7/31(金)「信頼供与」

【さをり織り】
 全国的に活動しているさをり織り。さをりの事務所で今年10月に開催する予定の「チャレンジ」さをり企画の打ち合わせを行いました。さをりは誰でも簡単にできる織物のことで、県内の一部の作業所でも取り入れられています。生き甲斐づくりと販売網の確立によって収入を得るための方法にもなっています。
「チャレンジさをり」は作業所の皆さんの作品も展示し、和歌山県におけるさをり織りの活動を認知してもらおうとするものです。

 打ち合わせの場で10年振りにお会いしたのがTさんです。南紀熊野体験博でご一緒した方で、さをり織りを習い始めたことから今回の「チャレンジさをり」に参画しているようです。Tさんは今日が会社定年の日で節目でした。そんな節目の日に新しいスタートを切れる企画の話をすることができたのは何かのご縁だと考えています。
 この企画の会場となるのは和歌山市内のパームシティですが、これはTさんの力添えによるものです。日時と場所は決定していますから、後は企画内容次第です。これから詳細を話し合うことにしています。

【信頼供与】
 仕事をする際に大切なことは信頼です。多くの仕事は人が介しますから人を避けては通れません。仕事は人と人がするもので、人とパソコンで完成するものではないのです。ですから仕事においては誰とタッグを組むのか、チーム構成員は誰なのかがとても重要になります。

 また市場を開拓するに当たっては、最初は人から人を紹介してもらう場合が結構あります。そこで契約を得られたり成果を出せるのは、その人の実力や企画力ではなくて、紹介者の信頼を借りているからです。初対面の人と契約したり、いきなり信用することはありませんから、誰が紹介者であるかが大きなポイントです。

 つまり信頼を供与してもらって仕事の成果を得られることが最初の段階です。その後は実力勝負になりますが、きっかけは信頼供与を受けていることを忘れてはならないことです。信頼とは一朝に出来上がるものではありませんから、最初は誰かの信頼を借りて仕事に入るのです。ところが信頼はお金に換算することが難しいのです。そのため価値が分かりません。結果が出た後は、自分の実力と企画力によるものだと勘違いする場合が多く、紹介者のことを忘れてしまうことがあります。そのため信頼供与をしてくれた人にお礼をすることは稀なのです。忘れてはならないのは、その人が存在していなければ成果が得られなかったということです。

 人は誰かにお世話になったことを忘れやすいのですが、決して忘れてはいけないのが、自分のために信頼を供与してくれた人のことです。その人への感謝の気持ちを忘れてはいけませんし、例え成果を得られなかったとしてもその人の悪口を言うものではありません。 そんな行為をしていると、信頼は供与されませんし、それ以降の仕事に影響を及ぼします。

 何故なら人は信頼関係に基づいて仕事を進めるからです。信頼関係がないと契約書を交わしてからでないと危なくて仕事に着手することはできません。仕事の第一歩を踏み出せるのは信頼関係があるからです。または信頼関係の基を作ってくれた人がいるからです。
 そんな信頼関係を大切に思って仕事を遂行したいものです。それを忘れると、その時は良かってもその次はありません。

【懇談の機会】
 皆さんと懇談の機会を得ました。皆さんが訪問を歓迎してくれて遣り甲斐のある活動となりました。「こうして来てくれることで信頼感を持つことができます。直接話し合うと人柄が分かるので人には会ってみることが大切です」、「良い人は良い人との出会いを運んでくれます。良い出会いを大切にしたいと思っています」などの意見を聴かせてもらいました。歓迎してくれる人がいることがあり難いことなのです。突然行って会って時間を割いてくれることは滅多にありません。突然行っても話に応じてくれるのは、紹介してくれている人がきっちりと事前に挨拶に伺ってくれているからです。そのことを忘れてはいけないのです。
 一人では仕事ができませんから、チーム力を大切にして今よりも前進していきたいものです。

【フラメンコ】
 和歌山フラメンコ協会の森久美子先生と懇談する時間がありました。ところがお忙しい先生なので、中々ゆっくりと話し合う時間がありません。今日も30分間の懇談となりました。時間は短くても内容のある話し合いができたものと思っています。
 話し合いの議題は和歌山フラメンコ協会のNPO法人化を図れば支援の輪が広がるというものでした。NPO法人自体に信頼があるのではなくて、実績と理事に信頼があるから支援をいただけるものなのです。肩書は立派なNPO法人であっても、地域から信頼を得ていないと活動はできません。

 和歌山フラメンコ協会の活動は言うことはありませんから、後はNPO法人化した場合のメリットとデメリットを検証することです。メリットが大きかったらNPO法人化を図ると良いのです。個人単位の活動から法人としての活動に移行する過渡期でもあります。最初からフラメンコを好きな人は少ないと思いますので、最初は観に来てもらえるような体制を整えたいと考えています。このことはフラメンコだけではなくて、知らないことに興味が湧かないのは当然のことで、水飲み場に人を連れていくことはできますが、水飲み場で水を飲むのか飲まないかの判断は個々人なのです。
 今日は水の問題ではなくて、フラメンコを愛する人を増やして行きたいと話し合ったものです。和歌山県が誇る文化のひとつに、和製フラメンコがなって欲しいと願うばかりです。

【その他】
・平和を愛する皆さんとの時間を持ちました。平和活動には大きな仕掛けも必要ですが、それ以上に自分の前にいるたった一人を大切にする必要があります。人はいつまでも一人ではありませんから頼ってばかりではなくて、自分の行動に自信を持つべきなのです。

・夜は懇談会の時間を持ちました。現状を変える方が良いこと、今の体制で良いことが入り混じっていますが、その判断は皆さんの意見を聞いて下すべきものです。ある出来事における和歌山市長の決断力のなさを嘆いている人がいます。トップの仕事は判断を下せることにあります。それを放棄する人は器ではないのです。

・子ども達が練習をする野球場か少ないので、野球ができるグラウンドを増やして欲しいと要望がありました。和歌山市内のスポーツ施設の少なさと環境は全国で最下位グループに入っていると思います。スポーツ環境の整っていない和歌山市を何とかして欲しいと依頼をいただきました。
 現在は紀ノ川の河川敷を野球練習用のグラウンドにしていますが、河川敷地内に固定物を設置することは河川法により出来ませんから、設備環境は良くありません。改善が必要な課題だと認識しています。

7/30(木)「大切なこと」

【大切なこと】
 日頃から懇意にしていただいているA先輩と懇談する機会かありました。日本の歴史や人として大切なことを教えてもらっているのですが、今日も教訓を得ました。
 人としてみっつの配が大切なのです。それは心配り、気配り、目配りのみっつです。

 人に対して心配りをすることが第一です。心配のことですが、心配というと肯定的なイメージがなかったのですが、実は心配とは他人対する心配りのことを意味しています。心配は自分で自分のことを悩むことではなくて、他人のことに心配りをすることだったのです。そのことを知ると心配することは人として大切なことだと思えます。心配りが大切な事の一つです。

 続いて気配りです。親しい人に対して気を配れない人は誰に対しても気を使えない人です。気配りもややもすると否定的なイメージがありますが、他人に対する思いやりのことなのです。気配りもできない人は信頼できない人なのです。自分の気を相手に配ること気配りと言いますから、これも大切なことなのです。

 最後は目配りです。この意味も先のふたつと同じで、相手に対して配慮することを意味しています。目を配るということは目の前の人に対して配慮を施すことなのです。目からの情報は他の器官と比較すれば圧倒的に情報量が多いのです。90%は視覚から情報を得ていると聞くことがありますが、視覚は最も大切な感覚のひとつなのです。

 このみっつの配ることを大切にすることで出会う人の信頼を得ることができるのです。常に自分の気持ちを配ることが相手から信頼を得るために必要なことなのです。
 A先輩が一人の方を紹介してくれました。A先輩にとって信頼できる人物なので滅多なことで紹介をしない人だそうですが、特別に引き合わせてくれました。初対面でしたが息投合しました。それには理由があります。その方はUさんと言いますが、Uさんの親しい人と以前、ご縁があったのです。Uさんも私の名前を知ってくれていたのですが、それは親しい知人Rさんから私のことを聞いてくれていたからです。Rさんは私のことを信頼できる人だと伝えてくれていました。そのことからUさんは、今日は初対面だったのですが、ずっと以前から会いたいと思ってくれていたようなのです。

 会う以前から信頼してくれていたことに対して感謝するばかりです。このようなご縁は大切にすべきものです。人と人とのご縁を大切にすることが、将来に亘っての信頼の輪を拡げてくれます。長期的視点に立つと信頼に勝る価値はありません。人から信頼されることの価値は、何事にも代え難いものなのです。
 素敵な機会を得た今日に対して心から感謝しています。

【懇談会】
 夜は懇談会の機会がありました。最近は滅多なことで飲む機会を作らないのですが、今日は日頃からおつきあいをしてくれている方と話合える機会でしたから、久しぶりに飲食の時間を共有しました。飲食を共にすると今日の時間が以前から続いていたように思えます。時間を超えてお付き合いが出来ることが素晴らしい機会だと思います。

 折角の機会ですから今日のこの時間は、今までご縁のある人を訪ねることができました。
 経済を初めとする各種指標に底が見えた和歌山県を、私達の活動によってまちの元気を復活させたいものだと話し合いました。

【その他】
ある案件の依頼に対して、迅速に対応してくれたことによる感謝の気持ちを頂戴しました。大したことをした訳ではないのですが、相手方にとっては嬉しい出来事だったことからお礼をいただく機会となりました。個人ではなく会社として地域の皆さんから信頼を得られたことは嬉しいことです。良好な関係をこれからも構築していきたいと考えています。

7/29(水)「洪水対策」

【夏祭りお礼】
 先般、地域で実施した夏祭りのお礼に主催者が来てくれました。ところがお世話になったのは当方ですから恐縮しました。もう40年間も地域の世話役活動をしている素晴らしい方で、物腰の柔らかさに感服しています。40年間も世話役活動をしていると人が見えてくると聞きました。

 本当に偉い人は誰に対しても物腰が柔らかいのです。決して偉そうな態度は取りません。中間管理職タイプや地位や肩書に頼っている人は偉そうな態度の場合が多いようです。つまり自分の実力で生きている人は物腰が柔らかくて、地位に頼っている人、肩書きで仕事をしている人は偉そうな態度なのです。自分に自信のある人は他人に偉そうにしなくても、何の問題もないのです。
 今まで多くの来賓と接してきた経験から、このことは共通のことであることを理解しているようです。
 
【ランチタイムミーティング】
 昼食を採りながらミーティングを行いました。昼食時間を有効に使おうと思ってのものです。スポーツによる地域活性化や、今後の市政のあり方などに関しての意見交換を行いました。
 
【懇談】
 某企業幹部と懇談する時間がありました。会社の業績は厳しくてお客さんへの訪問活動を強化しているようです。お客さんと会社との距離を縮めるために営業部員が訪問を開始しています。顔が見える営業によって業績回復を目指しています。今までは訪問もしていない単なる台帳管理だったのが、訪問した結果を記載した生きた顧客データに変化しています。パソコンで作票やデータ管理を行うときれいに描けるので、資料を作成しただけで仕事を終えたような気になる場合があります。ところがグラフ化したり数字を列挙するだけでは仕事にはならないのです。

 会社経営に役立つ資料にするためには、お客さんとの会話の中から導いた生きた言葉やデータが盛り込まれている必要があるのです。一般的な数字を引用したり幹部が見やすいような資料を作るだけでは、そこから効果的な対策を打つことはできないのです。

【洪水対策】
 局地的な大雨や洪水被害が発生しています。和歌山県内にも土地が低いところがありますから、今から対応策を検討しておく必要があります。1時間に100ミリも降るような局地的な大雨になると、下水が増水分の水を処理しきれないのです。処理できなかった水は当然、道路に溢れますし、場合によっては家屋に侵入してくる危険性もあるのです。

 日本を巡っている現在の下水道の配管の直径からすると、侵入してくる水を処理できる能力は、1時間に50ミリが限界だそうです。つまり50ミリを超える豪雨が発生すると、その地域の下水道では雨水などを吸収できなくなり道路に溢れ出します。この災害対策を考えておく必要があります。
 下水道管を変える方法もありますが、地方自治体での予算は不足していますし、仮に予算があるとしてもそれは無駄な投資です。社会での投資は確率をどこに持ってくるのかがカギを握っています。

 どれだけ予算を使っても良いのであれば、災害から逃れられる最大の対策を講じたら良いのです。限りなく確率を100%に近づけることを目指せば良いので行政運営者は考える行為が少なくなり楽になるのです。例えば下水道管の直径を、集中豪雨による被害を食い止めるために100ミリ以上のものに取り換えると良いのです。限りなく大雨による災害被害の確率を0%に近づけることができるのです。
 ところが安全確率を100%に近づけようとしたら、どれだけ予算があっても足りません。

 社会での投資に100%の確率は似合わないのです。予測されるある程度の規模の災害を防ぐための投資を行いますが、予測できる範疇を超えた大掛かりな災害対策は効果的とは言えないのです。つまり下水道管を500ミリに置き換える作業をすれば大雨による増水は防げると思いますが、そんな大雨が来る確率は限りなくゼロに近くになるのです。限りなくゼロに近い確率のものへの対策を講じることはお金を無駄にしていることになります。

 100年に一度到来すると予測している自然被害への備えに投資しても良いと思いますが、1000年に一度到来するかも知れないと予測されるような事象に対応策を講じるのは投資の無駄ともいえます。100年に1度への備えへの投資と、1000年に1度への備えに要する費用は、比較できない程大きなものなのです。どの確率で妥協するのかがトップの判断なのです。

【レオ育成協議会】
 夜はレオ育成協議会に出席しました。ライオンズクラブが支援育成している若い人達の集まりがレオクラブです。和歌山レオクラブの新年度が7月からスタートしています。和歌山市内にある九つのライオンズクラブのレオ委員が集まって、今年度の予算案と活動案を承認し、アドバイスとエールを送りました。

 和歌山レオクラブの皆さんは、とても頑張ってくれています。毎月の奉仕活動と打ち合わせを実施する計画を立てていますし、会員も前年度から18人も増加させていますから、活動は右肩上がりです。
 ですから会議は楽しいものになりました。発展途上の活動をしている組織の会議に参加すると楽しくなります。正に元気は氣からなのです。

 平成21年度の活動テーマは「向上心」です。大人と一緒の活動を行って子ども達に接することで人として向上したいと思っての会長テーマです。人と会うことは学ぶことですし、良い大人と一緒の行動をすることで、社会に出る前の段階の人は立派な大人になることができます。真似をすることは学ぶことなのです。
 平成20年度の会長テーマは「経験」、本年度は「向上心」です。経験を積んでさらに向上することを目指した良い活動計画でした。ワクワク感のある楽しい活動に期待しています。

【その他】
・和歌山市の部分的再開発に関する意見をいただきました。ホテルや商業施設を誘致して活性化を図りたいと、誘致できる具体的な場所を示してくれました。これからの話しになります。

・飲食組合の理事長と話し合いました。食中毒対策と県内の中小規模の飲食店の生き残りに関しての話し合いになりました。

・癌治療に関して意見交換を行いました。兵庫県にあるスプリングエイト。ここは癌治療の先端技術が存在しています。これと同規模の癌治療施設は二か所建設されているようですが、全国で20か所まで増やす構想があると聞きました。大型で先進的な癌治療医療施設が和歌山県に来てくれると、医療面でも経済面でも効果は計り知れません。関西空港に近い和歌山県ですから、誘致に成功すれば東アジアから治療を希望する方が和歌山県を訪れてくれることになります。今日時点で構想の詳細は不明ですが、可能性があれば突破口を見つけたいと考えています。

・さをり織りのイベントが計画されています。平成21年10月10日から13日にかけて和歌山市内のパームシティ内で開催される予定です。今年5月にフォルテワジマで開催したさをり織りのイベントが成功したことから、もっとさをり織りを知ってもらいたいと思って計画されたものです。今後企画を詰めていくことになりますから、その打ち合わせ会議に入る予定です。

7/28(火)「カウンセリング」

【カウンセリング】
 米国では信頼できる医者と弁護士とカウンセラーが周囲にいると人生の航海は大丈夫だとの話があります。日本では医者と弁護士の有用性は誰もが認識していますが、カウンセラーは別の分類に入っているような感じがします。
 ところが精神的に病んでいる社会であり、人間関係で悩み事が多い現代社会では、カウンセラーの存在が注目されてくと思います。

 著名なカウンセラーの方の話を伺い機会をいただきました。学ぶことがとても多くありました。その中から私なりに感じたことを解釈して記します。
・日本人は世界で一番他人の視線と噂を気にする民族です。このことは自分の人生なのに他人に振り回されていることや他人の人生を生きていることを意味しています。自分の生き方を他人に左右されることは無意味です。義務教育の年代であれば、保護者や先生かに正しい方向に導いてもらう必要がありますが、それ以降は自分の価値観を確立させる工程に入りますから、基本は自分の意思です。そこに意見やアドバイスを受け自分の価値観に取り込む作業が必要ですが、必要以上に他人の意見に振り回される必要はありません。

 他人といっても信頼できる友人のことを言うのではなくて、ここでいう他人とは世間のことを指します。私達が信用してしまう言葉には次のようなものがあります。
世間が言っている。みんな言っている。世間が噂している。などです。
ですが、世間が言っていることは、実は誰も言っていないことがあると思います。世間とは実態のないもので空気のような存在です。実は私達は空気に左右されているのです。実態のない空気に意見されて萎縮してしまったり、行動を回避することは人生において勿体ないことです。

 でも世間が言っていることには、力があるように思ってしまうのです。世間、空気が支配する身近な社会では、圧倒的多数の人がそう感じているように思ってしまうのです。空気が読めないと言われることを恐れている人が多いことが、このことを証明しています。ですから、世間の力は自分の力よりも大きいと錯覚していることから、世間の前に屈折してしまうことがあります。
 ところが、みんな言っているといっても、そのみんなが誰なのか分からないのです。個人的ですが、みんな言っていると聞いて、そのみんなの中の例え一人でも特定できたことはありません。みんなはみんなであって決して名前を持つ個人ではないのです。つまりみんなとは空気や噂のことなのです。そんなみんなを恐れているのが現代社会の私達です。

 保護者が幼稚園に子どもを迎えに行った時の言葉です。「今日はいい子にしていた」と聞いている場面があります。これは、世間から何か言われるようなことはしなかったかを、保護者が子どもに無意識のうちに確認しているのです。世間に顔向けできないような行動をしないように保護者が子どもを枠にはめているようです。
 ところが米国では違った迎え方をしています。「今日は楽しめた」と子どもに聞くようです。これは自分の価値観に基づいた遊びや行動をしていたかの確認です。世間に対していい子であったかどうかは関係なく、自分の好きな遊びができたのかを教えています。
 この差が大人になった時に現れます。世間を気にするのか、自分の価値観を大切にするのかの差です。

 できれば世間の話しや噂、みんなが言っていることを気にしないで生きたいと考えます。そのためには価値観を確立することと自分の目指すべき生き方を自分で分かる必要があります。

・表情のない人とはコミュニケーションが図れないのです。無表情の人に話をするのは辛いことです。関心を持っているのか、いないのか分からないので、話の展開が難しいからです。関心がないと感じたら話題を変えるのですが、無表情でいられると展開の仕様がないのです。何の話をしても無表情だとすると、話が行き詰ってしまいます。
 結局、無表情の人とはコミュニケーションが図れないので、会話が成り立たないのです。
 言葉のキャッチボールができないばかりか、無言と有言とが責め合うドッチボール状態になってしまうのです。これでは会話になりません。

 柔らかい表情や笑い顔で相手に接することがコミュニケーションを成立させるために必要なことです。笑顔の人の周りには笑顔の花が咲いています。無表情の人の周囲には無表情の輪ができています。どちから心地良いのかは明らかです。相手が無表情だから、と思っている人は、いま、無表情集団の中にいますから注意が必要です。自分が笑顔になると、笑顔集団に所属することになります。益々笑顔で生活することができます。

