9/30(水)「明日に向かって」

【明日に向かって】

和歌山県の将来のことを考える皆さんとの会合を持ちました。総選挙を終えてから、この国が変わったのだから和歌山県も変わるべきだという意見が自次第に大きくなってきました。変わらない和歌山県では将来がないと言い切っている人がいる程です。

今日の会合のために、わざわざ橋本市や岩出市からも来てくれたことに感謝しています。それ程真剣にこれからの和歌山県を心配している方があるのです。心配とは、自分達の時代のことではありません。自分達が去った後の和歌山県のことを心配しているのです。いまの和歌山県を、このまま後世に伝えることはできないとの意見です。

明日に向かってできることは、心配のない和歌山県を託せる体制を整えることだと話しています。地域が疲弊しているのに、その声が届いていない現状は変えるべきだとの意見です。県民の皆さんが経済的に苦しいのに、その厳しいところの声を聞かない政治にはNOの意見です。和歌山県が今まで保守王国と言われていたのは、紀伊半島の先であっても、生活していくことに困らない支援策を講じてくれていたことから自民党への信頼があったのです。ところが私達の生活を支援してくれていた自民党が地方を切り捨てたことから、政権与党への信頼がなくなったのです。

単なる風と考えているようでは、これからも県民の支持を得られないばかりか、10年以上、或いは20年以上は民主党政権が続くのは間違いないと考えている人が多いのです。

風ではなくて、私達の生活の本質的なところへの支援を見失ったのが自民党政権だったのです。

和歌山県でも各地の意見を聴く機会が増えています。現状を変えなければならないと提言してくれる皆さんがいます。地域を越えて明日のためにと考えている人達がここにいるのです。

【農業】

農業で自立して障害者の皆さんを雇用したいと考えている経営者がいます。まだ仕事に就いたばかりですが将来展望を描いてします。将来構想について話し合いました。私が各作業所を巡った時の感想を話したところ大変驚いていました。雇用するに当たっての賃金についての議論を行いました。現在のところ作業所で働いている皆さんは、月収6,000円から10,000円の範囲に入っているのが現状だと思いますと話したところ、驚きを通り越して衝撃を受けていました。農業の雇用だけでは賃金が支払えないと考えて事業領域の拡大を検討していたのですが、それよりも農業でまず自立てきる方法を模索することが先決だと思い直しました。

既に農作物を袋詰めするための作業場の確保に着手していますし、数年で行き詰るような農業ビジネスではなくて半永久的に続くしくみを考えています。若い人たちと障害者の皆さんが一緒に仕事をして、それ相応の賃金を得られる環境を創り出したいと考えています。

【NPO総会】

NPO法人和歌山青少年国際福祉教育協会の総会が開催されました。理事長以下役員が集まって平成20年度の活動報告と平成21年度の活動計画の提案があり全会一致で承認されました。平成21年度の主な活動は、子ども達への環境教育を実施することです。地球環境問題は私達世代の問題ですが、それよりも子ども達にとってはさらに深刻な問題に発展可能性が高いのです。ですから子ども達に地球を託すための環境教育が必要だと考えて実施することにしました。

本年度から元和歌山大学システム工学部教授も理事に参加してくれることになり、環境教育活動を担ってくれることになりました。

【その他】

 本日は大変ハードな日程となりました。とは言ってもほぼ毎日ですが。
  • 飲食店の経営を続けていくための資金計画に関しての相談があり対応いたしました。前年度比40%も売り上げが減少している飲食店がある中、積極的な展開を考えている経営者ですが、整備投資のための資金繰りに困っています。老朽化していく設備を騙しながら維持していくのか、それとも設備投資を行い将来の売り上げ増を目指すのか、それは経営者の判断です。今日の方は整備投資によってお客さんを呼び込む方法を選択しています。それに見合った投資計画の打ち合わせを行いました。
  • 平成22年度の和歌山巴里祭に関しての打ち合わせを行いました。基本方針の確認とゲストの依頼など、一年後の計画を今から策定しているところです。  また今年の和歌山巴里祭の収益金の寄付に関しても協議しました。贈呈式は10月中に行うことで決定していますが、収益金の寄贈先についても煮詰めています。今年は障害者施設の皆さんを優先することを考えています。理事会で図り決定していく手順を踏むことにしています。
  • 和歌山県パスポートセンターに移転に関しての問い合わせへの対応を行いました。JR和歌山駅からセンターが移転することに決定していますが、その移転を納得していない方が多くいます。特別委員会での議論を説明しましたが、結果に関しては納得できるものではないとの指摘を受けました。さらに細かな説明をする予定ですが、透明性の高い仕事をしなければ皆さんからの納得はいただけない時代に入っています。  李下に冠を正さずの教えが思い出されます。
  • 来年春の新規就職について協議しました。和歌山県内の就職事情は厳しいままで、いまから来春の就職先を見つけることは困難なことです。働きたいと考えている学生に対して、和歌山県として働ける環境を整えていませんとは言うことはでません。和歌山県での就職を希望してくれる学生への支援体制が必要であると強く感じています。最終組に近い学生の就職が決まらないと就職浪人やフリーターになることも考えられます。若い人にとって社会人としての生活体験は貴重なものです。組織の仕事を経験してから独立する、転職することは構わないと思いますが、最初からフリーターでは困ります。  そんな話を交えながら、若い人と就職問題について話し合いました。
  • 健康に関しての協議を実施。健康はあって当たり前との意識がありますが、健康は自分で維持していくものなのです。不摂生やストレス、飲酒やたばこなどが行き過ぎると健康を害することになります。未然防止対策に関して方法論を話し合いました。

9/29(火)「県議会閉会」

【県議会閉会】

平成21年9月県議会定例会が閉会なりました。委員会での審議を経た結果、提案された議案は全て可決されました。但し補正予算案の第132号議案と第144号議案に関しては一部政党会派が反対しましたが、他の議案は全会派賛成で可決されました。

また公安委員会委員、教育委員会委員、収用委員会委員の人事案件は全会一致となりました。議会からの意見書として「地方自治のに継続性を守るための予算執行を求める意見書」も全会一致で採択されました。

私はこれらの議案、人事案件、意見書に賛成しています。

この補正予算案の中で、柔道の「電動式収納柔道畳」の購入費用として約3億円弱が計上されている案件に関して様々な議論がありました。予算修正案の提出の動きもありましたが、この一案件を修正しようとした場合、139億円に及ぶ補正予算案の全てに反対の意思表示をする必要があります。この補正予算案は経済対策など必要性の高いものが含まれていますから、139億円の内の3億円のことで反対するとはならないものです。一般的にですが予算案で納得のできないものがあり修正案を提案した場合、それが議会で否決された場合、補正予算の議案に賛成することは立場上難しいのです。この考え方に関して議論を交わしました。

結論として、必要な補正予算が含まれている補正予算案を否決できるものではありませんから、予算修正案の提出はなくなり可決されることになりました。

しかし柔道の「電動式収納柔道畳」補正予算案に関して考えさせられることが沢山ありました。大切な予算ですから無駄に使うことは絶対に止めなければなりません。3億円もの予算ですから、必要性の低いものや無駄遣いと思わるようなものに使うことは許されません。

今回は、「電動式収納柔道畳」が常識的に高いと思われますが、高いと思いながら購入する判断をしたこと、現物を見ることなく決裁したことなどが問題なのです。高額な備品を購入するに際して現物確認をすることなく購入する意思決定をすることは考えられません。例えば自動車を購入するに当たって、現物を見ないで買うことは考えにくいことです。そんなことが机上で行われているのです。

単なる購入業務として仕事を流すことだけは止めたいものです。

この案件に対して、問題提起のある方達と意見交換を行いました。

国でも無駄遣いを精査している最中なのに、和歌山県という地方自治体が依然と変わらない仕事振りで無駄遣いをしていることが問題であること。この価値を優先するのであれば、この補正予算案には反対すべきだとの意見がありました。

経済危機の中、国体関連備品の購入よりも経済対策に予算を振り替えるべきとの意見もありました。生活に困っている人が大勢いる中、3億円ものお金を畳購入費用に充当するのは如何なものかということです。スポーツや文化活動は私達の生活に欠かせないものですが、絶対必要なものである経済に優先させることは問題だとの指摘なのです。

全く逆の意見もあります。国体優勝を目指すことは県の活力を向上させるものであり、勇気や元気を与えてくれるものです。そのことに予算配分することは大切であり、国体優勝を目指している競技団体に対して必要な備品を整える措置をすることは必要であるというものです。

柔道に関係している人にとって行政機関が稽古する環境を整えることは大切なことです。民間や民間企業からの支援や困難な状況にある中ですから、スポーツの支援は地方自治体が実施すべき施策です。スポーツ競技などで稽古する環境が脆弱ですから、国体優勝を目指しているこの機会に設備を整えることは大切です。その価値を優先させるのであれば、比較的高額な備品でも必要性がありますから購入するなどして環境整備を行い、スポーツ力の向上を図るべきだとなります。

このようにこの案件に対して正解はありません。無駄遣いと考えるのかそうでないと考えるのかは、置かれた立場によって異なります。必要性があると考えるのかそうでないと考えるのかも立場によって違います。

「電動式収納柔道畳」が良いのか、通常の畳で間に合うと考えるのかも立場によって違います。稽古の時間を確保するためには「電動式収納柔道畳」は絶対に必要となるのです。

柔道関係者の視点、国体関係者の視点、これらに全く関係のない立場の視点、管理監督する立場の人の視点などで検討すべきものなのです。行政の仕事は生き物ですから、その案件を審査するとは改めて難しいものだと思いました。

それにしても、今回、畳の購入という一つの議案を基にして良い議論が交わすことができたと考えています。

【プチ同窓会】

突然ですが、中学校のプチ同窓会のような会がありました。Mさんの事務所に赴いたところ、まさかこれだけの人数が集まっているとは思いませんでした。宛ら、プチ同窓会の様相でした。東京からも二人が今朝から帰っていて、今日、日帰りで戻るそうです。自動車で片道8時間、往復16時間もかけて和歌山市に戻ってきたものです。プチ同窓会のためにこれだけの時間を要しても戻ってきてくれことに対して、心から嬉しく思っています。

 

【懇談会】

夜は懇談会に参加しました。Aさん、Iさん、Tさんを初め、懇談する時間をいただいた皆さんに感謝しています。皆さんは和歌山県の将来を真剣に思ってくれています。自分達が立ち上がるべきだと考えて行動を起こそうとしています。熱い期待を感じる懇談会となりました。

イギリスのチャーチル元首相の言葉「あきらめるな、あきらめるな、決してあきらめるな」の言葉を紹介してくれました。この言葉を通じて、あきらめなければ何でも叶うことを教えてくれました。

9/28(月)「特別委員会」

【県議会】

県議会は今日と明日の二日間となりました。人事案件などの提案がなされました。また議会運営委員会、クラブ総会、そして和歌山市PTA連合会との会合などが開催され出席しました。

【特別委員会】

行政改革・基本計画等に関する特別委員会が開催されました。新行財政改革推進プランの取組状況に関しての質疑を行いました。

Q.

平成20年度の人員削減は288人、教育警察部門で178人の削減となっていますが、人材削減の必要性は理解するものの、治安を無視して人員削減するのは如何なものかと思います。警察関係の人員削減について説明して下さい。

A.

平成14年度から警察職員の人員削減は実施していません。治安維持や県民の安全を考えプラス155人の人員構成になっています。ただし、一般実務部門の削減は行っています。

Q.

平成20年度の人員削減目標244人に対して実績は288人になっています。肩たたきができるものではありませんから、定年退職と新規採用の差を見込んで244人の削減計画を立てていると思います。そうした中、職員の減少に伴って精神疾患の職員さんが多くなっていると思います。行財政改革は大切で人員削減も必要かと思いますが、行き過ぎると繁忙間からメンタル面での心配がでてきます。ここの点は如何でしょうか。

A.

精神疾患の職員が増えていることは認識しています。所属長への通達や職場復帰後のメンタル面でのケア体制などを取っているところです。

Q.

精神疾患の職員さんが増えると職場が忙しくなり、行政改革をした結果、却って不効率になることも考えられます。自殺やうつ病の発生は県庁だけが例外ではありません。社会と同じ環境にありますから、行財政改革の数字達成だけを推し進めるのではなくて、人としての暖かさも感じられる、数字には表れない行財政改革の取り組みをお願いします。これは意見です。

Q.

続いて和歌山県パスポートセンターの問題です。JR和歌山駅ビルの耐震化に伴い移転することになりました。行財政改革の視点からすると、この業務は市町村に移管すべき事務だったはずですが、何故市町村と合意できなかったのですか。

A.

市町村から拒否されたためです。

Q.

和歌山市に業務移管をしていけば、JR和歌山駅前地下広場に移転するなどの対応ができたと思います。行財政改革であったように、そもそも和歌山市に業務移管をしていれば、パスポートセンターの移転場所は地下広場でも可能だったと思います。

A.

和歌山市が受け入れてくれなかったこと。地下広場の地貸与も拒否されました。

Q.

これ以上は和歌山市の問題ですから続けられませんが、利便性の高いJR和歌山駅からの移転は県民の皆さんの納得を得られないと思います。また公募期間二週間でインターネットによる公募のような疑惑の残るような移転は問題だと指摘しておきます。  以上の通りです。

なお、和歌山県パスポートセンターの移転に関して調査した結果を以下に記します。

和歌山県パスポートセンターが移転することになっています。現在あるのは和歌山市の玄関口であるJR和歌山駅ですが、今度は中心市街地のフォルテワジマに移転することになっています。時期は平成21年11月22日からの予定です。

移転の最大の理由は、JR和歌山駅が耐震補強を実施するため、オーナーから平成21年12月までに全店舗が移転するように通告されたことです。そのため県としては代替地を探しています。近隣である美園商店街やJA会舘、ぶらくり丁なども捜しましたが、適切な建物や場所はありませんでした。

和歌山県パスポーツセンターには必要条件があるからです。

まず面積ですがワンフロアで70坪。バリアフリー対応。車椅子でも出入り可能なこと。耐震補強ができていること。公共交通の便が良いこと。以上の最低条件があります。

知事からはJR和歌山駅周辺で場所がないかと指示があり探しています。ところが条件を満たす適切な建物がありませんでした。

そこで7月17日から同月31日の間、和歌山県パスポートセンターの受け入れ施設を公募しています。それに応募してきたのがフォルテワジマ一社だけでした。

そこで賃料などの条件を詰めていきました。勿論、必要条件は全て満たしています。月間の坪単価はJR和歌山駅では16,000円でしたが、フォルテワジマは10,500円で、優位性があります。

また一度移転した仮に移転した後、また再度移転するとなると移転費用は相当なものになりますから避ける必要があります。設備の配置、電気容量の確保などが必要となりますから、永続的に入れることも条件です。

フォルテワジマは全ての条件を満たしていること。賃料がJRの時よりも安価に抑えられたこと。永続的な使用が可能なこと、そして公募に応募したのが一社だけで他の参加はなかったことから、フォルテワジマ4階に移転することになりました。

勿論、和歌山県パスポートセンターとして公共交通の利便性も必要なことであり、中心市街地にあるフォルテワジマはそれも満たしています。今回の移転の話は、中心市街地の活性化対策とは関係のない話です。

何故、利便性の高いJR和歌山駅にある和歌山県パスポートセンターが、この時期に移転する必要があるのかの問い合わせがあります。以上のような理由から移転するものです。

なお知事もJR和歌山駅周辺、適地がなければ県庁舎への移転も検討したようですが、条件を満たすものではなかったので、フォルテワジマに落ち着いています。

9/27(日)「エフエム和歌山」

【エフエム和歌山】

エフエム和歌山も10月からの番組改編で動いています。和歌山市ですっかり定着した感があります。音楽を主体としながら、地域の交流やいざという時のための防災エフエムとしての役割も認識している地域にとって心強い放送局になっています。

和歌山県の数字的な地域力は全国の100分の1、和歌山市の数字的な地域力は100分の40であることを意識して、地域交流の試験的な取り組みも始めています。秋以降の番組にも大いに期待しています。

【日本航空】

鳩山内閣が精力的に動いています。今までは仕方ないかぁと思っていた日本航空の問題ですが、前原国土交通大臣との会談によって日本航空の体質に問題があることに多くの方が気付いています。同社は再三に亘って公的資金の援助を受けていますが、今回も経営危機に際して産業活力再生特別措置法(産業再生法)に基づく公的資本注入を要請しています。この公的資金投入に関しては考える必要があります。

しかしナショナルフラッグだから国が支援するのは当たり前とはなりません。日本航空といっても特殊な会社ではなくて民間企業なのです。航空会社だけが特別だとするなら、全ての産業が国を支える特別な民間企業となります。航空産業が公的資金の支援を受けられるとする議論と国民の皆さんからの同意が必要です。

銀行への公的資金注入に関しては、銀行危機の度に議論され経済面への影響から、やや拒否意識が薄れています。これは銀行に対する公的資金注入の是非についての国民的議論が交わされてきたと思うからです。尤もそう思わない方がいることも付け加えておきますが。

ところが航空産業への公的資金注入に関しては議論が交わされないまま、特に日本航空に関しては「国の責任において」のような意識があり国からの支援が通っていました。

今回は航空産業への公的資金の是非に関して議論を交わす絶好の機会です。何も日本航空を潰せといっているのではありません。

現在の経営陣に再建を任せるのであれば、要請に基づく公的資本注入をすれば良いと思いますし、体質を刷新して再生させるのではあれば支援を止めれば良いのです。それで日本航空が潰れるかというとそうはならないと思います。これだけの企業ですから、一般的には関心のある民間企業が買収する筈です。新しい経営陣によって再建する方法があります。ただし感情として外資系が参画した場合の問題が残りますが。

つまり公的資金を注入するのか、しないのかの国民的議論がまず必要なのです。最初から公的資金注入ありきではなくて、そこからが始まりです。

公的資金注入とうと国が支援するのだから私達に関係がないように錯覚しますが、全て私達の税金だという意識を持っておく必要があります。現経営陣を信頼して経営を任せるのであれば、公的資金注入は認められるべきものだとなります。

