2/28(土)「訪問活動」
  午前中は暖かかったのですが、午後からは少し寒くなった一日でした。午前9時から夕方まで丁度50人の皆さんのところを訪問し、意見交換をさせていただきました。応対してくれた皆さま方に感謝申し上げます。
 Yさん。現在の経済状況と比較して、和歌山県がまだ元気だった世界リゾート博の時の思いで話を語ってくれました。大勢のお客さんが来たくれた博覧会だったことと、今では考えにくい程の予算があったようです。勿論、無駄なお金は使っていませんが、必要な時に必要なものや取り組み関しては比較的自由があったようなのです。私もその後に開催されることになる南紀熊野体験博で仕事をすることになるのですが、博覧会のような大きなイベントになると、当初予算からどうしても予算オーバーとなります。追加、補正を図っていくのですが、予算がないから予定していた取り組みが出来ないだとか、イベントを中止することは原則出来ないのです。特に公式ガイドブックに掲載しているものは、信頼とまだ見ぬお客さんとの約束の観点からも、困難でも実施しなければなりません。

 世界リゾート博で活躍したYさんには、南紀熊野体験博に行った時に経験談を聞かせていただきましたが、その時以来とる懐かしい話に花が咲きました。南紀熊野体験博から10年、世界リゾート博からは20年弱の時が流れています。あの時には和歌山県がここまで停滞することになるとは夢々思いませんでした。しかし振り返るとジャパンエキスポを二度もやり遂げた実力のある県ですから、土壇場から巻き返しを図る力があると信じています。
 過去の経験から学ぶことは確かにあります。そんなことを感じました。

 Mさん。いつも訪問を大歓迎してくれるので、訪ねたこちらにも嬉しくなります。「片桐さんの大ファンなのですよ」との話から始まりました。「この時間に来てくれるのであれば、家中をきれいにしておくのに」と笑ってくれました。ご家族での温かい出迎えに感謝しています。

 Kさん。「議会報告を持って来てくれる議員は他にいませんよ。私達が当初思っていたより期待以上の活動をしてくれているので嬉しく思います」と話してくれました。「ずっと以前、応援したある議員がいましたが全く期待外れで、何もしていないことは有名になりました。くれぐれも身体には気を付けて下さい」と心遣いをしていただきました。Kさんの他にも、身体と健康の言葉を添えてくれる方が多くいてくれます。活動のことよりも健康に気遣ってくれていることに感謝しています。健康で元気に活動できることが皆さんへの恩返しだと思っています。

 Yさん。平成21年3月末で今の職場を辞めることにしていると聞きました。豊富な人生経験を活かしての職業相談を多くの人から受けているのですが、経済危機と雇用問題が深刻化している中、もっと活躍して欲しいので残念なことです。3月中に雇用問題で懇談の機会を持つことを約束して今日のところは別れました。

 Tさん。昨年秋に話し合いの機会を持って以降、親しみを感じてくれています。感謝申し上げます。その時は「私にも何か手伝いをさせて下さいよ」と申し出てくれましたから、力強く感じています。今日の訪問も大歓迎してくれました。

 Oさん。昨年はふたつの案件に関わらせていただきました。その結果などを知らせてくれました。全て順調に推移している様子で安心しました。不安材料がなくなってきたことから、元気に好きなゴルフに通っているようです。心が晴れないと身体も動きません。心に迷いがなくなると身体が動き始めます。身体が気持ち良く動くことは心に悩みがないことなのです。

 Kさん。いつもお知らせすると議会一般質問に来てくれます。今度の一般質問は3月9日の予定ですと話をすると、メモをしてくれ「県議会に応援に行きます」と答えてくれました。市内東部に自宅があるので中心部までは移動距離があるのですが、それでも来てくれることにいつも感謝しています。
 今日お会いさせていただきました皆さんに感謝申し上げます。明日も朝から訪問活動の予定です。
 2/27(金)「政治家」
 【打ち合わせ】
 消防に関する打ち合わせを実施。地域防災に関わる取り組みは地方自治体として支援する姿勢を持ってくれています。しかしそこには規則や約束事があるので、何でも受け入れられるものではありません。そのような地域の安全確保に関しての議論を深めました。

【ユニバーサルデザイン】
 市内の印刷会社では印刷にユニバーサルデザインの概念を取り入れるための活動を行っています。印刷分野でのユニバーサルデザインの取り組みは、全国的でみると静岡県が進んでいますが、和歌山県はこれからと言ったところでしょうか。ユニバーサルデザインの特徴は特定の人が利便性を感じるのではなくて、全ての人の生活が便利になるものです。今では工業製品にもユニバーサルデザインの概念が取り入れられていて、全ての人が安全で使いやすい製品が出始めています。
 デザインから工業製品に、そして印刷業界へと、和歌山県でのこれからの取り組みに期待しています。

【ステッカー】
 和歌山県のプロ野球チーム「紀州レンジャーズ」を応援するためのステッカーが登場しました。ステッカーには、10人の紀州レンジャーが野球をしている様子が描かれています。
 今春の開幕を控えて和歌山県では紀州レンジャーズの話題で盛り上がって来ました。さらに盛り上げるためのステッカーをいただきました。

【定年退職】
 平成21年3月末で定年退職を迎えるMさんとお昼休みに話し合いしました。人柄が良くて後輩から慕われているMさんは、退職後の働き場所が決まっています。職場が変わっても、今までと同じように地域を支える輩を育て続けてくれると思います。新年度に入ってから懇談の機会を持つことにしました。

【公会計】
 公会計システムに関して確認を行いました。地方自治体の会計は総務省方式で行って来ましたが、改訂されることになっています。地方自治体においては二つの方式から一つを選択することになりますが、それぞれに長所と短所があります。和歌山県では他府県の動向を眺めながら方針を固めることにしています。基準とは、どれだけ優れていても比較するものや同じ基準を採用するものがないと役に立ちません。比較対象がないと自分の立ち位置が良いのか悪いのか分からないからです。
 基準とは、それが優れたものであるよりも、その基準を採用する人や組織が多数を占める必要があるのです。

【政治家】
 約1時間の会合に参加し、政治に関る巣話し合いを行いました。現在の閉塞感を打破するためには政治がリーダーシップをとる必要があります。しかし政治家がリーダーである時代は終わっているような感じを与えている原因の一つは国会議員の言動にあります。国民の代表が国民に恥ずかしい思いをさせることは、通常はあり得ない話です。知性と品格と思いやりを兼ね備えた人物がわが国のリーダーであるべきですが、決してそうでない状況が続いています。

政治家は大きくて太い幹であるべきです。大きな木の下でいると人は安心できるのですが、今にも折れそうな木の下では人は雨風も凌げません。それどころか枯れかけた木には信頼という緑が茂りませんから、残念ながら折れるのを待つばかりです。
私達は緑の茂ったこれからも伸び行く木を求めています。この国の大地が新しい緑で染まる日を待ち望んでいます。
 2/26(木)「太陽光発電」
 【補正予算】
 県議会定例会は平成20年度の補正予算案の審議を行いました。本会議で提案を受けた後、常任委員会での審議となりました。所属する文教委員会では、補正予算案を全員一致で賛成としました。来週からの定例会は一般質問に入ります。私の一般質問は、平成21年3月9日、月曜日、午後1時からの予定です。

【雇用問題】
 経営者団体と雇用情勢に関しての意見交換を行いました。県内の中小企業では大学生を雇用したいと考えているようですが、就職希望者が少ないのが現状だそうです。学生は、どうしても上場企業を希望する場合が多いので、中々県内企業に向いてくれないようです。
 しかも最近の学生が希望する職種は事務職が多く、営業や現場勤務は嫌う傾向にあります。しかしどこの企業でもオフィスのパソコン化と事務の省力化に伴って事務職は減少傾向にあります。単に仕事が楽だからとの理由で事務職を希望しても就職することはできません。やらないで向き不向きは判りませんから、学生側も意識改革が必要です。
 和歌山県内にも力強い地場の企業はたくさんあります。大きな会社で社内での競争の中に巻き込まれるよりも、小さな職場で会社業務の隅々まで体験することも生き方としてはあり得ます。

 和歌山県では長い間、地元の会社が大学生の雇用を止めているのに、学生は大企業を求めて県外に出て行っていました。結果として、和歌山県内で学んだ学生が県外で実力を発揮しているのです。そしてその地で家庭を持ち和歌山県から離れてしまっているのです。
 知識が県外に出ていき、若い人による活力が失われます。そして中心市街地に学生が集まらなくなり、まちは衰退に向かうのです。新卒者を受け入れるだけの雇用と企業があるのですから、価値観の転換によって県内就職する価値を感じてもらうことと将来への希望が持てるまちづくり政策が必要なのです。
 元気なまちには、働く場所と教育の場、そして遊ぶ場所が不可欠なのです。

【民意】
 言うまでもなく民意は力です。アメリカのオバマ大統領の強さは国民に支えられていること。大阪府の橋下知事が政策を推進できるのは府民に支えられているから。逆に麻生総理が何をしても上手く進まないのは民意の支えがないからです。
 和歌山県内においても同じで、和歌山県の行財政改革で廃止候補となっていた和歌山県NPOサポートセンターや青少年の家の存続が決まったのも民意の力によるものです。必要だから残すべきとの意見と行動があったからこそ存続することができたのです。
 廃線の危機に直面していた貴志川線が今も元気に走り続けているのは、沿線の皆さんを初めとする県民の皆さんが必要と思う気持ちからの支えがあったからです。正に民意が地域を、国を動かす原動力なのです。

 民意なしには公共の諸課題を動かすことはできないのです。今では貴志川線のスーパー駅長であるたま駅長の人気によって貴志川線は和歌山県になくてはならない鉄道となっています。北海道や青森県からも、たま駅長に会いに来るほどの人気です。今年3月21日には「たま電車」が運行を開始する予定になっています。ここまで地域に溶け込んでいると、もう県として市として廃線させることはできません。もし貴志川線を廃線させるようなことがあれば、全国から失笑を買います。
 民意は力そのものであることを意識しながら活動を継続していきたいものです。貴志川線存続に尽力した方と話していると、そう思いました。

【太陽光発電】
 太陽光発電への関心と注目が集まっています。昨日、2月24日、経済産業省は、電力会社に太陽光発電の余剰電力を一定価格で買い取るように義務付ける新制度を検討する方針を表明しました。一般家庭の場合、現在の買い取り価格である約24円から約2倍となる1kWh当たり約50円で10年間に亘って買い取りを保証し、買い取り分は現行の電気料金に上乗せする方向です。住宅用太陽光発電の他にも、学校などの業務用太陽光発電も対象になりそうです。
 政府が太陽光発電による余剰電力を、現在の2倍の価格で買い取りを保証することで太陽光発電の普及に弾みがつきそうです。
 しかしその分、全体の電気料金が上昇することになります。その説明としては、新築や地球環境に関与と自己資金を投資する人が低炭素社会に貢献していることから、太陽光発電導入に関しての傍観者である残りの人で、薄く広く電気料金を負担し合おうとする考え方です。
 つまり自己資金を投資出来る人に数百万円を初期投資してもらって、地球温暖化防止に貢献してもらうとともに経済振興の一役を担ってもらい、太陽光発電に投資しない人の役割として電気料金で負担し合おうとするものです。コスト負担の役割分担によって低炭素社会を実現させる方向に動き始めました。

 ところで電気事業連合会が「低炭素社会の実現に向けた電気事業の考え方」を発表しています。その中で再生可能エネルギーの拡大の項目があり、ここで、電力会社は自らメガソーラー発電所の建設計画を打ち出すなど、再生可能エネルギーの拡大に取り組みを打ち出しています。電力会社では現時点で、約7万kW規模のメガソーラー建設の具体的な計画を公表しています。参考までに2007年度末での太陽光発電導入量は0.4kWですから、相当量の導入を行う計画なのです。
 具体的な地点は、東から、神奈川県川崎市の浮島・扇島太陽光発電所、山梨県甲府市の米倉山(こめくらやま)太陽光発電所、のたけとよ発電所、大阪府堺市の堺第7-3区太陽光発電所、堺コンビナート太陽光発電所、愛媛県松山市の松山太陽光発電所、福岡県大牟田市新港町の港太陽光発電所の七か所があります。それぞれ着工時期は、本年度から来年度にかけて行われる予定です。現在のところ、これらのメガソーラーは検証段階であり商業用にするにはクリアしなければならない課題は山積していますが、国と歩調を合わせた第一歩を踏み出しているのは事実です。

 このうち浮島・扇島太陽光発電所用地は川崎市が事業者に賃貸。米倉山太陽光発電所は山梨県所有地を事業者に賃貸、土地は県が無償で提供します。この造成地はハイテク企業誘致を目的に県土地開発公社が「米倉山ニュータウン」(約42ヘクタール)として1990年に開発に着手したものですが、企業誘致が難航して計画は頓挫。その後、ごみの再資源化施設と公園を併設する「エコパーク構想」なども浮上していましたが実現していませんでした。
また堺第7-3区太陽光発電所用地は大阪市が事業者に賃貸するように、地方自治体の要請と事業者の協力があって実現しているものです。
 各首長の発言から、環境施策に熱心な地域が受け入れ体制と熱意を持って誘致したことをうかがい知ることができます。愛媛県の加戸守行知事は「将来の経済成長をけん引する有望な分野の先駆けとなるメガソーラー発電所の増設は大変喜ばしい。新エネルギーの一層の普及と関連産業の振興を図りたい」。山梨県の横内正明知事は「リニア中央新幹線が開業すれば、米倉山の地域も有効利用できる可能性が高まってくる。それまでの活用策になるのでは」と発言しています。

 そして2020年までに電力会社合計で、全国で30か所、14万kWを導入する考えを示しています。この規模は現在の35倍で、このメガソーラーによる年間発電電力量は1億5千万kWh。一般家庭では約4万軒の電気使用量に相当し、二酸化炭素削減量として約7万トンの効果があります。課題となっている電力系統の安定に関しても、太陽光発電は局地的な集中設置などの場合を除いて、1,000万kWまでは既存設備で受け入れ可能としています。
 この2020年までに、非化石エネルギーの比率を50%にすることを目標として掲げているように、再生可能エネルギーの拡大を明確にしているのです。
 また内閣官房からも、平成20年7月に「低炭素社会づくり行動計画」が示されています。これによると既存先進技術の普及策として、太陽光発電の導入量の大幅拡大が掲げられ、現在ドイツに奪われている太陽光発電世界一の座を再び獲得することを目指していると明言しています。そのために太陽光発電の導入量を2020年には10倍、2030年には40倍にすることを目標として実現を目指しています。
 そのために政府として、電気事業者によるメガソーラー建設計画への思い切った支援と、地方自治体との連携を掲げているほどです。

 さらにエネルギーの地産地消の推進を図り、地方自治体による太陽光や小水力、バイオマスなどの地域性を考慮した地産地消型の新エネルギーの利用を評価し、優れたものを「新エネ百選」として2年から3年をかけて選定することにしています。せめてこれに選定される位の取り組みを開始して欲しいところです。
 ところで再生可能エネルギー拡大には地理的、物理的制約が存在していますから、特に太陽光発電は不向きな地域が多く、どこでも設置可能な訳ではありません。
 その点、全国的にも日照時間が長く、比較的広大な用地の提供が可能な和歌山県は太陽光発電の適地となる可能性があります。

 低炭素社会の実現は、洞爺湖サミットでのわが国の国際公約であり、環境先進県を目指している和歌山県としては、このようなメガソーラー発電所建設を誘致すべきだと考えます。出来る、出来ないは別として、知事として低炭素社会実現とエネルギー自立県を目指す一環として、太陽光発電の可能性をどう考えているのか是非とも知っておきたいところです。トップにその考えがないと大きなプロジェクトは実現するものではありませんし、本気であればその可能性は出現するのではないでしょうか。