・人は期待を外されるとしらけてしまいます。端的な例が新入社員に良く見られます。入社して仕事を覚えてくると、新入社員は上司に張り切って仕事を提案します。「この分野に進出すれば有望だと思います。そのための企画は・・」、「市場を伸ばすための方策として、次のようなことを考えました」などです。

 それに対しての上司の反応は、「その分野については検討したけれど当社には向かないので進出しないことになっている」という既に検討しているので検討する余地がないとする回答や、「そんなことはやっても無駄」というやる気を削いでしまう回答があります。こんな上司と仕事上の会話をしていると、次第にやる気が消え去ります。期待を外され続けると、しらけてしまうのです。結果、数ヶ月も経過すると、新入社員から新しい企画や提案はなくなります。それは期待を持って仕事をしても上司から却下されることが分かっているので、そんな分かりきったことはしなくなるからです。つまりしらけるとは、それをやっても楽しくないので、やるよりも逃げる行動に追い込めてしまうのです。

 生まれつきしらけている人はいません。しらけた赤ちゃんはいませんし、しらけきった園児を見たことはないと思います。いままで接してきた人や、社会の大人が社会に旅立ってきた若い人をしらけさせてしまうのです。若い人をしらけさせてはいけません。そのためには大人がしらけていては駄目なのです。大人は社会に期待を持つ、若い人に期待を込める、自分が笑顔で楽しめる大人になるべきなのです。
大人が楽しんでいる地域は楽しい地域です。大人がしらけている地域はしらけた地域です。
住んでいる地域の状況は自分の内心が現れています。

・正しい死に方というものがあります。生きていることと死ぬことは一体だということが分かります。人は生まれた時には、自分は泣いていますが、泣いているわが子を取り囲む周囲の人たちはみんな笑顔です。本人が泣いて周囲が笑っているのが生まれた時の状況です。

 死ぬ時はこの反対です。本人は死の瞬間は「良い人生だった」と笑っているのに対して、周囲の人が泣いている状況。これが正しい死の迎え方です。自分で後悔なく生き切ったと思っていると微笑んでこの世を去れると聞きました。そんな本人を前にして周りの人たちは「まだまだ世の中に必要な人なのに」、「大切な人を失った」を言ってくれることが最高の生き方であり死に方なのです。
 少なくとも「死んでくれて清々した」だとか、お参りにも行きたくないといわれないような人との付き合い方をしておきたいものです。

 アメリカの墓標には、その人を表す言葉が刻まれています。「○○を成し遂げた偉大の人、ここに眠る」だとか「誰に対しても優しくて慕われていた人生でした」などの、その人の人生を表す言葉です。幸い、日本のお墓にはそんな言葉が刻まれませんから、どんな人生を過ごしたか分かる余地はありません。しかし自分の人生を一言で表されるのは怖いことです。いま、自分で自分の墓標に刻む言葉を考えてみると、その怖さが分かります。何も思い浮かばないのでは何も成し遂げていないのです。ぴったりと来るような良い言葉が見つからないと、本物の行動をしていないからです。自分の生き様にぴったりはまるような言葉が見つかると、その人は良い生き方をしています。恐らくその言葉通りの人生を生きられるのです。

 生前にお墓を購入することがありますが、それと同時に墓標に刻む言葉も自分で考えておくと生き方が変わりそうです。死ぬ時に「しまった」と思わないためにも。

・一期一会。あまりにも有名なお茶の世界の言葉です。この言葉の意味を教えてもらいました。今までは、この人に会うのは今日で最後かも知れないので、しっかりと接することを意味していると思っていました。ところがそうではないようなのです。

 本当の意味は次のようなものです。友人や家族など、いつも会っている人に対しては、また明日も会えると思っていますし、一年後も恐らく会えると思って接しています。ところが明日のことは誰にも分かりませんから、明日も会えるという保障はないのです。ですから、今日も会っている親しい人に対しては、今日会うのがこの世で最後になるかも知れないとの思いをもって接する心構えのことを一期一会というのだそうです。

 毎日会っていたり、いつでも会えると思っていると、当たり前になってしまい、友人や家族へ感謝の念を忘れてしまいます。親しい人にこそ、生涯最後の日にこの人と一緒にいると思って接することが大切なのです。
 改めて一期一会の言葉をかみ締めたいものです。

・人が幸せになっても自分の幸せは変わらないので、何も不満に思うことはないのです。得てして人は他人が幸せになると妬みを抱くものです。極端な例は、隣の人が宝くじで億単位の収入を得ることです。隣の人が宝くじに当たっても、自分の家庭には何の関係もありません。自分がそれによって不幸になることはないのです。隣の人の賞金の一部を隣近所の住人である自分が負担しなければならないのであれば、妬む気持ちも分からないでもありませんが、そんなことは絶対にありません。

 ですから他人が幸運を得たとしても自分は何も変わりません。自噴の幸せは自分の心が決めることですから、他人の動向に惑わされる必要はないのです。他人の幸せを妬むのは、自分に自信がないからです。自信のある人は他人が幸せになってもそれを喜びますし、他人の幸せを喜ぶことが自分の幸せにつながると確信しているのです。他人を妬むひとは自分に自信のない人だと思って間違いありません。

 他人に親切にしてもらったら「ありがとう」と笑顔で言葉をお返ししましょう。人に幸せを与えられる人は、自分もそれに伴って幸せになっていきます。幸せな人が周囲にいると、きっと自分も幸せなのです。楽しくなくても笑顔でいると楽しくなりますし、笑顔の人が周囲に集まりますから幸せが訪れます。
 
・小児病棟を訪れたこはありませんが、ここを訪れると人生観が変わるそうです。ある小児がんの子どもの話です。直接、その子どもと接した方からの話ですが感動的です。

 ある小児がんの子どもSくんが入院していました。とても優しい子どもで、同じ病室に入院していた子ども達にも親切に接していました。そのため周囲の大人はSくんのことが大好きでした。
 ところがSくんの病気が回復不能となり、最後の日が迫っていることを医師から聞いた両親は、ベッドで横になっているSくんに聞きました。「夢は何なの」と。
 S君の答えは「無理だと思うけれど大人になりたい」というものでした。「無理なことはないよ。夢は叶うから」と両親は答えたのですが、その夜、Sくんは帰らぬ人となりました。
最後の言葉が「大人になりたい」という夢でした。

 私達大人は、当たり前のように毎日を生きています。苦しい、厳しい、辛いといいながらも生きていられるのです。小児がんで明日を生きられない子どもがいます。ですから今日を生きていることに感謝すべきなのです。小児がんの子どもにとって、大人の世界は夢の世界なのです。大人にとって平凡な大人の時間としての今日が、小児がんの子どもにすれば、夢の世界なのです。私たち大人はそんな夢の中で生きているのです。毎日が夢の中で暮らしているのです。毎日が夢の日々の連続なのです。
 そんな夢目の時間を過ごしているのですから、不平や不満を言っている場合ではないのです。誰も夢の世界では不満を言いません。夢の世界は楽しい日々の連続ですから、楽しくて笑顔なのです。

 大人の時間は夢の時間なのです。自分が思ったことを実現できる世界が夢の世界でないとしたら、どこに夢の世界があるのでしょうか。ディズニーランドは確かに夢の世界ですが、それ以上の夢の世界が私達の生きている今の時間、この場所なのです。
 何でも実現できる可能性のある世界に生きている。そんな日を生きていることに感謝しながら、毎日を笑顔で暮らせる大人でいたいものです。

【定時大会】
組合の定時大会にお招きをいただき挨拶をさせていただく機会を得ました。心から感謝申し上げます。
 挨拶の中では、県としての経済対策について、雇用問題への対応について説明させてもらいました。生活の安定と働く場所の確保が大きな課題ですから、その点を訴えさせてもらったものです。

【議会報告会】
 夜は県議会報告会を開催、今回は趣向を変えて交流を中心に据えた報告会しました。前段に議会で活動と最近の和歌山県の話題を説明し、その後、各テーブルに入り、テーブルを囲む数人の皆さん方と順次意見交換を行いました。ですから今回の議会報告会のタイトルは「ひざ詰め報告会」です。

 説明内容は以下の通りです。
県議会での補正予算に関して、緊急経済対策として過去最大の約471億円を計上したこと。当初予算と併せて大型の公共投資により地域経済を刺激させようとしています。和歌山県の状況は、残念ながら民間の投資が脆弱ですから公共事業が地域経済を引っ張る方法を採っています。財政出動に経済効果があるのかどうかは経済学者によって見解の相違がありますが、麻生総理の経済の考え方は公共投資により経済を刺激することで経済的効果があるというものです。これは総理や政党によって考え方が異なるものです。麻生総理の経済対策はリチャード・クー氏の影響力があるとされています。

 考え方によっては、公共投資は経済対策をもたらさないとしたり、金融施策と同時に実施しないと効果が小さくなるどの考えがあります。どれが正しいのかは、現実社会の中で検証する必要があり、その検証できるのは後日になります。つまり現段階では効果は図り知れないのです。

 それでも民間投資も消費拡大も余り期待できないことから、内需拡大を民間主導で導くことは難しいのです。輸出に関しても金融危機を受けていない先進国はありませんから、輸出拡大は困難です。ですから公共投資によって景気を刺激する対策は現在の状況からすると経済対策としては間違いではないと考えています。
 国の経済対策を受けて県でも財政出動を図り、補正予算の大部分を即効性のある公共投資に仕向けています。

 道路の問題です。道路に関しては、平成27年度の和歌山県国体がひとつの基準になっています。国体開催に合わせて道路網を整備する計画を策定しています。京奈和自動車道も第二阪和自動車道も、高速自動車道のすさみ町までの南進も、国体開催年を完成目標にしているのです。
 ふじと台の道路計画も和大新駅と共に整備計画があります。ふじと台から東に向いて道路を開通させると第二阪和自動車道に接続することになります。和大新駅にも道が接続されますから、結果として現在の国道につながっている侵入道路に加えて、二か所の侵入道路ができる計画です。現在の渋滞を緩和させる役割も担ってくれる道路計画になっています。

 和歌山市中心市街地活性化基本計画に関してのことです。フォルテワジマの中に県立医科大学の研究機関が完成しました。スポーツ医学や癒しと医学などの連携を図っている先進的な施設となっていますから、将来に向けての高い期待があります。人の交流は勿論、先進的な医学に取り組んでいる和歌山県の評価を得ると、各界から治癒を期待してアスリートもこの場所に来てくれることも期待できるのです。他府県にはない取り組みがフォルテワジマ内で実施されようとしていますから、活性化への期待は大きいと考えています。

 南海和歌山市駅についてです。噂が先行していて、和大新駅が完成すると、市駅が廃止されるだとか、和大新駅が発着駅になるとの話があります。現時点では正式にそんな話はありません。市駅はJR和歌山駅と並ぶ和歌山市の玄関口ですし、この駅をなくして中心市街地活性化はあり得ません。和大新駅が特急と急行が停まる駅としての機能があるにしても、直ちに市駅が廃止されることはないと思っています。
 この質問は、和歌山市を愛して止まない女性からのものでした。何としても和歌山市を活性化させて欲しいと節に願う熱意が伝わってくるものでした。こんな素晴らしい力に支えられて和歌山市を活性化させる取り組みができることを嬉しく思っています。

 その他にも意見をいただきました。
和歌山県の夕陽百選と朝日百選という場所が選定されているようです。私は認識していなかったのですが、県内で100のベストビューポイントが選定されているのです。朝日と夕日は和歌山県の誇る観光資源ですし、癒しを求めてこの場所に行く人があります。しかし残念なことに、選定されて以降、そのモニュメントの周辺の手入れがされていないため草木が生い茂り、ベストビューポイントから夕日が見えなくなっているそうです。御坊市の山中にあるモニュメントの周辺は管理されていないで荒れているようです。
 折角、観光地として売り出そうとしているのに、これでは訪れた人に失望感を与えるだけです。作るだけではなくて管理して欲しいものです。

 和歌山県内の歩道に段差があったり凸凹の個所が多いので、自転車で走っていると怖いと感じることがあります。小学生にとっては少しの段差で転倒する場合がありますから、フラットにして欲しいとの要望がありました。確かに段差が大きいと感じる場所があります。危険個所の改善を図るよう調査と要望をしていきます。

 府県間道路の問題です。和歌山県側から大阪府に抜ける道路は整備されつつありますが、大阪府側の道路が狭くて未整備のところが多いように感じます。和歌山県側が四車線なのに大阪府に入ると二車線のままだったりするので、交通事情が良くないと思っています。府県間道路の早急な整備を大阪府側に要望して欲しいとの依頼がありました。
 具体的には岩出市、紀の川市、橋本市から大阪府に抜ける三つの道路のことを指しています。

7/27(日)「国のあり方」

【国のあり方】
 平成21年9月17日に、「我が国の領土問題を問う」と題して、田母神俊雄さんの講演会が和歌山県民文化会館で開催されることになりました。主催者の方が訪ねてくれ懇談する機会がありました。この国に誇りを持つ人が声を上げないと他国から日本は蔑まされている状況から抜け出せないとの危機感を話してくれました。先日、ロシア側と北方領土問題を話し合いに行った総理ですが、面談した場所は樺太だったことから、「自国の領土なのに

 ロシアから招かれて客人扱いされたこと」に対して憤りを見せていました。このような外交では樺太がロシアから戻ってくることはないとの思いからです。

 衆議院が解散され総選挙が来月に迫って来ました。その中で国政として大切な外交、安全保障、エネルギー問題の議論が交わされていないことの指摘がありました。これは自民、民主両党に関わることです。地方分権など地方にとって大切な議論に加えて、国政ですから、この国のあり方の議論を訴えて欲しいとの意見です。
 地方議員の選挙と違って国政ですから、経済問題や生活の安定に加えて、国のあり方に関して候補者の考え方を確認したいとのことでした。

 ですから今回は防衛省と文部科学省の人選に大いに関心があるようです。この国の将来を託す選挙ですから、国政には国政の役割を果たしてくれる人を選びたいものですし、考え方も知っておきたいところです。
 ある逸話があります。ユダヤ人が国を追われる時に、たったひとつだけ望みを言いなさいと聞かれて時の答えです。「子どもの教育の権利を下さい」と答えたそうです。ユダヤ人は現在よりも将来、民族を支えてくれる子ども達のことを第一に考えたのです。現在はたとえ不遇で会ったとしても、将来を託す子どもに教育を与えるべきだと考えたのです。その選択が正しかったか否かは、その後の歴史が証明してくれています。

 国として正しい歴史認識と文化を持ち、それを次世代が受け継いでくれる教育が、国のために何よりも大切なのです。このような大局観を持った候補者であって欲しいものです。

【祭り】
 祭りに関しての意見交換。夏は祭りが欠かせません。地域毎にその地域の祭りがあります。ところで日本の祭りに欠かせないものがあります。それは祭りが始まる前のお祈りであり、終わった後のお祈りです。日本の地方都市にはそれぞれ鎮守の森が存在していました。安全や豊作などを願って祈り、奉納の式典として祭りがあったのです。思い返すと、古来から続いている地域の祭りの前後には、その地域の神様にお祈りを捧げています。これが日本の祭りなのです。単に騒ぐだけのフェスティバルとは一線を画しているのが日本の祭りです。

 和歌山市内の伝統的な祭りでは、和歌祭りでは祈りがありますし、先週末の津秦天満宮の夏祭りでもお祈りがありました。なるほど、これが日本の祭りだと実感する神聖さを感じる瞬間です。
 何故、この祭りが地域に必要なのか、どんな意味があるのか、祭りを通じて地域のあり方を考えてみると発見がありそうです。

【よさこい】
 来月8月8日のセラヴィ神前の夏祭りに出場してもらう「よさこい」グループと打ち合わせを行いました。「思いっきり盛り上げますよ」と元気良く話してくれました。最近の夏祭りには「よさこい」が登場することが多く、すっかり和歌山市に定着しています。今年が第六回目ですが、しっかりと地域に根ざした伝統を築きつつあります。今年は「よさこいの夏」が「ぶんだらの夏」と合体しますから、例年以上の盛り上がりを期待しています。

【懇談】
 Kさんの紹介で人と会いました。私達が知らない人と会うのは紹介者を信用してのことです。紹介者に信用があるから、その人の紹介だから問題はないと思って、そのために時間を取るのです。こうして人と人のつながりが広がって行きます。ですから良いつながりの循環は良い絆を運んでくれますし、そうでない場合はそうでない循環となります。
 そんな循環があることを期待して、今日も何人かの人に会うことになりました。

【卒業式】
 和歌山大学小田学長の学長としての任期が7月末までとなっています。そのため小田学長の卒業式的意味合いの持つ歓談の会が開催されました。お招きを受けたので出席させていただきました。小田学長は7年間、和歌山大学学長を務められました。途中国立大学から独立行政法人への移行があったため、通常よりも任期が一年長くなったのです。そのため今後7年間の学長就任期間の記録更新は不可能となっています。

 大変な時期に7年間も学張の任務を務められたことは尊敬すべきものです。責任者としての7年の年月はプレッシャーの連続だったと思います。独立行政法人になって大変な時期に新しい学部として観光学部を設置するなど、他に例のない行動力を示してくれました。

 今の時代に適合した和歌山大学を築いたのは小田学長だと思います。ひとつの仕上げをして、これからも和歌山県のために尽力してくれると抱負を聞きました。学長としての卒業式は、和歌山県地域にとっての入学式でもあります。
 小田学長は暫くの充電期間をおいて、和歌山県の発展のために戻って来てくれるはずです。今までと変わりなく、引き続いてのご指導をお願いいたします。

7/26(日)「教育関連予算」

【教育関連予算】
 わが国の教育関連予算の比率を先進国と比較すると最下位だそうです。子どもの教育に掛ける予算は将来に向けての国の投資ですが、その予算が少ないのでは将来が明るくなりません。聞いたところ7人に1人の生徒が授業料に不安を抱えながら高校に通学しているそうです。家庭の経済的不安が子どもに影響を及ぼしているようでは、文化国と呼べない気がします。高校の授業料無償化を打ち出している政党がありますが、高校進学までを国が責任をもってくれる政策は歓迎すべきものです。

 また子育て関連予算も先進国中で最低水準にあることも聞きました。教育と子育ての予算がこれ程まで少ないとは認識していませんでした。国レベルの課題でもあり、地方の課題でもあります。教育と子育てを重要課題とする政策への転換は大切なことですし、大切だと認識させてくれる指標は予算です。どれだけ良いことを言ってくれても、予算に反映していなければ問題外です。この辺りも注目したいものです。

【雇用問題】
 雇用問題も改善されている気配がありません。労働者全体に占める非正規労働者の割合は37.8%もあります。それ以外にも驚くべき数字があります。年収が300万円以下の人の割合は1,750万人、年収が200万円以下の人は1,030万人だそうです。多すぎて信じられないような気がしますが、労働問題の専門家に聞きましたから、この数字が真実の姿を描いていると思います。

 非正労働やワーキングプアなどの言葉を聞くようになったのは、比較的最近のことです。それまでこれらの言葉を聞くことはありませんでした。言葉が生み出されるのは、社会にその真実があるからです。収入が幸せになるための全てではありませんが、必要条件の中で大きな要素です。収入数少ないと自己実現の可能性は低くなりますし、学んで自分の力を蓄える点でも不利になります。

 収入を得るためには雇用問題は外せないもので、働く場所の確保と正規雇用への道を開くことがその第一歩です。非正規雇用やワーキングプアの言葉が消えた時、現在抱えている労働問題は解決したことになります。言葉は社会の実態を表しています。

【期待】
 映画マトリックスでキアヌ・リーブス演じる主人公のネオが、周囲から人間社会の救世主だと言われるのですが、自分はプログラマーを職業としている人間なので、自分が救世主だと信じられなくて葛藤するシーンがあります。自分が何者なのか分からなくなる。映画の世界の出来事は現実の世界を表しています。人は閉塞感が漂い始めると、救世主を求めるものなのです。誰かが現状を切り拓いてくれると期待するのですが、やがて世に登場することになる本人も、そのことに気付いていない場合が多いのです。