私達の意識が政府を動かす鍵なのです。民主党政権は私達の意見を聞き入れる体制があると思っています。

何気なく進んできたことですが、少し立ち止まって国家的視点で議論を交わす。その結果に基づいて政策を実現させることが民意を反映させたものなのです。

9/26(土)「よっつの言葉」

【朗報】

朝から大変うれしい連絡をいただきました。ここで触れることは見合わせますが、長年お世話になっている方の名誉な朗報です。この件に関して、「当然の結果ですね」と答えると、「皆さんのお陰ですから感謝しています」との答えでした。素晴らしい人物は例外なく謙虚です。今日のこの名誉な話に関しては、11月になったら一緒にお祝いしたいと思っています。

【よっつの言葉】

これも活動開始直後の今日の朝の話です。人間関係をうまく潤滑させる魔法の言葉があると伺いました。誰かのことを腹立たしく思ったら、次の四つの言葉を口にしたら良いそうです。続けて記します。

感謝しています。ありがとう。愛しています。申し訳なく思っています。

この言葉を心に思っていたら誰とでも仲の良い時間を過ごせるようです。ところがいずれの言葉も日本人にとって照れのあるもので、自分から言葉にすることは簡単ではありません。このことを教えてくれた女性は、四つの魔法の言葉を紙に書いて家の壁に貼っておいたところ、家族から笑われたのではがしたそうです。それほど日本人が自然に言葉にすることに慣れていない言葉です。

ですから率先して使いたい言葉なのです。ただし照れ屋の人にとって、紙にして貼りだすのは勇気がいりそうですが。

【仕事がない】

和歌山県内の建設業界は本当に仕事が無くて困っています。県の公共工事はどこに消えているのだろうと思います。今日お話しした方は、仕事をしたくても仕事がないので精神的にイライラしているようです。仕事がない状態で家にいると、どうしてもストレスが溜まり家族に当たってしまうそうです。悪気はないのですが、仕事ができないストレスは予想以上のようです。

仕事ができる喜びと仕事ができないことのストレス。人は仕事を通じて人格を高めていることが分かります。仕事をしたい人のところに仕事が行き渡る。そんな和歌山県にならないと真の景気回復にはなりません。心しておかなければならないことです。

【告別式】

同級生の松本恵昌さんの奥さんがお亡くなりになりました。報恩寺での告別式に参列させていただきました。小学校六年生の時の先生や同級生も駆けつけ、奥さんの無念さを思いました。その先生も81歳。お変わりないと思っていますが、素晴らしい人生の時を重ねていることを感じました。いつまでも教え子のことを忘れていない、そして「片桐君。頑張っていますね」と名前を呼んでくれることに感謝するばかりです。

「この前、見かけた時に声をかけそこねました」と話してくれましたが、先生を見つけて声をかけさせてもらう立場にあるのはこちら側ですから恐縮です。

さて若くしてお亡くなりになった奥さんの告別式は、厳かで悲しみの中に生きる喜びを感じられる今までにないものでした。参列した私達の悲しみは言うまでもありませんが、悲しむだけではありませんでした。悲しみの向こうにある生きることへの感謝と死は怖いものではないという感覚がありました。

生死の境目はなくて、私達は同じ時に生きていた事実こそが尊いものであることを感じさせてくれました。少しだけ早く次の世界に出掛けたような気がしています。

劇団にいた奥さんの友人の贈る言葉は、涙よりも笑顔が素晴らしいことを伝えてくれました。和歌山フラメンコ協会の森久美子会長の贈る言葉はソウルな言葉でした。告別式に響いたあなたを想う歌声は、この場所と天国をつないでくれました。寂しいけれど寂しくない気持ちにさせてくれました。

故人とのお別れではなくて、故人と一緒にいた時を分かち合う不思議な告別式でした。

今日この場所にいられたことに感謝しています。心よりご冥福をお祈りいたします。

【コンサート打ち合わせ】

平成21年11月に予定している和歌山シャンソン協会橋本佳代先生のコンサートに関して打ち合わせを行いました。ゲストとして参加をお願いしているスタジオを訪ねました。時間が少なかったため12時からの打ち合わせになったのですが、嫌な顔ひとつしないで心から歓迎してくれたスタジオ代表者に深く感謝します。

偶然、一緒に訪問した和歌山シャンソン協会役員と知り合いだったため、一気に距離が近くなり良い方向で話は進みました。和歌山県内を拠点に芸術文化活動で活躍している皆さんの活動が、大きくなれるように支援したいと考えています。

今日の素敵な顔合わせに感謝し、これからの活動の領域が時には重なることも期待しています。時間にして1時間でしたが、お昼を欠食した甲斐がありました。これからの楽しみは多いほど良いものです。ポケットがまたひとつ増えました。

【同級生】

同級生の会社に立ち寄りました。K君は昨夜、松本君の通夜式に参列してくれていました。今日は仕事で外せなかったため報恩寺では会えませんでしたが、会社内で松本君の話になりました。そして悲しみを乗り越えて、私達がこれからの時代を築かなければならないと話し合いました。

社会で挑戦してきた貴重な経験を積み重ね、人との出会いと別れを体験してきた40歳代は黄金の年齢だと思います。これからの10年を支える気概を持って活動したいものです。悲しみも喜びも全て心に存在しています。知識ではない大切なものをどれだけ持ち合わせているか。それが人間力です。人間力がある人を社会で活躍できる環境を整えているまちは元気が漲っています。

【打ち合わせ】

後援会事務局長と今後の活動に関して打ち合わせを行いました。早いもので前回の選挙から2年強が経過しています。組織力を強化しながら活動を充実させることを目標に置きました。支えてくれる事務局長が近くにいることに感謝するばかりです。活動の中で恩返しできるように頑張ります。

【打ち合わせ】

引き続いて打ち合わせを行いました。今日も時間が押していて綱渡りの活動でした。何とか遅くれることなく全ての活動を終えることができましたが、精神的にきついものがありました。時間と心に余裕をと思いながら、そうなっていないところです。

これからの活動について打ち合わせを終え、次の会場に向かいました。会場に到着したのは5分前でした。

【お祝いの会】

和歌山市内のアバローム紀の国において吉田育広さんのお祝いの会があり、出席させていただきました。開始直前に会場に飛び込むことかできてホッとしたところです。お祝いの気持ちを表すために、お祝いの会には遅れることはできません。

吉田さんが仕上げた一つの人生をお祝いし、次の人生に向かう旅立ちに立ち会えたことに感謝しています。他人のために尽くした結果が、今日の盛大な会となったと思います。

明日につながる皆さんとのお祝いの会となりました。

とこで何人かの方と旧交を温めたのですが、ホームページを良く見てくれていることが分かりました。ある方は、毎日の活動のボリュームの多さを話してくれましたし、ある方はホームページの報告を見ながら、ある案件の動向を見守ってくれていました。

少しでも皆さんのお役に立っていることが分かり、続けることの力を知りました。

9/25(金)「西本智実さん」

【政治参加】

早くも次回の和歌山市議会選挙に向けた活動が始まっています。統一地方選挙まで、あと2年弱ありますが新人は指導しています。夏の総選挙の影響が色濃くでています。いままで政治に関心がなかった人でも、今回の選挙の参加したことで志を持ち、自らが候補者になろうとしているのです。これは地方議会にとって歓迎すべきことです。今回の選挙の成果のひとつは敷居が低くなったことです。誰でも志を持っていたら政治参加することが可能な時代になったのです。

新人候補予定者と話をしたら和歌山市への希望が湧いてきます。現状に黙っている時代は過ぎ去り、モノをいう時代に入っています。

【社会人への道】

平成22年春に就職が決まっている学生と話しました。既に就職活動を終えていることから、学生最後の夏休みを過ごしています。自宅の田畑の手伝いをしているようです。夏休みですが、しっかりと働いて社会人としての備えをしています。この学生さんの父親は宮大工です。和歌山県内で宮大工を職業としている人は珍しいと思います。数少ない宮大工は超人的な技術を持っています。現在は弟子二人と共に、県内の寺院の改修に入っているそうです。

宮大工の仕事は歴史に評価されるものですし、改修を通じて過去の宮大工との闘いもしています。現在の宮大工も過去の宮大工の技術に負けないものを持っています。22歳の学生では宮大工の道に進むには遅いそうですから、後継ぎにはならないようです。

父親と違った社会人の道を歩き始める準備を行っています。職人の父親からは背中で仕事を教えてもらっているようです。

【つどい打ち合わせ】

来月10月に予定している「県政を語るつどい」の打ち合わせを行いました。案内文の校正や実施内容などが主なものです。開催まで一か月となりましたから、案内状の作成を急いでいます。

打ち合わせの中から皆さんからの期待を感じています。現状には期待できないと思っている人が多いことから、次の時代の到来を期待しています。チェンジの波は大波となって押し寄せています。時代に合わないものを流してくれるようです。

【西本智実さん】

西本智実さんが関西にやって来ました。現在、全国ツアーを行っていますが、大阪市でコンサートが開催されました。案内をいただいたので夜7時からのコンサートに行ってきました。座席は指揮者の西本智実さんの真正面最前列でした。この座席を提供してくれたことに深く感謝しています。

表情、髪の乱れ、指先の動きを全て見ることができました。この座席からのコンサートの雰囲気を言葉で表現することは難しいのですが、二度と訪れないような空間であったことは確かです。

「これが世界だ」。そんなことを思いました。西本智実さんの後ろにはお客さんの座席がありますが、お客さんの中に指揮者が浮かび上がっている光景は言葉にできないものです。

世界を相手に戦っている凄さが伝わってきます。若くして世界で戦っている姿を直接見ているだけで勇気がもらえます。

タクトに乗せた音符がメッセージを伝えてくれます。

小さい世界での葛藤や悩みなどは、世界レベルからすると全く問題がないことだと教えてくれました。舞台で自分を表現することの難しさ、この場所に立つまでの挑戦する姿勢も伝わってきました。そして、ここにいることの幸せも感じました。

鳴りやまない拍手は、大きなうねりになって響きました。確かに拍手の力は天井を突き抜ける強い感動の気持ちが乗っていました。拍手がつながって龍のように昇っている様子が見えました。私達の中に昇龍は存在しているのです。

この3時間弱のコンサートの時間を得られたことは、人生の損得でいうなら多いなる得です。本物に触れる、本物を聴ける機会は滅多にありません。感動ではなくて勇気をもらえるコンサートでした。

【帰り道】

大阪市内からの帰り道。和歌山市に入って休憩したところで知人によく似た顔がありました。こんな時間にこことで居る筈はないと思っていたところ、先方から呼び掛けてくれました。言葉を交わすと何故、夜売店にいるのか分かりました。

この方は店舗を経営していますが、ここのところ売り上げが減少していることから生計に支障がでるまでに及びました。そこで昼間、自分の店舗での仕事を終えた後、この売店は24時間営業ですから、夜の時間帯にアルバイトに来ているのです。今まで成り立っていた商売でも成り立たなくなっていることに危機感を感じます。

何とかしなければならない光景に出合いました。

9/24(木)「常任委員会」

【常任委員会】

文教委員会が開かれました。簡略版ですが主な質疑は次の通りです。

Q.

平成20年度から始まっている「地域共育コミュニティ」の取り組みですが、平成20年度の成果と平成21年度の取り組みについて説明をお願いします。和歌山市の場合について説明して下さい。

A.

平成20年度の成果は20の市町で22本部を設置しました。これ以外にも8つの町で町の独自財源によってこの取り組みを実施しています。学習指導や登校下校時の見守り、安全指導、環境整備などに関わってもらっています。またクラブ活動との連携も図ってもらっています。
 和歌山市では、西浜と西脇の2つの本部を立ち上げています。

Q.

地域の教育課題を学校と地域、家庭が一体となって取り組む「地域共育コミュニティ」ですが、和歌山市では二か所で取り組みされているだけでは、当初の目的が達成されていないように思います。他の地域の考え方や今後の拡大方針に関しては如何でしょうか。

A.

中学校区では2か所のコミュニティ本部を立ち上げているだけですが、全中学校区に設置する考えを持っています。成功事例を紹介しながら展開を図りたいと考えています。
 県全体では、平成20年度は18市町、平成21年度は20市町となっています。全体で30市町ですから過半数は達成しています。

Q.

不登校やいじめ、学力などの諸課題の解決を図ろうとするのが「地域共育コミュニティ」だと思います。より多くの学校、地域で取り組みがなされるように期待しています。そのためには予算が必要ですが、次年度以降拡大するに当たって財源の確保はできるのですか。  また県の方針では全ての市町にコミュニティ本部を設置することを目指していますが、財源と比較してそれは実現可能なものですか。

A.

この取り組みは国が力を入れていて、全国の中学校区での設置を目指しています。ただし発足当時から国が言っていることですが、この政策は3年間で打ち切りの予定です。従って、市町村への財源は3年で補助金は切れるため、財源がなくなってもこの取り組みが終わらないようにしくみを作りたいと考えています。既に8つの地域で独自財源に基づいた取り組みを行っていますから、それをモデルにしながらお金が無くても続けられるしくみを考えていきたいと思っています。このように県の支援は、地域の声を聞きながら考えていきたい。

Q.

桐蔭中学校では定数が少ないことから団体競技のスポーツクラブがないものがあります。小学校時代にスポーツに親しんでいて文武両道を目指して桐蔭中学校に入ったものの、クラブ活動ができなくて目標を失っている生徒もいます。クラブの設立は難しいと思いますが、高校のクラブと合同練習を行うなど生徒の希望を叶えられる対応はとれませんか。

A.

桐蔭中学校では現在、陸上、卓球など5つのクラブが設置されています。桐蔭高校は三つの学校が同居していることから校内が狭く、特に体育館でのクラブ活動には制約があります。しかしやる気のある生徒のために、平成21年6月から中学三年生に限って高校生のクラブ活動に練習生として受け入れすることにしています。

Q.

それだけでも進歩だと思います。できれば技能に優れた中学生のために二年生であっても高校の練習に参加できるしくみも検討して欲しいと要望いたします。文武両道を目指して入学している生徒もいますから、拡大に関してもよろしくお願いいたします。

Q.

ゴールデンキッズ発掘プロジェクトについてです。選ばれた生徒同士の練習はお互いを高めあえると好評です。ある学校の生徒は、その学校では運動神経が飛びぬけていたのですが、他の選ばれた生徒と一緒になることによって、自分のレベルの低さを感じ今までよりも練習を強化しています。保護者も子どもを送っていった時の待ち時間に、保護者指導をしてくれているようですが、これも好評です。
 国体に向けてのゴールデンキッズ発掘プロジェクトの取り組みについて。また現在選ばれている生徒の将来像はどのように描いているのか、お答下さい。

A.

このプロジェクトも四年目に入っています。対象である小学校四年生から六年生までの三学年がようやく揃いました。6年後は、現在の小学校六年生は高校三年生になっていますからジュニアの主力選手に育っていると思います。問題はこのプロジェクトメンバーは小学生9,800人のうち約40人ですから、国体を目指すためにはどうしても底辺拡大が必要です。また国体以降もレベルアップを図る取り組みが必要だと考えています。
 中学生になった後も、その子どもに適したスポーツを選択してもらい、専門家の指導やその中学校に専門のコーチがいない場合には派遣することも考えています。勿論、今年から始めたスポーツに優れた生徒の中学校区を超えた入学も対策の一つです。
  指導者との出会いを偶然から必然になるように仕向けたいと考えています。

Q.

優れた指導者は競技選手にとって必要なことです。先生の指導者だけではなくて、例えばフェンシングでオリンピックを呂座している和歌山県出身の大学生がいますが、そんな世界レベルの生徒が和歌山県に帰ってきた時に生徒の指導に入ってもらうなど、メンタル面も含めた指導も必要かと思います。これは要望です。

Q.

国体に備えての準備が進んでいます。柔道の「電動式収納柔道畳」を選定した理由と他の製品との違いについて説明して下さい。他の製品では新県立体育館に対応できないのでしょうか。

A.

「電動式収納柔道畳」は移動が容易であり、当該施設のメインアリーナや武道場、隣接するビッグホエールでも強化練習や大会にも使用できるなどの利点があり、限られたスペースのアリーナ面積を多目的に利用できることから、公共のスポーツ施設として導入する適切であると判断しました。
 他の製品との違いにつきましては、アリーナ床下から畳がせり出す「床転換システム」や「壁面収納畳」がありますが、工事費の増大や利活用や費用対効果の観点から、本備品の方式を選定したところです。

Q.

「電動式収納柔道畳」を作っているメーカーは事実上一社であり、随意契約になるのではないですか。また単価からすると世界から入札に参加できると思いますが、その点は如何ですか。

A.

「電動式収納柔道畳」の発注の担当課は総務事務集中課になります。担当課によりますと、本備品を発注する場合、「政府調達協定及び我が国の自主的措置を求める基準額並びに邦貨換算額」に照らすと、1案件で3,500万円以上になることから、国内メーカーに限らず世界中のメーカーが入札に参加できる一般競争入札になるとのことです。
 本備品の仕様は、県が導入を計画している製品と同等以上であれば対応できると考えており、教育長が本会議で答弁したとおり、仕様書には同等品と記載することとしています。
 なお仮にメーカーは1社であったとしても代理店は数社ありますので、代理店が入札に参加することは可能になると聞いております。

Q.

