3/31(火)「安心感」
 【安心感】
 ある人が同じ内容の心配事を、同じ日に二人の人に相談したのですが、一方の人には不安感を感じ、もう一方の人には安心を感じたそうです。同じ相談内容なのに違いが生じました。不思議なことですが、何故なのでしょうか。

 どちらの対応も間違っていないと思います。しかし話の受け答えに違いがありました。
 ひとりの方は、ある程度の事実関係を把握したため自分なりの解決方法を見出し、事務的に物事を進めています。経験則から、自分なりの着地点が分かっているため相談者に対しての説明を省いていたのです。自分が問題の本質を分かっているため、説明を省くことで解決の速度を速める方法を採ったのです。

 それに対してもうひとりの人は、解決方法よりも相手の話を聞くことで相談者の不安を和らげることを主眼にしていました。他人に相談するということは、解決して欲しいとの思いと、不安を和らげて欲しいと思う二つの気持ちからです。
 相談内容に応じて、どちらを優先させるかは違って来ます。不安で押しつぶされそうになっている人に対しては、解決の道順を事務的に示すよりも、話を聞いてからこれからの解決に向かう手順を示し不安を解消させることが大切なのです。

 このようにどちらを優先させるのか、相談を受けたふたりの対処の方法が違っていたのです。これはどちらが正しいのかの話ではありません。同じような問題でも、方法論によって不安を感じるか、安心を感じるかが違ってくるのです。
 問題の在り処を発見し場合、自分の解決方法を意見するのか、それとも相手の思いを言葉で語ってもらいふたり一緒に回答を見つけるための行動を取るのか、結論に至るまでの方法が違うのです。

 もうひとつの要素は人柄です。柔らか人柄は柔らかな表情と言葉を発しますから、相手に安心感を与えてくれます。これは先天的なもので、相手に安心感を与える人が存在するのです。同じような相談を受け、同じ様な回答を出しても、相手に与える印象は同じものはありません。

 不安は不安を増幅しますから、極力、不安感を誘うような応対をしてはいけないのです。
不安感を持っている人に対しては、安心を与え不安を打ち消すことを優先させたいものです。不安には安心で、安心にも安心で対応したいものです。

【金融】
 金融に関する打ち合わせをするため企業への訪問活動を行いました。金融の専門家と共に数か所の会社を訪問し意見交換を図りました。経済危機に際しても業績が安定している企業は、資金があるから借入しないのではなく、新規事業や事業拡大のための設備投資などで資金を必要としています。100年に一度の経済危機は100年に1度の好機だとの意見を聞きました。

 物事を違う角度から見ると確かにそうかもしれません。安定している企業は本業に回帰して仕事を集中化させています。不動産の担保価値の評価額が崩れている中、既に担保価値の限度額いっぱいの資金融資を受けている企業があります。それ以上となると経営計画と資金計画、そして経営者の信頼に対して貸し付けをしてくれるのです。


【訪問活動】
 訪問活動を行いました。年度末の大変お忙しい中、対応していただきました経営者の皆さま方に心から感謝申し上げます。応対していただいたTさん、Hさん、Mさん、Sさん、貴重な時間をいただき本当にありがとうございました。経営者の皆さま方のお話は貴重なもので全て勉強になるものでした。優良企業の社長との面談と懇談の機会を与えてもらえることは簡単なものではありません。決算日の今日お会いしてくれた四人の社長には心から感謝しています。

【懇親会】
 県議会議員の当選一期生による懇親会を実施しました。当選してから丁度二年目にして初めての懇親会となりました。全部で11人の同期生ですが、普段は滅多に会うことはありません。和歌山市議会の時と違って和歌山県各地から選出されているため、活動地域が違うからです。それぞれの地域の課題を話し合いながら、夜は更けていきました。

【その他】
 和歌山県は農業に力を入れています。和歌山市内では、新しく農業で起業しようとしている方がいます。ところが農業法人を立ち上げても、金融機関は起業資金や運転資金を融資してくれないのです。農業振興を図ろうとしても、最も難しい立ち上げの段階で行き詰っています。一般的には融資を受けることは困難ですが、ある金融機関では個別に対応してくれることになりました。

 教育問題に関して紀峰村塾から問い合わせをいただきました。塾長は公立学校の元校長ですから、いつまで経っても教育問題のあり方を気にしてくれています。こんな方がいることで教育問題のレベルアップが図れているのです。

 バイオ燃料に関する今後の取り組みに関しての調整を行いました。和歌山県は新エネルギーへの取り組みに力を注いでいますから、バイオ燃料の先進県でもありたいものです。
 3/30(月)「役所」
 【役所】
 人事異動の季節です。既に和歌山県庁や和歌山市役所では人事異動が発令され、新年度となる4月1日からの新しい職場が決まっています。そのため各職場では業務の引き継ぎなどで、慌ただしさと期待感が溢れています。

 ただ組織としての問題を指摘してくれました。例えば、自分の意見を主張する職員さんや、上司との打ち合わせの中で誤りを指摘する職員さんが処遇されていない場合もあるのです。一方の職員さんは3年毎に職位が上がっているのに、一方では6年以上も同じポストに留まっている場合があります。誰が見ても納得できる人事であれば、あの人は頑張っているから昇進しているとなりますが、そうではない人事もあるようなのです。

 上司に意見する職員さんが当該部署を外れたり、専門外の職場に異動されている場合もあるようです。「意見を言う人が外されるのは職場の士気に関わります」との意見を伺いました。
 その通りです。仕事の上で自分の意見を言う人が組織から疎んじられていると、正義を持って意見する人はいなくなります。何故なら正当な意見を述べている人が左遷させられた事例を見ている職員さんは、「上司に意見をすると損をするので黙っておこう」と思うからです。組織で生きているのですから、損をしたくないと思う気持ちは分かります。ですから、職員さんにそのような思わせる組織の体質が問題なのです。

 今年もそれが繰り返させていると聞きましたから、残念なことです。「行政職員はここで暮らす人のために仕事をするのが使命であって、上役を見ながら仕事をしているのはいけないことです。それがまかり通っている組織は情けないと思います。だから私は出世できなくても自分の意見をしっかりと言います」と話してくれた職員さんがいました。

 また「事務局で手続きを進めていても、その導かれる結果が気に入らなければ、議員や組織の長に不満を述べて結果を押し曲げようとする住民の方がいます。これでは法律や条例に基づいた正しい結論が出せないのです」と話してくれた職員さんもいます。
 その通りです。市民の側に立った拡大解釈は許されるとしても、四角いものを丸にするように結論を曲げてしまっては駄目なのです。そんなことが続いている組織があります。

 法令に照らして尤もな結論を持ち、体を張って現場で話を詰めてきた職員さんが役所に帰ると、組織の長から「このように変えてくれ」と指示されると、何のために体を張った行政としての仕事をしてきたのか分からなくなります。そんなことが繰り返されると、もう真剣に行政職としての仕事をする気が薄くなります。その気持ちは分かります。
 行政の長は部下が正しいと結論を導き下した判断を支持し、住民の方が不満を言って来ても部下を守るために押し返す度量が必要です。体を張った部下を守れないで、どうして部下から信頼されるのでしょうか。当然、上司と部下はその案件に関して事前に協議を行い、結論を出している筈なのです。組織のルールとして、権限の持たない部下が単独で住民の方と話し合って結論を決定することはありません。ですから組織の長は部下を信頼し守るべきなのです。

 ところがある組織の長は、簡単に梯子を外したり部下を背中から撃ったりします。そんな組織に良い仕事ができる筈はありませんし、住民の方も不利益を被るのです。
 誰々を知っていると結論を変えられる。誰々に依頼すると得をするようなことがあると、私達は安心して行政機関に私達のまちのことを任せる訳にはいかなくなります。行政機関を信頼しているからこそ、行政の仕事を役所に任せられるのです。何をしているか分からない役所や人によって解釈や対応が違う役所があるとしたら、不安感が先に立ち私達の暮らしを任せることはできません。

 職員さんのことを知らなくても、私達のまちの役所を信頼して行政事務を半ば白紙委任しているのです。勿論、その監視役として議員がいることも申し添えておきます。
「もうこの組織は駄目です。何とか考えて下さい」との言葉をいただき、深々と頭を下げてくれました。この時間は本音の話し合いになったと思います。
 職員さんが安心して行政サービスの仕事ができる組織。それは組織の長が部下を信頼していること、外圧を跳ね除ける度量があること、人事異動が公正にされていることなどが条件として挙げられます。

 日曜日、千葉県では森田健作さんが千葉県知事に当選しました。県民が未知数の知事を選択したのは、森田健作さんの明るいリーダーとしての資質と信頼できる人物だと判断したからだと思います。経営手腕や先見性も大切ですが、リーダーが持つべきものは安心と信頼を感じさせる人柄なのです。
「首長を知っている人を知っているから、(結論を変えられるように)頼んでみる」の言葉を今日も聞きました。こんなことで組織と職員さんが考えた末に導いた結論を変えるようでは、組織の長として失格です。この言葉の先の結論がどうなるのか、暫く待ってみます。

【さをり】
  
 さをり織りが平成21年1月から全国を回っています。北海道から沖縄までの全道府県でさをりを織ってつなごうとする取り組みです。和歌山県には今年5月8日から11日までの間、和歌山市のフォルテワジマにやってきます。和歌山市の中心市街地で、さをりの体験型展示会をすることは大きな意味があります。地道に活動を行っているさをりにとって、フォルテワジマで展示会を開催するとこは大きな励みになり、以前にも増して意欲的にな活動に発展する可能性があるからです。

 さをり関係者とフォルテワジマの会場で打ち合わせを行いましたが、元気な笑顔に希望が見えました。フォルテワジマの二階会場では画家の「太陽」さんの絵画が展示されていました。和歌山の太陽の後の会場を、みんなで織り込むさをりが引き継ぎます。

【金融】
 年度末の週となりました。多くの会社では、年度を乗り切るための資金繰りを終えていると思います。次年度の展望に関して金融機関の方と話し合いました。一般的には本年度以上の厳しさが予想できますから、地方経済対策は重要です。運転資金の融通で平成20年度を乗り切っても、引き続いて公共投資などの施策による経済対策を継続させないことには、地方経済は壊滅的打撃を受けると思います。

 そして個人にも格差が拡がっています。年収が400万円以上の人には比較的低利で個人向け貸し付け融資制度がありますが、年収を初めとする諸条件を満たさない人には貸し付けは厳しいようです。仮に貸し付けを受けられるとしても、金額は小さく、しかも金利は二倍以上に設定されています。信用度が低いと貸し倒れリスクが高くなりますから、金融機関としては当然のことなのですが、借り受けたい人は借りにくいようなのです。
 金融機関は安心して貸せる人には多く融資したいと思っていますが、非正規職員、低年収の人向けの金融商品はないか、あったとしても信用枠が小さくて高金利なのです。
 
【その他】
 最近の和歌山市の動向に関する情報交換。光通信に関する意見交換。地域としての新エネルギー施策に関する打ち合わせ。
森林保全と二酸化炭素吸収に関する取り組みに関する打ち合わせ。

 雇用問題に関する打ち合わせ。
製造業では工場が止まっているため、技術を持っていても新規採用どころではない状況にあります。今年の雇用情勢は本当に厳しくなっています。

 法律相談について。お金の貸し借りのトラブルでの法的相談を受けました。時間の経過と共に事実関係が分かり難くなっていました。貸した時の状況や預貯金の増減の証拠があれば対処できる部分もあるようです。一方は貸した、一方は借りていない、意見が対立しています。

 今後の経済対策に関しての意見交換。市場への資金投入がないと経済回復は厳しいのではないかとの見解などがありました。ややインフレを目標にした金融施策を期待しています

 今年7月に会社を閉じることから職がなくなるとの相談がありました。経営者から既に会社の閉鎖を予告されているようなのです。先代から続いてきた会社ですが、売り上げが低迷しこれ以上の存続が厳しくなったのです。余力のあるうちに従業員に対して解雇予告と給与の配分を行い清算しようとしています。
3/29(日)「情報公開」
 【情報公開】
 情報公開が進んでいることは歓迎すべきことです。しかし行き過ぎてしまうと、どんな人でも個人のカリスマ性がなくなります。もし吉田茂元総理や岸伸介元首相の時代が今のように全ての行動や発言が情報公開されていたとすれば、大事を達成できていたかどうか分かりせん。大事を成そうとしたらカリスマ性が必要です。
その不必要なひと言が何度も報道され、インターネットで流されたとすれば、カリスマ性はなくなりリーダーとして烙印を押されることになります。不思議なものでリーダーの不用意な一度の発言が何度も報道されると、いつも不用意な発言をしているリーダーのイメージが形成されてしまいます。そんなリーダーこの国を託すことはできないと思うのが私達です。

 直接会ったことのない人に対するイメージは、マスコミ報道によるもので形成されていきます。麻生総理はこんな人だとか、オバマ大統領はこんな人など自分の中で想像が膨らんでいくのです。
 全ての行為が完璧なリーダーは存在しませんから、少しのマイナスの部分だけを取り出して報道されてしまうと、その一部分が全てのように思ってしまうのです。恐らく歴史上の出来事でカリスマ性のあるリーダーが作ってきたものは、マイナスの部分はベールに包まれていたと思います。信用できないリーダーの政策を肯定できる程、私達は寛容ではないからです。
 政策決定過程や怪しい動きは情報公開すべきですが、言葉尻や枝葉の発言を大きく取り上げても仕方ないと思います。

 能力のあるリーダーを一部の言葉や本人が関与しているものではない出来事でそのカリスマ性を潰してしまっては、私達の国と時代にとって不幸な出来事になります。時代を創ろうとしている人を次々に葬り去ってしまうことは、決して歓迎すべきものではないのです。カリスマ性のあるリーダーが少なくなり、どの分野でも「昔と比較して小粒」と言われることがありますが、カリスマが消えたのは情報公開と比例しているような気がします。
 父親がライオンズクラブメンバーで、二代目のライオンズメンバーの方との話です。「父親の時代のライオンズクラブは、何か偉大なことをしていたような気がしています。自分が会員になって見ると、父親が同じことをやっていたのか分からなくなります」という意味の発言がありました。つまり昔と比べて活動が小粒になっていると言うことです。

 昔は豪傑がいたとも聞きますが、実際に見たことがないので分かりません。もしかしたら豪傑とは見えない部分が多かったことで、欠点や全体像が隠されていたのではないでしょうか。人の全てが見えると小粒に見えるのは当然のことです。アメリカのオバマ大統領の行動が断片的にしか見えないのでカリスマ性を感じるのです。もし朝起きてからの映像、眠たい顔やパジャマ姿、歯を磨いている姿などが報道連日されたとすれば、カリスマ性は今ほどあるとは思えません。

 必要以上の情報公開がカリスマ性を失わせ、人を小粒に感じさせているような気がします。昔のライオンズの活動が偉大で、今のライオンズの活動が小粒だとは言えないと思います。例えば日本のプロ野球で創世記の選手が160kmのボールを投げていたとか、弾丸ライナーで内野手の間を抜いた打球がホームランになったなどの逸話があります。誰も見たことがないので信じる以外にないのですが、トレーニング方法や指導方法が飛躍的に発展し体力も技術も進んでいる中、創世記のプロ野球人が今のプロ野球選手よりも優れていたとはとても信じられません。

 レッドソックスの松坂投手の投げるボールは歴史上でも最高だと思いますし、イチロー選手の打撃は歴史上で最高の技術だと思います。オールドファンからすると、それでも昔の20勝投手や打撃の職人の方を評価することがあります。
 政治家や経営者も同じことが言えると思います。今の経営者が昔よりも劣っているとは思えません。こんなに情報公開が進み、技術力で大差をつけることが難しい時代の経営者が昔より劣っている筈はないと思います。経営者の都度の発言が、即座に公開されていることから、私達と変わらない同じ人間だと思うのです。過去の偉大な経営者と接した人や言葉を直接交わした人は少なかったと思います。個人はベールに包まれていて会社の実績に対する評価が公開されていた。それがカリスマ経営者の評価を得ている理由のひとつだと思います。

 このことは昔の政治家や経営者、プロ野球選手の能力や成果を否定するものではありません。むしろ時代が進んでいる現代のそれぞれの立場人と比較しても、優れていると思っているから比較しているのです。普通であれば、時代が進展するほど過去の知識や技術を基に上積みを図れますから、現代人が進んでいる筈なのです。今の知識を持った現代人が、昔にも登場していたようなものが過去の偉人達なのです。時代を飛び越えた偉人の存在が現代の基礎を創ってくれているのです。その時代、今ほどの情報公開はなかったのです。
3/28(土)「開幕戦」
【開幕戦】
 関西独立リーグの紀州レンジャーズが開幕戦を迎えました。関西独立リーグとしての開幕戦は昨日の京セラドームの神戸対大阪の試合でしたが、和歌山県のチームの開幕戦は今日午後1時からとなりました。昨日は神戸チームで話題になっている女性の吉田投手が登板し、打者から三振を奪っています。そしていよいよ和歌山県に初めての球春がやってきました。和歌山県にとって歴史に残る開幕試合となりました。何しろプロ野球開幕戦が県営紀三井寺球場で開催されたのですから。

 紀三井寺球場の午前。外はバザーと音楽、そして馬とフラメンコダンサーで明るい賑わいがありました。内部は紀州レンジャーズと対戦相手の明石レッドソルジャーズが試合前の練習を行っています。華やかな外の雰囲気と対戦前で張り詰めた雰囲気のある球場内部。何もかも新しい雰囲気が否応なしに私達を盛り上げていきます。

 正午からは開幕式のフラメンコダンス、紀州レンジャーズの応援歌披露などで盛り上げを図り、午後1時プレイボールとなりました。試合を観に来てくれたお客さんは約1,200人。春の紀三井寺球場でプロ野球の試合が観られるとは、今までであれば思いもしなかったことです。それが実現したのですから大げさではなくて画期的なことなのです。
 NPO法人紀州レンジャーズ、株式会社紀州レンジャーズを設立し、多くの皆さんの応援があったことから実現できたのです。そして地域に貢献しようと願う株式会社オークワさんにメインスポンサーになっていただき戦う態勢が整いました。

 和歌山県に春を告げるプレイボールは、全ての県民の皆さんへの応援メッセージなのです。試合を観戦している皆さんの表情は真剣で、これが自分達の県の球団を応援する気持ちであり、地元でプロスポーツを楽しめる心地よさなのです。土曜日の午後の新しい楽しみ方がここに誕生しました。


 開幕戦のスコアは次の通りです。
 明石 011101300 7
 紀州 301000002 6

 惜しくも6対7で初戦を落としました。しかし三点差を追い掛ける最終回の連打は、次の試合につながるものでした。課題は投手のコントロールと長打力でしょうか。相手の明石チームはホームランで波に乗ったように感じます。ソロホームランでも一点ですが、ベンチの盛り上がり方は一点以上の重みがあるような雰囲気でした。

