10/31(土)「新過疎法制定に向けて」

【新過疎法制定に向けて】

昭和45年に「過疎地域対策緊急措置法」が制定されてから40年が経過しています。この法律は平成22年3月末で失効することになり、和歌山県のように過疎地域を抱えている県にとっては引き続き継続させることは勿論のこと、時代に即した新しい内容を盛り込みたいと考えています。
 本日は知事以下、各市町村長、和歌山県選出の国会議員、県議会議員が参加した新過疎法制定実現和歌山県決起大会が開催され、「新過疎法の制定を求める決議」が決議されました。私も参加しましたが、和歌山県の過疎は他の県よりも進んでいるため状況は良くありません。具体的数字としては、全国では過疎地域の人口は8.3%で過疎地域の面積は54.4%となっています。それに対して和歌山県の過疎地域の人口は22%で、過疎地域の面積は67.2%と大幅に高くなっています。これからも更に増えることが予想されるだけに、過疎対策は重要な取り組みです。
 先に国会の議論の中で政府は「過疎法は延長できる」との発言がありましたが、単に延長するだけではなくて、将来に及んで必要な法律と考えるのかがポイントとなります。そのため、過疎地域の現状に即した内容を織り込んで欲しいところですが、これは過疎地域を抱える県の運動次第なのです。
 今日は和歌山県選出の国会議員も来賓として出席していましたが、与党と野党の国会議員の挨拶は立場の違いが明確になり対決姿勢の論戦となりました。今まではオール与党の国会議員の挨拶でしたから議論の対決はなかったのですが、今回は参加者の前で激しい論戦が繰り広げられ、聞いていてこの問題への関心が更に高まり、国会の動向を注目したいと思いました。
 和歌山県選出の国会議員は地域事情を認識していますから、新過疎法に向けて取り組みの必要性を訴えていますが、さて国に帰ってどんな議論をしてくれるのかが楽しみです。議論の過程に関しては新過疎法の内容から判断できます。
 さて新過疎法に際して、和歌山県からの要望は次の通りです。

  • 過疎地域の指定については、現行の過疎地域を引き続き対象とすること。上記以外の地域において、過疎化が進んでいる集落が多い地域を新たな定義できめ細かく指定すること。
  • 過疎債については、地方交付税算入率を引き上げること。また、既存施設の解体撤去、道路や既存施設の維持、補修など対象範囲を拡大すること。
  • 基幹集落を中心とする過疎生活圏において、必要な機能が充足される対策を市町村が自主的、自立的かつ総合的に事業実施できるよう、自由度の高い交付金制度を創設すること。
  • 過疎地域においては、地域の事情に応じた柔軟な対応をとることが困難な場合においては、地域の実態に即し、制度、規制を大幅に緩和すること。

以上の内容を決議に織り込んでいます。和歌山県から新過疎法について要望することになりました。

【バザー】

和歌山市内でハンド・イン・ハンドの皆さんによるバザーが開催されました。バザーの方に食育教育や環境問題へ関心を高めるための太陽光発電についての説明会、そして絵本の読み聞かせと英語による絵本の読み聞かせなど、盛り沢山のイベントでした。
そしてハンド・イン・ハンドの皆さんの手作りケーキでおもてなしをしてくれました。
ハンド・イン・ハンドは現在、NPO法人申請中で、年内に認可を受けられる予定になっています。子育て世代のお母さん方が交流する場として、プラットホーム的な役割を果たしています。お昼に訪問したところ、大歓迎をしていただきました。お忙しい中、お相手して下さった皆さんに感謝しています。

【天皇陛下御即位20年】

和歌山市民会館大ホールにおいて「天皇陛下御即位20年をお祝いする県民の集い」が開催されました。舞楽の踊りと演奏や皆さんからの挨拶をお聞きしました。式典は厳かに進められ、式典終了後には國學院大學大原康男教授から「天皇陛下御即位20年を奉祝して」と題した講演がありました。
 日本国が長く続く君主を抱き独自の文明国として発展してきましたが、この国の形は世界でも例を見ないものになっています。その理由として、大陸の文明を受け入れられる距離に位置していながら、大陸からの侵略侵攻ができにくい位置にあることを示してくれました。確かに日本列島は大陸から遠くないのですが、攻めるには距離があります。奇跡のような国土の配置が、この国の歴史を今に続くものにしているのです。
 さて現代の経済危機に際して、天皇陛下は若清水宮にご参拝されているそうです。若清水宮にご参拝されたのは明治天皇以来のことだそうですが、そのご参拝の方法は明治天皇のものではなく、孝明天皇の時のものを真似ているそうです。孝明天皇がご参拝したのは、ペリー来航の時で、この国を守ることを祈念してのものだったそうです。孝明天皇の前はというと、亀山上皇がご参拝しているのです。亀山上皇がご参拝した理由は、元寇から日本国を守るためです。
 つまり天皇陛下が若清水宮にご参拝をしたのは歴史上、国難が到来した時にこれを克服するためなのです。わが国において外から攻められた事実としては最大の危機とも言える元寇とペリーの来航と同じ位の国難に襲われている、天皇陛下はそう思っておられるのではないだろうかと話してくれました。
 国難に際して、この国が危機を克服することを願っている天皇陛下のお姿に感銘を拝受いたしました。この事実を知ることができただけでも、今日の喜びとなりました。

【文化祭】

和歌山市安原地区の文化祭が開催されました。市役所の安原支所を会場としたもので、今年が第一回目の文化祭です。地域の皆さんの作品を募り、会場に展示していることから、地域の皆さんが大勢集っています。同じ地域で暮らしていても、日頃顔を合わせることが少ない様子があり、会場内には「久しぶり」の声が踊っていました。支所長は、地域の皆さん交流の機会となっていることの成果を感じ、来年以降も続けたいと話してくれました。
 地域のコミュニティになった取り組みです。作品展には、紀峰村塾からも出展されていました。紀峰村塾の山本文吉さんは尊敬すべき方だと思っています。作品は干支の土人形や、栗や野菜類を炭焼きしたものでした。部屋にあると心が和むような作品ばかりです。
 山本さんは午前中、会場にいたそうですが、午後に伺ったため、残念ながら会うことができませんでした。しかし紀峰村塾の作品から安らぎをいだきました。

10/30(金)「地上波デジタル化」

【地上波デジタル化】

地上波デジタル化に関しての協議を行いました。テレビのデジタル化は国の施策であり、2011年に切り替えられます。現在デジサポが地域への説明に入っていますが問題も起きているようです。ただ、多くの地域の方はテレビのデジタル受信に問題はなく、一部の地域の方が困ることになりそうです。
 その困っている一部の方の救済を行うのが行政機関の役割となります。「その一部の方への」の視点が欠落しているところに問題があります。欠落している原因は現場を訪ねていないためです。もっと言うと、現場を訪ねている場合もありますが、一般的には担当者が行く場合が多く、責任所在箇所の責任者や決裁者が行くことは稀だからです。担当者は現場の意見を、時には叱られながら聞き取りしますが、報告書で伝えた場合、本音の部分が伝わらないのです。或いは、庁舎内にいると現場の温度が伝わらないと言い換えることができます。
 現場の本音を知らないと施策は正しく試行されるとは限りません。生活者と行政機関の考え方に乖離を感じるのは、その点が問題だからです。地上波デジタル化に関しても少数意見の費用負担の問題について、要望、意見が責任者に届いていないようです。
 厳しい声に晒されているのは、常に現場を訪ねている担当者なのです。担当者の声を聞かないと実態は分からない場合が多いと思います。それでは良い行政にはなりません。地方議員の役割のひとつは、不足している現場の意見を行政機関に届け、施策の中に取り入れることにあります。地上波デジタル化に関しては、そんな話し合いになったと思います。

【果樹王国】

和歌山県紀ノ川市は果樹王国です。果樹の中には西日本で一番の収穫高を誇るものがあります。桃やイチゴ、キウイフルーツなど、和歌山県内では当然、高いシェアを誇っています。イチゴの葉を活用した加工品の製作による地域振興策に関して協議を行いました。今までは不要物とされて捨てられていた葉を活用し、商品化を図り、流通できるようになると、地域活性化になりますし、農家の方も利点があります。
 果樹王国だからこそ出来得る取り組みですから、何とか形に仕上げたいものです。具体化はこれからですが、支援が広がりつつあることを感じました。

【雇用問題】

平成22年春の新卒者の採用に関して話し合いました。既に多くの学生の就職が決まっていると思いますが、全てではありません。二学期の通学を行いながら就職先を探している学生もいます。雇用情勢は改善されているとの報道がありますが、実際は一段と厳しくなっていると感じています。新卒の雇用も控えている会社が多く、採用に至るまでには高いハードルが待ち構えています。少しでも改善したいと考えて協議を図りました。

【その他】

  • 紀伊半島の御坊と田辺間の高速道路四車線化凍結問題に関して。
    今まで必要と考えて進めてきたものが、無駄の代表的存在となり予算が凍結となってしまったのは問題であることの指摘がありました。必要性を訴えることで政府は理解してくれると思うので、この問題は引き続いて取り組んで欲しいとの依頼を受けました。
  • バイオ燃料への取組状況に関して話し合い。
    和歌山県ではバイオ燃料研究との予算がついています。決められた地域となっているため全体的な話題になっていないのですが、和歌山県の森林を活用した施策ですから地域振興とエネルギー問題へ資源が関与することへの期待があります。
     何としても和歌山県が率先して欲しいと要望を受けました。
  • エネルギーに関しては北海道でエネルギー特区の申請をしていたのですが、政府から却下されています。エネルギー特区は地球環境問題と森林資源活用、そして森林を有する県の財政面にも影響するものです。北海道では却下されていますが、地域で取り組み可能な方法を検討すべき課題です。
  • YM菌を活用した地域振興策に関しての打ち合わせ。鹿児島市ではYM菌によるごみの資源化が図られていますが、関西でもこの取り組みを拡大できないものかの依頼がありました。工場規模や場所の問題がありますが、ごみ減量とごみを資源としてリサイクルするために検討すべきものです。11月の初旬に現地で打ち合わせをすることにしました。

10/29(木)「講演会」

【飲食関係者】

午前10時30分からリーカーロイヤルNCBにおいて、関西議員団会議幹事会が開催されたため出席しました。各府県の地方議員が参加していますが、私は副幹事長の役割を担っているため幹事会から出席しました。議事として、平成21年度の幹事会委員の選定、来年4月の議員団研修会の日程確認、そして今夏の衆議院選挙の総括と、来年の参議院選挙に向けた取り組みについて確認しました。私達の組織として、来年の参議院選挙は比例区で小林正夫参議院議員を推薦することに決定していますから、後援会活動について協議しました。来月11月から活動を開始し年内で後援会の皆さんを訪問することにしています。
来春からも再び訪問を行い、小林正夫議員の活動を広報したいと考えています。

 外食産業を考える会のメンバーが、来月の11月1日に新規出店することになりました。朝から挨拶に来てくれました。数人の方を紹介して話し合ったのですが、食事の知識は女性に敵いません。単価と味の比較や市内のお店の評判など良く知っています。単価に見合った味を提供していないお店には二度と行かないことや、ランチで千円以上の単価を設定しているお店であれば、他の類似店と頭の中で比較し、イメージが合うかどうかで行くか行かないかを決めているようです。飲食店の成否は女性にあることが良く分かりました。

【仕事】

和歌山県内で建築業を営んでいる方と話をしました。仕事がなくて和歌山県の将来性を不安視しています。県内に留まる必要性はないと感じ始めているようです。動きのある現役世代が県外に仕事を求めるようになると、益々、和歌山県の仕事が少なくなりますし活力が失われます。この状態を分かっていて放置している現状がいけないのです。現場の声は地方自治体に届いていないのでしょうか。 仕事の少なさは致命的なものです。県政報告会や市政報告会が頻繁に開催され始めました。本当に聞く姿勢を持っているのであれば良いのですが、選挙一年前のパフォーマンスだとすると、とんでもないことです。私達は本物を見極める視点を持っておきたいものです。

【ハーモニカ】

第二回のハーモニカクラブの演奏会が来月開催されます。当日の演奏はバナナエフエムが録音して放送するため、打ち合わせに伺いました。演奏会に備えた全体での練習は今日が最終だったため熱がこもっていました。皆さんの演奏に期待しています。

【看護士】

看護士さんが不足しています。医院は当然のこと福祉施設でも来て欲しいとのラブコールを度々聞きます。しかし必要な時に現れないようです。一人の若い看護士さんと話し合いましたが、福祉を知ることは将来のためにもなると話しました。将来像はどう描いているのか分かりませんが、医療と福祉の分野を支えていって欲しいものです。若い人に期待しています。

【講演会】

海南市在住の岩崎順子さんの講演会を聞かせてもらいました。100人近く集まっていたと思いますが、会場は感動で包まれている雰囲気がありました。40歳の夫を癌で亡くした岩崎さんは厳しい時を乗り越えて、今は講演で命の大切さと家族の絆を訴え続けています。和歌山県内だけではなくて関西以外にも愛知県まで講演活動を続けています。
生きている価値とは、人としての信頼を築いておくことと、子どもたちに生き方を示すことの二つです。何を残すべきかとの問いに対しては、この二つが答えになりそうです。
人としての信頼があると周囲の人は、残された家族や子どもをずっと温かく見守ってくれます。父親がいなくなっても、父親の築いた信頼が後々まで生き続けるのです。自分がこの世を去った後に残るもの。それが信頼なのです。
そして生きている間にすべきことは、子ども達に生き様を見せておくことです。身体がなくなったとしても、生き方を示しておくことが、子ども達が生きて行く上の指針になります。会場内から涙の音が聞こえ、命の大切さを教えてくれた講演会でした。

【懇談】

その時の空気を感じる懇談の機会がありました。
時間をワープできる人は言葉に力があって腹が据わっている人です。今の時代の戦いの道具とは言葉であり、扱う言葉によって力量が試されます。力のある言葉によって相手を感動させられるかどうか、それが真剣勝負です。
 現在の国会は幕末のような状況下にあり、これから新しい時代が開けてきます。名プレーヤーが繰り広げている生きた歴史から学ぶことがあります。歴史から学び、天の声を聞くことができたら、何かの軌跡が残せることになります。どんな場合でも、最後の決断は天の声を聞くことです。天の声を聞くことができたらゴーですし、残念ながら聞くことがない場合は機が熟していないというべきです。
 私も天の声の存在を認識していますが、同じように天の声を聞いている尊敬すべき人がいます。大河が流れるように空気の流れを感じることができた貴重な時間を体験しました。時間の流れを体感しながら話し合える機会は、そう多くはありません。一生、体験できないで生を終える人もいますから、この体験ができた1時間は貴重なものでした。生きている歴史の中に存在している。そんな研ぎ澄まされた感覚がありました。
 空気と時間が身体を包んで流れて行く感覚は心地良いものです。それは自然な時間の流れに沿うような感覚です。逆流でもなく流れに巻かれるものではない、水面を漂うような感覚。現実の世界を少し高いところから鳥瞰できるような不思議な世界でした。世の中で起きていることを鳥瞰できる視点を持てると、壁をそっと抜けていけるような気がします。

10/28(水)「関西議員団会議」

【関西議員団会議】

午前10時30分からリーカーロイヤルNCBにおいて、関西議員団会議幹事会が開催されたため出席しました。各府県の地方議員が参加していますが、私は副幹事長の役割を担っているため幹事会から出席しました。議事として、平成21年度の幹事会委員の選定、来年4月の議員団研修会の日程確認、そして今夏の衆議院選挙の総括と、来年の参議院選挙に向けた取り組みについて確認しました。私達の組織として、来年の参議院選挙は比例区で小林正夫参議院議員を推薦することに決定していますから、後援会活動について協議しました。来月11月から活動を開始し年内で後援会の皆さんを訪問することにしています。来春からも再び訪問を行い、小林正夫議員の活動を広報したいと考えています。

引き続いて関西議員団会議総会に移りました。司会進行をさせていただき幹事会での決定事項と協議事項の説明を行い、平成21年度の幹事会役員と活動方針について承認をいただきました。また研修会の行先に関しては幹事会一任となりましたので、テーマを設定して訪問先を決めたいと考えています。

昨今の大きな課題を思い浮かべると、研修のテーマは環境問題やエネルギー問題が主体になると思います。

午後からは第30回政治活動委員会定時総会が開催されました関西議員団会議の会員は、政治活動委員会の議員会員として出席いたしました。ここでは平成20年度の活動結果と平成21年度活動方針が確認され全会一致で承認されました。政権交代が図られたことで関西各地においては地方議会とのねじれが起きています。平成23年の春に予定されている統一地方選挙において、政権与党と見合った地方議会に近づけるための活動を行うことを確認しています。

その後に政策勉強会を実施しました。講師には大阪府選出の参議院議員の梅村聡議員をお招きして、「政権与党の政策」について説明を受けました。現在実施している事業仕分けや予算見直し作業の現状などを中心に話してくれたのですが、実際の作業状況を伺うと、60年続いたものを見直しすることの苦労が分かりました。隠れていたものを洗い出すことは大変な作業なのです。予算書により何に使われているのかを確認するために現場に入り、現場で行われている仕事と成果物を見た上で、関係する国民の皆さんの意見を聞きとっています。そこで必要か不必要化の仕分けを行い、皆さんが不必要だと考える仕事を無駄な事業として見直しをしているのです。予算書と現場、そして国民の皆さんの意見を突き合わせていますから、時間を要する仕分けになっているのです。これは短期間で成果を出せるものではなく、長い視点で見守りたいものです。

社会保障と税負担の問題に関しては所得の約40%で、自由の国アメリカよりは高いのですが、ヨーロッパ諸国よりは負担が軽くなっています。そしてふたつの先進国の内訳を見ると参考になります。イギリスは社会保障負担率が低く、社会保障を税金で賄っています。逆にドイツは社会保障費が高いため、社会保険料で賄っているのです。同じ水準の国民負担率でも内訳は国の方針によって異なっているのです。日本はどちらに向かうのかこれらの国の国民負担率の考え方が参考になります。

ところで日本の社会保障と税金に関する国民負担率はヨーロッパ諸国よりも低くなっていますが、簡単には引き上げられないのです。それは住宅費と教育費の負担率は世界一の水準になっているからです。住宅費と教育費負担が高いということは、現役世代の負担が大きいというものです。持家と子どもの教育費を支払っているのは現役世代であることから推測できるものですが、現役世代が今以上の社会保障費と税金の負担を担ってもらうことは年間所得と比較すると厳しいのです。

つまり国が面倒を見てくれない部分の負担が大きい日本では、これ以上社会保障費と税負担を増やすことは、格差を拡大することになりますから簡単ではありません。政権交代に伴い無駄を洗い出しそれらを省こうとしています。そして予算の組み替えによって福祉国家を目指す方向に転換しようとしています。その先、社会保障費と税金の問題が出てくることになります。 この結果に注目しておきたいものです。