随契ではなくて入札をするということですね。一般質問で取り上げられたことから、県民の皆さんから見ると価格が高いことで注目されている事例となっています。県民の皆さんからの問い合わせもあり、この議案に賛成することによって、私達も当局同様説明責任を果たす必要が生じます。疑惑の残らないような入札手続きになるようにして下さい。

【打ち合わせ】

今さらですが、ミニボートピア誘致に関しての市長の政治姿勢のあり方に関して意見をいただきました。本来、市長がまちづくりに関しての方向性の決断があって議会に提案し、賛否を求めるのが通常です。今回の対応は決断をしないで機会に丸投げしていることから、その姿勢は褒められたものではないし、和歌山市のまちづくりの後退であると指摘を受けました。

「和歌山市を含めて和歌山県のこれからはどうなっていくのか」。変わらない和歌山県に対して厳しい意見がありました。誰が答えてくれるのか、変化への期待が高まっていることを感じています。

【デジサポ】

総務省の取り組みであるデジサポの活動。今月から和歌山市への説明会に入っています。既に20回を数え、地上波デジタル化に向けての理解を得る活動を続けています。一度、説明会を聞きたいと思っていたことから、土曜日に計画しているセラヴィ神前でのデジサポ説明会の打ち合わせに立ち会いをさせてもらいました。

 

【訪問活動】

和歌山市内の建設会社を訪問しました。依然として和歌山県での公共工事は減少していることから、建設業界を取り巻く状況は益々厳しくなっているようです。緊急経済対策の効果は全く感じないと厳しい指摘がありました。導入されている新しい入札制度は和歌山県の事情に馴染まないと意見をいただきました。ここでは会社の垣根を取り払って、若い経営者の皆さんが勉強会を行っています。入札制度の不具合や疑問点について勉強する機会を得たいので、勉強会に参加させてもらえるよう依頼を行いました。現場の若い経営者の意見を聞いて対応したいと考えています。

【地元密着】

ある地域で、地元の皆さんのことを大切に考えている経営者がいます。会社の発展も大切ですが、それよりも地域の発展を第一に考えています。地域と共に発展するために必要なことは信頼です。長年に亘って築いてきた信頼関係を何よりも大切にしています。積み重ねてきた信頼とは約束を守ることが基本です。小さな約束でも、約束した限りは守ること。その小さな積み重ねが大きな信頼になっています。

ところがある日、地域の方が事務所歩を新築して竣工式を行うことになったそうです。勿論、出席で返答していたのですが、経営者本人が仕事の都合で竣工式に行けなくなったのです。そこでナンバー2の方に代理をお願いしたのです。竣工式当日、ナンバー2の人も都合が悪くなったため欠席しました。ナンバー2の人は経営者と同じような親密なつきあいをしていなかったことから、欠席しても差し支えがないと判断したためです。

後でそのことを知った経営者は、ナンバー2の人の行為に憤りました。長年の信頼関係を築いてきたのに、無断で欠席したことは一番大切な信頼関係を壊すきっかけになってしまったからです。竣工式に招いてくれることは名誉なことであり、その意味を知っておくべきなのです。

信頼構築は時間がかかります。それに対して信頼をなくすことは一瞬です。信頼を築いてきた人とそれ以外の人では温度差はありますが、極力経営者と同じ思いを持って対外的なつきあいをしたいものです。

【懇談会】

夜は懇談会に出席しました。参加したのはKさん、Fさん、Mさんです。これまでの和歌山県のこと、これからの和歌山県のことに関する意見を聞かせてもらいました。主な意見は次のようなものです。

官僚や公務員は政策を立案することに長けています。元々企画力はあるのですから、情報が集まる官僚組織や県組織と政策論議を交わしても、一方的に勝てるとは言えません。仮に議論で勝ったと思っていても、それは譲ってくれているだけのことです。目的は議論で打ち勝つことではなくて、わが国や和歌山県が発展し、私達の幸せな暮らしを実現させることですから、議論の勝敗自体に拘らなくて良いのです。

むしろ政策立案の骨子作成を官僚組織に任せ、議員は現場の意見を聞きとることに重点を置くべきなのです。政策の中に現場の生の意見を取り入れるようにすることがより大切なことです。揃いも揃って現場に行かないで政策論議をしても意味はないのです。それだけなら政治家の存在価値はありません。それよりも官僚組織に勝っているのは現場の意見を背負っているといえる自信です。現場の皆さんが味方についてくれていることで、官僚組織と互角に渡り合えるのです。

政治家が官僚と机上の論議を交わすだけでは、私達の代表とは言い難いものがあります。現場に飛び込んでくる、皆さんと一緒に汗を流すことから代表した意見を提言することができるのです。

基本的で大切なことを忘れないように仕事をさせていただきたいものです。

9/23(水)「慰問活動」

【慰問活動】

在宅ケアセンター「しあわせ」への慰問活動を行いました。今回は新堀玉三郎のチームに加えていただいての参加でした。ずっと以前から玉三郎さんは慰問活動を続けていて、訪問した福祉施設での慰問は900回を超えています。私が参加させてもらったのは800回を超えた頃でしたから、それから100回以上の慰問を積み重ねていることになります。本当に素晴らしい活動です。

玉三郎さんの目標は慰問活動1,000回を達成することです。今はそのことに全てを賭けています。と言うのも玉三郎さんは癌と闘いながらの慰問活動を続けているからです。命を賭けて大好きな踊りを皆さんに披露しています。

「舞台で死ねたら本望」だと玉三郎さんは話していますが、それほど舞台を愛しているのです。全力で打ち込める何かがある。それだけで人生は輝きます。

知り合った頃からすると体重は15kgも減少しています。痩せていますし、慰問と慰問の間の時間には病院治療を続けているのです。慰問の舞台に立っていると元気なので、このことに気づく人は少ないと思います。私は舞台の袖から大丈夫かなと、心配心を抱きながら見届けています。舞台に上がる前は、「体調に気をつけて」と、舞台から降りた時には「身体大丈夫」と声を掛けています。それほど大変な中、皆さんに喜んでもらえることを生き甲斐にしているのです。

福祉施設で玉三郎さんを見掛けたら、心の中で結構ですから「無理をしないで頑張って」と声を掛けて欲しいと思います。

今日は玉三郎さんのチームの一員として一曲歌ってきました。今日は舞踊の他、フラダンスもありましたし、サックスホーンの演奏もありました。みんな玉三郎さんの負担を少しでも少なく、そして慰問活動を一層盛り上げようとしての参加です。

 
在宅ケアセンターしあわせでの慰問活動で一曲

みんなの心意気が通じたのか、多くの拍手をいただける会となりました。皆さんと一緒の楽しい時間となりました。舞台が終わってから、皆さんと今日の舞台の話をする歓談が楽しいひと時です。

今日も元気で慰問活動を終えましたが、月末にまた予定されています。命を削っての慰問活動。その気持ちが前面に出ています。何としても1,000回を達成して欲しいものです。みんなで支えて達成してもらいたいと願っています。

 
癌を押して慰問活動を続けている玉三郎さん

ところで「しあわせ」での慰問活動は初めてでしたが楽しいものでした。歌っている時は拍手で盛り上げてくれましたし、声援もいただきました。職員さんの中に和歌山フラメンコ協会会員の方もいて、ぐっと親しみを覚えました。和歌山フラメンコ協会に迎え入れてくれたことに感謝したくなりました。みんな、どこかでつながっているのです。福祉、文化、そして元気な広がりが続いて行くことを期待しています。

【その他】

  • シルバーウイーク明けの打ち合わせ。知人から励ましての連絡をいただきました。何としても私達で支えたいというものです。休日にも関わらず嬉しい声を聞かせていただいたことに感謝しています。来週、会って諸課題について話し合うことにしています。
  • いつも励ましてくれているTさん。「どこへ行っても評判を聞いていますよ」と声を掛けてくれました。Tさんは今日も汗びっしょりで頑張っていました。「私達の声を聞いてくれる人は今までいませんでした」と顔を見て笑ってくれました。笑顔のふれあい、最高の一瞬です。
  • 運送業界の方は、夕方懇談した後、「これから仕事で岡山県まで行きます」と平然と話しました。休日は不規則ですし、夜の仕事は当たり前のことだそうです。家族がいる身にとっては辛い仕事だと思いました。安全運転で気をつけて、和歌山市に戻って欲しいと願っています。

9/22(火)「難しいこと」

【難しいこと】

和歌山ゴールドライオンズクラブ小倉会長と話した時のことです。一昨日、一緒に作業所の訪問を行ったのですが、直接作業所を見てもらい懇談してもらったことで、実態を把握してもらいました。直接訪れたことで、ライオンズクラブとして支援することの必要性と正当性は理解してくれました。

小倉会長が、市内のライオンズクラブに訪問した結果と支援の必要性を伝えてくれるのですが、「直接見ないと現場のことを伝えるのは難しいですね」と話してくれました。

全くその通りです。現状を見たことがない、当事者と話したこともない人に、現場の状況を正確に伝えることは困難なのです。

例え感じ方が違っても、一緒に現場を訪れることが良いのです。行っていない人に現場の空気を伝えることは、どれだけ言葉を尽くしても難しいことに変わりはありません。

勿論、役割分担がありますから全員が同じ行動をとることは効率的ではありませんから、代表者が現場に行って見てきたことを伝達することは有効な方法です。ただ現場の生の声と実態を見た感覚を共有することは困難なだけです。

代表者が見てきたことに賛同してくれると良いのですが、非建設的な反対意見があると大変です。そんな事態に備えて、現場を訪れた時にはたくさんの質問をすることになります。それぞれの作業所の実情を知っておかないと、他の会員から支援する意味の説明を求められた時に答えられないからです。

人を説得するためには、まず現場を訪れて実態を知っておくこと。その空気を感じておくこと。話し合っておくことなどが大切です。それをしておかないと説明に迫力は出ませんし、質問に耐えられません。

人前で話をさせてもらう時も同じです。

他人から聞いた感動的な話を自分の言葉で人に伝えようとしても、感動的な話にはならないことが多いのです。それは自分が体験していないからです。現場で感動体験した人だけが、その感動体験を人に伝えることができるのです。

理由は簡単です。現場の情報を100だとすると、現場体験をした人が他人に伝えられるのは、50もあれば良い方だと思うからです。でも言葉にするのは50であっても潜在部分に言葉にしていない50がありますから、話にかなりの余裕があるのです。例えば話を終えた後に質問があっても、その大部分に対応することは可能になるからです。

ところが他人の感動話を聞いた私がそのことを他の人に伝える場合、50を基にして話をしますから、相手に伝えられる情報は20から30位になると思います。現場では100のことなのに伝えられる情報は20だとすると、どれだけ感動的な話であっても、その情報量で相手を感動させることは難しいのです。

何よりも現場を体験していないので、話していても状況が浮かばないので拡がりがないのです。そのことは話している自分が一番よく分かります。私も他人の感動話を引用させていただいて話をすることがありますが、自分が思っている程、反応や食いつきは良くありません。

それよりも、小さくても自分が体験した感動話をする方がずっと反応は良いのです。自分の体験を自分の言葉として相手に伝える。これが感動を伝達する方法です。

体験を重ねること、現場を訪れることが相手を説得するための最強の方法であり、規則やルールを変える際には力を発揮します。

9/21(月)「情熱」

【市政へ】

ある市長候補が訪ねてくれました。某市長選挙への立候補を考えていることから訪ねてくれたものです。「今のままでは市はもっとひどい状況になる。何にとか賑わいを復活させたい」と抱負を語ってくれました。時間にして約1時間、その人柄も感じることができました。

保守的といわれているこの市ですが、ここにも市長に立候補しようと思う人が登場しています。今までは何か得体の知れないものに巻かれていて発言できなかったものがあったのですが、霧が晴れたように視界が拡がっているように感じます。地域全体が今の体制以外のものを認めないという空気があったのですが、それが消えつつあるようです。尤も、圧力もあることも知りましたが、それらに屈しないでこのまま突入する意味込みです。

一般的によくあるのが、支援者のところへの電話、仕事の取引先への圧力などですが、それは日本の誇る世界遺産に登録したいくらいのやり方です。新しい風と古い防波堤の戦いのようです。停滞しているまちに必要なものは、どちらが良いのか明らかです。

【情熱】

若い情熱に触れました。今夜、学校教師を希望している若い人と懇談の機会がありました。和歌山県の場合、教師の新規採用は狭き門です。競争が厳しいことから、保護者は別の道も考えて欲しいと思っているのですが、子どもは「絶対に教師です。天職だと思っています」と明確にこれからの道を話してくれました。他の道はなく教師の道があるだけ、そんな力強さを感じ取れました。

何事にでも必要なものは情熱です。才能や知識も大切ですが、それを上回るものが情熱です。子ども達に教えることは科目だけではなくて生き方もあります。自らが生き方を悩み考え、自分の生きる道に辿り着いた人でないと、人に指導することはできません。単に学問的な知識を持っている人よりも、転職であると言い切れる情熱を持った人が教師に適していると思います。

これから社会に出ようとする人からは、伸び行く情熱を感じます。これから飛び込もうとする社会に期待していることも判ります。若い人たちが飛び込んでくる社会を作っているのが先に社会に出ている私達大人です。若い人の期待を失望に変えさせないためにも、しっかりとした社会を築いておく必要があります。

社会に出て私達の後に続く人が、社会で目指すべきものは「まだまだ遠くにある」と思うくらいに到達地点を先に示さなければならないのです。簡単に辿りつけるようなゴール配置をしているようでは駄目なのです。

期待を持って社会に出る。期待が希望に変化し、希望の先に目指すべきものを見つけられる。そんな社会を作って若い人達を待っておきたいものです。

教師という仕事は大変だと思います。人づくりは社会の基本ですが、人づくりは短期間で成果が見えないものだからです。学校を卒業して社会経験を積んで、何十年後かに成果が出てくるものです。その基礎を作ってくれるのは義務教育の時の教師ですが、大人になったかつての子どもは、その時代の恩師の顔を思い出すことは少ないと思います。それでも人としての土台を作ってくれた教師に間接的に感謝しています。

自分が小学校時代の恩師の年齢を追い抜いてしまった頃、教師の偉大さと無限の愛を知ることになります。当時の先生方も、今では大半の方が定年を迎えています。先生方の人づくりは、自らが定年なった後に実って完成に向かうのです。

これからその教師の世界に飛び込もうとする若い人がいます。これから長い、長い教師生活が待っています。情熱ある若い教師が、情熱の大きさに比例する人材を育ててくれるものだと確信しています。

9/20(日)「議会の感想」

【議会の感想】

いつも応援してくれているHさん。「一般質問はテレビで見たよ。議会で忙しいと思ったので休みに連絡をしました」と連絡を受けました。一般質問の放送の後、数人でそのことを話してくれた様です。

「不妊治療の問題は女性として取り上げて欲しかったテーマです。医療保険適用になるかどうかは別にとして、このようなテーマを今回取り上げてくれたのは嬉しいことです」との意見があったようです。

共通の知人である飲食店経営者からは、「お客さんの話で時々噂になっていますよ。政治家のことは大抵、悪口を聞くのだけれども、片桐さんのことは良い話ばかり聞きますよ。珍しい存在ですね。嬉しく思っています」との意見だったそうです。

自動車販売店経営者の方からは、先日来てくれましたと連絡を受けたそうです。言うだけの政治家が多いのに、話を聞いて本当に会社に顔を出してくれたことを喜んでくれたそうです。

Hさんからは、「あちらこちらで良い噂を聞くので、自分のことのように喜んでいます。言うだけで何も実行していない政治家を知っていますから余計に違いが判ります」と励ましてくれました。

今日のこの話だけでも元気が出るものでした。

【慰問活動】

連休中の慰問活動のお誘いを受けました。9月23日は通称シルバーウイークの最終日ですが、この日に福祉施設への慰問活動を予定しています。慰問は1時間ですが、一曲だけでも来て欲しいと依頼を受け、慰問開始時間の最初の辺りで行くことにしました。

この方は今日も明日も福祉施設への慰問を続けています。休みも関係なく慰問活動を続けていることに敬服しています。なかなか出来るものではありません。23日には、一緒に行けることを楽しみにしています。

【評判】

衆議院選挙が終わり、世間も少し落ち着いてきました。思ったほど政権交代に対する不安はなく、首相支持率を見ても期待が大きいことが分かります。変わってみたら、ダム建設の中止や障害者自立支援法や高期高齢者医療制度の廃止に向かうなど、今まで反対意見が多いのに廃止できなかった法律が簡単に廃止に向かっているように感じます。今までは何だったのかと思わざるを得ません。

政権が交代すると、評判が悪くても変えられないと思っていた法律が変えられることを実感しています。野党の議員、または候補者が地元の意見を聴いて周ったことから、私達の声が国政に届いているのです。一方的な押し付けの法律ではなくて、現場の意見に基づいたしくみを作ろうとしている姿勢は新鮮です。

鳩山政権滑り出しの評判は上々です。

【応援】

Kさんもいつも応援してくれています。今日も休みにも関わらず励ましの言葉をいただきました。「この和歌山県を変えて下さい。私達の周囲では何が何でも期待しています。地方分権に向かっている今、我々の代表は我々の中から出てきて欲しいと強く思っています」。

熱心な話を伺いました。「誰に聞いても良いと言う人は他にいないですよ。珍しい存在です」と持ち上げてくれました。

国が変わったのですから、地方もこれまでと変わらなければならないと思います。何時、誰が立ち上がるのかに期待が集まっています。

【お悔やみ】

同級生Mさんの奥さんがお亡くなりになりました。実に闘病生活4年間の戦いの末、天国に旅立たれました。心からご冥福をお祈りしています。

訃報に接し、お悔やみに伺いました。既に同級生のUさんとMさんが先に来てくれていました。今夕、4時過ぎの不幸事だったようです。

奥さんとはフラメンコのライブで何度もお見かけしています。やや辛そうな表情だったので心配していたのですが、こんな事態になるとは思いもよりませんでした。闘病を続けていることが分かっていながら、何もできなかったことが辛く思っています。

通夜式などは彼岸明けになりそうです。心からご冥福をお祈りしています。

9/19(土)「作業所等訪問」

一日かけて和歌山市内の作業所を初めとする施設や活動家を訪問しました。直接作業所を訪れることで置かれている実態が理解できますし、現場で活動している皆さんと意見交換できたことは意義深いものでした。土曜日そして連休の初日にも関わらず応対していただいた皆さんに感謝しています。

最初に訪れたのは和歌山ダルクです。薬物中毒患者方々の治癒と更生、社会復帰までのお手伝いをされている団体です。代表者とは数年前から知り合い、その大変な活動を陰ながら応援しています。薬物中毒になると、一生薬の影響と戦い続けなければなりません。油断をしたり支えてくれる人がいないと再び転落してしまうのです。和歌山ダルクは、薬物中毒と闘う方達を支えています。本人へのカウンセリングや保護者の方との話し合い、レクリエーションを通じた自立支援活動などによって支え続けています。

ダルク和歌山では、本当に命を賭けた闘いを続けているのです。ようやく拠点を設けて通所でカウンセリングができる体制になりました。但し入所施設はないので、重度薬物中毒の方は他府県のダルクに協力してもらい、住み込みでの治癒に当たってもらっています。

さて活動の更生の一つの方法として行っているのがレクリエーションです。人は何かの楽しみがないと苦しいことだけを続けることはできません。そこで和歌山ダルクではタップダンスの取り組みを行っています。代表者がタップダンスの心得があるので練習を行っていて、平成22年1月には、和歌山市内の支援組織の会場を借りてイベントを計画しています。そこでタップダンスの成果を披露するため練習を続けているのです。何かの支援をしたいと考えています。