 対して紀州は最終回に長打が生まれましたが、今日の打球音は明石が勝っていたように感じます。生の試合を観て、投手のコントロールと打者の振り抜く力が大切だと思いました。
また木村球団代表は「投手の間が悪い」と話していました。テレビではなくて観戦していると間というものが良く分かります。間とはテンポや野手との間にあるリズム感のことだと思いますが、それが攻撃のリズムにもつながるのです。守備機会から攻撃に移る間が良いと自陣のチームの流れになるのです。初回三点を入れ序盤はリードして折り返しましたが、確かに逆転されそうな間があり、一度逆転された後も間が良くなかったので、残念ながら再逆転できるような雰囲気は感じられませんでした。


 間の大切さはライブで分かるものですが、どの世界でも大切なもののひとつです。仕事や議会の場での間合いは報告書や議事録から感じられませんが、現場では大切なものです。何故成功したか、何故上手くいかなかったのか。それは現場での間合いが原因になっていることが多々あると思います。

 さて追い上げられませんでしたが、試合後、選手たちは球場の外に出てお客さんをお見送りし、皆さんと交流の機会を持っていました。選手はファンの差し出す色紙や紀州レンジャーズのステッカーに、要望に応えてサインをしていました。試合後の素晴らしい光景でした。

 和歌山県初めての開幕戦は大成功でしたが、72試合ある長いシーズンはこれからです。試合内容も求められますが、成否はお客さんの入りが握っています。是非とも和歌山県下各地の球場で試合を続けますから、各地の多くの皆さんに観にきて欲しいものです。

 
お客さんが来てくれることがスポーツによる地域振興になるからです。無理を実現させた紀州レンジャーズです。今こそ和歌山県に頑張って欲しいのです。
最後に藤田平監督の試合前の激励のひと言「72分の1や。緊張しないで行こう」。そう、開幕戦を落としても1/72ですから、残りの試合に全力を尽くせば良いのです。
 さくらよりも先に紀州レンジャーズが春を運んでくれました。
 3/27(金)「バザー」
【印刷業界】
 印刷に関する打ち合わせを行いました。印刷業界は厳しい状況が続いています。パソコンでの印刷の品質が高くなっていることから、印刷業界では新しい技術開発に挑戦しています。ユニバーサルカラーや人に優しい印刷技術を追求しています。またシールの印刷に関してもパソコンでは無理な部分がありますから、専門家に任せた方が無難です。ただ和歌山市内でシール印刷技術を有している会社は数社ありますから、需要と比較して供給力が上回っているのは事実です。ですから印刷業界はプロ集団である必要があります。プロとしての技術を有していることが専門家に近い素人との差です。そのアドバンテージを保っているからこそ印刷のプロであり続けるのです。
 話し合いの中で、若い経営者に印刷業界のプロとしての意識力を感じることが出来ました。

【打ち合わせ】
 緊急経済対策や資金融通に関しての打ち合わせを行いました。年度末を控えて、所謂、政府のセーフティネットの資金融通は申込で一杯になっています。そのため年度末を乗り切れるかどうか心配な会社もあります。それらの会社に関しては、できるだけ本年度末を乗り切って新しい年度を迎えて欲しいと思っていますが、信用保証協会の面接は一杯になっていることが不安材料です。
 ですが最後の最後まで追い込みをかけたいと考えています。

【バザー】
 来月4月に和歌山城内でのバザーの準備に取り掛かっています。バザー用の品々は県内ライオンズクラブの有志の皆さんからの支援をいただいています。今日は各ライオンズクラブ事務所を訪ねて皆さんからの志を預からせていただきました。厳しい経済事情の中ですが、ライオンズクラブ会員の皆さんは気持ち良くバザーへの協力をしてくれました。
 岩出ライオンズクラブはとても親切に応対してくれました。その次に訪問した那賀ライオンズクラブと紀の川サンビューティライオンズクラブの事務所の位置も親切に教えてくれました。事前に場所を教えてくれたので、初めてでも辿り着くことが出来ました。両クラブに感謝しています。

 また海南ライオンズクラブの事務所が4階にあるのですが、バザーの商品を採りに伺う時間前に事務所棟の1階に降ろしてくれていました。本当に親切な扱いをしていただきました。感謝申し上げます。気持良く応対してくれたライオンズクラブの皆さんに心から感謝しています。事務所を訪ねさせていただくと、バザーへの協力、即ち社会貢献活動への参画意欲が良く分かります。
 岩出ライオンズクラブ、那賀ライオンズクラブ、紀の川サンビューティライオンズクラブ、そして海南ライオンズクラブの皆さんに心から感謝申し上げます。また和歌山市内に位置する全てのライオンズクラブに感謝申し上げます。ありがとうございました。
 皆さんから提供していただきましたバザー商品は、私の事務所にて大切に保管させてもらっています。

【懇談会】
 大先輩の皆さんとの懇談会、通称四人会の会合に参加させていただきました。人生の大先輩の会に呼んでいただきました。仲間に加えていただきましたこと、心から感謝しています。
 本日、学んだことがありました。時代は変わっても、他人を思いやる気持ちは何時の時代も変わらないということです。人間の活動の本質は余り変わらないのです。ですから、昔の人と比較して私達の世代が頼りないことは決してないのです。

 恐らく先輩方の世代が現役バリバリの時代は、その上の世代からすると頼りないと思われていた節があります。そんな批判を乗り越えて現役時代に活動してきた誇りを感じました。人のために尽くす活動には見返りはありません。やがて巡り巡って舞い戻って来てくれることを期待しないで待っているだけです。成果が表れると感謝する気持ちが支配しますから、天命を尽くして後は待つだけで良いのです。努力は必ず報われていたことを先輩方の歴史が物語ってくれます。

 だからこそ、先輩方に学ぶべきことが多いのです。やがて私達の世代も後輩に道を譲る時代が訪れます。今、世代交代について学んでおくことは、私達の将来において役立ちます。
 春はお別れの季節です。惜別の思いはありますが、新しい職場が私達を待ってくれています。誰かが、あなたがいて良かったと思ってくれることで、普段の活動に誇りを持つことができます。
 3/26(木)「会派視察三日目」
 【会派視察三日目】
 視察最終日は故宮博物館を訪れました。故宮博物館を見ないで台湾を語れないと言われている程、中国の歴史を今に伝えている博物館です。大陸にあった文化的価値のあるもの約60万点を台湾に運び出したのです。
 貴重の展示品のことや解説をここで行っても仕方のないことですから、感じたことを記します。文化とは安定した平和な時期に栄えるということです。平和な時代に文化は花開きますから、文化レベルは一気に高くなります。例えば北宋の末期には北宋文化が栄え、故宮博物館に展示されている中でもレベルの高い作品が並べられています。その横のコナーには南宋時代の展示物があります。北宋の展示物と比較してレベルは低くなっています。これは北宋が滅び、その子孫が南宋を起こした直後の戦国時代に突入していたからです。

 戦国時代に皇帝が「花よ蝶よ」と文化活動をする訳にはいかないのです。皇帝の関心がなくなると文化は低迷します。ただ平和な時代であった北宋最後の皇帝は、政治的能力がなかったため国を滅ぼすことになるのですから、平和ボケが如何に危険なものであるかも知っておく必要があります。

 しかし歴史とは不思議なものです。文化レベルの高い北宋の作品と文化レベルの低い南宋の作品の相対的な価値を比較した場合のことです。南宋の作品の方の価値が高いのです。どうしてだか分かりますでしょうか。
 それは戦国時代であった南宋に作られた作品の数が非常に少ないので、歴史的な希少価値が高くなっているからです。数が少ない方の価値が高くなるのは現代の経済活動の特徴です。文化は平和な時代に発展し、戦乱の時代に文化活動は低迷するのです。しかし文化作品の少ない時代の作品の価値は決して他の時代に劣るものではないのです。
 中国彫刻の特徴は、見る人の心によって表情が異なつて見えることです。彫刻の人物には、一見、表情がないように思えます。しかし表情がないということで、見る人の心によって違った表情になるのです。うれしい気持ちで作品を見ると、その表情は微笑んでくれています。怒った気持ちで見ると作品の表情は怒っています。悲しい気持ちで作品を見ると悲しみの表情を見せてくれます。

 このように見る人の気持ちに応じて人物が表情を変えてくれるのが、優れた中国彫刻の特徴なのです。芸術作品とは、作者の意図を見る人に押し付けるものではなくて、見る人が感じ取るものなのです。ですから真っ白い状態で作品に入り、自分が良いと感じた作品が自分にとって良い作品なのです。それは作品に出会った時の気持ちや感情によって、自分の評価も違ってしまうのです。芸術とは不思議なものです。

 皇帝が乗っていた馬の作品。馬の表情が凄いのです、人間の傲慢さが滲み出ているような馬の表情なのです。これは当時、皇帝が馬に乗ってまちに出た時は、国民は地面に伏せなければならなかったのです。人が自分の前に伏せている光景をいつも見ていた皇帝の馬は、自分が人間よりも偉いと思い込んでしまったのです。自分は偉いことはないので、決して傲慢にならないように示唆してくれるものです。
 残念なことに故宮博物館は撮影禁止です。作品を画像で紹介できないのは残念なことです。

 
以上が今回の視察の内容です。学ぶべきことは日本と台湾との関係と世界と日本の関係について。そして日本の近代の歴史を知らないかを痛感することになりました。世界の中の日本の位置、そして世界史と日本史の関係について学び直したいと思いました。
 3/25(水)「会派視察二日目」
 【会派視察二日目】
 二日目の今日は台湾の先住民と漢民族との共存に関しての調査のため「台湾原住民カルチュアパーク」を訪れました。台湾行政院浦忠義局長、林志仁行政組長など当局の方と意見交換を行いました。台湾の先住民といっても14の民族の方が暮らしています。人口にして約2%ですが、国土の権利は台湾の2/3を保有しています。人口は少ないのですが土地の権利の大部分を保有しているのです。但し開発が遅れている東部が主な所有地となっています。しかし先住民の権利を確保するために、県議会に相当する地方議員には無条件で地域毎にそれぞれ一人が選ばれています。先住民の意見と権利を地方自治体が守っている現われです。

 先住民といっても部族が違いますから、言語も異なっています。そのためお互いの共通語がないのです。そのため不思議な感覚でしたが、日本語が共通語のような存在になっているのです。先住民の年長者は日本語が話せますし、お互いの意思疎通の方法として日本語を言語としている状況もあります。それはかつて学校で日本語を習っていたことから、新しい言語を覚えるよりも、日本語で意思疎通が図れるのだから、それを活用しているようです。
 問題は先住民族の文化を守るための自分たちの言語をどう伝えるかです。教育をしないで放置しておくと言語は失われてしまいます。台湾に暮らしていますから、国内としての中国語を習得する方法が適していると思いますが、先住民と漢民族は根本的に違いますから、母国語を中国語に変えて言語を失わせる訳にはいかないのです。言語を失うことは文化を失うことであり、民族としての誇りと継承性も失わせることになるからです。そのため先住民の子どもが通う学校では先住民の言語も特別に教えているようです。また進級するに際しても先住民の生徒への優先入学枠も少しあり、学問する機会を政府として与えているようです。

 
台湾政府を構成している漢民族と14の先住民族が文化と言語を共存させた上で、ひとつの国を支えていることが判ります。ところで二大政党はどちらも先住民族の権利を大切に考えているようです。先住民族の方からは、どちらの政党が権利と人権を守ってくれるかどうかが選挙のポイントだと考えていると伺いました。自分たちの権利は自分たちが守るという基本がここにありました。ムードや空気に流されないことが大切なのです。
 ところで嬉しいことに対応してくれた行政院の皆さんは全て親日派でした。日本が統治していた後、大陸の支配下になりました。その時、いままでの政府の方が良かったと思っていたようです。日本に対しては感謝の気持ちを感じてくれていますし、その子ども達にも伝えられています。

 しかし最近の台湾教育では、反日的な教えもあるようです。歴史は権力者の都合の良い方向に誘導することができますから、これまでの関係を保つためには、次の世代に向けた対日本も対台湾との関係についての教育が必要だと感じました。新しい事実に基づいて歴史が変わることは良いとしても、権力者の思考によって歴史が変わってしまうことは注意すべきことです。

 十数年前、台湾で大地震がありました。当時、台北で高さ500mを誇る台北101タワーが建設中でした。大地震の影響で屋上の作業用のタワークレーンが地面に墜落したのですが、墜落した翌日、日本から救助に来てくれたことを台湾人は忘れてはいません。日本人は今回の大地震の時に最も早く助けに来てくれたことは、親日の絆を深めている要因です。この関係を大切にしたいと考えています。

 続いて高雄港の視察を行いました。高雄湊は取扱高世界10位の巨大な港で、コンテナ港としては世界第6位になっている程です。東京港と横浜港の取扱高を足しても高雄港には遠く及ばない位なのです。かつては材木の輸出港だったのですが、今では世界のコンテナを取り扱っています。その規模は想像を超えて圧倒されます。しかも最終形ではなくて、まだまだ規模も機能も拡大される計画になっています。

 台北101タワー。これは高さ508mで101階建ての高層ビルのことです。2004年には世界一の高さのビルでしたが、現在は台湾で一番高いビルとなっています。東京タワーが333mですから、それを遥かに凌駕し、ここからの眺めは怖い位です。
台湾101タワーを案内してもらった理由は、日本の熊谷組を初めとするJVで行っているからです。台湾で世界一のビルですが、技術は日本が世界一なのです。このビルのことや台湾高速鉄道のことで日本の技術力が誇れると思います。
 3/24(火)「会派視察」
 【会派視察】
 県議会会派「真わかやま」の視察として台湾を訪れました。今日からも木曜日までの三日間の視察行程です。本日は関西空港から台湾に向かいました。
 初日は台北から高雄まで台湾高速鉄道(Taiwan High Speed Rail)で移動しました。台湾高速鉄道とは、日本の技術で造られた新幹線のことです。台湾で新幹線を導入するに当たってはヨーロッパの国と日本とが、どちらの技術を採用するかで揉めたことがあったようです。最終的には日本の技術が採用されました。

 二年前に台湾高速鉄道が採用される前は、首都台北と第二の都市高雄の鉄道での移動時間は約4時間でしたが、導入後は約2時間で結ばれました。このことから南北間の交流が便利に高雄にとって好ましい状況にあるようです。ただ既存の鉄道と台湾高速鉄道の路線は全く違った場所を走っているため相互乗換えができない不便さがあります。日本人は不便と感じますが、台湾の方にとってはそうではないかも知れませんから、問題かどうかは判りません。
台北の人口は約240万人、高雄の人口は約150万人ですが、高雄の人に聞くと「高雄が台湾で一番の都市になります」と自信をもって答えてくれました。それほど高雄の発展は凄まじいものがあるようです。

 本日、台湾高速鉄道の高雄の駅を降りても賑わい感はありませんでしたが、数年後にもし訪れる機会があるとすれば、今日の駅前の風景は一変していることと思います。
 都市計画は速度が大切です。ああでもない、こうでもないと考えている間に、現時点の先進的なアイデアは過去のものになり、遅れて開発を行っても時期を逸するか、成功する可能性は低くなりそうです。
 その点、国家が主導して都市づくりを推進している力は大きなものがあります。台湾高速鉄道から国の力が漲っていました。

 それにしても台湾の人が日本語を上手に話せることに驚きます。日本統治下での教育の影響もあるのだと思いますし、台湾の多くの皆さんが親日にも関係しているかも知れません。そして日本の歴史を良く知っています。日本人として恥ずかしいこともありました。

 
例えば扶桑とは日本国を指す名称であったことを知らされました。扶桑が日本国を指すのかどうか知っている人がいれば教えて欲しいと思いますが、仮に違ったとしても、私に日本の歴史の正しい知識があれば「それは違う」と反論できた筈ですし、そうであれば、扶桑の国名のことで話が展開していた筈です。日本の歴史を知ることの大切さと知らなければならない理由は、世界で日本のことを話す場合になった時に分かります。相手が日本について知識を持っていた場合、こちらが恥ずかしい思いを感じることになります。特に親日の国や知識人と会う時には、絶対に日本の歴史の知識と自分なりの日本の歴史認識が必要です。大切な近代日本史は、あまり学校で習った記憶がありません。多分、近代史は三学期で習う範囲だったと思うので、最後まで進まなかったかも知れないと、微かな記憶にある程度です。

 異国の地で日本の歴史を考えることになるとは来る前は思っていませんでした。初日から日本の歴史について考えさせられることになりました。
 3/23(月)「理学療法士」
 【新エネルギー】
 新エネルギーに関する打ち合わせを行いました。アメリカのグリーン・ニューディール政策は勿論、わが国でも日本版グリーン政策の行方が注目されています。太陽光発電の可能性追及は勿論のこと、まだ世に出ていない新エネルギーが群雄割拠しているようです。どの新エネルギーが次の時代の勝者になるのかは現時点では未確定で、事業者は見極めの段階にあります。少し以前であれば、新エネルギーが登場すれば、環境問題と相まって試そうと思っていた事業者でも、現在は次々に登場してくる新エネルギーを冷静に見つめていますから直ぐに飛びつくことはありません。モノになりそうな新エネルギーを見極めて勝組と組みたいと考えているようです。

 新エネルギーに求められているものは、クリーン性は絶対条件として、価格、市場安定性、燃焼に使用する場合の扱い易さなどが挙げられます。どの新ネルギーも抜け出す程の特性を持ち合わせていないようです。また最近では世界的な食糧危機への対応と、一時期のバイオマス燃料として注目されたとうもろこしの価格が高騰したことから、バイオマスに関しては、食料用の穀物から取り出すことには反発の意見が強く、世論を形成しているようです。
 今後の新エネルギーの行方に関して意見交換を図れました。

【理学療法士】
 高齢化社会に突入して注目の理学療法士。和歌山県の高齢化率は近畿で一番高くなっていますし、全国大でも8番目だそうですから、何としても理学療法士の人材が必要な状況にあります。ところが理学療法士を養成する学校が全国で最後に出来たのは和歌山県なのです。言い直すと和歌山県に理学療法士養成学校ができたのは全国で最後だったのです。それが今から2年前のことですから、まだ卒業生を送り出していないのです。

 単純計算として、和歌山県の人口は100万人、高齢化率を25%とすると、65歳以上の方は25万人住んでいることになります。勿論も元気で生活を楽しんでいる高齢者や社会貢献活動をしている高齢者は数多くいますから、高齢者の皆さん全てが理学療法士を必要としている訳ではありません。しかし高齢者の内、10%の方が何らかの支援が必要だとしても25,000人の方の需要があるのです。
 それに対して和歌山県内で働いている理学療法士の人数は約600人。25,000人の高齢者の方を600人で支えていることになりますから、明らかに人材が不足しています。
少子化高齢化の進む和歌山県として対策が必要との掛け声は聞こえますが、では現在も将来的にも不足することが予想されている理学療法士を、どれだけの人数をいつまでに養成するのか具体化されていません。

 それどころか和歌山県内に理学療法士養成学校は、2年前に和歌山市北野に設立された一校があるだけなのです。これでは不足する人材を長期的に養成することは出来ないのです。しかも高齢化率が近畿一高い和歌山県です。将来を見据えた対策が必要なのですが、出来ていないのが現実です。和歌山県内の医師数は約2,500人、看護師は約10,000人ですから、同じ様に高齢化社会を支えてくれる理学療法士が約600人というのは少な過ぎます。
 和歌山県のこの現実をどう捉えて、どう解決していくのか光明は見えていません。これから対応策を講じる問題ではなくて、和歌山県はもう高齢化社会に突入しているのです。
 人の寿命を比較しても、高齢化社会の問題の本質は見えません、どれだけ元気で生活しているかの健康年齢で府県間比較をした時に、和歌山県の課題は浮き彫りになります。医療関係者の意見を伺うと、理学療法士の育成は高齢化社会のキーワードにもなっていると感じています。