今日一日費やした会議と勉強会は有意義なものになりました。

10/27(火)「新宮市長」

【新宮市長】

先の日曜日が投票日であった新宮市長選挙で、初陣で見事初当選を果たした田岡さんが和歌山市まで挨拶に来てくれました。本当に素晴らしい挑戦と結果でした。

田岡さんが新宮市長選挙に挑戦しようと思ったのは平成21年7月のことで、投票日が同年10月ですから、わずか三か月前のことです。この短い期間で市長選を勝ち抜いたことは快挙であり、新宮市と和歌山県に新しい風が吹き抜けたことを意味しています。和歌山県の皆さんは既存の政治体制を否定し、過去の経験よりも清新で新しい人物の登場を待ち望んでいるのです。田岡さんの登場は、古い体質にうんざりしている皆さんからの支援を得たのです。田岡さんを支えていたのは若い世代の皆さんだと聞いています。地域の若い力が若い政治へと向かう結果を導いたのです。

さて田岡さんは市長に当選した後も真面目な方です。全く白紙の状態からどのような新宮市を創り上げてくれるのか楽しみです。政権が変わり新宮市長も変わりました。和歌山県も全国と同じような風が吹き始めています。これから田岡市長を支えてくれると思える皆さんを紹介いたしました。一緒に新しい和歌山県を目指せる風が吹いています。

【告別式】

お昼間は叔母さんの告別式でした。叔父さんが亡くなり天国に送り出したのは今年1月1日でしたから、一年間で二人を見送ることになりました。残された二人の子どもにとって両親を続けて失う辛い一年になっています。二人の子どもは長い間、両親の看護を続けていたのですが、今回でそのことを終えることになりました。大きな寂しさが込み上げてきます。

さて告別式を終えて最後の見送りの際に、長女が「お父ちゃんのところに迷わないで行ってね」と声を掛け、「バイバイ」とまるで、いつもと同じ旅立ちの朝のように見送りました。今年1月1日の活動報告にも書きましたが、今まで一番きれいな「ありがとう」の言葉を聞いたのが叔父の告別式でした。今日の叔母の告別式でまた、今まで一番優しい贈る言葉を聞きました。これほど感謝の気持ちが込められた言葉はありません。今日発せられた最も優しい言葉は、消えることなくこの世界を駆け巡ることだと思います。

きれいな言葉と優しい言葉を心から発した長女の心が式場を照らしました。この世が優しい言葉ときれいな言葉で埋め尽くされたら、今よりもずっと平和な世界になります。もっと優しい世界になります。そして今よりも明るくて夢のある世界になります。

感謝の言葉である「ありがとう」と、出会って別れる人を優しく見送る「さようなら(バイバイ)」の言葉が溢れる世界にしたいものです。

お見送りの言葉は次のようなものでした。

皆様方には公私とも大変お忙しい中、昨日の通夜式、本日の告別式にご参列をいただきまして誠にありがとうございました。誠に僭越ですが親族を代表して一言お礼申し上げます。昨日、叔母の訃報の知らせが飛び込んで来ました。突然の不幸に戸惑いましたが、不思議なもので、幼い日のことを思い出しました。

叔母の姿といえば、家業の魚屋の売り場で働いている姿がまず浮かびます。そして夏休みに二階に泊めてもらった思い出、またその当時としては大変珍しかった自家用車に乗せてもらって、ここにいるお二人と三人で一緒に小豆島に旅行に行ったことを思い出しています。24の瞳の舞台を巡ったことを思い出します。

そして長い間の闘病生活を経て、76歳の生涯を終えることになりました。余りにも早い天国への旅立ちです。今年1月1日に叔父を送り出してから一年間で二度のお別れとなりました。後に残された長男、長女にとって辛過ぎる出来事ですが、故人の生前と同様に変わらないお付き合いをお願い申し上げます。親族としては二人を支えていく所存ですので、何卒よろしくお願いいたします。本日は大変お忙しい中、最後までお参りいただきましたこと、感謝申し上げます。ありがとうございました。

【通夜式】

夜は同じ自治会の方がお亡くなりになったため、通夜式のお手伝いに行ってきました。顔見知りの方がお亡くなりになるのは寂しいことです。消防団に所属して地域の防災活動を支えてくれた故人ですから、多くの人がお参りに訪れてくれました。生前の活動や慕われていることをうかがい知ることができます。

人は支えあって生きている。改めてそんなことを感じました。

10/26(月)「フードアナリスト」

【フードアナリスト】

フードアナリストという資格があります。和歌山県でたった一人のフードアナリストが新古祐子さんです。自らは湯浅醤油を全国に普及するための活動を熱心に行っていますが、自社商品だけを売り出すのではなくて、和歌山県の食材や調味料、そして産品を全国に発信し続けています。

和歌山県の食材は優れたものが多いのに、十分に販路に乗せられていないのが残念だと思います。和歌山県や生産者の方々は売り出しに懸命ですから、以前よりは販路を開拓できていると思いますが、それでも全国レベルで知名度のある産品が少ないということは、まだこれから開拓の余地があるということです。

フードアナリストとして和歌山県の優れた食材を全国の皆さんに知ってもらいたいと考えての活動を聞かせてもらいました。早速、数人の方に、和歌山県の食材の魅力を伝えると共感を得ることができました。

平成22年の夏に、和歌山県内で世界から注目を集められるようなイベントを企画しています。これから賛同者を募り始めるところですが、東京と同じレベルで和歌山県が開催地になりたいと考えています。

ミシュランの星を獲得した店舗やホテルのオーナーシェフにはスターシェフという呼称が与えられるそうです。そんなシェフが来日する機会があるかも知れないのです。スターシェフは金銭で動きません。目的や使命を感じられることが条件です。今回、来日の運びになりそうなのは、スターシェフのフランス料理に湯浅醤油が使われていることが理由です。このシェフのフランス料理の隠し味に欠かせないのが湯浅醤油なのです。そのシェフの皆さんが、自分達が使用している湯浅醤油の製造工場を見学したいとの希望があり、和歌山県に来てくれる可能性があるのです。

スターシェフが湯浅醤油と共に和歌山県の食材を活用したレシピを提供してくれることになると、和歌山県の食を世界に売り出せることにつながります。和歌山県の食材によるスターシェフ食を提供する飲食店が現れると、多くのグルメの皆さんがその味を求めて和歌山県に来てくれます。食の振興と観光振興にもなり、和歌山県としての利点が考えられます。

食とはチーフシェフが奏でるコンサートのようなものだそうです。チーフシェフの考える料理を厨房スタッフが分担していきます。シェフが分担し共同して作り上げるコース料理を味わえることがコンサートで酔うのと同じ感覚だそうです。

そんなスターシェフの奏でる食が和歌山県で体験できることは夢のある企画です。これから具体化させていくことになりますが、スターシェフ実行委員会が軌道に乗ることを支援していきたいと考えています。

【生産緑地】

和歌山市内の農家の方と生産緑地に関する話し合いを行いました。これからも農業を継続するため生産緑地に指定してくれた農地があります。ところが農地所有者本人も気付かなかったことですが、農地が分筆されていたため一部が生産緑地として和歌山市から認められなかったのです。申請者のうっかりミスですが、ミスの訂正を市役所に依頼しても相手にしてくれなかったそうです。市役所側は「市役所のミスでないので訂正を受け付けることができません」との答えだったそうです。

市役所が間違っていない限り、修正要望に応じられないとするものです。生産緑地の認定は2,000u以上が条件のひとつですが、今回の事例の場合、文筆されていた農地が約400uのため、この農地単独では生産緑地として認められないのです。そこで誤りの修正依頼に対して、応じてくれない状態が続いています。

一度申請したものは誤りがあっても修正ができないという、役所仕事に巻き込まれているのです。せめて検討する余地はあると思うのですが、全く聞いてくれない姿勢は疑問です。申請者がミスを認めた上での修正依頼を、検討することも役所の仕事だと思います。この件に関しては、明日以降、対応していく予定です。

【経済対策】

低迷し続けている日本経済。中でも地方経済は厳しい状態が続いています。和歌山県が元気になるように県外の方達と対策を考えている経営者がいますが、処方箋はなく困った表情をしています。「このままでは来年もさらに混迷を深める」との気持ちから活動を続けています。結果が出るのに時間がかかりそうですが、この取り組みが成果をあげることを期待しています。

【水】

空気中の水分を取り出して飲料水として活用できる技術が確立されています。勿論、特許を得ていますし、実用化に向けたプロトタイプの製品が完成しています。日本の空気中から飲料水を製造できることは勿論のこと、砂漠のような乾燥した空気中からでも飲料水が取り出せるのが特徴です。

海水から真水を製造する技術が中東の国々に技術提供されていますが、空気中から飲料水を取り出す技術は、海水から真水を取り出す技術よりも安価に仕上がるようです。

水不足は日本以外のすべての国で深刻化している問題です。日本においても将来的には飲める水が不足すると聞くことがあります。空気中から飲料水を取り出せる技術が世界を救うかも知れません。これから世の中に登場することを期待しています。

【通夜式】

今朝、親戚の叔母さんが亡くなりました。そのため突然ですが、今夜通夜式となりました。家族葬で対応したため混乱はなかったのですが、寂しさは一入でした。というのも、平成21年1月1日に叔父さんを天国に送り出したばかりなのに、10か月後の今日、叔母さんを天国に送り出すことになったからです。一年に両親を同時に亡くした子どものこれからが心配です。

強く生きて欲しいと願わずにいられません。明日が最後のお別れです。

10/25(日)「フラワーアレンジメント」

【お祝い】

先輩のお嬢さんが結婚しました。ずっと以前から知っているのですが、もう結婚するとは早いものです。写真を拝見させてもらいましたが、写真に書き添えられたメッセージから、娘を送り出す父親の気持ちが分かります。嬉しさよりも寂しさが勝っているような結婚式前日です。家族での最後の食事や当日の朝の写真は、こちらまで切なさを感じさせるのに十分でした。

いつものような家族の夕食の風景が、最終日を迎える。継続していて当たり前だと思っていた時間が失われるのは寂しいことです。娘を嫁がせる、そんな父親の気持ちを感じた朝の時間でした。

【フラワーアレンジメント】

アバローム紀の国で、志摩先生のフラワーアレンジメント展示会が開催されています。ロビーと二階が花いっぱいに飾られました。鮮やかな色彩と独創的なアレンジメントで、普段のロビーと違った感じになっていました。鮮やかな花と額縁やテーブルと組み合わせた作品には、多くの人が訪れて華やかな雰囲気を楽しんでいました。

志摩先生と皆さんによる作品は、形は違いますが芸術作品のようでした。何時までも残しておきたいと思うのですが、時間と共に姿をなくしてしまう。時間に限りのある作品だけが持つ瞬間的芸術ともいえる美がありました。明日になれば姿を変えてしまいますし、会場から運び出された瞬間に姿を変えてしまうものです。

この場所、この瞬間だけの芸術ですから心に刻まれるのでしょう。自然の花の綺麗さとは違った、芸術的な美しさがありました。

お誘いをいただいたことに感謝しています。フラワーアレンジメントの世界を楽しむことができました。

【和歌山市の印象】

和歌山県外の人から聞いた和歌山市の印象です。

昨日の橋下知事との懇親会でお話をした青年社長。「和歌山市は陸の孤島の印象がありますね。そんなに遠くないと思いますが、大阪の南から先に進めない雰囲気があります。元気が感じられないのは残念ですね」。

その他の意見も列挙します。

「公共交通機関が不便ですね。早朝や夜の時間帯は利用できるバスに限りがあり、とても中核市とは思えません。一時間に二本程度の路線だと利用する人はいないのではないですか。公共交通の利便性を高める必要がありますね」。

「広い面積の用地がないので企業誘致は厳しいのではないですか。大手企業の誘致は厳しいと思います。それよりも中堅企業に誘いをかけるべきですね。大阪府下の湾岸には用地がありますから、競争すると厳しいでしょうね」。

「高速道路の四車線化は絶対に必要だと思いますよ。今実行しなければ流通や経済交流の観点からも和歌山県は取り残されるでしょうね。和歌山県の二車線の高速道路で渋滞に巻き込まれたことがありますが、仕事に支障が出ました。これでは他の県と勝負できないですよ」。

10/24(土)「橋下知事講演会」

【橋下知事講演会】

大阪府橋下知事の後援会と懇談会が開催されました。開催場所は大阪府茨木市でしたが、参加させていただきました。それにしても橋下知事のエネルギーは素晴らしいものがあります。講演会では、他府県の知事であれば決して言えないようなこともはっきりと訴えています。

例えば伊丹空港の問題です。関西の空港は、関西空港をハブ空港にすることが関西発展の道であることを強調。従って伊丹空港は廃止すべきであるとの持論を述べました。凄いのは、講演の場所は茨木市であることです。伊丹空港の準地元とも言える茨木市の皆さんの前で「伊丹空港は廃止することが関西発展のため」と言えることが凄いのです。

分散している関西の空港ですが伊丹空港を廃止することで関西空港に旅客便が集中します。不便だと言われている関西空港ですが、関西の空の便を集約することによって24時間空港の役割を果たせますし、世界の玄関口になることが可能です。伊丹空港は街中ですから空港を今以上広げることはできないため、国際空港の役割を担うことが困難です。

伊丹空港を廃止する代案として伊丹空港の跡地に英語村の建設構想を披露してくれました。これは空港用地の一部を英語特区にすることで、ここに来ると国内にいながら英語圏の空気に触れることができる場所にすることです。英語特区内の道路は、自動車は右側車線を通行するなど英語圏の文化をそのまま装着します。勿論、使用する言葉は英語だけで日本語は禁止です。このことによって英語を日常語として使用する環境を提供します。

英語を学びたいけれども外国行けない人や留学できない人達に来てもらいます。例えば三か月間、伊丹英語村な滞在して暮らすことによって、英語圏の国で暮らし英語を学んでいる環境になります。

韓国ではイングリッシュビレッジがありますが、その日本版のようなイメージです。私も和歌山マリーナシティを英語村にすれば、和歌山市にいながら英語を学べる環境になり観光拠点や英語に関心のある人を呼び込めると考えていたのですが、橋下知事の構想力と発言力には脱帽です。伊丹空港を廃止する代わりにそれ以上に価値のある施設を持ってくる約束を行い、伊丹空港跡地となる場所に英語村を建設する構想は価値のあるものです。

これを否定する人は、これから日本を支える子ども達の教育を否定することになります。

英語教育の重要性を橋下知事は十分認識していて、世界に飛び出す子ども達に英語力をプレゼントできる環境を提供しようとしているのです。

しかも伊丹空港を廃止しても問題がないように構想を語ってくれました。大阪駅から関西空港までをリニアモーターカーを導入することで大阪駅と関西空港を約7分で結ぶことが可能ですから、伊丹空港用地を売却することでリニアモーターカーの導入をする資金を捻出できると話してくれました。

もうひとつが来週、10月26日の月曜日に大阪府議会で大阪府がWTCを購入することの議案採決が行われます。注目の議案採決ですが、WTCを購入する予算案は賛成で可決なる見込みです。大阪府庁の移転については、WTCを購入してから以降の議論となる見込みです。このことによって大阪駅とWTCに移転した大阪府庁、そして関西空港までをリニアモーターカーで結ぶことになると、大阪府が東京と同じように以前のように東西の雄となる可能性がでてきますし、関西全体の発展にもつながります。

そんな夢がつまった大阪府の構想です。トップは夢を語らなければなりません。それも実現可能性のある夢をです。夢を語れる知事がいる大阪府は、もっともっと発展する可能性が溢れています。

もうひとつ大切なことがあります。行政や政治家は机上で仕事をするのではなくて、現地で話をすることが基本だというものです。現地で話を聞くためにはエネルギーと熱意が必要なのです。机上で資料を作ったり言葉を並べるたけの仕事は、現地で皆さんと話をしてそれを基に計画を策定することと比較すると楽なものです。人は楽なことの方に流されます。机上だけで仕事をする人は夢のある仕事はできませんし、皆さんの同意を得られる仕事をすることができません。

それにしても、伊丹空港を廃止することを公の場で訴えている橋下知事の勇気は称えても称え過ぎることはありません。今日の場合は地元ですから、もっと凄いことだと思います。加えて、伊丹空港の存続を訴えているのは、伊丹市や茨木市の地域内だけのことを考える狭い考えであり、大阪府や関西、西日本のことを考えると伊丹空港の廃止に反対できるものではないことを訴えていました。究極は伊丹空港廃止反対を訴えているような関西発展のことを考えていない古い体質の議員を、次の選挙で落選させるべきだと強く話していました。世論が支持してくれていると、強い自信を持っている知事だけが言えるセリフです。

世論の支持が最も強い自信になります。府民の皆さんが支援してくれていることが力なのです。

教育行政に関しては、責任の所在を明確にすることが学力を向上させるために必要であると話してくれました。責任の所在が不明確だと誰も真剣に仕事をしません。責任の所在がある組織であることが使命感を持って仕事が遂行できる組織です。

これらのことは社会人に共通している大切な事項でした。トップを走る橋下知事の話は勉強になります。

そんな橋下知事ですが、マスコミや世論からの反対意見も多くありますから、毎日落ち込んでいるそうです。批判を浴びると誰でも落ち込むものですが、橋下知事でもそうだとは以外でした。それでも大阪府政を担おうとしているのは、自分が支払っている税金を正当に使って欲しいと思ってのことだそうです。懸命に働いて支払った税金の使い道が無駄遣いされていることに憤りを覚え、それなら自分が担当しようと思って府知事に出馬したようです。大きな使命感よりも身近なことへの疑問が自らを行動に移させるようです。

ところで和歌山市から一緒に行ったのは四人です。橋下知事と同じ席での夕食に感動してくれました。「毎日の忙しさに紛れていましたが、心に風が吹いたように感じています。明日から頑張れそうです」、「温かい人の周囲には温かい風を感じます」などの感想を話してくれました。

皆さんが橋下知事と会った感想としては、表と裏がなく優しい人であること、人から囲まれているように皆さんから好かれていること、そして話が分かりやすいことがありました。聞く人に分かりやすいように話をすることは大切なことです。難しく話をすることは簡単ですが、簡単に話をすることは難しいことです。橋下知事は難しいことを、簡単にして話をしてくれるのです。

そして話し方はとても大切です。同じ内容のことを話しても、聞く人に好感を与える話し方と、聞いてもらえない話し方があります。それは話し方や声の質だけではなくて、その人が持っている雰囲気や態度にも影響されるものです。