 本人にそのことを気付かせる役割を誰かが担わなければなりません。周囲がその人を育てることでもあり、送り出す役割を担う人も必要なのです。よくあるのは、自分が救世主だからと言って自分から社会に飛び出すのは何ともインチキ臭いのです。
 周囲の多くの人が、「この人なら期待できる」と思って自然発生的に拡がることが、人が世に飛び出すために必要なことです。救世主が自分から「私が救います」と名乗りをあげることはないのです。時代に必要な人は周囲から登場を求められるものなのです。

7/25(土)「定期大会」

【定期大会】
 きんでん労組定期大会が開催され、ご案内をいただき出席いたしました。代議員は約70名、和歌山県内から集まっていました。岡本委員長以下、気配りが行き届いている執行部で気持ちの良い大会が成立しました。挨拶の機会を頂戴したので以下要旨を記します。

 第63回定期大会のご盛会、誠におめでとうございます。今年もお招きいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。ありがとうございます。皆さんのお陰で県議会に送り出していただいてから二年が経過しています。その間、雇用問題や経済対策に重点を置いた活動を行っています。これからも変わらない姿勢で議会活動に臨みたいと考えていますので、引き続いてのご支援をよろしくお願い申し上げます。折角の機会ですので、経済対策を中心とした議会の動きをお話させていただきます。

 平成21年度予算は積極予算を組んでいますし、先の6月議会でも過去最大の補正予算約471億円を議決し、当初予算と合わせて公共投資が増加することになりました。和歌山県は特に民間の設備投資が弱い状況ですから、公共投資で地域経済を主導する必要に迫られています。これらの経済対策は現在のところ効果的であるとの意見は余り聞きませんが、秋以降の公共事業で効果が表れると思っていますので、経済効果を期待して欲しいと思っています。

 さて最近の動きとしては、国体関連の施設建設が決定しています。秋葉山のプールと県立体育館が国体開催に向けて新しくなります。これらは和歌山県にとって明るい話題です。
 ところで今年の秋に2016年夏のオリンピック開催地が決定する運びになっています。東京とシカゴが有力視されていますが、もし東京に決定すれば和歌山県にとって有利になります。それは仮に東京オリンピックが決定すれば、その前年の2015年に開催される和歌山県国体がプレ競技的な意味合いが強くなります。競技レベルも高くなりますし、選手の強化や施設の充実などに関して予算増加も考えられます。東京が決まれば和歌山県国体にとって追い風が吹きそうなのです。この点に関しても注目して欲しいと思います。

 これらの経済対策を通じて、和歌山県の活性化を目指した活動をこれからも図りたいと考えています。地域を元気にするためこれからも一緒に活動を行いたいと思っていますので、何卒よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 
【ふれあいの集い】
 和歌山マリーナシティ内の和歌山ロイヤルパインズホテルで、ふれあいの集いが開催されたので参加いたしました。参加者は約80名、マジックや紀州レンジャーショーなどの演出があり、家族で楽しいひと時を過ごしました。


 ここでの挨拶の要旨は以下の通りです。
 皆さんこんにちは。前回に引き続いて今回も参加させていただきましたこと感謝申し上げます。ご家族の皆さんで楽しい時間を過ごせるものと思っていますし、私も最後まで参加させていただきますので楽しみにしています。

 さて夏休みでもあり子どもさんも多く参加されていますね。県政の課題としては学校教育の充実とスポーツ力の向上があります。学校教育とは学力向上を目指した取り組みのことで、小学生、中学生の学力向上を目指しています。また6年後の和歌山県国体開催を目指してスポーツ競技力向上を目指していることから、学校スポーツ力も高めるための取り組みも実施しているところです。

 学力とスポーツ力の向上を目指すことで、和歌山県の教育レベルを高めたいと考えています。現在の和歌山県よりも、ここにいる子ども達が大人になる頃の和歌山県が今よりも暮らしやすくて良いまちになるように地方政治にしっかりと取り組みたいと考えていますので、引き続いてのご支援をいただきますようお願い致します。ありがとうございました。

【写真展】
 カメラの西本のプロカメラマンが撮影した家族愛をテーマにして写真展が開催されました。場所は和歌浦アートキューブで、雨模様でしたが多くの人で賑わっていました。新しい写真の楽しみ方を提案する写真展らしく、アートキューブの風景に溶け込むようでした。室内と室外のスペースを活かして来場者を引き付けてくれました。テーマの家族愛が迫ってくるような新時代の写真展でした。和歌山県が世界に誇るカメラの西本の技術と企画力を感じる写真展でした。

【夏祭り】
 社会福祉法人スミや和佐福祉工場の夏祭りが開催されました。昨年に引き続いての第二回目の夏祭りです。福祉工場でも夏祭りを通じて地域の皆さんと交流を図りたいとするもので、直前まで降っていた雨がやんで無事開催する運びになったようです。

 よさこい踊りとフラダンスチームの皆さんが応援にやってきて、会場を盛り上げてくれました。福祉工場で働く人と地域の人との交流も生まれるなど、福祉工場の皆さんが雨でも決行したいとの思いが通じたたようです。



【AIEL】
 NPO法人AIELの発足式典が、和歌山県NPOサポートセンターで開催されました。2011,年からの小学校への英語教育導入を控えて、和歌山市の民間として先生方に何か支援することができないかと考えて設立したものです。理事長を初め教育関係者が構成員として集まりました。英語教育を初め国語、数学教育に携わった経験のある人も参画してくれているので、語学力、言葉の力を身に付ける指導を目指しています。

 そのため英語教育だけに特化した活動ではなくて、家庭教育と学校教育があって社会教育がしっかりとしたものになり、それらが達成できて初めて国際教育に携われるのです。つまり国際教育の花を咲かせるためには、家庭、学校、社会が子どもを教育する環境にあることが前提となるのです。

 小学校への英語教育導入を控えて、和歌山市が取り組みの第一歩を踏み出そうとしています。この機会を逃せば和歌山市の英語教育の機会は、何年も遅れることになります。二学期からモデル小学校を選定し、先行した形の先生への英語教育支援は絶好の機会となりますから、何としても数字的な成果を出したいものだと考えています。

 現在のところの取り組み方針は次の通りです。小学校での年間の英語の授業時間は35時間、週1回45分授業が基本となります。モデル校の対象は3校、学年は小学校5年生と6年生です。決して大きな時間ではありませんが、最初の一歩は後に続けられる大きな一歩です。

【夏祭り】
 地元津秦天満宮の夏祭りが開催されました。大勢の人が天満宮を訪れる大変賑わいのある夏祭りなのです。特筆すべきことは地元の子ども達による鼓笛隊を編成して天満宮に奉納演奏をしていることです。長く続いている伝統的なもので、市内の他の地域で子ども鼓笛隊があるのかどうか分かりませんが、地域として誇るべきものです。

 今夕は鼓笛隊の出発式の式典に参加させてもらいました。出発前は子ども達に緊迫感が漂っています。この日のために15日間も練習を行っていますが、練習と本番は違いますから緊張する理由は分かります。それでも練習の成果を発揮するために気持ちを集中させていることが伝わってきます。
 鼓笛隊長からは、「今まで一番良い演奏にしよう」と掛け声があり、一気に出発式の機運は盛り上がりました。

 ここで挨拶する機会をいただきました。皆さん本日はおめでとうございます。地域にとって大切な天満宮の夏祭りに演奏する機会があることは嬉しいことです。隊長からは、テンションを高めて行きましょうとの話がありましたが、気持ちを高めることはとても大切なことなのです。和歌山県は元気がないと言われています。実際はそうかも知れませんが、元気が良いとか良くないとかは気持ちの問題です。気持が高まっていたら元気になりますし、萎えていたら元気さはなくなります。テンションを高めて演奏に臨むことは演奏を成功させる秘訣ですし、大人にとっても経済を元気にする、地域を元気にするための大いなる秘訣なのです。今日の演奏を後ほど津秦天満宮で聴かせていただき、気持ちを高めたいと思っています。

 出発前に気持ちを高めることは大切なことです。この後の素晴らしい演奏会を期待して挨拶とさせていただきます。
 挨拶のあと、鼓笛隊と一緒に津秦天満宮に行きました。演奏を待っている地域の方が詰めかけていて、素晴らしい奉納演奏となりました。引き続いて地元神前の女性による舞踊や地元の方による太極拳披露などもあり、神社内は夏祭りの雰囲気に染まって行きました。

 ここでの挨拶の時間をいただきました。
 地元津秦天満宮で最も大切な行事の一つである夏祭りが行われていることを嬉しく思っています。地域の皆さんがここに集える夏祭りがあることは私達にとって幸せなことです。

 日本では地域文化は鎮守の森を中心にして育ってきました。地元神社を中心にしてまちは拡がり栄えてきたのです。大切な神社の夏祭りにはそんな意味があります。今日が地域にとって大切な一日なのです。先程鼓笛隊の出発式に参加させていただきましたが、地元神社での演奏の機会があることに感謝する気持ちがありました。その気持ちは聴いてくれる皆さんにも通じると思います。地域は神社と共に発展していきますし、交流には夏祭りの機会があります。今日の日が良い日であることを皆さんと一緒に確認し合えることに感謝して、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

 終了後、皆さんとの交流会に参加させてもらいました。祭りは人にエネルギー注入し元気を与えてくれるものです。祭りで地域がまとまるエネルギーが、政治のエネルギーにつながっていくのです。政祭一致とも言えますが、政治は政治ですが、祭りは政ごととも言われるように、民主主義のエネルギーの基は同じだと思います。地域が祭りでまとまっていた時代は、政治も今よりはまとまっていました。地域発展のための思いが一致して行動したり、政治にもエネルギーを発揮することがあったようです。地域から祭りが消えつつあり、それが地域のエネルギーを失わせているのです。祭りのエネルギーが小さくなると政治に対するエネルギーも小さくなるようです。
 今こそ、地域のエネルギーを政治のエネルギーに持って行きたいものです。

 また言葉の大切さに関しても議論しました。言葉が性格を形成するものですし、行動も支配します。美しい言葉を使う人は正しい気を放ちますから、周囲を正直で明るいものにしてくれます。ところが汚い言葉をつかう人は毒素を周囲に放出しているようです。

 人として美しい言葉を常に使いたいものですし、美しい言葉だけを自分の言葉のポケットにしまっておきたいものです。自分のポケットにない言葉は決して出てきません。人が興奮した時に放たれる言葉はポケットから出てくるもので、それが本音なのです。言い合いになった時にきたない言葉を使う人のポケットには、残念ながら汚ない言葉が入っているのです。
 きれいな言葉だけを言葉のポケットに入れておくようにしたいものです。それが人格につながって行くのです。

【昭和のジャズ】
 和歌山市松江にある昭和青春館で、「Always Jazz」ライブが開催されました。夜9時30分の部に参加しました。昭和の頃の良質のジャズを提供してくれるライブでした。この企画は音楽を愛する人の集まりですが、その一方で南海電鉄加太線を将来に亘って守り続けたいと思う加太沿線地元の皆さんの気持ちから来ているものです。

 廃線の話は全くありませんが、廃線話になってからでは遅いので、今から十分な対応策を講じておきたいと考えのものです。ここでの演奏会を活動のベースとして、8月30日には和歌山市磯の浦において、何らかの姿の演奏会を検討しているようです。
 懐かしの昭和のジャズに気分をもたれさせながら、平成の夜の時間が経過していきました。

7/24(金)「夢の宝地図」

【夢の宝地図】
 宝地図ナビゲーターの望月俊孝さんが和歌山市に来てくれました。少しでしたが話を聞く機会がありました。人が力を発揮するタイミングはふたつあるそうです。ひとつは危機が迫っている時。仕事の締め切りが迫った時などは、締め切りに間に合わせようと意識が働き、持っている実力が発揮されます。もし仕事に締め切りがないとしたら、その仕事が完成することはありません。期限のない仕事が達成されることは少ないのです。仕事には期限が必要ですし、期限を設けることは、その人に実力を発揮させるための方法なのです。

 ふたつ目は好きなことをしている時です。自分の好きなことをしていると実力が発揮されます。好きな仕事をしていると時間が経過するのが早く感じますし、夜遅くなっても嫌になることはありません。趣味もそうです。嫌々するようなものは趣味とは言えませんし、長続きしないものです。好きなことには時間を忘れて没頭することがありますし、無意識の内に関わっているものは実力が発揮できているはずです。
 つまり期限を設けるか好きなことに取り組むかのどちからが実力を発揮する方法なのです。ですから何かを達成しようと思ったら、実力の発揮できる機会を自分で作り出す必要があります。

 好きでない仕事に携わる機会であれば、期限を設けることです。期限がない仕事の依頼であれば(こんなことは通常はありませんが)自分で期限を設けることです。
 好きでないことの依頼であれば、そのことを研究して興味を持つてから着手する方法もあります。農業の仕事の依頼があるけれど農業に関心がなければ、農業関係の本を読むことや農業を仕事にしている人に話を伺うことも良いと思います。知識を得ることで興味が沸きますから、好きな仕事に転化させることも可能です。

 また本気になることの力も感じることができました。やる気があっても何かを成就させることは困難です。やる気からその気になり、気持ちを本気に転換させなければなりません。本気こそが目標を達成させてくれる鍵なのです。このことを確認するためにじゃんけんゲームをしました。隣の人とじゃんけんをするだけでは単なる遊びです。ところがじゃんけんに勝つと千円もらえると仮定してじゃんけんをします。頭で「勝つと千円もらえる」と思ってじゃんけんをすると、少し力が入ります。
 三回目のじゃんけんは、勝つと1億円もらえると思って勝負します。本当に1億円が獲得できると思って、隣の人と同じようにじゃんけんをするのです。そうしたら相当力が入り、本気になってきます。これが本当に、じゃんけんで勝ったら1億円いただけるのであれば、真剣勝負のじゃんけんになります。

 このように遊びのじゃんけんと、1億円がかかったじゃんけんでは本気度が違うのです。本気度が違うと実力の発揮の程度も気迫も違いますから、何かの力が作用し結果が異なることもあります。仕事も同じことに気づきました。給料をもらっていると本気で思って仕事をすると実力を発揮することになりますし、そう思わないと勤務時間の中でだけ仕事に取り組むことになります。成果は大きく違うのは当たり前のことです。
 残念ながら時間が少なくてさわりの部分だけ聞くことになりました。宝地図の描き方は、今後の楽しみにとっておきます。

【懇談】
 懇談の機会がたくさんありました。周囲の環境が違ってくると、時間の流れは慌ただしくなってきます。話の内容の本気度も違ってきますし、動きも違ったものになってきます。本気の話だとその結果が行動に移りますし、そのことが、仮に未遂に終わったとしても、可能性を調査してみて状況が変わらないと判断したら納得できます。
 時間の流れが加速すると見え始めることがあります。早い時間の流れの中で仕事をしている人にとって、周囲の動きはスローに見えているような気がします。

【懇談会】
 夜は懇談会でした。いくつかの人生の教訓を享受してもらいました。
・人生で一度は大きな決断をすべきであること。現役時代を60年とすると、その間に人生を賭けるような大きな決断を一度はしなければならないのです。60年のドラマの中でクライマックスがないことは考えられません。安定しているだけで盛り上がりのない人生では、何のための、そして誰のための人生なのか分からないのです。生死を賭けるような決断ができる人とできない人がいますが、人生においてその差はあるのです。

・60歳になると人生を語れるものが必要です。何も起きなかった人生には物語はありません。人は若い頃に「こんなことがあった、あんなこともあった」と話せるような人生を表せるような象徴的な出来事が必要なのです。60歳過ぎを生きるためには、若い頃の物語は絶対に必要なものなのです。

 その物語は映画監督がいるわけでもなく、シナリオライターがいるわけでもありません。シナリオも脚本も、演出も俳優も全て自作自演ですから大変なことです。人生を物語のように生きたものにするためには、挑戦し続けなければならないのです。言葉を変えると人生は戦いの連続で、戦いを止めた時は物語の制作を終える時なのです。人生は戦いの連続なのです。

・物事には時期を機敏に感じ取ることが必要です。時期が早くても遅くても願いは実現しないものですから、時期を感じ取る勘は大切な能力です。優れた事業家は時期を外したことがないようです。それは時期を待っているのではなくて自分から仕掛けてその時期が来るのを待ち伏せしているからだと思います。単に待っているのと仕掛けを作っているのでは、時期が到来した時の掴み方が違うものになります。
 時期を見逃さないことや、絶妙のタイミングに飛び出すためには、仕掛けと本能的な勘が必要なのです。時期を間違わなければ勝負に勝てるのです。勝負所を感じ取れる人が勝ち残れるのです。

・同じ場所に長い間留まっているとその場に馴染んでしまい、そこから抜け出せなくなります。議員で言うと二期以上同じ場所にいると、そこの居心地が良くなってしまうので、風景の一部となりその場所に馴染んでしまいます。そうなると次のステージに飛び出すことは困難になりますから一期目が勝負です。馴染むことは挑戦を続けるために必要な要素ではないのです。長くて二期、それ以上留まるとその場所が拠点になる、そんな教訓をいただきました。

7/23(木)「会合」

【会合】
 ある会合に参加しました。ここでは国政に関しての話し合いが交わされ、政権交代が言われているけれども、一体何が変わるのかの話になりました。細かな政策の訴えであるマニフェストではなくて、大筋どう変わるかというものです。

 ひとつは税金の使い方が変わることです。政権が変わると重点政策が変わりますから、政策に応じて予算配分が変わることになります。ですから私達の支払っている税金の使われ方が変わります。政治が生活に直結することから生活関連予算が重視されることになりそうです。公立高校の授業料の無償化や、毎月の子ども手当て支給などの新設がこの配分の変更によるものだと思います。

 ふたつ目は地方分権への流れが加速することです。既に大阪府橋下知事などの発言によって地方分権の流れができつつありますが、中央集権から権限と予算を地方に移行する動きになると思います。生活環境を改善するためには、より生活者の近くにいる地方自治体の動きが早くなるには地方自治体がある程度の権限を持ち、予算が使えるようになる必要があります。与野党とも地方分権ははずせない課題ですから、今回は政策として訴える項目に入れているはずです。政権交代するかどうかに関わらず、これによって地方分権への流れができるのではないかと思っています。
 大きくはこのふたつではないかと話し合いました。

 その他の話の内容です。
・どこの会社も不景気で厳しい状況ですが、会社として職場を安定させることが従業員の生活を守ることと社会的使命を果たすことになります。職場が安定するとその産業が安定するようになり、社会が安定するようになります。世の中が不安定だから会社としてはどうしようもないと言うのではなくて、職場を安定させ雇用を確保することが身近にできることです。それが集まったら社会を安定させる力になりますから、どうしようもないと言うだけではなくて、身近なところを安定させることを考えて行動したいものです。

・手段が目的化することに注意が必要なことについての話もありました。仕事や組織の中に浸かっていると何のためにこの仕事をしているのか自分では分からなくなります。没頭すればするほど、目的が薄れ手段が目的のように思ってしまうのです。この仕事は何のために行うのか、誰の役に立つのかを考えると、そこに達する手段は違ってきますし、いくつかの方法があることにも気づきます。

 ところが手段が目的化してしまうと、途中で手段を変えることができなくなります。その手段を達成させることが目的だと思っているからです。目的を見失うと手段を達成することに走ってしまい、得られる結果も違ったものになることがあります。走りながら時には目的を確認してみることが大切なのです。
 
・現在あるのは先人達が苦労をして土台を作ってくれたからです。突然、会社が変化したり、政権交代の機運が発生するのではありません。ここに至るまでには実現できなかった多くの夢と行動があります。それらの夢と行動の上に、いま私達が立たせてもらっているのです。そのことを分かった上で、積み上げる行動が必要です。今起きている現実は全て自分達が築いたものだと勘違いすると、目的は達成し得ません。
 先人に感謝し、自分達の行動に自信を持つことが大切なのです。

【懇談会】
 夜は懇談会の時間を持ちました。内容はこれからの和歌山市のあり方についてでした。今までと違う新しい時代を迎えているのだから、既存のものや与えられた選択肢の中からだけ選択する消極的選択を止めるべきです。選択肢は自分達で作って行くことも新しいまちには必要なことかも知れません。
 時代を背負う覚悟を持った人達による懇談会となりました。