 例えば、和歌山県では私学助成金は私立学校に補助金として支払われていますが、専門学校は補助対象となっていません。もうひとつ、高校や大学進学時における奨学金についても、専門学校は対象外なのです。つまり理学療法士を目指している学生がいたとしても経済的理由で残念せざるを得ない状況が確実に和歌山県にあります。受験希望者の数字が潜在化しているため実態が分からないだけです。何故なら、奨学金適用外であることから、受験する前に希望があっても残念しているため願書提出まで至っていないからです。
 豊かな時代になっていますが、今も経済的理由で進学を残念している学生も存在しています。せめて地元に存在してくれている理学療法士学校に対しても私学助成金の対象として経営を安定させて欲しいものですし、理学療法士を目指す学生に奨学金を受けられるよう改正を図る必要があると考えています。

 行政機関は揃って、口先では安心安全を訴えていますが、では高齢化社会における安心安全はどのように対応しようとしているのか見えません。
 財政が赤字基調でも教育によって人材を育成することで将来のリターンが見込めます。地域が必要としている人材を育成することが、赤字を補って余りある人材という黒字を生み出してくれます。
 お金は手段です。人材を育成しないで財政を安定させても、地域としても力は見込めませんし、地域の将来性も乏しくなります。将来を支えてくれるのは地元で学び愛着を感じてくれる学生達なのです。
 関西では、和歌山県よりも高齢化率が低い奈良県でさえ、理学療法士養成学校は3校存在しています。この現実をどう考えるか、何も感じないのか感じるのか、感じたとして対応する姿勢があるのか、ないのか。地域力が試されています。
 
【その他】
 緊急経済対策の中の運転資金融資の問題について。ペットの葬儀の問題について。地域での就職の問題について。和歌山レオクラブによるバザーについてなどに関する打ち合わせを行いました。
 3/22(日)「わくわく運動会」
 レオクラブが企画してくれた「こばとわくわく運動会」に参加してきました。朝からレオクラブのメンバーと一緒に、こばと学園の子ども達を和歌山東公園体育館で迎えて、春の一日を楽しみました。外は強い風と雨模様でしたが、体育館内は温かい人の交流の場となりました。そしてライオンズクラブメンバーが10人も参加してくれて、レオクラブの熱心な活動を直接ご覧いただきました。レオクラブは若い人達が社会貢献活動に実際に取り組んでもらって社会に関心を持ってもらいたいと願って組織している会です。現在は和歌山大学の学生を中心としたメンバーで構成していて、毎月、何らかの社会貢献活動を行ってくれています。

 ライオンズクラブは大人の社会貢献団体だとすれば、レオクラブは青少年の社会貢献活動団体とも言えます。遊ぶことも大切ですが、現在の厳しい社会にも関心を払い、直接、自分たちが届く範囲の社会貢献活動をすることは、これからの長い人生で肥やしになる貴重な体験だと思います。
 これまでも活動報告で何度か記載していますが、和歌山レオクラブの石橋会長、吉村幹事、三輪会計の三役の活動力は素晴らしいものがあります。一緒の活動に参加させてもらうことで学べることが多くあります。

 今日の運動会では、一緒に玉いれやドッチボールを行いました。小学校の時代以来の本格的な再体験でした。大人になると無心になることの難しさが言われていますが、意外なことに気付きました。子どもの頃に遊んだ体験をすると童心に帰ることが出来ます。その気持ちが無心に近い気持ちだと思えました。ボールを追いかけているその瞬間は、他に何も考えていないのです。明日からの仕事のことや解決すべき問題などは頭と心から抜けています。いまの瞬間だけを楽しんでいる状態が無心だとすれば、童心に帰ることは全ての出来事から精神が開放される時なのです。

 ストレス発散や疲れを癒すことイコール休息とも言われています。勿論、そうだと思いますが、積極的な休息とは身体を動かして、精神を無に開放することだと思いました。
 最初に行ったラジオ体操もそうです。ここ何年かラジオ体操をしたことがなかったのですが、音楽に合わせて身体が動きますから不思議なものです。小学校の時の体育のラジオ体操のような気持ちになり、ここでも無心に近い状態になりました。

 新しいことを始めることも大切ですが、昔の体験を今一度取り戻すこともリフレッシュの最適な手段かも知れません。誰でも何度か体験していることは、身体感覚を簡単に取り戻すことが可能だからです。難しい身体の動きではなく簡単なことで身体が反応する感覚は仕事の場面でも有効です。会話で進める仕事のほとんどは反射的なものです。他人の言葉を都度考えて答えを返しているようでは仕事になりません。相手の言葉に対して反射的に自分の考えに最も近い言葉で返しているのです。
 それは自分の専門分野の仕事であれば、マニュアルを見なくても考え方や説明すべきことは身体と頭で覚えているからです。
 身体が勝手に動く感覚を簡単に取り戻せる方法は、自分の過去の体験にあるのです。過去の自分から学ぶことはたくさんありますから、瞬く間に過去になっているこの時間を有効に過ごすことが大切だと思います。今の自分は明日の自分を創り、将来の自分の礎になっているからです。
 今日の自分が消えて明日の自分が存在していることはありませんから、やはり今日、いまと言える瞬間を大切にすべきなのです。

 楽しい今日の運動会を終えました。来年の再会を誓い合って、こばと学園のみんなとレオクラブ、ライオンズクラブメンバーがそれぞれの場に帰っていきました。ここから現実の今日に戻りました。
 3/21(土)「貴志川線祭り」
【 貴志川線祭り】
 第四回貴志川線祭りが開催されました。夏の日差しのような中、貴志川線にデビューすることになった新型車両「たま電車」運行記念セレモニーが挙行されました。和歌山県知事、和歌山市長、貴志川市長からの挨拶で彩りが添えられていました。そして主宰者である和歌山電鉄株式会社の小嶋社長の挨拶は素晴らしいものでした。









 貴志川線を三年前に運行を開始した時に、行政からの補助を受けられる10年ではなく、さらに次の10年、20年先も運行する覚悟だと話しましたが、その決意は変わっていません。それどころか後継事業者に決定した時には思いもしなかったような取り組みさえ成されています。初年度は貴志川町がイチゴの産地であることから「いちご電車」をデビューさせ、二年目には子ども達のために「おもちゃ電車」を登場させてくれました。三年目の今年、スーパー駅長のたま駅長をデザインした「たま電車」を発表してくれました。これは地域と共に、この先も一緒に存続する強い意思の表れです。車両にこれだけの設備投資をしてくれていますから、将来的にも撤退は考えられないことだと確信しています。

 ところで、たま駅長の人気は凄いものがあります。会場となった伊太祁曽駅構内は超満員で、和歌山市内からだけではないと思う人数が集まっていました。たま駅長が登場するとカメラの嵐でしたから、社長も知事も市長も霞んでしまう程でした。そのたま駅長をデザインした「たま電車」は見ているだけで楽しい電車で、乗ってみると一層楽しい電車であることが分かります。座席はソファーあり、カップル席があり、木の椅子がありと、同じものではなく、車内のデザインもたま駅長だらけで、本当におもちゃ箱をひっくり返したような楽しさです。


 電車の目的は、目的地に移動する手段でありますが、たま電車もそうですが、現在の貴志川線は違います。電車に乗ることが目的になっているように新しいお客さんを開拓しています。電車に乗ることが目的の電車は、SLやブルートレインなど一部の鉄道ファンを退けたら過去存在していなかったのではないでしょうか。

 現役で走り続けている電車そのものに乗ってみたいと思わせてくれる鉄道は、全国で貴志川線だけだと思います。そして終着駅にはスーパー駅長たま駅長がいます。たま駅長に会うために電車に乗ってくれるお客さんもいるのです。これもいままでの鉄道ではあり得なかった画期的なことです。

  このように従来の鉄道の発想を転換させて、地域と共に存在し続けてくれる和歌山電鉄貴志川線は、和歌山県の地域資源、観光資源になっています。存続が決定した当初は、まさかスーパー駅長や「たま電車」の発想はなかったと思います。当時、和歌山電鉄の関係者との懇談の中で聞いた中では貴志川線沿いにある三つの神社は全国からお客さんを呼び込める力のある神社で観光資源になるので、これを集客のポイントとする考えがあることでした。発足当初は、「いちご電車」、「おもちゃ電車」、そして「たま電車」の考えは恐らくはありませんでした。白紙の状態でスタートして、懸命な沿線の方との対話活動の中から、現在のような楽しい取り組みに発展しているのです。

 地域活性化の素晴らしい取り組みがここで実現しています。これが和歌山県の地域力の代表的事例だと思います。集まった人の笑顔を見ていると「貴志川線はもう大丈夫」、そう確信しました。
 楽しい場所には人が集まります。楽しい電車にはお客さんが乗り込みます。楽しい地域は元気になります。これが地域力なのです。
 皆さんも是非とも和歌山電鉄貴志川線に乗ってみて下さい。楽しい気分になることは間違いありません。

【お墓参り】
 お彼岸。お墓参りに行ってきました。両親のおじいさんとおばあさんが眠るお墓は、最も近い先祖がいる場所です。敬うと気持ちとこの世で活動させてもらっている感謝の気持ちで毎回接しています。本来は毎月のように、この世の報告をしたいところですが、新年とお彼岸、お盆などに限られていることを残念に思っています。
 これまでの感謝の気持ちと平成21年の活動の成果を伝えました。お墓の中から微笑んでくれているようでした。
3/20(金)「年度末の整理」
 この三連休はお彼岸入りで、お墓参りの人も多いと思います。この時期は先祖への感謝と一番身近な先祖である両親に感謝すべき時期だと思います。私は明日お墓参りに行く予定です。
【仕事】
 ところで仕事に関しての相談があります。おひとりは40歳の方で、今まで勤めていた会社が存続しなくなったことから次の職場を探し始めました。この時期は4月からの新規採用が決まっている会社が大半であり、3月は仕事を探すには最も難しい時期だと思います。
 加えて企業防衛と消費動向を見定めていることから企業は人件費を抑制する方向にありますから、余計に難しい状況になっています。本人からは採用現場と営業の経験はないので事務職希望の条件があり、やや厳しい状況になっています。

 もうひとりが来春学校を卒業する学生です。来春の就職戦線も厳しいところで企業の採用枠は狭められていて、特に地元和歌山市での就職は簡単ではありません。もう来年に向けたスタートが切られています。

【卒業式】
 卒業式を終えた講師の先生から連絡をいただきました。無事式を終えてホッとした時間を過ごしているようです。初めての教師生活の一年を終えて、初めての卒業生を送り出し教師らしくなっているようです。卒業式の感想は「今どきの卒業式」だそうです。つまり私達の時代とは全く違い「旅立ちの日に」などの新しい卒業式の曲が演奏され、「蛍の光」などの定番の曲は演奏されなくなっているようです。

 このことは、定番だと思っていることが決して定番でなかったことを示しています。やがて「今どきの卒業式」が古い時代のものになり、また新しいスタイルの卒業式に変化していくのです。結局、自分が体験したものを定番だと思っているだけで、それがどの時代でも受け入れられるものではないのです。思い返すと、私の時代でも「仰げば尊し」は定番ではなくなっていて、古い時代の卒業式の曲になっていました。あの時代は「蛍の光」や「贈る言葉」などでしたが、それらの曲が今卒業式で演奏されることは少ないと思います。今年旅立った卒業生が「旅立ちの日に」を胸に抱えて新しい社会を築いてくれることを期待しています。

【年度末の整理】
 年度末を控えています。平成20年度に関する整理が必要な時期になっています。平成20年度の政務調査費も確定させるために領収証の分類と整理を行いました。旅費が伴うものに関しては政務調査報告書も仕上げています。いよいよ一年の活動の決算期です。

【WBC】
ワールド・ベースボール・クラシックが盛り上がっています。今日は日本対韓国の試合がありました。日本が勝ち両国が準決勝に駒を進めました。日本は第一次予選から苦戦が続いていますが、日本中の人に、日本チームが世界に立ち向かっている勇気と元気と与えてくれています。朝早いテレビ中継でも観ている人が多くいますし、昼間の中継では休憩時間にテレビ観戦の人が多くいます。

 それにしても日本チームは素晴らしい戦いをしてくれています。メジャーリーグに所属している日本人選手がチームを引っ張ってくれているように感じます。世界最高峰のリーグで戦っている経験がWBCでも活かされています。もし国内リーグを経験している選手だけであれば、世界を舞台に優勝することは敵わないのではないでしょうか。サッカーも、選手達が世界のリーグに飛び出してワールドカップでも戦える実力になっています。野球も世界を目指す選手達がメジャーリーグに飛び出したことで、日本野球が世界に通用するまでレベルを高めてくれています。世界レベルを経験した選手の力強さを感じます。

 いよいよ準決勝と決勝選を残すだけになりました。ここまで勝ち残って来たのですから、何としても優勝し、日本だけが可能な二連覇を勝ち取って欲しいものです。
 
 3/19(木)「県議会閉会」
 【県議会閉会】
 平成21年3月県議会定例会が終えました。最終日の今日は討論と採決、意見書と人事案件などか採決されました。平成21年度予算案を含む条例案はすべて可決されました。私も予算案を初めとする全議案に賛成いたしました。公共投資と行財政改革を両立させた、現時点で考え得る最善の予算案だと考えたからです。お金がないから経済対策をしないのではなくて、財政が厳しい中でも公共投資によって県経済の活性化を試みる方向性を示していますから、新年度の積極予算は評価できるものだと考えています。

 また「議会の議員の報酬の特例に関する条例の一部を改正する条例」が議員提出議案として出され可決されました。これは議員歳費をカットすることを定めたものです。
 意見書は「北朝鮮らよる日本人拉致問題解決のため経済制裁の延長などを求める意見書」は一部議員の退席がありましたが、賛成多数で可決されました。
 人事案件は副知事として下宏氏の選任同意が提案されました。全議員賛成で下宏氏が新しい副知事として同意されました。新年度の4月1日から下宏副知事が誕生することになりました。
 以上の議案などが可決され県議会定例会を終えました。今回は公共投資を組んだ積極予算議会の色合いがありました。まず経済対策が最重要課題だと明確に位置づけています。新年度の県内事業に弾みをつけたいものです。

 ところで自動車、電機、電力などの春闘の結果が報じられています。ベースアップのゼロ回答や年間賞与の下げ幅が厳しかったりと、新年度の所得が実質目減りする状況になりました。可処分所得の上げ幅が見込めない事態になり、消費を冷やす懸念があります。只でさえ弱いわが国の内需なのに、消費マインドを冷やしこむ効果のある賃金据え置きは、さらに内需を落ち込ませるような気がしています。モノが売れないのは消費者がお金を使わないからです。お金を使わないのは所得が落ちている、または将来の所得増加が見込めないからです。現状においてお金があるか、将来の所得増加の展望があることが経済マインドとして必要です。消費者の投資意欲を萎ませてしまう春闘結果が、この後の内需拡大施策に影を落とさなければ良いのですが。
 何となく、公共投資による景気刺激策と、実質賃下げのような賃金抑制策が同居する不思議な経済対策が執り行われています。ロケット弾のような弾みが感じられない感じがあります。

【会派会合】
 昼間は会派会合を開催しました。議案への賛否確認や議員報酬カットや人事案件に関しての意思統一を図りました。また会派としての台湾への視察研修会を来週実施するため、行程の確認も併せて行いました。行程は3月24日から26日までの三日間。日本の技術が取り入れられている台北と高雄を結ぶ新幹線や高雄の港湾の視察、少数民族との懇談などを計画しています。
また同じ会派の玉置公良県会議員が今日付けで辞職することになりました。ご指導いただきありがとうございました。

【新エネルギー】
 水素エネルギー活用や再生エネルギーの取り組みに関しての打ち合わせを行いました。水素エネルギーは自動車の開発計画などで注目を集めていますが、家庭用として使用できるようなところまで技術は進歩しています。技術面で競争力のあるものは沢山ありますが、市場に投入して売れるものはそれ程多くありません。つまり技術力はあるけれども知力とも呼べる知の付与がされていないものが多くあると言うことです。どれだけ優れた技術や発明でも、投資家が関心を持ってくれないと世に出せません。販路開拓をしてくれる組織が存在しないと世に出ることは敵いません。

 技術に知が付加されることで技術品は商品となります。弱いところを補う組織、またしはチーム編成によって和歌山県内の地場産業の応援をしたいものです。同時に新エネルギーの取り組みを全国一にすることで和歌山県がグリーン産業の先進県であり、グリーンワーカーによる雇用対策も進んでいる県を目指したいものです。大都市ではなくて適正規模の市町村を抱えている和歌山県だからこそ、壮大なグリーン産業の実験ができるのです。

【その他】
 JR和歌山駅前再開発事業について、和歌山市直川用地への企業について、雇用問題について、和歌山レオクラブによる「こばと学園運動会」などに関しての打ち合わせを行いました。
 3/18(水)「ビジネスデザイン」
 【陸上大会】
 県議会前に国体に向けた陸上競技開催に関しての打ち合わせを行いました。陸上競技は種目が多く、和歌山県二順目国体で優勝を目指すためには、今から強化体制を整えておく必要があります。競技場の改修、選手の強化体制、資金面での支援など取り組むべき課題は多いのですが、一歩ずつ着実に進めなければなりません。本日は和歌山県陸上連盟理事長とお話しする機会があり、国体に向けた今後の課題も認識できました。競技を強化するためには熱意と資金は不可欠なものなのです。

【県議会】
 平成21年3月県議会定例会も今日を含めて残り二日間となりました。今日の議会では知事から副知事の人事案件が提案されました。副知事の人事案件は現新宮商工会議所の下宏氏とするものです。明日の最終日に投票により採決されることになっています。その他、請願の取り扱いや議員定数の検討などを話し合いました。
 
【地域スポーツ】
 各府県、各地域でスポーツによる地域づくりの取り組みがあります。和歌山県内でプロスポーツに関するものだけを取り上げると、野球では関西独立リーグに参画する紀州レンジャーズがあり、サッカーではJリーグを目指しているチームも発足して活動を開始しています。
 どちらも大きな視点で捉えると、プロスポーツによって地域力を高めようとする取り組みです。旅立っていますが課題は資金力です。厳しい経済状況にありますから企業スポンサーに苦戦しています。和歌山県には只でさえ上場企業が少ない上に、厳しい経済環境にあるため地域スポーツ支援まで対応できないのが現状なのです。
 厳しい経済環境の今を乗り越えて、地域スポーツによる地域力を身につけられるようにどちらも頑張りたいものです。そんなことを話し合いました。

【シャンソンコンサート】
 和歌山巴里祭チャリティシャンソンフェスティバルに関してと、今年4月開催のシャンソンコンサートに関する話し合いを行いました。プログラム作成や広報活動についての意見交換となりました。