今回も橋下知事から学ぶことはたくさんありました。そして「和歌山県から来てくれた」ことを凄く歓迎してくれたことに感謝しています。

10/23(金)「未来への期待」

【未来への期待】

これからの和歌山市を誰に託すのか、話し合いました。話し相手からの意見は次のようなものです。全国で変化が起きているのに和歌山市や和歌山県では変化の兆しが感じられないというものです。現体制に向こう4年間を託すには、希望がなさ過ぎると話してくれました。希望がないまちは沈む以外にありません。希望があるところに発展がありますから、どうも暗い雰囲気が漂っているように感じている人が多いようです。

「今までと同じようなタイプの人が候補者として登場するのであれば、現職の応援に回りますし現職首長が勝つと思います。しかし今までと違ったタイプの候補者が登場したら、現職を応援しないでそちらに回ります。清新さ、包み込む力、未来を感じることのできる人の登場を待っています」との意見でした。

和歌山県や和歌山市の未来に期待を持っている人がいるのです。人への期待は期待感のない数字データを上回ります。リーダーへの期待感は先行きの見えない数字データよりも勝っています。

【食品】

和歌山県の農産品や果樹は品質の良いものが豊富にあります。和歌山県の底力ともいうべきものが第一次産品です。ヨーロッパや東アジアなどへの流通経路の整備を進めていますが、物流コストと賞味期限の問題が高い壁となっているようです。鮮度が求められる商品はヨーロッパ市場に入り込むのは厳しいところです。諸国としては輸入してから検査を行いますから、市場に出てくるまでに三ヶ月は必要とされます。加工食品でも賞味期限が三ヶ月だと市場にでられないのです。検閲と検査を終えて市場にでる頃には賞味期限が少なくなっているからです。最低限、賞味期限が半年なければ、市場から相手にされないようです。

和歌山県庁内に和歌山県の産品を売り出そうとする課が誕生してからわずか3年ですから、全国や外国に行き渡らせるまでに至っていないのが現状です。それでも県職員さんは売り込みに出歩いています。この課の予定表を見ると、半数以上の方が出張で、職場にいる人が少ないのです。

課の責任者の一人は、「座っていても産品は売れません」と商社のような感覚で話してくれました。企業立地と同じように農産品の販売拡大も成果か現れるまでには時間がかかる仕事です。

飛躍的な成果を上げられるしくみはありませんから、県の人脈の活用と地道な売り込みが方法となります。他の府県に打ち勝って市場を拡大しなければなりませんから、この課では民間事業と同じような戦いを繰り広げています。

いつか和歌山県の農産品が世界の市場で評価され、流通している姿を思い描くと楽しい職場に変化します。第一次産業は時代遅れのものではなくて、未来を支える産業に変化しています。食料がないと私達は生きられませんから、見直されるのは当然のことです。

関西の中において、最も第一次産業が進んでいる県が和歌山県でありたいものです。道州制が導入されることになると、物真似ではなくて特長が必要です。それに向けて今から布石を打っておくべきです。

【雇用問題】

平成22年春の新卒の採用も終盤を変えています。進路変更などによって、就職を希望する生徒がいます。何とかして願いをかなえてあげたいのですが、厳しい就職戦線となっています。少しの人数でも何とかマッチングをしたいと思っています。知り合いの会社を周って依頼を行っているところです。

採用に至る道は厳しいものがありますが、しかし会社の将来を支えてくれるのは、今、就職を求めている若い人たちです。新規雇用を数年止めてしまうと、数年後には歪が現れ、数十年後には人材の層の薄さの問題が顕在化します。そうならないためにも、若い人材の採用を考えて欲しいものです。

またここでは、時々ある中途採用数名の求人に対して、応募してくる人は50人を超えているそうです。書類選考だけで20人程度に絞り込むそうです。中途採用の場合、即戦力を求めますから、仕事に必要な資格を取得していることが最低条件になっています。入社してから資格取得を初めとする技能を身に付けてくれたら良いと考えている会社はありません。企業は即戦力になれる人材を求めていますが、その条件に適合する人材が少ないそうです。その点を解消させて、うまくマッチングできたら良いのですが。

雇用問題を前進させることが、現在のそして将来に亘っての最大の課題のひとつです。

10/22(木)「グランドゴルフ」

【グランドゴルフ】

早朝から、和歌山市の東公園野球場でグランドゴルフ大会が開催されました。毎年開催されている大会ですが、今回は野球場の外野芝生の部分を利用して初めての大会となりました。従来は土のグラウンドでグランドゴルフを実施していたのですが、芝生でのグランドゴルフはゴルフのパターのような感覚が感じられ、プレーヤーにとっては楽しいものになりそうです。今回の参加者は約100人でした。

最初の大会の参加者は約20人だったそうですから歴史を重ねるに連れて盛大な大会に仕上がっています。役員の皆さんは準備と運営に大変ですが、一緒になってプレーを楽しんでいる姿がありました。

私も競技参加のお誘いを受けたのですが、予定があったため挨拶での参加とさせてもらいました。秋晴れの中、100人参加のグランドゴルフは壮観なものがありました。生涯スポーツとしてのグランドゴルフの普及を応援しています。

【電気の保安】

電気の屋内設備の管理業務が規制緩和されたことによって、電気保安業務の市場も厳しい状況になっています。官公庁では入札が当然のことになっていますし、民間企業でも選択肢を拡げているようです。ただ電気設備の安全保全に関わる仕事ですから、安ければ良いというものとは性質が違います。感電事故が発生したら生命に関わるものですから、費用と安全性を天秤にかけて判断して欲しいところがあります。

コストが全てのような時代になっていますが、安全性や人の心の問題も大切です。社会は両方を持ち合わせた仕事の登場を待っています。

【水彩画展】

本日から日曜日にかけて和歌浦アートキューブで水彩画展が開催されました。知人であるTさんの作品が出展されていることから応援に駆けつけました。会場に到着すると丁度共通の知人であるMさんも来ていて、驚きましたが絵画展を一緒に観て話し合いました。

Tさんの趣味は多彩で、異色なのは英会話も行っていることです。Tさんが英会話を学び始めたのは62歳の時だったのです。会社を定年となり、その後出向したのですが、出向した頃から習い始めたのです。そして62歳で英会話を習い初めてから10年以上が経過しています。中でも素晴らしいのは英語で日記を書いていることです。日記帳に一日も欠かさないで英語で日記を書き続けているのです。日本語で日記を書き続けるだけでも大変なことなのに、英語で日記帳のページを埋めているのですから素晴らしいことです。

継続することだけが物事を成し得る唯一の方法であることを再確認することができる事例です。継続の力の凄さが分かるのは、インターネットで英語のページでも英語は読めるようになっていることから明らかです。英語で日記を続けている単語を覚えられることと、繰り返すことで構文が身につくことが利点だそうです。

「片桐くんも英語で日記をつけてみたら」との話しがありましたが、やってみたい気になります。もう一人のMさんもラジオ英会話を毎日聴いているようですから、何歳になっても学習意欲を持ち続けている皆さんに敬服しています。

勿論、水彩画も丁寧で、作者の思いとして訴えてくるものがあります。

【その他】

  • 来春新卒者の雇用問題に関して上場企業の責任者と懇談。厳しい事情が続いていることを再認識しました。しかし採用を決めている学生に関しては、責任を持って育てたいと意欲を語ってくれました。少ない採用人数ですから、全力で社会人として会社人として育てる責任があると話してくれました。このような会社に採用が内定している学生は幸せだと感じました。
  • ごみ発電に関して。青岸クリーンセンターを訪ねました。ここは和歌山市内で発生するごみを原料としたごみ発電を行っています。ごみを燃料とした一種のバイオマス発電で、電力会社がここで発電された電気を買取る場合、RPS法によって新エネルギーとしてカウントされています。ごみをエネルギーに換算している発電方式を和歌山市は採用しているのです。
  • 和歌浦の観光施策に関して県と和歌山市の双方で協議しました。観光のお客さんを、特に宿泊のお客さんに来てもらえるような仕掛けが欲しいところです。一日限りのイベントでは和歌山市内での宿泊までつなぎとめることはできませんから、二日に及ぶ内容のものも検討したいところです。これは来年に向けての検討課題です。

10/21(水)「障害者雇用」

【障害者雇用】

民間事業者で障害者雇用を検討してくれている経営者がいます。今まで国やハローワーク、そして商工会議所などで相談を行い、検討を加えているのですが、作業所の認可に関して和歌山県の所管箇所と打ち合わせを行いました。作業所の認可は難しいことは分かりましたが、それは諸条件も去ることながら、障害者の人生を預かる仕事場が作業所ですから、見切り発車は許されないことが進出を難しくしている最大の問題点になっているからです。 

障害者雇用で作業所を立ち上げたものの、数年先には閉鎖するような事態になることは社会的責任として許されないことなのです。人の人生を預かり、場合によっては人生を左右することになり兼ねない障害者雇用ですから、県としては簡単に認可することはできないのです。

民間事業者としては仕事量を確保させたうえ、安定した収益を上げられるようにしてから障害者雇用を考えるべきなのです。企業として社会的責任を果たすために障害者雇用を検討してくれていることは歓迎すべきことですが、立ち上げるためには困難が待ち受けていることは事実です。今後具体化させるにつれて、次々と問題点が発生しそうです。

それでも企業とし障害者雇用を図れるように取り組みたいと、経営者のYさん達は考えてくれています。この活動を支援したいものです。

【昔の遊び】

主に小学生の子ども達に、昔ながらの遊び方を教えているのがKさんです。昔は当たり前の遊びであった、竹トンボやヤジロベエ、メンコなどを作って遊ぶことが、今では相当珍しいことになっています。Kさんの教えによる昔遊びは、テレビゲーム世代にとって初めての体験になります。

小学校や公共機関での取り組みとして昔の遊びを子ども達に教えようとする活動が地域で始まっています。Kさんは、ずっと以前から、昔遊びを子ども達に教えている方です。数年前から支援しているのですが、今年もその活動を応援しています。今日は朝から取り組み方の協議を行いました。時代が変わっても子ども達に伝えるべき心は不変です。直接子ども達に昔遊びを教えることが出来ない私達にできることは、その活動を間接的に支援することだけです。Kさんの活動を支援できることを嬉しく思っています。

【シルバーユニオン】

昼間はシルバーユニオンの懇談会が開催されました。戦争の時代を生き抜いてきた会員の青春時代について話を伺いました。今となっては戦争を体験している人は少数派になっていますから、体験談を伺う機会は滅多にありません。

戦争体験をしている講演者とその同級生からの話を聞かせてもらいましたが、平和であることの幸せを感じました。私達の先輩の苦労と比較すると、戦後生まれが恵まれていることが分かります。社会に対する不平や不満を述べている場合ではありません。そんなことを感じました。シルバーユニオンの取り組みの深さに感謝しています。

【お悔やみ】

先週、お亡くなりになった皆さんのお悔やみに伺いました。自宅を訪問して仏壇に手を合わさせてもらいましたが、家の主人公を亡くした皆さんの家庭は寂しさを隠せません。 

今まで家庭にいた人が突然いなくなることの寂しい気持ちを共有することはできませんが、在りし日の写真を拝見させてもらうだけで涙が浮かんできます。もっと生きたかったと語りかけてくれるようです。生前のご厚情に感謝し、心からお悔やみ申し上げます。

【交流会】

夜は海南の皆さんと交流会の機会を持ちました。本当に楽しい時間を共有させてもらいました。参加した皆さんからこれからの活動に期待している旨の話をいただきました。知人の議員はいるようですが、何もしていないばかりか暇そうにしていることを教えてもらいました。議員とは暇な人を指すと思っていた人もいましたが、活動報告をさせてもらったところ、議員の活動は決して暇ではないことを分かってもらいました。「私達の期待を背負って頑張ってください。心から応援しています」などの励ましの言葉を預かりました。皆さんからの期待に心から感謝しています。毎日のように意見をいただいていますが、前向きな意見の数々に心から感謝しています。

【その他】

  • 緊急経済対策としての小規模会社への運転資金などの融資に関して協議しました。経済危機を脱することができないのが地方の実態です。可能な限りセーフティネット対策で支援することを確認させてもらいました。
  • 和歌浦でのスチューデント・ジャズ・フェスティバルの次年度の取り組みに関して協議しました。来年は5年目を迎えることから東京の高校にも参加を呼び掛けることになっています。節目年の大会を成功させたいと考えています。
  • 来月実施予定のクラシックコンサートの進行に関して打ち合わせを行いました。舞台への出演協力を依頼したところ、気持ち良く引き受けてくれました。詳細は来週調整することにしていますが、和歌山県内でのクラシックコンサートを成功に導きたいと考えています。実は昨日、クラシックコンサートの出演者を頭に描いていたのです。今日電話しようと思っていた矢先、今朝その方と会うことが出来ました。余りの偶然に驚くばかりでした。その人と話したいと思ったら、天の声は即、聞き入れてくれるものです。今日の出会いに感謝するばかりです。

10/20(火)「全員協議会」

【全員協議会】

和歌山県議会全員協議会が開催されました。今日の案件は、和歌山県の御坊と田辺市を結ぶ高速道路の四車線化の予算が凍結されたことを受け、和歌山県として凍結前の補正予算を認めることを要請しようとするものです。この要望書は、参加議員、全員一致で可決されました。今後は、国の関係省庁に対して要請書を提出をすることになります。

さて紀伊半島の高速道路開通と、現在の二車線道路を四車線化することは和歌山県にとっての悲願です。ようやく750億円の補正予算が計上され、いよいよ平成27年度の完成に向けて事業化が始まったと思っていたのですが、一気に凍結されることになりました予算を凍結するということは、政府にとって紀伊半島の高速道路の四車線化は無駄な事業と判断してのことです。いまここで「言うとおりで仕方ないですね」となってしまうと、和歌山県議会も、四車線化は無駄な事業であることを追認する形になります。県および皆さんの代表である県議会としては、四車線化は必要な事業であることだと考えています。

勿論、必要だという人はいますが、必要でないという人もいます。ただ県民の皆さんの多くは四車線化が必要だと考えていると判断しています。それは紀南地域から選出されている県議会議員の方はいつも必要性を訴えていることを知っていますし、補正予算を組めた時の悲願達成のうれしい表情からも分かることです。

その表情が紀南地域を中心とする県民の皆さんの思いを代表していると考えています。国にとっては紀伊半島の高速道路などは不必要と考えているのでしょぅが、生活者にとっては必要な道路だと認識しています。政府には、せめて和歌山県で暮らしている私達の意見を聞いてから判断を下して欲しいと思っています。

全ての人の意見を聞くことはできませんし、決定事項であれば地元の意見を聞く必要もないと考えているのかも知れません。しかし現地の意見は大切な意見の宝庫です。無駄を削った結果の平成22年度当初予算案の増額であれば、何の無駄を省いているのか私達には分かりません。分かるように説明することが説明責任だと考えています。分からない国民の皆様が理解力不足だというような態度では駄目だと思います。理解しようとする人が分かるような説明をして欲しいものです。

今のところ、紀伊半島の高速道路の四車線化予算凍結に関しての説明を聞いたことがありません。

本日の是印協議会で可決した要請文は次の内容です。

「近畿自動車道紀勢線(御坊〜南紀田辺間)4車線化事業の着手を求める要請(緊急決議)」

近畿自動車道紀勢線御坊〜南紀田辺間の4車線化事業が、平成21年度補正予算の見直しにより、地方の意見を聞くこと無く執行停止されたことは、4車線化の早期実現を待望してきた和歌山県にとって、憤りを禁じ得ないものがある。

半島地域に位置し、幹線道路ネットワークの整備が著しく立ち遅れた和歌山県にとって、近畿自動車道紀勢線の紀伊半島一周や4車線化の早期実現は、県民の長年の悲願ともいうべきものであり、県土の防災対策とともに企業立地や観光振興、農林水産業の振興など県民の将来のチャンスを保障するものとして不可欠である。

しかしながら、これまで幹線道路ネットワークは、効率性、採算性の観点から都市部が優先的に整備されてきた結果、本県においては、未だ高速道路が繋がっておらず、このことが発展を阻害する要因となっている。

そうした状況の下、近畿自動車道紀勢線御坊〜南紀田辺間をはじめとする本県で供用済みの高速道路の大部分は暫定2車線であり、年々増加する交通量への対応や、対面通行による衝突死亡事故の発生など重大な交通事故への対応のためには、早期の4車線化が必要不可欠である。

このため、我々県議会としても、これまで4車線化の早期事業化を国に対し強く働きかけてきたところであり、その結果、平成21年度補正予算において予算化がなされた。

これを受け、県議会としては、本事業の必要性、緊急性及び地元の期待の大きさに鑑み、6月定例県議会において県負担分の補正予算を全会一致で可決し、すでに、地元自治体等において着工に向けた準備が着々と進められている。

よって、近畿自動車道紀勢線御坊〜南紀田辺間の現状や地元の期待、事業化に至る経緯に鑑み、4車線化が早期に整備されるよう、下記について強く要請する。

                     記

近畿自動車道紀勢線御坊〜南紀田辺間の4車線化事業を速やかに事業着手すること。

平成21年10月20日
                           和 歌 山 県 議 会
(提出先)
内閣総理大臣、 財務大臣、 国土交通大臣、 内閣府特命担当大臣(行政刷新)

【贈呈式】

和歌山シャンソン協会による和歌山パリ祭の収益金を福祉団体へ寄付する贈呈式を行いました。皆さんに挨拶をさせていただきました。

今回で11回目の贈呈式ですが、今年も作業所を初めとする障害者施設の皆さんに協会として寄付できることを嬉しく思っていますし、皆さんと顔を合わせる機会を持てたことを心から嬉しく思っています。一年に一度、この機会にお会いできる人もいますし、活動の中でご一緒させてもらっている方もいます。また今年初めてお会いさせていただいた方や団体もいますが、何かのご縁を賜ったことですから、今後の付き合いを大切にしたいと考えています。

今回の贈呈式は和歌山シャンソン協会の理事の皆さんが、全員一致でお集まりの皆さんに寄付することを賛成してくれたものです。この寄付金は、第11回和歌山パリ祭に来ていたお客さんと広告を掲載してくれた皆さんの協力の賜物です。皆さんからお預かりさせてもらった収益金を全額、皆さんのところにお渡ししているものです。私達和歌山シャンソン協会の、そして和歌山市役所の皆さんの、県民、市民の皆さんの気持ちの詰まったお金ですから、どうぞ、皆さんの活動資金としてご活用いただきたいと思います。

そして来年の和歌山パリ祭にもお越しいただいて、一緒になった活動をしていきたいと思っています。皆さんとお会いできたことを心から嬉しく思っていますし、これからもご縁があることを心から願っています。ありがとうございました。  

【フラメンコ】

和歌山フラメンコ協会も応援した、フラメンコライブが和歌山市民会館で開催されました。森久美子先生の舞踊団も参加したライブでした。世界のツアーの中に森先生の舞踊団が同じ舞台に立っていることは和歌山県に暮らす私達にとっては誇りです。世界と同じ舞台に立てる機会や団体はそれほど多くないと思います。そんな凄いことを簡単にやって見せるところが貫禄です。