 ところで和歌山県の最大の課題のひとつに企業誘致活動があります。経済が失速している中において企業に来てもらうことは困難を伴うものですが、着実に成果を挙げているのは県が企業誘致にかける姿勢とマスタープランがあることに基づいています。現在、投資意欲旺盛な企業は限られていて、その中に太陽光関連企業があります。県企業立地の取り組みとしてはこれらの企業へのアプローチがあると思いますが、それらの企業が和歌山県に行っても良いと思わせるためには、地球環境問題への強い関心と、低炭素社会実現の役割を果たそうと本気で思っている地方自治体であることが最低限必要なものです。
 その中核になるのが県として環境先進県としてのあるべき姿、目指すべき姿を持っているかどうかであり、新長期総合計画から具体的にどう展開させているかに尽きます。いつ、どこで、何の取り組みを行うのかブレイクすべきものです。

 平成21年度予算案を見る限りにおいて、県民の皆さん向けで短期的な低炭素社会に貢献する施策はありますが、和歌山県としての姿は見られません。勿論、予算がなくても取り組み方針があれば何の問題もありませんから、もし和歌山県として国策である低炭素社会実現に向けて誇るべき考えがあれば示して欲しいと思います。
 現在私達の使用しているエネルギーは、メイドイン・サウジアラビアやメイドイン・カタールなのです。遠い将来、メイドイン・堺やメイドイン・川崎のエネルギーを使用しているかもしれません。その時になって、どうして和歌山県は自立できる地域エネルギーの取り組みをしてこなかったのかとその時の県民に思わせるようでは、地域の誇りも自信もあったものではありません。主力エネルギーは別としても、地域が地産地消の再生エネルギーを持っていることが当たり前の時代である可能性があるのです。

 多くの分野において全国で40番台のものが多い和歌山県が、恵まれた自然環境があるにも関わらず、再生エネルギーの分野でも遅れを取って欲しくはありません。
 また国益と国策としてエネルギーの安全確保の観点からも、メガソーラーが一県一施設を持つ考えもあるかと思います。
 地球環境問題やエネルギーの確保、大災害への備えの観点からも、和歌山県が新エネルギーの井戸を持っていることは生命の安全を約束するものです。和歌山県としてメガソーラーを持つのか持たないのか、羅針盤を示して欲しいと思います。

 そして新長期総合計画に基づく新エネルギー導入計画について示して欲しいと思います。低炭素社会実現に向けての取り組み。関連する企業誘致の取り組み方。県内にある企業の姿勢。市町村の施策に取り入れて欲しいこと。県民としてやるべきことの各分野に分けてそれぞれ具体案を求めたいと考えています。
 この低炭素社会次元に向けた取り組みに関しても、県議会定例会で議論を交わしたいと考えています。
 2/25(水)「雇用問題」
 【献血活動】
 和歌山ゴールドライオンズクラブ主催の献血活動を実施しました。本日の活動には和歌山レオクラブの9名も参加してくれたため、若い躍動感のある活動となりました。和歌山レオクラブの皆さんに感謝しています。生憎の雨模様でしたが、大勢の方の協力を得ての活動となりました。私も献血をしようとしたのですが、既に直近で年間1,200mlの献血を行っていたため、残念ながら本日献血することはできませんでした。成人男性の場合1年間で1,200mlが制限になっているようです。
 ですが和歌山レオクラブ会員が献血に参加してくれました。20歳の献血として初めての体験をした会員もいて、小さな社会貢献活動となりました。和歌山レオクラブは、何かの社会貢献活動を行いたいと思っている若い人が参画しています。本日一緒したのは若い学生の皆さんでしたが良い体験になってくれたことと思っています。



 ところで和歌山大学の学生と話をしたところ、就職に不安を抱いていました。二年生の学生は来年に就職活動を迎えることになります。今年の就職活動は超買い手市場であり求人数も絞られているため苦戦していると聞きました。上場企業であっても赤字決算をしている企業では採用を絞っているため、希望が叶わない状況も出現しているようです。
 平成20年度の決算には、平成20年度上期の業績が良い期間が含まれていながらの通年赤字決算となっていての現在の状況です。来年の平成21年度決算は、通年に亘って厳しい経済環境の中での決算を余儀なくされますから、赤字幅が今年よりも拡大することは十分予想出来ます。ですから現在大学二年生にとって、来春の就職活動は今年よりもさらに厳しい採用枠になる可能性があるのです。今年就職活動を迎えている現在の三年生のことを他人事とは思えない精神状態にあります。

 特に、和歌山県内で就職を希望する学生にとっては、選択の余地が少なく更に厳しい環境にあります。どうしても県外での就職活動が中心になりますから、折角も地元大学で学んだのに就職で県外に出ていく場合が多々あります。一度、就職して県外に出てしまうと、余程のことがない限り再び和歌山県に戻ってくることはありません。つまり和歌山県人から他府県の住人となってしまい、就職時期において県人口が減少することになるのです。こんな状況が続くと人口や購買力などの経済力の先細りが確実です。
 ですから経済対策とは、雇用機会を拡大することが最大の防御策になります。新卒の学生を和歌山県で働いてもらうことの大切さを、学生との懇談の中で確信しました。県外から「和歌山県で働きませんか」と呼びかける前に、地元高校や大学の卒業生を受け入れられるだけの雇用を確保させて欲しいものです。

【神様】
 市内ホテルで偶然Fさんと会いました。本当に久しぶりでお互いに驚きました。少し時間をいただいて懇談となりました。Fさんはヘリコプター隊に所属していて大災害の時などに出動しています。過去、阪神淡路大震災や新潟中越沖地震の時には和歌山市内の基地から震災地に飛行し救助活動を行っています。自然災害は発生しないことを願っていますが、万が一の時には救助活動に威力を発揮してくれますから心強い限りです。

 そんなFさんが今日、テレビでオバマ大統領のアメリカ議会での施政方針演説を見たと話してくれました。オバマ大統領の演説は、まるで神様のようだったそうです。神様が経済危機のアメリカに降り立ち、議会の場に立っていたのです。神様の姿を見て反論する人はいないように、オバマ大統領はその掲げた政策を強く推し進めるだろうと話してくれました。今までFさんとは政治の話をしたことはなかったのですが、それほどの閉塞感が漂っていてその閉塞感を政治が打ち破ってくれることを期待しているのです。ところが日本の政治には何の期待もできないことに失望しています。アメリカと比較して、このリーダーの差は何なんだろうと疑問に思っていますし、わが国にも新しいリーダーの誕生を待望しています。
 経済危機に際して神様が降り立ったアメリカと、定額給付金の問題で議論しているわが国の議論の質の差が、そのまま国力回復に向かう力の差だと感じています。

 麻生総理が最初にオバマ大統領に面談できたのは、アメリカ国債の引き受けを依頼されるためだと思っています。拒否できない日本ですから従わざるを得ないとしても、それに対する要求も行うべきです。アメリカが回復しなければ世界経済は回復しないのですから、アメリカ国債を引き受けるとしても、その後はわが国経済回復への支援確約を得て欲しいところです。
 地方の隅々まで政治の話が行き渡っています。これで新しい体制に変わらなければ、閉塞感を持ったまま経済対策に立ち向かうことになります。期待感と元気回復を図るためには新しい体制を望んでいます。現在のところわが国に神様の出現は期待できませんから、せめて自分達の行動によってリーダーを決定したいものです。

【打ち合わせ】
 和歌山県内の諸課題に関しての打ち合わせを実施しました。和歌山市中心市街地活性化の問題、自然エネルギーの活用による環境先進県への取り組み、版権ビジネスのあり方について、動物愛護センターに関してなどが主な議題となりました。
 新年度から何かスタートが切れるように取り組みを強化したいと考えています。

 またJR和歌山駅前再開発に関しての打ち合わせでは状況変化の確認ができました。建設はN社、ジョイントするのは、有力視されていたデベロッパーのD社が撤退し、新たにA社が受け皿となりそうです。立地場所が良いので、全国に展開している既存のマンションとは異なる方式を検討しているようです。ホテルに関しても既存の事業者から変更の動きがあります。
 また商業施設棟に関しては1階が飲食店、2階が衣料品店街、3階は未定ですが健康産業を希望しているようです。
 JR駅前再開発は和歌山市の重要施策ですから、何としても事業が進展して欲しいと考えています。

【雇用問題】
 深刻化している雇用問題。和歌山県も例外ではありません。幸い大企業が少ないため派遣打ち切りや県内企業の内定取り消しなどの被害はないのですが、雇用自体少ないのが最大の問題です。
 政府の雇用対策として3年間で2兆円規模の対策実施と、140万人の雇用維持と創出を目指した対策を打ち出しています。中でも「ふるさと雇用再生特別交付金」として2,500億円が各府県に支出されます。これは地域の実情や創意工夫に基づいて地域内の求職者の雇用機会を創出する取り組みを支援するものです。その受け皿として各府県に地域基金事業協議会を立ち上げ、現在ニーズがあり、今後の地域発展に資すると見込まれる事業のうち事業継続が見込まれるものを選定し、事業計画を厚生労働省に提出します。府県内の企業が当該事業で地域求職者を雇用した場合に要した費用を支給してくれるものです。

 この特別交付金の予算額は2,500億円、雇用創出効果は3年間で最大10万人と見込んでいます。目的は正規雇用化のための措置として、労働者と原則1年の雇用契約を締結し、必要に応じて更新を可能とすること。また本事業を実施するために雇い入れた労働者を正社員として雇用する企業に対して交付金として一時金を支給することになっています。
 具体的な事業イメージの例として、地域ブランド商品の開発や販路開拓事業、旅行商品を開発する事業、食品リサイクル事業やたい肥の農業利用を促進する事業などが挙げられています。

 雇用の安定と生活支援に最優先で取り組むという厚生労働省の掲げる方針に対して、和歌山県がどれだけ具体化させられるかどうかに成否がかかっています。単に市町村への補助金として支給するだけだったり、企業に委託費を支払うだけでは短期的な対応策に過ぎません。長期的な雇用創出を図る方向で、この特別交付金の活用を図って欲しいところです。短期的とは、正規雇用ではなく期間限定の雇用を作ることですが、そのようなその場しのぎの対策にこの資金を活用してもバラマキに過ぎませんから、雇用の確保とはなりません。和歌山県として長期的な雇用創出に重点を置くべきで、そのために正規雇用を図る企業を求めて欲しいところです。 短期的に雇用を守ることも大切ですが、雇用を創出する前提に立った施策を立案して欲しいところです。そのためにも公労使による雇用創出懇談会、委員会などの機関を持って、企業誘致と地場産業や和歌山県の地域事情に応じた産業を創出し、同時に雇用も創出する方向を求めて欲しいと思います。
 この点に関しては県議会定例会で議論を深めたいと考えています。
  2/24(火)「県議会開会」
【県議会開会】
 いよいよ平成21年2月県議会定例会が開会しました。新年度予算の審議となる大切な議会となります。100年に1度と言われている経済危機の中、地方自治体がどれだけ公共投資による財政出動が出来るのがポイントです。首長の経済対策に関する考え方を計れる大切な議会となります。
 公共投資による経済対策による活性化を目指すのか、それとも民間にできることは民間の姿勢、つまり市場主義の考え方に基づく従来の延長線上の経済対策とするのか、私達が見極められる時期なのです。ケインズ的考え方に基づくのか、新古典派の考え方に基づくのか、時代の転換期に際して首長の資質を計る重要な判断材料となります。
 和歌山県の新年度予算では、道路や橋梁の整備や県立学校施設の改修などの私達の県民生活に密接な社会資本整備による景気対策を実施する予算案となっています。平成20年の12月と平成21年2月に二度の補正予算を組んで公共投資を実行する姿勢ですから、行政機関が先頭に立って景気対策を講じようとする姿勢となっています。
 しかも約80億円も税収が減少している中、県財政の健全性を考えながら行財政改革を推進し、加えて経済危機への財政出動を図るという困難な課題に挑戦し、そのふたつを両立させている新年度予算案に仕上がっています。つまり平成21年度予算では6年ぶりに前年度予算を上回る予算を確保して不況対策に備え、行財政改革基づいて財政状況の改善を図っています。
 行財政改革の効果としては、公の施設で1億2,000万円、外郭団体で3,000万円、補助金全体で7億1,000万円の削減を図り、合計8億6,000万円の予算削減につなげています。その他の見直しと合わせて10億円の削減を達成しています。また人員定数の削減によって人件費を33億円縮減させています。
 考えるところ、行政内部は行財政改革による痛みを感じ経費削減を実施し、対外的には公共投資による景気対策や雇用確保のための施策を講じ、緊急的な経済対策を指向しています。考え得る中において、最大限の経済効果が期待できる新年度予算案を作成していると思います。
 また新年度の考え方として特筆ものは、元気な和歌山の創造として新リーディング産業の創出と環境先進県を目指した自然エネルギーの利用拡大が重点施策になっていること。併せて地球環境問題への取り組みとして、和歌山県の長い日照時間を活かした住宅や公共施設での太陽光発電利用促進を進める考えを示している点が挙げられます。アメリカの例を出すまでもなく、新エネルギーへの取り組みは各国が主導権を握ろうと先を争っている状況であり、環境負荷が低くて安価なエネルギーを得た国が次の時代のリーディング産業を担えると言っても過言ではありません。安価なエネルギーが豊富にある国や地域には企業が進出し新産業が芽生えるなど、副次的な効果も期待できます。
 グリーン・ニューディール政策によって既存の産業と取って代わるくらいの意気込みを見せているアメリカ並みの大胆な新エネルギー施策を打ち出して欲しいと考えています。何故なら、その方向性を打ち出した府県に新エネルギーに関わる資金投下が起こりうるからです。本気の姿勢を見せることで企業の注目度が高まりますから、環境先進県が近づいてきます。自然エネルギー対策が住宅や公共施設などの範囲に収まっている限り、それ以上にはなりませんから、それ以上を目指すためにも意気込みを発信して欲しいところです。
 日照時間が長くて自然環境に恵まれた和歌山県こそ、新エネルギーに率先して取り組む姿勢が必要なのです。

【行政改革・基本計画等に関する特別委員会】
 新行財政改革推進プランに基づいた行財政改革が進められています。このプランに基づく行財政改革の効果だけでも、公の施設で1億2,000万円、外郭団体で3,000万円、補助金全体で7億1,000万円の削減を図り、合計8億6,000万円の予算削減となっています。
 全体として計画通りに進展していますし、本委員会で委員から意見のあった施設運営や見直しに関しては、委員の意見が採択されている部分が多いと感じています。
 例えば、存続の意見が多かったNPOサポートセンターと青少年活動センターは廃止から存続に計画案が見直しされていますし、青少年の家に関しても、紀北、白崎、潮岬の三施設が社会教育施設として存続することに決定しています。
 結果として民意のある施設に関しては民意に基づいて存続することになっていますし、役割を終えた補助金施策は大胆に廃止、見直しが図られています。行政改革・基本計画等に関する特別委員会としての役割を果たせていると感じています。

【定年を控えて】
 平成21年3月末をもって60歳を迎えた県庁職員さんが定年退職を迎えます。本定例会が終わる3月19日を過ぎるとあっという間に3月末を迎えることになります。今日現在でも残りの日数は36日となっていますから、残された期間はごくわずかです。
 そして南紀熊野体験博の時のM広報部長も今年定年退職を迎えます。まだまだ若いので定年は無縁だと思っていたのですが、もう60歳を迎えるのです。月日の過ぎゆく速さに驚きます。
 勤続年数を38年間だとすると日数に換算すると約13,870日、人生60年の生きた日数は約21,900日となります。日に直すと生きている時間と仕事をしている時間が余りにも短いことが分かります。60歳で21,900日しかないのです。仕事ができる日数も13,870日だけですから、日々本気で生きなければ勿体ないのです。
Mさんは、そうして駆け抜けた現役生活だったようです。

