオリンピックを目指す若者たちを和歌山県として支援していきたいと考えています。地域に元気をもたらせてくれる活動ですので皆さんの応援もよろしくお願いいたします。
 もうひとつが和歌山県の経済についてです。和歌山県経済は良くないだとか、悪いという言葉を聞きますが、何が悪いのか、どうしたら良くなるのか曖昧に思っている人が多いと思います。この県の経済について、数字を用いて説明すると分かりやすくなります。
 和歌山県の県民総生産、県内GDPは約3兆円あります。私たちの消費活動と企業の投資した一年間の総額がこの数字になっています。これがベースにあります。それを支えているもののひとつに県予算があります。平成22年度の県予算は約5,200億円あり、その内で道路、港湾、そして河川工事などの公共投資が約600億円となっています。公共投資による経済の下支えはこの金額があります。つまり県内GDPの約2パーセントを公共投資が占めている訳です。ただこの数字は既に県内GDPの活動の中に含まれているものであり、景気回復に向かわせるものではありません。人口が減少している中ですから消費を大きくすることは難しいことだと思いますから、後は、県内への設備投資をどう増やすか、どこから投資してもらうかが鍵を握っています。和歌山県経済を回復させるためには県外からの投資を引っ張ってくることにあります。これは企業誘致や投資家を引っ張ってくるなどの活動をすることが大切であることを意味しています。この活動をしなければ、和歌山県経済を上向きさせることはできません。
 先日も、ある企業の社長に和歌山県に来ていただきました。投資先となるべき用地と和歌山県の環境もご覧いただきました。知事にも会っていただき説明をしてもらいました。もし予定している約300億円の投資が生まれるとしたら、県内GDPを約1パーセント引き上げてくれる効果が生まれます。しかもこの投資は新規案件であり、真水で増加しますから県内への経済効果はあると思います。
 このように県内に企業を誘致する、投資家に来てもらう、投資できるキーマンを引っ張ってくる。このような活動を続けていますし、和歌山県活性化のためには最も重要な活動だと位置付けています。和歌山県経済を活性化させることは私たちの生活に直結するものですし、将来の安定につながりますから、これからも重点的に取り組みたいと考えています。皆さんの応援をよろしくお願いいたします。
 最後になりますが、先日、先輩の一人が事務所に自身の描いた水彩画を届けてくれました。春を感じさせてくれる和歌山城に咲く桜の絵と、夏に向かう力強い新緑の和歌山城の絵です。ふたつの絵によって事務所の雰囲気が明るく変わりました。皆さんには、是非とも、事務所にお越しいただきたいと思っています。
 そして49回目の葵会総会のご盛会を心からお祝いし、お礼とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。ありがとうございました。
 約150人の皆さんが参加された素晴らしい総会でした。懇親会では皆さんから貴重な意見をいただきました。お招きいただき懇親の機会を頂戴いたしましたことに感謝申し上げます。

【ご意見】

  • 三重県熊野市ではテレビ和歌山を視聴できていますが、デジタル化になった場合、見られなくなると聞いています。熊野市の文化圏は和歌山県ですからテレビ和歌山で情報を得ているのに、それができなくなると辛いことです。テレビの県議会放送も見られなくなりますから、できたらデジタル化以降も視聴できるようにして下さい。
  • 風力発電は地球環境問題とエネルギー問題を解決するための鍵になると思います。太陽光発電と同様に和歌山県は力を入れて欲しいと思います。低周波の問題がありますが、民家から一定の離隔距離を保ちながら推進する方向で検討して下さい。
  • 現在、日曜日に読売文化カルチャー教室において講師をしている関係から、和歌山市に来ています。活躍の様子は伺っていますので、会える機会を作って下さい。
  • 予算特別委員会の様子をテレビで見ました。私たちの意見を代表して発言してくれていることを頼もしく思っています。来年に向けて頑張って下さい。
  • 分かりやすい挨拶を聞かせてもらいました。私たちも関心を持って聞かせてもらいました。新聞報道されているようなことは、私たちも知っていますから関心は高くありません。
     それよりも県の動きを知らせてくれることが大事です。今を知ることから私たちがすべきことが分かります。これからも県政に関して知らせて下さい。