7/22(水)「本日の活動」

【Aさん】
 以前、市政の関係で関わり合ったAさんから連絡をいただきました。当時のことをしっかりと覚えてくれていて、「何か恩返しができないかと思って」と連絡をしてくれたのです。いつまでも覚えてくれて、応援してくれていることは嬉しいことです。「総選挙が始まりましたが、私が応援するのは片桐さんだけです」と、選挙が始まったことから久しぶりに声を聴かせてくれたのです。
 連絡をいただいたのは朝7時頃でしたから、今日は良い日になりました。良いスタートを切れた日は一日中気持ちの良いものです。

【太陽窓ガラス発電】
 新しい太陽光発電方式の窓ガラス発電。関西での普及体制の確立のために東京から視察に来てくれました。この技術は今のところ世に登場するのを待っています。大型建築物や大型公共施設などで威力を発揮するものですから、都心部を中心に拡がりが期待されています。大型建築物が少ない和歌山県内での導入は難しいのですが、地球環境への取り組みに有効ですから動向を見守りたいと考えています。

【懇談】
 昼食を兼ねてミーティングを行いました。一日のうち、当日の飛び込みで空いた時間は昼食の時位ですから、急遽、懇談の場を設定しました。主に福祉の問題に関して現状確認をしました。先日、和歌山市内の介護施設が県に対して不正請求をしたため、認可取り消し処分を受けた事例がありました。介護保健適用の福祉施設に不正行為があると、全体がそのように見られますから、業界全体として危機感を感じているようです。一部の事業者が不正行為を行うと、業界全体のイメージダウンとなります。

 今後、このような行為がないことを目指した指導を実施するようですが、現在においても職員からの内部告発している例があり、その一部を私も聴いています。匿名では信頼性に欠けますから名前と立場を名乗ってくれたら持ち込みようもあるのですが、匿名の意見はインターネット上の匿名意見と同じで、責任の所在が不明確ですから社会から認識されることはありません。
 所在と出典が明らかな顔の見える意見を届けて欲しいものです。

【夏祭り】
 セラヴィ神前の夏祭りが近づいてきました。実行委員が集まってイベント出演者の時間割りと役割分担を考えました。バナナエフエムと和歌山ゴールドライオンズクラブ、そして和歌山レオクラブの協力を得て、主催のセラヴィ神前と地域に根差した夏祭りに仕上げることを確認し合いました。

 目指すのは、夏になるとこの夏祭りが地域にあるので帰省しようと思ってくれるような夏祭りです。今年から始まる夏祭りにやってくる子どもが何十年か後に、「今年の夏もセラヴィ神前の夏祭りが開催されている」と思い出してくれるようなイベントにしたいものです。主宰者の意気込みを感じました。

【和歌山市政】
 総選挙と共に市政に関する意見も登場し始めました。今日の集まりは約10人でしたが、「千葉市や奈良市では首長が交替して一気に時代が進歩して感じがする」や「首長が交代するとまちが進化した感があり羨ましい」などの意見が出されました。
 皆さんの希望は外見では「格好良い首長」、「他の市と比較しても、私達のまちの首長は格好良い」と思えるような人、「他のまちに行っても外見が恥ずかしくない人」だそうです。年齢は40歳代までの人の登場を待望しているようです。また内面は「人間的で親しみのある人」、そして「私達と同じ視点を持っている人」、「話をよく聞いてくれる人」だそうです。政策も重要ですが、外見と内面から沸き出る親しみをより重視している感があります。

 誰もが次の首長候補の登場に期待しているのですが、思い切って飛び出してくる人もこれからの人生という大きな荷物を背負うことになります。誰がどこで飛び出してくるのか注目されています。

【和歌山巴里祭】
 和歌山巴里祭の精算を行いました。協力していただきました皆さんに心から感謝申し上げます。例年と同様、収益金は全額福祉団体に寄贈していることにしていますから、収支報告を見てから役員会で図られることになります。

【懇談】
 総選挙の話が少しずつですが多く聞こえるようになってきました。事実上40日間の選挙戦が始まり暑い夏になっています。和歌山市は現職と新人が互角の戦いの様相です。安定している現職に対して、新人候補が自らの訴えによってどこまで投票率を上げられるかが分かれ目です。風とは投票率ですから、夏休み最後の日に投票に行く人の数が勝負の行方を決定しそうです。
 自分のまちがどうなるのか、そこに関心が行くことは歓迎すべきことです。

【ボーリング大会】
 市内のボーリング場で大会があり、88人が参加した元気な大会となりました。若い人たちが集まると、それだけで周囲が元気になりますから若い人が、まちなかに集まる機会と場所があることは大切なことです。挨拶をさせていただきましたが、空気が活き活きとしていました。

 夕方以降の公共交通機関が少ない和歌山市においては、移動手段は自動車に限定されることがあります。それが横付けでの駐車スペースの確保しにくい中心市街地に人が集まらない理由の一つだと感じました。
今日のような企画モノには人が集まりますが、漠然と何かを実施するだけでは人は集まらないようです。

【その他】
・事件性の疑いのある案件に関しての話し合いを実施。違法性の認識がどこまでと解釈するのか利害関係者の見解が分かれている事案です。疑わしきは罰せずといいますが、疑わしい程度が違っても罰せずとなります。限りなくシロに近いグレーと、限りなくクロに近いグレーを同じ評価をしても良いものか、割り切れないものがあります。

・侵入道路の問題に関して確認と協議を行いました。継続案件だったものですが、方向性が導かれました。生活に支障があるものは基本的に解決すべき問題です。関係者の思いが違っている場合や意見が対立することもありますが、納得できる範囲のものであれば、生活が安全安心な方向に向かわせるべきです。

7/21(火)「塾で学ぶ」

【塾で学ぶ】
 素敵な出会いを作っていただきました。教育に携わっている経営者と懇談する機会を得たのですが、教育現場の現状を知ることが出来ましたし、これからの課題も見つけることができました。
 例えば、学習塾は有望な業態だと思っていたのですが、実際はそうではないようです。

 教育格差の問題が言われていますが、和歌山市においても全国並みの兆しがあり、有名大学を目指す進学組と、何とかして進学したいと思っている子どものいる家庭が塾に来ているのですが、中間層の子どもが塾に来なくなっているのだそうです。以前は成績が中間の生徒がより上を目指して塾で学んでいたのですが、現在はその層が学びにこないのです。そこには理由があります。中間層の家庭は日本国内においての中間層とイコールの場合が多く、その層が経済危機の煽りを受けて収入が減少しているのです。家庭の経済危機で打撃を受けるのが教育です。一人の子どもであっても教育費を削っているのが現実なのです。教育分野で公平な時代に入っていたのですが、もうそんな時代は過ぎ去っています。このままでは教育格差が広がりそうな気配です。

 そこにも理由が潜んでいます。昼間層の生徒でも塾に来ていますが、学費は保護者から出してもらっているのではなくて、自分がアルバイトで塾の費用を稼いで、そのお金で塾に通っている生徒がいるのです。これは少数派ではないようです。アルバイト先で多いのがコンビニエンスストアなのですが、ここでの仕事はきつくて、学費を稼ぐことはできても、学費を稼ぐためにコンビニでのアルバイトの時間が増加するので、塾で勉強する時間を確保できなくなっています。週に三日がコンビニでのアルバイトで塾に通えるのが週に三日だけになっています。これ以上塾に通おうとするとアルバイトの時間を削る必要に迫られますから、十分に勉強する時間が確保できないのです。

 保護者が子供の教育にお金を支出しない、または支出したくても出来ない経済情勢ですから、将来的に地域の人材が不足することを示唆しています。教育にお金をかけない地域が後退するのは明白です。地域として社会として子どもにお金をかけて人材を育成する必要があります。このことを理解していない地域は衰退の一途を辿ります。
 和歌山市は大丈夫だと信じていますが、やや分の悪い傾向にあります。市内において和歌山市が教育に熱心であるとの意見を聞いたことがないからです。教育に予算配分してくれるような市でいて欲しいものですし、そんな考えのトップであって欲しいと意見をいただきました。

 でも結論として大丈夫だと思いました。30歳代の若手が和歌山市の教育の未来を支えてくれる活動をしていることが分かったからです。それも自分達のグループだけで実施しようとしているのではなくて、取り組みの輪を広げようとしているのです。この活動がこの時期に起きようとしているのは偶然ではありません。国政も交代の時期ですし和歌山市においても交代の時期に差し掛かっています。この機会を逃すと今後100年、今回のような機会が訪れることはないと思っています。

 特に現役世代が教育の必要性を感じ取り、これからの国や地域を自分達で背負っていく気概を見せてくれたら時代を変えることが出来ます。塾で学ぶこともできない子どもが増えていることに危機感を覚えます。自分のことよりも子どものことを考えるのが親です。その費用も削ろうとしている時代がまともだとは思えないのです。まともではないとしたら、社会を変える方向で行動すべきです。
 奇しくも本日衆議院が解散しました。私達が時代の変化の節目にいることを感じています。明日を築くのは私達以外にはないのです。

【懇談会】
 夜は懇談会に出席いたしました。以前から今日の懇談会は予定していたのですが、まさか衆議院解散の当日と重なるとは思いませんでした。衆議院解散に伴って明日以降の予定も変更させています。決起集会的な意味合いのある懇談会になりましたが、これも歴史的転換期を迎えているような日が近づいているような気がしています。

【その他】
・ある経営者との話。人の名前を無断で借りて営業に来る人がいます。恩義を感じている人は、直接その人に真偽を確認することはしませんし、営業に来た人を恩人と同じように信頼しようとするため、悪質な営業に引っ掛かる場合があります。
 未然に防止するためには、お互いが直接の意思疎通を図っておく必要があります。人の名前を騙って営業する人は信頼されることはありません。それは本人に確認すれば分かることだからです。

・幼稚園の改築に関しての打ち合わせ。建物老朽化に伴って幼稚園舎を改築するところがあります。改築するに当たって条件がありますから、その条件をクリアする必要があります。そのクリアさせる条件について議論したところ、いくつかの知恵が生まれました。議論していると社会的な基準とは違った意見が出てきますし、新しい基準を登場させると社会が変わっていくのです。

・政権交代への対応。中央からの話ですが、いよいよ政権交代が現実味を帯びてきたので東京ではその体制に備えて枠組みを考えているようです。政権交代で消え去るものもありますし、新たに誕生するものもあります。どうせなら、新たに誕生するものと歩調を合わせることが第一歩だと思います。自分達の社会を築こうとしたら、自分達の世代から代表選手を送り出す必要があるのです。

7/20(月)「俗衣会」

【俗衣会】
 夏の暑気払い行事として、和歌山東急インで俗衣会が開催されました。主催者は栄七珠の会で、毎年この時期に開催されています。今年もお招きいただき出席させていただきました。浴衣を着た奏者による長唄と三味線を聴いて楽しむ会で、和歌山市にいながら日本の伝統芸能を楽しめる機会を提供してくれています。年に数回の機会を設けてくれていることから、長唄と三味線の音色も随分聞き慣れて心地良くなってきました。

 さて会でご一緒した教育関係者と懇談したところ、教育への意気込みを語ってくれました。この学校では泰山北斗を目指すことを目標に掲げています。泰山北斗を縮めて泰斗と言いますが、この「泰斗を目指せ」を学校目標にしているのです。スケールの大きな人材を輩出しそうな目標です。この「泰斗」とは、その分野で一流の人材であること、社会で必要とされる人材であることを意味しています。

 ここから日本で必要とされる一流の人物を社会に送り出したいと抱負を話してくれました。ここから日本一の枠を超えて世界一になれるような提案も話させてもらいました。世界を目指すには世界レベルの一流の教育機会を提供することですが、この機会を作れるかも知れないので情報提供させてもらったものです。

 ところでこの私立学校は7月末までが一学期で、二学期は8月24日からとなっています。しかも8月1日から10日までの期間が夏期講習ですから、実質的な夏休みな二週間だけなのです。それでもここを目指している生徒は勉強を強要されているものではありませんから、スポーツを楽しむように夏休みの学習に来るそうです。好きなことをしていると、その分野での能力が向上します。勉強を好きな生徒の学力が向上するのは自然なことです。

 野球ではイチロー選手が、サッカーでは中村俊介選手が、水泳では北島孝介選手が世界の舞台で世界レベルの戦いをしていますが、スポーツの世界で壁を打ち破った日本人のように学問の分野でも世界一を目指せる人材を輩出したいものです。ここでは平成21年春の卒業生の内、約160人が国公立大学に進学した実績があります。ここからさらに高い頂を目指す意気込みが伝わって来ました。それが「泰斗を目指す」ことを目標にさせている裏付けです。
 俗衣会の合間での日本一や世界一を目指す教育論議は楽しいものでした。こんなところから、この夢は実現に向かうと楽しいものです。

 俗衣会での挨拶の中で、先日教えてもらった素敵な故事を紹介いたしました。
「麻の中の蓬」という故事があります。麻の草はまっすぐ上を向いて成長します。空に向かって曲がることなく成長していくのだそうです。一方蓬は、地面を這うように横に横にと伸びていきます。ところが麻が生い茂っている中に蓬が生えてくると、本来横に伸びるはずの蓬は、麻と同じように上を向いて伸びていくのです。
 このことから、正直で真っ直ぐに生きている人の集団の中に邪な考え方の人が入ると、その人も正直な人になることを、この故事は意味しているのです。
 人は真っ直ぐな集団にいると空を向いて真っ直ぐに伸びていきます。周囲の環境がそうさせてくれるのです。私達、栄七珠の会は日本文化を通じて真っ直ぐに伸びていこうとしている団体です。ここにいると一緒に空に向かって伸びていける気がします。これからも曲がることなくお互いが成長していきたいものです。
 挨拶のあとも演奏会が続き、涼しい気持ちになりました。三味線の音色で涼を楽しむ感覚は日本人ならではのものです。

【トップ】
 国も迷走していますが地方でも迷走しているところがあります。共通しているのはトップの考えがぶれていることです。トップがぶれると方向性が定まりませんから、その組織はまとまらなくなり機能しなくなります。おまけに組織構成員の提言から逃げているようでは、これ以上トップに収まることはできません。ぶれることと逃げること、これだけは決してしてはならないことなのです。
 国政に詳しい方から国の動きを、地方政治に詳しい方からある地方の政治について伺いましたが、この点が共通していました。

【一日一善】
 一日一回は、小さなことでも良いので善いことをしようと考えています。偶然、自動車を止めていた駐車場の隣の自動車のバッテリーがあがってしまい、バッテリーをつないで欲しいと依頼があったので接続に応じました。小さな行為ですが、人に役立つと気持ちが良いものです。この中での会話は善意以外に入り込む余地はありませんから、気持ちの良い会話になります。相手の困っていることをカバーする。この連鎖が広がると気持ちの良い社会になるのは確実です。一人がこのことに気付いて行動に移すと、瞬く間に地球規模の動きになるのですが・・。一日一善を積み重ねていきたいものです。

7/19(日)「勉強の問題」

【勉強の問題】
 教育に関しての意見交換。発展途上の子どもにとって勉強は必須で、これを乗り越えなければなりません。しかし簡単で楽なことを好むのが人です。私たち大人も同じ体験を持ちながら生きてきたので、その時代にとって勉強は楽しくなかったことは良く分かります。

 勉強で大切なことは反復することです。勉強の基礎は基本部分を覚えることから始まります。言葉を覚えること、公式を覚えること、英単語を覚えることなどですが、一度で覚えられる人は少ないと思います。何度も繰り返して暗唱したり、ノートに書いて覚えていきます。この繰り返しを省くと覚えられませんから、次の学習段階に進むことができません。反復訓練こそが基礎をつくる段階で大切なものなのです。

 ところがこの反復訓練が楽しくないので、やっている途中で止めてしまいます。そこから勉強が楽しくなくなるのです。ですが覚えていないと思っていても、実は頭の中に単語が蓄えられているのです。何度か繰り返しているうちに覚えてしまい、思い出そうと苦労しなくても言葉がでてくることになるのですが、そこに達しない内に止めると駄目なのです。ですから反復訓練が基本中の基本なのです。これは勉強に限らず仕事でも言えることです。大切なことは反復する中から覚えていくのです。

 他にも大切なことがあります。読書です。読書が好きな生徒は国語力と文書力は身についています。全く本を読まない生徒は、読書をしてきた生徒に文書力で勝つことは困難です。読書の効用は良く言われますが、読書は想像力を身につけさせてくれることが大きいのです。言葉を知っていてもその文章の中の使われ方によって意味が違ってきます。その意味の違いを、考えなくても想像力で理解できるのです。長文問題では、「作者の意図するところは何ですか」との問いがあります。想像力のある生徒は文章全体から各文を把握できますから、作者の意図しているところ、主題や読者に伝えたいことが判るのです。

 これは考えて考え抜いて答えを見つけるものではなくて、自然に見抜けるものです。これが読書をした人の想像力なのです。もっと解説すると文書を文面だけで読むのではなくて、文章の間を読むこと、つまり行間を読むことができるのです。行間を読む感覚を伝えることは難しいのですが、文に書かれていないけれど、その前後の文からの展開でその文の裏面に隠れていることが判ることなのです。
 「その男はその場所へ行った」だけでは、それだけですが、その前に書かれているストーリー展開を理解していると、行間を読むことが可能となります。その男がその場所へ行ったのは、復讐のためなのか、銀行に行くためなのか、取引をするためなのか、この一文だけで判るのです。
 これは簡単な事例ですが、条例と実際に起きたことを照らし合わせて、条例を解釈できる力も行間を読む力ですから、小さい頃からの読書は生きる力を備えることからも大切なものなのです。

 文書題を解けることは、社会で起きる問題解決能力を身に付けているようなものです。その基礎は読書にあります。本を読んで想像力を身に付けておくと、社会で毎日のように起きている問題を解決する力が備わるのです。これが生きる力なのです。勉強とは、社会で生きる力を備えるためのものなのです。

 そこまで分かっていたら勉強は楽しいものになりますが、社会経験がない時代の学校での勉強ではそこまで至っていません。そのため大人は子どもに勉強をしなさいと言いますし、子どもは何故勉強しなければならないのかと大人に反発するのです。それは大人と子どもに社会経験の差があるだけです。ですから、今の子どもが大人に劣っていることは絶対にありません。子どもは常に前の世代である大人を追い越していくものです。追い越せる環境、つまり勉強をする環境を整えることが大人の役割でもあるのです。
 勉強は反復訓練と想像力、それは繰り返すことと読書が大切だということです。

【太陽光発電】
 太陽光発電に関して話し合いました。和歌山県内において家庭用で太陽光発電を設置した場合のコスト回収年についてです。設備設置に関する国の補助金と和歌山県の補助金、そして和歌山市も発電電力量に応じた補助金が制度設計されていることから、太陽光発電に関する補助金は充実しています。これらの補助金の適用を受けると、コスト回収年が10年程度に圧縮されるのです。勿論、発電効率を最大に見込、電力会社ヘの余剰電力も1kWh辺り24円の10年間を最大に見積もっての場合ですが、それにしても回収年が相当短くなります。現状では回収するのに15年以上かそれ以上要するので、採算が取れないことが普及を阻んでいますが、その壁をクリアしそうな制度設計です。

 和歌山市在住の人の場合だと導入を検討する人は増加すると思われます。既に販売店においては供給が間に合わないので、メーカーによって異なりますが、二か月から四か月待ちの状態になっていると伺いました。問い合わせは過去最大級に多くて、人も足りない状態だそうです。ここまで来ると、日本版グリーンニューディールによる雇用拡大も現実味を帯びています。

 かなり仕事が慌ただしい様子が感じられましたが、暇であるよりも良いことです。経済状況的にあまり良い話はありませんが、太陽光発電設備関連の業種は光が射しているようです。やはり人が意欲を持って働いている姿に接するのは気持ちの良いものです。働くことで所得が増え、地球環境問題への関与という社会貢献を実感していることが、仕事に充実感を持たせているのです。仕事を通じて元気な人が増えると、地域が元気になっていきます。