【公会計】
 公会計に関して問題点の抽出を行いました。平成21年度には新しい公会計システムによって地方自治体の財務状況を公表することが義務付けられています。公表に際しては、従来の総務省方式を改良し、基準モデルと総務省方式改訂モデル方式のどちらかを各府県が選択することになっています。和歌山県がどちらの方式を選択するのか分かりませんが、問題の多いと思われる総務省方式改訂モデルだと実態に近い試算状況が不透明になりますから、より資産を正確に把握可能なモデルである基準モデルを選択して欲しいと考えています。

【打ち合わせ】
 夜まで打ち合わせを実施。CSRやマナーの心得が人を作ります。人格や品格といったものは短期間で身につくものではなくて、長い期間をかけて身に付けていくものです。そのきっかけと気付きは教育機会によるものがあります。
 CSRとマナーの先生達と打ち合わせをさせていただいたところ、やはり気付きがありました。どれだけ多くの人がいても、周囲と違った品格感を放っている人がいます。それは本人が特別意識していなくても周囲の人は分かるのです。品格は人に優しく自分を律していることから始まります。社会から見ておかしな行動をしていないか、自分の行為を意識しておくことも大切です。
 そして意識することの凄さが実感できる実験がありました。Oリングと呼ばれる実験です。親指と人差し指でOの時を作ります。第三者が両方の指を引っ張っても、親指と人差し指の指先は離れません。ところが、「離れないことはないよ」と言ってみると、第三者がふたつの指を離そうとして引っ張ると、今度はふたつの指先が離れてしまいます。
 今度はその後「でも大丈夫。離れないよ」と言うと、第三者が同じように指先を話そうと力を加えても、ふたつの指先は離れないのです。
 不思議なことです。先生が解明してくれた理由は、自分の意識で指先が離れると思ってしまうと、身体が離れないぞと感じていても、意識が優先されるため指先が離れてしまうのです。ところが意識で指先は離れないと思っていると、その方向に意識が向いていますから指先は離れないのです。
 言葉には魂が宿っています。意識の力は身体と細胞の隅々までを制御してしまう力があるのです。自分の指先の実験で、このことが理解出来ます。意識を目指す方向に向けることの重要性が分かります。諦めたら身体は諦めた方向に緩み始めてしまいます。よしやるぞと思ったら、身体は実行する方向に向かいます。意識は薄れ易いものですから、意識レベルのものを視覚に訴えるために、紙に書いたり「絶対合格」など壁に張り紙をするのです。そうして自分の意識を常に確認できる状態に追い込むのです。意識レベルのことを言葉で書くことは、実現に向かうために絶対な効果を表してくれます。
 もうひとつの話。経営者のAさんは毎朝、近くの神社まで走って感謝の気持ちを述べてお祈りをしています。神社には樹齢400年の楠の木があるそうです。その楠の木の根っ子に触れて、その手で自分の足に触れているようです。その時「根付きますように」と願っています。大地に根を張る楠の木のように、人として根を張った仕事をさせて下さいと毎日お祈りしているのです。
 これも少し良いお話でした。

【その他】
 資金融資の問題に関して話し合い。雇用問題に関しての協議。化学会社の現状についての話し合いを実施。新エネルギーの可能性についての話し合い。クラシックコンサートの演出に関しての協議。和歌山市内の企業が台湾との合弁企業を作ったことによる効果について教えていただきました。
 2/23(月)「新年度予算説明」
 【打ち合わせ】
 市内建築物に関することと、娯楽施設に関する打ち合わせを実施。市内物件の流動性が低くなっていることから取引価格も低下しているようです。何と言っても担保価値のあるのは動産ではなく不動産ですから、ここを安定させることが経済活動の基礎となります。その辺りに関しての話し合いとなりました。

【会派会合】
 お昼には会派会合が開かれました。明日からの定例会に臨むに当たって会派としての意思統一を図るために行ったものです。一般質問は4日間ありますが、会派からは4名の一般質問を予定しています。私は二日目の一般質問を希望することにしています。

【新年度予算説明】
 平成21年度和歌山県一般予算案の説を受けました。明日から平成21年2月定例会が開会となりますが、その前段として各部局から説明をいただいたものです。
 既に紹介しているように平成21年度当初予算案は5,229億円、平成20年度2月の景気対策分としての補正予算案は144億円、平成20年度12月の景気対策分としての補正予算案は30億円で、公共投資予算は1,153億円、対前年度比75億円増加で7.0%増となっています。平成20年度予算と比較すると、平成21年度予算は2.3%増加の積極予算となっています。公共投資としての平成20年度12月と平成20年度2月補正予算を含めると5.7%増加となり、公共投資による経済対策を講じる姿勢を打ち出しています。

 一点だけ内容を記します。地球環境問題への対応として平成20年度に引き続いて住宅への太陽光発電導入促進予算が計上されています。予算額は2,000万円。一件当たりの補助額は25,000円となります。国策である資源エネルギー庁の太陽光発電導入支援対策日補助金では一件当たり75,000円ありますから、県補助金と合わせると一件当たり95,000円の補助金の適用を受けられます。環境先進県を目指している和歌山県としては他府県よりも厚い太陽光補助施策を講じることによって、住宅への太陽光発電設備の導入促進を図りたいところです。

 ただ残念なことに、地球環境保全に影響を及ぼすような大胆な施策に関しての調査予算の影が見られません。例えばメガソーラー発電誘致の可能性調査やメタンハイドレードの調査事業などの予算がありません。勿論、メタンハイドレードはメタンガスですから石油などと比較して何十倍の二酸化炭素を排出することになりますから、地球環境保全からすると逆行することになりますが、わが国の脆弱なエネルギー供給体制からすると可能性調査程度は必要かとのも思います。新エネルギーとしてはバイオマスパウダーに関しての取り組み予算がありますが、過去からの和歌山県の実用化研究の経緯からすると問題があるようでした。
 和歌山県として環境先進県を目指しているのであれば、大胆で本気になれば可能性の高い環境対策に向けた調査事業の予算化が欲しいところです。
 提案議案ついては明日からの定例会で議論を交わすことになります。

【ご縁】
 金曜日の夜の会合で偶然となり合わせた方がいます。隣の席で知人Mさんの会合が開かれていてSさんを紹介してもらったのです。その時は時間にしてわずか5分程度だったと思いますが、強さと優しさが印象的な方でした。その時、突然、巻いていたネクタイを外して私にくれたのです。「良いから持って行きなさい」と。ところがそのネクタイは高価なものだったので、お返しも兼ねて名刺を基に職場を訪問させてもらったところ歓迎してくれました。

 いただいたご縁は大切にしなければなりません。丁度、Mさんの自宅を数日前に訪ねたのですが不在だったので議会報告書を届けただけになっていたのですが、その知人と会合の場で久しぶりに会えたことも何かのつながりを感じます。
 しかもその会合の主旨を聞くと、Mさんが今年3月末で定年されるので少し早い送別会だったのです。さらに3月には国からの表彰も受けることから、ダブルのお祝いだったことが分かりました。

 数日前にMさんの自宅に私を向かわせてくれたこと、そして金曜日に引き合わせてくれたのは、Mさんの定年とお祝いのことを神様が知らせてくれたのです。そしてその場に居合わせたSさんと引き合わせてくれたのです。
 Sさんが私に巻いていたネクタイをくれたのは次のような理由があったからです。ずっと以前、Sさんが上京し三井物産の役員を訪ねたそうです。三井物産と共同の仕事を終えたので挨拶に伺ったのです。仕事の成果報告と熱心な態度のSさんを三井物産の役員が気に入って、その時巻いていたネクタイをプレゼントしてくれたのです。そのネクタイも相当高価なものだったそうなのですが、その時と同じ対応を金曜日の私にしてくれたのです。勿論、初対面の私が信頼できるかどうか分かる筈もないのですが、Sさんにとって信頼できるMさんの知人だったことから、直感的に信頼できると見込んでの行動だったようです。
 そのネクタイをいたたけた経緯を聞くだけで感謝したくなりました。私の直感も当たっていました。Sさんの持っている人格は訪ねるに値するものでした。金曜日と今日のこのご縁に感謝しています。

【コンベンション】
 和歌山県と和歌山市ではコンベンション誘致に力を注いでいます。県と市にそれぞれ宿泊人数に応じた補助施策が設けられていて、和歌山市内に100人以上の方が宿泊すると宿泊費の一部費用を補助してくれる制度です。
 平成21年度に二人の知り合いが、ふたつのコンベンションを和歌山市に誘致してくれました。補助対象になると思い依頼に行ってきました。観光で活性化を図ることは観光施策に力を入れている和歌山県にとって大切なことです。

 ただ緊急的な経済対策と雇用対策が最重要課題となっていることから、観光施策への注目度は従来よりも控え目です。お客さんに来てもらってまちの活性化を図る意義は失われていませんから、国際大会や全国大会の誘致は進めたいものです。

【その他】
 私学助成金のあり方について協議。雇用問題に関しての話し合い、そして新エネルギーに関しても話し合いました。
事務所にMさんが県議会報告書を受け取りにきてくれました。10人の知人に配布したいからと言って来てくれたものです。寒い中にも関わらず訪問してくれたことと嬉しい行為に関して夜にお礼を述べたところ、かえって恐縮してくれました。Mさんに心から感謝申し上げます。
 2/22(日)「新春お弾きはじめ」
 【新春お弾きはじめ】
 お三味線と長唄を愛する長唄友の会による新春お弾きはじめの会が開催されました。ご招待をいただき出席させていだきました。司会者からも紹介されましたが、私はこの会に関しては皆勤賞です。この新春の会は毎年、一月に開催しているのですが、平成21年発表会などが一月、二月にあったため本日の開催となりました。しかし弾きはじめの曲に接すると、いよいよ春の到来を実感させてくれます。お三味線の音色が春の訪れを運んでくれるようで、この時期の新春の演奏会は楽しみにしています。

 本会での挨拶の主旨は次の通りです。

 本日はちょっと贅沢に8曲の演奏を聞かせていただきました。お三味線と名長唄を8曲続けて聴ける機会は滅多にありません。和歌山県で文化に親しめる機会を大切にしたいと思います。毎日、ひとつだけ幸せなことを感じるようにしています。今日の幸せは、8曲の長唄とお三味線の演奏を聴けたことです。これだけでも今日来た甲斐があると思っています。
これに加えて幸せになるように、挨拶に際して何かひとつ参考になる話をと思って、昨日お聞きしたある市長のことを申したいと思います。本当に素敵な話ですから聞いてください。
 ある市の市長が市民の方にこう言いました。「市民の皆さんは全員挨拶をしてくれますよ」。それに対して、いくら市長でも芸能人ではありませんから、そんなことはないだろうと思って「本当ですか」と答えました。皆さんはどう思いますか。市長と言っても、そんなに顔が売れている筈はないですよね。

 ですから「市長さん。全員が挨拶してくれる筈はありませんよ」と聞き返したのです。
 皆さんはどう思いますか。町中の人が挨拶をしてくれるなんて考えられないと思いますよね。ところがその市長からの答えは次のようなものでした。「本当ですよ。その理由を話します。まず自分からおはようございます。こんにちは、の挨拶をしているのです。そうしたら皆さんが気持ちよく挨拶をしてくれるのですよ」。
 なるほどと思いました。余程相手のことを嫌いだと思わない限り、こちらから挨拶をすれば相手も、おはよう、こんにちは、の挨拶を返してくれると思います。
 これがまちに活気をもたらせている要因だと思いました。自分から挨拶をすることで元気さを取り戻し、コミュニケーションが図れます。

 長唄友の会でも同じことを実践したいと思っています。私たちは何かのご縁をいただいてご一緒させてもらっている仲間です。いままでの会員も、今日入会してくれた会員も、そしてこれから入ってくれる方も、皆さんがお三味線を愛好する仲間なのです。ですから、会合などで顔を合わしたら、お互いから挨拶を交わしたい仲でいたと思います。今日から実践してこの会を益々楽しいものに発展させたいと願っています。
 この会がますます楽しく、そして幸せになりますようにお祈りして挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

 ところでお三味線は日本の伝統芸能ですから、技術を習得することは容易ではありません。お師匠さんに聞いたところ、早くて3年はかかるそうです。それでもいまの人は3年もお稽古に来てくれませんから、1年で何らかの舞台に立てるようにお稽古を行っています。そうしないとお弟子さんは厳しいお稽古を3年も続けられないからです。さらにお三味線を正しく、しっかりと演奏する形で持つことだけでも三ヶ月はかかるようですから、大変な忍耐力を要します。
 今日の演奏会で演奏したお弟子さんは習い始めて2年目の人もいました。早く舞台を踏むことで励みになり、緊張感を持ってお稽古に臨むことができるからです。お稽古だけでは身につかないことでも、演奏する舞台が決まっていると恥をかきたくありませんから、気を入れてお稽古をしますし、自宅でも練習する姿勢になります。

 田辺市にある吹奏楽の強豪校では、新人であっても本番の経験を積ませているそうでする。高校の文化祭だけではなく、福祉施設への慰問演奏や幼稚園などへの演奏会など実践の機会を多く作っています。実践の機会が多いと成長が早いからです。実践に向けて気の入った練習と、人前で恥をかきたくないという心理が働くからです。
 誰にも見られない練習を続けるよりも一ヶ月に一度でも舞台や人に見られる実践の機会を設定した方が実力は向上するのです

 このお三味線教室でも同じ考え方に基づいたお稽古を行っています。大きな舞台を組むことは難しくても、慰問活動や何かの会合前段で演奏を行う活動を続けています。お弟子さんにとっては、小さな舞台でも心理的には大きな舞台ですから、恥はかきたくありません。その目標に向かってお稽古を重ねることを繰り返して、3年で学ぶことを1年で仕上げるようにしているのです。
 これもお稽古に関する素敵な話でした。

 さて閉会後、司会者の方から嬉しい話を聞かせていただきました。「片桐さんは私の話をしっかりと聞いてくれているので話しやすくて助かります。言葉に反応してくれたり、頷いてくれたりのリアクションがあると司会者はやりやすいのですよ」と話してくれました。
 本当にその通りで、話をしていて反応を感じないと話の展開は難しくなります。私も皆さんの前で話をする機会をいただけたら、頷いてくれていたり熱心に聴いてくれている人を目指して話しを組み立てています。中にはメモを取ってくれる人もいますから、そんな時は、この人に役立つ話をしようという気持ちになります。
 反応が乏しいと、関心を持ってくれているのか退屈なのか判りませんから、後々の話の展開の判断に戸惑います。同じテーマを続けるのか、違うテーマに転換させるのかの判断が難しいからです。

 実は、一人でも頷いてくれる人がいるのといないのとでは、話しやすさが違うのです。司会者からの「片桐さんはいつも頷いて話しを聞いてくれているから」の言葉は嬉しいことでした。私は言葉の力を信じています。司会者はプロですから、必ず私たち参加者に何かを伝えようとしてくれている筈です。意識していなくても、その言葉の中の素敵な部分に、自然と頷いていると思います。

 2/21(土)「設立総会」
 【訪問活動】
 朝から夕方まで訪問活動を実施しました。本日は40人の方を訪問し意見交換をすることが出来ました。皆さんありがとうございます。
 Yさんとの懇談。ある首長が言ったそうです。「市内中の人が私に挨拶をしてくれるよ」と。Yさんは「いくら首長さんでもそんなことは出来ないでしょう」と答えました。ところがその首長の返事は次のようなものでした。「皆さん挨拶してくれますよ。それは私から先に挨拶をしているからですよ」。
 なるほど、自分から先に挨拶をすると相手は挨拶を返してくれるものです。当たり前のことのようですが当り前ではありません。自分から出会う全ての人に挨拶をすることは容易ではないからです。それが出来ることが非凡なのです。全ての人が挨拶を交わすまちは想像しただけでも素晴らしい世界です。