厳しい環境ですが負けることなく頑張り続けていることを嬉しく思いました。ダルクの活動を支援する広がりもあるようで、和歌山市に欠かせない活動になっていることを喜んでいます。

続いてくじら作業所を訪ねました。障害者福祉サービス多機能型事業所として障害を抱えている方々が元気に働いています。ここでて有名なのはパウンドケーキ、クッキー、パンなどのお菓子です。和歌山ビッグ愛やアバローム紀の国で販売していますが、これも市内の飲食店のオーナーシェフから作り方を教えてもらって、今では自立するために欠かせない仕事になっています。また割り箸やごみ袋の詰め込み作業の仕事も請け負っています。飲食店で使用する割り箸を、一つずつ割り箸袋に入れていく作業です。この割り箸作業は、市内で有名な居酒屋のオーナーがこの仕事を発注していることを知りました。知らないところで善意の輪が広がっているのです。

余談になりますが、パウンドケーキ作りを指導した飲食店も、割り箸作業を依頼している居酒屋も、いつもお客さんで満員、とても流行っています。オーナーの温かい気持ちが、お店づくりと運営に染み込んでいることが分かりました。素晴らしい人たちに支えられて作業所は運営できていることを知りましたし、そんな気持ちを持ったオーナーのお店はお客さんが集まってくることも知りました。善意は巡り巡って戻ってくるものです。この二人のオーナーのことは知っていますが、こんな活動を続けていることを知ると、そのお店に行ってみたくなります。勿論、この活動を知らなくても、お店の雰囲気は優しくて温いので流行っているのです。

ところでくじら作業所の由来は、最初に作業所のあった場所から和歌山ビッグホエールの雄大な屋根が見えたことと、作業所としていつか大海原に泳ぎだしたいという願いから名付けられたものだそうです。加えて、くじらは和歌山県のイメージに合っていますから、地域に溶け込んだ作業所として活動を続けていくことを嬉しく思っています。

続いて難病患者。中途障害者の共同作業所であるワークショップフラット、就労継続支援B型事業所のひまわりを訪ねました。ワークショップフラットは働く場の提供と、社会との接点を持つ場として働く障害者の方々を支援しています。ただ月収は1万円程度ですから、厳しい環境で働いているのです。

ひまわりの得意分野はお弁当づくりです。最大一日100食を提供したこともあるように、障害者の方々が丁寧、生き甲斐を持って食事を提供してくれています。一日平均70食の配達を行っているように、支援が広がっていること、地域に溶け込んでいることも事実です。

このふたつの事業所も支援したいと考えています。

午後からはピュア作業所を訪ねました。1999年に開所していますから10年が経過しています。その間、人の入れ替わりがありますから、現在も残っているのは代表者の大東さんだけになっています。それほど作業所の環境は厳しいのです。一日の収入は約360円、一か月でも8,000円程度の収入です。作業所の厳しい環境と働く人の生活の厳しさが分かっていただけると思います。

それでも前向きに明るく仕事をしていることを嬉しく思っています。作業所に留まるのではなくて技能を身につけ、そして社会人としてのマナーを見につけて、社会に挑戦してもらいたいとの作業所としての方針があります。挨拶ができることや決められことを守ること。社会人として最低限必要なマナー教育も行っているのです。

大東さんから、総選挙におけるJR和歌山駅前での応援演説を聞いてくれたと話しをくれました。とても良かったと褒めてくれました。これはとても嬉しいことです。見えないところでつながっている。そんなことを感じました。

和歌山盲ろう者友の会を訪ねました。視覚と聴覚に障害を併せ持つ人のことをいいます。和歌山県内には盲ろう者の方が約350人いるようですが、和歌山盲ろう者友の会で関わっている人は10名余りだそうです。それだけでも大変な活動です。

実は先日、事務所で友の会の方達と懇談する機会がありました。その時、他にお客さんがいました。懇談を終えるのを傍で待ってくれていたのです。友の会の方達が帰った後、お客さんに「長い時間、お待たせしました。申し訳ないです」と言うと、そのお客さんは目に涙をためて「全然。良い話を聞かせてもらいました。何かできることがあったら連絡して下さい」と話してくれたのです。聞く人が驚き生き方に感動するほど、盲ろう者の生活は厳しく、その盲ろう者を支援している友の会の活動は大変で優しいのです。

この活動を支援しなければ一体誰を支援するのでしょうか。人であればそう思うのは当然のことです。活動するための拠点がないことが最大の悩みで、この悩みを解決するのは厳しいのですが、活動の下支えだけでも出来たらと考えています。

知的障害者通所授産施設のマウンテンラブでは、30人の方が働いています。月収は約1万円。障害者の方が働いて生活をすることは大変なことなのです。それを快適な環境を提供し支援しているマウンテンラブの活動は素敵なものです。勤務時間は午前9時から午後5時までとなっています。これは通常の会社とほぼ同じ勤務時間です。厳しいようですが、社会人として朝から夕方まで決まって働くことは当然のことですから、社会生活を過ごせるように身体に染み込ませているのです。

どこででも生きていけるように、愛情を込めた厳しさで働く場を提供しているのです。とても素敵な活動に触れさせていただきました。

他にもみどりの家と、ひいふうみい共同作業所の二つの作業所の活動も支援しています。和歌山市内にはまだまだ作業所がありますが、時間の関係から、今日、話し合えたのは以上の皆さんでした。全ての皆さんが幸せになれることを心から祈っています。

9/18(金)「県議会一般質問四日目」

【一般質問】

早いもので県議会も一般質問最終日を迎えました。一般質問が終わると常任委員会、特別委員会へと進み、採決へと向かいます。中盤を過ぎると加速度をまして終盤に向かっていきます。日時が過ぎることを本当に早く感じます。

先輩同僚議員の一般質問を聞いていると、県政の課題が良く分かり勉強になります。今日はクレー射撃の競技場の問題の議論が交わされました。候補地は湯浅町の山田山です。 

この場所へのクレー射撃場建設に関わる必要経費が県議会補正予算として計上されているのですが、地元同意に関し湯浅町の動向を確認しなければならない問題です。知事は、地元同意取り付けは湯浅町の責任であると答弁しているように、地元同意が得られるか否かが問題です。国体協議の全ての種目を県内で開催したい気持ちは分かります。そのためには競技のある施設建設も必要なものであることは理解できます。ただし地元が必要と思っていないのであれば不必要ですし、地元が誘致して欲しいというのであれば誘致すべきものです。湯浅町の意向の確認が必要です。

昼間のクラブ総会では議員定数削減問題について協議しました。会派「真わかやま」としては定数削減を図り、全体で39人から42人の間で幅を持たせて競技をすることを確認しました。また定数を決定する時期に関しては、平成21年12月議会で定数を決める方向で協議をすることも確認しました。

議会終了後、パチンコ税に関する勉強会に出席しました。この問題は和歌山県内のパチンコ店に関してはパチンコ台に課税することを検討する勉強会を発足させていますが、業界のことを学ぶための勉強会の位置付けです。未だ何も決定している事柄はありませんが、なるべく勉強の機会があれば参加したいと考えています。

【障害者施設】

和歌山市内の障害者施設と連絡を取り合いました。連絡したのは、和歌山市内のラインズクラブの、秋の社会貢献活動に関しての協議事項があるため、明日、それぞれの作業場を訪問するため日程調整をしたものです。皆さん快く訪問を迎え入れてくれることなりました。明日から秋の大型連休に入りますが、パン焼きや弁当の調理や配達などの仕事などで休む暇もないところがありました。本当にご苦労様ですと言いたくなります。

障害者の皆さんが働いているところにお邪魔をして、意見交換を図ると共に、何か支援できることを探して提案する予定です。明日10箇所の障害者施設にお邪魔させていただく予定です。

【懇親会】

夜は県議会の同期生が集まりました。同じ統一地方選挙で初当選した県議会議員11人で「11人の会」を結成しています。和歌山県は広いため、議会開会の時に全員が顔を合わせる程度ですが、この合間を交流の機会として活かしています。本日は9人の同期生が集まって懇親を深めました。選挙区も党派も違いますが、このメンバーは腹を割って話し合えるのです。

今日の教訓。向かい合った相手を説得するためには3秒間、相手の目を見つめることだそうです。ただ3秒見つめるだけではなくて、「あなたのことを思っていますよ」のメッセージを心に秘めて見つめることで、相手に気持ちが伝わります。コミュニケーションはそこから始まるそうです。

先生と患者さん。夫婦、友人との関係など、全てに当てはまることだそうです。でも向かい合う3秒は意外と長いのです。

9/17(木)「県議会一般質問三日目」

【向陽高校】

議会前の朝一番で県立向陽高校を訪ねました。校長先生と話し合う機会を持つことができました。向陽高校の正門前は歩道と自転車道の拡幅工事を行っている最中です。正門前は通勤と通学道路となっているため、生徒の安全のために拡幅を行っているものです。また体育館も建て替え工事も実施中ですが、遺跡が発見されたため発掘調査作業で体育館工事は止まっています。完成するのは後1年後くらいになりそうです。

さて訪問の用件は、向陽高校北側にあるグラウンドの壁が高すぎるので、ブロック二段分程度低くできないかの調査をするためです。これは向陽高校のOBさんから依頼を受けたものです。壁が高すぎるためクラブ活動の練習の様子を見ることができないこと。壁が高いため近隣の人にとって向陽高校の敷居が高くなっていること。などの理由から地域に親しんでもらえる学校にして欲しいとの熱い思いからです。

既にOBさんで資金を出し合って、硬式野球部の練習が見られるように壁の一部を低くしています。子どもや近所の方達が練習を見に来ているようです。できたら北側の全ての壁を低くしてどこからでもグラウンドを眺められるようにして欲しいとの要望があります。

そこで校長先生と協議をした次第です。結論は出ませんでしたので、今後とも協議を継続することになりますが、問題は予算措置と、女子のクラブの練習が外から見られることは好ましくないということです。

ただし、向陽高校のクラブが注目されているのは、最近各クラブの実力が向上していて近畿大会や全国大会も狙える程になっていることからです。これは歓迎すべきことで、実力が伴うことでOBさん達の関心も高くなります。文武両道を目指した学校として発展して欲しいと願う皆さんの思いが何かの形で実現できたら良いと思っています。

【県議会】

一般質問の三日目の今日は三人が登壇しました。その後、「議員定数等検討特別委員会」が開催されました。会派「真わかやま」として出席いたしました。本日は各会派から次回の統一地方選挙、平成23年春の定数についてクラブとしての案を発表しました。

現在県議会議員定数は46人です。自民党案は42人、公明党安も42人、共産党案は現状維持の46人、真わかやま案は39名となりました。

定数削減の方向で検討されることはほぼ固まりましたが、後は総定数と選挙区の割り振りが問題となります。他の会派の割り振りは分かりませんが、真わかやま案では、和歌山市マイナス2人、伊都郡マイナス1人、有田郡マイナス1人、日高郡マイナス1人、田辺市マイナス1人、新宮市マイナス1人で合計マイナス7人となり、定数は39名としています。

本特別委員会で定数削減人数の結論を出すのは、平成21年12月議会にすることも確認しました。統一地方選挙は平成23年3月ですから、一年前には定数を示しておきたいとの考えで一致したからです。委員長からは、場合によっては休会中であっても、特別委員会を招集することもあると報告がありました。

今後、特別委員会で議員定数案が決まった後は、委員会として議長に報告を行い、議員定数条例を改正することになります。

【氷雪の門】

和歌山県民文化会館で映画「氷雪の門」の上映会がありました。第二次大戦の時の樺太に住む日本人の様子を描いた作品です。私は初めて観たのですが、涙が零れそうになりました。日本の領土である樺太は現在ロシアの領土となり名称もサハリンとなっています。

歴史上、間違いなく樺太には日本人が平和に暮らしていました。そんな歴史が埋もれようとしているのです。事実、この映画「氷雪の門」が上映されている都市は和歌山市以外にないからです。和歌山市では今回で33回目の上映会となりますから、長い歴史を重ねてきています。

樺太にソ連軍が上陸し進行されたことから、日本人の誇りを背負って自害した電話交換の女性たち。現代日本に失われている国と故郷を思う心、そして純粋な心が、この時代にはありました。敵国に攻め込まれて捕虜になるくらいなら自害する道を選ぶこと。そんな気概を男性も女性も持ち合わせていたのです。樺太の大切な電話を守る使命。電話がつながらなければ、情報が入らないので樺太の人達の混乱は相当なものになりますし、お互いの安否も分からなくなります。そんな人の命を守るために若い情勢達は使命を全うし、命を投げ出したのです。「本当は生きていたい」。そんな思いも戦争では敵国に通用しなかったのです。

命を賭して仕事をする。私達はそんな気持ちを忘れています。困難に直面すると立ち止まります。でも戦争に巻き込まれると立ち止まることも許されないのです。

私達がいるから日本がある。でも日本があるから私達がいるのです。日本人を守ってくれるのは日本であることに間違いはありません。外国が自国の国民よりも先に日本人を守ってくれることはないのです。

多くの人に観て欲しい。そう願わずにいられません。

【田母神さん】

田母神さんが和歌山市に来てくれました。映画「氷雪の門」に引き続いて講演会が開催されたものです。祖国を褒めたことで更迭されてしまった田母神さん。

田母神さん曰く、自民党は旧社会党や公明党と連立したことで生き延びてきましたが、それは麻薬のようなもので、死ななければ止められない状態になっていたと話してくれました。2009年夏の総選挙で自民党は敗北しましたが、これで自民党は死んだそうです。

国を思う気持ちを忘れて、自らの党益を考えたことが死に至らしめた理由だそうです。国を貶すと褒められ、国を褒めると叩かれる。こんなおかしな国になっているこの指摘がありました。

講演会に続いて交流会がありました。東光会の頭山会長も東京から来てくれました。この政権交代の忙しい時期に和歌山市に来てくれたことに深く感謝しています。

【その他】

夜は知人のディナーショーに出席いたしました。歌謡とイリュージョンなどの催しもあり、賑やかな席となりました。何人かの知人とテーブルを囲み楽しい一時を過ごしました。

9/16(水)「県議会一般質問二日目」

【一般質問】

本日は午前10時40分頃から県議会において一般質問を行いました。傍聴に来ていただきました皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

今日の一般質問は次のような内容です。

1.自殺対策について
  • 学校教育における「いのちの教育」について
  • 「地域自殺対策緊急強化基金」の教育への活用について
  • 「和歌山県自殺対策情報センター」の活用について
2.地上波デジタル放送への対応について
  • 地上波デジタル化に関しての個人負担を求める国の考え方への対応について
  • 県有施設への地上波デジタル放送への対応状況と今後の見通しについて
  • 地形的理由による共同受信施設のデジタル改修費用負担の考え方について
3.不妊治療への支援について
  • 特定不妊治療の医療保険適用について
  • 不妊治療への助成制度設計について
4.温室効果ガス排出量25%削減に対応する県の取り組みについて
  • 国策としての.温室効果ガス排出量25%削減に対する県の考え方と経済との両立について
  • 地球温暖化対策推進法に基づく地方公共団体実行計画について
  • 電気自動車普及計画とインフラ整備について
  • 日本版グリーン・ニューディール基金の活用について

以上の項目ですが、県内各地を歩いた中から、そして県議会報告をした中から、参加した皆さんから意見をいただいたものです。県政での課題、本当に必要としている施策について質問と提言をさせていただきました。


 知事、各部長からは丁寧で誠意ある答弁をいただきました。国に関わる施策もありますが、政権交代を機に、人に優しい政策を推進して欲しいと思っています。

一般質問を終えた後、傍聴に来ていただいた皆さんと話し合いました。

「県議会は初めて見に来ました。迫力があってとても良かったです。真剣に議論を行っているのですね」。

県議会に感動しました。もっとお友達にも声を掛けて一緒に来たら良かったと思っています。次も見にきますね。何かお手伝いできることがあったら、これからも声を掛けて下さいね」。

「何度か傍聴に来ましたが、今までの一般質問の中で一番分かりやすくて良かったと思いのす。生活者の意見を取り上げてくれていることに感謝しています」。

皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

【電力総連大会】

第18回和歌山県電力総連定時大会が開催されました。本大会での挨拶の要旨は次の通りです。

第18回和歌山県電力総連定時大会のご盛会、誠におめでとうございます。先程からの来賓の皆さんから政権交代について話されていますから、県議会のことに触れ、挨拶とさせていただきます。現在、県議会が開会中です。丁度、今日の午前、私の一般質問をさせていただきました。政権が交代して地方行政がどう変わるかはこれからですが、今までよりは私達の意見が通りやすくなったことは事実です。そんな環境での一般質問でしたから、国に関わる課題も含めて質問したところです。

地上波デジタル放送への対応について、特定不妊治療の医療保険適用についてなどを取り上げましたが、私達の意見を届けるために、これからの内容について知事や当局と議論を交わしてきました。

また私達の生活に影響を与えるものとして、温室効果ガス排出量25%削減方針があります。この削減に関わる経済への影響を数字で表すと、目標数値を達成させるための厳しい条件が良く分かります。

実質GDPは3.2%押し下げられます。失業率はプラス1.3%、プラスの数字は悪化を意味しており、1.3%を人数にすると失業者は77万人となります。可処分所得は、一世帯当たり22万円引き下げとなります。光熱費負担は一世帯当たりプラス14万円となりますから、合計すると一世帯当たりの負担額は36万円の増加となります。

つまり製造業が生産を縮小することで業績が低迷、私達の所得は減少に転じます。それに対して光熱費の支出が増加することで年間36万円の家計負担の増加が予想されているのです。

加えて産業界への影響は顕著です。生産縮小や環境コスト負担の増加などによって打撃を受けることになります。この環境と経済の両立に関して、県の考え方と取り組みについて質疑を行ったところです。

本日10時30分からのテレビ和歌山で放送されますので、その時間に帰宅しているようでしたから、是非ともご覧いただきたいと思います。

私達の生活を守るために連合と電力総連と連携を深めさせていただき、今後とも活動させていただきたいと思っています。本日のご盛会を心からお祝いし挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

9/15(火)「県議会一般質問一日目」

【議会運営委員会】

本会議前に議会運営委員会が開催されました。議題は、本日付けで県議会議員下川議員の辞職願を議長に提出し、議長が受理したことに関してなどでした。

下川議員は南紀熊野体験博開催の時の県議会議長で、広報活動で各地へ一緒に同行させてもらった思い出があります。熊野古道を世界遺産に登録するために、スペインとの姉妹道提携を図るなど活躍してくれていたことも思い出します。