【打ち合わせ】

平成22年3月に就職が決まったKさんが訪ねてくれました。外国との取引をしている会社で、貿易実務に関する英語文書の作成が主な仕事になっています。アメリカから帰国している方ですから英語力は大丈夫なのですが、技術系の専門用語の翻訳に苦労している様子があります。現場の状況や技術が分からないと、日本語を正しい英語に置き換えることが困難だからです。そのためまずは現場に入り、仕事を見ることから実務を学んでいるようです。この週末は当該技術の専門書、タウンページ並の分厚さがある冊子を読破することが上司から言われているようです。
 また今まではアメリカとの貿易が中心だったのですが、現在は中国と韓国との取引が増えていることから、中国語と韓国語の実務レベルの語学力が求められるようになっているようです。既に世界は英語力だけの時代ではなくなっています。英語に加えてこれらの語学力も必要とされている事情もあり、世界相手の仕事の大変さをうかがい知ることができました。大変厳しい会社ですが、壁を乗り越えて欲しいと願っています。

4/2(金)「維新の会」

【維新の会】

午前中はお客さんをお招きして打ち合わせを行いました。最近の和歌山県内の情報交換をさせていただきました。和歌山市長選挙の動向や大阪府の動向についても感心が高いことが分かりました。また入札制度の問題点についての指摘もいただきました。
 話題の中心は橋下知事の維新の会の発足に関してのものでした。維新の会には22人の府議会議員が参加した一大勢力です。知事の人気目当てなどの報道がありますが、議員は人気目当てで行動するようなことはしません。知事の思いに共感して、それを実現させたいと思った議員が結集していると思います。22人の現職議員を集めることは、相当の力がなければ絶対にできないことです。しかも民主党や自民党を後にして維新の会に参加した訳ですから、選挙の有利不利を考えると既存の政党にいる方が安泰だと思います。政党を抜けて新しい会に参加することは、まさに維新と呼べるものです。
 それに対して和歌山県ではそんな動きはできそうもありません。和歌山県にも強力なリーダーの登場が待望されていますが、中々現状から飛び出しにくいようです。
 橋下知事の政策である伊丹空港の将来的な廃港、大阪府庁舎を大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)への移転などを目指す動きになると思いますが、大阪府の今を変えようとする大きな動きが具体化されようとする流れを作れていることは羨ましく思います。現状から何か変わるかも知れないという期待感がある地方自治体は、それだけで期待と勇気が起こります。
 「何もないけれども、悪くもないからこのままで」というまちとは大きく違います。4年後にその差に気づくことになりますが、隣の県にいると、確実に礎を築いている地方自治体の躍動感を感じます。
 飛躍の予感と沈滞感の差は、ふたつの険しい山が谷を挟んで聳えているような違いがあります。こちら側の山から隣の山に移動することはとても難しいことなのです。

【セラヴィ・セーリングチーム】

発足が決定しているセラヴィ・セーリングチーム。和歌山県からロンドンオリンピック出場と和歌山国体の優勝を目指す本格的な選手を応援する会です。平成22年2月にナショナルチーム入りを果たした若い二人の470級のペアは、和歌山市の海を拠点に活動を続けています。
 ふたりと共に関係箇所への挨拶に赴きました。また名前が知られていないので、紹介すると、皆さんが期待感を持って接してくれていることを感じました。オリンピックや和歌山国体という響きに人は期待感を寄せてくれます。何もないことよりも、将来への期待感があることに人は気持ちを昂ぶらせるのです。
 和歌山県を拠点にして活動してくれること、ここからオリンピックを目指していることを応援してくれる人の輪が広がったようです。
 まだまだ若い二人です。競技選手である前に社会人としての受け応えも身につける必要がありますが、厳しいコーチに指導されて成長しているようです。

【花見】

夜桜の下での花見。少し肌寒さがありましたが、皆さんと楽しんできました。夜のライトに浮かび上がる白いピンクの桜は、この時の大切さを告げてくれているようでした。咲くべき時に咲くことが、私達ができることです。今に全力を尽くさないで、全力を尽くす時はありません。桜の力を借りて会話と食を楽しむこと。これが花見というものです。

【その他】

  • Uさんとのお話。久しぶりにお邪魔したところ、お孫さんが大きく成長されていたことに驚きました。今年の春から大学生になるとのこと。小学校の頃を知っているだけに驚きました。子どもは成長することを改めて認識しました。大人も同じように日々成長できているのだろうか。そんなことを自問自答しました。
  • 同級生のKさんと会いました。実に久しぶりのことです。そう言えば、同級生の女性と結婚していて、私のことを家で話しをすることがあるそうです。忘れないでいてくれることは嬉しいことです。二人とも学校の先生ですから、これからの教育界を支えて欲しいものです。
  • 体調を崩していたKさん。社長業に復帰したことを嬉しく思っています。家でいるとそれだけで体が鈍ってしまうので、「身体は動かないけれど口は動くので」という本人談にあるように、後進の指導に当たっています。社長の創業の精神を植えつけることが、これからの会社発展につながりそうです。無理をしないで下さい。