 通常、挨拶は年下の人から年上の人に先に行うものです。立場がどうあれそれが礼義なのです。
そして、「私の周囲の皆さんは将来を期待していますから思い切り活動して下さい。雑音もあると思いますが、どんな世界でも足を引っ張る人がいるので心配しなくて良いですよ」と、励ましてくれました。どんな活動をしている人でも、それに反対する人の意見に悩まされます。10人の内で1人に反対されるとしても、その1人の反対意見が現実よりも大きく思えるからです。それがやろうとする気持ちに重くのしかかるのです。前を向いて走っている人にとって、反対意見は活動の生命を奪いかねない毒薬になります。
 反対意見を唱える人の言葉に必要以上に囚われる必要はありません。その人が結果責任をとってくれるものではないからです。賛同者の意見を参考にして、反対意見は小さく閉じ込めましょう。

 Aさん。「この間の懇親会であなたのことが話題になっていたよ。伸びてくれるとみんなが思っているから、頑張って下さい」。知らないところで話に登場していることは嬉しいことです。「ところで次はどうするの」と聞かれましたが、過去は帰らず未来は知らずですから、どうなるのでしょうか。

 Nさん。絵画を習っていて部屋に自身の作品が飾られています。「自分のために何か余暇を楽しむものを見つけないと」と思って習い始めたそうです。自分の作品に囲まれた部屋で生活をする。他人の作品で飾られた部屋とは違って、温かみと誇らしさがあります。素敵な生活であることがそこから分かります。

 Yさんの絵画作品を鑑賞しました。県民文化会館で作品展が開催されているもので、途中立ち寄りました。作品名は「手平倉庫」。先頃まで、明治時代に建築されたレンガの倉庫が和歌山市手平にありました。耐震性に問題があったため現在は取り壊されていますが、その手平倉庫の大きな絵画は迫力でした。私は手平倉庫に行ったことがありますが、まるで倉庫の入り口に立っているような気持ちになりました。これが絵画だと思いました。自分がその場に居合わせているような気持ちにさせてくれるのが良い作品だと思います。

 ルーブル美術館には有名な「ナポレオンの戴冠」の絵がありますが、その圧倒的な作品の前に立つと、あたかも自分がナポレオンの戴冠式に参列しているような感覚になります。これが自分にとって出会うべき絵画なのです。今日の「手平倉庫」はそんな気持ちにさせてくれました。Yさんに感謝するばかりです。
 本日お会いさせていただきました皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

【NPO法人設立総会】
NPO法人「AIEL言語・国際教育協会」の設立総会が開催されました。理事と構成員が集まっての総会では議案は全て承認されました。活動目的は家庭教育支援、学校教育支援、そして国際教育支援などを行うことにしています。現在社会で最も必要とされているものばかりです。ようやく和歌山県内に支援団体が誕生したことを嬉しく思っています。
理事長の牧野さんは、このNPO法人設立のために仕事の時間と寝る時間を削って取り組んでいたことを私は知っています。これだけ無理をしてこれからの教育を考えて活動している人を他に知りません。「ようやくここまで辿りつけた」の涙が溢れるほどの言葉が、これを象徴しています。
コミュニケーションを重視した英語教育と、言葉の力を伸ばす国語教育には、特に重点を置いた活動を展開していくことにしています。

【国語塾】
 和歌山県内では唯一だと思いますが国語塾があります。岩出市にある「国語塾いはら教室」がその塾です。平成21年夏に3年目を迎える塾ですが、試行錯誤の中で国語力を身につけるための学習を行っています。指導の対象は小学校3年生から高校3年生までにしています。勉強としての国語だけではなくて、言葉の力と他人とのコミュニケーション力を身につけるための国語力を指導しています。社会で生き抜くためには他人とのコミュニケーション力が不可欠です。

 国語力を試す機会は筆記試験ですが、書く力と、話す力や聞く力は別物です。相手の意見を聞いて内心噛み砕く、それに対する意見を自分の言葉で相手に返す能力が言葉の力なのです。印象としては、明治大学の斎藤孝先生が取り組んでいるような国語力を向上させるための教育を施しているようです。
 理想は受験のための国語力を向上させるものではなくて、コミュニケーション力を身につけることで科目としての国語力を伸ばし受験に対応できることなのです。受験科目としての国語とコミュニケーション能力としての国語力が同じになることが理想です。

 多くの人が取り違えているのが、マスコミで放送されているようなディベートです。ディベートでは一方的に自分の意見を言うものではありません。相手の意見を聞いて考え方の違うところがあれば、それに対抗することがディベートなのですが、相手の意見を聞かないで自分の意見を押し通すことがディベートだと思っているようです。
ですから持ち時間などで発言時間を区切ったり、相手が発言している時に相手の言葉を遮って自分の意見を言うようなことをしてはディベートにはなりません。相手の意見を聞かない、聞けないのは国語力が欠けているからです。コミュニケーション力が欠けている人がトップになると、部下の心が離れ思いやりのない組織や政治になります。

 そんな政治家が議会を支配しているため、民主主義と多数決が同じだと勘違いしている国会議員が多数存在しています。そのことが国民を不幸にしているのです。民主主義とは国会の場で議論をすることです。ルールに基づいたディベートをすることです。そして少数派の意見を尊重することが民主主義なのです。最終的には多数決で決めるにしても、少数派の意見を留保して多数決で決定することが民主主義の基本中の基本です。
現在の国会は、多数決で押し切ることを民主主義だと勘違いしています。民主主義は力ではないのです。そんなテレビ放送を見ている子ども達までが、民主主義とは多数決だと間違って学んでいます。政治がおかしいので、子ども達の学校での態度までがおかしくなっているのです。子どもの教育に関して大人の責任は大きいのです。

 井原先生の塾では「良いことばの出会いが良い人との出会いを招き、良い人との出会いが幸せを招くように、この出会いが幸せを招くものであることを願っています」と考えています。
 本格的な国語力を向上させるための国語塾が和歌山県内に存在していることは本当に嬉しいことです。
 2/20(金)「嬉しい話」
 【嬉しい話】
 Tさんの親せきの方と出会いました。「本当はもっと早く会いたかったのです」と握手を求めてくれました。有難い気持ちと態度に感謝しています。闘病中のTさんは、誰よりも毎日静かな闘いを繰り広げています。私がやっていることは、電話で話をすることと自宅を訪問して励ますこと位です。そして心でお祈りすること以外に、何もすることは出来ないことを歯痒く思っています。こんなことで良いのだろうかと思っていたところ、思いがけずTさんの親戚の方から感謝の言葉をいただきました。見えない行動が見えていたことに驚くと共に、気持ちが気持ちを呼んでくれることを再発見しました。
「これだけ長い期間、ずっと支援してくれていることに感謝しています。会って感謝の気持ちを伝えたかった」。
この一言が、このことに関して何よりも嬉しい言葉でした。一日一度でもこのような言葉に出会っていることが、ストレスか溜まらない要因かも知れません。
 感謝の言葉を発する。感謝の言葉をいただく。これが元気の素になります。
 
もうお1人がIさんです。わざわざ出向いてくれました。「感謝の言葉を言いたくて来ました。仕事に就けたのも、自宅を守れたことも、本当に感謝しています。何もかも無くすところでした。まだ自立の途中ですが、きっとお返しをしたいと思っています」。何と素晴らしい言葉をいただいたことでしょう。
 Iさんはきっと大丈夫です。辛酸をなめましたが見事に克服しています。真面目な仕事ぶりから新しい雇用主からの信頼も厚くて、順調に所得を上げています。そんな折からの嬉しい知らせです。

 サービス業においては「お客さんからのありがとうの言葉が嬉しい」と良く聞きます。これは単に鸚鵡返し的な「ありがとう」の言葉が嬉しいのではなくて、自分が行った行為がお客さんの心に触れたことで返してくれる「ありがとう」の言葉が嬉しいのです。
心からの「ありがとう」の言葉をいだたくためには、思いやる気持ちを持って時間と、場合によってはお金をそのことに費やすことが必要です。経済的には、動いた時間と使ったお金に対する経済的報酬はありませんから非効率な行動だと言えます。しかし価値観を変えて心の報酬をいただいているとすれば、それは心に積み立てられていきます。そのことが積み立てられると、心は益々綺麗になっていきます。さらに信頼という利息を受け取ることができます。
感謝の言葉という元本と信頼という利息を得るには長い時間を要します。経済的な価値よりも大きな報酬です。感謝の気持ちを受け取るためには、自分が感謝の気持ちを誰かに伝えなければなりません。感謝の気持ちの貯金がある人が、他人に感謝することができるのです。
感謝の言葉をいただくことから得られる満足感と達成感は、その一日を豊かにしてくれます。そんな一日の積み重なりが将来の豊な人生を導いてくれるのです。
 
【形になる】
 言葉や姿が形になることの嬉しさは格別です。どれだけ素敵な言葉でも、書き留めておかないと消え去るだけで復元はできません。Aさんの活動を素晴らしいと思ったので某新聞に紹介したところ、早速取材に来てくれました。紹介してから一週間程で写真入りの記事を掲載してくれたのです。それが届けられたのでAさんに連絡したところ、Aさんの元にも届けられていて、お互いに新聞を見ながら嬉しい話合いとなりました。新聞に自分のことが掲載される経験を持っている人は分かると思いますが、照れくさいような嬉しいような気持ちになります。知っている人に記事を見て欲しいような、見て欲しくないような気持ちにもなります。Aさんもそうだったと思いますが、新聞に載ったことで本来消え去っていた筈の言葉が記録されました。この記録されたことに関する嬉しさは絶対にあります。

 多くの人が自分のことが掲載された媒体を所有していると思います。学級新聞、生徒会の新聞、地方紙や雑誌の記事、そして社内報などが代表的なものですが、それは記念碑であり何か活躍していた時代の証左になりますから、いつまでも自分の励みになるのです。
 無が有になる。言葉や作品が形として残ることは嬉しいものです。そして知人や友人の記事掲載も同じように嬉しいものなのです。

【昼食】
 ランチタイムミーティングを行いました。地方政治のあり方に関して話し合いました。地方議会は国政から独立する必要があり、国の言いなりになるような地方議会では存在価値がないというものです。橋下大阪府知事の凄いところは、国が府県に負担させている補助金を拒否している点にあります。国の方針に従わないとその補助金に関して問題はないとしても、他の補助金で報復されるところがありますから、どうしても従わざるを得ないのです。それが地方議会の常識だと半ば思っていましたが、それが常識ではないことを橋下大阪府知事が証明してくれました。
 地方議会に関して、何点かの提言をいただきました。感謝申し上げます。

【卒業式前日】
 明日、私立慶風高等学校の卒業式が挙行されます。そのため卒業式のお祝いを述べるために学校を訪問させていただきました。
慶風高校の躍進ぶりは凄まじいものがあります。硬式野球部は平成20年の夏の甲子園大会予選に出場し、シード校の田辺工業高校を破って、夏の県予選で初勝利をあげました。硬式テニス部に至っては県内に敵なしで、全国大会の常連校になっています。硬式テニス部が発足して間もないのですが、この伝統が今の二年生に受け継がれています。これが積み重なることが伝統になるのです。

 卒業式の練習として国歌の練習をしていました。卒業式の響きも良いのですが、実際に挙行する立場としては緊張の連続だそうです。卒業式は上手く行って当たり前で、不具合があれば問題になります。問題なく物事を進めることは意外に大変なことなのです。
 明日の卒業式控えてリハーサルに余念がありませんでした。

【懇親会】
 夜は懇親会に出席しました。いくつかの会が重なり合ったのですが、昨年からの約束があったため約束をしていた懇親会に出席しました。ここでは、地方政治に関しても国政と同じように諦めの雰囲気があるとの話がありました。橋下大阪府知事は一期の半ばでも改革をやり遂げています。橋下知事も行政経験はありませんから、未経験の分野の仕事をしてしいるのです。それでもわずか一年で成果を上げていますが、それが普通なのです。改革するのに一期目では成果をあげられないとする方がおかしいのです。一期目で成果をあげられない首長が二期目で成果をあげられる筈はないのです。

 大阪府に出来て、それよりも規模の小さい和歌山県や和歌山市が改革をできない筈はないのです。できないのは首長の怠慢だそうです。
 2/19(木)「躾」
【現場】
 市内の建築物の調査。建築に詳しい方と一緒に現地調査に入り、建築物としての問題となっている点に関して協議しました。やはり資料や写真を見るのと違って現場では新しい発見がありました。問題となっている位置が、写真で確認するよりも内部にあること。建物内部を見ると、外から見るのと印象が違っていたこと。寸法を測るとより一層問題点が浮き彫りとなり改善方法もおぼろげながら見え始めたことなど、やはり現場に解決策が潜んでいました。10回机上で打ち合わせをするよりも、1回現場を見る方が問題の所在が浮き彫りになります。そこに専門家が同行してくれると、更に解決方法まで見え始めますから不思議です。それにしても図面と写真で確認していたのと実際とは、随分印象が違うものです。
 問題点があれば、まず現場に行くこと。問題解決の原点に立ち返ったような気がしました。

【躾】
 しつけを漢字で書くと躾。身を美しくするのが躾であることが良く分かります。そして身とは体と心の両方を指していると考えたいところです。躾に関しての話し合いを行いました。
 子どもの躾は簡単なようで難しいものです。自分の子どもは自分の鏡のような存在です。進んで挨拶をする保護者の子どもは、進んで出会う人に挨拶をします。人に親切で思いやりのある子どもの保護者は、親切で思いやりがある人です。子どもの生活や態度が乱れているのは保護者の生活態度が乱れているからです。自分のことを棚に上げて子どもに注意しても問題が改善されることはありません。
 
 ある教育関係者は、子どもの成績を伸ばすためには保護者の態度が大切だと話しています。週に三回は家族で夕食を摂ること。家族で今日の日の出来事を話し合うことで理解が深まります。家族によって違いますが一般的に、子どもと接する時間が多いのは母親で、仕事をしている父親はどうしても子供と過ごす時間が少なくなります。そのため家族で過ごす時間を確保するためには、ある程度父親の時間に合わすことです。例えば父親が午前7時に家を出るとすれば、例え眠たくても子ども達も7時前に起床して、朝食を一緒に採るなど生活パターンを改善することも方策です。

 この方が子どもを受け入れるに際して、子どもの両親と面接をしています。母親と面接する時は、子どものことは大切ですが、子どもに教育の機会を与えられるのは父親が仕事をしてくれているからだと話します。父親を大切に思わない母親のいる家庭環境の中では子どもは伸びません。まして家庭に父親がいない間に、子どもに父親の悪口を言っているような母親だったとしたら、子どもが父親を尊敬することはありませんし勉強することもありません。何故なら、自分の父親が大したことがないと母親が言っていれば、父親は尊敬する対象にはなり得ないからです。尊敬できない大人がいる家庭の子どもは、決して自分が尊敬される人にはならないのです。

 両親を尊敬している子どもは尊敬できる両親と同じような素晴らしい大人に成長してくれます。それは目指すべき存在が身近なところに存在しているからです。
 そして食事の大切さがあります。食べるものは思っている以上に身体にとって大切なのです。偏った食事だと偏った性格になります。好き嫌いをしていると健全な身体と精神を持てませんから勉強にも大きな影響を与えます。好き嫌いをしない子どもが、好き嫌いをする子どもよりも素直である傾向だそうです。

 そのため夜に行う教室では、手作りの弁当を持って来てもらっているそうです。子どもが自分の勉強ために、両親が弁当を作って持たせてくれていると思うだけでも、感謝の気持ちで勉強してくれるからです。感謝の気持ちを持つことが、物事を成就させるために必要なことです。
 そこれらのことから躾とは、子どもを育てている自分を律することに他なりません。出会った人には自分から挨拶をする。好き嫌いをしない。両親を尊敬する。他人への思いやりの心を持つ。子どもに与えたいものは自分が持ち合わせている必要があるのです。