新宮市長選挙に出馬することを決めたと聞いていますが、新たな挑戦を決めた覚悟は素晴らしいと思っています。挑戦する姿勢が人は尊敬できますし、挑戦しようとする人がいる市は発展の余地が感じられます。これまでも、これからも和歌山県新宮市に期待です。

【一般質問】

本日から四日間、県議会では一般質問の日程となります。初日から、政権交代によって県行政がどうなるのかに関しての質疑が相次ぎました。政権交代によって地方のあり方が変わるのか、変わらないのか。明日新内閣が発足しますから今日時点では分からないところが多いのでこの先は不透明ですが、国と県か連携を図って不利益を被ることのないようにしたいものです。和歌山県にとって紀伊半島一周高速道路や国体に向けた施設や道路整備は不可欠なものであり、半島に位置していることから道路網の整備は今まで待たされてきた経緯があるようです。

これから遅れを取り戻そうとしている時期ですから、新政権にも理解を求めたいところです。

昼間にはクラブ会合を開きました。10月に開催予定の決算委員と来年3月に予定している予算委員の確認を行いました。私は予算委員の予定です。

【期待と不安】

不思議なもので、総選挙前には民主党政権への不安を感じていた人でも、政権交代が現実のものとなり、内閣が発足する段階になった今、不安の声は消え去りました。今は期待の声だけを聞いています。

何事でもそうですが、やってみる前がもっとも不安が高まります。試験勉強や大切なプレゼンの前は緊張と不安が交錯するものです。その日が迫ってくるに連れて不安感は上昇していきます。前々日、前日と不安は最高潮に達します。それが夜明け前の暗さです。

そして当日。試験当日や大切なプレゼン当日になると、気持ちが吹っ切れます。不安感が消え緊張感だけが残ります。試験の最中やプレゼンの最中は余計なことを考える暇はありませんから、内心の部分が表に出ます。事前準備と実力を養成しておけば、心配も何の問題もありません。等身大の自分で勝負すれば仕事を終えた後は爽快感があるだけで、後は期待感が残るだけです。

今の政権に対して、期待を持って見ているのは、同じような感覚だと考えています。不安が消えて期待が残る。これから時代が始まろうとする息吹すら感じます。夕日が沈む時の惜別感と比較して、朝日が昇り始める前の暗さには一日が始まる期待感があります。夜明け前が良く似合う秋の日です。

過去は去り未来は訪れています。

そんな一日を終え、明日は私の一般質問です。

【同級生】

同級生のM君もKさんから連絡をもらいました。懇談会で盛り上がっているようです。他にメンバーはT君とTさんも参加しているようです。電話越しに楽しそうな雰囲気が伝わって来ました。「今からどう」の誘いに「場所は」と聞くと、「大久保」とのこと。東京でのプチ同窓会だったのです。時々、盛り上がった時に連絡をくれていることは嬉しいことです。楽しく盛り上がって下さい。次回は参加したいと思っています。

同じく同級生のMさん。奥さんが病気で入院しているので、毎日付添しています。Mさんは仕事のブログを持っていますから、私は「お気に入り」に登録して、毎日見て応援しています。仕事のこと、内心の部分が表現されていますから、Mさんの苦しさは手に取るように伝わってきます。ブログを読みながら、奥さんに早く良くなって欲しいと祈っています。

修行も積んでいないたった一人の願いが通じるかどうか分かりませんが、それでも祈らずにいられません。表情は辛くなりますが、心は笑顔で温かくしておいて欲しいと願っています。奥さんが家に戻った時に、温かい環境で迎えて欲しいからです。

そして全ての同級生が回復を祈っています。電話をくれたM君も「Mちゃんところ、どう」と気にしてくれています。今日、話したO君も「心配なので電話をしたところです。本当にお見舞いに行きたいところですが」と晴れない表情。

そう、本当にできることはお見舞いに行くこと程度なのが歯痒いところです。でも治療で厳しい状況になっていることから、同級生一同、お見舞いも控えさせてもらっています。

ブログを読んだ後、Mさんと話したくなって連絡しました。携帯の向こうの声が染み込んでくるようでした。声の表情から、大変な状況であることが良く分かりました。

それでも「必ず大丈夫」。そう思っています。いつも人のために尽くしてきたMさんの祈りが天に通じない筈はありません。Mさんが気付かないところで同級生の祈りが広がっています。伝わって欲しい。そのことを思っています。

【懇談会】

夜は懇談会に参加しました。題目は「この国と和歌山県を思う」会です。日本を愛する心と故郷、和歌山県を愛する心を持ち合わせた皆さんでした。和歌山県の存在が薄れている今こそ、誰かが立ちあがって欲しいとの期待があります。道州制、関西空港、府県間道路の問題など、和歌山県としては府県を超えた連携が必要です。オール関西の議論ができる土台に昇らせてくれるリーダーの登場が待望されています。

9/14(月)「ピンクリボン」

【ピンクリボン】

平成21年秋、ピンクリボン運動in和歌山の季節が巡ってきました。ピンクリボン運動の期間は10月です。本日は和歌山実行委員会会長達の訪問を受けました。例年、この時期にお会いして意見交換を行っています。今年も元気なお顔と会えたことを心から嬉しく思っています。

ただ話を伺うと、昨年は体調を崩していたようで、病気との闘いの日々がそこにあったことを想像できました。無理をしないで身体を大切にと、心から応援しています。

今年は10月3日と4日の両日、紀三井寺仏殿をピンク色にライトアップしますし、ライトアップに先立つ同3日には「余命一ヶ月の花嫁」の上映会があります。これは和歌山県臨床衛生検査技師会の協力を得たものです。このように毎年、支援の輪が広がっていることを嬉しく思います。

そして11月14日、午後1時からは、和歌山市中央保険所ホールにおいて、千葉県から小倉恒子先生の講演会が計画されています。小倉先生は、千葉県の小倉耳鼻咽喉科医師で、自らも乳がんと闘っていて、その闘いは20年に及んでいます。抗がん治療を続けながら仕事を続けている素晴らしい先生です。

そんな小倉先生が和歌山市に来てくれることなりました。ただ、先生は抗がん治療を続けているため、体調によっては来られない場合がありますからご了承下さい。

生命をはった講演会ですから、時間が許せば是非ともお越し下さい。

ピンクリボン運動in和歌山。乳がんで悲しまないように、早期発見と早期治療の啓発活動に協力したいものです。彼女達は自分の治療だけでも苦しいのに、自らの生命をかけて運動を実践しています。

「一年ぶりですね」で始まった会話。「大変なのに来てもらわなくて良かったのに」と声を掛けると、「片桐さんに会いたいと思って来たのですよ」と笑顔で答えてくれました。

この笑顔と言葉に癒されました。これだけで今日は良い日だと感じました。

【作業所】

今年の秋に、和歌山市内の全ライオンズクラブの社会貢献活動を行います。幹事クラブである和歌山ゴールドライオンズクラブ会長と活動先の選定を行いました。本当に気持ちが通じる相手を探して、今週末に訪問し協議することにしました。皆さんの嬉しい笑顔に接する日を楽しみにしています。

【デジタル化】

地上波デジタル化に関して意見交換を行いました。今月から和歌山市にデジサポの説明会の巡回が始まっています。特に集合住宅や県営施設などで共同アンテナが必要な場所への設置に関しては、これからの対応が必要となります。

本日は現場の意見を聞きましたが、地上波デジタル化は国の施策ですから、個人に負担させることなく国の責任において設置などの対応策を講じて欲しいところです。

【県打ち合わせ】

今週16日に迫った一般質問に関して県当局と打ち合わせを行いました。大きく四項目の一般質問を行いますから、質疑に関して四つの部局と協議しました。また議長宛てに一般質問の通告も行いました。

 通告した項目は次の通りです。

1.自殺対策について

  • 学校教育における「いのちの教育」について
  • 「地域自殺対策緊急強化基金」の教育への活用について
  • 「和歌山県自殺対策情報センター」の活用について

2.地上波デジタル放送への対応について

  • 地上波デジタル化に関しての個人負担を求める国の考え方への対応について
  • 県有施設への地上波デジタル放送への対応状況と今後の見通しについて
  • 地形的理由による共同受信施設のデジタル改修費用負担の考え方について

3.不妊治療への支援について

  • 特定不妊治療の医療保険適用について
  • 不妊治療への助成制度設計について

4.温室効果ガス排出量25%削減に対応する県の取り組みについて

  • 国策としての.温室効果ガス排出量25%削減に対する県の考え方と経済との両立について
  • 地球温暖化対策推進法に基づく地方公共団体実行計画について
  • 電気自動車普及計画とインフラ整備について
  • 日本版グリーン・ニューディール基金の活用について

 以上の項目です。

【その他】

  • さをり和歌山と佐野安佳里さんのライブに関しての調整を実施。来月和歌山市のデサフィナードでライブが予定されています。さをり織りとのコラボは初めてのことですから期待して欲しいと思います。
  • 防災啓発活動に関するステッカー作製に関しての打ち合わせを実施。和歌山市総合防災課の協力を得て実行することにしています。
  • 新しく開発する住宅地の地域環境に関して打ち合わせを行いました。街並みとインフラ設備がマッチした景観づくりに関して協議しました。難しい問題ですが対応できるところは対応したいと考えています。
  • 地域開発動向に関する打ち合わせを行いました。和歌山県の経済環境は低迷していますが、日本版グリーン・ニューディール基金やスクールニューディ―ル、それ以外にも自殺対策基金などの予算がありますから、それらの課題解決と経済対策に向けて動向を見守りたいと考えています。
  • 早くも来月の懇談会の日程を調整し始めています。懇談会の依頼をいただいていることに感謝しています。

9/13(日)「いのちの教育」

【笑いの効用】

笑いの効用というものがあります。無理してでも笑おうとすると、確かに気持ちが良くなってくるから不思議です。ある会で、ポーズを取って「一緒に笑いましょう」とお誘いを受け、会場全体でポーズを取って笑うと、本当に楽しくなってくるのです。

楽しいから笑うのではなくて、笑うから楽しくなると聞くことがありますが、実践すると本当にそうです。会場全体の空気が一気に和らぎました。

和歌山県のこの地域には、笑い祭りというものがあり、年に一度は地域全体が笑いに巻き込まれているようです。地域の元気は活動することや笑いの中にあります。笑いがあるところには福がやってきます。そんなことを信じさせてくれる体験でした。

【いのちの教育】

自殺予防デーに埼玉県志木市では「いのちの教育」が実施されています。私の一般質問が9月16日であることから、この授業に携わった方々から授業の報告をいただきました。本当に感謝申し上げます。

その中で、授業に参加した方からの感想も聞かせてくれました。

「久しぶりに学校の空気を吸いましたが、生徒の反応がダイレクトに伝わってくる、とても新鮮な授業でした。一時、生徒のようになっていました。勉強になり、また楽しかったです。私も感想文読みましたが、まさにこの授業の神髄を表していますね。読み聞かせの効果はすごい。私もこの授業で大事なことに気付かされました。

ある先生は次のような感想をお持ちでした。

「有難うございました。多くの成果と誇りを学び、育むことが出来たことに感謝申し上げます。担任の先生は、卒業生にこの授業を実施出来ていれば、死にたいと話していた生徒にいろいろ支援が出来たのにと話してくれました。子どもたち一人ひとりに寄り添える先生に成長できるものと確信するところです」

担任の先生は「心の病気について扱う心の健康のための教育(うつ・自殺予防教育)は日本全国で進めてゆかねばならないと思っております」と感想を話してくれています。 子どもにも先生にも大切な授業であったことが分かります。

和歌山県でも、いのちの大切さの学習を取り入れたいと心から思っています。そんなきっかけになれるように一般質問では頑張ります。

【デジタル化】

地上波デジタル化を控えて、また本年度にエコ家電を購入するとエコポイントが貰えることからデジタルテレビへの買い替えが動いています。家電店をのぞきに行くと、大勢のお客さんで賑わっていました。デジタルテレビは高額ですが、10万円台後半から20万円台の製品の前に人が並んでいました。

国の方向性が決まると、私達はその方向に誘導されますし、エコポイントという還付金制度があると、それが適用されている期間に買い替えようというインセンティブが働きます。政治と経済は確かにつながっていることを実感します。

そう思うと、小泉改革によって地方への交付金が削られ地方自治体が運営に苦戦していることも政治の責任です。尤も、当の本人は政界を引退していますし与党で会った自民党は野党に下っていますから、立て直すのは民主党の肩にかかっています。これも政治の責任でやり遂げて欲しいところです。

民主党が与党でいる期間はどれくらいなのか話になっています。短いと予想する人で2年、長いと予想している人で20年。概ねその範囲に入っているようです。責任政党としての仕事をしている限りは長期政権となるでしょうし、自民党と同じような仕事をしていれば短命に終わるかもしれません。

た色々な人と話して分かったことですが、先の総選挙において、選挙区は民主党公認の個人名を書いた人でも比例区は自民党と書いた人がかなりの人数いました。

その方達が反省しているのです。それは、比例区で自民党と書いたばっかりに自民党のゾンビ議員を復活させてしまったこと。長老のゾンビ議員が復活したことで、自民党の再生が大きく遅れることになってしまったことです。つまりゾンビ議員を復活させたのは比例区で温情をかけたからで、このことを反省しているのです。野党になった後も党首選出の問題でもめている姿に接して、次回は比例区も民主党と書くと話しています。

そんなことを考えると、自民党が健全政党として再生するのは、早くても10年以上先のことと予想しています。

地上波デジタル化の話からそれましたが、政治と経済は意外と密接な関係にあると思いました。

9/12(土)「大会挨拶」

【大会挨拶】

第31回和歌山電気保安協会の定時大会が開催されました。来賓としてお招きを受け、挨拶をさせていただきました。

おはようございます。第31回和歌山電気保安協会の定時大会のご盛会、誠におめでとうございます。皆さんからのご支援をいただき、元気に県議会の活動をさせてもらっていることに感謝申し上げます。ありがとうございます。

さて9月県議会が始まっています。190億円の補正予算を初めとする審議もありますが、政権交代を受けて県政がどう対応するのかに注目が集まっています。今までは私達の意見は少数派であったことから必ずしもは反映されるものばかりではありませんでしたが、今後は政権与党とのつながりが出来ていますから声が届くようになりました。国政のことは支援する国会議員がいることで声が届きますし、県議会は皆さんの意見を今まで以上に通すことが可能であると思っています。是非とも仕事や生活上における疑問を深めていただき協議させてもらいたいと考えています。

ところで私は今回一般質問をさせてもらう予定にしています。来週、登壇させてもらえると思いますが、今回は政権与党が掲げている温室効果ガスの25%削減の問題に触れたいと考えています。地球温暖化防止は文明に関わるものであり、避けてはいけませんし、否定してもいけない問題です。ただ25%の削減は現状の技術の効率を高めるだけでは達成不可能な数字となっています。現在の技術を高めるのではなくて、技術革新を図らなければならないものですし、私達の生活にも多大の影響を及ぼすものです。

例えば、次に自動車を買い替える時には、電気自動車かハイブリッド車にしなければならないだとか、これから家を建てる場合は必ず太陽光発電設備を屋根に取り付けなければならないだとかの制約が設けられることも考えられます。選択の幅が狭められることで生活の変化も覚悟しておく必要が生じます。

またマクロ的には、実質GDPは3.2%押し下げますし、失業率は向上、一世帯当たりの家計負担額は年間36万円の増加と見込まれるなど、私達の生活に直接影響があるのです。

環境コストの負担を国民全体で受ける覚悟が必要となります。

しかし一方では経済も大切です。経済成長を図りながら環境問題にも取り組むバランスが必要となりますから、県政運営も厳しくなります。この経済と環境の問題に関して知事と議論を交わすことが今回の一般質問です。私達の生活や仕事に関わることですから、是非とも注目して欲しいと思います。

何卒、よろしくお願いいたします。本日の大会が成功裡に終わることをご期待申し上げまして、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

【さをり織り】

和歌山市内にある、さをり和歌山の事務所を訪ねました。今月開催予定の佐野安佳里さんのライブとコラボすることに決定していますから、その内容に関して打ち合わせてきました。ライブの日はさをり和歌山のチャレンジ展示会と日程が重なったのですが、折角の機会ですから何としても協働したいと考えて、無理をお願いしてきました。

個人的感覚ですが、佐野安佳里さんのライブと会場へのさをり織りの展示は、とても良いイメージで重なり合うと思っています。温かみの感じられるライブに仕上げたいと企画しました。皆さんのご参加をお待ちしています。

【作業所】

作業所の仕事を拝見させてもらったことがありますが、真剣な視線と丁寧な仕事振りが印象に残っています。ところが賃金は安価な水準に据え置かれているため、何とか仕事量を増やすことが大きな課題です。

本日は、ある機関の協力を得て年間単位の仕事をさせてもらえるように依頼したところ、一作業量当りの見積もり提出の依頼を受けました。ほかの会社の中に作業所が見積もり合わせに参加させてもらえるだけでも有り難いことです。

早速、作業所関係者と打ち合わせをして見積もりすることにしました。温かい風が吹いています。

【会合】

夜は会合に参加してきました。主役の今までの苦労が報われた感動的な会合でした。これから和歌山市から羽ばたいてくれることになりますが、夏の暑い日や冬の寒い日の出来事を忘れないで、私達の思いを背負って活躍して欲しいと願っています。

いつかまたポロシャツを着て一緒に汗を流したいものです。普段の見慣れた姿ではなくて、本当に久しぶりにスーツ姿を拝見させてもらいました。感激の涙は、この次に続く人へのエールでもあります。さあ、これから始まるものがあります。

9/11(金)「県打ち合わせ」

【県打ち合わせ】

来週からの一般質問に関して県当局と打ち合わせを実施。本日は教育委員会と質疑の協議を行いました。「いのちの教育」の大切さに関しては、今後の授業に取り入れることに関して提案を行う予定です。

自殺者は都会と比較して少ないのですが、人口一人当たりの自殺者の割合は近畿で一番高くなっています。数字の取り方によって異なりますから一概には言えませんが、自殺の名所とされている三段壁における飛び込み自殺者が多いことが、白浜町の数字が高い原因だと思われます。特に平成20年度の自殺者は例年よりも高く、疲弊した社会や経済状況を思わせます。