7/18(土)「訪問活動」

【訪問活動】
 午前中、Iさんと一緒に数人の皆さんのところを訪問させてもらったところ、皆さん歓迎してくれました。その中で学校の先生と話をしたところ、今年の就職戦線は厳しいことを伺いました。確かに、学校の就職情報コーナーの壁を拝見したところ、企業からの求人票は思っていたよりも少なく、その上、県内企業からの求人は県外企業からのそれと比較して相当の差で少ないことに驚きました。平成22年春の新卒者の就職事情は昨年よりも良くありませんし、過去と比較してもかなり厳しい状況のようです。「昨年同期と比較して仕事が決まっている生徒は半分ですね」と話してくれましたが、夏休み前に就職が内定している生徒は極端に少なくなっています。

 進路指導室の壁には正規雇用とフリーターの比較表も掲示されていました。新卒で正規雇用に就く意識を持つようにと思っての指導です。

 新卒の人に正規雇用を目指して欲しいのは理由があります。ひとつは生涯賃金に大きな差があることです。仕事に就いた当初は賃金格差を感じないと思いますが、一般的に正規雇用の場合は年齢と共に賃金は上昇カーブを描きます。最近は賃金が上がらない場合もありますが長期的な視点では、生活設計に沿って上昇カーブを描くのです。ですから新人の時は税金や社会保障、健康保険などの掛け金も引かれますから、手取り額は思っている以上に少ないのですが、実績を上げるに伴って、そして結婚や子どもの誕生など家庭状況に応じて手当は増加していきます。大手企業では、子ども進学の時期に差し掛かる頃に賃金は最大になるような給与設計をしてくれています。

 このように正規雇用されると企業は家族共々面倒を見てくれるのです。そして生涯賃金においても、生涯フリーターの人と比較すると決定的に違ってきます。賃金が全てではありませんが、安定した生活であることが社会で役立つ活動をすることにつながります。自分の生活が不安定で社会貢献活動をすることはできませんから、安定した仕事をしている人が大勢いる地域が、社会が共生している地域に近いのかも知れません。

 既にふたつ目の理由に入っていますが、生活の安定や社会貢献できる環境があることで安心できる人生を送れることです。安心感のある生き方と常に不安定な生き方では、人生で実現できるものが違います。仕事が目的ではなく、仕事を通じて社会で自分が何を実現させるのかが目的なのです。そのためには責任のある仕事を任されることが必要で、責任のある仕事を通じて自己実現に向かうことになります。

 その日の生活に追われているのに自己実現ができているような人生は少ないと思います。仕事を通じて生活を安定させ、仕事を通じて社会に貢献できていることを実感しながら実力を身につけ、そして自己実現につなげられます。全てのサイクルは連携していて、何かが欠けても充実した人生ではありません。
 最初が肝心です。正規雇用によって会社と先輩から仕事も生き方も学ぶことができます。そこから独立したり転職したりするのは大いに結構ですが、企業で新人という修行の期間は基礎として絶対に必要なのです。

 そんな最初の段階において、就職事情が厳しくて正規雇用の道が開かれていないことは人を育ててくれる地域ではないことを意味しています。人が育つ地域に未来があるのであって、大切な仕事を生徒に提供できていない現状に絶句しました。社会に向かう第一歩に立っている生徒に心から「負けないで頑張って」と言いたくなりました。社会は人を大切にする方向に向かっていると思いますが、社会人になる前の人のことを考えていないような気がしています。社会のプレーヤーになっている人がルールを決定していることが、その要因かも知れません。
 学校を訪ねて、先生と話をして大きな課題に直面しました。課題克服の必要性を痛感しました。
 その他、福祉施設経営者やスポーツ関係者との話し合いや、地元夏祭りに関する意見交換などを行いました。

7/17(金)「雇用問題」

【雇用問題】
 雇用に関しては余り良い話を聞きません。労働問題の専門家と懇談したところ、和歌山市内に関しては良い話はありませんと、はっきりと伝えてくれました。数字の上で有効求人倍率は近畿で最も高いのですが、現実はそんなことはありません。仕事がなくて困っている人は相当数に上ります。毎日のようにハローワークに行って、そして知人の紹介を頼りに面接を受けている人を知っていますが仕事はありません。数字で判断を下せるほど、現実社会は簡単ではありません。

 統計は統計です。傾向値は分かるとしても、実際を知ることはできないのです。だから現場は大切なのです。現場で感じられる空気というものがありますから、それを体感しないことには問題の核心が分かりませんから、対策の講じようがありません。対策を講じるためには五回の何故を繰り返すべきだと言いますが、何故を五回繰り返すことによって問題の本質にたどり着くのです。その本質への対応策を講じないと、何も問題は解決しません。

 何故の繰り返しは結構辛いもので、一度の何故を自問自答して問題の核心はここだと自分で判断して、それ以上進まない場合が大半だと思います。それでも世の中は進歩、発展するものですが、飛躍的に社会を改革しようと思ったら、問題の解決を図れるほどの何故を繰り返すことです。
 自分との持久戦になりますが、それを達成できる人や組織が次の時代を生きることができるのです。持久力、そして脳の体力が、これからの鍵を握っています。

【金融問題】
 雇用問題と並ぶ問題は金融問題です。全国的な金融問題ではなくて、和歌山県内の金融が問題について話しました。金融機関は融資の相談に乗ることも仕事のひとつですが、現実は決してそうはなっていないようです。もし金融機関が緊急経済対策の主旨を理解して融資を行っているのであれば、一議員の私のところにまで融資に関する相談は来ることはありません。
 事業者にも問題があります。金融機関と対峙すると本音の経営計画を伝えられない人が多いようです。誰でも金融機関との折衝は不慣れなものです。事業所が融資を受けることの難しさと融資を受けられる方法に関しての話し合いとなりました。

【紀州レンジャーズ】
 関西独立リーグに所属している紀州レンジャーズ。前期を終えて4チーム中3位につけています。でも1位と2位との差は小さくて、3位から1位までのゲーム差は1ゲームですから実力差は小さく、容易に縮められると考えています。ただ会社組織と同じで、立ち上げ段階の厳しさを実感していて、チームの認知度を高めて企業が支援できるような付加価値と地域のサポーターが支援する体制を整えることが重要な視点だと考えています。

 後半戦に備えて紀州レンジャーズへの協力要請のために企業を訪問していますが、企業にとって本業が大変な時のスポンサー契約の難しさを実感しています。
 本日は監督の藤田平さんも来和してくれて、野球との関わり方や事業者との関わりなどの話をさせていただきました。後半戦、リーグ優勝を目指した戦いに臨む予定ですから、県内各地域に紀州レンジャーズがやってきたら、私達は大きな拍手で声援を送りたいと考えています。厳しい時ですから地域で応援の輪を広げたいものです。

【懇親会】
 夕方からは数人の懇親会に参加したところ、仕事の話になりました。
仕事は個人の能力に加えて、チームワークと人間関係で決まります。突出した個人が実績を引っ張ってくれることも確かですが、実績を残せる人が同僚を引っ張れるかどうかは別問題です。典型的な中間管理職タイプの人がトップに来る場合がありますが、その時、組織は停滞と低迷することになります。
 トップは大きな懐を持ち、相手に癒しを与えられる人でありたいものです。

7/16(木)「間」

【間】
 人には間が大切です。間合いとも言いますが、不思議なことに間の良い人と間の悪い人がいます。その間が仕事を順調に進展させたり、人づきあいを良くしたりするのです。そして間とは、その人が持っているタイミングとも言うべきもので、修正のしようがないものなのです。話の途中に間が悪く入ってくる人や、仕事の間が悪い人もいます。人との距離の感覚の間が悪い人もいます。その反対に、これらの場面で絶妙の間合いで入ってくる人もいるのです。その間が空気を決定づけることがありますから、人の間は大切なものです。話し合いの途中に入ってきただけなのに間が悪いと言われるのは、その人に関係がなく偶然ではないかとの意見がありましたが、その間合いの良さも悪さも固有のものなのです。

 話し合いの途中で入ってくるタイミングでは、その人が入ってくることで話は弾み進展する場合は間が良く、ある人が入ってきた瞬間に話がしぼむ時は間が悪いとなります。単に偶然ではないようです。

 つまり話し合いの中で、その人の知恵や知識が必要な時に入ってくる場合が間が良くて、その協議に必要ない人が入ってくる場合は間が悪いとなります。引き寄せの法則と関係があるようなものが間合いです。

 人と話をする距離も自然に確保していますが、人によって相手との距離やポジションがそれぞれ違います。話がしやすい距離や位置関係に自然に入れる人もいますし、何となく気持ちが悪い距離や位置に入る人もいます。他人との距離に関してはマニュアルがありますが、その通りにはならないのです。人柄や体調、話題などによって相手との距離や位置は違ってきますし、それは意識してのものではなくて、自然に自分の間を取っているのです。個々人によって異なる間が相手との関係を支配します。

【昼食】
 ランチタイムミーティングを行ったところ、Uさんが夏祭りの企画を持って来てくれました。夏祭りに是非とも来て下さいとのお誘いをいただきましたので、少しの時間ですが参加したいと考えています。また国の直轄事業に対する地方自治体の持ち出し金に関しても話題となりました。和歌山県や和歌山市でも過去から負担を求められている事業があります。押し返そうとすると国から「では、○○権がいらないと言うことですね」の一言で終わってしまい、それ以上進まなかった事例もあったことを話してくれました。

 かつては国の言うことに地方自治体は服従する他なかったのですが、大阪府橋下知事の発言以降、国と地方の関係に変化が見え始めています。多くの地方都市で暮らす人が国の直轄事業への負担金を知ることになり、反乱が起き始めています。
 今まで議論にならなかったことが、今では昼食の話題になっています。この差は大きいことに気付くべきです。この空気の違いが分からなければ、政権与党ではいられないと思います。

【懇談】
 いつも元気なTさんが事務所で迎えてくれました。暑い中ですが事務所棟の手入れを行っていました。経済が低迷していることから入居していた事業者がテナントから次々に撤退し、今月末で五つの内、四つのテナントが空くことになりました。テナント収入が大幅に減少することから流石に困惑しています。

 続いて飲食店経営者と懇談しました。「40年も同じ店舗で経営していますが、40年の中で最もお客さんが来ないのが今です」と話してくれました。要因の中で、以前からのお客さんが高齢化したことからお店に来る回数が減少したことや、新しい飲食店が周辺に増えたことなども考えられますが、それらを除外してもお客さんが減少しています。それは、昼間には軽食とカラオケの店として営業を始めたところ、昼間はお客さんが来ているのに夜間はお客さんが戻らないことが証明しています。お客さんは単価が低い昼間は来てくれますが、単価の高い夜の部は繁華街から遠のくのです。
 「40年で最もお客さんが少ない」という言葉を単なる一店舗の営業努力が足りないと切り捨てることはできません。何しろ40年も経営している人が40年で最も悪いと言っている言葉は重いものです。経験者だけが語れる真実の言葉があるのです。

 タクシー会社の役員と懇談。全くお客さんが戻らないそうです。市内の会社の業績が上向いて、飲食店にお客さんが戻ってこないとタクシーは厳しいのです。今年の特殊事情として、新型インフルエンザによる観光バスキャンセルもあり、前半の売り上げは相当落ち込むと予想しています。これを追い上げるだけの力強い動きはなく、平成21年度決算は減収減益の恐れもあります。ここからも今を変えたいと思い気持が伝わって来ます。

 和歌山県の名産品の名称である「プレミア和歌山」の商品の候補になっている製品を扱っている経営者が訪ねてくれました。和歌山県が和歌山県内の名産品をインターネットから探して、会社に申請の依頼に来たそうです。「プレミア和歌山」の扱いや利点について相談を受けました。良い制度なので登録申請を推奨しました。和歌山県内には良い産品がありますから、県の販売促進ルートに乗せて全国に売り出して欲しいものです。

7/15(水)「文教委員会」

【文教委員会】
 常任委員会が開催されました。私は文教委員会に所属していますから、文教委員会に出席いたしました。平成21年6月議会で常任委員会を初めとする委員会構成が変更となったため、新しい委員による教育委員会の諸課題について当局から説明を受けました。
 新しい施策で主なものとして、ネットパトロールがあります。学校裏サイトや有害情報を把握して削除を依頼するなど青少年に悪影響を及ぼす恐れのあるインターネット情報への適切な対応のため取り組みを開始しているものです。先月からスターとさせていますが、7月からは文部科学省の委託を受けて「和歌山県青少年を取り巻く有害情報対策事業」として早期にネット上のいじめなどに対応しています。 

 その他二順目国体での総合優勝を目指してジュニア選手の育成と強化対策に努めていることや、県立総合体育館の基本設計、南紀スポーツセンターの早期整備などの課題についても協議しました。
 また10月7日から9日までの三日間、文教委員会として県内外視察を計画することになりました。教育問題は学力向上やいじめ対策、国体への対応など課題は山積していますが、議論を交わして県内教育の水準を向上させるための取り組みを発展させたいと願っています。

【勉強】
 市内の某高校を訪れました。ここで生徒指導に関する興味深い話を伺いました。アルバイトの話です。高校生になるとアルバイトによってお小遣いを稼ぐことがあります。社会のしくみを知るために必要なことですが、アルバイトが過ぎると学業が疎かになることもあります。ある生徒が一日3時間のアルバイトを毎日行ったところ、お小遣いが増えたことを喜びました。そこでアルバイトの時間を増やすと、もっとお小遣いが増えると思って、アルバイトに費やす時間を増やしたのです。一日でアルバイトに割くことができる最大限の時間を生み出して働きました。働く時間に応じてお小遣いは増えていきました。働けば働くほどお小遣いが増えるので、勉強を疎かにしてアルバイトの時間を増やしていったのです。

 すると壁に突き当たりました。それは働く時間を増加させると、最初は時間に応じてお小遣いは増えていったのですが、一日の働く時間がある時間に達すると身体が疲れてしまった上、収入が頭打ちになることに気付いたのです。自分が働いても収入の増加には限界があるのです。

 その時点で先生はその生徒に話し掛けたそうです。どれだけアルバイトで働いても、勉強と身体の負荷などから働く時間には限度があり、一定のところまで来ると収入は増えません。フリーターという名前の仕事があるように思っていますが、フリーターは決して仕事ではありません。生涯アルバイトやフリーターとして生活することはできませんし、収入もいつまで経っても増加しません。だから身体を労働に捧げても、あるラインに達すると収入は増加しないのです。ですから勉強をするのです。勉強をすると自己実現につなげる仕事に就くことができますし、収入もアルバイトとは比較ではない程に増加していきます。高校での勉強は意味のないように思いますが、将来の自分のために必要なことなのです。勉強をサボると職業とはいえないフリーターなどの仕事に就くことになり、生き甲斐収入の面で不利益を被ることもあります。
 このように実体験を通じて学べることがあります。絶妙のタイミングで生徒に話し掛け気付かせることが教育なのかも知れません。

【介護施設】
 緊急経済対策として介護施設の増床も検討されています。例えば50人のベッド増床を全体にすると、ベッド辺り300万円で50床とすると行政機関からの補助費用は1億5,000万円、介護職員は30人程度必要となりますから、経済対策と雇用確保につながります。そのためそれぞれの地域では年内での増床計画も検討しているようです。

 ところが課題があります。介護施設のベッド数を増床すると、毎年の市町村の負担金は、この規模だと数千万円増加することになります。首長はこの毎年の行政負担があるため、増床に積極的にはなれないのです。ベッド数は必要だけれども、行政機関の費用負担は増加するため単純に賛成できない状況にあります。但し最終決定者は首長なので、その判断によって市町村の福祉計画が違ってきます。首長は判断を行い、責任を取る覚悟があることに値打ちがあります。緊急経済対策と福祉施策は馴染まないと思いますが、両立させる視点で考えると、単なる増床とは違った判断をすることも考えられます。まちの状況や経済状況によって行政判断は違ってくるのです。

【その他】
・福祉施設の夏祭りに関する打ち合わせについて。
・雇用問題への対応について。依然として求人情報は少なくて、仕事を欲していても就くことは困難な状態が続いています。営業職や雇用者が望んでいる資格を有している人以外は本当に厳しい環境が続いています。
・太陽光発電設備の普及拡大に関する打ち合わせについて。日本発で世界規模の取り組みに発展できないものか、その枠組みに関して協議しました。
・議会報告会に関しての打ち合わせについて。8月に入ってから、今年前半の県議会の活動に関して報告会を計画しました。日時と場所を決定しました。
・政権交代と経済対策についての確認。秋以降の経済対策に関して動向に注目したいと考えています。

7/14(火)「福祉の問題」

【バナナエフエム】
 バナナエフエムも開局一周年を超え、和歌山市内で定着してきたようです。山口理事長と講演会の打ち合わせを行いましたが、和歌山市のコミュニティエフエムへの関心の広がりを感じています。局ではパーソナリティ40人を抱え、音楽文化の発信と雇用確保に努めてくれています。コミュニティエフエムが和歌山市に存在してくれていることは、地域にとって大きなことです。それは県庁所在地でエフエム局が存在していなかったのは全国で和歌山市だけだったのですが、それを解消してくれたからです。ただ全県エリアのエフエム局、つまり県域エフエムが今でもないのは、和歌山県、奈良県そして鳥取県だけとなっています。ここまでを解消することは困難ですから、県内でエフエム局が誕生してくれたことだけでも感謝したいと思っています。

【農業】
 農業に関わるNPO法人設立について理事長候補と打ち合わせを行いました。一次産業だけにとどまらない、生産から販売ルートまでを考えた新しい農業を考えています。初期投資が課題ですが、農産物に付加価値をつけられるような販売先を確保することでランニングコストを増加させ採算を合わせることにしています。話を聞くと全国チェーンの店舗社長も和歌山市内でのこの取り組みに関心を示してくれているようで、計画が上手く進むことを心から期待しています。

【福祉業界】
 福祉業界では入居者へのサービス提供を考えています。快適な生活は当然のラインとして、医療ケア、そして生活相談などによって社会との接点を保てるような施策も取り入れているところもあります。それによって若い人達が福祉分野で働きたいと思える環境を施設が整える必要があります。
 和歌山市内には、働き甲斐、給料水準、施設環境などを従業員に提供し、従業員としてやりがいを感じられるような福祉施設があります。新人従業員候補と施設内を見て回りましたが、施設のきれいさと従業員さんの挨拶や態度などに驚いていました。福祉業界が若い人達にとって働きやすい環境になるように支援したいと考えています。
若い人には夢を、高齢者には敬意を表したいものです。

【相談】
 市内の幼稚園の耐震工事と校舎新築に関して相談がありました。相談を伺うと確かに実施困難な内容でした。法律に照らし合わせると厳しいのですが、経営者の立場では何とかしたいと思うような内容でした。利益の相反する問題の場合で特殊な事例とは言えないような時は、社会の一般規則である法律に準拠して対応する必要があります。理由が成り立つか最大限考えてみることにしています。

【都市計画道路】
 市内の某自治会長と都市計画道路の進捗に関して話し合いました。都市計画道路といっても計画通りの年月に完成することは難しく遅延することがあります。地元からすると途中経過が分かりにくいので、何で計画が遅れているのか疑問に思うことがありますそこで現在の計画の進捗を説明したところ、現状に関して納得してくれました。問題はどの時点で地権者などと条件が折り合うかです。測量のタイミングや今後の計画を改めて説明を行い適切な処置となるように仕向けたいと考えています。多くの人が絡むと進展するまでに時間を要するものです。

【福祉の問題】
 福祉施設に対して、5年に一度は県などから外部立ち入り監査が入ることになっています。
 法律に基づくものですから当然のことですが、不公平になっていると指摘がありました。つまり5年に一度監査に入っている福祉師施設と、入っていない福祉施設があるようで、何故そんな区別になっているのか理由が分からないというものです。現時点では、私は全体像を把握していませんから何とも意見を述べられませんが、福祉施設によって不公平な扱いがあれば是正すべきものです。5年に一度入っていない福祉施設があれば、その理由を確認したいと考えますし、それが正当だとするなら、他の福祉施設にも監査に入らない正当な理由を展開させて経営者の負担を取り除きたいと考えます。
 只でさえ、経営に全力を挙げているところに監査用の資料作成に時間を割かれ、仕事の負荷が高まっている施設もあるようです。来週、再度現状の確認と法律の裏付けに関して意見交換を行うことにしました。