 もし自分が、出会った人に挨拶をしない。好き嫌いをしている。両親を尊敬しない。他人への思いやりがない人物だとしたら、子どもはそうした性格を持って大人になることは間違いありません。身近な大人の性格が、子どもの性格に最も影響を与えるのです。
 躾られている子どもの両親と面接すると、やはり両親は素晴らしい方だそうです。
 躾とは自分の行動と精神を美しくすることなのです。
 
【経済環境】
 和歌山市内の経済環境は益々落ち込んでいる感があります。比較的不景気に強いとされていたプロパン事業でも景気後退しているようです。何しろ業務用の取引が極端に減少しているようです。それだけ製造業の工場ラインが稼働していないことを示しています。
 またある業種の会社では、工場で働く従業員を5班編成して、土曜日曜は休みで週に一度勤務するだけにしています。そして給料は70%に抑えられています。ワークシェアをして人員削減を避けていますが問題点があります。所得減少による個人の経済環境が悪化すること。週に一日の勤務ではモチベーションが低下することと所属意識が薄れることです。従来の日本企業の良さを失わせているのです。
 このような現状を聞いていると、和歌山県の経済環境の回復は相当先のことのように思えてきます。まず経済対策が何よりも大切なことなのです。経済対策は生活の基礎部分を支えるものですから、これを崩したままでは何を言っても始まりません。

【その他】
 資金繰り対策について。スポーツボランティアに関する公的施設の使用についての問題について。
この国のリーダーへの失望に関してもたくさんの意見をいただきました。リーダーでないリーダーがトップにいる現状と、トップを選択できない環境がある限り、現在の閉塞感から脱出できないという意見が大方を支配しています。経済原論的ではありませんが、人心一新が最も必要な経済対策かも知れません。

 
  2/18(水)「太陽光発電」
【太陽光発電】
 太陽光発電が注目を集めています。アメリカのグリーン・ニューディール政策やわが国の自然エネルギーへの補助制度と将来的に導入する自然エネルギーの右肩上がりの目標などが代表的なものです。和歌山県内にあるSUMCOソーラでは太陽光発電用のセルを製造しています。原材料のシリコンを太陽光セルまでに仕上げている会社です。これからの自然エネルギーの未来を支えてくれる会社のひとつです。ご多忙の中にも関わらず、社長以下のみなさんと懇談する機会をいただきました。ここに来ると、伸び行く会社の力強さを感じることが出来ます。

 お伺いした話の中で、大阪府、京都府、兵庫県では、太陽光発電設備を工場内に設置した場合、工場の緑化面積にカウントしてくれるため緑地面積をその分縮小することが可能になるように条例改正をしたそうです。先行している千葉県では数年前からこの制度を導入していて環境問題と製造工場としての必要な役割を両立させています。緑地帯を減少させたとしても、その減少分の太陽光発電を設置することでエネルギーを生み出しますから、全体として二酸化炭素低減につながるのです。
 環境先進県を目指している和歌山県だからこそ、この施策を取り入れるべきだと思いました。また堺市に計画している100万kW級のメガソーラー発電所を和歌山県に持って来られたら、環境先進県としてシンボル的な存在になります。工場で事務所で住宅で、太陽光発電が輝いている光景から未来が零れてきます。

【法律相談】
 社会が停滞している中、個人間での法律問題も多発しています。共同社会においてはトラブルが起きても地域内の話し合いなどで解決することもあったのですが、個人間のつながりが希薄になっている現在、直ぐに法的手段につながる場合があります。

 しかし法的手段に訴えるには、相当のエネルギーが必要です。法律の専門家以外の人にとって、訴訟や調停などに関わることは非日常なものだからです。法的手続きや聞く言葉も初めての人が大半ですから、これから始まる事象と結果に対する不安感との闘いでもあります。訴訟や交渉相手との闘いだけではなく、自分の精神力との闘いでもあります。
 いつの間にか身近な所では法的手段に訴えることが増えてきました。そんな時、身近な弁護士さんがいてくれると助かるものです。地域社会で表に出てこない困った案件を影で解決してくれているのです。

【新年度予算】
 平成21年度県予算案が発表されました。市内において、新年度予算に関しての意見を受けています。「和歌山県予算はどうですか「県経済は上向きますか」などの質問もあります。賛否はありますが、私は公共投資による需要喚起を目指した積極予算は評価すべきものだと考えています。公共投資は悪だとの見方が長年わが国と地方自治体の経済対策を支配してきました。民間にできるものは民間でやるという改革派の掛け声の下、規制緩和による小さな政府を目指した結果が、現在の状況です。

 すっかり経済は冷え込んでしまいました。規制を外して民間に任せた結果、稼げるところに資本が集中投下され、実態経済よりも金融商品に資金が流入してしまったのです。製造業や建設業などリアルのものが脇役となり、金融が主役となったのです。元来、上場企業が少なくて、公共投資の減少した地方経済は疲弊したのは当然の帰結です。地域内でお金が使われないのだから当たり前です。

 公共投資が減少した結果、県内の仕事も減少してしまっている実態があります。新年度は公共投資を増額させています。これは無駄な事業を実施しようとしているのではありません。必要なものや計画的な事業を前倒しして実施し、需要喚起につなげようとするものです。民間の仕事が落ち込んだ分を公共投資で補おうとするのは当然のことです。県経済と県財政を考えると、平成21年度予算案は正しい姿だと考えています。

【ライオンズ理事会】
 夜は和歌山ゴールドライオンズクラブ理事会に出席しました。早いもので、もう次年度の役員体制を決める時期に入っています。次期会長以下の役員体制案が示されました。ライオンズクラブは会員が様々な経験を積むために、全ての役職の任期は一年になっています。それが民主的で専制的ではない体制を作っているのです。
 権限が長く続くとロクなことがありません。役員の一年交代が、見返りを求めない社会奉仕団体であるライオンズクラブが継続している要因かも知れません。

【集会】
 その後、和歌山ビッグ愛での集会に参加しました。冒頭、みなさんに少し挨拶をさせていただきました。政治や経済、地方主権などの問題に触れられた素晴らしい集会になりました。
「橋下大阪府知事に負けないように和歌山県からも情報発信をして下さい。和歌山県が何をしているのか分かりません」
「長く続いているものは腐敗します。現体制を良いとする判断は全国ではしない筈です。和歌山県だけがこの体制が続くようであれば、さらに全国から置いて行かれます。」
 みなさん、ありがとうございました。
 2/17(火)「平成21年度一般会計予算案」
【平成21年度一般会計予算案】
 平成21年度和歌山県一般会計予算案が示されています。その中の主要施策については次のとおりです。
 最大の課題である経済対策については、緊急対策として県内企業への資金繰り対策、景気対策や地域活性化に資する施策、緊急的な雇用対策で、公共投資の大幅拡大と前倒しを行います。平成21年度当初予算案は5,229億円、平成20年度2月の景気対策分としての補正予算案は144億円、平成20年度12月の景気対策分としての補正予算案は30億円で、公共投資予算は1,153億円、対前年度比75億円増加で7.0%増となっています。
 
 平成20年度予算と比較すると、平成21年度予算は2.3%増加の積極予算となっています。公共投資としての平成20年度12月と平成20年度2月補正予算を含めると5.7%増加となり、公共投資による経済対策を講じる姿勢を打ち出しています。
 県内企業の資金繰り対策としての融資枠900億円。資金繰り安定資金と経営支援資金の融資枠を確保し、借り換え資金を再借り換え可能にする取り組みを含んでいます。
景気対策や地域活性化に資する施策として1,153億円があります。これは道路や橋梁の整備、県立学校施設の改修などの社会資本の整備推進、民間建設投資の促進として住宅新築時の合併浄化槽設置への支援があります。
そして社会資本整備関連事業の早期発注を行います。このうち地域活性化・生活対策臨時交付金は58億円ですが、この予算は次のものに活用されます。
 国体関連として、紀三井寺運動公園と県立室内プール、県立総合体育館などの整備。防災対策として、健全度の低い橋梁124橋の長寿命化を行います。基盤整備として、高等学校の校舎、体育館の改修や県有施設への太陽光発電導入、ケーブルテレビに係る市町村補助などを行う予定です。
 
 そして緊急的な雇用対策としての60億円があります。「和歌山で働きませんかプロジェクト」「和歌山で農業しませんかプロジェクト」「和歌山で福祉・医療の仕事をしませんかプロェクト」を推進する計画です。
 
 道路に関しては、高速道路ネットワーク整備に129億600万円の予算化案となっています。近畿自動車道紀勢線の紀伊半島一周の早期実現を図るため、田辺からすさみ間を新直轄事業として促進します。また海南と有田間の早期4車線化を促進し、那智勝浦道路の事業を促進します。
 京奈和自動車道に関しては、平成27年の県内全線完成を目標に整備推進を図ります。

 地球環境問題への対応として太陽光の利用促進対策があります。住宅への太陽光発電導入促進として2,000万円。資源エネルギー庁の1kWについて7万円の補助金に加え、和歌山県補助金1kWについて2.5万円を付加することで、太陽光発電設置コストを低減させることになります。また公共施設への率先導入として、和歌山県庁舎と図書館などに太陽光発電設備設置予算として4,452万円を計上しています。三年間で県庁舎と教育施設8か所に導入を予定しています。
 このように経済対策を重視した積極的な予算措置と、新行財政改革推進プランに基づく収支改善を図る行財政改革の推進を両立させた、平成21年度予算案となっています。

 参考までに県税収入は、平成20年度1,058億円でしたが、平成21年度の収入を976億円に見込んでいます。つまり82億円のマイナスで、率にして7.8%の減少となっています。そのうち法人事業所税ではマイナス40億円となっています。和歌山県の企業活動が停滞していることを顕著に示していますから、公共投資を積極的で前倒しさせることには経済対策としての意味はあります。

【同級生】
 街角で同級生と偶然会いました。偶然の力とは凄いものです。滅多に会わないのに、会うべき時に会えるようになっています。お互いの近況報告と同級生だったSくんの一周忌の話をすることができました。願うと叶うものです。

【経営者】
 市内の経営者と懇談しました。この会社は厳しい経済情勢ですが本年度も黒字決算ができる予定です。経営者として最低限、黒字決算をしてお世話になっている県と市に税金を支払いたいと話してくれました。最低限の黒字ですから税金総額はどの程度か分かりません。しかし意図的に赤字決算をして税金の支払いを逃れるよりも、黒字決算をしてこの県のために役立ちたいと思う気持ちが有難いものです。厳しい時代は本業と正直さに回帰して乗り越えて欲しいものです。

【健康研修会】
 健康を考える年代に入って来ました。午後からの時間は自分の健康を維持するための研修会に参加しました。結論として、本当にこの研修会に参加して良かったと思っています。これまで健康に関して余りにも知らないことが多すぎました。

 例えば、成人病予備軍が増加していますが、成人病を予防することは難しいことではないということです。基本的に体重の管理さえしていれば大丈夫なのです。体重を管理するためには極力コーヒーを飲まないで水を飲むことと、油ものを食しないことが大切です。 コーヒーとは豆を飲んでいることで、豆は油分ですから、必要以上に油分を摂取することは身体に良くないのです。まして油に砂糖を加えると健康上、最悪に近い摂取物となります。これで太らない方が不思議な位ですから、コーヒーは一日一杯程度に抑えるべきものだそうです。

 血液をサラサラに戻すためには水分を摂ることがお勧めです。午前に500ml、午後に500mlを飲むことで、食事時を含めて一日2リットルの水分を身体に補給することになっています。飲み物は絶対に水がお勧めだそうです。

 成人病にならないためには水分補給の他に、12時間の断食をすることがお勧めです。12時間の断食とは、夜食べて次に食べるのは翌日の昼だということです。つまり朝食を抜くことで摂取カロリーを抑えようとするものです。

 日本人は江戸時代までは一日二食だったそうです。明治時代に入って何時しか、一日三食を摂るようになったのです。一般的に日本人は、一日二食で摂取カロリーは十分だそうです。一日三食も食べるとカロリー過多になり、どうしても体重が増えて成人病に転落するようです。健康な間に予防することが大切で、一度、成人病予備軍に転落すると、再び健康体に戻ることは容易ではありません。

 そこで目標を一か月の間に体重を3kg減少させることを誓いの文言とし、そのために朝食を抜くこととコーヒーを飲むことを控えることにしました。運動面では、筋力トレーニングを日に取り入れることとし、腹筋と腕立て伏せを一日5分実施することに目標を定めました。生涯を健康に生きるためには今の食生活と運動が必要なのです。
 何としてもこれまでの健康体を維持したいと思っています。

【エフエムバナナ】
 バナナスタジオに行ってきました。平成21年2月末で、バナナスタジオ横のエフエムワカヤマに協力的な経営者が、店舗を移転させることになっています。エフエムワカヤマの山口理事長と話をしたところ、隣の店舗のことまで口を挟む訳にはいかないのですが、今後とも協力を得て、エフエムスタジオを活用することで和歌山県を元気にさせようと結論がでました。
  これらのことを言うのは簡単ですが、実践して期待する成果を導くことは容易ではありません。それでもバナナスタジオで理事長と話し合うと、明るい未来が展望できるようになるから不思議なスタジオです。
 人はスタジオに入ると日常空間と違った体験ができますから、考え方も新鮮なものになるものです。一度、非日常体験を味わうためにバナナスタジオにお越し下さい。


【心の価値】
 早稲田大学ビジネススクールの杉八谷勲教授が和歌山市内に来てくれました。貴重なお話を聞く機会がありましたこと感謝しています。
 GDPが12.7%も落ちていることは、大量生産大量消費のT型フォードが誕生した時代から100年が経過して、この制度が崩壊していることを示したものです。100年に1度の経済危機は、現在の社会システムを転換させる必要があることを示してくれています。フォードやGMに代表される企業が生み出した価値とは、競争とお金でした。それが今では崩壊し、大切なものは心であると言われる時代に入っています。私達は心の価値に重きを置くようになったのです。モノから心へと言われながら転換できなかったツケが一気に噴出しているのです。 
 今できないことを別の理由に置き換えていると、いつまで経っても思いを実現させることはできません。今不足しているのに別の理由でやらないでいると、どこの場所でも時代でも成功はありません。出来ても出来なくても、目前にあることをやり遂げようとする姿勢が重要なのです。




 ところで現代社会の鍵となっているのは人です。人の流れがエネルギー呼び込みますし、お金も連れて来てくれます。人を大切にして信頼で仕事をすることです。これは意外と難しいものです。人とつきあいを始めてから信頼を得るまでの時間は3年から4年は必要です。昨日今日会って直ぐに信頼関係を構築して一緒に大切な仕事をすることはあり得ません。何故なら、その相手が信頼できる人物であるかどうか、分かるまでの時間がないからです。自分で重要な仕事をやり遂げようとすれば3年から4年はかかりますから、それを短縮させるために必要なものは人脈です。他人が築いてきた人脈の力をお借りするのです。
 人脈とは3年から4年もかけて培ってきたものですから、時間とお金とメンテナンスの賜です。それを簡単に拝借する、紹介してもらった人物との約束を簡単に反古する人がいますが、とんでもないことです。信頼関係に結ばれた二人の信頼を揺るがす事態になるからです。
 今から築く人脈は数年先の人脈を作っているのです。長い年月をかけて作っている人脈の価値が判ったら、人を大切に今の仕事を大切にする筈です。

 最後に。心は瞬間で成功しています。直ぐに成果が表れないで後で表れるのには理由があります。心で思ったことは神様に届けられますが、その解凍ファイルを受取って自分の中でアップデートするのに時間がかかるからです。短時間でアップデートできる場合もあれば、数年間の時間を要する場合もあります。
 感謝して心に願ったことは実現するのです。