【風力発電】
 昨日に引き続いて和歌山県内の風力発電に関して話し合いました。和歌山県に立地している風力発電設備は相当基あり、和歌山県の景観を台無しにしているという意見です。景観条例が施行されているのだから、今後の設置計画に規制をかけられないかと言うものです。地域にとって小規模な風力発電が存在していてもエネルギーの自立にならないこと、景観が損なわれること、生活者の意見が取り入れられないことなどから、景観条例に基づいた規制を厳しくして欲しいと言うものでした。営業の自由と恵まれて環境の中で生活をする権利との兼ね合いになるかと思いますが、営業の自由の権利を規制してまでの不利益を、地域の皆さんが受けているのかどうかの判断となります。大切な経済活動の権利である営業活動の自由を規制するのはやや厳しいような気がします。

【資金融資】
 中小企業向けの緊急経済対策として資金融資に関しての打ち合わせを行いました。年度末を控えて資金繰りに困っている経営者の方からの相談に応じました。資金繰りの相談が本当に多く、県内経済環境の厳しさを実感しています。

【看過できない問題】
 家庭内暴力、子どもの虐待などの深刻な問題に関して専門家と意見交換を行いました。これらの問題は看過できない問題ですから早期に適切な対応が必要です。外からは判らない問題もあり、多くの人の協力をいただいて初めて解決できることなのです。早急に着手することにしています。
 
【ビジネスデザイン】
 ユニバーサルデザインの第一人者能登左知さんが東京から和歌山市に来てくれたので、お誘いを受け講演を聞かせていただきました。能登さんの話は分かりやすくて実務に即したものなので実戦で役立ちます。以下感想を含めて記します。

 ビジネスデザインとは業を興すためのデザインのことで、他人の心を動かす情報の伝達とも言えるものです。単にきれいだとか色遣いが良いなどではビジネスにはならない、つまり相手に訴える力がないとビジネスデザインとはならないのです。芸術的なデザインはそのデザインが売れたらそれで良いのですが、ビジネスデザインではデザインではなくてその商品が売れる必要があるのです。

 そのために必要な要素は三つです。ひとつ、事業構築の仲間づくり。これは簡単です。一人では何の事業も興せません。
 ふたつ、資金調達の相手先の説得。これは自分を売り込むのではなくて相手が欲しい情報をプレゼンテーションする必要があります。つまり貸した資金を返せる根拠、何時までにどれだけの利息を付けて返してくれるのかなどを訴えて説得しなければならないのです。これも相手を説得することですからビジネスデザインです。
 みっつ、ターゲットに向けた販路開拓。例えば「B To B’」のビジネスと「B To C」のビジネスでは訴えるポイントが違います。「B To B’」の場合だと、B’がCに売り込むためのポイントを示してあげる必要があるのです。ビジネスデザインも違って当然です。

 これらを達成することで事業が具体化し、事業が具体化することで確実に事業を推進させてくれます。逆に、事業が具体化されていなければ何も進展しないのです。企画書がない、資金計画がない、事業計画がないでは、どれだけ言葉で良いことを話しても何一つ進展しないのは確実です。口先だけの計画に資金の支援をしてくれる人は、恐らく滅多にいないと思います。
 そして仲間づくり、資金調達、販路開拓に共通する普遍的なことがあります。それは人と人とがつながるものが一番強いということです。つまり信頼できる人から信頼できる人を紹介してもらうことが一番なのです。但し気をつけることがあります。相手に甘え過ぎると逃げられることです。

 ビジネスでは自分の持っている知識だけでは成功しません。自分の考えを拡げる必要があり、そのためには専門書を読む、資料を当たる、人と会うなどの行動が必要です。自分の知識の領域を増やして幅を広げることで、そこから生み出される自分オリジナルのものが見つかるのです。
 もしかしたらビジネスデザインとは、自分を新しくデザインすることなのかも知れません。

【ライオンズクラブ理事会】
 和歌山ゴールドライオンズクラブ理事会に出席しました。次回例会の議題などに関して話し合いました。私からは「児童ポルノ抑制」に関する署名活動への協力について提案し、理事会で承認をいただきました。また和歌山レオクラブによる「こばと学園運動会」への応援依頼も併せて行いました。
 3/17(火)「文化支援」
 【風力発電】
 和歌山県内にある風力発電に関しての意見をいただきました。紀伊半島の真ん中辺りで生活している方からの意見です。「最近、和歌山県内に風力発電が増えています。私の住む町にも新しい建設計画があると聞いています。今でも由良町や日高町には沢山の風力発電が立ち並んでいて不気味なのです。北側と南側の地域に風力発電があるため、これらに挟まれて生活していますが、景観が台無しですし見慣れない光景は不気味に思います。和歌山県は恵まれた自然に囲まれた観光県だと思っていましたが、県がこれほど多くの風力発電の設置を認めていることは、観光や景観よりも事業者を優先させていることを証明しています。和歌山県に住んでいる一人として、私たちの生活環境と景観を犠牲にしている風力発電建設は残念に思っています。生活者の意見を聞く機会がなく風力発電の建設が進展していることを危惧しています。子どもたちに和歌山県の景観を伝えられないことが残念です」というものでした。

 つまり知らないうちに風力発電が建設されていて、しかもずっと以前から存在している景観を台無しにしていることが残念だという意見です。
 和歌山県には景観条例が制定されました。世界文化遺産地域を核として、紀伊半島の景観を保全仕様とする目的です。工作物には高さ規制が設定されていますから、景観を台無しにするような工作物の設置申請に際しては、今後、県が審査することになります。景観保全と事業者の利益を考量することになると思います。新しい権利の概念である環境権と守るべき価値である営業権の権利をどう調整させるのか、県の裁量の見せ所です。一般論では方程式を決められませんから、実際の建設計画に対して個別具体的に判断することになると思います。
 依頼者の皆さんは風力発電と景観に関して勉強会を開催する予定もあるそうなので、意見を確認したいと考えています。良い景観の中で生活する権利も新しい人権になるのかどうかは、これからの判断になります。

【文化支援】
 地域としての底力を図る材料のひとつに文化の支援があります。地域がどれだけ文化活動への理解があり、それを支援する気持ちを持っているのか、そこから文化の成熟度が図れます。例えば和歌浦の歴史を守り次の世代に継承する活動に関して、例えば芸術であるフラメンコの支援についてなどは、地域の関心度と理解度が試されると思います。

 そして文化活動には資金力が伴います。文化とお金を直接結びつけるのは露骨ですが、資金があることで文化活動は花開きます。もし文化活動に理解がなければ、歴史上の優れた芸術や音楽などの創作はこの世に現れなかったことでしょう。芸術や音楽などの創作活動を支援してくれた人や権力がいたからこそ、天才たちが生み出した作品は現在に残っています。経済活動だけでは文化は生まれないのです。

 和歌山県は残された歴史があります。大和の地から紀伊の国へと行幸で起こしになった一行は、和歌浦で遭遇した海の景色に感動したと、歴史を知り想像力を働かせたら浮かんでいます。そんな和歌浦の景色は今も私たちの故郷に残されているのです。
 江戸時代に建立された建造物を現代に復元させることは、古人たちの時代の景観と思いを蘇らせることになります。そして文献で残されているだけの建造物を実際の形にすることで歴史を取り戻すことにもなるのです。
 そんな歴史に残るような壮大な計画が和歌浦にあります。妹背山海禅院徳川期伽藍復興事業がそれです。

 計画しているのは妹背山護持顕彰会の松本恵昌さんを初めとする発起人で、私もその一人として末席に名前を連ねさせてもらっています。心して置くべきは、発起人とは傍観者ではなくてこの計画を成功に導くための主宰者だと言うことです。松本さんだけが主宰者ではなくて、発起人全員が主宰者なのです。ですから、主宰者からの呼びかけがないから行動しなくても良いと考えるのは誤りで、能動的に計画が進展するように行動すべきものなのです。

 勿論、多くの皆さんの理解と協力が必要ですから、予定通りに進まないことがあります。計画が遅延するかも知れません。それは地域事情があることですからやむを得ないとしても、計画が頓挫するようなことがあっては駄目なのです。和歌山県の歴史を創ろうとしている計画が、発起人の活動が不十分だとの理由だけで遅延または暗礁に乗り上げるようなことはあってはならないのです。遅延することは恥ではありませんが、世に宣言したものなのに行動を起こさないことが恥なのです。
 第一期計画の着手時期が迫ってきています。少しゆっくりしてしまったことを反省し、和歌浦の歴史を再構築する意気込みをもって取り掛かりたいと考えています。

【児童ポルノ抑制】
 ロシアと並んで児童ポルノ冊子が氾濫しているのがわが国だそうです。先進国として、この分野での国際的評価は相当低い地位にあると聞きました。アメリカからも児童ポルノの氾濫について忠告された経緯もあるようで、この野放し状態を何とかしなければならないと考え、児童ポルノ冊子や情報を規制するための署名活動が全国で開始されています。和歌山県内でも署名活動が行われようとしています。主に小学生や中学生の児童を持つ保護者が中心となって書名を集めています。
 小さなボランティアの輪が拡がりつつあり、和歌山県内で1万人の署名協力を得たいと活動しているのです。有志の皆さんと支援体制について話し合いました。

【紀州会】
 紀州会の先輩が事務所を訪ねてくれました。先週、県議会レポートを5部お渡しさせてもらったところ、「部数が少なすぎる。知り合いの皆さんに配布するから」として100部取りに来てくれたのです。本当に感謝しています。「5部くらいだったら配布してもしなくても変わらない」と言って自転車の籠に県議会レポートを積んで配布に向かってくれました。
議会活動を皆さんに知ってもらうことが活動の基本ですが、一人で配布していても限界がありますから、この協力は有り難いものです。意見交換を行いながら、和歌山県を良くするための行動を確認しました。

【こうへい】
 同級生が経営しているお好み焼き屋「こうへい」。営業開始してから10年以上が過ぎています。今日はお店に立ち寄りました。いつもと変わらない表情で元気良く迎えてくれました。ここのお好み焼きは本当に美味しいのです。何人かの人に食べてもらったところ、この味のファンになってしまいました。この味があるこの店の強みは、常連さんがいることです。午後7時に開店し、朝方の4時くらいまで営業しています。「こうへい」の夜はこれから始まるのです。頑張れ、同級生。

【卒業式】
 明日、和歌山市内の公立小学校では卒業式が挙行されます。平成20年4月に小学校の講師として採用されたMさんにとって初めて迎える卒業式です。「ドキドキしています」と連絡をいただきましたが、その声から緊張感が伝わってきます。「初めての先生としての卒業式ですね。これから数え切れない程の卒業式を迎えると思うけれど、最初の教え子の卒業式は生涯忘れることはないと思いますよ。卒業生と同じ気持ちで緊張して楽しんで下さい」と意見を述べさせていただきました。
 それぞれの立場で、それぞれの思いが交錯する卒業式。明日、和歌山市内で共演することになります。

【お礼】
 ある住宅会社の社長から連絡をいただきました。「Kさんって知っていますか。Kさんの結婚している娘さんがお父さんの紹介でと言って住宅展示場に来てくれました。建てるのであればこの会社の家が良いとお父さんが話してくれたそうなのです。音さんは仕事柄、多くの住宅会社を知っている人なのですが、その中からわが社を選択してくれたことをうれしく思っています。是非ともKさんにお礼を言っていたと伝えて下さい」と伝言を受けました。
 これはうれしい出来事でした。ひとつは気持ちの良い出来事を知ったこと。もうひとつが、この住宅会社の社長が私にこの事例を伝えてくれたことです。つまりこの社長は私がKさんから信頼されていると思ってくれたからです。信頼されていない人であれば、このような伝言をいただく筈はありません。早速、Kさんを訪ねて社長からの「お礼」を伝えました。Kさんは照れながらも喜んでくれていました。とても気持ちの良い事例と瞬間でした。

【その他】
 所得向上と内需拡大に関しての論議。運転資金の緊急融資に関しての相談。太陽光発電に関しての話し合い。海南市の地域開発計画についての話し合い。和歌山市にあるボウリング場「フェニックス」が撤退したことによる影響についての意見提起をいただきました。飲食店経営者との経済危機と飲食店のあり方についての話し合い。企業が設備投資を抑制のしている中での企業活動についての話し合い。企業の株主配当と従業員の賃金の関係についての話し合い。会社は誰のものか奥が深いものです。高校進学に際しての奨学金制度について説明を実施。公立高校に進学する予定の生徒、が経済的理由で進学を残念することのないように制度の説明をしました。
3/16(月)「文教委員会」
 【文教委員会】
 議案は委員会審査に入りました。所属する文教委員会が開かれ当初予算や教育課題に関する議論を交わしました。私の質疑の要旨は次の通りです。

 Q.行動の未然防止に関しての質問です。和歌山県内の不登校やいじめが増加傾向にあると思います。ただ平成19年度の不登校1,621人で、前年度よりも125人減少しているように改善が見られていますが、それでも多くなっています。この和歌山県内における不登校の生徒数は、平成19年度は全国でワースト8位、前年度はワースト3位ですから、改善されていると言っても全国的には高い水準にあります。

 さて不登校などの要因として考えられるのは、不安と緊張感であると教育委員会では見解を示しています。その不安と緊張感の深層をさらに追求すると、情緒的なもの、無気力、友人関係の問題に辿り着くようですが、ここが問題の本質です。つまりこれらのことは「うつ状態」や「うつ」に起因しているもので、「うつ状態」や「うつ」から不登校やいじめの問題に発展し、想定したくないケースですが自殺に至る危険性も秘めているのです。

 2006年の厚生労働省の研究事業の結果が示されています。これによると中学1年生から3年生を対象に行った結果では4人に1人が「うつ状態」、小学校4年生から6年生までノ高学年の生徒では10人に1人が「うつ状態」であるとの報告があります。これは決して看過できない問題です。

 また平成21年2月時点で、自殺者が11年連続で3万人を超えるという数字が示されています。恐らく、12年連続で3万人を超えると思われますし、経済危機から今後も自殺者が急増し、4万とも5万にも達するのではないかも言われています。先進国で日本よりも自殺者が多いのはロシア一国だけですから異常事態にあります。大人社会の惨状が、子ども達への心理的な影響も懸念されるところです。

 これらの社会の影響を学校や子どもに及ぼしてはいけませんから、小学生や中学生を対象とした「こころの健康のための教育」のあり方について確認したいと思います。
県内では心の道徳教育を実践している事例がありますか。あるとすればその成果はどんなものでしょうか。

A.不登校などの問題は、子どもたちがストレスを感じている、ストレスを溜め込んでいる状態にあることが原因だと思います。そのため子ども達への生命を尊重する道徳教育を実践しているところです。こころの教育と生命を大切にする教育は道徳と保健体育の授業を始め、全ての教育機会を通じて実践しているところです。その一環として道徳研究指定校を定めてこころの教育と生命を大切にする教育を重点的に行っていますが、その成果として、自分の存在や命の大切さが理解できたと応える生徒が多くなっているなど効果が上がっていると思っています。
 「こころの健康のための教育」に関して、各校においては道徳教育と保健体育の教育を通じて指導しています。学校という集団の中で、家庭との連携を図ることを含めて実践しているところです。「うつ状態」は自殺につながる危険性があるので、心の教育をベースとしながら、同時に専門的な対応も必要と考えています。少人数学級や特別支援教育などによって、専門家による教育と指導も行っているところです。ここで蓄積されているノウハウを県下の小中学校、高校へとつながるような教育にもつていくのが大切だと考えています。県立和歌山東高校で特別支援教育を導入していますが、その成果が上がっていますので、専門教育も広げていきたいと考えています。

Q.おっしゃる通り、道徳教育だけで「うつ状態」や、そこから発生する不登校などを防げるものではありません。教育長が答えてくれたように教育に加えて、子どもが信頼できる教師や大人に適切な援助を求める対処方法についての教育や、すでに導入されているスクールカウンセラーの配置と活用も大切です。そして、今年11月には全国大での取り組みである「いのちの電話」の総会が和歌山県内で開催されます。このような専門機関との連携が取れるような環境を整備することが大切だと思います。自殺予防教育のしくみ作りに関して、学校だけではなくて家庭と社会、そして専門機関との連携を図りながら取り組みを進めていただきたいと要望いたします。

【ペット産業】
 高齢化社会といやしの社会では、ペットを家族のように思って生活している方が増えています。成長を続けているペット産業ですが、ここでも景気の影響を受けているようです。和歌山市内でペット用品の会社がありますが、社長と懇談させてもらったところ、売上高は対前年度比20%減少を見込んでいるそうです。拡大基調にある産業ですが、影響が出始めているのです。問題なのは在庫を抱えている会社と、原材料価格が高い時期に仕入れを行って原材料を抱えている会社です。平成21年3月現在、原材料価格は低下しているのですが、高い時期に仕入れをしていたところは苦しんでいるようです。当然のことですが、当時の原材料費を現在の市場価格に転嫁させることは困難だからです。

 高い時期に原材料を仕入れしているには理由があります。ペット用品は、と言っても他の商品でも同じですが、必要な時に納品しなければ取引をしてくれなくなります。つまり市場の要請に応えられるように商品供給体制を整えておく必要があるのです。そのためどうしても在庫をある程度抱えておく必要があるのです。

 それがボディーブローのように影響しているのです。幸いこの会社がペット産業に参入したのはかなり以前のことで、季節や市場動向を把握しているので、必要以上の在庫を抱えてはいませんし原材料も持ち合わせていません。健全経営を続けていますが、それでも売り上げが低下するなど経営環境は良いとは言えない状況にあります。
 経済は現場が答えだと思います。現場で意見交換を行うことで数字からは見えないものが見えてくることがあります。
 3/15(日)「資料整理」
【資料整理】
 県議会に送り出していただいてから平成21年4月で2年になりますから早いものです。部屋が保管していた資料で溢れていたので整理しました。資料を確認しながら必要なものと不必要なものを仕分けして行くと面白いことに気づきます。当時、大切な資料だと思って保管していたものが1年も経過すると、それほど必要なものではなくなっているのです。資料とは情報媒体ですから鮮度が落ちているということでしょうか。

 情報とはその時は必要だったけれども役割を終えた後は必要なくなるものと、その時点で情報が早くて報道もされていないものだったけれど、後に公になったため資料価値が減少したものなどがあります。
 情報を得て仕事をし終えたものは不必要になりますし、新聞報道されて鮮度が落ちたものはデータベースに蓄えられていますから不必要になります。そのため大部分の資料を破棄することになりました。狭く感じていた部屋が広くなった感じがあります。また1年後には同じように狭隘になっているような気がしていますが、いまはすっきりした感じです。

【無から有】
病気になると気持ちが萎えてきます。その上悪化すると身体の自由も利かなくなってくることがあります。私たちは日常生活の中で不満を感じることがありますが、もし大病と闘っている人が近くにいるとすれば、そんな甘い考えは消え失せます。外に行くことも適わない、一人で生活できないことを思うと、自由に行動できることに感謝すべきなのです。
 仕事ができ自由に外出できることが奇跡のようなものだと思うと、怠けたり今の時間を怠惰に過ごしたりすることは出来なくなります。この瞬間も病気と闘っている人がいるのです。恵まれている立場にいる人は、その分自分に与えられた仕事を通じて社会に貢献し、誰もが過ごしやすい社会に近づくように行動すべきなのです。
 そんなことを話し合いました。話し合いは小さな第一歩ですが、無とは大きな違いがあります。無から有へとひとつの問題が転化しました。