【夏祭り】
 夕方からはセラヴィ神前の夏祭りに参加しました。先月から敷地内で実施しているもので、地域の皆さんの笑顔が溢れていました。ここでは世代を超えた交流があり、施設の方と地域の方との交流もあります。自転車で子ども達がやってくる姿を見ると微笑ましくなってきます。お互いが顔を知っている地域になれば、安全と安心に包まれます。そんな安全で安心な環境をセラヴィ神前が築き始めています。来月は8月8日にセラヴィの夏祭りを開催する予定です。

【懇談会】
 夜は二人の経営者との懇談会に参加しました。どうしても経済情勢の話になりますが、現状は全く良くなっていないと伺いました。請け負う仕事の単価が下落していることから、採算ベースに乗っていないようです。停滞している状況を変えたいと思う気持ちが強く、そのために体制を変える必要があると話してくれました。これからどうなるか分からないのであれば、現状の継続よりも現状を転換させてくれる可能性に期待しているようです。
 話し合いを終えたのは午後11時でした。時間の経過を忘れるほどの話し合いとなりました。

7/13(月)「防災対策」

【防災対策】
 保育園関係者と懇談する機会がありました。目的は保育園児への演劇の案内だったのですが、保育園経営者の方からは、そこから派生して保育園が地域に果たす役割にまで話が及んだのです。従来のように児童を預かるのが保育園ではなくて、地域の中で保育園が存在していること認知されるような役割が必要になっているようです。

 その大きな役割が大災害時に逃げ込める場所であることです。避難所生活は被災体験がない人にとっては想像を超えるものがあるようです。そのひとつにプライバシーが守られないことがあります。被災者は避難所となっている体育館での生活を余儀なくされますが、知らない人とのひとつの空間での共同生活は心理的に圧迫感があるそうです。数週間も体育館で生活しているとプライバシーがなくなり精神的に参ってしまうようです。

 それよりも保育園が避難所として提供してくれるのであれば、非常時には地域で顔見知りの人同士が共同生活をすることになりますし、小さな部屋がいくつもありますから、最低限のプライバシーは確保されます。体育館という大きな空間と保育園の小さな空間での生活は似て非なるものです。避難所として保育園が優れているのです。問題は保育園の経営者が避難所として協力してくれるかどうかにあります。
 また行政機関の備蓄倉庫の現状も聞きました。中学校などの体育館に飲料水と乾パン、などがシートを被せたままで保管されているようです。あくまでも保管で会って管理されているものではないのです。

 ところが和歌山市川辺にあるイズミヤ川辺店は、防災対策を講じているスーパーとして地域に知られています。飲料水や乾パンなどの備蓄は当然のこと、自転車置き場が被災時に避難所として活用出来るような設計になっていますし、非常用電源も確保されています。

 そしてパソコン機器などが利用できるように端末も設置されていて、大袈裟に言えば司令塔の役割を果たせる機能を保持しているのです。また地下水を確保するために井戸も掘っていますし、井戸水をトイレに引き込み水洗機能も持たせたスーパーとなっているのです。設計時から防災施設としての機能を組み込んでいますから、後付けのものではありません。行政機関が持つべき被災者対策としての機能を持たせたイズミヤ川辺店は、地域の皆さんに便利性と安心も提供しているのです。

 そして紀伊半島の地形からすると大災害発生時の救出部隊は紀伊半島の南側から来ることは考えにくいのです。大阪府を初めとする北側から救援物資が届けられる筈です。そうすれば、イズミヤ川辺店は和歌山市を南北に横断する紀ノ川の北側に位置していますから、仮に紀ノ川の橋が落ちても、川が氾濫していても、救援物資は安全に届けられる位置にあります。わざわざ和歌山城の砂の丸広場まで運搬する必要性はないわけです。

 行政機関が指定している公的な避難所だけではなく、民間企業であるスーパーを避難所として、または救援の拠点として活用を図れば有効なのです。行政機関の財政難は周知の事実ですから、自ら施設を拡充することも大切ですが、民間の協力を要請すれば市全体の安全確保と物資確保につながります。この方向性も大切な視点です。

【打ち合わせ】
 昨日1時間程度お話をしたKさんが事務所を訪ねてくれました。現在の市政のまずさや、これ以上現体制維持をすることのデメリットなども話してくれました。東京都議選や奈良市長選の結果から、わが国は変化を求めていることが明らかになりました。和歌山県や和歌山市に変化の選択肢がないことは、ここに暮らす人が不幸であることの指摘もありました。大きな期待ができない首長を戴いていることの不幸は、他の都市での暮らしを経験していないと分からないことかも知れませんが、全国的な変化はもはやブームではなくて大河ですから堰き止めようはありません。「何も悪いことをしていないから」という人もいますが、それは最低限のことで、そこから夢に基づいた上積みがないと他都市と比較して遅れは顕在化することになります。

 「逃げている」「判断しない」人への不満は充満している空気を感じます。 

 続いてYさんが訪ねてくれました。衆議院の解散と総選挙日程が決まったことから、暑い夏になることを話し合いました。既に熱い夏がと到来していますが、歴史に残る夏になることが決定しました。
 また散歩途中のNさんも立ち寄ってくれました。一日10km歩いているようで、それが健康の秘訣のようです。暑いといって家で引きこもっていても身体がだるいだけなので、極力歩くことを心掛けているようです。暑さ対策は汗をかくこと。それを実践していものです。

【太陽光発電】
 太陽光発電に関して打ち合わせを行いました。政府案ですが、太陽光発電による余剰電力の電力会社の買い取り価格は1kWh辺り48円との報道があります。まだ決定事項ではありませんが、新年度からの導入開始ではなくて、前倒しして年内から実施するとの報道もあります。決定事項ではありませんが、これからの動向に注目で一致しました。

7/12(日)「太陽光発電」

【太陽光発電】
 太陽光発電への注目が予想以上に集まっているように感じています。太陽光発電関係者と話をしたところ、「販売台数は例年より大幅に増加している」ようです。設置者に対しては、国からの補助金と和歌山県の補助金が支出されますが、それ以上に地球環境問題に少しでも貢献したいと思う人が増えていることも要因です。麻生総理は、今年4月に、「太陽光発電の規模を2020年までに現在の20倍にし、太陽光世界一奪還を目指す」ことを発表していることから、国の本気度を私達が感じています。

 加えて国で検討されている電力会社による太陽光発電による余剰電力の買い取り制度への関心も高く、進行状況の問い合わせがあります。このことに関しても経済産業省は7月9日に発表しています。太陽光発電の余剰電力を、現在の約2倍の価格で電力会社に買い取りを求める「固定価格買い取り制度」について、平成22年春に予定していた開始時期を前倒しし、年内にスタートする方針を明らかにしています。電力会社では、太陽光による余剰電力について1kWh辺り約24円で買い取っていますが、今後は購入が義務づけられることになるようです。但し、買い取り価格の上昇に伴う負担増分は電気料金に上乗せされる仕組みで、経済産業省では標準的な家庭の場合、月に数十円から100円程度高くなると試算しています。

 つまり地球環境問題解決に向けた太陽光発電普及施策については、国全体で広く薄く環境コストを負担しあおうとする考え方です。太陽光発電設備の価格は約250万円とすると、その初期コストを負担できる家庭は家庭に太陽光発電設備を設置してもらいますが、負担できない家庭には毎月の電気料金で100円程度を負担してもらいたいとするものです。環境税の考え方にも似ているように、国民全体で環境コストを負担しようと政府は考えています。

 時期は平成22年から10年間としていますが、この間、普及に伴って太陽光発電設備の価格をメーカーが下げていくものと思われます。
 本日の話し合いでは、「和歌山県は日照時間が長いので販売店としてはやり甲斐があります。太陽光発電を普及させたい」と豊富を語ってくれました。そしてここから雇用が増えることにもつながります。

 先日訪問した東京の太陽光発電メーカーでは、従業員が70名も在籍していました。自社ビルを建築して本社を移転させているように、この分野の業績は伸びています。和歌山県内でも、太陽光関連事業でこのように雇用が増えることを期待しています。

【その他】
・英語教育に関する話し合い。今月末にNPO法人化して活動を開始するので結成式典も開催することになりました。

・福祉施設への慰問活動をしている方ともこれからの活動について話しました。暑い時期ですが熱心に慰問活動を続けている皆さんがいます。年齢的なことから体調管理が大変な様子があり、かなり無理をしている様子なので少しブレーキをかけています。体調とも相談しながら元気ない活動をずっと続けて欲しいと願っています。

・都議選の話題と和歌山の政治について意見交換をしました。意見を集約すると、「全国では首長の交代や若い人が登場していますが、和歌山県ではそんな動きは関係ないように思います。今の首長には全く期待していませんから、思い切って登場してくれる人に期待しています」。他で交代劇を見せ付けられていると和歌山はどうなっているのかと不満に思っている方が多く存在していることを感じます。

【遠藤議員】
 和歌山市議会時代からお世話になっている遠藤市議会議員の会があり出席させていただきました。会場のアバローム紀の国は満員で夏の熱気と同じような熱が感じられました。先の6月市議会まで市議会議長として一年間活動していたように、市議会では欠かせない議員が遠藤議員です。また参加された皆さんと交流の機会を楽しませていただきました。

7/11(土)「子育てフェスタ」

【子育てフェスタ】
 第三回子育てフェスタが開催されました。ボランティアグループの「Hand in Hand」が主催したもので、「教育シンポジウム、今、子供達を取り巻く環境は!part2」と題しての講演会でした。

 基調講演として東京から田崎薫先生が来てくれ、「ネット時代がもたらす弊害から青少年を守るために」ついて話してくれました。ここでの問題は、青少年が携帯サイトによる被害を受けている実態の調査結果を紹介し、青少年が所有する携帯電話がインターネットにつながる国は日本だけであることも知らせてくれました。インターネットとつながる携帯電話を子どもに持たせることは、子どもを風俗店の前に連れて行くようなものだとの指摘もありました。それほど性犯罪などの危険性があるのです。

 青少年問題の深刻さは次のデータで分かります。警察庁が公表している平成20年少年非行データによると、少年の殺人犯は7日に一人が検挙されています。続けて少年による強盗犯は1日に二人、放火犯は5日に一人、強姦犯は3日に一人も検挙されているのです。

 携帯電話が全ての原因ではありませんが、バーチャルな世界に浸っている青少年が犯罪に巻き込まれたり、自ら犯罪者になっていることもありますから、有害情報を青少年から隔離する方法も検討が必要になっています。
 特に児童ポルノ冊子やデータを単純所有していても犯罪にならない国は、先進国では日本とロシアだけです。それだけ児童ポルノが氾濫している後進国として名前を落としています。現在国会において児童ポルノの問題は検討されていますが、先進諸国並みの規制が必要なほどに乱れています。

 国の遅れに対して石川県では、未成年が携帯電話購入時には、保護者がフィルタリングを義務付ける条例があるように地方自治体で必要な措置を講じているところもありますが、全てではありませんから、この辺りが課題です。
 参考までに2007年の国内の携帯電話の普及は1億272万台で、18歳未満の青少年の保有は750万台となっていますから、情報伝達や情報共有の手段として大きな影響のあるツールとなっています。携帯電話とそれによる情報共有の手段に規制を設けることはできませんから、未成年へのフィルタリング対策を強化して、危険なサイトから遠ざけたいところです。

 実情を紹介してくれたことで、裏サイトや過激なゲームソフトに人格形成の時期に接すると、将来の生き方も変えてしまうことも考えられます。バーチャルな世界に入ってしまうと、現実の世界での感覚がおかしくなってしまいそうです。現実社会に生きる私達はバーチャルな世界だけに住めるものではありません。実情を知った人から行動を起こしたいと考えています。
 既に「Hand in Hand」では有害図書などから青少年を守るための法律の制定を求める署名を和歌山県内だけで約9,000人分を集めて国会に提出してくれているなど、行動に移しています。関わりあった活動にしていきたいと考えています。

 また「Hand in Hand」の活動の大きな柱である本の読み聞かせですが、実際に会場で絵本を読んでくれました。「学校やすんでとうさんと」という絵本でしたが、素晴らしい朗読でした。この絵本の朗読を聞くと、全てのお父さんが善人になります。子どもに、悪い行いをしたことが後悔することだから、後悔する生き方をしてはいけないこと気づかせてくれる父親が描かれています。子どもに生き方を見せるためには、自らが良い行いを実践すべきですから、人を教育することは自ら律することなのです。子どもは大人を見て育ちます。子どもの行いが良くないのであれば、大人が見本を見せていないからです。父親が、そして母親が子どもに生き方を示せるような行いをして、子どもが大人の背中を見て健やかに育つような人でありたいものです。
 そんなことを感じさせてくれた読み聞かせでした。

【夏祭り打ち合わせ】
 セラヴィ神前での夏祭りに関する打ち合わせを行いました。和歌山ゴールドライオンズクラブも協力することに決定していますから、ライオンズの役割分担も協議しました。地域の皆さんが交流する機会になって欲しいと思って企画した夏祭りです。地域社会へ貢献することが使命のライオンズクラブとして相応しい活動であると考えています。

7/10(金)「地域振興」

【地域振興】
 現在のところ、いちごの葉っぱと茎は捨て去られています。いちごの実は商品としての価値がありますが、それ以外は価値のないものとされています。ところが、近畿大学農学部の研究によると、いちごの葉っぱと茎には、有効成分が含有されていることが分かりました。例えば、シミ予防と美白効果がある成分や、肌が老化する原因である酸化作用を防ぐ効果のある抗酸化効果、そして肌の乾燥を防止する役割を果たす成分が多く含まれていることが報告されています。

 これらの効果が期待できる成分が含まれているいちごの葉っぱや茎を石鹸や化粧品、お茶などの製品に応用すれば、いちご栽培の付加価値は高まりますし、地域の商品とすることによって地域からの発信力が強まります。捨てられているものを製品化することで地球環境への貢献になりますし、生産農家にとっては価値のないものとされていたいちごの葉っぱに
価値があることになると捨てる部分がなくなりますから、生産農家にとっても大いに有利に働きます。ここに行政が絡むことによって地域発のものから、全国レベルのものに脱皮することも可能です。

 本日は紀の川市を訪れていちごによる地域振興の可能性に関して協議しましたが、果樹王国の紀の川市が、果樹を活用した地域産品をお客さんにお届けすることは地域振興にも役立つものです。
 いちごの葉っぱや茎は1ha辺り3tの収穫が期待できます。紀の川市全体のいちご畑の耕作面積は約20haですから、100tの葉っぱなどが採れることになります。いちごの葉っぱなどから1kgのエキスが抽出でき、1kgの葉っぱから3リットルの抽出液が生み出されるのです。現時点では1リットル当たり1万円で取引してくれますから、今後の可能性に注目したいところです。

 ところで単に生産農家の方が利益を生み出すような取り組みにはしたくありません。いちごの葉っぱなどに有効成分が含まれていることを発見した方からは、地域振興に役立てて欲しいとの要望があります。紀の川市ではいちごの生産が盛んですし、新しい品種のいちごである「まり姫」も今年から収穫される予定ですから、この機会を捉えていちごによる地域振興につながって欲しいところです。

 このような農産品に付加価値をつけて売り出す産業を第六次産業と呼んでいるそうです。和歌山県紀の川市の第六次産業は「いちごを活用した化粧品や石鹸です」と言いたいところです。第六次産業とは、第一次、第二次、第三次産業を合わせたもの、つまり農業、工業、商業を融合させることによって付加価値の高い製品を作り出そうというものです。
  いちご製品による地域振興策は第六次産業に相応しいものだと考えています。
 有り難いことは、いちごと言えば福岡県と栃木県ですが、和歌山県の可能性に注目してくれたことがあります。和歌山県の人にとってはいちごと言えば紀の川市だと分かりますが、全国からすると和歌山県のいちごは無名です。既にブランド化されている地域のものではなくて、発展途上の地域産品が注目されていることを喜びたいものです。
   いちごの茎と葉っぱでつくったお茶
【農業】
 農業の価値が高まっています。最近、周囲に農業に参画する人が多くなっていて、今日訪問した方も農業に着手しています。朝5時に起きて畑を見に行き、その後夕方までの畑管理をしています。この方は先頃までは全くの素人でしたが、食の安全を保つために自らが農業生産者になっています。「身体を動かすことは気持ちの良いこと」だと話してくれましたが、頭で考えるよりも身体を動かす方がストレスもなく人間的な生活を過ごせていると伺いました。暑くて動きにくい季節に向かいますが、安全で安心な地元の農産物を送り出してくれることを期待しています。

【懇談会】
 夜は会派「真わかやま」の議員が集まって、新しく就任した副知事との懇談会を行いました。休会中ですが地方自治は動いていますから、活動には停止している時間はありません。夜も副知事と意見交換を図れる有意義な懇談会となりました。

 例えば、本気であることの証明は身を切ることです。口で意見、批判を言う人はたくさんいますが、身銭を切って選挙に出る候補者を応援する人は極端に少ないのです。今日参加していたある方は、今回の総選挙を、日本を変える選挙だと思って個人献金を含めて支援を行っていました。「地域のために仕事をしてくれる人を地域に暮らす人として支援するのは当然のことです。自分達が怖くてできないことを、やってくれようとしているのですから応援しているのです」と話してくれました。政治はそんな「地域のために」を願う応援者が支えてくれているようです。

7/9(木)「近畿自動車道」


【近畿自動車道】
 近畿自動車道紀勢線建設促進協議会が開催されました。議会委員として協議会に参加してきました。この協議会会長は三重県野呂知事、副会長は和歌山県仁坂知事となっています。この道路は紀伊半島にとって産業振興を図るための自立の道との位置づけをしています。現在この自動車道は全体延長336kmのうち167kmが共用されていますが、国道の高規格バイパスを含めた89kmが工事中で、残りの80kmは事業化にも至っていないところです。そのため地域の自立と発展の機会と住民の安全と安心を確保するために、国の責任において近畿自動車道紀勢線の紀伊半島一周の早期整備、機能強化が図られるように要望の決議を行いました。

 要望は次の項目です。
・紀伊半島一周高速道路の実現のため事業未着手区間の早期事業化について。
 基本計画である有田と御坊間、すさみと那智勝浦間、予定路線である新宮と熊野間の環境影響調査を早期に着手、推進するともに、尾鷲南と尾鷲北間も含めて早期事業化に向けた必要な手続きを早急に進めること。

・事業中区間の早期整備について。
 海南と有田間四車線化、御坊と南紀田辺間四車線化、紀伊長島と紀勢大内山間の事業推進を図ること。新直轄区間である田辺とすさみ間、尾鷲北と紀伊長島間の事業推進を図ること。那智勝浦道路、熊野尾鷲道路の事業推進を図ること。

・高速道路の機能強化について。
 慢性的な渋滞と事故が発生している二車線で供用中の区間について、高速道路が本来備えるべき高速性、安全性を確保するため早期四車線化による機能強化を図ること。
・新直轄方式における地方負担について。
 新直轄方式による建設負担金及び維持管理の地方負担について、交付税措置をさらに拡大し、実質的な負担が生じないよう、財政措置すること。

・道路事業費の優先的配分について。
 高速道路国道をはじめとする高規格幹線道路網など、地方が真に必要としている幹線道路整備を着実に推進するため、国及び地方の道路整備事業費を十分に確保するとともに、幹線道路ネットワークの整備が遅れた地域に対して、優先的に予算を配分すること。

・平成22年度予算について。
 高速自動車国道をはじめとする高規格幹線道路網の整備を推進するため、所要の予算を確保すること。
 以上の内容を決議し、国に対して要望活動を実施しました。

【太陽光発電】
 太陽光発電ガラスが登場しようとしています。究極のエコガラスという触れ込みで市場に投入される時期を窺っています。太陽光発電で世界一奪還に向かっての国を挙げての取り組みが始まっているのです。2009年4月17日の政府経済財政諮問会議において、低炭素革命の中の太陽光・省エネ世界一プランで、太陽光発電の導入目標について、2020年ごろに20倍程度を目指すと現行目標を二倍に引き上げていますし、再生可能エネルギーについてはEUと並んで2020年ごろに20%程度と導入目標を掲げています。