【同窓会】
 和歌山市内でプチ同窓会が開催されました。午後7時30分からだったので参加させていただきました。人数は10名少しでしたから、正に絆の大切さが分かりました。人は知らず知らずの内に人に助けてもらって社会生活を営んでいるのです。
 同級生の中において、美園地域でお好み焼き店を経営しているMさんがいます。同窓会だったので、Mさんのお店を訪ねました。ご夫婦で経営している素敵なお店でした。同級生がお店を経営するようになるとは思ってもいませんでした。みんなで応援しようと盛り上がりました。
 本格的な同窓会の機会は年に一度程度ですが、本日のようなプチ同窓会は都度実施しようということになりました。東和中学校の同窓会が盛り上がっています。
 2/16(月)「中古自動車」
【中古自動車】
 中古自動車業界でも、販売台数が落ちていて厳しい経営を余儀なくされていると懇談の中で伺いました。自動車メーカーが赤字転落していることから系列の経営が厳しくなっていますが、それと同様かそれ以上に波及しているようです。新聞報道されていないので専門外の私には分からなかったのですが、中古自動車販売会社の経営者が言うには「我々の会社や事業所が倒産したり閉鎖しても新聞で報道されることはありません。報道されていないだけで多くの同業者が廃業しています。大手企業では人員削減が問題となっていますが、我々の業界では既に人員削減も限界に達していて、人員削減を行っても勿論、新聞で報道されることはないのです」とのことでした。
 現場のことは直接話し合わないと実態は分からないと感じました。テレビや全国紙などで報道されるニュースは真実ですが、全てが現実を表しているとは限らないのです。地域における中小事業者の厳しさは、報道されているよりも遥か厳しい経営を強いられているのです。このことを知っておかなければならないと思っています。

【今あるのは】
 ある知り合いの経営者と懇談した中での話です。「今の自分が会社を経営できているのは、学校や地域で見守って育ててくれた人がいるからです。学校で喧嘩をしても正しく導いてくれた先生がいたり、補導された時に厳しくて優しく指導してくれた警察官がいてくれたので、今の自分があると思っています。それらの内、一人でも自分の人生に欠けていたら会社を持てるまでには至らなかったと思っています。今は全ての人に感謝しています」という素敵な話でした。
 本当にそう思います。記憶の中にも残っていない人が、もし、自分の人生に出会った人のリストから消え去ったとしたら、今日の自分は存在していないかも知れないのです。今日立っている所が違った場所だったかも知れません。直接導いてくれた先生や指導してくれた師匠だけではなくて、忘れ去っている人からも影響を受けているのだと思います。全ての出会いに意味がある。そう思います。
 どれだけの人と積極的に出会えているかで、人生が変わっているかもしれないのです。目指す方向を定めると、それまでと違った人と出会うことになります。考え方を変えると今までと違った人と波長が合うようになります。勉強して知識や見識が向上すると、それに見合った人が登場してくれます。自分が人生に積極的になることや向上心を持つことで、それまでと全く違う人生の景色が現れてくれます。
高速道路を走っていても見えなかったものが、生活道路を走ると見えるものがあります。自動車からでは見えなかった光景が、歩くことによって発見できるものがあります。このように自分の路線を変更することは自分の意思で決められますから、新しい道に進むことを恐れてはいけません。
 自分の選択した道が良かったのか良くなかったのか。それは導かれた結果からでも分かりません。それは選択しなかった人生は決してこの世に現れることがないので、現在の自分と比較することは決してできないからです。ですから現在の境遇やあり方を悩んでも仕方ないことなのです。今の自分は、過去の自分の意思に基づく選択による結果です。それ以外の何者でもありませんから、これからの自分を導くことが可能な選択を今から始めたら良いのです。自分の意思で方向転換する以外に、自分の進む道を変えることはできないのです。
 今までと人生の目指すべき目的を変えると、出会う人も受け取る情報も必要な知識も、必ず各方面から入ってきます。新しい環境を恐れてはいけません。未知の領域に入ると誰でも最初は不安なものですが、突き進む気持ちを持っていれば直ぐに環境に適合することができるのです。
 この知り合いの経営者は、新しい自分と新しい自分に適合する環境を作るのに15年も要したと話してくれました。15年間もかけて自分の進むべき方向を確立させたのです。15年も経過すると過去の自分とは考え方も違っていますし、付き合う人も全て環境に適合した人に入れ替わっています。途中、妨害や言われなき中傷もあったようですが、それを耐えて現在があるのです。過去の自分に負けない強い気持ちを持って今から目指すべき道を歩きたいものです。

【次に向かって】
 平成20年事業として和歌山県内でお米に関するシンポジウムを成功させたのがTさんです。第二回目のこの大会を和歌山県に誘致して獅子奮迅の活躍で成功に導いてくれました。改めて、日本人にとってお米の大切さと食の安全について学ばせてくれたように思っています。
 Tさんが和歌山市内に来てくれました。相変わらず元気の塊で、やり残したことがあるので第三回も和歌山県で開催したいと意欲的でした。食と経済、食と医療、食と健康などのテーマを核とした取り組みをスタートさせたいとしています。
 そして先代から教えを受けたメモを基に、冊子を発刊させようとしています。平成21年2月に入ってから執筆を始め、今週2月18日に発行することになっています。短時間で前社長の教えをまとめあげ、次の世代に創業精神を伝えようとしています。
 驚くことに、第一刷を仕上げた後、直ぐに第二稿に着手し、4月に改訂版となる第二刷を発刊する計画を立てています。凄まじいまでの意欲とスピードです。改訂版には先代社長と懇談した内容やインタビュー内容を織り込み、また関係の深い方からも寄稿をいただく予定になっています。
 新しい年を迎えたばかりですが、もう次に向かって走り出しています。休む時間を惜しむように世界を駆け巡っています。スピード感のある人生の中で、次々に夢を実現させているように感じています。

【その他】
 金融に関する意見交換。仕事と信頼についての懇談。対中国貿易に関する諸問題について協議。国体に向けた取り組みの内、剣道競技の強化についての話し合い。中心市街地と和歌山大学観光学部についての話し合い、などを実施しました。
 2/15(日)「平成21年度一般会計予算案」
【ジュニア駅伝】
 和歌山県ジュニア駅伝大会が開催されたので開式に出席させていただきました。和歌山県の市町村代表の小中学生が県庁前を出発し、和歌山マリーナシティまでの間をタスキでつなぎます。昨年の大会は和歌山市が優勝しているため、今大会で連覇を狙っています。

 ただジュニア駅伝大会が素晴らしいのは、人口約500人の北山村から人口約37万人の和歌山市までの生徒が同じ区間を懸命に駆け抜けることにあります。各市町村長が応援に駆けつけているなど、各地方自治体の意気込みが感じられるものになっています。目指すところは優勝であっても、10位以内であっても参加する価値には関係ないのです。選手として走っている皆さんの健闘を心からお祝いさせていただきます。
県庁前からの出発の光景は春到来を感じさせる清々しいものがありました。一緒に参加した方からは、スポーツは良いなぁとの声が聞かれました。

そして平成27年に予定されている国体の話で盛り上がりました。もう6年後の開催が迫っています。まだ先と思っていましたが、年が変わると一気に近づいてきたように感じます。大会と会場準備、そして選手強化、どちらも大切な取り組みですから、同時に達成させる必要があります。和歌山県としては国体の総合優勝を目指していますから、みんなの思いで、何としても目標に向けた取り組みに発展させたいものです。


【平成21年度一般会計予算案】
平成21年度和歌山県一般会計当初予算案が示されています。平成20年度の5,112億円と比較して約120億円、約2%増加する6年ぶりの積極予算となっています。県税収入が約80億円も落ち込む予定ですが、それでも経済対策を重視して積極予算を組むことにしています。その分は国の経済対策による交付金などが増加して補完させていると共に、県有施設や補助金の廃止と縮小で、事務事業費10億円強を削減するなど行財政改革も計画通り進めています。積極予算と経費削減の両立を図るなど、難しいバランスを取った予算編成となっています。

 平成24年度までの5年間に事務事業費を毎年10億円、計150億円を削減する「新行財政改革推進プラン」の具体的な実施方針も発表されています。県として廃止案を示していた和歌山県NPOサポートセンターと青少年活動センターは、指定管理者としての委託費を削減させることになりましたが存続が決定しています。またいずれか1カ所を廃止するとした県内三か所の青少年の家(かつらぎ町、由良町、串本町)も存続させることになりました。

 また合併浄化槽設置整備事業補助金も廃止方針でしたが、住宅新築の需要喚起を理由として3年間は事業継続として存続させています。約2億9,000万円の削減案となっていた県単独医療費助成は、引き続き検討されることになっています。

 結論として、県では県有施設と外郭団体と補助金の見直しで約10億円の削減としていましたが、結果は約8億6,000万円の削減となっています。しかし全体的な事業見直しによる事業の廃止と縮小によって、平成21年度の削減は目標としていた10億円を超えています。主な施設や補助金の扱いは次の通りです。
和歌山県NPOサポートセンター  継続 
青少年活動センター 継続
秋葉山公園県民水泳場 建て替え
青少年の家 継続
和歌山県経済センター 廃止
県公館 廃止
県道路公社 廃止
県下水道公社 廃止を検討
県住宅供給公社 廃止検討
私立専修学校運営事業 廃止
地域ブランド支援事業 廃止
合併浄化槽設置整備事業 継続
 県単独医療費助成 検討

 2/14(土)「文化祭」
【訪問活動】
 今日は春一番が吹き荒れたような暖かい一日でした。もう春が到来したかのような感じでした。冬から春へ移り行く季節感は期待感と同一です。気温が温かくなれば人の心も温かく変化しますから、皆さんと話をするのが楽しみです。
 今日は37人の皆さんを訪問させていただき意見交換させていただきました。土曜日の訪問でしたが、温かく迎えていただきました皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました。
 Nさん。温水プールで身体を鍛え、がっちりとした体形を保っています。「久しぶりの感覚がありますが、昨年、一度県議会一般質問を見に行きました。歴史を感じる議場で県民の代表として発言してくれている様子は、頼もしいものがありました」と話してくれました。一度一般質問に来てくれていたのは議場の質問席から見えていたのですが、挨拶に傍聴席に行ったところ帰った後だったので、その時は話が出来ませんでした。ずっと応援してくれていることを、改めて感謝したくなりました。心が温まりました。

 Mさん。以前連合自治会長をしていたのですが、現在は公職から降りています。膝の調子が良くないと伺いましたが、それでも福祉施設への演奏によるボランティア活動に励んでいます。数年前に市内の福祉施設でのボランティアで偶然一緒になり、それ以降、時間が合えば協働した慰問活動を行っています。来月はジャズとお琴の演奏者達で一緒に慰問活動を行う計画になっています。和と洋の楽器を組み合わせた演奏は珍しいのですが、今から張り切っている様子が伺えました。
 またMさんは写真を楽しんでいますが、来月、仲間と一緒に写真展を開催する準備を進めています。毎年案内をいただいているので会場に行っています。「今年の案内を郵送する準備を進めています」と話してくれましたから、来週には春の便りが届くと思います。 

 Tさん。昨年も来てくれたことを覚えてくれていました。また「テレビに映っている様子を見ています」と話してくれました。活動を見守ってくれていることに感謝しながら、4月に予定されている会合で会うと思いますので、今から楽しみにしています。

 Uさん。社交ダンス習い始めてもう三年が経過して、現在は毎週3回から4回も練習に通っています。社交ダンスをしているためか背筋が伸びていて姿勢が良いのです。以前から話していますが、「社交ダンスはスポーツ」で、30分も練習を続けると、汗びっしょりになるそうです。月数回のゴルフと共に体力も気持ちも若々しく保っています。
「役所浩司に似ているのにダンス教室に習いにおいでよ」と声を掛けてくれました。社交的なUさんの自宅には、友達も数人遊びに来ていたので紹介してくれました。ありがとうございました。

 Oさん。数年前に脳梗塞で手術をしていますが、病院での治療が早かったため元気な生活を送っています。心配していましたから本当に良かったと安心しました。Oさんは達筆で、ずっと以前は宛名書きを頼んだりするなど交流があります。本人曰く「字は下手になりました。人様に差し出す字は書けませんよ」ですが、今でも年賀状の文字を見ると凄く上手です。元気な姿と接するだけでも嬉しいのですが、「まだまだ行かなければならないよ」と逆に励ましてくれました。身体に気を付けていつまでもお元気で。そしてきれいな年賀状が届くのをいつまでも楽しみにしています。

 Tさん。「今年で78歳になります。男性の平均年齢に達する予定です」と明るく話してくれました。平均年齢はあくまでも平均ですから、それ以上の年齢の人はずっと多くいると思います。これからも益々お元気で活躍されることをお祈りしています。

【文化祭】
 慶風高等学校の文化祭が和歌山市内で開催され、お招きをいただき会場に行ってきました。慶風高校では、毎年、生徒と先生が一緒になって文化祭を作り上げています。今日のプログラムでもシェークスピア「リア王」の演劇や能、詩吟、コーラスなどが演目としてありました。
 同校卒業生の松井俊介さんは、父親の松井彬さんと一緒に能で活躍しています。現在は活動の拠点を和歌山市に移して修行を続けています。お父さんである松井彬さんの能は観る人を幽玄な能の世界に引き込む動の中の静けさがあります。まだまだ若い松井俊介さんもその域に達することと思いますから、和歌山県の中から育って欲しいものです。
 松井俊介さんの能を楽しませていただきました。これだけでも「文化」祭を開催している意気込みが伝わって来ました。
 
 慶風高等学校の文化祭にお招き頂きました
松井俊介さんが、能の舞を演じてくれました

 校長先生から、「文化祭が開催できるのは保護者の皆さんや地域の皆さん、多くの方の支えがあるからです」と挨拶があったように、勉強と共に生徒に人や社会との関わりを教えています。慶風高校はスポーツも盛んで、硬式野球部は平成20年の夏の県大会でシード校を破るなど実力を上げています。また硬式テニス部は創部わずか数年で、早くも強豪校の地位を不動のものにしています。国体や全国大会にも出場するなどした3年生がこの春に卒業しますが、既に2年生以下でも有望選手が育っているように、若い伝統が引き継がれています。
 14日はセントバレンタインデーでした
 2/13(金)「60周年」
【60周年】
 和歌山県婦人団体連絡協議会の結成60周年記念行事が開催されました。お招きをいただき出席させていただきました。昭和23年に結成されたのが同団体です。現在に至るまでの間、和歌山県内の女性活動の中核を担った活動を行ってなっています。そしてこれからも女性活動の中心となった活動を行ってくれる筈です。

 戦後、女性の社会的地位が今ほどではなかった時代に団体を立ち上げ、男女共生、人権問題そして環境問題に取り組んできていますが、これらの活動は今でも通用するものばかりです。如何に先見性に富み、女性の社会的地位向上に努めてきたことが分かります。
 60周年を迎え、そして61周年に向けた取り組みが今日から始まっています。社会も銀行や証券会社なども本業から外れた資本主義形態に向かったことから世界経済危機初めとする社会不安を招いています。強みを活かして本業に戻る時期が今です。女性の活躍は今更言うまでもありませんが、全ての女性団体のリード役として和歌山県婦人団体連絡協議会がこれからも重要な役割を果たしてくれる筈です。

 和歌山県知事、県議会議長、県教育長、和歌山市長を初めとする来賓の一人として迎えてくれたことに感謝しながら、式典に出席させていただきました。

【いきいきシニア】
 日曜日に開催された「一万人フェスタ」の舞台で優勝した団体のいきいきシニア。熊野古道ウォークや社会施設見学会など毎月開催している同団体が、パソコン教室を行うことになっています。パソコン教室に予定している会場を、八尾さんと坂本さんとで下見と打ち合わせを行いました。同教室は、いきいきシニアの会員約20人を対象に開催します。
 65歳以上の方が会員資格を得ていますが、輝ける65歳以上の人生を過ごすための活動を毎月行っています。今まで経験したことのない体験を重ねている会員の皆さんは、現役時代以上の輝きを放っています。テレビカメラの前でも堂々と自己表現している姿を見ましたが、これは自分に自信を持っているからに他なりません。
 新たな境地を切り開く活動を支援したいと考えています。