【こころの健康のための教育】
 明日は文教委員会が開催されます。平成21年2月時点で、自殺者が11年連続で3万人を超えるという警察庁の発表がありました。さらに平成21年1月だけで自殺者は2,645人という発表もあります。このままでは12年連続で3万人を超えるペースのうえ、経済危機から今後も自殺者が急増し、4万とも5万にも達するのではないかと関係者の心配の声が聞こえてきます。このため子ども達への心理的な影響も懸念されることから委員会で取り上げたいと考えています。流れは次のようなものを考えています。
「こころの健康のための教育」について。平成19年の日本の自殺者は33,093人で平成20年も3万人を突破、11年連続して3万人を超えるという、先進国としては異常事態にあります。先進国で日本よりも自殺者が多いのはロシア一国だけですから、世界第二の経済大国の負の側面がここにあります。

 自殺に至る理由は様々だと思いますが、平成10年に初めて自殺者が3万人を超えたその前年に、金融機関が相次いで破たんしていますから、平成20年も100年に1度の金融危機が起きているため、再び増加するのではないかと危惧しています。
 これらの社会の影響を子どもに及ぼしてはいけませんから、小学生や中学生を対象とした「こころの健康のための教育」の導入を提案したいと思います。
 既にイギリスを初めとする欧米、オーストラリアやニュージーランドでは1970年代から、この教育の必要性が言われ、今ではそれらの国で小学校から「生と死の教育」や「心の健康のための教育」が導入されています。子ども達への自殺予防のための教育は参考になるものですが、わが国では全国的に見ると個別に導入している市や学校はありますが、殆ど取り組みがなされていないのです。

 わが国では世界保健機関(WHO)が提唱した9月1日を「世界自殺予防デ―」をとして定め、9月1日の「世界自殺予防デー」から始まる一週間を「自殺予防週間」と定め、
地方自治体には積極的に自殺対策に取り組むように自殺総合対策要綱で定められていて、東京都では平成20年から3月と9月を「自殺対策強化月間」として取り組みを開始しています。
 中でも杉並区では、昨年区内全ての小中学校で「命を大切にする、心を育む」公開の道徳教育と体験活動を実施しています。

 ところで自殺の多くの原因は、「うつ状態」から「うつ病」に進行することによる精神障害だと言われています。東海大学医学部の保坂隆教授が2006年に厚生労働省の研究事業を行っています。中学1年生から3年生を対象に行った結果では4人に1人が「うつ状態」であったとの報告があります。子どもの危機を感じるような数字であり、そのために、早い段階からの「子どものうつと自殺予防のための道徳教育」が必要だと思います。
3/14(土)「坂口總一郎展」
【坂口總一郎展】
 和歌浦アートキューブで和歌山県が生んだ博物学者の坂口總一郎展が開催されています。主催は坂口總一郎実行委員会で、ご子息の坂口總之輔さんも会場で来場者を迎えてくれました。南方熊楠の後継者とも言われていた坂口博士の功績を写真と資料で紹介してくれた貴重な機会でした。和歌山県知事や県教育長も来場するなど、如何に和歌山県にとって欠かせない人物であったのかが分かります。

 名前を聞いたことがありましたが、展示会を通じて偉大な博物学者であったことを知りました。追求したのはあくまでも現地入りして標本を採取して研究するスタイルで、現地を大切にして各地を訪れています。
 もうひとつ凄いのは、没後44年が経過しているにも関わらず実行委員会を組織して展示会を開催させている力です。これは研究の意志を継ぐ後輩がいまも存在していることを証明しています。私達の中で、没後44年経過した後にその生涯を伝えてくれるような後輩がいる人は存在するでしょうか。半世紀後に展示会をしてもらえる人物は極めて稀だと思います。そんな偉大な博物学者なのです。


 和歌山県は多くの偉人を排出している土地です。後輩である私達はその意思を継いでいる存在なのです。この伝統を絶やすことなく次の世紀につなげる行動を先輩達は望んでいるのです。この地で生きている私達は、先輩からの期待を背負って生きているのです。このことを忘れてはならないと感じました。
 会場で出会ったTさん、Yさんにも最近の活動の話をして聴いていただきました。心から感謝申し上げます。


【ライオンズクラブ】
 ライオンズクラブ2ゾーンガバナー諮問委員会が開催されました。ライオンズクラブの2ゾーンとは海南市、岩出市、有田市、紀の川市、橋本市、伊都郡、海草郡で活動しているライオンズクラブの拠点地域で、これらの各クラブの会長と幹事の皆さん、そして和歌山地区役員が出席しての委員会となりました。私はレオ委員をさせてもらっていることから地区委員の立場で出席いたしました。
 私からは次世代を支えてくれる和歌山レオクラブの活動の成果と下半期の活動計画を説明いたしました。今年度も残すところ3か月となっています。最後のゴールを突き抜けるまで気を緩めないで活動を行いたいと考えています。ゴール直前で気を緩めて流してゴールインするようなことだけは避けたいと考えています。地区委員の皆さんも同じ考えで、今年度の全ての行事を終えた後で慰労会を開催したいと話し合いました。

 それにしても早いものです。平成20年6月に新年度の地区役員として就任し、これから長い一年が始まると思ったのはつい先頃のように思えます。新しい人との出会いに期待と不安を持ちながら9か月が経過しました。お互い顔見知りで仲良くなり、何の違和感もなく付き合えるようになりました。これは生涯の財産です。
 今日も、ある地区委員が、「今週の月曜日、県議会で一般質問を行ったのですね。テレビで見せていただきました。家内と素敵な人だと話していたのですよ」とサービス精神一杯の言葉をいただいたように、良い関係を保てていることに感謝しています。
 地区役員になると行事や会合が多くて大変ですが、その分楽しみもあります。苦労よりも楽しみを感じながら今まで辿り着きましたが、残りの期間も楽しみながら責任を果たしたいと思っています。

【厳しさ】
 高野山在住のIさんと地域経済に関しての話し合いを行いました。高野山を訪れる観光客はいるのですが、飲食やお買い物の単価が落ちているようで、経済的には厳しい状況が続いているようです。高野山はブランドですから、高野山の名前だけで成り立っていますが、それでも経済的には厳しいようです。

 それよりも高野山の裾野に拡がる地域の方が厳しいのです。紀ノ川筋には織物のまちがありますが、トヨタ自動車の売上減少による打撃を大きく受けているようです。自動車の座席のシートを製造している会社の中には、工場の稼働が落ち込んでいるところがあります。5年前、年間の売上高が25億円あった某会社ですが、3年前には売り上げが10億円に減少し赤字決算、2年前は売り上げが8億円、1年前の売り上げは5億円で勿論赤字決算をしています。今年の決算は分かりませんが、恐らく売上は減少していると思われます。5年前に250人いた正社員は今では50人に減少していますから、相当の雇用調整も行っています。ある程度の内部留保があるとしても、それを取り壊していますから、持ち堪えるにも限界が近づいていると思います。平成21年度もこの経済状態が続くようだとキャッシュが回らないので本当に厳しくなります。

 また自動車を新車で購入した時には座席はビニールシートで覆われていますが、それを製造している会社が和歌山県内にあります。トヨタ自動車の生産減少によって、ここでも打撃を受けています。正確ではありませんが、製造ラインの稼働は6割から7割に落ちていると聞きました。このままの経済状態が続くと、和歌山県経済は本当に大変なことになります。公共投資や緊急融資では間に合わない状況になっているかも知れません。地場産業の実態に即した施策の必要性を感じます。経済対策の正解を導くためには、経営者が何を求めているのか把握しておく必要があります。経済統計だけではなく、やはり現地入りすることが大切なのです。現場感覚、現場の意見に基づいた緊急施策を検討し、長期的に発展を促すような産業施策にも同時に着手する必要性を感じます。

【近況報告】
 夜は久しぶりにIさんと会ってお互いの近況報告を交わしました。数時間でしたが、会話が弾み楽しい時間を過ごせました。緊張した時間ばかりだと緩む時がありませんから、健康上も良くない筈です。緩む時間を挟むことで締める、緩む、のバランスがとれ、仕事でも成果があがると考えています。単にお茶を飲んで話をすることが貴重な時間だったりするのです。
 3/13(金)「熊野本宮」
【お金】
 お金はどこに消えたのか。あちらこちらで聞こえてきます。中小企業会社や事業所などでは資金を融通してもらおうとしても借りることが出来ないところがあります。既に借入資金があり、不動産を担保にしている場合、これ以上借りることができないところまで来ているからです。それどころか不動産価値が下落しているため担保価値が減少し、担保割れまたは新規借り受けが困難化しています。そのため金融機関が運転資金への貸出を渋っている状況です。あちらこちらの不動産に現在の価値以上の担保が設定されていることで金融機関は貸出をしたくても出来ない状況になっていることが、資金供給が伴わない原因のひとつだそうです。

 個人も厳しい経済状態に置かれています。担保がなく信頼性も乏しい人は公的金融機関からの借り受けは困難です。生活するためには、どうしても金利が高いところに駆け込む必要があり、そのことが将来を見通せなくしているのです。立ち直るためには経済を安定させる必要がありますが、そのきっかけがなく、資金が回らなっていない個人事業主がいます。平成20年度末決算を乗り切った後の事業運営の見通しが立っていないようです。何とか明るい新年度を迎えたいものです。

【新エネルギー】
 メガソーラー発電所に関しての話し合いを実施。現在国において太陽光発電による余剰電力の買い取り価格や制度に関しての議論が交わされています。全体像が示されていないため、太陽光発電による事業化に関してはこれからの制度構築を待っている状態です。
 家庭用と公的機関に設置された太陽光発電による余剰電力は電力会社が買い取るとの報道もありますが、加えて事業用太陽光発電による発生電力も、電力会社による買い取りが検討されているとの報道もあります。それらが事実かどうか分かりませんが、太陽光発電の事業化に弾みがつく可能性がありますし、そうであれば自然環境に恵まれた和歌山県が名乗りを挙げなければ環境立県の名折れです。関西では堺市に続く都市として和歌山県が候補地になって欲しいものです。

【熊野本宮】
 熊野本宮大社前にあるのが「からす屋」です。からす屋の松本社長と懇談する機会を得ました。松本社長は生まれ故郷の本宮を心から愛していて、観光のまちとして栄える方策を提案しています。国道311号線を熊野本宮に続く観光ロードとしての整備が必要なこと、本宮町が田辺市と合併して4年が経過していますが、田辺市の外れとなっている熊野本宮の過疎化対策が進んでいないことなどの課題について田辺市や県に提案しています。
 合併する時には、合併後の田辺市のあり方の青写真があった筈です。しかし4年が経過していますが、青写真が進展している様はないようです。今では過疎が進んでいる学校では生徒数は先生の数よりも少ないところもあるそうです。学校として機能していませんし、子どもの将来にとっても損失です。

 この県のあり方、田辺市のあり方、熊野地域の将来について政治家は示してくれないので将来展望が描けていないとの指摘があり、将来象を描けていないため現在の生活に厳しさを感じているのです。現在の困難に耐えられるのは明日の展望があるからです。それがないと明日に立ち向かうことが厳しいと思うのです。明るい明日がある、そう思える地域でありたいものです。

 人と会うことは勉強になります。人と会って話をすることが勉強になります。これは何歳になっても変わらない真実です。生涯学習とは一人で学ぶ意味もありますが、人と会い続けることが生涯勉強なのです。ですから人や社会から要請を受けた公職があれば、引き受けて新しい出会いを求める方が良いのです。
 松本社長は熊野本宮大社前で参拝のお客さんや観光のお客さんを一年365日、毎日お迎えしています。最高の場所でお客さんと出会って会話をしているのです。毎日が学習しているので何歳になっても同じ場所に留まっていないのです。
 ところで熊野本宮でお客さんが少ないのは毎年同じ2月、6月、12月です。この時期、観光施設は苦戦していますが、これからお客さんの入りが多くなる春本番を迎えることになります。

【期待感】
 厳しい、苦しいなどの言葉を続けていると本当に苦しくなります。ですから未来を創る役割のあるリーダーは、期待を持たせてくれる人が条件です。今の社会や生活が厳しくても、きっと訪れる良い日本を創るための目標を示してくれるのがリーダーです。何人かのリーダーに共通しているのは、例えば30年後に素晴らしい国になっている日本ですが、その姿を見通して描け、語れる人がリーダーなのです。
 リーダーは期待感を持たせてくれる人のことを言います。
3/12(木)「斎藤一人さん」 
【来客】
 県議会定例会の一般質問を聞いた方が訪ねて来てくれ、太陽光発電の設置に関しての提案をいただきました。和歌山県の恵まれた環境からして太陽光発電の適地であることから推進して欲しいとの依頼です。知事の答弁からは推進なのか否定的なのか良く分からなかったのですが、障害があったとしても推進して欲しいとのことでした。何人かの方から太陽光発電推進の依頼を受けています。

【請負】
 和歌山県内で塗装の仕事を請け負っている会社から、依頼元の会社から高圧的な態度を受けているので、仕事以前の問題で困っているとの相談がありました。ただ人の問題は主観が入っていますから、具体的に被害を受けている事例を聞かないと対応が難しいのです。
 態度が悪いだとか言葉遣いが良くないなどの理由でもう一方を牽制する訳にはいかないのです。問題になっている個所を絞り込んで問題解決に向かう必要があると考えています。
 勿論、偽装や契約違反などの問題が発生しているとすれば、対応しなければならんいのは言うまでもありません。

【デザイン】
 お茶のペットボトルを製造している会社から、ペットボトルのデザインに関する問い合わせがありました。お茶のペットボトルは競合が多いため、和歌山県内の製造元が勝ち抜くのは至難の業です。味が良いのは当然のことデザインによって消費者の好みとイメージが左右されます。味以外の部分、デザインやペットボトルの形などで消費者の関心を引く必要がありますから、デザイン性も購入してもらうための大切な要素です。

【斎藤一人さん】
 斎藤一人さんが和歌山市に来てくれました。和歌山県民文化会館で講演をしてくれたのです。斎藤一人さんはメディアや雑誌には滅多に登場しませんから、直接話を伺える機会を得られただけでも、ついているのです。
 斎藤一人さんの話は期待以上の素晴らしいものでした。話を聞いていると人としての生き方はシンプルで、難しく考えないことが最も大切であるかのような気がしました。勿論、斎藤一人さんは苦労した中で身につけた人生哲学だと思いますから、何の努力も苦労もしないで真似をしても同じようになれるものではありません。しかし聴く人にやる気を持たせてくれたことに感謝しています。以下、斎藤一人さんの講演から私的に解釈をしたものを紹介いたします。全ては個人的な見解ですから、斎藤一人さんの発した言葉でも考え方でもないことを記しておきます。

・幸せのつかみ方
 幸せの次に幸せが来るものです。一般的に幸せの次は不幸せがやってきて、最終的には誰もが公平な人生が与えられていると思いますが実はそうではありません。幸せを感じている人の元には次も幸せが、その次も幸せが訪れてくれます。幸せのつかみ方とは、幸せな気持ちで過ごすことでそれ以外にありません。絶対に不幸せがやってくると思ってはいけないのです。今幸せであるならば、この次も幸せに違いないのです。

 ところで不平と不満から幸せは絶対に生まれません。では希望から幸せが生まれるかと言うとそうでもないのです。希望とは現在が恵まれていない環境にいることを表しています。明るい希望は持つべきですが、今の環境が期待通りではないので状況変化が起きることに希望を持っていても好転しません。何故なら、その希望は現状に対する不満だからです。不満から幸せが生まれない定義がありますから、不満の裏返しの希望からは幸せは生まれないのです。

 それから牽引の法則というものがあります。自分が強く思ったことが自分のアイデアとして誕生しないことがあります。それでも心配することはありません。社会のために良いと強く思っていることは誰かの頭で閃いてこの世に誕生してきます。強く思い続けていると、それが巡って強く思っている自分のところにやってきます。つまり他人によって発見、発明されたものでも、強い思いのある人のところに引き寄せられてきますから心配はいりません。強く思うとそれを誰かが持って来てくれるのです。
 直感とは神様の領域のものです。神様がくれたものは直すのではなくて活かす必要があります。大抵の直感は正しいものですから、迷った時には直感を信じて行動すれば良いのです。

・成功の仕方
 成功とはどれだけ人を助けたか、のことです。あなたが助けた人が何人いるのかが大事なのです。ですから成功とは助けた人の数のことなのです。人助けもしないで世の中を上手く渡ろうとしてもそうはいきません。
 ところが人の足を引っ張ったり、蹴落とそうとする人がいます。その結果、一見成功と思われる富が入る可能性もありますが、それは成功ではありません。何故なら成功の定義は人助けのことですから、人を蹴落す行為そのものが成功ではないからです。人に嫌われたらそれは成功ではないのです。

 ですから人に好かれる人であることが成功です。誰でも一緒にいて楽しい人、好感が持てる人と一緒にいたいと思います。嫌いな人と一緒にいて楽しいと思う人はそれほど多くいない筈です。自分が嫌いな人と会いたくないように、もし自分が相手に取って嫌いな存在であれば人は立ち寄って来ません。相手も自分と一緒にいても楽しくないから遠ざかるのは当然なのです。

 人から会いたくないと思われる人になったら、それだけで成功ではないのです。成功の仕方は簡単です。出来るだけ多くの人助けをすれば良いのです。そして人助けとは、人に喜ばれることをすれば良いのです。
 100年に一度の経済危機はこの後6年は続くそうです。では経済危機の中ですべきことは何なのでしょうか。この期間は、儲けようとしないで人に喜ばれることを実践していれば良いのです。人に喜ばれる行為を続けていると、経済危機が過ぎ去った後に良いことが訪れてくれます。

・病気の治し方
 命を分解してみると、人は一度は叩かれるとなります。病気になると痛みを伴う理由があります。人は痛みを感じないと生活態度の改善をしないからです。病気になるのは自分に要因があります。悩みやストレス、バランスの悪い食生活、嗜好品の摂取などが病気の要因となり、それらを続けていると健康な人でも病気になります。ですから食べ物と考え方を変えると奇跡が起こります。

 悩むと命が縮まりますから悩まないことです。悩みがなければ悩まないと思いますが、悩みが離れない時には、悩みと命を天秤にかけましょう。その結果、命>悩みであれば、悩むことを中断することです。それが命を長持ちさせてくれます。悩みは突然やってきて、突然去って行きます。そんなものに悩む時間は勿体ないのです。しかも命を縮めることになりますから、命の大切さを思って悩まないことです。その方法は簡単です。そんな時には、人間っていいなぁと思うことです。背伸びをして人間っていいなぁと思うだけでその瞬間、悩みはなくなります。