 さて説明を聞くために訪問した翆光トップラインの太陽光発電ガラス「しーぐ・システム」は、建築物の窓に太陽光発電ガラスを組み込むことによって、太陽光を遮るとともに発電に利用して室内の空調用の電力を補うという省エネと新エネの両立を図ったシステムなのです。もともと翆光トップラインは断熱フィルムメーカーで、断熱フィルムから太陽光発電に参入した経緯があります。そのため太陽光による発電だけではなくて、室外の熱を室内に入れないしくみを確立させているため、晴れの日でない発電をしない日でも室内温度を上げないようになっていることから省エネになるのです。

  高い建築物で屋上面積は広くないとしても、窓ガラスの面積は広く取っていますから、これを太陽光発電ガラスに置き換えることで省エネと新エネ利用につながるのです。実検装置を見せていただきましたが、太陽熱の吸収量は室外と室内では約40%も違っていました。つまり40%も太陽熱を吸収しているため室内温度は室外温度と比較して約4度低くなります。室内温度が4度違っていると空調能力は60%で済みますから、電気使用量はそれだけ少なくなります。夏場の空調負荷が低減できる訳です。
  翠光トップラインは内藤大助選手のスポンサーをしています
 翆光トップラインの専務を初め関係者と協議をしましたが、地球環境問題への対応に関して、日本が世界に向けて何ができるのか考える契機となりました。これからの動向が楽しみです。

7/8(水)「地区大会」

【地区大会】
 関西電力労働組合地区定時大会が開催されました。今年で57回目を迎えていますから、歴史を積み重ねています。お招きを受け出席、挨拶の機会をいただきました。挨拶の主旨は次の通りです。

 皆様方には日ごろからお世話になりまして誠にありがとうございます。大型の補正予算を審議した6月定例会も補正予算の承認を終えています。今月以降、公共投資による地域経済活性化が進展すると思いますので、期待して待っておいて下さい。さて大阪府橋下知事に和歌山市に来ていただき、講演会を開催させていただきました。講演会に来てくれた方もいると思いますので講演会の内容にまでは触れませんが、多くの学びがありました。

 この講演会が開催できたのは、今年3月だったと思いますが、橋下知事側に和歌山県を元気にするために力を貸してくださいと依頼したところ、和歌山市内での講演会開催を了承してくれたことに起因しています。お忙しい中、折角きてくれるのであれば大勢の方に聞いてもらいたいと考え、計画から実施までの時間を見て、時期的に6月頃が好ましいとして6月21日の講演会につながったものです。

 橋下知事から得たものの中で、今日はひとつだけ紹介させていただきたいと思います。
 講演会で話していたことですが、関西空港を関西の核とするためリニア新幹線を通し、WTCに大阪府庁庁舎を移転させて連携すると、約7分で関西空港と大阪府庁を結べるので推進したいとありました。一見、実現不可能なことのように思いますが、決して夢物語ではありません。夢を描き人に話すことから実現に向かうのです。組織のリーダーは組織構成員のために、夢を語り組織をリードすることを求められています。トップは夢を描き語らなければならないのです。

 橋下知事のリニア新幹線の話は恐らく本気だと考えています。リニア新幹線の構想は名古屋から大阪に入り、神戸、姫路を通って福岡に向かう構想がありますが、それでは現在の新幹線と路線が同じところを走るので、人の交流や経済面から今以上の拡がりは期待できません。それよりも、大阪市に入ってから南下し、WTCを経由して関西空港に向かい、そこから和歌山市を経て四国に行くような計画の方が、新規に人の交流が生まれ、そして人が動くことによって地域経済も刺激されます。和歌山県としはリニア新幹線にもっと力を入れたいところですが、現実的ではないとして計画を進められるように働きかけないと、実現することはありません。夢を描くことで行動し、そこから計画に発展していきます。

 ですから関西空港から和歌山市までリニア新幹線を通してくれるように関係機関とJRに働き掛けるべきものです。大阪府と連携できるこの機会を逃すと、和歌山県にリニア新新幹線が来ることはありません。不可能とも思えるような計画を実現させるためには、リーダーが夢を語ることです。リーダーが夢を語ることから始まります。

 ところがブレーキを掛ける人が存在しているのです。お金の心配やがあったり、実現が困難だと思うと、行動に移すことはできなくなります。夢の実現のためには最初の段階ではブレーキは不必要なのです。
 リーダーは夢を語ることがその資質の条件です。夢を語れる元気が地域を元気にしてくれます。

 最後に、本日は第57回目の地区定時大会のご盛会を頃からお祝いして挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
 以上の挨拶をさせていただきました。感謝申し上げます。

【偶然】
 世の中偶然というものがあります。打ち合わせのために訪れた先で、AさんとTさんに会いました。二人が会っているところに出会うのは偶然でしたが、嬉しいものでした。近く会ってみたいと思っていた矢先ですから幸運でした。お二人も丁度私の話をしていたところだったそうです。期待感溢れる意見を聞かせていただき感謝するばかりです。変革の機会は今だけです。この機会を逃すと次は100年先になるかも知れません。変革の時期に遭遇していることも幸運なことです。

【ライオンズクラブ例会】
 ライオンズクラブでは7月から新年度に入っています。今日は和歌山ゴールドライオンズクラブにとっても新年度で最初の機会であり、新会長の小倉会長の初例会となりました。
 新しい会長の下で順調に審議は進み、予算案、計画案などが承認されました。新しい体制での一年が始まりました。

【打ち合わせ】
・道路行政に関しての打ち合わせ。高速道路四車線化に関して、現在高次なかの区間は何としても平成21年度内に工事を終えたいところですが、現時点では遅延気味です。遅延理由の解決を図って道路工事を進めたいところですが、協議は進展していまらせん。関係箇所と話し合い、明日、打ち合わせの機会を持つことにしました。

・歩道にある突起物の撤去に関する打ち合わせ。歩道が国道に即しているため所管が国土交通省であることから、改めて国土交通省和歌山事務所と協議をすることにしています。

・福祉施設の運営に関する打ち合わせ。ある福祉施設の運営がいい加減だとの意見があり、調査しました。情報はその施設に勤務している従業員さんからのもので、裏づけは取っていませんが、証言に信頼性を感じました。今までも県に調査依頼をしているようですが、県からの返答はなく、現在に至っているようです。勇気を持って自分の勤務している福祉施設の実態を通知したのに、県からの返答や福祉施設に対する指導もないことから、改めて調査依頼を受けたものです。今日相談があつたばかりなので、これから実態把握に努めます。

・和歌山市主催のマラソン大会にフルマラソンを導入して欲しいと依頼を受けました。一度和歌浦を走ったランナーは、その心地良さを堪能すると伺いました。そして他府県から和歌山市までマラソンを走りに来ることは、交通機関と経済的にも大変なので和歌山市のフルマラソン大会の宿泊パック商品の開発を望んでいると聞きました。
 マラソン大会では他のマラソン大会との違いを打ち出せませんが、和歌浦の景観を背景に走るフルマラソンであれば、フルマラソンランナーは自然に和歌山市にやって来るそうです。フルマラソン大会の新設と宿泊プランの完成の依頼を受けました。

・セカンドオピニオンに関する打ち合わせを行いました。身体に気になることがあれば、一人のお医者さんとは別に違う医師の方に診察してもらうことで、健康保全が図れる場合もあります。そのあり方に関して話を聞かせていただきました。

【懇談会】
 夜は懇談会に出席いたしました。地区大会を終えて、大会準備に携わった役員の皆さんはホッとしているところだと思います。達成感を感じながらの打ち上げ的な懇談会は嬉しいものです。質疑も上手く進みましたし、副議長の大役を務めてくれた中の副議長にもご苦労様と言いたいところです。楽しい時間は瞬く間に過ぎ去り、それぞれが夏色のまちに消えました。

7/7(火)「懇談」

【懇談】
 市内の経営者と懇談しました。和歌山の経済状況は土地価格の動向を見る必要かあるようです。土地か価格が依然として下落しているのは、経済状況は変わっ ていないか改善されていないことを表しています。消費が増えたとしても土地価格が上昇に反転しないと本物ではありません。市場にお金が流れ込んでこないの は土地価格の低迷が要因だと伺いました。

【懇談2】
 外国進出を考えていた繊維関係の経営者と話しました。外国への投資はこの時期困難だと判断して見合わせることにしたようです。一時期、中国やベトナムな どへの設備投資をしていた時期かありましたが、資本力がなければ現在投資額も高騰していることから利点は少なくなっているようです。現地法人を設立して生 産をした場合、仮に中国で事業が失敗した場合に、国内での本業にも影響を及ぼす危険性があることから、中国の友人からの助言もあり、当面は本業に傾注する ことに決めたそうです。

【懇談3】
 工務関係の経営者との懇談。仕事を請け負った分の支払いに関して不渡りがあると、多大な影響があり、業績が良くても経営が厳しくなる場合があります。あ る工務店では年内だけで二度も不渡りを被ったため、経営が厳しくて困っているようです。仕事の受注を受けても、不渡り分を取り戻せるだけ上乗せする訳には いきませんから、仕事があっても経営状態は厳しい状況だそうです。

 以前は「仕事があるだけでもまし」だったのですが、今は赤字になるような仕事なら「ない方がまし」になっているようです。小規模な会社は、赤字を生み出 してまで仕事を取りに行きませんから地元業界に好転の兆しは感じられないと聞きました。経済対策への期待は依然として大きなものがあります。

【来訪】
 事務所にHさんとNさんが訪ねてきてくれたと連絡を受けました。生憎、私が不在だったため、後に電話をいたしました。元気そうな声で「用事で近くまで来 たので立ち寄りました」と答えてくれました。何気ないことですが、二人で待ち合わせて訪問してくれるということは、普段から私のことを気にしてくれている ことですから、その行為と気持ちに感謝するばかりです。
「次も必ず来て下さいね」とお願いしましたが、思いがけない訪問は本当にうれしいものなのです。

【会合の案内】
 今月開催予定の会合の案内をいただいています。都合の付くものは極力日程に追加しているのですが、先に予定がある場合は、仕方なく欠席にさせていただく 場合があります。「欠席」と返答するのは心苦しいのですが、重なってどうしようもない時があるので、ご容赦いただきたいと思います。

 欠席した会合でも、実施結果をお知らせしてくれるものがあります。昨夜開催されたベーカーズフィールド市からの友人達の歓迎会も無事終えたことを知らせ てくれる返事もいただきました。和歌山市に在住の方なら知っているかも知れませんが、ベーカーズフィールド市は和歌山市と姉妹提携をしている市です。長年 に亘って友好関係を築いていることから、今回の歓迎会は民間主催のパーティとなっていました。行政間だけの交流ではなく、民間での交流が深まることに意味 があります。民間外交をしてくれた友人達に感謝しています。

【東公園】
 和歌山市の施設である和歌山東公園。指定管理者制度が導入されたことから、今まで以上に施設の有効活用に取り組んでいます。例えば野球場がありますが、 今までは野球以外の目的では利用できませんでした。そのため土曜日曜の利用者は多いのですが、平日の利用者は少なかったのです。野球をする年代は社会人と して現役世代の人が多いので、平日に試合日程を組み込むことは困難だからです。

 そこで平日も利用してもらいたいとして、野球場を野球以外の目的でも利用できるように使用方法を変更しています。例えば、ゲートゴルフで使うことも可能 で、ゲートゴルフ愛好者の方で平日に時間がとれる方達にとっては朗報だと思います。野球場であれば周囲を気にしないで思いっきりプレイを楽しめます。是非 とも多くの皆さんに利用してもらいたいと東公園管理者と話しました。

7/6(月)「太陽光発電」

【太陽光発電】
 平成22年度から太陽光発電による余剰電力を電力会社が電気料金に30円を上乗せして買い取る制度の法制化が進んでいます。詳細は未決定ですが、この制度に関する問い合わせが相次いでいます。新年度から買い取り価格が現状の二倍程度になることから、今年中に家庭用太陽光発電を導入しようと考えている方が多いのです。地球環境に貢献したいと考えている方が多数いることを証明するような動きです。

 今日も問い合わせがあり制度の現状の説明を行いました。地球温暖化を防止するためには家庭レベルにまで対応策を展開させる必要がありますが、その動きが活発化していると感じています。

【夜店】
 夏の本番も近づいてきました。セラヴィ神前で開催予定の夜店イベントに関して和歌山ゴールドライオンズクラブとして支援することが決定していますから、同クラブ会長と具体的支援方法に関して話し合いました。地域貢献を図ろうとしているセラヴィ神前の取り組みは多いに理解できるものですから、イベントへの支援を通じてライオンズクラブとしての社会貢献を果たしたいと考えています。
 引き続いてセラヴィ神前のオーナーと協議を行い、ライオンズクラブとしての関わり方の確認を行いました。

【加太線】
 南海電鉄加太線を盛り上げようとする動きがあります。その一環として松江駅近くの会場においてジャズイベントをする計画があります。昭和時代に流行した懐かしいジャズを演奏して楽しんでもらおうとするものです。音楽イベントを通じて加太線沿線の盛り上げを図り、加太線が地域にあって良かったと思えるようなものに仕上げたいと思っているようです。加太線沿いの地域の支援への支援を考えています。

【懇談会】
 夜は懇談会に参加しました。数人の皆さんが懇談会の機会を提供してくれたものですが、楽しい会になりました。その中で、組織論や地域の開発動向に関しての意見交換を行いました。人が変わろうとも組織は揺るぎないこと、そして人が変わっても組織は発展的な動きを見せることが健全に発展している組織にとって必要なことです。
 そして後任者は前任者と違った活動をしようと考える場合が多いのです。少しでも組織のために尽くしたいと思う従業員の存在が組織を発展させています。人が変わると一歩でも前進させて次の人に引き継げる体制を持っているのが組織です。個人商店と会社組織の違いはそこにあります。小さくとも会社組織的な考え方を持って欲しいと思い、話し合いました。

 地域開発に関してですが、他府県と比較して動きが鈍いようです。和歌山県内でビル建設のためのクレーンを見ることは少ないですし、新築物件の少なさに驚いています。
 地域が豊かになるためには地球環境への対応が欠かせませんが、同時に価値を生み出す取り組みが必要なのです。類似品や二番手のものに人は投資も消費もしてくれません。
 最初はマネで良いのですから、真似することから現代の日本文化に昇華していきたいと考えています。

7/5(日)「和歌山巴里祭」

【壮行会】
 和歌山私立慶風高校の公式テニス部が男女とも国体とインターハイに出場を決めたことと、夏の高校野球和歌山県予選に公式野球部が出場することを受けて、同校主催の壮行会が開催されました。ご招待をいただき出席いたしました。

 公式テニス部の女子は県大会三連覇を果たしていますし、男子も女子に追いつこうと今回の県予選を制しました。何しろ1年生と2年生が主体の若いチームですから、これから黄金時代を築く予感がありました。選手は日に焼けて逞しく映りました。和歌山県代表として優勝を目指して欲しいと願っています。

 また公式野球部ですが、昨年の県和戦の一回戦でシード工校の田辺工業高校を下し公式野球部発足後の初勝利をあげています。今年も一回戦はシード校の伊都高校との対戦が決まっています。強いチームと対戦し勝つと弾みがつきますから、昨年に続いてシード校との対戦を楽しみにしています。

 壮行会での挨拶の概要は次の通りです。
 夏本番が近づいてきました。夏のスポーツの季節となり、夜はウインブルドンを観戦していますし、プロ野球の方もペナントが盛り上がりを見せています。慶風高校の公式テニス部の国体とインターハイ出場、そして公式野球部の県予選出場、誠におめでとうございます。夏の季節を慶風高校が盛り上げてくれることを心から期待しています。公式野球部獲得と先ほど話をしたのですが、監督には「ついていますね」と話しました。二年連続してシード校と対戦できる機会が与えられたのですから。強いチームと対戦するためには勝ち進まなければなりませんが、初戦から対戦できるのですから、これほど幸運なことはありません。そして、まず一勝することで弾みがつきます。そのうちに甲子園を目指す姿勢ではなくて、今年、甲子園に出場する気持ちを持って戦いに臨んで欲しいと思っています。
 是非、強い気持ちを持って県予選を戦って下さい。応援しています。

 そして慶風高校は次世代を担う子どもと高齢者の交流を高めている、和歌山県に欠かせない特色ある学校です。他府県では同じような世代を超えた交流を図っている学校はありますが、和歌山県内にはないと思います。スポーツに文化活動に、そして人生勉強にと、幅広い教育が特色の学校がこの地にあることを嬉しく思っています。夏は慶風から。今年旋風を巻き起こして、6年後の国体では主役を務められることを心から期待して挨拶とさせていただきます。本日の壮行会、誠におめでとうございます。

【和歌山巴里祭】
 今年も和歌山巴里祭の季節がやってきました。数えて11回目の開催となります。11回目はゲストに高石ともやさんをお迎えしての巴里祭でした。10回記念から1年が経過して、新しい巴里祭にふさわしい内容のコンサートでした。シャンソンとフォークが舞台で合うのかどうかと思っていたのですが、これがぴったりと合っているのです。人生をシンプルに歌い上げるところが同じなのです。人生は真っ直ぐに進むことが王道ですが、そのことを歌ってくれました。希望、命がけ、愛など、ストレートに人生を表現してくれました。

 ジョンレノンのイマジンを日本語の歌詞で歌ってくれましたが、実は、イマジンには日本語の歌詞が許可されていなかったそうです。それぞれが勝手日本語訳をつけているのですが、ジョンレノンの曲を管理しているオノ・ヨーコさんは、イマジンに関しては英語以外の訳を禁止しているそうです。それはジョンレノンの思いが日本語やフランス語に置き換えられると正確には伝わらないことと、深い意味が伝えられないことからです。

 高石ともやさんは、イマジンの日本語の歌詞をオノ・ヨーコさんに許可してもらっている歌手ですから、日本語でイマンジンを歌い上げてくれました。普段は英語で歌うのですが、和歌山で特別に歌ってくれたのです。和歌山は高野山や熊野三山ら代表されるように聖地ですから平和を願う気持ちを歌うのに最も適した土地のひとつです。平和の思いを伝えるのに適した和歌山県ですから、お客さんがそのメッセージを受け取ってくれた感じがあります。

「君が参加してくれると世界はひとつになる」。そうなのです。目の前の一人が意識を変えてくれるだけで世界は変わるのです。高石ともやさんはジョンレノンよりも一歳年下ですから、ほぼ同世代です。同じ時代の空気を共有したミュージシャンだから分かるものがあるのでしょう。

 高石ともやさんの言葉は生きていました。発言の中から自分で解釈して、以下に記載してみます。
・どれだけの人に感謝の気持ちを伝えられているのでしょうか。例えば両親に「ありがとう」と伝えたことがあるのでしょうか。意外と伝えられていないと思います。両親に「ありがとう」の言葉を言わないで、もし分かれてしまったら後悔することになります。自分を想ってくれている人に感謝の気持ちを伝えることをすべきなのです。
「ありがとう」という感謝の言葉には全てが備わっています。

・人から見られる職業の人は我慢すべきです。舞台に上がることを許されている人は、体型を維持しなければなりませんし、ファッションや言動にも気を配るべきものです。我慢することができる人が舞台に上がれるのです。自分のしたい放題では、決して人様の前に登場する機会は与えられません。

 希望という言葉が少なくなっています。昔は希望だらけでした。希望へと続くという歌の歌詞もありましたが、希望をストレートに歌える時代があったのですが、今は不安に支配される時代になっています。希望がある方が人は生きやすいのです。希望が不安を上回ると社会は前向きに進みますが、逆の場合は、社会は混迷を深めます。
今年も人生を感じさせてくれる先人達の教訓をいただきました。ありがとうございました。   
ゲストの高石ともやさんを囲んで 