白浜町にはこの問題に取り組んでいるNPO法人もあり、全力で命を守ってくれています。心から敬意を表します。今月、9月27日には白浜町で、国の自殺予防のシンポジウムも予定されているようにこの問題への意識は高くなっています。

次いで自殺者の割合が高いのは和歌山市です。従って白浜町と和歌山市に対する自殺予防対策を講じることから始めるのが効果的だと思われます。

また小学校や中学校への「いのち教育」も大切です。10歳代の子どもに、うつが多くなっている傾向があります。うつ状態から自殺につながるケースがあるため、何としてもここで食い止める施策が必要です。学校教育現場に専門家が入ることによって解決の糸口が見出せたらと考えています。丁度、自殺予防の対策費が国で予算化が図られていますから、教育委員会でも活用を図って欲しいものだと考えています。

その後、地上波デジタル化と環境政策に関しての打ち合わせも行いました。概ね打ち合わせが終わりましたから、来週月曜日に最終の打ち合わせを実施することにしました。

各部局の皆さんには、お忙しい中、時間を合わせていただいたことに感謝申し上げます。

【不妊治療】

不妊治療に関しての意見をいただいた皆さんと話し合いました。今回、県議会の一般質問でこの問題を取り上げます。高度不妊治療は治療費が高額なため、潜在的には受診できない方が多くいます。経済的理由が元になって、子どもを諦めるのであれば寂しいことです。高度不妊治療の保険適用や支援費支出の拡大は難しいものだと分かっていますが、本当に悩んでいる人に手段を差し伸べるのが行政機関の役割です。

今回の一般質問が契機となって、高度不妊治療の医療保険適用が図れる日が来るまで言い続けたいと考えています。

【その他】

  • 県政に関わる諸課題について話し合いました。和歌山市中心市街地活性化や紀州レンジャーの取り組みなどが話の中心でした。
  • 和歌山県パスポートセンター移転に関しての確認を実施。
  • 健康に関しての話し合いをしました。何といっても健康が第一です。健康保持に関して、野菜を食べること、ストレスを溜めないこと、アルコールは控えること、などが大切です。  日常生活で困るような事態になれば、支持率低下を招くこともありそうです。政策と現実のバランスの注意が必要です。
  • 待機児童について。全国で2万人強の待機児童がいますが、和歌山県は現在のところ待機児童の人数はゼロです。平成21年4月以降は22人いましたが、夏に保育園に通学できるようになっています。和歌山県の場合はこの点の心配はありませんが、動向を注意しておきたいと考えています。
  • 県立向陽高校のグラウンドの壁の高さについての意見です。道に面している壁が高いので、グラウンドの様子が外から全く見えないので、学校が閉鎖された空間になっています。  これでは親しみが湧きません。野球の練習を外から見ている親子もいますし、地元の高校の体育祭をグラウンドの外から眺めている親子がいます。ところが背伸びしないと中が見えないのです。  先日、私達がお金を出しあって壁の一部のブロックを取り除き、壁の一部分を低くしました。丁度ブルペンで投げる投手の練習風景が子どもでもグラウンドの外から見えるようにしたのです。今では、野球が好きな子ども達がグラウンドの外から投球練習を眺めている光景があります。地元の人が向陽高校を応援しようとする気持ちになると思います。  グラウンドの壁の高さをプロック二段分程度低くして欲しいと依頼を受けました。

【にきん会】

毎月第二金曜日に開催しているのが「にきん会」で、今日は約70人が集まっての会となりました。自由に交流を楽しむ会なので、月一回のこの会を楽しみにしている人が多いようです。

さて交流の中で、ある参加者からは総選挙の結果を受けて、「これからは人物本位で代表を送り込まないとね」との意見をいただきました。政党推薦があれば誰でも良かった時代とは違って、今は政党の後ろ盾だけで通る時代ではなくなっています。自由な風が感じられる会となりました。

他にも意見をいただきました。

「色々なところの候補者になっているね。良いことですよ。そんな人物でなかったら名前も挙がらないからね。是非とも期待に応えて下さいね」。

「あちらこちらで仕事をしていることは聞いています。地道な活動をしていることは将来の芽になっていますよ」。

「活動の様子は良く聞きます。あなたに会いたいと言っている人がいますよ。会ってみてください」。

今回も新しいメンバーが加わって、楽しい会話とルーレット大会で盛り上がりました。

9/10(木)「健康診断」」

【健康診断】

午前中は一年に一度の健康診断でした。自分では健康体だと思っていることと空いた一日を取ることがなかなか出来ないため、勧められても人間ドックの受診はしたことがありません。そのため午前で終えられる健康診断を受診しています。

身長は182cm。体重は73kgと現状を維持しています。 体重は維持しようとする意識を持っておかないと1kgや2kgは直ぐに増加しますから、食事には気を付けています。少しでも増えたかなと思うと、その次の食事から制限しています。結果は約一ヶ月後になりますが、健康体でいられることに感謝しています。

【議会打ち合わせ】

来週の一般質問に備えて県当局と打ち合わせを実施しました。打ち合わせとは、一般質問内容を当局に説明し、当局の見解を聞くなどしてから、お互いの意見を戦わせる機会のことを言います。

この作業は大事なものだと認識しています。もし打ち合わせをしないままで一般質問を行うと、当局からの答弁は「検討します」や「調査します」が並ぶだけになる恐れがあるからです。ある程度、質問者の意向を言っておかないと対応策を検討することができませんから、意思の刷り合わせが大切なのです。

今回の一般質問は、温室効果ガス排出量25%削減に対応する県の取り組みについて、電気自動車の導入について、自殺予防対策について、地上デジタル放送への対応について、不妊治療への支援についての項目を考えています。

全体を通して、政権交代した政府と県の関係を質しながら各項目の課題に踏み込みたいと考えています。与党が変わると地方はどう変わるのか、この点は関心事項です。

【議会報告会】

夕方から議会報告会を行いました。丁度、県議会の補正予算が提案されていますし、来週の一般質問の案もある程度仕上がって来ましたから、この点を中心に説明いたしました。報告後は出席してくれた皆さんと懇談会の時間を設けましたが、約1時間の懇談を図ることができました。本当に有意義な報告会になったと考えています。

報告は、平成21年9月議会の補正予算を初めとする審議事項について。政権交代と和歌山県行政との関係の変化について。一般質問予定の、温室効果ガス排出量25%削減に対応する県の取り組みについて、電気自動車の導入について、自殺予防対策について、地上デジタル放送への対応についても説明いたしました。

また私達が思っていることは、今日のような機会に問題提起して欲しいことを依頼しました。声なき声は、なかなか届かないものです。しかし意見を発すると国に声を届けることは可能です。政治家を放置しておくと私達との距離が遠くなりますから、政治家も地方も壊れてしまいます。それを避けるためにも今日のような懇談会は貴重で、政権与党に私達の意見を届けることにしたいと締め括りました。

参加してくれた女性からは、不妊治療の医療適用に関して賛成の意見がありました。また、子ども手当も同意しますが、子どもがある家庭に支給する限りは、しっかりと子育てをして、社会を支えられる人になるようにして欲しいと意見をいただきました。

社会に出て仕事をする。仕事を通じて社会を構成し、税金も年金も支払って欲しい。子どもへの投資は社会への投資だということを、子ども手当の支給を受ける保護者は意識して欲しいものです。保護者が、単に貰って嬉しいと思ってもらうだけでは、子ども手当支給は失敗だとなります。

子ども手当支給、公立高校の授業料無料化などは、保護者に責任をもってもらうためにあるのです。社会で通用する人材に育ってくれることを願い、そのためには教育が重要になります。教育予算の強化も大切な取り組みです。

子どもがいない立場からすると、子ども手当の支給が受けられないため税負担が増えることになります。それは仕方ありませんが、納得できる教育と人材育成に努めてほしいと大切な意見を聞かせてもらいました。

最後に、「ここで止まらないで上を目指す意思を持って進んでください」と意見をもらいました。さらに、「今日の報告会を聞いて、県議会で止まったら駄目だと思いました。ニ階大臣もかつては県会議員だったのですから、もっと目指して下さい」との意見もいただきました。

皆さんの励ましに感謝しています。今日の報告会は楽しかったことも含めて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

【その他】

  • 励ましの意見をいただきました。「これから世の中は変わるので、今に安住しないで下さい。御旗を掲げて挑戦して下さい」。感謝申し上げます。
  • ある方と話しました。会話の最後に、「片桐さんと話をすると、いつも元気をもらえます。世に必要な人だと思っていますので、多くの人を元気にしてあげて下さい。待っていると思います」と話してくれました。こちらこそ感謝しています。ありがとうございました。  多くの人から励ましの意見をいただいています。これだけでも感謝しています。

9/9(水)「バナナエフエム」

【バナナエフエム】

和歌山市にあるコミュニティエフエムのバナナスタジオに行ってきました。パーソナリティ宇和千佳さんの番組に出演させていただきました。心からお礼申し上げます。宇和さんとは面識があったのですが、じっくりと話をしたのは今回が初めてのことでした。プロですから話しやすい雰囲気を作り出してくれました。ラジオに流れる声もリズムも良いのです。

今回話したテーマは、若い人たちの農業参画について。第一次産業というと発展していくイメージは描きにくかったのは数年前までのことです。今ではバイオに代表されるように、先端産業に変貌を遂げようとしています。

和歌山市内でも若い人たちが農業に取り組もうとしています。しかもNPO法人を立ち上げて展開しようとしている姿にスポットを当てました。

若い人たちが農業に参画した契機は次のような理由です。

ひとつには、食品偽装問題や産地偽装問題などから、食の安全と安心への不安感が発生しています。新鮮で安全な野菜を自分達で作れないか、考えた結果、行動を起こすことになりました。勿論全員が農業体験のない素人ですから、事前に専門家の実地指導を受け、短期間で最低限のノウハウを真似ました。

栽培方法は有機農法です。一切農薬や化学肥料を使用しないので安心して食することが可能となりました。取れたての野菜を食しても全く問題はありません。

ふたつは、農業をビジネスとして考えられるようになったからです。単なる生産者で、流通過程は他の機関に任せるのではなくて、生産者である若い人たちが直接、レストランや飲食チェーン店に野菜を納品する契約を取り付けられることになったからです。一定量の取引契約を交わすことによって安定した流通が可能となりますし、生産者からすると中間マージンが不要になりますから高く売ることができることになりました。生産と流通を自分たちで行うことによって、生産目標、数量管理と価格の安定が可能となったのです。

ある程度の収入を得られることが就農人口を増やすために必要です。若い人たちが後に続けるように、所得の向上を目指すことが今後の課題です。

みっつ目は、自分達の暮らしいる場所で収穫できる生産物を食することが、最も私達の健康に適していることがあります。遠くで取れた高価な野菜を食べるよりも、地産の野菜を食べる方が健康と美容に良いと思います。暮らしの気候風土によって生産できる野菜は違いますから、自分達の県で採れる野菜が身体に良いのです。行く末は学校給食などにも普及して行けたらと夢は膨らみます。

よっつ目の理由は、和歌山県は第一次産業に適した地域です。ここからの生産物ら誇りを持ちたいことがあります。和歌山県産の野菜は新鮮でおいしい、勿論、有機栽培ですから安心して食できる。そんな印象を持ってくれるようになれば、和歌山県の農産物は全国に誇れることになり故郷に誇りを持つことができます。

最後の理由は、生産者がレストランや飲食店に直接野菜を納入することで、ダイレクトにお客さんの反応が伝わってきます。「おいしかったよ」、「鮮度が感じられました」などの言葉をいただけたら、お客さんの顔が見えます。生産者としてお客さんの顔が見えることはやり甲斐につながります。お客さんの反応を実感できないと、生産者は作るだけの立場になりますから、お客さんではなくて中間事業者の顔色だけを見ることになります。それではやり甲斐を感じられないのです。

今回の流通のしくみはそれを改善しています。良い評判も良くない評判も生産者に返ってくるしくみが、仕事のやり甲斐になっているのです。

以上のことから、若い人たちが農業に参加できるNPO法人を設立して活動しようとしているのです。

他にも婚カツやビートルズの話題を話して約30分の番組を終えました。本当に楽しい時間をいただき感謝しています。ありがとうございます。

エフエムバナナに出演しました。
パーソナリティの宇和千夏さんと。

【講演会】

熊野古道の語り部も行っている坂本平さんの熊野古道案内の体験記を聞きに行きました。シルバーユニオンという55歳以上が会員資格となる約500人の会合でした。坂本さんの話は自らの体験に基づくものでしたから迫力があります。熊野古道の出発地である京都府城南宮から熊野三山までの行程を全て歩きとおしています。説明用のパワーポイントの写真は全て自らの実写です。

熊野古道を歩き通したから話せる、解説できるネタがあります。価値の高い情報を、今日は熊野古道にいないのに聞くことができました。

その上、坂本さんの友人の加門さんが応援に駆けつけていて、ハーモニカの演奏を披露してくれました。熊野古道の真っ只中にいる気持ちになったことは言うまでもありません。

【県議会】

来週9月16日、水曜日の午前11時からの県議会一般質問に関して打ち合わせを行いました。現在のところ予定項目は次の通りです。

  • グリーン・ニューディール基金の活用方法について
  • 温室効果ガス排出量25%削減に対応する県の取り組みについて
  • 電気自動車の導入について
  • 水素を活用した新エネルギー対策について
  • 自殺予防対策について
  • 地上デジタル放送への対応について
  • 不妊治療への支援について

【維新前夜】

明治維新の前夜も今と同じ空気だったと思います。崩れないと思っていたことが、ある日突然に崩れる状況。思っていたのではなくて、変わることはないと思い込んでいたのです。その価値観を転換させたのが明治維新だと思います。

それと同じことが平成日本で起きました。まさにこれから起きようとすることが沢山ある維新前夜の様相です。

今夜の会合は「幕末の空気はこうだったんだろうなぁ」と感じるものでした。大事は小さなところから始まる、そんな気がしています。

「天は真を知る」。今に相応しい言葉です。権力にあっても自分を見失わないで、天狗にはならずに謙虚でいること。天は真実を知っているのです。

お隣の中国。明の時代の最高権力者の李鴻章。向こう99年間も香港をイギリスに奪われることになった時にこう言ったそうです。 「100年経過した時に見ると99年は短い」と。香港が中国に返還された時は、香港経済が本国よりも勝っていたことは周知の事実です。先を読むことが政治家ですし、せめて10年先は見通したいのが政治家です。 ところで、目標が定まった時に気を付けておくべきことがあります。

「目標が見えた時の距離感は長く感じる」ということです。目標を見つけた時は、それがどんな目標であっても達成することは困難に思ってしまうのです。遠い目標に思ってしまうと、達成しようとする意欲は減退します。スタート地点からではゴールが見えないことがあるのです。

しかし「目標が見えない時の距離感は短く感じる」ものです。何も着手しようと思わないことから、到達すべき目標は漠然としています。正確な距離感が分からないので、遠いとは思わないのです。

ですから、目標までの距離感が感じることがあれば、その目標は本物だということです。

目標への距離感が長く感じても、継続して一歩ずつ歩いていくと到達できます。目標までの今の距離よりも、例え感じなくても明日の到達までの距離の方が近くなっているとのです。

情報が結ばれた今の世界の距離は小さくなっていますが、自分で到達する目標までの距離は決して短くないのです。早さに価値観があることも事実ですが、到達するまでやり抜くことも価値があります。 遠くまで歩かないといけないと挫折しそうになった時、「目標が見えた時の距離感は長く感じる」ことを思い出して、せめて今日の一歩は踏み出したいものです。今日の一歩は確実に目標に近づいている一歩なのです。

選択肢のある投票には、ワクワクする期待感が感じられます。今までは期待感の感じることのない投票だったのです。つまり権力者から提示された選択肢のない投票だったのです。ここには期待感は存在していません。

一度選挙でワクワク感を持った人は、この次もワクワク感のある人を選択する筈です。しがらみが消えたら、期待感のある人を選択するのは当然のことだからです。ワクワクするかしないか。選択に関しては、以外と大きな判断要素なのです。

9/8(火)「県議会開会」

【朝メール】

朝携帯電話の電源を入れると嬉しいメールが届いていました。「明日からの議会、よろしくお願いいたします。私達の幸せのために毎日、本当にありがとうございます」のメッセージが送られていました。日付は前日の23時47分でしたから、議会開会前夜に送信してくれていたのです。

朝一番から元気のもらえるメールでした。朝からこんな言葉が届くと、今日も頑張ろうという気持ちになります。今日はとても良い日になる予感がしましたし、元気な一日になりました。言葉の力はとても大きいのです。特に朝から良いことがあると、一日が楽しくなります。楽しくなると行動が変わりますし、結果も変わります。良い循環の一日は明日につながります。

朝メール、ありがとうございました。一日の最後になりましたが謝申し上げます。感謝で一日が終わると、明日も良い日が訪れます。

【県議会開会】

平成21年9月県議会定例会が開会されました。今回の補正予算は194億円で、景気対策として必要な事業を前倒し実施するものです。切れ目のない経済対策によって県の活性化を図ることにしています。

昼間にはクラブ総会を開き、一般質問の日程協議も行いました。私の一般質問は9月16日の水曜日になりました。一般質問項目はこれから詰めていきます。

【観光施策】

市内観光に関しての打ち合わせ。固定のお客さんがついているように和歌山ファンは増えていますが、新規に呼び込む力強さに欠けるようです。一事業者の営業努力では届かない範疇にあるので行政の観光施策に期待するところです。

和歌山県への観光やビジネスで訪れてくれるお客さんは、年間3,000万人とも言われていますが、どこまで宿泊や経済効果が伴っているのか分からないものがあります。これらの数字は発表されていますが、事業者は売上などで実感していないようです。つまり実態を伴っていない県内のいり込み客数になっていることも考えられます。もっと消費を促す仕掛けや観光事業者との連携が必要だと感じます。 行政の観光施策と観光事業者との溝を埋めるためには、小さいことですが個別に話し合う以外の方法は見当たりません。

【懇談会】

夜は懇談会の機会を持ちました。和歌山県と和歌山市の現状と今後の対応策に関して話し合いました。和歌山城が見えるロケーションの中、遅くまで話は尽きませんでした。

政治に必要なものは情であることで一致しました。これは国会議員の大臣経験者も同じことを言っています。企業は論理で動きますが政治は情で動くものです。企業の論理をそのまま持ち込めないのが政治ですが、このことを勘違いしている人もいます。