簡単といっても毎日の練習の積み重ねです。昨日の練習を終えた時の感想が、「明日は舞台のための練習から開放される」というものだったそうです。世界を相手にしての舞台は、簡単ではないことを物語っています。

しかし簡単ではないことを簡単に思わせるところがプロなのです。和歌山県で活動してくれている森先生と舞踊団の皆さんが存在してくれていることで、平日の夜にフラメンコのライブを楽しめるのです。

岸和田市から来ていた幼稚園経営者の方は「和歌山県の文化レベルは高いですよ。羨ましく思っています」と話してくれました。この方は大阪府内や兵庫県内のフラメンコ教室を訪問した経緯があります。その理由は、幼稚園の卒園式で卒園する園児達にフラメンコを踊って欲しい。そして送る側もフラメンコで楽しく送り出したいと思って企画したことがきっかけです。各地を巡っても本物のフラメンコに出会えなかったそうです。

そしてとうとう、本物を求めて和歌山市にある森先生のスタジオを訪ねてきたのです。森先生のスタジオとレッスンを体験して、このフラメンコは本物であることを感じ、昨年は森先生がレッスンに出掛けていそうです。

そのことがあって「和歌山県の文化は凄い」の発言になったのです。

平成21年度の卒園式は無事に終わり、そのご縁があって今日のフラメンコライブに来てくれたのです。岸和田市から呼び込む力は凄いものです。今日の舞台を与えてくれた森先生に感謝しています。ありがとうございました。

【その他】

  • 風営法適用の業種に関して必要な駐車場確保の問題ついて協議しました。住居地域が入っていると問題はややこしくなります。何とか解決する方法を検討しています。
  • 大阪府は橋下知事の講演会と交流会に関しての打ち合わせ。週末に開催予定の橋下知事の講演会に行くことにしています。
  • 新エネルギーや原子力施策に関して話し合いました。どちらも地球環境問題に関係するキーワードです。このふたつに関して日本の技術は世界一ですから、開発途上国向けに技術を輸出することも国際貢献ですし、日本の役割であると認識しています。電気エネルギーを必要としている国はたくさんありますから、必要としている国と結び付けられたら日本の存在価値は高まります。環境保全技術と原子力発電の技術は日本が世界一を誇っていますから、世界で活用すべきです。
  • お世話になっているHさん。お邪魔したところ友人のYさんが訪問していました。Yさんの息子さんのことは良く知っているのですが、まさかYさんの母親がHさんと友人だとは知りませんでした。今日会えたことを「ついている」と表現してくれましたが、偶然の機会を驚きました。

Yさんの息子さんが来月、11月1日にお店をオープンするようです。

10/19(月)「道路問題」

【太陽光発電】

平成21年11月1日から電力会社が太陽光発電による余剰電力をほぼ現行単価の倍で購入することになっています。電力会社が倍の金額での買い取る期間は10年です。家庭用のお客さんは10年間で120回分の売電金額を受け取ることができます。対象期間は10年間

ですから、今から9年後に家庭用太陽光発電を設置した場合は、倍での買い取り期間はその時点から10年間となります。

このように政府と電力会社の太陽光発電普及への取り組みにより、地球環境問題に対応しようとしています。

【運転資金】

和歌山県内の中小企業の経済事情は改善されている気配が感じられません。本日も運転資金の融通に関して協議を行いました。運転資金の融通が受けられないと事業計画に狂いが生じますから死活問題になります。予め金融機関と協議しているのですが、それでも計画通りにいかないことがあります。中小規模の会社の経営者は、資金繰り、営業活動などに走り回っています。

本当に厳しい時代ですが、社会のため、従業員のために会社を守ろうとして、月曜日の朝から全力を尽くしています。その姿に接すると資金融通への対応を強化する必要性を感じます。借りたい会社が金融機関から借りられないところが問題です。

【農業工法】

新しい時代の農業に関して様々な新しい工法があります。今日もその内の一つについて説明をいただきました。既に他の府県では導入されているものですが、和歌山県での説明は初めてだと伺っています。農地や森林が多い和歌山県こそ、新しい農業の工法の導入を検討する必要があると思います。

自分の領域を広げるためには、窓口で閉鎖する姿勢を取らないで聞き入れる姿勢を取ることが大切なことです。どうも入口から侵入させない態度が発展を阻害しているような気がしています。

【道路問題】

和歌山市内の県道の危険個所への対応に関して協議しました。和歌山市内における県道は、生活道路の一部になっているところが多く見られます。そのため歩行者や通学、通勤のための自転車の走行に際して危険個所が潜んでいます。特に朝と夕方の自動車の混雑時には顕著で、危険な状況を見ることがあります。

道路を拡幅できれば良いのですが、決して簡単な問題ではありません。物理的に自転車道を拡げることができない場合が多い他、予算が伴うものであれば検討するのに時間を要することや大半です。

それでも県は危険箇所への対応に関しては一緒になって考えてくれます。現場に赴いたり、ガードレールやポールの建柱などの検討を加えてくれているのです。勿論、地形的な問題や予算面から全てが実現するものではありませんが、危険個所解消のために善処してくれています。協議の中でいくつかの危険個所改善の目途が立ちました。後は地元と地主さんの同意が必要となります。通過するだけの自動車運転者の利益や歩行者や自転車の運転者の利益、そして地元の皆さんの利益は対立することがありますから、ここからも一山ある場合もあります。最大公約数の利益のためになるように取り組みます。

【エフエムワカヤマ】

和歌山ダイワロイネットホテル2階にエフエム和歌山のサテライトスタジオがあります。地域に親しまれる放送スタジオとして、この場所で毎日のように放送を行っています。サテライトスタジオにはお客さんの姿も見られ、パーソナリティに声援を送っています。

このような光景に出合うと、地元に欠かせない放送局に育っていることを感じます。このホテルの2階スペースに交流の輪が広がり、もっと賑わいの交差点になるようになって欲しいものです。

【その他】

  • 土壌改良の問題について協議。日本中どこに行っても土壌が汚染されている地域があるようです。土を高温度で燃焼させることで土壌を改良して、安全な場所に生まれ変わらせているようです。土壌改良のための設備がないため、和歌山県内では見ることが出来ませんが、他の府県では安全な土地活用のため計画が進められているようです。
  • 雇用問題に関して協議。来春の新卒者の就職も厳しいものがあります。現時点でも決定していない学生もいるようです。明日が見えないのでは希望が生まれません。一人でも就職浪人にならないように全力を尽くしています。但し、厳しい状況が続いているのは事実です。
  • 和歌山市には観光物産店が少ないので、県内の名産品を一ヵ所に集めた物産展示場を開設して欲しいと要望を受けました。和歌山県経済センター1階にある県物産展は同センターが耐震性を有していないことから、ビルを撤去することに伴い廃止される見込みです。同規模の物産展示場を市内に欲しいとの依頼です。和歌山県から他府県に出張する時の土産品の購入、そして和歌山城などの観光に訪れてくれた方のお土産選びのためにも、物産展示場の必要性があるというものです。検討課題として受け取りました。
  • 来月の子どものためのボランティア活動に関しての協力依頼がありました。今日は対応し切れなかったのですが、明日には回答する予定で調整を進めています。
  • 明日、福祉施設で慰問活動がありお誘いを受けていますが時間が取れない状況です。時間をやりくりする予定ですが、残念なことになりそうです。

10/18(日)「運動会続き」

【運動会続き】

作日、雨天により中断した運動会の続きが宮小学校で開催されました。昨日よりも保護者の見学が少なかったのですが、生徒は一所懸命な競技と演技を行っていたことが印象的でした。学級対抗リレーでは、トラックを駆け抜けて次のランナーにバトンをつなぐことだけを思っている姿に学ぶことがありました。他のことを気にしないで、今置かれた状況に懸命に打ち込む姿勢です。大人になると他のことが気になって優先すべきことでも後回しにする場合もありますが、やかり順位づけをすべきなのです。

もうひとつリレー走を観て感じたことがあります。走ることが好きな生徒は直ぐに分かったことです。走ることが好きな生徒の走る姿には躍動感がありました。これは走った姿から分かるもので、躍動感のある生徒は観客の視線を集めます。人に大切なものはこの躍動感なのです。仕事や芸術、スポーツや演説でもそうですが、参加している人に共感を与えているのは躍動感のある人なのです。演説の場合は顕著で、同じ内容の話をしたとしても、躍動感がある人とない人とではメッセージの受け取り側の印象は全く違います。

人は好きなことに打ち込んでいると、自分では気付かなくても躍動感が出ますから、他の人にも分かります。その差は思っている以上に大きなもので、導かれる結果も違ったものになります。

リレーでも嫌々走っている生徒と躍動感のある生徒では、結果が違っていました。日々の仕事は躍動感が生まれるような感覚で取り組みたいものです。いつもと結果が違ってくる筈です。

そして最終種目の組体操は6年生が練習をしつづけてきたものです。失敗はなく最後までやり遂げました。努力の結果に対して観衆から拍手が起きたのは当然のことです。いよいよ締め括りの瞬間が来たと感じました。

運動会を境に、6年生達は一気に中学生への階段を駆け昇るような気がします。年下の学年の生徒の面倒を見ながら、自分達のことは自分達で行う姿勢からは最終学年の重みを感じたからです。これから飛び立とうとする躍動感をここでも感じました。

【懇談会】

和歌山県政や国際問題に造詣の深い方達と懇談する機会がありました。和歌山県政が全国の府県と違った側面があり、それが今に至っていることや、それに基づくこれからの課題も示唆してもらいました。歴史を知って対応することが大切ですが、その奥深さの最初の部分を知ることができました。改革ではなくて革命的な仕事をしないと過去は断ち切れないものだと思います。今回の国の政権交代は革命的な意味のものですから、次々としがらみから脱している姿勢があるのです。和歌山県はこれからスタートできるかどうかのようです。

【フラメンコ】

和歌山県フラメンコ協会に関して森先生と懇談しました。来週20日に和歌山市民会館でフラメンコライブがあり、その舞台に森先生の舞踊団も登場します。練習続きの毎日ですが、和歌山市で暮らす私達に素晴らしいフラメンコを観てもらえるように頑張っています。

本物を感じて欲しいというのが和歌山フラメンコ協会の思いです。ですから今年も、本物のフラメンコに触れるライブや催しを行ってきました。森先生の次のステップは、フラメンコに関するプロデューサー的役割を担ってもらうことです。自ら身につけた踊りと情熱を次の世代に伝えていくことと、フラメンコ文化の素晴らしさを私達に伝えてくれることなどがそうです。

10年先もその先も、和歌山県にとって欠かせない人物が森先生だと思っています。森先生には更に高きを目指した活動を続けて欲しいとお願いしてきました。

【意見書】

政権が交代して予算の削減が行われています。無駄を省くことは賛成ですし大いに進めねばならない問題です。その反面、和歌山県のような地方都市においては経済に占める公共事業の割合が大きく、この予算が削減されると仕事量が減少し、県民生活を直撃する危険性もあります。勿論、公共事業者から脱却するという構造の転換を図る必要はありますが、構造転換が遅れてきた和歌山県が、この機会を捉えて一気に公共事業頼りから脱却することは困難な状況です。理想を言うことは簡単ですが、現実の構造を変えることは簡単ではありません。

そこで県議会として国に対して意見書を提出しています。この意見書は平成21年9月県議会で全会一致をもって採択されたものです。

「地方自治の継続性を守るための予算執行を求める意見書」

わが国が直面している未曾有の経済危機を克服するために、平成21年度予算及び同年度第1次補正予算が可決成立しています。総額で14兆円を超えるこの予算には、地域活性化・公共投資臨時交付金、地域活性化・経済危機対策臨時交付金、経済対策関連の自治体に交付される15の基金などの創設等が計上されており、各地方自治体は、当該基金などの活用を前提に、経済危機対策に資する事業を計画し、補正予算の議決と事業の執行を目指して、準備を行っているところです。

新政権によって、前述の経済危機対策事業についての予算執行が見直されることになれば、すでに、関係事業を執行中あるいは、執行準備が完了し、当該事業の広報・周知が済んでいる地方自治体にとって、誠に憂慮すべき事態の発生が懸念されます。

政府におかれましては、地方自治の混乱・地方経済への悪影響を及ぼさないよう、地域雇用情勢にも深刻な打撃を与えないよう、政策の見直し、税制の改革、制度の変更にあたっては、平成21年度予算及び同年度第1次補正予算によって、地方自治体の進めてきた施策や事業について財源問題で執行に支障が生じることのないよう行われることを強く求めます。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成21年9月29日
                       和歌山県議会議長  冨 安 民 浩
(意見書提出先)
衆議院議長、 参議院議長、 内閣総理大臣、 国家戦略担当大臣、 総務大臣、 財務大臣、 国土交通大臣、 農林水産大臣、 経済産業大臣

10/17(土)「運動会」

【運動会】

宮小学校の運動会に行ってきました。朝7時に開場となり、8時50分から運動会が開始されました。生徒達はこの日のために練習を続けてきたことを知っていますから、最後まで無事に全ての競技を終えて欲しいと願っていましたが、残念なことに11時頃、突然降り出した集中雨のため運動会は中止となりました。

途中、雨は降り止んだものの運動場が水浸しとなり競技の継続は難しくなったと本部が判断したものです。残りの競技は明日に繰越されることになりました。本部の皆さんには二日間も運営をお願いすることになり、心労の負担をかけることになりますが、明日もよろしくお願いしたいと思っています。生徒と同じように、本部の皆さんは運営方法の打ち合わせや今日の準備などに走り回ってくれていました。そのことを思っても順延は残念です。

本部の方は早朝から準備と各持ち場での運営に当たってくれていました。そのことに感謝しない心無い保護者を今朝見掛けました。自転車置き場での出来事です。本部の方が駐輪場を整列させるために順番に誘導してくれていました。多くの方が誘導に従って駐輪場の奥のほうへと自分の自転車を押して歩きました。早く来た人の順番ですから、遅くに来た人は入り口から相当奥に自転車を止めることになります。

一人の保護者が「何でここに止めたらあかん(駄目)のや」と本部の人に口論しています。本部は「入り口に自転車を置かれると他の人が通れなくなりますから迷惑になります」と当然の答弁をしているのですが、自分勝手で聞き入れません。最後に怒った本部の人は「私達も保護者ですよ。この駐輪場は保護者で運営しているものです。自分の勝手なことばかり言わないで下さい」と答えました。

全くその通りで、本部は誰よりも早くに学校に来て運動会の運営のお手伝いをしてくれているのです。そんなボランティアでお手伝いしてくれている人に対して、自分勝手なことを発言する保護者がいることに驚きました。生徒指導の前に保護者指導の必要があるようです。

昨日の勉強会でも、市内の小学校の運動会での保護者の非常識について意見が出たばかりです。それらは、PTA役員が朝の挨拶をしても挨拶を返してくれないことなどがありましたが、同校でも同じような光景が繰り広げられていました。役員の皆さんの行為を理解していない保護者がいることは残念なことです。

運動会でのマナーの低下も例年問題視されていて、校庭には「校内禁煙」や「ゴミは持ち帰りましょう」など。生徒が書いたポスターが多数貼られていました。大人に対しての生徒の気持ちを思うと寂しいものがあります。校則を守っている生徒や、これから中学生へと進学する生徒は、社会のルールや人としてのマナーを身につけている段階です。そんな生徒が、大人に向けて注意するポスターを作成している気持ちを汲み取りたいものです。

大人の姿を見て子どもは育ちます。大人が手本になれば、子どもは素直に成長していきます。運動会でのマナーは、日ごろからのマナーが現れます。子どもに手本を示せる大人でありたいものです。

明日再び。6年生にとっては最後の運動会です。全力で練習の成果を発揮して、小学校生活秋の最大の行事を締めくくって欲しいと願っています。

【懇親会】

夜、日頃からお世話になっている市内M社長の会社の懇親会にお誘いをいただきました。仕事を終えた跡に会社敷地内でバーベキューを行ったもので、年に3回程度、コミュニケーションを高めるために実施しているようです。ベテランの社員さんと若手社員さんが一緒になって交流をしている姿が印象的な会でした。昨今、同じ会社であってもコミュニケーションを図る機会は減少していますから、このような機会を作り出している社風は大切なことだと思います。

若い社員さんの姿があったので平成22年度の採用について社長に伺うと、来年4月には3人を採用する予定になっていました。応募は200人で採用されたのが3人ですから狭き門です。筆記試験と5回の面接を潜り抜けた学生が最終的に選考されています。面接5回ですから人物像が試されます。

人物を見るために最初の面接では、運転免許証を持参してもらうようです。そこで履歴書の写真と比較するようです。運転免許証と履歴書の写真の差異が少ないと初回の面接は合格となります。運転免許証の顔写真で髪型や髪の毛の色が乱れているようならここを通過することは困難となります。日頃の姿勢が評価されるのです。

このようにして合格を勝ち得た学生は、地元和歌山県から一人、山口県から一人、福井県から一人になっています。県外の学生を採用してくれることは和歌山県に若い人が移り住むことになりますから歓迎すべきことです。今日の懇親会に採用が内定している学生が山口県から来ていました。入社前に先輩社員と懇親の機会を持つことは、会社に溶け込むことや自分のことを知ってもらう観点からも大切なことです。彼と話してみると、明るくて親しみやすい性格でした。流石に200人から選ばれた人材だと思いました。

このようにして懇親会は進み、最終、若い社員さんと話したところ、一人の方から「前回の県議会選挙では投票しました。誰も知っている人がいなかったので、一番キャッチフレーズの良くてポスターの印象が良かった片桐さんに投票したのですよ」と握手のポーズで話してくれました。これは嬉しい出来事でした。

若い人たちが希望の持てる県になるように、そして来春、他の県から和歌山県に来てくれる人達のためにも、誇れる和歌山県を築きたいと改めて考えました。

10/16(金)「文教委員会最終日」

【文教委員会最終日】

最終日の今日は、福岡県にある福岡県立スポーツ科学情報センターを訪れました。この施設は平成元年の福岡県国体に合わせて温水プールを建設した隣に、平成7年、室内競技に対応するための体育館を併設したものです。2,000人のお客さんが観戦できるメインアリーナがあり、同じ階にサブアリーナも設置されています。

国際競技に対応できる施設であることから、外国チームが合宿に訪れたり公式試合が開催されたりしています。この施設の規模とスポーツ振興への強い気持ちに圧倒されました。この施設を訪問した目的は、6年後の和歌山国体に向けて視察と意見交換を図るためですが、スケールの違いを感じることになりました。