 そして車椅子ダンスで登場してくれた中瀬朱さん。朱さんの名前の由来を聞いて場内から拍手が起きました。中瀬さんは障害をお持ちですが、両親はそれに負けないように朱という名前を授けてくれたそうです。朱の由来は朱肉からきています。日本人は印鑑を所有している人が多いのですが、印鑑だけでは活用できません。印鑑には朱肉が必要となります。主役が自分という印鑑であれば、それを陰で支えているのが朱肉です。そんな朱肉のような存在になって欲しいとの願いが込められているのが朱さんの名前なのです。素敵な名前の由来に会場から拍手が起きたのは当然のことです。

   【打ち上げ】
 和歌山巴里祭の打ち上げに参加しました。ここには、ゲストの高石ともやさんも参加してくれました。冒頭、挨拶の機会をいてできました。

 本日の和歌山パリ祭のご盛会、おめでとうございました。本当に素晴らしい11回目の巴里祭になりました。参加された皆さんに心からお祝い申し上げます。橋本佳代先生のウイットに富んだジジの歌で盛り上がり、高石ともやさんの歌には感動していました。歌は人生であることを教えてくれたからです。高石さんが過去にシャンソンを歌ったことがあると話してくれましたが、そのきっかけはフランス革命だったと私なりに解釈しています。高石さんも話していた、この1789年のフランス革命は人類にとって歴史的に最も意味のある出来事だからです。ルイ16世やマリー・アントワネットが処刑されたことを契機として、王政から民主主義に変わり、市民の文化が広がって行ったのです。現在の社会の基礎を構成している民主主義の恩恵を私達は受けていますし、人生と平和を歌い上げるシャンソンにつながっていると勝手に思っています。

 遡れば、フランス革命に端を発しているのが私達のシャンソンであるとすれば、その意識を受け継ぎ現代でも歌っている私達、和歌山シャンソン協会は素晴らしい活動をしていると思いました。何しろ、世界人類が民主主義に転換した時の伝統を今に受け継いでいるのですから。
 そして会場に響いた皆さんの歌声。伴奏なしで会場に響き渡るのですから、素晴らしいコンサートだったと思います。高石さんの歌声に合わせて、前から後ろか聴こえてくる歌声は、静かなる大合唱だした。

 平和と人生を歌い上げているシャンソンが、これからも和歌山の地で深く根付くことを心から祈念して、そして来年も、再来年も素晴らしい和歌山パリ祭になることを心から期待して挨拶とさせていただきます。本日ありがとうございました。

7/4(土)「議会報告会」

【議会報告会】
 和歌山市内で報告会と懇談会を開催してもらいました。子育て最中の女性の皆さんと他府県から和歌山市に越してきた女性の皆さんとの懇談の機会を得ました。
 観光に関する意見を数多く提言してくれました。主な意見を紹介します。




・和歌山県は観光名所になる場所が多いのに地元の人が知らないので売り出せていません。私は京都出身ですが、絶対に京都よりも和歌山県が暮らしやすいですし、食べ物もおいしいと思っています。ただ観光名所が整備されていないことと売り出し方が下手ですね。行政の観光部門と民間、そして和歌山大学観光学部が連携すれば良い案が出てくると思います。そして私達のような観光の素人の意見も聞いてもらえると参考になることがあると思いますよ。

・他府県からお客さんが来ると案内するコースを自分で決めています。最初は県立美術館に案内します。ここは落ち着きますし、展示作品をゆったりと観ることができるのでお勧めです。それにお客さんが少ないので鑑賞するには最高の美術館です。続いて和歌浦にある万鼻庭園へ行きます。ここからの眺めはとても素晴らしいのです。最後は紀三井寺に参拝しますが、これで和歌山市の魅力を感じてもらえます。残念なことは片男波公園内の万葉館にあったレストランが撤退したことです。このレストランからの眺望は最高でした。特に夕景は感動的でしたが、このレストランが撤退したことと後継事業者が現れないことに和歌浦の現状を知ることができます。

 これだけの風光明媚な場所にあるレストランなのに採算が取れないこと。そして事業者が出てこないことが観光都市とは言えない弱さです。他の都市であれば、あの場所で事業が成り立たないことは考えられません。広報力不足もあるでしょうし、和歌山市の観光施策の失敗ですね。地域資源が活かされていないと思います。

・栄養の仕事をしていますが、和歌山県の料理の素材は素晴らしいですね。東京と横浜の間のまちの出身ですが、都会では入手できないような素材が集まります。この素材を活かした観光メニューがないのは残念です。具体的事例ですが、関東から友人に和歌浦に来て宿泊してもらったのです。その時に、夕食で出された料理のお刺身が冷凍ものだったので、がっかりしました。何故、和歌浦なのに冷凍のお魚を提供するのか、そのセンスが理解できません。次は来てもらえなくなります。一回で利益を抜こうとするから、この程度のサービスになっていると思います。その日の水揚げされた魚で良いものがなかったとしたら、鰯でも良いのです。今日、地元和歌浦で採れた魚ですと提供すれば歓迎されます。
 地元素材で本物を提供することです。魚の産地で冷凍の刺身をお客様に提供するのはいただけません。

・和歌山市内を巡る観光バスがないのは残念ですね。採算が取れないから実施していないのか、行政からの働き掛けが不十分なのか分かりませんが、和歌山城から和歌浦、紀三井寺を結ぶ観光周遊バスがあっても良いと思います。観光で生きると思っているのであれば、形を整える必要があります。知人が来た場合は自家用車で案内するので問題とは思いませんが、他府県から観光目的で訪れてくれるお客さんには不親切です。観光場所を機能的に巡る公共交通がありませんし、観光地の案内表示も脆弱です。次回につながるような観光都市にして欲しいものです。

7/3(金)「人事異動」

【人事異動】
 株主総会を終えた企業にとっては人事異動の時期です。数人の皆さんが大阪から人事異動の挨拶に来てくれました。わざわざ和歌山市まで来てくれたことに感謝するばかりです。

 社内の異動であれば部門が違っても顔を合わせる機会がありますが、出向する方と仕事上で会う機会は制限されることになります。関係会社などに出向すると仕事内容も文化も違いますから、今までの会社内の体験が全てではなくなります。

 そして本体で残る人は先輩から仕事と人脈を引き継ぎます。それを活かすも活かさないも後の人次第です。出来ることなら、先輩を超えていくことが恩返しになります。先輩は遠くに高くそびえる雪の積もった山の頂のようです。なかなか辿り着くことはできませんが、毎日一歩進むことで確実に近づいていけます。後から来る人が、その頂に辿り着いてみたいと思わせるような先輩でありたいものです。

【運送業界】
 運送業界の経営者と昼食を共にしました。和歌山県内の運送事業者は仕事が激減していて、干上がっていると伺いました。仕事がないか、仕事があっても単価が下がって仕事をしても赤字という状況もあるようです。独立系で生きるには厳しくて、大手の下に入って仕事を確保するか、見積もり合戦に参画して安くても自力で仕事をとるかの選択を余儀なくされる場合もあると聞きました。

 従来の見積額の60%で仕事を取りに行くことも珍しい事ではなく、その次は、またその単価から安く見積もる事業者が現われますから、価格低下の連鎖になっています。その連鎖の中にいると誰も連鎖を断ち切れなくなります。その車から降りたら終わりという意識が働くからです。その連鎖から降りたら楽になると思っていても、途中下車すると止まってしまいます。止まると運動エネルギーは失われ、次に走り出すことか億劫になります。
 厳しくても走り続けることを止められないでいるのです。

【地域貢献】
 和歌山市内の運動系のある事業者が、運動やカルチャーを通じて地域貢献をしたいと考えています。地域貢献をするためには全く資金を使わない訳にはいきませんから、支援活動資金も必要となります。緊急雇用対策として市や県が雇用を生み出すために事業委託する施策があります。緊急対策ですから三年以内は支援を受けられますが、それ以降は自立することが求められるものです。それでも事業をする者にとって初期費用が軽減されますから有効利用することも検討したくなります。

 公募形式での予算枠はなくなりましたが、市が委託を必要と考えている事業があれば、今からでも提案することは可能です。本業を通じての地域貢献と地域にいることに感謝して、事業所所在地の活性化に貢献する支援方法があります。全く社会で利益を生み出さない人が地域貢献することは困難ですから、まず本体が自立した活動により利益を生み出し、そこから地域貢献につなげることが現実的です。
 今日訪問した事業所では、地域スポーツやカルチャーセミナーを通じた地域貢献を計画していました。

【後援会】
 ある大阪府議会議員の後援会に入っている方と話し合いました。後援会の活動のあり方に関する議題でした。議員は一人での活動には限界あるので、支援組織の必要性を話してくれました。後援会は議員を育てることも大切な仕事だそうです。良い議員が育つことは地域のためですし、その人を支える後援会の果たす役割は重要です。規則や会計、組織などについて意見交換を図りました。

【和歌浦】
 和歌山市和歌浦では、この地域の文化と歴史を学ぶことで和歌浦の価値を知ることも目的の一つとした取り組みが行われていますし、今夜は和歌山大学の小田学長が「万葉のロマン」について講演をしてくれました。

 地域づくりは経費的発想で取り組むのではなくて投資的発想で進めるべきだとの指摘がありました。お金がかかるから市役所などが、事業の必要性が乏しいと判断された実施しないことが多くなっていますが、このような経費的発想でいると縮んでしまいます。

 例えば100万円投資したら、それ以上のお金が還元されるようなしくみを考えることが投資的発想です。必要な事業にお金をかけても、税収や観光のお客さんのお土産などで地域として得られる利益が増えることを目指すのが投資的発想です。和歌浦にお金を使っても仕方ないと考えるのは経費的発想に基づくもので、それでは地域に元気は生まれません。

 観光のお客さんに来てもらえるような取り組みを企画して、地域として動きを見せることが和歌浦に必要なことです。行政に対して何もしてくれないと嘆くのではなくて、企画を作り、持ち込むことで既存の行政組織の意識を変えることをすべきなのです。

【その他】
・人に関するテーマの勉強会を作ることに関しての打ち合わせを実施。テーマは人ですから当然、教育や政治なども含まれています。
・日進地区を盛り上げるための方策について関係者と協議しました。日進中学校での校内暴力の噂が飛び交っています。事実関係は十分調査していないので不明ですが、悪くない生徒を暴力などから守ることは重要です。

7/2(木)「観光施策」

【相談事】
 午前中は打ち合わせを行いました。今年になって困難なことに遭遇して精神的に参っている方の相談事を話し合いました。仮にAさんとします。年初から悩みに悩んで、追い詰められた挙句、私の携帯に電話をしてくれました。携帯電話の様子から切羽詰まった様子が感じられたので急いで時間を作りました。突然のことでしたが、今朝、会って良かったと思います。社会の出来事の中には時期が大切なものがあります。時期を逸するとどれだけ大切な事でも、その時を過ぎたら取り返しのつかないことがありますが、今朝の用件は今朝だからこそ対処可能なものでした。明日になれば解決が困難な出来事でした。

 Aさん程の元気な人でも自殺を考えるくらい社会環境は厳しくなっています。精神的に健全であっても周囲の環境によって影響を受けます。駄目だ、駄目だと毎日のように聞かされていると、本当に打開策が見出せなくなってしまいます。人は精神的な生き物ですから、今日の行動が意味のあるものに仕上げたいものです。意味の感じられない日々を過ごす程、人生は長くありません。継続的な意味を感じながら生きていることは幸せなことなのです。

【観光施策】
 和歌山市の観光に携わっている方との意見交換です。最近の和歌山市の観光視察の方向性は全く見えないので、何をしたら良いのか分からないばかりか、本気で観光に取り組む意思を感じられないので、どこまで踏み込めば良いのか混乱しています、との意見を伺いました。トップが全てのことを知ることはできません。トップは全体像を把握して各部門に方向性を示し、細部の詰めは各部門に委ねたら良いのですが、そうなっていないようです。トップの意思が現場に伝えられていないため施策に一貫性がないのです。観光都市を目指すにしては頼りない話です。

 中心市街地の活性化は図られていませんし、和歌山城を核とした観光施策にも力を感じられない様子があり、一体どこに向かっているのか羅針盤がないのが和歌山市の現状です。

 財政危機、経済危機の今こそトップの力量が試されています。トップへの信頼感が失われているようでは、現状から脱することは困難なのです。トップの力量以上にまちは良くならないのです。

【ヒッチハイク】
 私は知らなかったのですが、5月にヒッチハイクで全国を回っている女性が和歌山県内に入っていたそうです。その時にその女性の案内人の役割を務めていた人と話をする機会がありました。その方が親切な対応をしていたことで、その女性にとって和歌山県の印象は飛躍的に良くなりました。たったひとりの和歌山県民の親切な応対が和歌山県の印象となったのです。観光といっても、結局は人の対応によって印象は左右されます。一時が万事ともいいますが、一人の応対が県の印象を決定づけるのです。

 参考までにヒッチハイクの女性は現在四国に入っていて、この後中国地方から九州に入るそうです。無事に全国制覇することを期待しています。

【昼食】
 昼間は志を忘れていないTさんと昼食と懇談の時間となりました。地方が自立することや地方が元気になるために権限を取り戻すことを目的とした地方分権が言われていますが、残念ながら和歌山市は逆方向に向いていると聞きました。何でも和歌山市長が道州制の一般質問に関して、それに反するような答弁をしてようなのです。非常に残念だと昼食での懇談の場で話題になりました。

 和歌山県で暮らしている人の生活を考えると、生活者と距離が近いところで政策の意思決定をすることが望ましいのです。中央では和歌山市の現状を知ることはありませんし、東京と和歌山を比較すると、東京における政策重点にするのは当たり前のことです。予算も人も政策も中央に集中することを打破する方法が地方分権論議ですがそれを良しとしない首長がいることは信じられない思いです。大阪府の橋下知事が、宮崎県の東国原知事が地方分権を叫んでいることとの乖離に戸惑います。首長は私達の意見を聞いた上で政策判断をして欲しいところです。権限が降りて来るのを嫌がる首長はいの時代、絶滅種に違いと思います。絶滅種は保護しなければなりませんが、時代の先端に置くことは止めたいものです。社会に適合していないから絶滅種になっているのであって、そこに追従することは私達が絶滅種に向かうことを意味しています。それだけは絶対に避けたいところです。

【婚カツ】
 結婚を考えているけれど結婚の機会に恵まれていない人は増えているように感じています。政府が言うように恋愛から結婚までの面倒を見る必要があるような気もします。ただ婚カツを商売にするようでは地域の底が見えてしまいます。

 働く場所が少ない和歌山県の特徴は、働き盛りの男性人口が少ないことです。どちらかと言うと婚カツ適齢期の女性の方が多いようです。男女の比率のバランスが良くないため適齢期の人の思いが合致しないのです。社会として歪な感があります。この根本的な部分への対策が必要なのですが、婚カツや子育てをし終えている人にとっては、大きな問題ではないと捉えているようです。しかし社会の右肩上がりの発展と高齢化社会と少子化社会への対応を考える時、個人の問題ではなくなっているのです。社会としての対応を考える時期に差し掛かっているかも知れません。

 そんな婚カツを応援するためにNPO法人を立ち上げる計画を打ち立てています。意見をいただくのは女性が多くて男性の反応が分からないのですが、和歌山県のために婚カツは必要なことだと認識しています。

【文化】
 文化と文明に関する話し合いを行いました。地勢学に及ぶような話で、これを理解することは世界を理解することになります。日本人は海洋勢力ですから、世界に進出を図るに当たっては、投資と貿易を考えます。それが世界の趨勢だと思っていますが、世界は大陸学の勢力が大半ですから、そこにズレがあります。大陸学の考え方は植民と開墾ですから、日本人の考え方と大きく違うのです。各国が恐れているのは大陸学の考え方を持っている国による支配で、それと比較して投資を呼び込める海洋学の考え方の国の支配は絶対受け入れられないことではないようです。何しろ支配される国に対して投資を行ってくれるのですから。これは文化の違い以外に説明する手段はありません。
 日本人として自信を持った生き方をしたいものです。

【懇談会】
 夜は懇談会に出席しました。今日は膝を突き合わせての懇談会で、参加していた皆さんとの距離が縮まりました。時代は変わっています。政治の行く末は、政党で選ぶのではなくて人物で選ぶ時代に入っていることを実感しました。政党政治は現代社会に生きる私達にとって必要なものですが、権力争いをすることが目的ではありません。権力を保持することを目的にした政権政党は、既にその役割を終えたというべきでしょう。政党を選ぶのではなくて人を選ぶ時代に入っていることに気付くべきです。

7/1(水)「あすなろ」

【打ち合わせ】
 来月8月に開催予定の会の打ち合わせを行いました。会の内容はこれから詰めていきますが、心のこもった会に仕上げたいと話し合いました。今回はゲストやイベントにこだわるものではなくて会を一緒に楽しめる人の会にしたいと考えています。Nさんと企画を策定中です。

【あすなろ】
 昨今のわが国の政治のあり方について話し合いました。もう議論をする以前の問題になっていて、信用が崩壊している今、政権維持のために何を工作しようとも有権者の心に響かないような雰囲気です。議論をした内の一人、Tさんは先日JR和歌山駅前で国会議員が演説をしている現場に出会ったそうです。国の改革を訴える意味の話をしていたのでTさんは、「ここまで国が堕落したのは自分の政党の責任ではないか。他人の性にしているようでは任せられない」と意見したところ、国会議員からの回答はなかったので、さっさと改札口に入ったそうです。自己責任を肯定しないで、野党の責任だと押し付けるような訴えは有権者に全く響かないと話してくれました。

 それは「あすなろ物語」のようなものだそうです。明日になれば、と思っているだけで檜にはなれません。檜になろうとしたら思うだけではなくて行動を起こすべきだからです。

 価値のある存在になるためには思うだけではなくて、そこに近づくための努力が必要なのです。思うだけで世の中が成り立っていません。思ったことを行動に移すことで世の中は成立しています。明日なろうではなくて、明日なるためには、思い始めた今から行動あるのみです。

 檜になるための最低限の条件があります。勉強して社会おける善悪の区別がつく人であることです。善悪の区別がつかないと何を行っても、どの方向に向いても問題なしとなりますが、それでは社会が保たれません。過去、善悪がつかない政治家は多数いましたが、今後はそれを許してはいけないとの意見です。有権者が今一度政治かを信用するための条件は、政治家が善悪の区別をはっきりしている必要があるのです。不都合な数字でも勇気を持って公表することが善悪の区別です。隠したりごまかすような姿勢の政治家は信用できないと話してくれました。ある事柄を隠し通せたとしても、偽善者の人生を過ごすことになりますから、自分にとって後悔する生き方になります。生み出された結果に対しては、正直に生きたいものです。

【生き方】
 地域経済や外交に関する懇談会を行いました。日本の外交の弱さは、人が幸せになるため道具である経済を目的にとしている点にあるようです。フランスでは人の生き方を目的にしていますし、経済は人が生きるための手段だと考えているようです。日本人が勝てないはそこにあります。フランスではHistoryとStoryは同じです。つまり歴史も文学も人間を研究する学問であり、それが人にとって最も大切だと捉えているようです。歴史とは人間の生き方の積み重ねですから、翻って文学も人を研究する学問なのです。単にストーリーを解釈したり感動するためのものではありません。人間の生き方を学ぶのが文学だそうです。
 日本が欧米と対等に話し合うためには、まだまだ時間を必要としそうです。

【懇談会】
 夜は懇談会に参加しました。この時期株主総会を終えた企業では人事異動があります。送別会と歓迎会が繰り返して行われています。これも人間模様です。喜びと寂しさが見え隠れしますが、人生という道を生きている限りは、他人の関与があるものです。人はいつまでも同じではいられない。そんなことを学ぶことができました。

 その後も会合があり参加するため移動しました。会合に参加する時間は遅れて午後10時位からとなり、会を終えたのは12時でした。一緒に時間移動をした方からは、「今から会号への参加は大変ですね。でも今から仕事ができることを羨ましくもあります」と話してくれました。

 本当にその通りです。夜遅くの会合を嫌だと思ったらそれまでですが、本当なら夜の会号に呼んでくれないと思うと、その時間にお呼びがかかることを歓迎すべきことかも知れません。人が休憩している間に人と議論する機会があることは、長い視点で考えるとプラスになっているのは間違いありません。
 心の持ち方が変わると参加意欲も変わりますし、導かれる結論も違ってきます。


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