・地獄
 子どもの頃、地獄の怖さで寝つきが悪い経験がある人は多いと思います。針の山や血の池などを想像しますが、本当に地獄とは次のような風景です。極めてシンプルで、寒くて暗くて匂いのあるところです。そんな所には一時もいたくないと思います。そこにいたくないと思う場所が地獄なのです。
 ところで地獄に行くための簡単な方法があります。この世で罪にならないけれどもあの世では罪になる行為をすれば良いのです。この世では罪ではないけれど、あの世ではたったひとつ罪になるもの、それは無関心です。無関心でいることが地獄に行くための簡単な方法です。
 無関心とは、自分に関係がないと思っていることには何の行動も起こさないことです。
子どもが倒れているのに助けないこと、ゴミが落ちているのに拾わないことなどが代表例として挙げられます。
 もっとあります。高齢者施設が近所に出来る計画があった場合、自分には関係がないといって反対することも無関心な行為です。

 万引きも無関心な行為です。万引きをしても軽犯罪なので罪は軽いと思うのはこの世のことで、万引きも無関心ですから地獄行きの最も手っ取り早い方法なのです。店頭にある商品を盗むということは、そのお店の生活を奪うことです。その商品を売って生活している家庭がいます。その売ったお金で子どもを学校に行かせています。その売ったお金で食事をしています。その売ったお金で病院に行っているかも知れないのです。そんな生活の手段を、他人が万引きという無関心な行為で奪っているのです。人の幸せを無関心で奪う行為は絶対的に罪なのです。
 飲酒運転も無関心です。他人の命を奪う危険性があります。他人の命を奪うと、その家族を悲しみに陥れます。そして自分の家族も悲しみの渦の中に落としてしまいます。他人の命や家族、自分の家族のことを考えない無関心な行為が飲酒運転なのです。自分だけで済むような問題ではないのです。

 でも天国に行く方法があります。それは人に教わった良いことは誰から話をして伝えることです。生きる勇気を与えてくれた本を誰かに紹介することです。幸せを誰かに伝えることが天国に行くために必要な行為です。
 中には人に教わった幸せの秘訣を自分で止めてしまう人がいます。幸せを人に伝えないで全て自分のものにしようとする人のことです。幸せはドミノ倒しのようなもので、人に伝えていかないと幸せの連鎖が生まれませんから、社会全体が幸せにならないのです。誰かがドミノを止めてしまったら、幸せの連鎖が途絶えてしまいます。自分が誰かを幸せにすることが難しいのであれば、せめて人から教わったことを誰かに伝えることや感動した本を誰かに勧めるべきなのです。こんな簡単なことが出来ないでどうして天国にいけるのでしょうか。人は出来ることを、やらなくてはならないのです。
 もし無関心な人が誰でも天国に行けるとしたら、天国も幸せな世界ではなくなります。天国への入口は針の穴よりも狭いのです。マザーテレサが言ったように、愛の反対は無関心なのですから、無関心な人が愛の溢れる天国に行けることはないのです。

・そうだよね。わかるよ。
 人の話は良く聞くことです。人は自分が話をしたがるもので他人の話を聞ける人は少ないのです。相談事を受けた時に、「あなたの気持ちはわからない」と答えると、それまでです。相手が泣き崩れている様子と接したら、お腹が空いている様子と接したら、自分が体験していないことでも本質は判る筈です。ですから相談を受けた時には、相手の話をよく聞いて「そうだよね。わかるよ」の言葉を使うべきなのです。自分の意見を述べるのはその後で十分なのです。
 相手の態度や意見を聞いても「わからない」と答えるのではあれば、地獄でわからせてくれることになります。
また「信じているよ」の言葉が相手に勇気を与えてくれます。不安視するよりも信じる方が結果は良いのに決まっています。

・おまけ
 困った時には「もしもし地獄」の話と比較すると、いま直面している出来事は決して辛くないと思えます。「もしもし地獄」とは寝ることが許されない地獄のことです。眠くなってくると「もしもし」と肩を叩かれて起こされます。眠るために走って逃げても、眠りかけたら「もしもし」と起こされるのです。地獄ですから永遠に眠ることは許されません。眠れない世界を思うと、いま困難な事態に遭遇していたとしても辛いことはありません。
辛い時には「もしもし地獄」のことを思い出し、比較して笑うことが出来たら、それだけでオッケーなのです。もう困難から脱し始めています。
楽しい生き方をしている人は楽しいことを考えています。心配性な人は心配ばかりしています。考え方次第で人生は変えられるものなのです。
 3/11(水)「一般質問最終日」
 【一般質問最終日】
 県議会定例会一般質問の最終日を迎えました。当初予算を審議する県議会も中盤となっていますが、本当に早いものです。この議会は経済政策と雇用問題の議論が多かったように思います。やはり議会は生き物で、その時、その時の課題を直接反映していることが分かります。

 ところで経済対策として外需依存型から内需拡大型への構造転換が言われています。その通りなのですが、それがなかなか難しいのです。日本社会の内需は欧米諸国と比較して弱い部分があります。それは所得に占める貯蓄割合が高いため、内需拡大のためには企業による設備投資を拡大させることが力強い拡大につながるのです。先行感が良くない中、企業は手持ち資金を確保することを優先させていますし、金融機関は設備投資のための融資に関して余程の優良企業でない限り融通しないと思います。ですから設備投資を促す環境にはありません。それこそ環境対策や新エネルギーなどの新産業が動き出すなどしない限り、供給過剰な設備を有している企業は設備投資に踏切る筈はありません。

 では消費者が貯蓄を切り崩して消費に向かうことが良いことかと聞かれたら、必ずしも良いこととは言えません。アメリカ並みに、わが国も将来への備えを小さくして現在の消費に所得を振り向けたとしたら、決して明るい未来が待っているとは思いません。ますます進展する高齢化社会に対して貯蓄がないと、厳しい状況が待っていると言わざるを得ないのです。現在の経済情勢では消費よりも貯蓄が賢明です。
 口で言うほど、日本経済を内需拡大へと構造転換させることは容易ではないのです。

【会派会合】
 お昼には会派会合を開きました。議題は副知事人事と議員報酬に関してのものでした。副知事の人事案件に関しては、原副知事が今月末で総務省に戻る予定のため、後任として現新宮商工会議所の下専務理事が次の副知事に起用するという議案が議会に提案される予定です。また議員報酬に関しては厳しい県財政を鑑みて、定額報酬から3%削減の方向で進められています。
 いずれも議会定例会で諮られることになります。

【相談】
 最近の相談事はお金に関することが非常に多くなっています。それだけ経済が厳しい状況にあることを顕著に示しています。会社においては運転資金難から緊急融資の借り受けの問題と連鎖倒産を防ぐための融資の問題。

 個人では生活苦による生活保護申請や生活費の借り入れの問題があります。生活保護が増加していますし、自己破産も増えていると思います。会社経営や生活の厳しさは、過去最大級のものではないでしょうか。長年続けてきた地域に定着しているお店でも、売り上げが低下し、借入金の返済が困難になってきているところがあります。借入金が残っている場合は、原則、新規借り入れも困難な場合があり、今後の店舗経営にも影響を及ぼし始めています。そんな相談を受けました。涙ながらの訴えに対して直ぐに対応策が見つからないので、経済危機で困難に直面している人の救済方法の網の目を細かくする必要性も感じました。
 何とか持ちこたえていただき、街角の灯を消さないで欲しいものです。
 3/10(火)「壮行会」
 【一般質問】
 県議会では一般質問が継続しています。本日も四人の議員が登壇し県政の課題に関する意見交換を行いました。当初予算の議会ですから熱心な議論が続いています。

【壮行会】
 春の全国バレーボール大会に和歌山県を代表して出場する高校の壮行会に参加しました。お昼に行われた県庁前の壮行会で男子チームは開智高校、女子チームは和歌山信愛女子短期大学付属高校の二校です。開智高校は15年連続の出場、和歌山信愛女子短期大学付属高校は24回目の出場となるように、どちらも和歌山県バレーボール界の強豪高校です。

 壮行会では素晴らしい挨拶がありました。
 開智高校のキャプテンは、「相手チームがどこの高校であっても関係ありません。僕たちは僕たちのバレーボールをするだけです。頂点を目指して頑張ります。僕たちが時代を動かします」との素晴らしい挨拶でした。高校二年生で時代を動かせる機会を得たことも素晴らしいことですし、宣誓できる心構えも頼もしいものです。応援していますから、頂点を目指して活躍をお祈りしています。

 もうひとりが、和歌山信愛女子短期大学付属高校の校長先生の挨拶です。「春の全国大会は大きな大会です。でも大きな大会に出場するためには小さな大会で勝ち残ったこと、小さな練習を継続してきたことの積み重ねです。そして今回のような大きな大会に出場することで実力がアップします。和歌山県では二順目国体が近づいています。実力アップは一足飛びにはいきません。大きな大会に出場し続けてこそ実力が向上していくのです」といった内容でした。
 これも素晴らしい挨拶でした。小さな練習の積み重ねが大きな大会への出場権を勝ち得ます。最初は大きな大会に出たとしても、全国で簡単に勝てるものではありません。大きな大会に出場し続けることで全国レベルの実力が身についていきます。勿論、高校生ですから毎年選手は入れ替わります。しかし積み重なったものが伝統なのです。大きな大会に出場して伝統を築いて、それがより大きな舞台、例えば国体に出場する基礎になります。
 ですから国体出場のための式を紐解けば、小さな練習の積み重ねとなるのです。日々の練習に耐えてきた人だけが大きな舞台を踏めるのです。その体験が人生の財産になることは間違いありません。

 春のバレーボール全国大会が待っています。全国の強豪との戦いを勝ち抜いても、例え敗退したとしてもその価値には関係はありません。大会終了後、再び二校と会いたいものです。その時も、大きな大会を戦った後の素晴らしい言葉が彼らの口から飛び出してくると思います。

【打ち合わせ】
 関西の経済状況や倒産企業の影響を受けている企業への緊急融資施策などに関しての打ち合わせを行いました。その後、本年3月末を持って県庁を去られる原副知事の送別会に参加しました。副知事には大変お世話になりありがとうございました。

【その他】
 副知事の送別会終了後、タクシーに乗せていただき帰りました。このタクシーは以前乗車したことのある運転手さんで、「片桐さんですよね」と声を掛けてくれました。しかも有難いことに、「昨日、テレビを見ていたら一般質問が映っていましたよ。テレビに向かって頑張ってくれているなぁと応援していました」と意見をいただきました。更に「県議会議員は多くいますが、その中において一般質問などで頑張ってくれていることを嬉しく思います」と続けてくれました。
 見てくれている方がいることに感謝するばかりです。本日は何人かの方から昨日のテレビに映っていたのを見ましたと連絡をもらいました。皆さんに感謝しています。ありがとうございます。
 3/9(月)「一般質問」
【一般質問】
 週明けの今日も県議会定例会一般質問が行われました。今日は私も一般質問として議場に登壇させていただきました。質問は、第一項は「低炭素社会実現に向けた取り組みについて」で内容は・メガソーラー発電所の建設について・新長期総合計画に基づく新エネルギー導入への取り組みについての二点です。第二項は「雇用問題について」で、内容は・ふるさと雇用再生特別基金活用事業について・雇用創出懇談会の設置について・誘致企業と県内企業の雇用状況と県の支援体制について・来年度以降の新卒就職予定者に対する雇用対策についての四点でした。

 いずれも大切な解決すべき課題のため気を込めて質問させていただき、仁坂知事から答弁をいただきました。議会は議論の場ですから、思いと思いの戦いがなければ意味はありません。質問者は自分の考えを自分の言葉で伝えているのですから、答弁者にも自分の考えを自分の言葉で答えて欲しいものなのです。
 質疑については、後日校正をしてホームページに掲載する予定ですが、質問項目を記しておきます。

「低炭素社会実現に向けた取り組みについて」
・地球環境問題やエネルギーの確保、大災害への備えの観点からも、和歌山県が地域として新エネルギーを持っていることは生命の安全を約束するものです。和歌山県としてメガソーラー発電所の誘致に取り組むべきだと思います。
どこにどの供給規模の、どういった施設を念頭に置き、官民で抱える課題が何で、どういうマイルストーンの下に誰がどういう行動を何時までに行っていくことが適切なのか。 
例えばコスモパーク加太用地を提供するだとか、旧白浜空港跡地利用に活用するだとかの考え方もあると思います。知事の強い要望と姿勢がこの取り組みの最大の鍵を握っていますから、以上、知事の見解をお聞かせいただきました。

・新長期総合計画に基づく新エネルギー導入計画について具体的に示して欲しいと思います。新長期総合計画ではP105「3.」1行目で「太陽光発電や…利用を促進するとともに」とあるだけです。利用促進だけで積極姿勢が見られない内容になっていますから、これだけでは、とても環境先進県を名乗れないと思います。
低炭素社会実現に向けて推し進めるべき取り組みについて、企画部長に答弁をいただきました。

「雇用問題について」
・「ふるさと雇用再生特別基金活用事業」の検討段階にありますが、この事業の本質的目的は委託を受けた企業活動における新事業のための正規雇用確保に関して人件費の支援を三年間行おうとする本格的雇用対策であることです。そのためには三年間で成果を出して、その後は新規事業として自立したものに仕上げてもらう必要があります。三年後、その事業が失敗したため、正規雇用を確保したために非正規雇用の人の雇用調整を図られるようでは、この政策の意味はありません。

 そこで「ふるさと雇用再生特別基金活用事業」で何の成果を期待しているのかお示し下さい。最悪なのは今回採択した事業が、支援措置をなくした三年後に事業を止めてしまうことです。それでは一過性の対策に過ぎず、本格的な本事業の意味合いが失われます。
計画をあげてくる市町村と委託を受ける企業に求める雇用の成果は何なのか、明かにして下さい。

・公労使による雇用創出懇談会、委員会を設置するなどして、将来にわたって本格的に正規雇用を促すための対応策を講じて欲しいところですが、如何でしょうか。
 以上二点に関しては知事の答弁をいただきました。

・近年、和歌山県に進出してくれた企業の正規雇用の状況はどうなっていますか。企業誘致が正規雇用に効果があがっているのかどうかの検証結果をお示し下さい。
 それと比較して、従来からの和歌山県の地元企業の雇用動向はどうなっていますか。来年度以降の雇用に関して県からの支援体制は整えていますか。

・今年の就職活動以上に厳しさを増すと思われる来年度の新卒就職予定者に対する就労対策は今から考えておく必要があると思います。県内に留まってもらう、または県内に戻ってきてもらうための県としての雇用対策についてお聞かせ下さい。
 この点に関しては商工観光労働部長から答弁をいただきました。

 本日議会傍聴に来ていただきました皆さんには心からお礼申し上げます。そして議会終了後に感想を聞かせていただきました。
・「県議会に来て良かったです。今日のような深いレベルで議論を交わしているところを見たかったので、本当に来て良かったと思っています。次回も傍聴に来たいので連絡して下さい」。

・「低炭素社会に向けた取り組みは大賛成です。和歌山県は自然エネルギーの適地だと思っていたので、是非とも推進して下さい」。続きの話を聞かせて欲しいことと自分の意見を聴いて欲しいと依頼を受けました。

・「メガソーラーの話は凄かったですね。全国で取り組みが始まりつつありますから、環境立県和歌山としては是非とも必要ですね。質疑は聴き応えがありました」。

・「格調の高い議論だった思います。良く調べているので発言には余裕のある感じがありましたね。和歌山県がこれからどう展開させるのか楽しみです」。

・「雇用問題は経済問題であることが分かりました。経済問題を語らないで雇用問題は話せないのですね。雇用を増加させることは口で言うほど簡単なものではないですね。県の対応に期待しています」。

・「難しいテーマだったと思いますが、分かりやすく伝えてくれました。環境問題と雇用問題が大切なことだと認識しました。どちらも真剣に取り組んで欲しいと思いました」。
 以上のような感想を聞かせていただきました。皆さん、ありがとうございました。

【スポーツ振興議員連盟】
 和歌山県スポーツ振興議員連盟が開催されました。議題は二順目国体に向けた取り組みについてでした。国体関連施設の設備、競技力の向上策、開催までのスケジュールなどが議題となり意見交換を図りました。
 和歌山県にとって大事な取り組みであり、県民の皆さん全員が何らかの形で参加して盛り上げたい国体ですから、今からの準備が何よりも大切です。

【議員定数】
 県議会議員定数検討委員会に出席しました。今日が8回目の会合となりました。次回の統一地方選は二年後の平成23年4月ですから、選挙の年の一年前には新しい議員定数を定めておく必要があります。次回の検討委員会には具体的な定数削減案を各会派から案を提示することになりました。

 基本的に議員定数は人口比で各地域からの選出人数を決定します。が、地域特性に応じて変動させることも可能です。現在の県議会議員定数は46名で、ここから何人減少させるのか、減少させる選挙区はどこなのかを決める必要があります。簡単なようで決めにくい問題なのです。6月の委員会に向けて会派としての原案作成に着手したいと思います。

【ライオンズクラブガバナー諮問委員会】
 議会を終えた後、ライオンズクラブガバナー諮問委員会に出席いたしました。和歌山県北部にあるライオンズクラブの地区役員と各クラブの会長、幹事が出席の下、現在までの活動と、今後の課題について議論が交わされました。私からは和歌山レオクラブの下半期の活動報告と協力依頼をさせていただきました。

 最後に地区役員から緊急に次のような発言がありました。
「和歌山のライオンズクラブは素晴らしい活動を行っていると思っています。そこで本部から次のような話が来ています。和歌山からガバナー(大阪南部と和歌山県が所属している地区の最高責任者の呼称)を出さないかとの依頼です。和歌山からガバナーは二十数年誕生させていません。確かに地区としてガバナーを受けると仕事が増えて大変なのですが、和歌山の実力を知らしめるためには、受けることもありかなと思っています。大役を大変だから引き受けないという態度では何時まで経っても認められませんし、今以上の実力も身に付きません。更に活動のランクアップを図るためにガバナーを受けることも考えて欲しいと思います」との提案だったと思います。

 これは感動的な提案でした。良い提案をしていただけたと思います。現状の活動を継続することも大事なのですが、さらに飛躍と発展を遂げるためには、責任者であるガバナーの役職を和歌山地区として引き受ける覚悟とガバナーを支える協力体制を確立させることが、
現在の活動レベルを確実に上げてくれると考えているからです。
 和歌山でのライオンズ活動は熱心でレベルの高い活動を続けています。それを和歌山県内だけのものにしないで、広く知ってもらう広報活動も大切なのです。
 厳しい経済情勢の中、会員減少が続いている中、明日の活動への希望を感じられる意見でした。希望があるからこそ社会奉仕活動を継続させられるのです。人は気持ちで生きているのです。

【その他】
 県議会開会中のため、県議会から外出できない状態と携帯電話が取れない状態が続いています。そのため休憩時間の間に電話でできる仕事を議会と並行して行っています。昼間も電話による仕事で終わってしまいました。
 主なものは、和歌山市内の企業倒産に伴う波及を抑えるための緊急融資の問題、生活保護に関わる対応、福祉関連の申請に関する対応、環境関係の活動をしている方からの申し出への対応、厳しい経済環境下における税金の考え方についての相談、某案件の訴訟に関する対応などについて対応いたしました。身体の動きが制約されると仕事できる時間に限りがあり、対応が厳しいところです。
 