スポーツや文化活動には資金が必要ですが、和歌山県が国体だけに資金を振り向けられる環境ではありませんから、同じような開催規模を目指しても困難です。現存施設を活用して国体開催にこぎつける必要がありますが、福岡県の温水プールやアリーナ、柔道場などを見た限りでは、和歌山らしい国体開催を念頭に置くべきだと思いました。

参考までに、ここには水泳、飛込競技、水球、シンクロナイトスイミングが行える施設があり、剣道や柔道も行える専用の場所もあります。隣接する施設として陸上競技場、投てき練習場、テニス競技場、弓道場、野球場などがあります。空港、JR博多駅からも近いという利便性も有しているなどスポーツ環境は著しく整っています。

ひとつ嬉しいことがありました。福岡県では小学生から中学生を対象に、運動能力に優れた子ども達を発掘するためのタレント養成のしくみが、平成16年度から存在しています。

最初の対象者は今年から高校生になっているそうですが、早くもインターハイなどで活等する生徒も登場しています。このタレント軍団と、和歌山県の同じ取り組みであるゴールデンキッズプロジェクトが、福岡県のこの施設で合同合宿を行ったそうです。福岡県としても和歌山県のゴールデンキッズをよきライバルと思ってくれているようで、競い合いながら両県の競技力向上につなげたいと思いました。

今回の視察において文教委員同士の意見交換が十分に図れたことは有意義でした。委員会だけでは意見交換をするには不十分ですから、宿泊しての委員会はその不足分を補って余りあるほど有意義です。教育への思いと、和歌山国体開催時には何としても優勝を果たしたいという強い思いを感じることができました。和歌山県の明日を支えてくれるのは若い人たちで、将来地域を担ってくれる人材の養成が、現役世代の最も重要な取り組みです。

学校教育はその際たるものですし、文教委員会の役割は大きいと考えています。委員同士が同じ考えに基づいて、教育行政を進めて行くことの大切さも実感しました。文教委員と教育委員会が信頼関係を構築して、教育の両輪として役割分担を行いながら、和歌山県の教育力向上に努めたいと考えています。

三日間に亘って視察を供にしていただい先輩同僚委員の皆様、教育委員会、そして議会事務局の皆さんに感謝申し上げます。貴重な体験と有意義な意見交換に対して深く感謝しています。ありがとうございました。

【大会挨拶】

和歌山市内の共同火力労働組合の定期大会にお招きいただきました。今回で38回目を数える大会となりますが、今年も声を掛けてくれたことと挨拶の機会を提供してくれたことに深く感謝しています。

挨拶の主旨は次の通りです。

ご安全に。第38回の定期大会のご盛会、誠におめでとうございます。また今年もお招きしていただきましたこと深く感謝申し上げます。さて政権交代がなった後、初めての議会が9月に開催されました。議会の一般質問では温室効果ガスの25%削減に関して知事と議論を交わしました。これは既に総理大臣の国際公約となっていますから、経済界もこの方向に向くと思いますが、私達の生活にも影響を与えるものです。企業活動、組合活動、そして私達の生活にも関係してきます。企業は環境コスト負担が増加することで現状のままでは収益が圧縮されると思います。組合としても会社業績に応じた給与支給ですから、賃金の減少も考慮すべき問題となります。また生活者である私達も例外ではなく社会における環境コストの一部を負担する必要が生じます。このようにどの段階においても環境コスト負担が余儀なくされますから、避けては通れない問題となります。

しかし和歌山県のように山や森林を有している県でも、都会と同じ環境コストを負担させられるのは如何なものかと思います。例えば和歌山県が排出権証券を発行して、県民の環境コスト負担を減少させるなどの施策も考えられると思います。和歌山県の自然環境が県内企業の生産活動や私達の生活の環境コスト負担を軽減してくれることになるのです。 これは県の政策として必要なことだと思います。

このような新林資源を活用した排出権取引に関しては、和歌山県として検討すべきものだと考えています。

もうひとつの大きな課題として、和歌山県南部の高速道路四車線化凍結の問題があります。報道でご存じのように有田から田辺までの高速道路四車線化の予算として750億円が認められていたのですが、この予算が凍結対象になりそうなのです。決定事項だと思っていただけに衝撃があります。和歌山県にとって必要な四車線化事業だと考えていますから、何とか再検討して欲しいと県議会としても考えているところです。早速、来週20日に議員による全員協議会の集まりがあります。ここでこの予算凍結の問題を協議し、凍結解除に向けて国土交通大臣への地元の事情説明などの活動を開始することも考えているところです。厳しい取り組みですが最善を尽くしたいと考えています。

このように政権交代によって私達に影響を与える事例が登場しています。国の方向性としては賛同するものの地域事情を勘案すると検討して欲しいと事項があり、ねじれ的な現象が発生しています。国と地方の関係がねじれるような感覚もありますが、走りだした新政権の考え方と和歌山県としての考え方を極力近づける方向を目指した活動に取り組みたいと考えています。

引き続いて皆さんのご支援をお願い申し上げます。本日の大会が実り多いものになることを期待して挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【勉強会】

二か月に一度の勉強会を開催しました。時間は午後8時から11時までの三時間で、場所は事務所としています。職種の異なる皆さんにお集まりいただき、テーマを決めて意見交換と勉強の機会としています。本日は和歌山県の道路問題がテーマでしたが、地域における大きな課題として教育問題にも発展していきました。

道路に関しては高速道路も大切ですが国道や県道、市道などの整備と歩道の充実を求めたいと意見でした。つまり生活に密着している身近な道路を整備して欲しいというのが本音のところです。

突然ガードレールがなくなっている歩道や道幅が狭くなっている道路は危険性があり、改善を図って欲しいとの要望がありました。

また若い人が和歌山県を後にする理由に関しては、和歌山県が何を目指しているのか分からないというものでした。和歌山県が進むべき方向を示さないので、ここに存在する意義が見つけられないので、大阪府で自分を試せる仕事を見つけるためなどで引っ越しをしているのです。このままで人材の流出はさらに拍車を掛けることになります。観光事業なのか福祉事業なのか、何を重点に活性化を図るのか見えていないのです。現役世代の人の県外流出があると、高齢化率はさらに高まり、治安も悪化することになります。益々、人が住みにくい地域になってしまう恐れがあります。

「一体、和歌山県は何をしたいのか」。この疑問に答えなければ若い人の県外移転は止められないと聞きました。この県でやって行くべきか、そうでないのか。その判断を下す前提として、和歌山県として全国に誇れる施策の方向性を示して欲しいものです。

まちづくりとして興味深い話がありました。高速道路のインターチェンジと県都のJR駅がこれだけ離れているまちはないというものです。調査している訳ではないので現時点では結論付けはできませんが、人が交差する接点がないという点では正解かも知れません。

人と車、公共交通機関のターミナルがあると、そこで人は交わります。人が交流する場所を中心に賑わいは自然と作られますから、まちづくりとして人と交通が交差する点を設けることも必要なことのようです。そこに商店街は自然と集まりますから、人が人を呼び込んでくれるのです。

他にも、学校と地域の活動が離れていることや、挨拶もできない子どもと保護者がいることの問題点などに関しても話は及びました。先に行われた市内の運動会の運営に携わった方は、挨拶をしない子どもは半数いたこと、そして挨拶をしない保護者も半数いたことを報告してくれました。つまり保護者が挨拶をしないことが、子どもも挨拶をしない要因になっている気がします。

子どもを覗き込んで「おはよう」と挨拶しても、挨拶を返さない子どもは半数もいるようです。信じられませんが、挨拶の乱れは生活の乱れであり、人間関係全てに影響を及ぼすことになります。それに気付かない保護者も問題だと考えています。

10/15(木)「文教委員会二日目」

【文教委員会二日目】

午前中は熊本県教育委員会を訪れました。熊本県教育委員会では、学校運営の面で先導的教育情報化の取り組みを行っています。これは文部科学省の「先導的教育情報化推進プログラム」の委託を受けているもので、熊本県内五箇所の県立学校をモデル校に指定して、教職員の事務作業を軽減するためのコンピュータ化を図っています。

簡単に記すと、全ての教員にパソコンを配布し教育関係者だけをネット回線でつなぎます。出勤簿や生徒の成績表などはパソコン管理することで、通知表の作成時間などの短縮を図り、生み出された時間を生徒とのふれあいに向けるようにしているのです。勿論、個人情報を取り扱うものですからデータは暗号化されていますし、データにアクセスできる教師は限られています。教育委員会からでも緊急時以外はアクセスできないようになっています。プログラムの開発費は1.600万円で著作権は熊本県教育委員会が保有しています。プログラム開発費は相当安価に仕上がっていると思います。

また平成21年度から熊本県では全学校にこのシステムを展開していますが、プログラム公開していて導入を考えている府県には無償でプログラムを提供するように考えています。勿論、府県によってはプログラムの修正も必要ですが、はじめから開発する時間と費用を考えると水平展開する方が安価に仕上がります。和歌山県でも、この教育情報化の推進を行おうとしていますから、水平展開を受けるのも方法です。

情報公開の姿勢で対応していただきました熊本県教育委員会に感謝しています。

続いて熊本県立鹿本農業高校を訪れました。この学校は文部科学省の「目指せスペシャリスト」の指定を受けた取り組みが実践されています。生徒によるプレゼンテーションを聴かせてもらいましたが、感度的な発表でした。生徒が開発した米粉を使った「コメロンパン」は大ヒットとなっています。地元パン製造メーカーの協力を受け、商品化に成功し、地元のコンビニや首都圏百貨店でも商品を置いてもらっているようです。

「コメロンパン」は粘りがあり、もちもちした食感で美味しいのです。米粉を使用することでお米の消費拡大にも関係していますし、地産池消の商品として、学校の元気の源として象徴的なものになっています。この「コメロンパン」開発によって、鹿本高校の今春の卒業生が、このパンメーカーに就職しています。米粉を使用したパン作りのノウハウをパンメーカーが有効と考えたことと、鹿本高校と今後の連携を図って高校生が考えたパンを今後とも商品化させたいと思ってのことです。

高校生が商品を生み出しノウハウを蓄積する。それを商品化させて販売ルートに乗せるパンメーカーとの連携ができています。自分達が商品を開発することで仕事が増え、そこに就職する機会を作っていることは素晴らしいことです。


「助けあい、励ましあい、志たかく」。鹿本高校の壁に掲げられていました。学校の方針だと思いますが、未来を持っている人にとって素晴らしい言葉です。大人の私達も新鮮な気持ちにさせられました。

本日最後は熊本県立装飾古墳館を訪れました。熊本県は古墳が数多く存在していますから、その維持と管理、そして県民の皆さんへの啓蒙活動のために館を建設しています。

平成4年に熊本県立装飾古墳館が完成し、文化庁の風土記の丘設置構想によって、平成7年に肥後古代の森が風土記の丘となっています。

10/14(水)「文教委員会」

【文教委員会】

本日から三日間、文教委員会による県内と県外視察で出張することにしています。行先は、和歌山県立粉河高校、熊本市立熊本博物館の二か所です。粉河高校では学校運営と施設調査を行い、中でもKOKO塾の取り組み状況についても確認しました。

粉河高校では、クラブ以下にこのKOKO塾を開設していて、もう6年目を迎えている取り組みです。和歌山大学の協力を得て、地元地域とともに活動を続けています。まちづくりや実習体験などを通じて生徒の成長を支援しています。

生徒がまちづくりに関わることで地元商店街の人も自分達の地域は自分達で活性化を図る必要があると再認識しているようです。若い人が地域に出てくると、その地域は元気になります。粉河高校は粉河寺を中心に開けた門前町に位置していることから、まちに出てくれることが地域を元気にしています。平成16年から始まったKOKO塾の活動は、毎年その成果を発表して冊子にまとめています。このように効果の検証を行いながら次年度につなげています。そして次年度の研究課題は生徒達が決定しています。先生が誘導するのではなくて主体的な活動になっていることが分かります。粉河高校のよき伝統としてKOK塾の取り組みが発展して行くことを期待しています。

粉河高校といえば、いまではジャズバンドが有名になっています。質問させてもらいましたが、当初は3名の部員がいる程度のクラブだったのですが、プロドラマーの瀧益男さんに指導を引き受けてもらって以降、活動は活発化していったそうです。今では部員70名を超えるほどになり、全国の名門校と一緒の舞台にも立つまでになっています。

このように粉河高校では勉強とクラブ活動、そしてKOKO塾の活動を通じて、生徒が自主性をもった取り組みを図れるような校風を築いています。

また粉河高校では夜間に学ぶ学生も受け入れています。生徒は約50名だそうですが、学ぶ意欲のある生徒のために地域に欠かせない学校として存在しています。

続いて熊本県に飛びました熊本市立熊本博物館は地質、生物、理工、考古、そして民族に関する資料が数多く展示されています。この中で熊本県の偉人、横井小楠の特別展も開設されていました。横井小楠は幕末の巨人です。勝海舟をして「この世で恐ろしい人物が二人いる。一人は西郷隆盛でももう一人は横井小楠である」と言わせているほどです。

熊本県では加藤清正公もそうですが、お話をすると地元の偉人を尊敬していることが分かりました。郷土の偉人の功績を知り、そしてその人物を目指す志をもった人を輩出させたいとする気風が感じられました。

視察には教育委員会から同行してもらっています。途中、電動式柔道畳を愛媛県に調査にいった結果を聞きました。先の文教委員会で質疑があったものですが、局長以下担当者が愛媛県立武道館に行って操作性や採用した結果の確認をしてもらっています。柔道の畳を敷き詰める時間は約10分ですから、人が畳を敷くことと比較すると効果は明らかでした。残る問題はコストです、これは仕様書に基づいて入札することになっていますから、結果を含めて今後確認と検証をする予定です。

熊本県の宣伝部長のパネルは
あちらこちらに設置されていました

10/13(火)「太陽光発電」

【太陽光発電】

平成21年11月1日から10年間、家庭用太陽光発電による余剰電力の電力会社による買い取り単価が約2倍になります。電力会社から対象となる家庭に向けて連絡が順次行き届いています。早速今朝、太陽光発電や家庭用風力発電を導入しているIさんが訪ねてくれました。電気料金を倍で買い取りする対象は太陽光発電だけとなっていることから、家庭用風力発電を系統連携しているIさんは、太陽光発電による余剰電力については倍の買い取り対象とならないのです。

幸か不孝か先週紀伊半島に上陸した台風18号の影響によりIさん宅の風力発電が故障していたのです。そのため家庭用風力発電を廃止し、太陽光発電だけに契約変更することになりました。その契約変更手続きを行い、Iさん宅の太陽光発電による余剰電力の電力会社の買い取り価格は倍の48円になる見込みです。

今回の政府の施策では、家庭用太陽光発電の契約が10kW未満の家庭の余剰電力分の買い取り価格が48円になっていますが、自家発電や風力発電などの他のエネルギーと併用している場合は48円にはなりません。

そのためIさんのように、電力会社からの通知に基づいて確認していただく場合もあります。Iさんは家庭に太陽光発電を導入したのはかなり早い時期でしたから、今回の買い取り制度改正を歓迎しています。何故なら、和歌山県の地球環境推進委員に就任しているからです。これで省エネルギーなどのコンサル活動に弾みをつけたいと話してくれました。

【慰問活動】

新堀玉三郎さんの慰問活動に参加しました。玉三郎さんは福祉施設への慰問活動1,000回達成を目指しています。現在まで900回を超えていますから、来年中には達成できそうな勢いです。一緒にいると、玉三郎さんの踊りは入居されている皆さんの心を満たしていることが分かります。高齢者の皆さんの笑顔や、玉三郎さんと一緒に写真撮影をしている姿から明らかです。

皆さんに笑顔と元気を分け与えている玉三郎さんですが、実は自分は癌と闘い入退院を繰り返しています。体重は依然と比較して15kgも減少しています。踊りの衣装やドレスもサイズが合わなくなっているように、生命を賭けて慰問活動を続けているのです。そのことを知っているので玉三郎さんの慰問の舞台は感動的です。自分もいつ倒れるか分からないし、慰問の予定を入れていても行けない場合もあり得ます。それでも病院を抜け出して、勿論許可を得てのことですが、慰問活動の舞台で踊り、そして病院に直行して入院することもありました。

「舞台で死ねたら本望」だと話していますが、生命を賭けて真剣に慰問活動1,000回を目指しています。生命よりも大切だと思える目的を持って活動を継続している姿に接していると、本当の勇気をもらえます。そんな姿を知って玉三郎一座の仲間は増えてきました。

今まで900回を超える慰問活動で、玉三郎さんが踊った曲は約7,000曲、一緒に慰問活動の舞台に立ったのは約200人です。これだけの積み重ねと拡がりがある活動ですから、他の人には真似ができないと思います。

これだけの期間続けられた理由が今日、分かったような気がしました。今では慣れた舞台であっても、慰問活動の前日の夜は「どうか明日の慰問活動で上手く踊れますように」とお祈りを欠かさないのです。奢ることなく皆さんの前で踊れる感謝の気持ちを枕もとで捧げているのです。この気持ちが今までの活動の原点であり原動力なのです。

今日も生命を捧げるような踊りを見せてくれました。また来年も来るからと約束して舞台は終えました。満足感だけが残る慰問活動でした。

【政策勉強会】

夜は政策勉強会に参加しました。公共事業が減少に転じ、福祉施策などに転換している状況ですが、地方都市にとっては経済規模維持の観点からは厳しいと考えています。特に雇用の減少は深刻で、雇用対策を重点にしなければならないと考えています。

今日会った福祉施設の理事長が話していましたが、現在、求人専門誌に介護職員の募集の広告を出しても一人の応募もないそうです。広告費用は8万円だったようですが、投資したのに見合う成果はゼロでした。今後の募集方法を考える必要があると共に、県にもこの福祉職場の現状を知って対策を講じてもらいたいと要望がありました。製造業での雇用増加は難しいと思いますから、その分福祉職場で雇用を拡大する必要があります。高齢化社会ですから、雇用が増える見込みがあるのは福祉職場です。ここで雇用を確保したいところですが、雇用が増えない理由があります。

重労働であることと低賃金であることです。重労働を解消するには介護職員さんの人数を増やすこと、賃金を改善するためには介護職員さんの賃金を向上できるように国の制度設計を求める必要があります。民間だけで解決できる問題ではなく、国や行政機関の関与が絶対に必要です。

10/12(月)「政策制度セミナー」

【日本語スピーチ大会】

和歌山市役所において、第19回外国人による日本語スピーチ大会が開催されました。和歌山市内在住の外国人のためのスピーチコンテストの機会を提供しようとしているものです。民間で外国人に日本語を教えている団体があり、日頃の成果を発表するために毎年スピーチ大会を開いているものです。傍聴させてもらいましたが、皆さん日本語が大変上手です。来日してから二か月の人も、日本語暗唱の部において分かりやすい日本語で話していました。わずか二か月で課題の日本語を暗唱していることに感心しました。逆の立場になった時を考えると、外国語のスピーチコンテストに参加することは勇気のいることですから大変なことなのです。