【懇談会】
 KさんとHさんと懇談の時間を持ちました。経済情勢や地域事情などは全く関係のない元気な仕事を続けています。仮に売り上げが下がったとしても他に原因を求めるのではなくて、自分が出来ることを着実に実行しています。地域にこのような経営者がいることは和歌山県の元気を下支えしてくれています。一緒に話し合うことで元気いっぱいの懇談会となりました。

【会合】
 夜は会合の時間を持ちました。法律家と学校経営者の皆さんとの会合は新鮮な話題でいっぱいでした。
 最初の話題は経済問題。相手が変わると切り口も違います。今のままでいると、向こう10年はわが国の経済は回復しないと話してくれました。理由は現場経験から来ていますから机上の理論ではありません。私たち国民の大半は向こう10年分の消費を前倒しして使っているので、どれだけ消費喚起のための施策を講じたとしても消費拡大につながらないため、国内需要は増加しないだろうと言うものです。

 10年分の消費を前倒しして使っているとは、住居や自動車、生活必需品などの購買を終えている結果、私達の生活は豊かになっています。その豊かさは得られた所得によるものに加えて将来得られるであろう所得見合い分を借金して、現在までに消費してしまっているのです。つまりこれからの最大の消費は、借金返済に充てられることなります。所得は新たな消費よりも借金返済に向けられるため、消費拡大にはならないのです。
 ですから定額給付金による消費拡大は、政府が期待するほどの経済効果をもたらさないだろうと予測しています。定額給付金で各家庭や個人が得られた臨時所得は、その大半が借金返済に充てられるのではないでしょうか。それほどお金に困っている社会であることを国会議員は知らないのです。現在の個人レベルの借金を返済し終えて新たな消費に向かうためには、10年の期間が必要だとする話は現場からの意見であり説得力があります。

 もし10万円の臨時所得があった場合、全てを新製品の購入などに消費してしまう家族や人は少ないと思います。一部は借金や借入金の返済に充当し、残りは将来不安に備えて貯蓄に回す、そして残りの一部を消費に回すのではないでしょうか。借金があるのにそれを無視して、新しい消費に向かうとは考えにくいものがあります。
地方都市で実生活している方と向きあっている方が感じとっている現実は、政府や理論が敵うものではない迫力があります。
これらのことから、民間の消費喚起よりも公共投資が有効だと思います。民間消費を拡大する施策の効果は期待できないため公共投資によって仕事を創造し、地域経済にお金を回す方が効果的な経済対策だと考えます。

 教育現場の実態としては、ベンツを乗り回しブランド物の小物を持っているのに、学費や給食費を支払わない保護者がいるようです。子どもの教育よりも自分の欲するものを優先させているその価値観は全く分かりません。子どものために自分を犠牲にする保護者は今では少数派になっているような気すらします。
 この因果は巡り巡って、やがてこの国の秩序や良識さえ失わせてしまうのではないでしょうか。今から価値観の改造に着手すべきなのです。
 経済対策と教育問題、そして多くの課題は全て現場から学ぶべきものなのです。
  2/12(木)「サービス」
【農業】
 和歌山県では農業を振興させようとする取り組みが行われます。今週末の2月14日に農業に就労を希望する皆さんを対象とした説明会が開催されます。このように和歌山県として農業施策を重視する方針が示されています。
 今朝、農業への就労を希望する方と話し合いました。農業経験は全くないのですが、次の人生を農業に賭けたいとの強い思いを感じました。中途半端な気持ちではなくて、人生の前半戦で蓄えた資産や家屋を投げ出してでも、後半戦を農業で頑張りたいと話してくれました。和歌山県が農業への就労支援を行ってくれることに感謝している様子でした。
 経験がない農業で働くことは体力的、資金的にも厳しいと思いますが、希望を持っています。この希望を大切にすることが物事を成就させてくれると信じています。希望する限りは農業分野で成功して欲しいものです。

【サービス】
 某ゴルフ場部長と懇談の機会がありました。一時期の不振を脱してゴルフ場も活気を取り戻し始めているようです。その理由として、男子では17歳のプロゴルファー石川遼選手、女子では上田桃子選手の人気によるものだそうです。石川遼選手は言うまでもなく、今年のマスターズにも出場が決定しているように日本人選手としてメジャータイトルの可能性を秘めた初めてとも言える選手です。
 その石川遼選手のプレイを昨年に直接見た感想を話してくれました。身体がとても柔らかくてしなりがあるとのことでした。600ヤードを超えるホールでも2オンさせてバーティを取れる実力があり、日本が生んだ世界レベルのプレイヤーだと話してくれました。日本を突き抜けて世界で戦える日本人に期待するのは当然のことです。どの分野でも若い選手達は、国内でトップに立つのではなくて世界で戦うことを目標としています。明らかに到達地点が違いますから、どこまでも伸びていく可能性を感じます。
 上田桃子選手も同じです。国内でのトーナメントだけではなくて外国のトーナメントを舞台に戦っています。この若い可能性に格好良さを感じる人が多いのです。このゴルフ場では女性のお客さんが増えているようです。
 
 もうひとつ、子どもさんがプレイする場合、料金は無料としているのです。子どもにごフルの楽しさを知ってもらうことと世界を目指す子どもを育成するために無料でコースを開放しているのです。ゴルフ場として素晴らしい取り組み姿勢です。
 子どもの頃からゴルフに親しみ高校生、大学生になってもゴルフを継続してもらう。そして大人になって和歌山県に帰ってきた時には、次の世代の子どもを育成する選手や大人になって欲しいとの願いがつまっています。次の世代を見越して地域としての実力を育成させるサービスを付加させているのです。

 また同部長は、タイのゴルフ場への視察に赴いています。タイのゴルフ場を見て日本のゴルフ場を恥ずかしく感じたそうです。芝生の手入れが行き届いていること。雑草は全くなくプレイし易い環境になっていること。キャディさんはプレイヤーからのチップによって生活のためのお金を稼いでいることから、気持ちよくそして高スコアであがってもらうために尽くしています。そのサービスは尋常ではなかったそうです。お客さんのために必要なサービスを提供するのは簡単ではありません。生活が掛っているからこそ、お客さんのことを自分のことのように感じて仕事をしているのです。ハードもソフトも見習わなければならないと学んで来ています。
 ゴルフ場としては珍しく営業に力を注いでいますし、予約を受けたりプレイしてくれた後には一週間以内に挨拶のため訪問をしています。そのサービス精神が次につながっているのです。
 そしてプレイをし終えたお客さんからの要望があれば、直ぐに営業会議を開催し、指摘された不具合を見直しているそうです。出来ることは即実行する姿勢がお客さんへのサービスなのです。勉強させていただきました。

【お客さん】
 市内の某ロータリークラブが訪ねてくれました。例会場として和歌山県公館を使用してくれることになったからです。和歌山県公館は県庁が所有する必要性に乏しいことから廃止することに決定しています。平成21年度には民間に売却することも視野に入れていますから、和歌山市で活動している同ロータリークラブとしては本年度中に使用して、和歌浦の素晴らしさを実感しようとするものです。その気持ちがとても嬉しいのです。
 そしてロータリアンの家族もご一緒し、会員と家族みんなで和歌浦の地を楽しもうとしています。和歌山市を愛するロータリーの皆さんに感謝するばかりです。

【懇談会】
 夜は懇談会でした。以前から懇談会の計画を立てていたのですが、皆さんの日程の都合がついて今日の開催となりました。Nさんは皆さんからの信頼が本当に厚くて、慕われていることが分かりました。大勢の人を紹介してくれたことに感謝しています。
 Tさんは本日退院したばかりです。交通事故のため入院生活をしていたのですが、本日、退院して懇談会場に駆け付けてくれました。ようやく元気な姿に戻り、久しぶりの仲間との会話を楽しんでいたように思います。無理をしないで最後まで付き合ってくれました。感謝するばかりです。楽しい一時は、あっと言う間に日付が変わってしまいました。
  2/11(水)「一万人フェスタ」
【一万人フェスタ】
 和歌山県のNPO活動家が集った一万人フェスタが、和歌山市内の和歌山ビッグホエールで開催されました。本当に大勢の方が参加していたことからも、民間活力による地域活性化の機運を感じました。和歌山県NPOサポートセンターが廃止対象になっていましたが、NPO関係者の熱意によって存続が決定していますし、NPO活動は和歌山県の誇るべき取り組みのひとつになっています。

 今日の盛り上がりから、このイベントは大成功だったと思います。NPO活動家の力が結集した取り組みになったようです。
さて、メインステージで行われたNPO活動家による活動紹介では「いきいきシニア」が優勝しました。丁度、ステージの発表を見る機会があり、本当に楽しい活動紹介をしていました。腹話術とハーモニカ演奏に乗せた活動紹介は個性的で会場を沸かせてくれました。
いきいきシニアのメンバーは、「少しあがったかな」と話していましたが、それでも優勝したのだから大したものです。

 その他にも、和歌山県に誕生したプロ野球チーム紀州レンジャーズ、貴志川線の未来を考える会、万葉薪能の会などの展示ブースが元気に活動を紹介していました。NPOの底力を見せてくれたイベントだったと思います。

【懇親会】
 平成21年3月からオマーン共和国に派遣されるのが、和歌山県教育委員会の中村さんです。国全体の中から選抜されて、現地日本人学校の校長先生として赴任することに決定しています。本日は中村先生と交友関係にある仲間が集まり、ささやかな送別会を開催しました。和歌山県から代表選手としてオマーン共和国に行ってくれることは私達の誇りであり、3年間の派遣で異文化の世界観を身に付けて帰国して欲しいと思っています。
 
 現地からのレポートもメールで送ってくれることになり、今から異国文化の報告が楽しみです。中村さんの本格的な送別会は平成21年3月4日にフォルテワジマで開催されることになっていますが、先行して楽しい会合となりました。
 是非とも気を付けて赴任してきて下さい。

【紀州レンジャーズ】
 いよいよ球春到来です。和歌山県にプロ野球チーム紀州レンジャーズが誕生し、関西独立リーグの3月28日の開戦に備えて練習に励んでいます。
 
 今夜は紀州レンジャーズ竹中社長、木村球団代表、藤田監督、河埜コーチを初め球団関係者が集まっての懇親会が開催されました。関西独立リーグがいよいよ盛り上がって来ました。そして最初のシーズンは、我が紀州レンジャーズが何としても優勝を果たしたいと誓いあいました。県営紀三井寺球場をホームグラウンドとして、和歌山県に春を運んで来てくれることに期待しています。何もないよりもプロ野球チームが地域に誕生しいたことで、確実に地域としての盛り上がりを感じています。県民の皆さんで盛り上がりを図って欲しいと思っています。
 
 和歌山県にとって、地域を盛り上げるこれほどのチャンスはありません。県を初め各地方自治体の支援を得て、関西独立リーグと紀州レンジャーズを成功に導いて欲しいものです。

【入札制度】
 平成20年12月県議会で議論のあった入札制度の不備に関わる問題で、県入札制度の変更が決定しました。県工事の入札応募が1事業者だけの場合は入札を取りやめることになっていましたが、2業者以上の入札があっても書類不備などで失格して1業者のみになった場合も不成立にすることに変更したものです。
 
県立医大付属病院紀北分院の機械設備工事では、事実上の1者入札だったことから、平成20年12月県議会で、契約は実施要領の見直しを行う決議を付けていました。今回の改定は、工事費内訳書や技術提案書の未提出、業種や地域要件が満たされていないなど5つの失格事項を定めたものです。また失格理由に当たらない2社以上が参加しない入札の場合には入札を不成立にすることにしています。審査は開札日に行なうこととし、現在使用している無効、失格という用語を失格に統一することになりました。
 
県議会で激しく議論を交わしたことから、今回の入札制度改正につながりました。入札制度に疑惑を招くような事態がありましたが、今回の改正により少なくとも、平成20年12月県議会で議論のあったよう問題はなくなると考えています。
 2/10(火)「外食産業」
【外食産業】
 外食産業の売り上げの落ち込みが顕著です。今朝から話し合いの機会を持ちましたが、ある飲食店では最盛期と比較して売り上げが約40%に落ち込んでいるようです。とても経営が成り立たないそうです。通常、店舗出店をして採算が取れるのは、売り上げに占める地代の比率は10%以内だそうです。地代が売り上げの10%を超えると不採算店となります。和歌山市で出店している某飲食店では地代は変わらないのですが、売り上げが落ち込んでいるため、結果として地代が売上高の10%越えてしまっています。新年度の契約延長を控えて、撤退か継続かの見極めの時期に入っています。最終的な決定は平成21年3月上旬となる見込みですが売り上げ増の見込みが成り立っていない中ですから、地代の値引きがないと事業の継続は厳しくなっています。

 何とかしてこの飲食店が事業継続して欲しいので地代の交渉を行いましたが、見通しは必ずしも良いとは言えませんでした。外食産業は表に出るものではありませんが、地域の食文化を支えてくれていますし、これらの店舗が地域内での交流の場となっていますから、減少するのは地域にとってマイナスです。下支えできるような地域環境を整えたいと思っています。

【ライオンズクラブ例会】
 和歌山ゴールドライオンズクラブ例会に出席しました。早いもので、ライオンズクラブとしての新年度の役員を決めるための指名委員が選定されるなど、本年度の活動も半年を過ぎ、後半戦に向けて加速度を増しています。
 和歌山ゴールドライオンズクラブの事業が継続できるように毎年、新しい体制を敷くことが大切です。しかし毎年のように新しい体制を整えて、新年度に向かうことは決して容易ではありません。会員が納得できる新体制を、指名委員が選定してくれることを期待しています。
 私からはレオ協議会での決定事項について報告をさせていただきました。活動の前半は期待以上の取り組みをしてくれたこと。活動が見える形にするために和歌山レオクラブのホームページを開設したこと。会員増強に取り組んだ結果、年度初めの18人から、現在は24名に会員を増やすことになっていること。そして下半期の活動として、こばと学園の運動会とチャリティバザーへの協力を依頼しました。

【懇談会】
 ライオンズクラブ例会後、懇談会の機会を持ちました。ライオンズクラブと地域活性化について、社会貢献活動の意義についてなどを話し合いました。社会奉仕に熱心なライオンズクラブですが、会社経営を安定させることが社会奉仕活動の活発化につながるものですから、早く経済危機を乗り越えて健全な企業活動と社会奉仕活動としての活動を行いたいものです。

【懇談会2】
 引き続いての懇談では、和歌山市中心市街地の再生について、そして新エネルギーの取り組みの必要性について話し合いました。和歌山県は環境立県を目指すべきですし、エネルギーの自立県を目指すべきです。和歌山県としては新エネルギーによる経済的自立と雇用創出とエネルギーの自給自足が図れたら、経済対策としては十分なものなのです。


【雇用問題】
 雇用問題に関して話し合いました。フリーターが働く意欲があっても、和歌山市内に限って言うと雇用を受け入れてくれる企業がないのです。雇用創造と受け入れ先の確保に向けた取り組みを行っています。但し極めて厳しいところがあります。

【朦朧者】
「NPO法人和歌山県もうろう者友の会」が平成16年に設立されていて、通訳介護活動を中心として活躍してくれています。朦朧者に健全な方の感覚を持ってくれというもの酷な話ですし、逆も成り立ちにくいものです。
 現在のところ、「NPO法人和歌山県もうろう者友の会」の活動の拠点がなく、これが最大の課題となっています。他府県の社会福祉活動では、県有施設を県が事務局に貸与してくれているところがあります。和歌山県ではそこまで至っていませんが、活動を実行しようと思えば拠点施設が必要です。今直ぐのものにはなり難いのですが、最も厳しい環境下での活動を行っている「NPO法人和歌山県もうろう者友の会」を支援したいものです。
本日は代表者とそのパートナーが来てくれての懇談となりました。明日のNPO活動家による「一万人フェスタ」にも出場することが決定しています。