もし政治が論理で動くものなら、私達は今よりも窮屈な思いをすることになるでしょう。論理で人は動きませんし、世の中、論理で周っているものではありません。人は情で動くことを認識しておかなければ勘違いします。

そう言えば総選挙の和歌山一区における岸本周平さんが当選したのは、4年間まちに立ち続けたことが最大の要因です。論理で片付けると意味のないこととなりますが、人は情を持っていますから、頑張っている人を助けたいと思う気持ちが生じていたのです。風ではなくて情の勝利だと思います。人から好かれること、情のある人間であることが政治に必要な要素です。

事業でも政治でも大切な要素があります。それは勘、運、徳のみっつです。

勘は直感のことです。この時期、この瞬間を感じ取れる勘を持つことが絶対に必要です。その勘が運を呼び込んできます。人は人生で七度の好機を迎えると言いますが、勘が鋭くないと運を逃がしてしまいます。運をつかむには勘が必要なのです。直観が鋭くて運を呼び込める人は徳があります。人にとって大切なものは徳です。人徳とも言いますが、自分からの人では駄目です。世に出るためには、他人から持ち上げてもらえる人徳が備わっている必要があります。徳が備わって初めてリーダーになることができるのです。

生きていく上において大切なことを学んでいます。

そして事業者に欠かせない事は「利は元にあり」の言葉です。利益を求めるためには元金を支出することが不可欠です。元金も出さないのに利益を得ることはありません。多いのは、口は出すけれどもお金は出さない人です。 そんな人が集まっている内は地域が活性化することはありません。行政依存、他者依存では活気のない状態が続くだけです。

勘、運、徳を持つリーダーの出現と、元金の投資を惜しまない地域の人が存在することが活性化の条件です。

9/7(月)「太陽光発電」

【取材】

和歌山マリーナシティにあるロイヤルパインズホテル。ここの料理長に取材依頼を行いました。秋からの番組改編でテレビ和歌山の新番組に登場してもらうためです。企画を説明したところ快く引き受けてくれました。地元和歌山県の食材を使って料理を創作してもらう企画です。和歌山県の食とリゾートホテルの広報になれば良いと思っています。

【太陽光発電】

太陽光窓ガラス発電に関して打ち合わせを行いました。窓ガラスで発電する方式の太陽光発電ですが、コストと汎用性で改良の余地があるようです。現在の製品は大型ビルなどには適用できますが、小型のビルや家庭用には採用できないのです。そのため市場からの要望に応じて、年内には汎用性の製品を市場に投入したいと改良を続けています。

ただ早くも日本版グリーン・ニューディールにおける太陽光発電の屋外取り付け施工単価が値崩れし始めているようです。メーカーやゼネコンは問題ないようですが、施工事業者の単価が厳しくなっているようです。そのため仕事を受けても採算が合わないので、仕事を請けない施工者も出始めています。早くも建設業界と同じ様相になっています。

屋根置き型の太陽光発電の設置工事は単価を言わなければ、一定量の仕事はあるようですが、単価が合わないので仕事を請けても採算割れになっているようです。

最終的に単価を合わせるしわとりは実際の施工者のところです。現場で働く事業者がいじめられる構図になっているのです。グリーン・ニューディールの名前は良いのですが、グリーンの印象とは違った現場の状況になっているようです。

ただ環境保全型産業はこれから絶対に必要なものですから、健全な発展を遂げて欲しいと思っています。

環境分野への参画を検討している二人の経営者とご一緒しましたが、人を揃えても施工単価が低いので現在の市場単価で参画するのは厳しいと感想を話してくれました。仕事が生まれようとしていますが、単価が低いのでこれによって雇用拡大や賃金向上につながるかどうか疑問です。安定した雇用創出と経済的に安定する賃金、これからの課題でと考えています。

【その他】

  • 作業所や障害者施設への支援に関して協議しました。社会貢献活動の一環として考えているため直接的な支援は厳しいのですが、各施設の要望を聞き取りながら準備作業を進めていきたいと考えています。
  • 環境条例に関しての打ち合わせ。具体的には道路沿いの広告看板ですが、設置基準と照らし合わせて微妙な看板もあるようです。但し看板はまちの景観にマッチしている部分があり、また地元企業にとって案内板的な役割を果たしているので、設置方法の代替案を考えないで即座に撤去されると商売で響くことになります。最善の次の策はないものか考えています。
  • ディナーショー、落語の会、クラシックコンサートに関して、それぞれ要望を受けました。まちの話題は祭りの選挙から分化活動へと移っていますが、これは暑い夏が過ぎて文化の秋の到来を告げているようです。
  • 和歌山県が検討しているバイオエネルギー導入に関しての意見がありました。既に事業者が決定しているようで、まだ議会に提案していない段階で問題ではないですかとの質問です。明日、資料を確認し対応したいと考えています。

    【新政権への要望】

    新政権への要望が多々いただいています。直接言える立場ではありませんが、皆さんの声として何かの形で届けたいと考えています。

  • 少数政党との連立に関してのもので、民主党で支持を得たのだから単独で行くべきではないのかとの意見です。民主党の政策を支持しているためぶれないようにして欲しいというものです。
  • 教育問題は大事です。大臣の人選を含めて、この国に誇りを持てるような教育を実践してくれる人材を選んで欲しいとの意見です。
  • 高速道路の無料化には反対だという意見です。道路渋滞が起きますし、環境問題にも逆行します。そして鉄道やバス、フェリーの経営に打撃を与えることになります。地方都市にとって、公共交通機関が衰退することは、高齢化が進展するに伴ってまちでの生活が著しく不便になることを意味しています。これも政権公約ですが、考えなおして欲しいと要望がありました。
  • 最低賃金を千円に引き上げることは、中小企業にとって死活問題です。これは再検討して欲しいものですし、仮に実行するのであれば事業所税の税制引き下げの検討や補助施策を導入して欲しいとの要望です。

9/6(日)「自殺予防について」

【自殺予防について】

9月は自殺予防月間で、全国で取り組みが催されています。平成21年の自殺予防デーとなる9月10日には、日本いのちの電話連盟の斉藤友紀雄事務局長を初めとする方が志木市立志木第二中学校で授業を行います。 講師の斉藤友紀雄氏は、日本いのちの電話連盟常務理事であり、内閣府及び東京都の自殺対策検討会委員、日本自殺予防学会理事長の要職につかれています。

同小学校は、日ごろから校長先生はじめ先生方が一丸となって、子供たちの心の健康を保つために努力されている素晴らしい学校で授業を実施することになっています。

授業には埼玉県議会議員や、埼玉県教育委員会の道徳教育担当指導主事が来る予定で、私もお誘いを受けたのですが、残念ながら欠席とさせていただきました。全国で最先端の取り組みを確認することは大切なことなので行きたかったのですが、県議会の精査が始まっていることから残念しました。

自殺予防対策に関しては首都圏での取り組みが進んでいると思っています。和歌山県の取り組みに関して、今議会で取り上げたいと考えています。

何故なら、平成21年度から3年間は、内閣府から自殺対策の予算「地域自殺対策緊急強化基金」が出ることになっており、それぞれの県では具体的にどう予算を使うか検討されているからです。

しかし、まだ具体的な提案がない自治体も多く、特に、子どもに対しての対策をどうするかについては全くと言って良いほど考えられていないとのことです。先進的だと思える東京都も同じようなのです。大切な予算を、子どもの教育に充てる必要性があると考えています。首都圏で行われているような自殺予防の啓発の講演や命の教育のための書籍購入費として有効に使うことも考えるべきことです。

参考になるのは、8月25日に、桜美林大学で行われた「授業力・教育課題研修」での「絵本を通じて命の大切さを伝える教育」についての講演です。東京都町田市の中学校、小学校、幼稚園、保育園職員、地域ボランティアの方々250人以上の申し込みがあり、子どものうつ予防対策について考えた取り組みです。

講演を聴いた方々がからは、町田市の玉川学園や桜美林大学で子どもの教育のための講座を作ると良いとの意見が出されています。玉川学園には教育学部教育学科、乳幼児発達学科があり、桜美林大学には健康福祉学群保育コースがあります。学生の方々に、子どもへのうつ予防対策、心の健康のための教育を進めるために、命の教育の方法など、一年を通じて講義する講座を開講することも方法です。

和歌山市の場合は大学の事情が違いますから同じようにはいきませんが、小学校への民間専門機関からの支援体制も考えられます。その方向で対策を考えています。

【連絡】

東京の友人から連絡がありました。話の内容は、「和歌山市から当選した岸本さんって凄いですね。財務省の中枢にいた人で国会議員をやっている人は自民党でもいなかったですよ。藤井さんと共に期待ですね。ぜひ紹介して下さい」というものでした。和歌山市の国会議員が東京の友人に聞こえることは今まで一度もありませんでした。和歌山市のことが評価されているようで嬉しいことです。

東京の感覚としては、自民でも民主でも国の舵取りに関して全く不安感はなく、良い人材が集って国の行く先を決定して欲しいというものです。世の中の意識は既に新しい体制に対応するように変わっているようです。

【お月見】

一ヶ月早いお月見の企画あり参加してきました。残暑の頃とはいえ、まだまだ暑い日差しの中、事務所ビルの屋上で交流を深めました。ところがビルの屋上に上がると涼しくて過ごしやすいのです。満月は出ていませんでしたが、暗くなってお互いの顔が見えなくなっても交流できる良い機会となりました。

ここにアメリカ人のデビット君も参加してくれました。オーランド出身で、1年半前に日本で有機農業を学ぶために来日しています。アメリカの大学での専攻は日本語だったことから流暢な日本語を操っていました。

デビット君から日本について学ぶことがありました。日本文学で好きな作家は、夏目漱石、三島由紀夫、川端康成だそうで、今の日本人が読んでいない文豪ばかりです。参考までにデビット君は23歳です。日本の23歳の人がこれらの作品に親しんでいるかというと疑問です。

さらに正座ができて座る姿勢が良いのです。オーランドで合気道を学んでいたことから身についたそうですが、正座を続けても苦にならないそうです。この点でも今の日本人に欠けている道の精神を学んでいます。

アメリカ人のデビット君から日本人の心を思い返させてもらいました。アメリカから見ると日本は良い国だそうです。

ところでアメリカではオバマ大統領の人気は依然として高い支持を得ているそうです。就任直後のような驚異的な支持率ではありませんが、それでも高い水準を保っていて国民の期待を集めています。オバマ大統領が大統領に登りつめたチェンジのフレーズですが、現代のアメリカではその少し前から、Changeの兆しがあったようです。政治では当時のブッシュ大統領にChangeを求めていましたし、経済界でもChangeできないと生き残れないという兆しがあったようです。

デビット君もChangeを求めて日本にやって来たのです。Changeのイメージは主体的に変えることと、変えるための挑戦の意味があるように感じました。日本でもようやくチェンジが起きましたが、アメリカ発の変化と挑戦への期待が大きかったように感じます。

和歌山市に来て日本が大好きになって、できたら永住したいと思っているようです。和歌山市に永住してくれることは和歌山市に魅力があるからです。

「自転車で走っても楽しいし、緑があって人も親切で良い場所です」。こんな言葉がありました。これも日本人からなかなか聞けない言葉です。

ただ有機農業は苦戦、その他英語のアルバイトも行っていますが、経済的には苦戦しているようです。和歌山県経済の厳しさは同じようで、この点が残念です。

9/5(土)「感動話」

【感動話】

二日前、千房の中井政嗣社長の話を聞く機会をいただきました。最大の教えは「思い立ったら吉日」の言葉。つまり思い立ったら即座に行動に起こすこと。思い立った時が、一番行動エネルギーが充満しているからです。

本当にそう思います。講演を聴いた方と話したのですが、当日の夜の感動とやる気が100だとすると、今日もその気持ちを持ち続けている人は恐らくないだろうし、多くの人は100の数値が30程度に落ちているのではないかと思います。一週間も経過すると、多分感動の数値は0になっていると思います。つまり中井社長の話を聴いても聴かなくても自分に与えた影響はなかったということです。それほど人から受けた感動を持ち続けることは難しいことなのです。

話が終わった後、中井社長の話は「良かったぁ」の声が多くの方から聞かれました。間違いなく感動を受け取っていると思います。しかし翌日、そして今日も感動が残っている人は少ないのです。

では感動のエネルギーを自分のものにするにはどうすれば良いのでしょうか。中井社長の経営する千房はお好み屋さんです。話を聴いた人の中でお好み屋さんは少なかったと思いますし、真似をしても同じ体験ができることはありません。ですから感度体験を自分のものに取り入れすることが大切なのです。自分の仕事や行動に反映させることが感動話を自分で持ち続ける秘訣です。

「善は急げ」の言葉が琴線に触れましたが、そのことを実践しようと思ったら、翌日の朝からその日にやるべきことを抱えて、市内を走り回って解決を図るための仕事をすべきなのです。他人の経験や感動話は、形を変えて自分のものにしなければ意味はないのです。それができないと感動話から得たエネルギーは、忽ち0になってしまいます。

誰と会っても、誰の話を聴いても、自分の中には残りませんから、自分の成長にはつながらないのです。気に入った言葉は書き留める。そしてそれを頭に残して少しでも実行しようと心掛けることが感動話を自分の行動力に変換することなのです。

「思い立ったら吉日」。思ったことはその日のうちにが基本です。仮に着手できなかったとしても、ノートに書き留めることだけでも実践しておきたいものです。何日か経過してそのノートを見返した時に、その時の感動話の一部だけでも蘇ります。それだけでも小さな進歩です。

与えていただいた感動話が0になる前に、自らで行動を起こしたいものです。感動話が自分のものになっているか否かを確認するためには、それ以降の行動を見る以外にないのです。心は自分でも確認できないことがありますが、行動は自分で確認することが可能です。行動や生活態度から、心がどう変わっているかをチェックしたいものです。

【その他】

  • JR和歌山駅ビルに行ってきました。テナントが開いているスペースが増えていたこともあり、一緒に行った人からは「和歌山市は寂しいですね」とポツリ。余計に寂しさを感じました。玄関口のJR和歌山駅ビルですから、土曜日の午後、賑わっていて欲しいと心から思います。
  • 告別式に参列させていただきました。お亡くなりの場面に立つのは本当に寂しいものです。心からお悔やみ申し上げます。
  • 「岸本さん。来週から東京ですね。寂しくなりますね」と声を掛けていただきました。本当にそう思います。今まで近くにいた人が、いなくなることは寂しいことです。岸本さんが立っていたJR和歌山駅前や南海和歌山市駅前などでは、風景が変わってしまうようです。
    和歌山市の風景に溶け込んだ岸本さんが元気に国会で活躍してくれる姿に期待しています。

9/4(金)「和のみ里」

【和の里】

和歌山市内にシルバーマンション「和みの里」が誕生しました。8月1日に開所式を行っていますから、丁度、一か月が経過したところです。高齢化社会に突入している和歌山県においては、施設の整備と充実が課題ですから、新しい施設が誕生したことは歓迎すべきことです。地域にとって必要な施設ですから、地域で育てていきたいと考えています。

それにしても、経営する立場の人のご苦労は大変です。施設運営に当たっての課題は次々に起きていますし、営業努力もしなければなりません。

今日の課題はある程度克服できましたが、これからが大事です。このシルバーマンションの関係者は経営的にも信頼できる方達ですから、これからの飛躍に期待しています。

【緊張感】

元公務員の幹部職さん。現在は退職しているため公職はありません。「精神的な気苦労がなくなってホッとしていることでしょう」と話したところ、意外な答えが返って来ました。

「緊張感がなくなったので緩んでいます。緊張感があった時代の方が良かったと思っています」というものでした。

人は何も仕事がないほど、退屈なものはないようです。現役時代は手帳が予定で埋まりますが、現役を退くと手帳は空欄ばかりになります。来月の予定を入れる時に何もないことが寂しいと聞きます。

「人は緊張感がある方が良いと思います」との感想は的を射ているのもかも知れません。働けている現役でいられることに感謝する気持ちになりました。

【和歌山発】

文化の後進県と言われている和歌山県。音楽などの文化人として生きていきたい人にとって、和歌山県の環境は好ましいものではありません。事実、音楽や演劇で生きていきたいと思っている人は大阪府下までレッスンに出掛けています。和歌山市と難波、または天王寺は電車で一時間の距離ですから、専門学校やプロ養成講座に出掛けている人が多いのです。文化的なことで和歌山市から大阪市に出掛ける人はありますが、大阪市から和歌山市に向かっている人は少ないと思います。最終的には人の流れも変えたいのですが、当面は和歌山市から大阪市に向かう人の流れを堰き止めて、和歌山市の人が和歌山市にいながらプロを目指す環境を作出したいところです。

そんな動きをしようと話し合いました。本格的なスタジオは和歌山市内にあります。講師も大丈夫です。秋以降、「宝塚受験講座」や「劇団四季オーディション講座」などの本格的な講座を開講したいとの意見と動きがあります。

そんな拠点を和歌山市に設けられることは大歓迎です。そして講師になれる人が和歌山市に戻って来てくれたことに感謝するばかりです。これからの可能性が拡がりました。

和歌山県、まだまだ成長段階にあります。これからが勝負なのです。

【地域の期待】

今日、お招きいただいた会での新政権に関しての期待は、想像以上に大きなものがあります。不安はなくて期待ばかりです。こんな空気に接していると民主党政権がずっと続きそうな気になります。

地域の期待は、参議院選挙、和歌山市長選挙、和歌山知事選挙に向かっています。来年の話なのでどうなるかは分かりませんが、従来の動きとは違った流れが起きると思います。和歌山市にいながら、そんな空気を感じています。

ところで、これからの和歌山市を支えて欲しいと依頼をいただきました。国政が変わったのだから、地方の政治が変わるのは当然のことだとの意見です。流れは明らかに政権与党に向いています。ある企業では、「自民党一辺倒ではなくなりました。民主党とバランスをとる予定です」と明確に答えてくれました。政権与党と自民党との付き合いは、与党にシフトするにしても、これからも自民党との関係は断ち切れないと思います。

しがらみを断ち切ることができることに関しての期待感は、とてつもなく大きいと感じています。風で民主党になったのではなくて、候補者が地についた活動をしてきたからだと思います。