参加する外国人も素晴らしいのですが、主催する皆さんの日頃からの取り組みも素晴らしいものがあります。19回も続いているこの大会が、これからも続くようにと思っています。

【政策制度セミナー】

電機連合和歌山地域協議会の政策制度セミナーが開催されました。セミナーの講師としてお招きを受けたので、開催地の御坊市まで出掛けました。参加していたのは電機連合の役員の方々でしたから、セミナー持ち時間の1時間30分を県政の課題として、経済問題、雇用問題、道路問題、地球環境問題、国体開催に向けて、政権交代と県議会の空気、そして議会と私達の関係などについて話をさせていただきました。皆さん共、熱心に聞いていただきました。熱心に聞いてくれたので、各テーマについて十分説明することができたと考えています。その後、参加していた皆さんと意見交換が図れたことが県政の課題を認識し合えるための大きな成果で、いただいた意見を持ちかえることができました。

皆さんから、今日のセミナーはとても良かったと意見を頂戴しました。

「名前は知っていましたが、直接お会いしたことで人柄がよく分かりました。視線が同じで親しみを感じています。帰ったら奥さんに、私達が投票した片桐さんは間違いなかったよと伝えることができます。セミナーに参加して良かったと思っています」

「県政の課題について、とても良く理解できました。私達が無関心でいると私達の意思とかけ離れていくことも理解できました。職場での話し合いや政治家の話を聞くなどの政治参加により、私達の地域は私達が築いていく姿勢を持ちたいと考えるようになりました」

「先日、浦安市に視察に行ってきました。浦安市には東京ディズニーランドがあり税収が多いこともあるのでしょうが、市内の小中学校にはエアコンが設置されている環境がありました。和歌山県内は同じような取り組みは難しいと思いますが、対策を考えることは可能です。例えば、高速道路を白浜町まで延伸することで、今まで以上にアドベンチャーワールドへお客さんを導くことができます。双子のパンダやコアラがいるのでお客さんに来てもらえると思います。観光資源になるような特定の方向に伸びてもらうことで税収が上がるのではないでしょう。そうすると浦安市のようになれると思います」

「政権交代をしたことによる和歌山県議会のメリットやデメリットはありますか。国は政権交代しているのに和歌山県は従来と同じではいけないと思います。和歌山県こそ議会に変化が必要だと思います」

「和歌山市直川用地には10社が進出する予定になっています。ところが県内からの倉庫の移転などにとどまり、雇用や経済効果は少ないと思います。県外大手企業の進出計画もあったのに残念なことです。その理由として、基礎が十分ではないので大型倉庫を建設することはできなかったと聞いています。それなら進出予定の企業は、土地造成の基礎部分ができていなくても大丈夫なのでしょうか。不自然な感じがあります」

「大阪府橋下知事が言っている地方分権や道州制に関して、どのように考えていますか。和歌山県での議論は少ないように思います。中央集権から地方分権に向かうとすれば、この議論も大切だと思いますが」

「配布してくれた県議会レポートを休憩時間に読みました。素晴らしい内容だと思います。私も自分の組織のセミナーで、県議会レポートに掲載しているコラムを引用させてもらいたいと思っています。コラムの内容に感動しました」

「今日は大阪から来ました。いままで大阪府議会や市議会の議員の話を聞く機会は沢山ありましたが、今日の話が一番良かったと思っています。これほど丁寧に分かりやすく説明をしてくれる議員はいませんでした。次回、大阪でセミナーを実施する時には、是非とも来て下さい。そして大阪府の議員に話を聞かせてやって欲しいと思っています」

「民主党が政権与党になったからと言って、自民党と一部の業界が結びついていた様な真似をしてはいけません。支援はするけれど私達だけが利益を得られるような依頼はしてはいけないと思います」

「今日は参加して良かったと心底思っています。これほど素直でストレートな話を聞けるとは思っていませんでした。次回もきて下さい」

「まさか議員さんが私達のセミナーに来てくれるとは思っていませんでした。しかも目線を合わせてくれていることを感じました」

主な意見を掲載させてもらいました。参加してくれた皆さんの真摯な態度のお陰で、本当に素晴らしいセミナーになったと思っています。これからも今回のような機会を継続させてもらいたいと考えています。お招きいただいたこと、参加してくれた皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

10/11(日)「万葉薪能」

【和歌山城】

県外からお客さんが来てくれました。食事をしながら和歌山城の風景を楽しみました。「これだけのお城を見ながら食事ができる環境を持っている都市はそれほど多くないですよ。これは財産です」と感想を話してくれました。ただ、しかしが続きます。

しかし、お城の周辺にこれだけ何もない地域も珍しいという感想も話してくれました。例えば高山と比較すると分かり易いそうです。高山はまちを作っていると聞きました。歴史的資源を活用したまちづくりをしているそうです。

対して和歌山城の周囲には賑わいのある場所がありません。まちにテーマがなく、これでは和歌山城が可哀そうだとの意見です。和歌山県や和歌山市は何をしているのか、全く分からないとの意見です。

ホテルの上の階から夜の和歌山城を眺めていると、深海に沈んでいるお城のように見えます。「観光に来た人で、この周辺を散歩しようと思う人はいないでしょう」。そんな意見をいただきました。確かに暗くて怖いような夜のお城の周辺ですから、改善する余地はあります。

地域資源を活かしていないテーマのない和歌山市に元気がないことは、まちを見なくても分かるというものでした。何かを決める時は2Sの視点が大事です。整理整頓をするかどうかの2Sです。まちづくりの選択をしていないのが和歌山市ですから、必要なものとそうでないものを取捨選択していくことから始める必要がありそうです。まちづくりの基礎もなっていないと厳しい意見でした。

社会的使命を持っている人の集団は強いものです。そんな集団になっていない行政組織ではないでしょうかとの指摘を受けました。もしそうなっていないのではあれば、その原因はトップにあります。この状況を見て手段を講じていないことが問題なのです。

ぶらくり丁のある店主が話してくれました。「ぶらくり丁に人は戻っていないですよ。商売が成り立たない商店街になっています」。県外の人の意見も商店主の意見も、現在の和歌山市の置かれた課題を浮かび上がらせています。

和歌山城が可哀そう。これからはそんな感想を聞きたくありませんから、ここに住む人が再生に取り組む以外にありません。それにしても和歌山市内の夜の暗さは、中国から来た人ですら驚く程ですから、早期に解決を図りたい事項です。

【万葉薪能】

今では和歌山市の風物詩となりました。和歌浦の片男波公園野外ステージで開催されているのが「和歌の浦万葉薪能」なのです。時代を超えた文化が和歌浦で開催され続けていることは単純に嬉しいことです。しかも続けられているのは主催のNPO法人「和歌の浦万は薪能の会」が存在していること、そして地域の皆さんが支えているからです。能や狂言が、素晴らしい野外舞台で開催されている地域はそれほど多くないと思います。

和歌浦の景色に浮かび上がる幻想的な光景は、歴史に彩られた場所に相応しいと感嘆するほどです。

昨日の和歌浦の存在価値に東京の風を加えて運んでくれた佐野安佳里さんライブに引き続き、歴史に包まれた薪能を鑑賞できる地域は他にないものです。文化の秋、芸術の秋を堪能できる場所が和歌浦だと言えます。

【ライブ一夜明けて】

昨日の安佳里さんライブから一夜明けました。地元和歌山市から飛び出して頑張ってくれていることを嬉しく思います。皆さんの意見を総合すると満足度の高いライブでした。ライブに行く前の期待値が10だとすると20位の満足感を抱いています。10の期待に対して10の結果であれば、翌日まで余韻が残ることはありません。期待値以上のライブであったことが、翌日である今日も話に登場してくるのです。

佐野さんは上京する際に悩んだことがあるそうです。その時、「みんなが期待してくれているのだから、それに応えてみたら」という期待値を感じられる応援があり、決心したと聞きました。

一人ではなく周囲が押し出してくれることが素晴らしいのです。自分の才能を過信して「自分が」と前のめりになる人は数多くいます。それよりも黙っていても人が押し出してくれる方が素晴らしい才能だと思います。周囲が認めてくれて初めて人から愛される才能になるのです。

そしていつも感心することですが、ライブでは和歌山の良いところを訴えてくれています。聞くと、東京でも大阪でもライブでは、故郷和歌山県の素晴らしさを歌の合間に話してくれているそうです。

10/10(土)「竣工式」

【竣工式】

和歌山市神前の有料老人ホームセラヴィ神前の竣工式にお招きいただきました。新しい棟の完成で入居室数は60室になりました。福祉施設ですが、医療機器も配置されているなど心配りと気配りのある施設としての全貌が現れました。

竣工式は厳かな雰囲気の中進行していきした。入居代表者の方とも話しましたが、晴れやかで誇らしい顔がありました。人生で最も素晴らしい高齢時代を迎えていることが分かります。振り返った時に楽しかったといえる人生が最高だと話してくれました。その通りだと思います。

ここで言う楽しいとは、娯楽や遊びのことではありません。仕事や困難に立ち向かって、自分の思ったことを実現させてきた道のりが、時間の経過と共に楽しかったことに変化しているのです。苦労や努力したことが時間という化学変化によって楽しいことに変化します。やりたいことをやってきたと思えることが楽しいことなのです。

そんな高齢時代を迎えている皆さんと過ごした時間は、やはり楽しいものでした。

【慰問活動】

竣工式に引き続いて市内のデイサービス施設へ慰問活動に行ってきました。皆さんが今日のイベントを楽しみにして集まってくれていました。開始時間は2時の予定でしたが、集まりが早くて開始時間を早めて踊りや歌を楽しみました。

私は一曲だけ歌いましたが、最後はトランペットに合わせてみんなで踊りの輪ができました。人は楽しくなると歌い始め、もっと楽しくなると踊りだすと聞いたことがありますが、今日の慰問活動は一緒に楽しめるものでした。

デイサービスに来ていた方から、「今日の歌は楽しかったです。次にあなた達が来る時は連絡して下さいね。また来てくれることを今から楽しみにしています」と声を掛けてくれました。

このような言葉を聞くだけで嬉しくなってきます。来てよかったと思う瞬間です。約1時間の予定でしたが、アンコールやリクエストがあり、延長戦に突入するほどでした。秋晴れのひと時、心に残る慰問活動となりました。皆さんに感謝しています。

【商工祭】

和歌山商工祭が開催されています。二日間にわたる大イベントで、和歌山ビッグホエールで開かれています。一番奥の会場では女性部の皆さんがお茶とケーキの販売をしています。ここは人気コーナーで、多くの方が集まるスペースになっています。

和歌山県の商工をさえている元気な女性の皆さんです。こちらも元気をいただき会場を後にしました。

【佐野安佳里さんライブ】

夜は和歌山市内のデサフィナードで佐野安佳里さんライブがありました。和歌山市内では一年ぶりの佐野さんのライブでしたから、和歌山市のファンで会場は満員になりました。

一年ぶりの佐野さんの歌はずっと洗練され情緒に溢れていました。約2時間のライブの最後は会場の一体感が感じられる素晴らしいものに仕上がりました。歌も雰囲気も盛り上げ方も成長していました。

加えて歌を聴いて感じた事は、作詞作曲した歌に年輪が加わっていたことです。自分が生みだした歌は宝物であることが分かります。何年経っても、それどころか年月が経っていることで歌詞に深みが増しています。人生を生きてきた過程の全てが歌に乗っかっています。歌が彼女の生きてきた道を示してくれるようでした。分岐点に差し掛かった時、自分が生みだした何かがあると強くなれます。歌でも本でも何の成果でも良いので、何か確かめられるものが残っていることは素晴らしいことです。

彼女の宝物を共有させてもらえたライブであり、歌を通じて人生を大切なものを贈ってくれるようなライブでした。土曜日の夜を楽しませてくれ、きらめく歌声が和歌山市に響きました。こんな空間、こんな時間がある和歌山市は幸せなまちです。

10/9(金)「地方の会社」

【ひきよせ】

不思議なご縁というものがあります。紀ノ川市貴志川町のKさんとご縁をいただき、その件で活動していました。ある程度の結果が出たのでKさんに報告したところ、以前から私のことを知っていることを告げてくれました。その理由は、貴志川町の故田村誠さんから聞いていたからです。田村さんが土地家屋調査士事務所を開業した時の事務所用看板を制作したり、名刺を初めとする印刷物を制作していたことを知りました。先日、田村さんの事務所の看板を下ろしたそうです。奥さんは思い出の看板なので、捨てることはできないとして自宅内に設置したそうです。涙が零れそうな話です。

Kさんは以前、田村誠さんから、「今度、いちばん仲の良い片桐君が和歌山市議会議員選挙に出るので応援して欲しい」と聞いていたのです。ずっと以前からKさんは私のことを間接的に知ってくれていたのです。

そのひきよせがあってか、今回、Kさんと仕事で関わりを持ったのです。不思議なご縁に二人で驚きました。ですからこの仕事は上手くいくと思っています。そして、いつまでも遠くから見守って援護射撃をしてくれていることに感謝しています。

【地方の会社】

Nさんが訪ねてくれました。以前から知っているNさんは和歌山県内の運送業の経営者です。運送業界の厳しい経済環境を教えてくれました。和歌山県に本社を置く運送会社ですから、全国規模の大手運送会社の仕事を請け負っています。

経済危機の中ですから、大手からは請負金額の減額要請があるのです。それも事前交渉はなく、メールで「来月から請負代金を5%カットします」と来るだけで、その金額になるようです。交渉の余地はなく、仮に申し出をしたとすれば、忽ち請負契約を解除されてしまう恐れがあるのです。和歌山県下に運送会社は約700社あることから、代わりはたくさんあると言うことなのでしょう。

和歌山県の会社は大手企業の下請けに入っているところが多いのです。そのため経済危機の煽りをかなり受けています。例えば平成20年の春から夏にかけてガソリンの価格が200円近くまで上昇しましたが、その分を運送代金に上乗せするなどの転化はできませんでした。運送価格に転化すると、他の運送会社に取って代わられるからです。その時の国の見解は、燃料価格に応じて運賃を変動させる制度を導入しているから、それで対応して下さいというものでしたが、実際はそんなことは出来ません。燃料価格が上昇しているのに運送価格が上げられないため、利益が薄くなるばかりだったのです。

そんな中小の事業者の経営の苦しさを知らない政府だったことから、政権交代につながっているのです。そんな絵空事の制度を言うのではなくて、例えば、政府備蓄の石油を取り崩すなどの柔軟な対応をして欲しかったのです。国家的な危機的状況ではなかったことから、備蓄を取り崩すことは考えもしていなかったと思いますが、地方の運送業界を救済するためには、そんな取り組みを検討することも必要だったかも知れません。

地方の経営者や生活者の声を聞くことをもしなかったことが、自民党政権が崩れ去った要因です。有権者の意識は高まっています。ケーブルテレビでは国会議員の誰がどんな発言をしているかを見ている人が多くいます。地方の実態とかけ離れた議論をしている国会議員が支持される訳がなく、そんな政党が支持されることはありません。

国家の無駄な予算を見直しすることもなく、困っている人達の意見を聞くこともなく、無駄な予算を使っているようでは支持を得られることはありません。

今までもこれからも、地方の経営者の意見を聞いてくれて実情を分かってくれる政治家の登場を待っています。「古い議員は全員退場したら良い」と声を高くして話していましたが、現在の痛みを分からない議員の不要論が出始めています。

【障害者雇用】

経営者の方々と障害者雇用に関して研修の機会を持ちました。障害者の雇用問題を担当している、和歌山県障害者職業センターにはお世話になりました。障害者の一般雇用に関して、考え方や国の制度について学ぶことができました。会社が障害者の方を雇用するに際して、いくつかのモデルに応じた補助制度を設けてくれていることが良く分かりました。

経営者が障害者の方を初めて一般雇用するに至るまでには問題点はありますが、それを始めようと考えている方がいることに力強さを感じています。

自宅から作業所に、そして会社での雇用への道筋を地域として確立させることが大切です。誰でも社会参画できる県になることは描くべき理想像のひとつです。困難な道ですが、理想を描き、今日のように第一歩を踏み出したことで、踏み出した分だけそこに近づきました。

【ライオンズクラブ】

和歌山市内の9つのライオンズクラブが一同に集まりました。今日の合同例会では、作業所などの障害者施設に対して、ライオンズクラブとして活動に必要な物品の贈呈式を行いました。社会貢献活動を志向しているライオンズクラブの原点に戻った活動だと考えています。支援を必要としている団体に必要なものを寄贈することは大きな活動だと信じています。

今日の寄贈先を決定するまでには、議論と実際の訪問活動や意見聴取などの道のりがありました。市役所や社会福祉協議会などに寄贈するとこは容易いことですが、それでは社会貢献活動の意味は小さくなります。自分達で作業所などを訪問して、意見交換を行った上で支援することの意味は大きいと考えています。現場を知ると知らないとでは、社会貢献活動の意味は全く違うものになります。

世界最大の社会貢献団体のライオンズクラブが和歌山市内に9つもあることを喜びたいものです。今日のアクトは素晴らしいものに仕上がりました。

寄贈先の代表者から表彰状を受け取りましたが、その読み上げる作業所代表者の声が涙声になっていました。表彰式の後で話を伺うと、「感謝の気持ちで涙が出てきました。声がつまって読めませんでした」と話してくれました。

小さな活動かも知れませんが、今日のことは10か所の作業所の皆さんの心に残るものであったことを信じています。

【教育談義】

夜は遅くまで教育談義でした。主な意見は次のようなものです。

  • 最近の教育は知識を付与することに偏っています。知識はインターネットで得ることができますし、それほど大切なものではなくなっています。それよりも気づきを持ち帰えられるような教育が必要なのです。気づきや気配りを教えることが教育です。
  • 今の社会は利益を優先させる傾向が顕著になっています。競争社会だといっても利ばかりを追求することは抑制されるべきです。人間社会ではむしろ情が必要で、利が60%に対して40%の情を組み合わせるような組織であることが人の組織です。情を忘れた組織は長続きしません。
  • 会社が伸びるためにはトップの人格が大切です。トップの人格以上に会社は発展しません。もうひとつトップには経営道を身に付けておくべきです。経営と経営道は違うもので、道には経営理念や思いが込められています。今までの日本型企業には経営者の人格に基づいた経営道がありました。アングロサクソン化している会社では、それが失われつつあります。日本の風土で育った会社には、道と人格が必要なのです。
  • 泥舟に乗った時に、底に穴が開いているのが分かる人と分からない人がいます。穴が開いていることが分からない人に何を言っても無駄になります。事実を認めようとしない人、事実に目を背ける人と話しても、そもそも認識が違いますから同じ舟に乗ることはできません。
  • 人は知らない間に失敗できない域に達しています。失敗できないと思い始めると、賢い馬鹿になっているのです。失敗を恐れると何も行動は起こせなくなります。賢い馬鹿になることは避けたいものです。
  • 教育の本質は、それぞれのレベルにおいて自信を持たせることです。どれだけ優秀でも自信を持っていないと社会で仕事をすることはできません。どんな環境においても自信を持っている人は、社会の荒波にも立ち向かっていけます。生徒に自信を持たせることが教育で最も重要なことです。