 3/8(日)「議会報告書」
 【議会報告書】
 「県議会報告読みました。ろうそくの話、感動しました」の意見をいただきました。こんな文章を書いている人と会いたいと思っていので会えて話し合えたことを喜んでいますと話してくれました。ありがとうございます。その言葉だけでこちらの方が感謝したくなります。単なる報告書では読んでから捨て去られます。それはそれで良いのですが、できたら報告書受け取った人がそれを残して欲しいと欲張りな思いがあります。残してもらうためには議会活動の列記だけでは無理だと思います。自分の場合に当てはめると、新聞記事や冊子で残しているものは、人に伝えたい言葉や感動した記事などです。何度か繰り返して読みたいものや、何年後に見返してもやはり価値があると思えるようなものを机に残しています。

 ですから自分の体験での中で、読んでくれる人にとっても大切にしてもらえるような出来事や言葉を議会報告書にコラムとして掲載することにしています。これからも読んでくれる人に役立つ議会報告書を目指したいと考えています。

【コラム】
挨拶にいったお店の方「ホームページを楽しみに読んでいます。コラムには感動しています。それにしても常に勉強ですね」との言葉をいただきました。素敵な言葉をいただき、ありがとうございます。

 特別な勉強はしていませんが、お会いさせてもらっている皆さんから勉強させてもらっています。厳しい経済環境の中、懸命に努力している経営者の皆さん。仕事を必死で探して駆け巡っている皆さん。お客さんのサービス提供に努めておられる皆さん。病気と闘っている皆さん。全ての人が先生となって私に何かを与えてくれています。話し合いの中に込められている人生のメッセージが勉強になっているのです。

 困難に直面した時の生き方、絶望的な病気を告げられた時間から現在に続く生き方など、現実で起きている全ての事柄から学ぶことができます。それらの経験を個人で保有しているだけでは社会で活かすまでは至りません。その場限りの会話で終えてしまうと誰にも伝えることは出来ません。言葉を力にするためには、発せられた言葉を書き記して第三者に伝えること作業が必要なのです。

 百年前の人の言葉に感動ではきるのは、その言葉が現在に残っているからです。外国の人の心に言葉が伝わってくるのは、文化の違いなどを理解して素晴らしい日本語に訳して伝えてくれる人がいるからです。歴史から学べるのは当時の人が出来事を文字にして記してくれているからです。

 どれだけ素晴らしい会話が交わされたとしても、言葉を発しているだけでは跡形も残りませんから力になりません。時々、お互いの意見が行き違いになることがあります。それは会議の中身を議事録として残していないからです。この先トラブルになるかも知れないと打ち合わせの途中で思うことがあります。それは誰も会議の内容を記録していない時です。大事な箇所だけでも記録して欲しいと思う場合がありますが、出来ていない場合が多いのです。
 後になって言った、言わない、の話になり、会議で確認しあった事実は消えてしまっています。それがビジネスであればその契約が成立しないことは明白です。

 言葉は残して初めて力になります。ビジネスは書類で確認できて先に進みます。相手から学ぶことが出来るのは、自分の言葉に置き換えて言葉として残しているからです。
 誰の言葉であっても、自分の価値観を付け加えて自分の言葉として身につけることが社会から、他人から学ぶことなのです。
「誰々と話し合えて感動した」、「○○さんの講演を聞いて感動した」、「今後に活かせる話し合いでした」などの成果を聞くことがありますが、直ぐに自分の言葉で記しておかないと二、三日後には感動体験は消えてなくなってしまいます。講演会の内容も覚えていないことになります。それでは現状からの進歩はありません。
 感動した話や勉強になった事柄は、自分の言葉として記録すること。これが他人から勉強させてもらっていることなのです。そうすると今度は自分として素晴らしい言葉を相手に伝えることが可能になるのです。

【お見舞い】
 先月手術した方のお見舞いに行ってきました。5年間、検診を受けていなかった期間に病気が進行していたのです。幸い手術は成功して元気になっていましたが、病名を告げられた時のショックは相当の精神的負担だったようです。病気に打ち勝つためには強い精神力が必要だと感じました。見えない病気との闘いは、社会から遅れていると感じる気持ちなどの孤独との戦いです。自分の周囲の世界が遠くなるような気持ちとも闘わなければならないのです。
 でも良かった。体力と精神力で病気に打ち勝って退院も見えてきました。あと暫く疲れを癒して下さい。

【詩仙】
 和歌山市内にある中華料理店の「詩仙」。いつも美味しくいただいています。研究熱心なご主人さんの料理は身食べる人の健康を考えてくれていますからし身体に良いのです。
自分では中華迷人と言っていますが、本当は正真正銘の中華名人なのです。名人とは現状に満足しているのではなくて、常に勉強や研究をして向上している人のことだと私は思っていますから、詩仙のオーナーはやはり名人なのです。

【雇用】
 市内の経営者の言葉。「雇用を守るのが経営者の役割です。大企業がそれを果たせないでいることは残念なことです」。企業の社会的責任のひとつに従業員とその家族を守ることがあります。苦しくても雇用を守ることを最優先させている経営者が和歌山市内にいることを心強く思いました。

【写真展】
 三田フォトクラブによる写真展が開催されました。毎年、この時期に一年間の撮影活動の成果となる写真作品を発表しています。展示している二点の作品の陰には多くの作品があります。展示会に出展するためには作品の量が必要なのです。ある程度の作品量がなければ良い質の作品は生まれません。今日の写真展の陰にはそれを支えていながら見られることのない数多くの写真作品があると思うと、選りすぐりの作品に引きつけられます。

 早いもので今回は9回目の開催となっています。平成22年は10回目目の開催となります。「10年も続けられると思っていなかった」と会員の方が話してくれましたが、継続したことによる作品の力を感じました。記念すべき10周年に向けて、明日から毎月の写真撮影会を続けることになっています。継続することに意味があるのです。

【ご縁】
 ご縁とは不思議なもので、久しぶりに会話の中に登場した人物と偶然出会ったり連絡が入ったりすることがあります。そんなご縁がありました。
 話し合いの中に登場した人から電話がありました。「お久しぶりです」の弾んだ声で最近の仕事について話してくれました。仕事がないと叫ばれている中において、仕事があり忙しいことは喜ぶべきなのかも知れません。労使間での話し合いや道路事情についてのお話をいただき回答しました。

 また先日、久しぶりに会った人からも連絡をいただきました。「あの場所で出会ったのは何かのご縁だと思って連絡しました。このつながりを大切にしたいものですね」と話してくれましたが、その通りで何もない偶然はありません。
偶然に見える必然とも言えるご縁は大切にしなければなりません。ご縁を大切しないところには幸運は循環してこないのです。幸運は人が運んで来てくれるものですから、人を大切に、先祖を大切に、そして全てのご縁を大切にしなければならないのです。
 ふたつのご縁をいただいたことに感謝し、これからどんな展開が待っているのかを楽しみにしています。
  3/7(土)「チャーターナイト」
【朝会】
 朝から懇談の時間を取りました。テーマは日本経済の現状と打開策についてでした。金融対策と公共投資の両立を図ることが、現在の閉塞感のある経済を打破する唯一の方策であると話し合いました。そして現実問題としては、アメリカ経済に再生してもらうことが日本経済の反転する条件だと思っています。いずれにしても和歌山県内にいると関心外であった世界経済のテーマを朝から話し合う状況があることは、地域に意識の変化が起きていることを示しています。関心外でいることと関心を持つことでは、地域の変化への影響は天と地ほど開きがあります。

【チャーターナイト】
 那賀ライオンズクラブ結成45周年記念チャーターナイトが開催されました。本年度の地区委員としてお招きをいただき出席いたしました。場所は岩出市のホテルいとうで、仁坂知事、中村紀の川市長始めとする来賓の出席もある中、静粛な雰囲気で式典は進行していきました。式典の中の石田衆議院議員の挨拶で三点の経済対策に触れていました。

 それは雇用対策を実施すること。有効需要を作ること。そして将来に向けた産業を創り出すことの三点です。国にでは当初予算成立後の補正予算のあり方に議論は進んでいますから、迅速に追加補正予算の全体像が見えてくる筈です。県としてもその予算成立を睨んだ経済計画や経済と雇用などの中期計画を今から検討する必要性を感じました。国の補正予算が決まってから対応策を検討するようでは、あるから受け入れるだけになる恐れがあり、有効な雇用対策や有効需要創造につなげられませんし、勿論、将来のリーディング産業を創り出すまでには至りません。

さて45年もライオンズクラブでの奉仕を続けることはなかなか出来るものではありません。結成した年から45年に亘ってライオンズ活動を行っている会員もいて、その歴史の重みを感じました。
 世界的な経済の中、ライオンズクラブを取り巻く環境も厳しくなっています。奉仕活動を続けるためには本業をしっかりと確立させる必要があり、その両立を図ることは口で言うほど容易ではありません。長年、ライオンズ活動をしている方に話をお伺いしたところ、30年前に同じように会員となった人の会社が現在はなくなっている場合が多くあります。会社を30年も継続させること自体が難しいことなのです。多くの仲間が会社の事情によってクラブ去っていく中、今の元気で活動できていることに感謝したくなります。45年の今集まった会員が、5年後の結成50年の年も変わらないで活動をしていることを誓い合いました。

 ところで橋本市高野口町は織物業が盛んです。織物の生地は自動車のシートにも使われているため、自動車産業の不振の影響が直撃しています。大手織物会社では自動車向けシートを製造している工場を今年5月末で閉鎖することにしているようです。自動車メーカーからの発注がないため稼働が見込めないからです。もし景気回復によって自動車業界に元気が戻ったとしても中国工場で対応できる見込みのため自動車向けの国内工場の必要性は薄れているようです。ここでも空洞化と雇用の減少につながる動きが見られます。

【青少年の健全育成】
 青少年の健全育成について意見交換を行いました。国際社会から見ると日本の児童ポルノの規制は無法地帯になっていると評価されているようです。先進国の中で無秩序に販売や取り引きされているという意味での自由国は日本が最大だそうです。

 自分達の子どものためにも、将来を担う子ども達のためにも青少年の健全育成の取り組みをしようと立ち上がりました。主婦で子育てをしていて、働いていてボランティア活動もしている女性達が主体となっています。時間が取り難い環境の中ですが、自分達の周囲から変えていこうとしているのです。まずは児童ポルノ規制を呼び掛ける署名活動から開始していますが、曰く「人脈もありませんし、どこに働き掛けて良いかも分からないのです」。これは関わって支援しなければなりません。
 約1時間以上に亘って意見交換をさせていただきました。活動のためにボランティア組織の「ハンド・イン・ハンド」を結成し、子ども達への絵本の読み聞かせや母親へ青少年問題の問題点の検討会を実施しています。

 関わり方として次の三点を確認しました。ひとつ、署名活動を皆さんにお願いする活動。ふたつ、議会で青少年の健全育成についての問題を取り上げること。みっつ、世界的に女性に関わる問題解決のための活動を行っている団体との勉強会を調整すること。この三点で関わることを約束しました。
 署名活動については、最低1万人の署名を集めることで意思疎通を図りました。各団体に対してお願いに回ることにしました。
 議会で取り上げるには、草の根運動が必要なことを説明しました。議員が議会で取り上げても県内で児童ポルノ抑制についての運動が盛り上がっていなければ、提言としては弱くなります。県内での皆さんの草の根活運動と連携することで、議会で取り上げる意味と効果があるのです。

 また女性団体として活動が先行している団体とお付き合いをさせてもらっていますから、こことの連携を図ることはお互いの活動の拡がりが期待できます。できたら4月中に勉強会を実施したいと考えています。
 やることを宣言することで意思の世界から現実のものとなり、現実世界は動き始めます。気持ちの良い話し合いとなったことに対して「ハンド・イン・ハンド」の皆さんに感謝
しています。
3/6(金)「県議会」 
 【県議会】
 本日は県議会定例会一般質問が行われました。四人が登壇し、経済問題や雇用問題の議論が交わされました。今回は経済問題が議題になっているように経済危機回避が最大の課題です。私も一般質問で雇用問題を取り上げる予定ですから今日の質疑は参考になりました。議会の雰囲気は緊張感が漂っています。

【通告】
 一般質問を行おうとする場合、県議会議長宛てに質問する意思があることを通告する必要があります。今日は月曜日に一般質問する場合の通告締切日だったため、発言通知書を提出しました。通告内容は次二点です。
1.低炭素社会実現に向けた取り組みについて
・メガソーラー発電所の建設について
・新長期総合計画に基づく新エネルギー導入への取り組みについて
2.雇用問題について
・ふるさと雇用再生特別基金活用事業について
・雇用創出懇談会の設置について
・誘致企業と県内企業の雇用状況と県の支援体制について
・来年度以降の新卒就職予定者に対する雇用対策について
 以上の質問を行うことにしています。議会の合間には企画部とすり合わせを実施しました。
 
【打ち合わせ】
 県議会開催中のため県議会でいる時間が続いています。そのため打ち合わせは全て議会のある県庁北別館で行っています。緊急経済対策のうち融資の問題について、市内建設事業者が倒産したことによる影響への対応について、仕事と信用について、交通政策についてなどの協議を行いました。本当に時間が少なくて気が付くと周囲は静かになっていた程でした。

 途中、Uさんが訪ねて来てくれました。いつも私のことを気にしてくれていることに感謝しています。議会の合間、元気にしているか見にきてくれたのです。これだけでも嬉しくなりました。
多くの方が私の身体と健康を気遣ってくれています。「きちんと食べていますか」、「無理をしないように」、「十分に寝る時間を取って下さいね」、「時間があれば休息の時間を取るように」など、本当に気遣ってくれていることが分かる言葉をいただいています。自分ではそれ程無理をしているとは思っていないのですが、他からは無理をしているように映っているようです。気持ちはしっかり持っていますし、皆さんから元気を分け与えてもらっているので疲れはありません。
例えば事務所にきてくれる皆さんは、事務所に座っている時間もないことを知ってくれています。手帳が真っ黒になっていることも知ってくれています。そして気遣いの言葉を掛けてくれる。それだけで十分です。また明日も頑張れる、そんな日が続いていることに感謝しています。

【懇談】
 夜は懇談の時間を持ち、学校教育のあり方に関して教育関係者と話し合いました。その後同級生のお店で暫く懇談の時間を持ちました。元気で活躍している姿に触れるとこちらも嬉しくなってきます。話の中で、福井県でメガネ工場を経営している同級生が二か月後の5月に和歌山市に戻ってくることになることを知りました。不景気の波は地方都市を直撃していることが分かります。メガネの産地である福井県でもメガネ工場の生産高は落ち込み経営が厳しくなっているのです。長い間、福井県で工場経営をして定着していたのに残念なことになりました。故郷が温かく迎え入れてくれると思います。
 3/5(木)「県議会補正予算採決」
 【県議会補正予算採決】
 平成20年度補正予算が採決され、全ての議案が可決されました。今定例会では平成21年度予算案の前に平成20年度補正予算案の審議を先に終えていました。各常任委員会では全ての議案が賛成多数で可決されていたことの委員長報告があり、本日の本会議で可決されました。公共工事による財政出動という県にとっての経済対策として大切な補正予算案が、一部反対もありましたが無事可決されました。
 私たちの生活を守るために県と議会で、厳しい財政状況のなかですが財政出動を行うことで意見が一致しています。
 午後からは一般質問となりました。これ以降は平成21年度の予算や施策に関しての議論が交わされることになります。

【飲食店】
 知人の飲食店を訪ねました。丁度お店用の買出しに行く前だったので時間を取っていただき話をすることが出来ました。飲食店のおかれた厳しい現状を把握することができました。結論としては、飲食店を経営していると言うよりも銀行通いをしているような毎日だそうです。売り上げが減少していることから、資金返済計画の見直しや月末の返済予定の説明など、仕事をしているよりも銀行との話し合いに時間が割かれています。

 具体的には、お店の資金として借り入れしているお金に対して、毎月35万円の銀行返済があります。理想的な姿は一ヶ月の利益の中から銀行返済分を捻出できることです。しかし一ヶ月ではこのお金を返済することは厳しくて、一ヶ月と5日程度の売り上げをもって返済できている状況が続いています。
 昨年秋からの売り上げが減少し、返済計画の見直しを余儀なくされています。銀行は待ってくれませんから、蓄えを切り崩して何とか持ちこたえているところです。「本当に厳しいよ」の一言が全てを表しています。」いつも明るくて前向きで一所懸命な経営者ですから滅多なことでは弱音を吐きません。それでも精神的にこの厳しさに直面しています。

 飲食店としては過去の十数年間で8億円もの売り上げがあったようです。年間7千万円の売り上げがあれば確かに総額でそれ位になります。その時には銀行への返済は簡単でしたが、今では状況が一変しています。でも過去には決してしがみ付いていないのです。今の時間を大切にしてやり直していることが、話の何かから感じ取ることができます。

 人件費を削り店舗の形態も変更してまじめに営業しています。ですから注文を受けても配達要員がいなくなりましたから配達も断っています。事情を知らないお客さんの中には、酷い言葉もあるようです。「配達できないということは私たちの会社全てを敵にする覚悟ですね」なども言われたこともあるようです。そして大雨の中、450円の弁当配達の依頼があり、しかも食べ終わった後にプラスチック容器を回収に来るようにと指示されたこともあるようです。飲食店を馬鹿にしている事業所もあることを聞いて悲しくなりました。450円の弁当ひとつを、人を雇って配達して回収に行っていては採算割れなのです。勿論、心のある経営者ですから人付き合いをしている人であれば、喜んで採算度外視で行ってくれます。飲食店を一段下に見るような態度で注文されると、そんな気にならなくなります。

 話を終えた後、そんなことを乗り越えて今日も元気に買出しに行く姿を頼もしく、そしてまじめに頑張って生きている人を悲しませるような経済とまちであってはならないと強く感じました。このような声が届かないまちの構造があることで、まちの活性化につながらないのです。意見交換をしていて瞳が潤んで来る程でした。

 一生懸命に生きている。それが素晴らしいことであり、そんな人が悲しむような社会が狂っているのです。辛い話でしたが、その環境の中でも負けない姿に希望をいただいたような気がしています。

【飲食店2】
 もう一軒の飲食店を訪問。ここでも厳しい経営環境があり、昨年からお客さんが激減しているようです。一年間の売り上げが最高時には7千万円であったのが、昨年は1,500万円まで減少しているのです。この減少は異常で、経営努力を通り越した経済環境を感じます。個人の問題ではなくて、日本経済の問題であり地域の活力の問題が原因になっています。世界的な経済危機は和歌山市の飲食店にまで及んでいる現実を感じます。
 小泉首相による構造改革から3年後位から、売り上げが減少に転じたようです。来てくれていたお客さんの会社が倒産したり、接待などで飲食店を使わなくなったことなどからお客さんが減ってしまったのです。

 倒産した会社は不真面目なところではなくて、まじめに経営していた会社が多かったそうです。市場による競争は地方経済の勝負する相手を世界に変えてしまいました。資本力や価格差によって和歌山県内で頑張っていた会社は対抗することが出来なくなり、倒産や廃業に追い込まれていったのです。

 和歌山県に本社のある会社が消失することで、地元飲食店では大きな影響を受けています。仮に会社が残っても和歌山県以外の資本に買収された場合、いままで社長がいなくなり、代わり本体から派遣された所長がトップとなります。交際費も決定権限もない一支店の扱いとなって経営判断をする必要がなくなり、結果しとして地域の会社との付き合いや接待の必要性もなくなってしまったのです。