政権交代による地域の期待は、過去最大級の大きさです。

【景観条例】

和歌山県で策定された景観条例。県内が画一的な取り決めのため事業者の芸術的なセンスや自由裁量が狭められています。まちの景観保護のため総論では賛成なのですが、各論に入ると反対の意見が増えてきます。お互いが納得できる形で、解決方法を見出して欲しいところです。

行き過ぎた景観条例は、広告業界で働く人のセンスの芽を摘ことになります。和歌山県の景観条例はかなり厳しい規制があることの意見を頂戴しました。

【懇談会】

夜には懇談会に参加しました。気の許しあえるメンバーが集まっての素晴らしい会合でした。時代を彩ってきた先輩達の顔が並んでいました。今も和歌山県を支えている皆さんだと思います。私達の年代も早く社会を支えられるようになりたいものだと同年代のメンバーで話し合いました。

【その他】

  • 民主党政権に対する不安を聞かせてもらいました。ただこれらはクリアできる問題でもあり、新政権の考え方に注目しているところです。 期待感が不安感上回ることが分かりました。人は不安よりも期待を求めて生きているものです。
  • 憲法改正問題に関して意見をいただきました。新政権の公約は不明ですが、関心を高めてくれていることに感謝するばかりです。
  • 温室効果ガスの排出量に関わる経済状況に関しての意見交換を図りました。新政権では温室効果ガスの削減量は1990年レベルを基準として25%の削減目標にしています。経済会としては実現不可能に近い数字なのです。多くの国民の皆さんは期待してしまいますが、達成困難な数値目標を掲げることで経済を失速させてしまうことを懸念しています。経済と環境の両立を図ることは大変難しいことなのです。
  • 企業誘致に関しての打ち合わせを実施しました。食品会社の立地に関して、土地の賃貸借契約や新エネルギー採用との関係に関して諸条件の確認を行いました。関西圏での立地を望んでくれていますが、和歌山県が他府県との競争において勝ち抜けるかが課題となります。企業立地は1,000の内3つが実現出来たら成功だと言われています。負けを恐れないで活動したいと考えています。

9/3(木)「補正予算」

【補正予算】

平成21年9月議会の補正予算案が示されています。公共事業への期待が高く、予算内容の問い合わせをいただきました。地域が疲弊していることから公共事業への期待が大きいことを実感しています。多くの地方都市も同じだと思いますが、民間の投資が少ないことから公共投資による地域活性化への期待があるのです。

特に耐震補強や日本版グリーン・ニューディールへの関心が高いようです。

【和歌山東急イン】

残念なことに和歌山東急インホテルの運営が変わります。これまでの東急ホテルズによる運営からオペレーション会社による委託運営に変更することになりました。時期は平成21年11月からとなります。このことによって宿泊と朝食だけのビジネスホテルに変更されることになりました。つまりレストランや宴会はなくなり、会議室の使用もなくなることになりました。

地域で応援していたのに残念なことです。従業員さんは44名から18名に減少することになり、和歌山東急インの従業員さんは一旦、全員解雇となります。その後、他の地域の東急インホテルに移るか、転職するかの転機が訪れることになりました。

東急インホテルの今後の運営に関して仁坂知事への報告がありましたが、知事も残念がっていました。宴会のある時に外部委託を行ってくれたら、宴会部門を廃止しなくても良いのだが、との意見もいただきました。本当に東急インの今後を心配してくれていることが分かりました。その証拠に、知事の後援会事務所は和歌山東急インホテルの横にありますし、後援会総会も同ホテルで実施されています。

赤字で撤退することは仕方ないにしても、引き続いて地域に愛されるホテルでいて欲しいものです。

【簡易トイレ】

水洗式簡易トイレの試作品を拝見しました。高齢者や障害を抱えている方に向けての簡易トイレを開発しています。高齢者施設や障害の子どもさんがいる家庭に意見を聞いて改良を加えています。ようやく形になってきたようです。

年内に商品化を図り、利用者に提供したいと話してくれました。既に注文も受けているように、水洗式の簡易トイレは珍しいようです。

開発中の様子を伝える新聞形式のチラシも拝見しました。昨日中国の視察から帰ったばかりの家具製造会社の専務も話し合いに加わってもらって商品化に向けてのアドバイスをいただきました。

製造に関して、できる、できないは別にして、意見、要望は全て出す必要があります。要望がないとそのまま製造するだけなので、作る側は付加価値を加えることができないそうです。アイデアを具体化させ、コスト、製造国の選定、運賃の積算、価格設定、市場の見込みなど、ひとつの製品を生み出す過程の話し合いは刺激的で楽しいものでした。

【その他】

  • 平成22年2月に和歌山市内で開催予定の、詩吟の催しに関して知事への依頼を行いました。5年前に開催して以来の記念大会ですから知事の参加も依頼しています。
  • 東京で活動中のシンガ―佐野あかりさんが来月10月、和歌山市に帰ってきます。9日と10日の二日間、和歌山市内のデサフィナードでライブを行いますが、さをり織りとのコラボレーションをすることで調整しています。
    さをり織りの色遣いが佐野あかりさんのイメージと合っているような感じがあるからです。さをり和歌山との連携を図り、良いライブに仕上げたいと考えています。
  • 運送会社経営者と懇談の機会がありました。運送会社単体では従来のように利益をあげることが厳しくなっていることから、関連した事業の拡大を目指しています。若い経営者との懇談は楽しい時間となりました。これからもっともっと、世に出てきて欲しいものです。元気な人の登場は地域を元気にしてくれます。
  • 残念ながら会社更生法の適用を受ける経営者と懇談しました。全力で会社を再生させる努力をしてきましたが、とうとう力が尽き果てたようです。取引先の倒産、不渡りをつかまされたこと、昨年秋からの売り上げ不振など要素が絡み合って、会社運営が厳しくなってしまったようです。
    ただし再起の意思はもっています。「必ず這い上がります」の言葉で締めくくってくれました。目はほっとした表情を持つと同時に輝いていました。

【千房】

夜は「外食産業を盛り上げる会」の講演会に参加しました。講演は千房の中井政嗣社長でした。経営者としての哲学をお持ちで、経営者だけではなくお客さんの立場、従業員の立場でも納得できる為になる講演でした。行って良かったと思える講演会に参加できたことに感謝しています。以下は主観的な感想です。

  • 人の考え方は見えないけれども、行動によって表わされるものです。木で言うと、考えは根っこの部分、行動が茎、行動した結果が花となります。根っこがどれだけ水分や養分を運んだかによって花の咲き方が違います。
    人も見えない部分が最も大切なのです。考え方が変わると行動が変わります。行動が変わると性格も変わります。
  • ライブの良いところは、笑顔になれること、拍手を叩くことができること、感動する時間をもらえることなどです。テレビでも感動することはできますが、一人でテレビを観て笑顔になったり、拍手を叩いたりすることは稀です。ライブではそれが体験できるのです。
    笑顔になれることは元気のスイッチを入れることです。楽しいから笑顔になるのではなくて、笑顔があるから楽しくなるのです。 そして元気をもらっているだけでは駄目で、自分から相手に元気を与えるようになるべきです。相手を元気にさせることで自分も更に元気になることができます。
  • 13歳の時のピカソの絵を見たことがあります。写真のような素晴らしい絵でした。相田みつを氏の若い頃の書道を見たことがあります。筆で上手な字を書いていました。ピカソの絵を見て誰にでも書けると思うことがありますし、相田さんの字を見て上手ではないと思う人もいるようです。しかし基礎ができてからの絵や字の個性です。基礎を完成させているから応用があるのです。それが個性です。基礎がないのに個性はありません。
    小学校で上手な絵にもそうでない絵にも金賞を与えている場面があります。ある先生に聞くと「みんな個性があります」と答えてくれたそうですが、それは間違いだそうです。
    下手な絵は個性があるのではなく、単に絵の基礎ができていないだけです。個性的だからみんな一緒だと考えることは間違いです。そんなことをしていると、努力する工程をなくしてしまいます。
  • 芸人は台本をマスターしているのです。台本を自分のものにしてアドリブを挿入していくのです。どんな芸人でも台本がない状態で、30分も1時間もお客さんを飽きさせないでいることはできません。台本を覚える努力をしているのです。基礎ができてから、その次のアドリブが生きてくるのです。
  • 行先を決めることが大切です。旅行でも国内か国外か、行く場所によって準備するものが違います。行先、つまり目標を明確に定めることで準備に着手できます。行先が分からない状態では準備することができないのです。行先を決めるには、専門家や行き先を決めて行動している人の意見を聞くことです。聞いた後は素直に納得して、行動を変えることです。
  • そんな気がすることや予感がすることは、それが起きる可能性があるからです。そんな気がしたら、その方向に向かっていることだと思うことです。進んでも良いし見直ししても良いのです。
  • 善は急げ。何かをやろうと思いたった時、その時、一番パワーがある時です。明日からやろうと思ったり一ヶ月後にやろうと思ってしまうと、パワーが減退しています。善は急げとは一番パワーが漲っている時に実施することが望ましいことを指しています。
  • 続けていることが能力になっていくのです。つまり何事も継続しなければ能力は向上しないのです。そして人格と実績は比例しているのです。優れた人格の持ち主は成果を上げていくことができます。人格は自分が思ったことを続けることで磨かれて行きます。
  • ピンチを日本語で書くと大変となります。つまりピンチを脱出するためには大きく変化する必要があるのです。大きく変化することがピンチ脱出法なのです。映画でも主人公がピンチの時が見所です。お客さんは主人公のピンチにハラハラしますし、映画の中で一番良いシーンのひとつなのです。人生のピンチの場面で、主役が愚痴を言ったり上手くいかないことを他人のせいにしているようでは共感してくれません。ピンチには状況を一変させるなどの変化を求めたいものです。
  • 相手にしてあげられる大切なこと。見つめる、頷く、微笑む、そして褒めることです。この四つの行為が相手を幸せに導きます。講演会では頷いて話を聞いてくれる人に向けて講師は話し掛けます。無反応な講演は難しいものですから、講演の途中で頷いてくれているその人に対してお土産となるような話を持って行くことがあります。目で聴いている人のところに向かって講演会の情報は発信されます。
  • 100円のグラスと1万円のグラスでは取り扱い方が違ってきます。扱い方が変わることで店での行動が違ってくるのです。安ものの店では安ものの人材になってしまいます。一流の店で一流の人材が生まれるのです。モノを大切にする心を持ちたいものです。モノに気を入れると、モノは自分のために働いてくれます。
  • 念じるとは今の心のことです。今の心が将来を決めます。運が良いと思っていると運が良くなって行きます。感謝する気持ちがあると、人生は良くなっていきます。

9/2(水)「朝会」

【朝会】

朝8時過ぎから朝会でした。和歌山市の課題やこれからに関して話し合いました。今夏の政権交代のドラマによって和歌山市も変わらなければならないと考えている人が多いようです。今のままでは和歌山市が浮上することはないので、何かの希望が欲しいと要望を受けました。

全国から見ると和歌山市の姿は悲惨な状態だそうです。住んでいる人は気付かないだけで、就職事情や新卒の受け皿、そして市政運営に関して全国で最低ラインの水準にあることの指摘をいただきました。

「何故、誰も文句を言わないの」との質問があったように、声を上げなければ何も変わりません。これから地方自治体が変わって全国の水準に近づくことが期待されています。

【和歌山市の今後】

総選挙を終えて、それぞれにおいて選挙結果の総括が始まっています。投票率が上がったことは民意が反映されていることを素直に喜ぶべきだとの意見です。

但し政権与党が変わったことから、和歌山県下の首長は旧与党との関係が強いため、今後の地方自治の運営は厳しさを増すとの意見が出されました。和歌山市に関しては、市長は旧与党寄りの立場であったこと、しかし現職への応援がなかったことから双方の応援者から支持する声が聞かれません。

さて地方の政局はどのように進んでいくのか、今後の動きに注目です。

【打ち合わせ】

「県政を語るつどい」に関しての打ち合わせを行いました。当初は9月中に実施する予定でしたが、総選挙から時間が空いていないこともあり、10月26日開催に変更することになりました。

この件に関して、事務的な仕事に関して話し合いました。皆さんに参加を呼び掛けることと郵送による案内をすることにしています。

【懇談会】

夜は同級生と懇談会の機会がありました。夏休みの同窓会で顔を合わせていますが、それ以来の懇談会でした。話を伺うと20歳で起業して、もう28年も社長をしているようです。小学校の頃はやんちゃだったのですが、今では立派な社長です。従業員も40名以上も雇用していますし、右腕とも言える人物も育てています。東京からの人材も雇い入れていますし会社基盤を確立している様子が伺えました。

基本は家族的経営だと考えているようです。月に一度は従業員の皆さんと懇親会を実施していますし、年に三度はボーリング大会も開催しているようです。途中から若い従業員さんがこの懇談会に合流してくれたように、社長が従業員から慕われていることが分かりました。

それにしても従業員の平均年齢は30歳代で、社長よりも年上は一人だけになったそうです。もう社会の中堅以上の年齢になっていることに驚きます。既に後継者に見込んでいる従業員も存在しているように業績は順調なようです。また事業が順調なことから新しい社屋も建設に着手するところです。

同級生が社長をしていることを嬉しく思っています。

【その他】

  • 福祉施設建設に関しての意見交換。福祉施設の増床に関しては肯定的な意見が大半ですが、具体化する段階になると従来と同じ工程で進んでいることへの批判があります。いま建設しなければ次は何時になるか分かりませんから、厳しさが予想されている平成21年9月議会での補正予算案に期待する声が聞こえてきます。
  • 若者の農業への就労に関して問い合わせが来ています。紀ノ川筋の果樹は、和歌山県が全国に売り出せるもののひとつです。紀ノ川筋は果樹王国とも言われているように、多くの果物が栽培されています。和歌山市と紀ノ川筋を農業就労で結びたいと考えている若い人の意見は頼もしい限りでした。

9/1(火)「議会運営委員会」

【議会運営委員会】

早いもので総選挙が終わって直ぐの今日、平成21年9月県議会の議会運営委員会が開催されました。会期は9月8日から29日までの22日間となりました。一般質問は15日から18日まで、委員会は24日と25日、委員長報告や採決は28日と29日に決定しました。

今回の補正予算は193億円です。補正後の予算額は5,892億円となります。基本的な考え方は、公共投資を続ける経済対策を講じることによって有効需要を創ること。そして経済対策を実のあるものにするため、県内事業者の受注機会の確保に配慮することです。

内訳は安全と安心に41億8千万円、健康長寿、子育てが10億4千万円、低炭素社会革命が12億円。社会資本整備に93億8千万円、スポーツの振興が4億6千万円、その他が7千万円です。

結果、公共事業や施設整備費などの投資的経費は1,574億円となり、対前年度比496億円、46%の増加となります。

このうち低炭素革命では、地域グリーン・ニューディール基金活用として1,792万円があります。県工業技術センターに太陽光発電設備を整備します。交通安全施設整備として交通信号機のLED化を推進し消費電力を抑制します。この予算が1億7,524万円です。

和歌山県の低炭素革命に期待感があります。

社会資本整備費として携帯電話エリア整備があります。携帯電話不感地区39地区に移動通信用鉄塔施設を追加整備します。約6億円の予算です。

東南海・南海地震への備えとして道路整備を行うための予算が24億4,500万円。県内の発展に寄与する道路整備費として24億8千万円。これは県道小豆島船所線や、県道粉河加太線などの整備費用です。京奈和自動車道の共用に備えるため、仮称「かつらぎICアクセス道路」の整備促進費用として1億円。都市部の渋滞緩和対策。交通安全対策や鉄道駅へのアクセス向上に資する街路の整備費として13億5,200万円が計画されています。これは西脇山口線、田辺市内の元町新庄線などが該当します。

主な計画は以上の通りです。必要な道路やインフラ整備を実行することによって地域経済の活性化も目指しています。

【写真展】

知人が出展している写真展会場に行ってきました。一年に一度開催しているもので、前年の作品の中から代表的な作品を展示しているようです。今回は和歌山県内の自然や祭りに関するものがあり親しみを感じました。

自然や文化が豊富で四季の表情が豊かな和歌山県ですから、写真撮影に適した土地であることを確認できました。

【その他】

  • 和歌山市内建設会社の方と意見交換。市内での大型案件が少ないため中堅以上企業にとって厳しい環境にあるようです。大手には大手のやり方があり、中堅以下の会社の領域の仕事まで取りに行くことはできないようです。それでは中小の会社は生き残れなくなります。競争の中にも秩序が保たれています。これが共生社会の姿かも知れません。
  • 耐震補強工事の一般的価格に関して調査しました。家屋の大きさや建築年によって工事費は違うので一概には言えませんが、一般的な家屋では100万円から200万円の範囲に収まりそうです。和歌山市では工事費の一部負担の補助金を支給してくれる制度がありますから活用を図って欲しいと思います。
  • 作日、お亡くなりになられたIさんの通夜式に参列しました。家族葬として身内でのお見送りでした。心よりご冥福をお祈りしています。
  • 10月に実施予定の「政策制度セミナー」に関しての打ち合わせを行いました。時間は2時間の講義形式で、県政の課題や政策を参加者の皆さんに話すことにしました。内容は9月議会終了後に確定したいと考えています。
  • 政権交代に伴って、急遽政治セミナーを開催することにしました。与党の議員となる岸本さんをお迎えして、新政権の政策を講義してもらうことにしました。来週から東京に入る予定ですから週末に開催する計画です。大変お忙しい中ですが、岸本さんに無理をお願いしました。参加予定の皆さんは楽しみにしています。
  • ブライダルに関する依頼がありました。新政権には子育て支援や若者の就労支援が期待されています。これからブライダル市場の広がりにも期待したいところですから、そのための環境整備のお手伝いをしたいと考えています。
  • JR和歌山駅前の再開発に関する打ち合わせを実施。計画が停滞していましたが、明るい状況になってきました。繊細な問題ですから、進捗の時期を見て追い掛けたいと考えています。
  • 自殺予防対策に関しての話し合い。麻生政権の補正予算として、三年間で100億円の政府予算が配分されることになっています。年間3万人の自殺対策として有効に政策を講じたいところですから、首都圏の取り組みを確認しました。和歌山県の取り組みに反映できるように考えています。9月10日は自殺予防の日です。首都圏ではセミナーやイベントが計画されていますが、和歌山県の動きが伝わってこないのが残念です。


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