大学の先生が三人、高校の先生が二人、こんな素晴らしい皆さんと話を出来たこと、聞けたことは最高の夜です。お金を支払っても、今日のメンバーが集まることは稀だからです。無償で大学の講義を受けられたようなものです。

10/8(木)「レモネードカフェ」

【チャレンジド】

県内の経営者の方とチャレンジド雇用について話し合いました。アメリカでは障害者の呼び方をチャレンジドといいますが、この呼び方の方がしっくりときます。農業などの仕事をチャレンジドの皆さんと一緒にできないかと考えてくれています。

まず農業の仕事をしっかりと確立させ、雇用につなげたいとしています。新しい挑戦話を伺うと気持ちが良いものです。本気でチャレンジしている経営者の姿勢は頼もしい限りです。明日、一緒に障害者雇用センターに行って相談することにしています。

【有料老人ホーム】

和歌山市内でも有料老人ホームが増えています。関係者によると「100軒位あると思います」とのことです。しかし不思議なことに、和歌山県のホームページで確認すると県に登録しているのは10軒程度でした。有料老人ホームの登録軒数が最も低い県の中に和歌山県が入っているそうです。県の指導や是正に関しては未確認ですが、有料老人ホームの全国組織からするととても低い数字になっているようです。

登録されていない場合の不具合は、県の監査が入れないことだと伺いました。行政機関の関与がないため、適正な運営をしているかどうか分からないことが問題だとの指摘がありました。県で確認したいと考えていますが、人生を生きてきた高齢者の皆さんが、良い環境の中で老後を過ごせるような和歌山県でありたいものです。

子ども達もそれを強く望んでいる筈です。それを見極める手段の一つが県に登録しているかどうかが目安になりそうです。

【レモネードカフェ】

和歌山市中心市街地にあるレモネードカフェ。知る人は知っているカフェで、二階のライブ会場では地元のアマチュアバンドが演奏を行っています。それもこの店の名前をあげている一つですが、もうひとつがオーナー貴志さんの娘さんが世界でも稀な難病と闘っていたことでした。残念なことに先週、長い闘いの末、天国に召されました。娘さんがいなくなったカフェで貴志さんと話し合いました。

「亡くなったことは信じられなくて、今でもここにいるように思っています」。貴志さんは元和歌山市役所の職員で、難病の娘さんと少しでも長く一緒にいられるように退職しています。市役所を退職してから、娘さんと一緒にいられるようにと、父と母でレモネードカフェを始めたのです。

その大切な娘さんがお亡くなりになったのですから衝撃だったと思います。カフェには、娘さんがファンだったX-JAPANの写真やぬいぐるみが今も飾られています。X-JAPANと娘さんの交流も有名なエピソードです。

娘さんの慰霊に捧げるように、今週末の土曜と日曜にライブイベントが開催されます。ロックが好きだった娘さんも、レモネードカフェの近くで聴いているような気がします。

天国に向かって叫ぶバンドの歌が聞こえてきそうです。

【道路問題】

市内の道路の危険個所を調査したものを地図に落とし、関係者と対応策について協議をしました。丁度県道路拡幅工事が近くにあることから交通事情が変わる可能性もあるため、現場調査を行ってから再度協議することにしました。地元の方達が実際に歩いて危険個所を確認してきた道路を、県当局からも現場確認をすることで問題点を浮き彫りにできると思います。改善できる個所については対応を検討して欲しいと考えています。

【慰問活動】

今週末からの福祉施設への慰問活動に関して協議しました。この週末は二か所を訪問することにしています。役割分担を行い、歌と踊りで皆さんと一緒に楽しみたいと思っています。

10/7(水)「和歌山県の課題」

【イチゴ】

和歌山県紀ノ川筋の産品のひとつにイチゴがあります。イチゴの葉を活用した地域おこしができないか考えている人達がいます。一人は和歌山県出身の方で地元に愛着があり、他府県のイチゴよりも和歌山県産のものを活用し地域活性化を図りたいとしています。

これは嬉しいことです。イチゴの葉の効用を見つけたので、加工、商品化することで健康づくりにも役立てたいと抱負を語ってくれました。

紀ノ川筋は言うまでもなく、全国に誇れるほどの果樹王国です。今は捨てられているイチゴの葉がビジネスにつながれば、果樹王国にまたひとつ誇りが増えますから、具体化する日が楽しみです。

【佐野安佳里さん】

東京でシンガーとしての活動を始めてから5年が経過していることに驚きます。時の経つのは早いもので、佐野安佳里さんが和歌山市から東京に旅立ってからそれだけの時が過ぎているのです。今ではジャズ雑誌にも取り上げられる程になってきました。久しぶりに和歌山市に帰ってきて、元気な顔見せと活動の報告をしてくれました。ですから、いつも応援しているメンバーでお迎えしました。一回り大きくなった佐野さんの歌声が今から楽しみです。歌声を聴けるのは、今週末、和歌山市内にあるデサフィナードでのライブ会場になります。

 

【和歌山県の課題】

新潟国体を終えましたが、残念なことに和歌山県の成績は奮いませんでした。スポーツを初め和歌山県に課題は数多くあります。週末に県議会報告会を行うことから、県の課題をまとめてみました。

人口減少、産業振興、雇用対策、企業立地、新エネルギーと環境問題への取り組み、財政と道路整備の問題、国体に向けた競技力の向上などがあります。これらの課題について県議会報告をすることとし、関係する資料を整えました。

課題は多いのですが、解決策を見出すことは難しいのです。できることは、皆さんと課題を共有し認識してもらうことです。それぞれ固有の問題ではなく、県全体の問題を意識しておいてもらうことで何かの意識変化があると思います。情報は可能な限り共有し、現状を知ることから始めたいと考えています。

【台風】

紀伊半島に上陸する台風は3年ぶりのことだそうです。官公庁や企業では大型の台風18号に備えています。今夜の勤務体制を整え待機や災害復旧に対応してくれていますから、心強いものがあります。仮に被害は何もなくても、万全の態勢を整えてくれていることを知っておくだけでも安心感があります。表面では上手く進展していることでも誰かが陰で支えてくれているのです。

人は支え合うものですし、社会も支え合うものです。一本では弱くても複数が関わり合うと強くなります。

【県パスポートセンター】

和歌山県パスポートセンター移転に関して意見をいただきました。JR和歌山駅ビルのセンターは利便性が良く、馴染んでいるのに移転することを知って驚いているというものでした。その昔、県パスポートセンターは県庁本館1階にあり、その後利便性を高めるために県庁北別館に移転した経緯があるそうです。北別館には駐車場がないため、より利便性を高めるため、今のJR和歌山駅ビルに移転しています。

今ではこの場所で定着しているのに、また他の場所に移転する理由が分からないというものです。もっと言うなら、市町村にセンターを移管したら、より身近なものになるとの意見もありました。例えば市役所内に位置していると利便性は高くなるのに検討すべきだったのではとの問いに対しては、和歌山市は受け入れを拒んだことを伝えました。

もっと市民のことを考えた判断をして欲しかったとの意見です。行政サービスは、より身近なところで行うことも考えたいものです。

【戦争体験】

第二次世界大戦の時、和歌山市内に空襲がありました。今ではその体験をしている人は少なくなっているため、体験談を聞く機会は多くありません。今日は貴重な体験の一部を聞くことが出来ました。もっと時間が欲しいと思いました。

和歌山市の空襲の時は、市内からお隣の貴志川町に疎開して難を逃れたそうです。空襲のあった時、貴志川町から和歌山市の方向を見ると真っ赤な炎が見えたそうです。その恐ろしさは想像を絶するものがあります。空襲を受けた人達は何もかも失ってしまったと聞きますから、それと比較したら現在の経済危機は乗り越えられるといいます。

今日お話しを伺ったのは征子さんです。生まれて三日後に父親の元に召集令状が届き戦地に赴くのですが、そのことから自分が出征した時の子どもですから征子さんと名付けられたそうです。

残された母親は戦争の中、懸命に子どもを育ててくれたのです。その間に戦地から送られた葉書は今もたくさん残っているのですが、葉書の宛名は母親と征子さんになっているように、戦地にいる父親の家族への愛情が感じられます。

その母親も現在は92歳。育ててくれた母親をずっと変わらずに愛し続けています。親孝行は親が生きている間にすべきもので、身体に触ると温かいことを感じられることに感謝するばかりだそうです。92歳の命があることの喜びを感じる毎日を過ごしているそうです。何という素敵な話なのでしょうか。涙が瞼に溜まりました。温かいことは何物にも代え難いものでことを痛感しました。

そして自分が親になった今、考えることは、親の役割とは子どものために健康でいることだと話してくれました。親が健康でいることが子ども孝行であり、子どもが心配しないで仕事ができる環境であることだからです。親に感謝し、子どもを想うのが親なのです。

親とは、木に昇って立って子どもを見ることだと聞きました。いつまでも子どものことを見てくれている親の有難さを感じざるを得ませんでした。

第二次世界大戦の時代に子どもだった年代の方達の中には、そんな親の温かさを感じないで大きくなっている人がいます。小学生の時は家事に追われ、中学生になると家計を助けるために仕事に就くなど、10歳代の時は苦労の連続だったそうです。せめて自分の子どもには苦労を体験させたくないと思い、必死で働き、今ある豊かな日本を築いてくれたのです。決して忘れてはならない生きた歴史です。

小さい頃に両親を亡くし、兄弟と共に昭和の歴史を生き抜いた人の強さを感じ取ることができました。そして絶望の時代を生き抜けたのは、強さと明るさ、そして思いやりの心があったからだと感じました。苦労して人生を切り抜けた人の強さと思いやりの心は、身体から滲み出ていました。素敵な年の重ね方をしてきていると思いました。絶望から希望を見出し、苦労の中から幸福を見つけています。そして期待できる次の世代の人に自分達の日本を託そうとしてくれています。こんな素敵な方達に囲まれていることを幸せに思いますし、こんな素敵な時間をいただけたことに感謝するばかりです。

歴史がつなげてくれた奇跡のような出会いと時間に心から感謝しています。歴史を生き抜いた人から学び、その体験を自分のことのように感じられる感謝の気持ちと共に受け取り、次に伝えられる言葉を持つこと。それが戦争体験のない私達がすべきことなのです。

歴史を生き抜いた人達の思いを伝えられなければ、悲惨な歴史は繰り返されることになります。それを避けるためには私達は賢明でいなければならないのです。

10/6(火)「県内事情」

【県内事情】

建設業界の県内事情について関係者と意見交換を実施しました。このままでは和歌山県内の建設関係は全て潰れてしまうとの意見でした。

バブル崩壊後も仕事がありませんでしたが、それは緩やかに仕事が減少していくような感じだったそうです。何となく「このままではまずい」と思う危機感だったようですが、今回の世界規模の経済不況は違って、一気にストーンと落ちた感じだそうです。

一気に仕事がなくなってしまった。そして来年も仕事がないので不安感が拡がっているようです。今年の5月以降、ひとつも仕事の受注を受けられないのですが、半年間も受注がない事態は今回が初めてのことのようです。それどころか来年の予定物件もなく、平成21年度下期と平成22年度も会社業績は下降線を辿ると予想しています。会社にこれだけ不安感があるのは初めての経験で、二年間もこの状態が続くと「バンザイとお手上げです」と話してくれました。

仕事が全くないので、いまやっている仕事は受注のための営業ではなくて、二年後の建物改修や新築のお手伝いをするための営業になっています。つまり地球環境問題とエネルギーを組み合わせた計画の提案を考えています。太陽光発電やヒートポンプとの組み合わせにより他社との違いを訴えています。二酸化炭素削減とエネルギーコスト削減を図るプランによって潜在物件を顕在化させるための種蒔きが仕事になっています。

県内の建築案件は、ほとんど計画が止まっていたり中止になっています。今後の計画の見込みも少ない状況です。その少ない物件を競い合っているので低入札となり、受注を受けても採算が厳しいようです。

このように受動的に仕事を受けようとしていても回ってくることは少ないので、新エネルギーと組み合わせた種蒔き営業へとスタイルは変わっているようです。

経済危機にはもうひとつ考えておくべき要素があります。それは円高の問題です。県内大手企業であっても、75円以上の円高になり、それが5年も続くと海外移転を検討しなければならなくなると聞きました。新規物件どころではなくて、県内企業が空洞化することになります。そんな事態になれば、全ての建設業界が消滅してしまう危機も考えられるそうです。

また自動車関連産業では電気自動車やハイブリッド車が主流になると、エンジンの製作に関連する業種は大いなる打撃を受けることになります。県内にも自動車エンジンや自動車部品産業がありますが、部品産業であれば電気自動車に変わっても対応が可能ですが、エンジン産業の転換は容易ではありません。

このように大変化を感じる状況が今を現しています。営業の人との意見交換では、机上で思っているものと全く違った現場感覚があります。

【ハーモニカ】

セラヴィ神前でハーモニカの演奏活動がありました。四人の皆さんがハーモニカ演奏で入居者の皆さんに楽しみを提供していました。年代に合わせた唱歌だったので、ハーモニカに合わせた歌が場内に響きました。毎月一回の演奏活動はすっかり定着していて、入居者の皆さんはこの日を楽しみにしているような感があります。

演奏会終了後、来月の演奏会の曲目の選定などの打ち合わせに入り、次回の演奏会に向かっています。

 

【その他】

  • 障害者福祉に関して関係者と話し合いました。話を伺うと現場には問題が潜んでいるようです。解決に向けた活動を思い切りやりたいと宣言してくれました。これからの活動に期待しています。
  • 紀の川市議会議員選挙は来月11月に告示されます。24人の定数に対して30人が立候補を予定している激戦になっていますが、その状況に関しての話を伺いました。合併した市の地域特性から選挙の難しさを感じます。

10/5(月)「就職問題」

【就職問題】

来春の新卒者の就職に関してお客さんをお迎えしました。現在の経済危機は家庭をも巻き込んでいます。家庭で働いている父親の所得は減少したり、会社が破綻したりしていることから仕事を探している状況もあります。今日お話しした家庭の父親もそんな境遇で苦しんでいます。そんな家庭状況ですから来春卒業予定の子どもも就職することに方向転換することになりました。ただ時期的に今からの就職活動は難しいものがありますから、困って相談に来てくれたものです。

新卒の就職先は大切で、会社組織に所属することで上司や先輩から仕事を教えてもらえますし、社会人としての規律も学ぶことできます。この時期に社会人としての基礎を身につけておかないと、後になってからでは遅いことがあります。アルバイトやフリーターでも構いませんが、社会人としての規律や集団生活を送るためには、まず就職することをお勧めしています。

そうは言っても就職事情は厳しいことから、これからどけだけ追い込めるか分かりませんが、人生の岐路に立っている若い人を応援しない訳にはいきません。人生の先輩として出来るだけのことは取り組みたいと考えています。

 

【評判】

評判とは凄いものです。ある報道関係者との懇談の中での話ですが、ある議員の評判は総じて低く、別の議員の評判は総じて高いと伺いました。活動内容や人柄にも依るのでしょうが、古い体質を引きずっていると政権交代と一緒に沈んでしまうように感じます。全く今までのイメージと違う議員に未来が見えるようです。

私達はまだ未来形の議員を見ていないことから、従来の体質の枠を越えた議員を知らないだけで、透明感と躍動感のある人も出現しています。地方分権に方向が向かっている中、また行政サービスが多岐に亘り、職員さんの精神疾患が見られる中、意見を聞き取り多くの意見の中から適切な判断を下せること、そして太陽のように日当たりの良いリーダーの登場を期待する声があります。

評判とは一夜にして作られるものではありませんから、全ては日頃の積み重ねです。評判の良い議員は長い期間、良い活動を行っているものであり、そうでない議員はそうでない活動をしてきた結果です。

複数人に話を聞くと評判の確定をすることができます。評判は信頼の基礎となるものです。

【就職問題その二】

来春の就職に関しての相談がありました。突然、卒業後、和歌山市に戻ってくることになり、和歌山市内での就職先を探している新卒予定者がいます。時期的に難しいところですが、事情はどうあれ若い人が和歌山市に戻って来てくれることは歓迎です。ただ受け皿がかなり少ないので就職事情は良くありません。

そんな就職事情を受けて何か所か訪問したのですが、新卒採用は確定しているところが大半で、回答は芳しいものではありませんでした。若い人は仕事がないと、和歌山市に来たくても、または戻りたくても、戻ってくることはできません。働く場所を確保することが地方の課題であり、地方の明日の活力につながるものですが、上手くいかないのが和歌山市の弱いところです。それでも事情を克服するために走り回っています。

【和歌山巴里祭】

平成22年夏の和歌山巴里祭の打ち合わせを行いました。第12回目となるイベントの企画とゲストに関してのものです。ご縁をいただいてゲストは人気上昇中の素敵な方にお願いをしました。マネージャーさんと話をさせてもらったのですが、好意的な話で進展しました。平成21年の和歌山巴里祭の収益金は作業所等などへの寄贈先を決定しました。贈呈式も月内に予定していますから、来年も支援の広がりが期待できることを喜んでいます。

10/4(日)「披露宴」

【披露宴】

秋晴れの中、若い二人の披露宴がありました。日ごろから大変お世話になっているSさんのご夫妻のお嬢さんの結婚式だったのです。本当に素敵な披露宴にお招きいただきましたこと、心からお祝い申し上げます。

披露宴の進行も随分変化しています。かつての二次会のような親しみやすい演出で、形式的なものはなくなっています。仲人や会社の上司の出席などはなく、友人や知人が主役となるものでした。主役の二人の前途は目の前に大きく広がっています。20歳代のこの日を眩しく感じました。これから社会で活躍する舞台が待っていますから、二人で力を合わせて逃げないで向かって欲しいものです。

二人に向けてのお祝いの言葉を紹介させていただきますが、その部分を抜粋しています。

私も社会に出てから多くの人に育出会い、そして育ててもらいました。その中からお二人に贈る言葉があります。二人が家庭を築くことになりましたから、人生の伴侶と目的が定まってきたと思います。目標が決まったら、到達までの距離は長く感じるということです。漫然と日々を過ごしている間は時間の経過が早く感じ、あっという間に2年から3年経過してしまっていることがあります。ところが目標が決まって、その方向に歩き出すと目標の地点を遠く感じるものです。時には辿り着けないと思ったり、時には諦めてしまったり、挫折したりすることがあります。それでも目的を見失わないで歩き続けると目標に近づいているのです。これから社会で、家庭生活で様々な困難が待ち受けています。苦しいこともありますし、辛い時もあります。しかしそれ以上に楽しいことには多く出会います。目標が決まると辿り着くまでの距離は長く感じるものだということを忘れないで欲しいのです。