 和歌山県内の飲食店に元気がなくなるのも無理もない話です。勿論、これが全てではありませんが、これも和歌山県の現実です。県内の経済対策の必要性は十分過ぎるほどあるのです。
 3/4(水)「人材
 【人材】
 企業が求めている人材は営業ができる人材、財務に強い人材、技術力を持った人材、そして現場の人材です。事務職を希望する人が多いのですが、事務職を希望する理由が、営業が嫌いだとか、現場が厭などの理由で事務職を希望しても就職は難しいのです。企業が求める人材に合うように自分を変える必要があるのです。

 そして企業が求める人材になれるように就職時期から逆算して、能力を身につける努力が必要なのです。例えば、企業が英語力を求めているとして、今直ぐ英語が話せるまたは活用出来る人材と、今は英語は出来ないけれども3年後には英語が出来ると思われる人材が就職試験を受けに来た場合、企業の立場であれば、どちらを採用するのでしょうか。答えは明確です。今現在で英語を操れる人材を採用します。今は話せないけれども3年後の成長に期待をかけて採用してみようか、と思ってくれる企業はまずないと思う方が良いのです。

 お分かりかと思いますが、今の自分の能力が自分の全てなのです。将来の伸びしろがあるとしても、不確定要素の人材を求めてくれないのです。3年後、英語が話せるようになった時に就職試験を受けなければ、希望の企業に入ることは出来ないのです。ですから今英語を活かした企業を受験しようとする場合、3年前から英語の学習を続けてこなければならなかったのです。

 企業が評価するのは今の自分の能力だけです。受験者側からしても、今の自分の能力以上のものを面接で発揮できる筈はないのです。過去から積み上げてきた結果形である今の自分が現時点の自分の全てなのです。ですから何も特別な技能がないので、とりあえず自分で事務職に就こうかと思っても、企業は能力が身に付くまで事務職であなたをおいてあげようと思ってはくれないのです。

 企業に勤めるためには企業が求めている能力を見に付けておく能力である営業や財務、技術力を身に付けておく必要があるのです。企業が求める人材と受験者側の能力にミスマッチがあるとすれば、何時まで経っても需給バランスが取れる筈はありません。
 営業に長けている方と話したところ、簡単なことですが一部ノウハウを披露してくれました。必要なものは情報収集力と実行力です。如何に早く売り込みに必要な情報を把握するか、把握した情報に基づいてお客さんのところに行けるかの二点にかかっています。

 企業が求める人材になるためには、普段からの努力が何よりも必要なのです。
 しかし最近は、考えられない求職者がいます。自宅から職場までの距離が遠いので、紹介してもらった会社に行かないことや、週に二〜三日だけ自分の希望する日に出勤したいと言って仕事に就けなかった人も現実に存在しています。しかも給料の要望は高くて扱いは正社員希望です。このような自分本位の就職活動は考えられないことですし、これらの態度の人は、絶対に企業は採用してくれません。
 雇用問題も中身は色々ありますから解決は容易ではありません。

【告別式】
 お昼には告別式に参列させていただきました。何度かお会いさせていただいた方がお亡くなりになるのは悲しいことです。微笑んでいる写真に向かって、最後の感謝の気持ちを述べました。長い間、本当にお疲れさまでした。そしてこれからも私達を見守り続けて下さい。

【刷り合わせ】
 昨日に引き続いて県当局と一般質問の質疑のすり合わせを行いました。「本日は低炭素社会実現に向けての取り組みについて」に関してのものでした。家庭用太陽光発電への補助施策や県本庁舎や振興局などへの太陽光発電設備設置などの取り組みは好ましいものですが、それだけでは県としての意欲が感じられませんし、環境先進県の取り組みを訴えるものにはなりません。具体的な施策は現時点ではないとしても、将来に向けて取り組みたい意欲とアピールできる施策案程度は欲しいものです。これがないと夢がなく言葉遊びに過ぎなくなります。

【紀州レンジャーズ】
 平成21年3月28日、関西独立リーグの紀州レンジャーズが明石レッドソルジャーズチームを和歌山市に迎えて開幕戦を迎えます。その開幕戦の演出について協議を行いました。知事の始球式を初め、男性デュオ「秋休」のミニライブ、紀州レンジャーによるダンス、フラメンコによる盛り上げなどの演出を計画しています。いずれも試合を盛り上げてくれるものばかりです。
 春到来、和歌山県にとっては紀州レンジャーズの季節が始まります。

【懇親会】
 お招きをいただき夜は懇親会に出席しました。経済危機の中にあって人も地域も元気がなくなっていますが、それを打ち破る方法についての話がありました。
 暗い夜道、自動車を運転する場合はヘッドライトを点灯させなければ運転することは出来ません。運転の時にはヘッドライトを点灯させて自動車を発進させるように、自分のこの先に見通しが立たない場合、自分でライトを点灯させる必要があります。自分で点灯させるための武器を持っておく必要があります。

 世の中に当たり前のことはそれほど多くありません。あって当たり前、してもらった当たり前の考えを捨てて当たり前のことはないと思うべきです。当たり前のことはないので、全ての出来事に感謝することが大切です。感謝の気持ちを持つことが周囲を明るくさせる秘訣です。
 逆に感謝をしない人は傲慢になり、下り坂を転げ落ちることになります。「お陰さまで」の気持ちを持って、小さな事を積み重ね、大きな事に仕上げたいものです。小事は大事に至ります。
 3/3(火)「すり合わせ」
 【経済情勢】
 株価下落に代表されるように、経済の先行きが見通せない状態が続いています。企業では需要予測が立てられないことから、営業販売計画が立てられない状態です。普段の年だと新年度を控えて新年度計画に基づいた数字が弾き出され、販売計画に見合った設備投資が決定される時期なのですが、かなり遅れているようです。

 設備投資額が定まらないと資金繰りや人員計画も定まりませんから、次の年の見通しも霧に包まれた状態です。それだけではなくて基幹産業がこのような状態だと付随する企業も新年度の計画を立てられません。事業計画とそれに基づく収益モデルがないことには、金融機関からの借り入れも出来ませんから、経営方針を打ち出せないようです。経済環境に関して負の連鎖が続いています。

 ところで金融機関の貸出額に変動はないと聞きました。それは上場企業、それもブルーチップと呼ばれる優良企業向けの貸し出しは増加し、中堅企業への貸し出しは減少しているからです。全体で見ると資金需要に変化は分かりにくいのですが、内訳を見ると資金調達力の格差が拡がっています。今後の影響が拡大しなければ良いのですが。
 経営者の方とこんな会話を交わしました。

【すり合わせ】
 私の県議会定例会一般質問は来週の3月9日、午後1時からを予定しています。そのため当局と一般質問の内容に関してのすり合わせを行いました。すり合わせとは、おさらいになりますが、質問内容に関して当局と議論を交わす機会のことです。ここで質問者と執行者側で意見交換を行うことで、質問で取り上げる政策の推進の是非を議論します。課題や疑問点に納得するまで意見交換を行います。議論時間をかけるとお互いの思うところは擦り寄ってきますから、より高い次元の政策論議につながります。

 実は当局との政策論議のこの時間が大切なのです。一般質問の質疑内容は事前に決まっているとの指摘もありますが、予め筋書きが決まっているのではなくて、議論の質を高めて、より良い政策に仕上げるために必要な議論なのです。長い時間をかけて議論した結果と殆ど議論をしないで結論を出したものとでは、政策の中身は自ずと違っています。一般質問の前に充分な論議を交わして、質の高い議論に仕上げて議場に立つわけです。
 ですから一般質問は真剣勝負の場なのです。理事者側の後には担当箇所が控えていますし、質疑にかみ合わない部分があれば答弁の修正に走ります。何よりも議事録に残る議会での議論ですから、ここで出された理事者の見解は政策を実現させる過程においては重いものです。

 午後からの時間をかけてすり合わせを行い、質問に対する政策の深い中身は分かりましたし、質問者の意思も伝えられたと思っています。明日も引き続いて今日の議論に基づいた修正内容について再び議論を交わすことになります。ダイヤモンドも磨かないと、原石のままだと輝きを放ちません。議論も同じで何日かをかけて議論を交わすことで、質疑内容は高められていきます。その過程に意味があると考えています。
 ところで今回の一般質問項目は次のものを予定しています。
1低炭素社会実現に向けての取り組みについて
  メガソーラー建設の考え方について、和歌山県が低炭素社会を形成するための施策と目差すべき姿について、新長期総合計画の中での太陽光発電に関する取り組みの具体性について、などを取り上げます。
2雇用問題について
 ふるさと雇用再生特別基金活用事業の効果的な活用方法について。和歌山県に進出してくれた企業の正規雇用について。新年度以降の新卒者の雇用確保について。
 現時点で最も大切だと考えているこの二点の質問を行います。

 他にも「こころの健康のための教育について」を予定していましたが、和歌山県下でも命の大切さに関わる道徳教育は実践されていました。教師の自由裁量に委ねられている部分はありますが、一度教育現場を見てから出ないと意見や提言はし難いと考えました。今回は委員会での質疑か、または時期を見て、このテーマを取り上げたいと考えています。

【ふたつの応対】
 お昼休みに会ったふたつの応対の違いについて勉強になることがありました。会社にとっては12時から1時までの時間はお昼休みですから貴重なひと時です。
 ところで和歌山市内に別荘を持っている方が久しぶりに別荘を訪れました。ところが暫く使用していなかったため水道からの水が出ませんでした。和歌山市に知人は少ないので、私のところにSOSの電話が来たのです。早速知っているリフォーム会社に電話をして事情を話して応援を求めました。ひとつの会社は、「昼休みだからすぐに対応できないね。行けたとしても遅くなるよ」との応対。

 もうひとつの会社は、「困っているようなので今から直ぐに伺います。場所を教えて下さい」との応対でした。
 直ぐに別荘に駆けつけてくれて対処してくれたことを、別荘の主は喜んでくれました。
 その後のことです。明日の夜100人以上の経営者が集まる懇親会が、別荘の持ち主の会社で開催される予定になっています。全国から社長が集まってくる絶好のビジネスチャンスです。私は招待を受けていたのですが、今日別荘に駆けつけてくれたリフォーム会社の社長も招待してくれることになりました。何がチャンスにつながるかは分かりませんが、緊急時の応対の違いが、その後の展開を違ったものにさせているのです。
 私たちにとっても参考になる事例だと思います。
3/2(月)「マラソン」
 【太陽光発電】
 偶然にもIさんが太陽光発電の取り組みについて相談に来てくれました。和歌山市内で太陽光発電に取り組みたいというものです。以前から自然に恵まれた和歌山市は太陽光発電の適地であると話してくれていましたが、今日は採算計算などを示してくれました。採算計算のきっかけは、先の2月24日に二階経済産業大臣が示した太陽光発電によって発電された家庭用の電気のうち余剰電力の電力会社の買い取り価格を約50円にするという発表でした。現在の買い取りの余剰電力の電気料金が二倍になることで採算性が見込まれることからの提案です。勿論、初期コストが今以上に低減することが条件ですが、採算性で取り組みが難しいと思っていた個人による太陽光発電設置に実現可能性も見え始めたと話していました。
「残りの生涯をかけられる取り組みです」と地球環境問題に取り組む姿勢を見せてくれました。

【告別式】
 若干52歳でお亡くなりになった方の告別式に参列させていただきました。若くしてこの世を去った無念さと残されたご家族の心情を思うと言葉はありません。大勢の参列者の皆さんが無言の励ましをしてくれているようでした。それにしても早い旅立ちに直面したことは残念です。安らかにお眠り下さい。

【オリンピック】
 和歌山市にヨット競技のナショナルトレーニングセンターが設置されたのに、設置以降、ナショナルチームの練習がこの場所でなされたと聞いたことがないと申し入れがありました。センターを設置しておいて大会の時だけ活用するようでは、誘致して予算つぎ込んだ価値はないとばっさりです。県民の大切な税金を投入して、決して競技人口が多いとは言えないヨット競技施設を建設したのですから、その効果ができるような取り組みが必要だとの提言です。

 設置して終わりではなくて、設置してからが始まりです。センターを設置したのは全国にいるナショナルチーム候補の活動拠点にしてもらうこと、そしてナショナルチーム候補選手が和歌山県内で練習と活動することで、ヨット競技のジュニアとの交流を図り、レベルアップを図ることが目的だと思います。
 大きな大会の時だけこの施設を使用するだけでは、費用対効果の問題と県民の皆さんへの税金を投入した説明が果たせません。今後を心配している方から問題提議の依頼をいただきました。

【マラソン】
 全国のマラソン大会に出場しているIさんと地域おこしのマラソン大会の提言をしているUさんが訪ねてくれました。目的は和歌山市で開催されている和歌浦ベイマラソン・ウイズ・ジャズにフルマラソンを導入して、さらに全国のランナーが集まる市民マラソンに発展させて欲しいという提言でした。

 現在の参加ランナーは約1万人だと聞いていますが、フルマラソンを採用すると1万5千人程度に参加者は増加すると見通しを立てています。海岸沿いを、ジャズを聴きながら走る快感はこのマラソン大会の売り物で、他のマラソン大会には見られないものです。
 コース取りは難しいかも知れませんが、ハーフマラソンのコースと若干重なってもフルマラソンのコース設定をして欲しいというものです。
 もうひとつが、折角、マラソンにジャズを取り入れているのですから、前夜祭を含めて三日間程度、和歌山市内でジャズ演奏を楽しめるジャズフェアを取り入れることも経済効果につながるものだとの指摘です。

 平成20年に初開催した東京マラソンでは、ゼッケンの受取は当日までに済ませておく必要があります。つまり参加者は前日までに東京入りしてゼッケンを受け取りますから、地方からの参加者は宿泊を伴います。これが宿泊と都内での消費活動につながりますから、マラソン大会当日だけ経済効果ではなくなります。
 同様にホノルルマラソンでもゼッケンは前日までに受け取る必要がありますから、参加者と応援者の宿泊日数はどうしても多くなります。宿泊を伴う経済効果をもたらすためには、どうしても滞在してもらう必要があります。残念ながら、和歌山市での和歌浦ベイマラソン・ウイズ・ジャズの参加者の多くは日帰りの感がありますから、地域活性化のイベントとしては寂しさがあります。折角全国で注目されているマラソン大会ですから、フルマラソンに発展させて、よりランナーから参加して見たいと思わせるような大会に発展させて欲しいと依頼を受けました。

【調整】
 一般質問に関する調整を行いました。明日午後から当局とすり合わせを行いますが、その進め方と答弁箇所について調整したものです。今週登壇する議員の方も今日はすり合わせを行っている光景がありました。いよいよ一般質問が近づいてきた雰囲気が感じられます。

【打ち合わせ】
 紀州レンジャーの今後のあり方。地元企業の資金繰りの問題について。金融機関との関係について。講演会開催についての打ち合わせ。市内K建設会社倒産による関連会社への影響と対応策について打ち合わせを実施しました。K建設会社と下請けに入っている会社とは当事者間の契約ですから、県が契約行為に関与することはできません。K建設会社の資産は破産管財人の管理下に入っていますから、売掛金があっても先にその仕事代金を受け取ることは出来ないのです。公的機関からの救済措置はありませんから、残された手段はセーフティネットを借り受けるなどの運転資金の調達によって現状を耐える以外にありません。仕事などの取引は信用度や健全度などに基づく経営判断によりますから、結果責任を負うことになります。厳しいのですが、これが原則自由取引の市場主義の原則です。
3/1(日)「コラボアート展
 【訪問活動】
 今日も昨日に引き続いて訪問活動を行いました。皆さんに励ましていただきましたこと、感謝申し上げます。
Nさん。以前お渡ししていた議会報告レポートを読んでくれていました。「いつも議会報告を読んでいますが良い内容なので感心しています。文章を上手くまとめていますね。毎回、楽しみにしています」と話してくれました。先輩方に評価してもらえることは有難いことです。議会報告に掲載しているコラムは、多くの方から学ばせてもらっていることを自分で消化して表現しています。コラムのネタは皆さんとお会いした中、または会話の中から吸収させてもらっていますから、これからも継続する予定です。

 Iさん。「良くホームページを拝見しています。わざわざ来てもらわなくても活動内容は良く分かっていますよ」と意見をくれました。最近はホームページを見ていると話してくれる人が増えてきました。継続することは力になりますから今後とも更新を続けていきます。皆さんからのご意見をお待ちしています。

 Kさん。「毎日、エフエムワカヤマを聴いています。和歌山市にエフエムが出来たので楽しみが増えました」と報告してくれました。エフエムワカヤマが開局してから今年の4月で一周年を迎えます。本当に早いものです。この電波も和歌山市の底力の一つです。
 Mさん。午後からの防災講習会の準備で慌ただしくしていました。しかし訪問を歓迎してくれ時間を割いてくれました。少しの会話から学べることが沢山あります。
 皆さんありがとうございました。

【倒産】
 今週末の金曜日に和歌山市にあるK建設会社が倒産しました。2月27日の月末であり週末でもあったことから、関連する会社にも影響があったようです。下に入っていた会社や工務店でも突然の倒産の知らせを受けてK社に行ったところ予想通り弁護士名の張り紙があっただけでした。仕事の依頼を受け完成させながら仕事のお金を受け取っていない工務店などは、自分の会社の従業員への給与支払いにも困った状態となりました。月末で週末、そし銀行が休みに入る直前の金曜日ですから資金繰りが出来なかったのです。倒産の連鎖が危惧されますが、何とか危機を乗り切って欲しいものです。

 このような場合、下請けに入っている会社を救済する手段はなかなかありません。仕事の請負契約は私人間契約ですから、例え公共工事であっても直接契約していない相手への弁済義務は生じませんから、基本的には発注元の会社からの支払いを待つことになります。しかし倒産している以上、今後は破産管財人が間に立ちますから、未払金の回収の困難が予想されます。

 それにしても倒産する前日の木曜日も現場の仕事を行っていたのに発注元からは何の連絡はなく、金曜日の午前6時に友人から「K建設が倒産した」との電話によって倒産を知ったそうです。何とも切ない話です。いよいよ年度末の3月に入りました。平成20年度の決算が乗り切れるかどうか和歌山県経済にとって気になるところです。
 そのため今議会では積極的な公共投資を組んだ予算成立に向けて議論を交わしています。

【コラボアート展】
 障害を持つ方の作品展である「コラボアート展」が和歌山市内のフォルテワジマで開催されています。毎年、関西の府県を巡り、その中で和歌山市内でも開催しているのですが、今年は中心市街地に展覧会がやってきました。和歌山県からの入選作品は3点あり、感性の豊かな作品が並んでいました。

 何事も賞を目指して真剣に取り組んだ結果は見る人に何かを訴えてくれます。作者は日常の中で感じたものを作品で表現しています。それを鑑賞する私達は、作者の描いた世界を自分の価値観で感じ取ります。
 作品を通じて作者と鑑賞者は会話を楽しむのです。そんな素敵な展覧会です。是非とも和歌山市中心市街地のフォルテワジマ7階の展覧会場にお越し下さい。


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