4/1(木)「慰問活動」

【新年度】

平成22年度のスタートです。まちには新入社員の姿があり、初々しさを感じます。もう平成生まれの新入社員が登場していますから、時代の移ろいを感じます。時は流れても春には桜が咲き誇り、新しい人たちが桜の下を潜ります。桜を歓迎するように、社会や会社組織は新人を歓迎してくれます。4月に誓いを立てた人もいるでしょうが、桜咲く春は飛躍の予感がします。

【慰問活動】

新年度初日に福祉施設への慰問活動を行いました。皆さんが今日の日を待ち望んでくれていた様子が分かる素敵な慰問活動となりましたこと、関係者の皆さんに心から感謝申し上げます。そして今日の慰問を呼びかけてくれた和歌山市出身の歌手の山口智世さんには、心から感謝申し上げます。本当に楽しい時間をいただいた気分で、とても気持ちの良い一日となりました。
 約1時間、山口さんの歌声を聴かせてもらいました。参加された方は、プロの歌手の歌を直接聴くことができたことから、笑顔の花が咲きました。山口さんの素晴らしいところは、一緒に楽しみたいという心が歌に表れていることです。慰問活動というよりは、「一緒に楽しみたいですね」と呼び掛けているような感じがあり、その心が皆さんに伝わっているようでした。山口さんのオリジナル曲と共に、和歌山県出身の歌手の歌も披露してくれました。途中のおしゃべりも聞きやすくて、部屋の中に桜が咲いたようでした。
 山口さんは、和歌山県外でのコンサートも行っているのですが、和歌山県のことが大好きであることが分かります。どこに行っても和歌山県のことをお話してくれていますし、和歌山県の観光大使である「わかやま応援団」にも、知事から任命を受け就任してくれています。
 私もプロの歌手の途中で歌わせていただき、皆さんと一緒の時間を楽しませてもらいました。プロ歌手の間の時間だったので反応が心配でしたが、とても歓迎してくれていることを感じました。手拍子もありましたし、一緒に歌ってくれましたから、心強く歌うことができました。二曲続けて歌わせてもらいましたが、皆さんとのデュエットは心に残るものでした。
 山口さんの進行計画も素晴らしく、最後の一曲は皆さんにマイクを回し全員での合唱になりました。窓の外には桜がこちらを向いて微笑んでくれているようでした。
 山口さんの素晴らしいところは、歌の力で皆さんに元気になってもらいたいと思っていることです。その気持ちが歌声になって皆さんの心に届けられています。本物に触れることは感動ですし、多くの方にとって演歌歌手の歌を間近で聴く機会はそれほど多くありませんから、今日のコンサートのことは心に残る思い出となります。この瞬間の感動と笑いが身体に残っている限り、心身とも元気でいられる力になってくれると思います。それはこの1時間の間は、全ての心配が消えていますし、悩みがあってもこの時間はそれを忘れられたと思うからです。
 悩みから開放される1時間の効果はあると思います。歌の力によって皆さんが笑顔になったことが証拠です。
 終了後、山口さんからお褒めの言葉をいただきました。「片桐さんの歌は、皆さんと一緒になって楽しんでいる歌でした。皆さんの中に入ろうとする気持ちが伝わってきました」というものです。プロからの意見ですから嬉しいことです。自分だけが楽しむのではなくて、参加してくれている皆さんが楽しめることが大切なことです。
 聴いてくれる人がいて歌えますし、集まってくれるから何かが始まるのです。一人で歌っていても何の進展もありませんし、皆さんの力になりません。参加している全ての人の力が集まってひとつのものが完成するのです。今日の場合は素晴らしいコンサートに仕上がりました。
 さぁ、新年度が始まった。そんな気持ちでいられた一日に感謝しています。ありがとうございました。

【懇親会】

古くからの友達のようなつきあい。これほど素晴らしいことはありません。知人の紹介で、異国の友人と楽しい時間を過ごしました。ずっと以前からの友人のような感覚があり、すっかり遅くまでお邪魔しました。次回は上海万博でお会いさせていただくのか、それまでに再開できるのか分かりませんが、一期一会のように深く話し合えたことに感謝しています。



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