以上です。最近出合った素晴らしい言葉を贈りました。私はこの言葉をいつも抱いています。目標は遠くにありますが、それは目標があるからです。何となく感じることですが、歩き始めた最初の時が一番躓きやすくて迷う時期なのです。ある程度、弾みがつくと乗り越えられることでも、滑り出しの加速度が高まってない時の重力は、大変重いものを感じます。

若い二人と今日お会いして、一歩を踏み出すことの素晴らしさと、若さの勢いで一歩を踏み出せることを羨ましく感じました。人は人生を歩いていると知らない間に多くの荷物を抱えていることに気付きます。しかも簡単には降ろせない荷物が大半です。人生の多くの時間をかけて獲得してきた荷物ばかりだからです。宝物であっても、ガラクタであっても捨てることは容易ではないのです。それが目標まで距離を直線ではなく曲線に変化させている要因でもあります。長く曲がりくねった道を歩いている自分もまた、目標が決まったことから、到達までの距離は長く感じている途中だと思っています。

人生は簡単に思うと知らない間に過ぎ去りますが、真剣に生きていると本当に難しいものです。考えることや思うことは簡単です。本当に難しいのは行動を起こすことです。評論や批評をする人が多くても、じっと黙って行動を起こせる人は少ないことが、それを物語っています。行動を起こした自身が責任を負うことになる。その怖さを全ての人が知っているからです。

何歳になっても生きて出会う局面は初めてなのです。

素晴らしい披露宴にお招きいただいたことに感謝しています。ありがとうございました。

【懇談会】

夜は四者で懇談会でしたが、そのうちの一人は岸本周平さん。国政の報告も話してもらいました。温室効果ガス25%削減の問題に触れ、例えば10%削減するのであれば、カットする施策を積み上げていく必要があるため10%に到達することは困難な作業ですが、25%の削減となると抜本的に施策を見直しする必要に迫られるため、発想の転換によって可能な数字になります。これは改善の基本的な考えですが、国内産業がこの発想の転換をできるかどうかが鍵となっています。

経済産業省の考えは大きく転換していて25%削減のための施策を検討し始めているようです。

和歌山県の観光に関しては、特に和歌山市はゾーン化されていないので、観光地といっても非日常的空間を形成できていないことが問題です。江戸の宿場町に迷い込んだような感覚や、奈良時代の寺院に入り込む感覚などがないのです。観光スポットではなくて観光ゾーンの形成が観光施策の鍵のひとつです。ゾーンを形成するためには公共交通機関が重要な役割を果たします。JR和歌山駅からバスに乗ってもらう。そこから徒歩で和歌山城を巡り、またバスに乗って和歌浦に向かってもらうしくみが必要なのです。バスがタクシーに置き換わっても良いのです。公共交通機関を利用してもらうことで経済効果も発揮します。他府県から自動車で来てもらうことも歓迎ですが、Door to doorでは観光地にお金を落としてもらうしくみにならないのです。

兎に角、和歌山市内を走る鉄道やバス、タクシーを利用してもらうこと、そして観光地の物産店で買い物をしてもらうしくみが必要です。ゾーンとしての観光施策を検討したいものです。

人口が減少する一途の和歌山県は、減少率は全国で46位ですからほぼ最下位。上記のような人口交流施策と、働く場所を確保した定住施策のふたつが必要です。人口減少時代の経済対策と地域活性化の効果的な施策を実践している府県は少ないと思いますから、和歌山県モデルを考えることも大切なことです。

もうひとつ、興味深い数字が示されました。東京、名古屋、大阪の三大経済圏では、JRなどの鉄道の利用率は60%にも及ぶそうです。ところが和歌山県のJRなどの鉄道利用率は

10%程度だそうですから、完全な自動車社会となっています。これではJRなどの公共交通機関を利用したまちづくりは理想としてあっても、現実的な施策を講じることは困難なのです。一度Door to doorの生活に慣れた人は、公共交通機関を利用しての活動には戻らないものです。

難しい課題ですが、自動車と公共交通機関を組み合わせた通勤手段などを考えたいところです。

10/3(土)「和歌山盲ろう者友の会」

【国体】

6年後に開催が決定している和歌山国体に関して話し合いました。残念なことに7年後の夏のオリンピック開催地の投票の結果、東京が落選してしまいました。東京オリンピックが決まっていたら、2015年は和歌山県国体、2016は東京オリンピックとなり、和歌山国体の開催意義は今以上重くなっていただけに残念な結果です。

それでも国体に向けて選手育成と競技施設の整備、会場までのインフラ設備などが必要です。県民の皆さんが納得する形での入札、設備の充実を図って欲しいと要望をいただきました。

【和歌山盲ろう者友の会】

和歌山盲ろう者友の会結成5周年記念大会が開催されました。来賓としてお招きいただき出席させていただきました。関係者の皆さんのご努力に心からお祝い申し上げます。

同会の結成は平成16年10月。苦労の連続ですが、現在は和歌山県から通訳と介助者の養成事業の委託を受けるに至りました。既に200人以上の人が受講する規模にまで発展しています。平成19年5月にはNPO法人となり、和歌山県から委託を受け通訳と介助者の派遣事業を行っています。今後の夢は、全国の各地域に盲ろう者支援のためのセンターを設立し、コミュニケーション手段獲得のための訓練や歩行訓練、日常生活訓練、パソコン操作のための訓練が受けられ、働くことを希望する人に職場が与えられるような社会を実現させることだそうです。

盲ろう者の皆さんの日常生活を豊かにするために和歌山県としてこの夢が実現できる機会を作って欲しいとの要望がありました。宮原理事長のこの要望は、涙声での訴えでした。

宮原会長の目は見えませんが、左側の耳で少しだけ聴きとることができます。それでも涙声で自分よりも困っている盲ろう者はたくさんいるので、何とか生きていけるように設備を創設して欲しいと訴えてくれました。自分のことよりも全体の皆さんのことを考えている会長の心に打たれました。

そしてもうひとつ。通訳の方から、県や和歌山市の行政関係者の皆さんにこの大会の進行を確認して欲しいと依頼がありました。ひとつの会を仕上げるのにどれだけの時間が要するかということ。この会の準備がどけだけ大変だったかということの二点です。

この会の現場に立ち会った全ての人は、この会の希望することを少しでも実現出来るような取り組みをしたくなります。今日の貴重な記念大会にお招きいただいたことに心から感謝しています。

【徳を積む】

今日の最大の教えは、徳を積むことの大切さの教えでした。仕事を通じて社会に貢献すること。そして周囲の人のお役に立つこと、それが仕事を通じて徳を積むことになっているのです。家庭を犠牲にしてという人もいますが、徳を積む人が家庭内にいると子どもに徳が得となって返ってきます。自分の人生が上手くいっているのは先祖が徳を積んでくれていたからです。

自分が徳を積めば積むほど、徳の貯蓄は大きく増えていきます。周囲の皆さんへの親切、地域社会への貢献、地域の発展に尽くすことなど、大きな仕事に携わることで、家庭における時間は少なくなりますが、直接的に家庭に尽くせなくても社会で役立つ仕事をしていると徳が蓄積されていますから、やがて大きな見返りが訪れます。それが子どもの世代か孫の世代になるのか分かりませんが、巡り巡って戻ってくるのです。

大きな徳を積むためにはある程度の地位も必要です。不安があっても地位に就くことで仕事ができます。地位が人格を形成してくれますから心配は不要です。人は仕事によって磨かれますし、地位に就くことよって優れた人になっていきます。

時間は限られています。やってやり過ぎることはありません。若い時代に適当な仕事をしていて年齢を重ねてから楽ができると思っていたら大間違いです。若い時代に思い切り仕事をして完全燃焼した人が、リタイアした後の人生を充実したものにできるのです。家族の深まりとは、その時に訪れるものかも知れません。熟成したワインのように。

【経済】

経済の先行き不安が広がっています。公共事業がこれだけ削減されると地域経済は破壊されてしまいます。地球環境保全として温室効果ガス25%削減を目標に掲げると、産業界に打撃を与えます。仕事が減少するのですから失業者は増えるでしょうから消費活動は今よりも減速し、生産活動は30%も減少するとの意見もあります。企業の生産活動が30%も減少すると、当然のことですが企業倒産、失業者の増加に向かいます。

経済危機は回復基調にあるかのような気持ちになっていますが、今は入り口に立っている状態です。来年から再来年にかけて底に向かって行きますから、拡大を目指す時期ではなくて現状を守ることが大切です。

公共事業がこれ以上削減されると、経済が失速するのは火を見るよりも明らかです。政府の経済対策に注目しています。

勿論、注目しているだけでは駄目です。評論しているだけでは自分の周囲から何も進展させることはできません。評論するのではなくて、その考えに基づいて自分と周囲で出来る行動をすることの方が、口だけよりも100倍以上も意味のあることです。

【タイミング】

タイミングの大切さ。どれだけ素晴らしいアイデアがあっても実行しなければ実現できません。その上、タイミングが大切で、今実行したから実現したことでも、もしいま実行しなくて5年先に着手したとしても、それは確実に成功することはありません。実行するタイミングが全てだからです。

流れている時間の中でタイミングを嗅ぎつける能力が必要ですし、絶好のタイミングの波に乗る勇気も必要なのです。タイミングを見つける能力、タイミングに乗る勇気が全てです。

白浜で見た高台からの景色と夕景は、今まで見たことのないものでした。今日のタイミングは、これからの流れを変えるタイミングになるかも知れません。

10/2(金)「紀州レンジャーズ」

【紀州レンジャーズ】

関西独立リーグの後期シーズンが終わりました。地元紀州レンジャーズは前期3位、後期4位、総合では最下位と残念な結果になりました。木村代表と竹中社長と、来シーズンに向けて懇談する機会を持ちました。一年目を終えたばかりですが、関西独立リーグは二年目に向けて始動することになります。

ただ二年目の始動は困難な道が待ち受けています。関西独立リーグの代表が辞任して他の独立リーグへの参入を検討していることや、神戸の吉田えり選手が退団することから運営や集客面での対応策が求められています。課題はあるものの球団関係者の皆さんは前向きな考え方を持っています。関西独立リーグの二年目に期待しています。

さて最下位に終わった紀州レンジャーズですが、応援団の素晴らしさはリーグ一だと思います。大阪市内から和歌山市の紀三井寺球場に毎試合応援に来てくれた応援団長は、来シーズンのために和歌山市内に家を建て引っ越しする予定だそうです。

そして紀州レンジャーズを応援してくれるお客さんが快適に試合観戦してもらえるように、毎試合の朝5時に紀三井寺球場に来て掃除をしてくれたそうです。中でもトイレ掃除も素手で行っていたと聞きました。日の明ける前なのにトイレ掃除をしている応援団長の姿を思うと胸がジーンとなりました。お客さんのために、ファンのために毎試合球場のトイレ掃除までしてくれる応援団はないと思います。これだけの応援団に支えてもらっている紀州レンジャーズですから、困難が待ち受けていますが飛躍の二年目に突入して欲しいと思います。二年目も頑張れ、紀州レンジャーズ。

【英語教育】

小学校への英語教育の導入まで二年となりました。和歌山市では小学校の英語教育に備えてモデル校3校に対して英語教育の実践研修が始まっています。英語教育の立ち上げに際しては、いきなりトップギアに持って行きたいものです。

二年後に向けて種を蒔いているところです。今蒔いた種は二年後に実るのです。

【お誘い】

オマーン共和国に赴任している和歌山県の教員中村さん。元気に活躍していると近況を伺いました。「ぜひオマーンへ来て下さい」とお誘いをいただきましたことに感謝しています。知人が大きな舞台で活躍していることは嬉しい限りです。人の活躍を自分の喜びにすることで視界は大きく広がります。赴任中に行けたら良いのですが、果たしてどうなることでしょうか。

【Uさん】

Uさんが事務所に来てくれました。「早く来たかったのですが」と言いながら訪問してくれたことを心から感謝しています。Uさんの下に突然のご不孝が訪れたのは、今年前半のことです。散歩に出た奥さんが帰らぬ人になり、突然のことに事実が受け入れられず、涙も枯れてしまう程だったのです。今なお、思い出との闘いの最中ですが、徐々に精神的に立ち直ろうと格闘しています。

Uさんが困っている時に相談に来てくれたのです。何のお役にも立てなかったのですが、感謝の言葉を伝えにわざわざ来てくれたのです。悲しみを乗り越えようとしているUさんに頼りにされているとは、これほど嬉しいことはありません。「誰にも会いたくない気持ちです。でももう直ぐ以前のように仲間の集まりに参加できそうになってきました」と話してくれました。「事務所でお手伝いできることがあれば言って下さい」。心のこもった言葉でした。

精神的なショックから立ち直るには時間がかかると思います。思い出と同居しながら今を生きて欲しいと願っています。本日はお会いできたことに感謝しています。

【その他】

  • Aさん達が私のために東京から友人を招いてくれました。「何か困ったことがあったら相談に乗ってくれるから会っておくと良いから」という理由です。嬉しいことです。人は支え合って人でいられます。支えあえるから人。支えあわなければ入になってしまいます。入ることばかりを考えていると曲がってしまいます。人として支え合う気持ちを大切にしたいものです。
  • 誕生のお祝いの連絡をいただきました。朝から夜に至るまでお祝いメッセージをいただいた皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございます。年齢は加速度を増して進んで行くように感じています。
  • 風力発電や太陽光発電に関する話し合いをしました。和歌山県は自然環境に恵まれた地域ですから、自然エネルギーに適応したところです。地域特性を活かした政策を実施したいものです。自然エネルギー、農業、山林が和歌山県浮上のキーワードです。

10/1(木)「向陽高校」

【向陽高校】

向陽高校のOBの方から依頼があった件です。向陽高校のグラウンドの壁が高いので地域の皆さんやOBの皆さんがクラブ活動を見たくても見ることが出来ない問題です。グラウンドの壁が高いと地域に溶け込まない印象が出来上がっていて、地域の中の向陽高校の存在になっていないとの指摘です。

そこで向陽高校のOBさんが資金を出し合って、グラウンドの壁の三か所をブロック二段低くしたのです。このことによって地域の子どもが向陽高校のクラブ活動を見ることができるようになりました。

そこで学校側と協議しました。

Q.

グラウンドの壁を低くした方が地域の中の向陽高校として親しみがあると思いますが。

A.

確かに低くすると外から内部を見てもらえるので親近感が増すと思います。ただ全体の壁を低くすると問題が発生します。女子ソフトボール部を初めとする女子クラブの生徒は、外から顔や姿見られることを問題だと思っています。外に出た時の安全性を考えると、女子のクラブ活動が外から見られる環境にすることは問題だと思います。

Q.

向陽高校のクラブが強くなってきたことから、地域やOBさんの期待が高くなっています。クラブの練習を見たいと思う気持ちは分かるものです。特に硬式野球部は強くなっていることから甲子園への期待が現実的になっています。

A.

期待は感じています。硬式野球部は秋の大会でも期待していますし甲子園も夢ではないと思っています。向陽高校のOBさんが自己資金を出して壁を低くしてくれたことも存じています。有難いことですが資金面以外に生徒のプライバシーの問題が関わっていることから早急な結論は出しにくい問題だと思っています。

Q.

女子クラブの問題は理解できます。甲子園を目指す硬式野球部への注目がありますから、硬式野球部の練習が見られるように壁の1/3程度低くすることも検討できると思いますが。

A.

硬式野球部の練習場所である北東の壁を低くする方法ですね。検討してみますが、教育委員会との連携や生徒の意向も確認する必要があり、時間を要するものです。

Q.

教育委員会には話しています。OB会にも意見定義をする必要があると思います。熱心なOBさんは学校側にその意思があれば、OBさんに呼び掛けて寄付を募ることも考えているようです。学校とOBさんが連携して地域と共生した良い形になれば理想です。

A.

時間をいただいて検討を行います。

Q.

向陽高校と中学への期待が高くなっていますから、是非とも検討して下さい。 また自転車通学に関する安全の問題です。JR和歌山駅から自転車に乗り換えて来る生徒が対象となりますが、向陽高校の北西に自転車用の門を設置できないものですか。北西から校内に入ると自動車とすれ違う危険性は低下しますから、自転車通学の生徒の安全性は確保できると思いますが。

A.

現在、向陽高校の北から西門に入ってくる自転車通学の生徒はそれほど多くありません。生徒会からの要望もありません。

Q.

地元の人から、学生の安全確保のために自転車用の北西門を設けたら良いと意見をいただいています。

A.

それはありがたい話です。検討材料とさせていただきますが、門を増やすと安全管理の必要個所も増えるので、その点との兼ね合いが問題となります。グラウンドの北東付近に小さな門がありますが、安全対策の観点から現在は閉めている状況です。

Q.

現在のところ安全性と比較して、必要性はそれほど高くないといったところですね。

A.

学生達の通学経路を見る限り、北西に門を設置しても利用者はそれほど多くないと認識しています。

Q.

分かりました。地元からの意見があることも認識しておいて下さい。

A.

分かりました。今後とも何か意見がありましたら協議したいと思います。

【雇用問題】

平成22年春の就職事情は厳しいものがあります。新卒者が社会に出るまで半年余りになりました。就職が決まっていなくて、これから就職を希望する学生にとって正規雇用を獲得することは困難を極めています。政権が代わっても即効性のある雇用対策はありませんから、地方都市にとって極めて厳しい状況であることが本音です。

それどころか、その次の就職事情も改善される気配がないので学生たちには心配が膨らんでいます。今日お話ししたのは、首都圏の大学に進学しているのですが卒業後は地元和歌山県に戻りたいと思っている学生さんでした。働く場所が少ないので、希望するIターンは簡単なものではありません。

学業と両立させながら厳しい就職戦線を戦うことは容易ではないのです。真面目に学業に取り組んでいる学生にとって、事前準備が必要な就職試験は難しいのです。新卒者にとって就職への道のりは長く厳しいものがあります。

【ジャズフェスティバル】

毎年、和歌浦で開催しているスチューデント・ジャズ・フェスティバルの次年度の活動に関して打ち合わせを行いました。平成22年度の開催が第5回目となりますから、記念すべき取り組みにしたいと考えています。東京から吹奏楽の名門、帝京高校が参加してくれることになりました。ひとつでも成果の見込まれる取り組みができたら良いと思って支援したいものです。

過去四年間の活動を反省して次年度の活動に生かしたいと考えています。



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