【懇親会】
 夜は懇親会に出席しました。和歌山県立て直しのための方策に関しての意見が多くありました。和歌山市中心市街地の再生や駅周辺の活性化対策、そして食の安全と食で自立できる県を目指す活動などの話が飛び交いました。フォルテワジマとJR和歌山駅前の再開発事業、和歌山マリーナシティの今後への期待、そして和歌山大学観光学部への期待が大きな活性化の柱になります。前向きな進展が図れるための支援を話し合いました。
 またダルク和歌山の活動を支援する団体が新規に現れました。地道な活動をしていると誰かが気付くものです。薬物中毒患者を社会復帰させるための活動をしているのがダルク和歌山ですが、まだまだ認知度は高くありません。
 国内でも世界的にも薬物使用による信頼失墜が報道されています。アメリカ水泳界のスーパースターのマイケル・フェルプス選手や、メジャーリーグのスーパースターであるアレックス・ロドリゲス選手などがそうですが、スーパースターのこれらの行為には、青少年が追従してしまうような恐れがあります。
 
地道な活動ですがダルク和歌山の活動は和歌山県として絶対に必要なもので、支援の輪を広げなければ存続が難しいものなのです。支援してくれる団体が現れたことは朗報でした。
楽しい懇親と意見交換の機会があったことに感謝し、和歌山県にも明るい話題があることを嬉しく思いました。
 2/9(月)「熊野本宮」
【会計制度】
 地方自治体の会計制度に関して打ち合わせを行いました。地方自治体の財政健全度を示すための公会計制度が変更になります。懇談した方からは、「県民である私達は税金を支払っているのだから、県財政がどのような状態にあるのかを知る権利があります。土地評価額や資産を時価に積算し直すなど正確な金額で計上し私達に示して欲しい」と依頼がありました。和歌山県の公会計の公表値を、総務省方式で行うことが本来の会計の姿を現しているのか不明であり、十分論議をして示して欲しいというものです。
 会計制度に関して調査し、来週に再度打ち合わせをすることにしました。

【熊野本宮】
 午後から熊野本宮に行ってきました。熊野古道と熊野本宮大社前にあるからす屋に立ち寄るためです。地元店舗の方に熊野古道に訪れる観光客のことを伺うと、観光客の入り込み人数は苦戦しているとの回答でした。観光バスは明らかに少なくなっているようですし、熊野古道ウォークのお客さんも減少しているようです。売り上げ額は昨年の半分近くに落ち込んでいるところもあり、熊野古道が世界文化遺産に登録されてから5年が経過して、観光客の減少は顕著であるようです。観光事業としては厳しいとの意見を聞くことになりました。
「本当にお客さんが来てくれない」と深刻な表情で話してくれたのが印象的でした。
 ある温泉では年間会員を募って、家族会員だと一家族3万円、一人1万円の個人会員になると年間何度でも温泉を利用できるサービスの取り扱いを始めています。そのことから温泉のお客さんを維持しています。新しいサービスを考案しないことには、世界遺産効果だけでお客さんを呼び込むことは厳しい様子があります。
 
 世界経済の低迷によって観光事業は厳しいことは知っていますが、これほどお客さんが落ち込んでいるとは思いませんでした。絶対数が少なくなっている事実からは、観光事業が厳しいことを示しています。そのため、現場を知ることが現状への対策を講じるための第一歩となります。熊野本宮大社前の通りは随分整備されてきれいになっています。景観を壊さない建築物が立ち並び観光のお客さんをお迎えする体制が整っています。そして世界遺産センターの建設が進み始めています。平成21年6月に竣工すると聞いていますが、このセンターが完成すると観光客の入り込み効果が期待できそうです。
 民間と地方自治体が協働した取り組みがなされていて、熊野古道が和歌山県の誇る世界遺産であり観光拠点であることが分かります。短期的に観光客が落ち込んでいるようですが、ここから上昇カーブを描きたいところです。

 そして熊野本宮大社の旧社地である大斉原。ここの日本一の大鳥居を潜ると、日本の中心にいることを感じるような気持ちになります。日本のへそとも言える熊野本宮の中心にいると、日本人であることを再認識させてくれます。賽銭箱には45円を投入し、日頃の活動の成果に対するお礼を述べました。45円は、始終ご縁があることに感謝することを意味しています。
 日本の原風景を心に刻み、活力をいただいたような気がしました。

【その他】
 雇用問題に関する打ち合わせ。和歌山県公館の利用に関してのこと。和歌山県の室内対策についての懇談。風洞発電を初めとする新エネルギーに関する打ち合わせ。和歌山県とクラシックコンサートの関係についての文化的話し合い。
2/8(日)「定年退職」
【定年退職】
 本日付をもって定年退職したHさん。長年の会社生活、本当にお疲れ様でした。明日が60歳の誕生日なので、誕生日前日の今日が定年退職の辞令交付日となります。これまでの感謝の気持ちとお疲れ様の気持ちを込めて自宅にお邪魔してきました。今日はゆっくりと自宅で過ごしていたところ歓迎してくれました。
「今は職責を全うできたことにホッとしています。事故がないようにだけは細心の注意を払ってきました」と負担が取れて精神的に楽になった様子が伺えます。Hさんは最後まで力を抜かないで一所懸命に仕事に取り組んでいました。ただ気力と体力が充実していたのは40歳代から52才位までだったかなと話してくれました。その年齢を過ぎると、それまでは成果をあげようと考えたり、仕事を改善しようとの意欲があったのに、その気持ちが萎えてくるようになったそうです。気持ちが守りに入り、現状維持で過ごせたら良いと思うようになるそうです。年齢を重ねると、どうしても気持ちが保守的になってしまうようです。
ただそんな気持ちからも開放され、自分の時間を楽しめる環境に入ります。暫くはゆっくりとした時間を過ごすようですが、まだ60歳ですから、これからの第二の人生を充実させて欲しいと願っています。

 自宅にはお祝いの花がたくさん飾られていました。職場を去ることを寂しく思った同僚やお祝いの気持ちが自宅に届けられ、寒い一日でしたが家の中は暖かさが充満していました。
ふと思ったことがあります。花は寿命があるから美しいということです。造花と生花は最初同じですが、一週間もすれば大切に扱っていても生花は枯れてしまいます。ところが造花は何年経っても、多少の汚れを除けば原型留めています。今の気持ちをといつまでも留めておきたいと思うならば造花でもと思いますが、そうではないのです。
 今の気持ちを持ち続けるためには、お祝いの花を記憶として留めておく方が良いような気がします。届けられた時には蕾だった花が室温によって鮮やかな花を咲かせ、そして萎んで行く。生活の中でその花の一生を見守ることで人のまた限りある生命の中で、いつも全力を尽くすことが大切だと思えるからです。
 変わらないものも大切ですが、今を大切に思うためには生命あるものが身近にある方が適していると感じます。定年退職の日の花に囲まれた部屋での記憶。これはいつまでも残るに違いありません。そしてHさんにお世話になった私達は、花が消え去った後にでも交流を続けたいと思うのです。形あるものを贈って終わりでは決してないのです。
 生命あるものの美しさも感じました。私たちも生命ある人として、今と同じではいられませんから、時間の経過によって姿を変えても美しくいられるように、日々の活動を充実させたいものです。

 Hさん。定年退職おめでとうございます。

【雇用状況】
「和歌山県どうですか」と聞かれることが多くなっています。会話の中に経済情勢や雇用情勢が入ってくることは良いことです。それだけ自分の周囲のことだけではなくて、県の行く末を考えているからです。経済環境は厳しいものがありますが、意識が高まってきていることから国政や地方自治体を監視する作用が強くなりそうです。
 さてYさんとの懇談の中で、和歌山市内の某化学会社では今月から月間10日の休暇が与えられたと聞きました。工場ラインの操業を縮小したことからの措置ですが、いよいよ正社員の雇用にも影響が出始めたようです。但し休暇ですから給与は全額保障されているようです。
 またトヨタ自動車の業績下降に伴って、和歌山市にある素材産業にも影響が出ているようです。和歌山県は大企業が少ないため、企業城下町のような強い影響は他府県よりも少ないと感じていましたが、ボディブローのように効きはじめています。早期の公共事業による喚起対策が必要だと感じています。
  2/7(土)「訪問活動」
【訪問活動】
 本日は終日、日頃からお世話になっているみなさんの自宅を訪問し懇談させていただきました。その時に県議会報告レポートを持参しご覧いただいています。
 Nさんはいつも適切なアドバイスをしてくれます。そして今日も近隣の方を紹介してくれました。折角、来たのだから近くの知人のところにも顔を出しておくと良いからと言って連れてくれたのです。人の社会ですから、心配りや配慮が人間関係において最も大切なことで、好きか嫌いかで物事が決まる事例も多々あります。損か得か、合理的な判断かそうでないのかよりも、人の付き合いで結果が決まる場合があるのです。人は決して合理的な判断だけに基づいて行動している訳ではないのです。その証拠に同じ依頼であったとしても、Xさんからの依頼だと合意するけれども、Yさんからの依頼であれば断る場合もあるのです。如何に日頃からの付き合いと信頼関係が物事を動かしているのかをうかがい知ることができます。
 誰に頼むと仕事が進むのか、誰と仕事をすれば上手く進展するのか、そんなことを思い浮かべながら物事が進みます。

 ところでNさんのチームと一緒に、今から17年前にソーラーカーを制作したことがあります。翌年に和歌山県でのジャパンエキスポ世界リゾート博の開催を控え、ソーラーカー「ワックン号」を制作したのです。石川県羽咋市千里浜でのソーラーカーレースを目指して取り組んだことがありました。Nさんがとても懐かしい「ワックン号」のぬいぐるみを見せてくれました。当時、世界リゾート博とソーラーカーのPRのために景品として作ったものです。17年前の制作工程やレースの様子が蘇るから不思議なものです。
 1990年代は世界リゾート博と南紀熊野体験博の二回、和歌山県内ではジャパンエキスポを開催しています。経済産業省(当時の通産省)認定の地方博覧会であるジャパンエキスポの認定を二度も受けた県は和歌山県だけですから、今振り返ると今よりも、まだ活気があったのです。いまは地方博の時代ではありませんが、もし和歌山県でこれらのような大きな博覧会を開催しようとしても、資金調達や県民の同意などを得ることは難しく、実現させることは困難だと思います。当時の知事や和歌山県がリーダーシップを持ち故郷振興のために尽力していた姿があったのでしょう。

 10年以上経った現在、ふたつの博覧会が決して一過性でなかったと評価できることがあります。世界リゾート博の跡地、和歌山マリーナシティは民間事業者が事業運営を継続していて、今も和歌山県で最大のテーマパークとして君臨しています。夏や年末の花火の時期には多くの県外からのお客さんを迎え入れています。和歌山県の観光資源としての役割を果たしてくれています。
 南紀熊野体験博は、そもそも会場を定めない形式のユニークな博覧会でした。その後、メイン会場のひとつであった熊野古道が世界文化遺産に認定されるなど、博覧会による観光振興と自然保護のための効果がありました。10年経った今も熊野古道を訪れるお客さんが絶えないことは地域にとっての故郷を誇りに思える自信の裏付けになっています。
 何かの足跡が残せたことは、人にとって地域にとって大きな財産となっています。後で振り返るとそのことが良く分かります。
 
 Sさんは訪問を歓迎してくれました。お客さんが来ていたところですが、関係なく客間に通してくれました。感謝する次第です。和歌山市にいる数人の議員活動に疑問を感じていることがあると話を聞かせてくれました。ある議員は、その演説の中で「地元公民館のトイレを修繕しました」と自信を持って訴えていたそうです。それを聞いたSさんは、「情けない。それが議員の仕事ですか」とがっかりしたそうです。議員が地元の公民館のトイレの修繕をしたことを有権者に訴えるべきことなのか疑問だと考えているからです。別の議員は演説で「道路の溝の蓋を取り換えた」ことを議員活動の実績として訴えていたそうです。
Sさんは、議員の仕事はそんな小さいことではなくて、まちづくりの方向性や市にどんな機能を持たせるべきなのかなどを示し、もっと大きな仕事をして欲しいと考えています。そんな小さな議員が存在していることが和歌山市の発展を阻害し、可能性を失わせていると話してくれました。
情けない議員がいる中、決して同化することなく今の活動を継続して欲しいと依頼を受けました。

Mさんの住む地域は2011年に地上波テレビデジタル化になると、映らなくなる地域だそうです。デジタル対応のテレビに買い替えたのですが、デジタル受信ができないためアナログ放送でテレビを見ているようです。Mさんが電気店に聞いたところ、中継局が和歌山市木ノ本にあるため、Mさんの生活する地域はデジタル化に対応できていない地域になっていると言われたそうです。和歌山県ではデジタル化に伴いテレビが見られない地域を解消するための取り組みを順次行っています。当然、この地域も対象になっていると思いますが、念のために現状とデジタル対応化計画を確認したいと考えています。

本日は35人の皆さんの自宅をお邪魔しました。休日でしたが対応していただきありがとうございました。

【仕事を終えて】
 その後にHさんの事務所を訪問しました。丁度、現場での仕事を終えた職人さんが帰ってきているところでした。冬は寒い中、そして暗くなるのが早い中、大変なお仕事です。それでもHさん達は、この厳しい時代の中で仕事があることに感謝していました。「仕事がない日々のことを思うと、依頼があることだけでも嬉しいことです」との言葉がそれを表しています。
 次々に仕事を終えて帰ってきましたが、一様に明るい笑顔がありました。仕事を終えた後の缶コーヒーや缶ジュースをおいしそうに飲んでいました。私も仲間に入れていただき外での缶コーヒーをいただきましたが、薄暗期の寒い風の中での温かいコーヒーの味は格別でした。
「厳しくても仕事をして税金を納めて、国民年金も支払っている。このことを国会議員や政府は感じてもらいたい」と、政府への不信を表していました。自分達の意思で政府を選ぶことが、自分達の生活を良くする方法だと気付いています。
また明日も仕事があります。ゆっくりとこの後の時間を休んで、明日に備えて下さい。
 
 Sさんも連絡をくれました。今日は御坊市まで仕事だったのですが、夜に和歌山市内の自宅に帰ったからです。夕方に訪問していたことに対して、Sさんは感謝の気持ちを表してくれました。Sさんの休みは日曜日だけなので、中々会える機会がなくて、話しはいつも電話になってしまいます。それでも元気で仕事をしていることが口調から分かります。仕事を終えた皆さんと話していると、明日への活力が湧き出してきます。
 今日も仕事ができたことに感謝して、素晴らしい明日に向かっています。
  2/6(金)「懇談会」
【打ち合わせ】
 朝の打ち合わせを実施しました。世界経済が打撃を受けている中、元気な企業はないものか、そして地域を元気にする方法はないものか話し合いました。特に和歌山県において停滞していることから活性化に向かわせる方法に関しては、資金を投入する以外にないとの答えでした。公共事業による財政出動を行うにしても、乗数効果を期待するにはそれに続く投資や民間の参画が必要です。民間の投資につなげられるために、悲観していても仕方ないので、まず行動しようとの結論に至りました。新エネルギーやがんセンター、シャッター通りに誘致するソフトなどが考えられます。
いくつかの検討案を洗い出したので、出来るものから働き掛けることにしました。春の訪れを感じる頃に何らかの動きが欲しいものです。

【お悔やみ】
 先週、お亡くなりになったMさん。一代で会社を興し、その後を子ども達に引き継いでいます。Mさんが病気で倒れた後も仕事が気になるのか職場に顔を出し、病気で苦しい筈なのに、最後の一日まで職場に来ていたそうです。何という精神力、何という愛社精神なのでしょうか。亡くなる前日も職場にいたとは思いませんでした。人生最後の一日に何をして過ごすのか、という問いがあります。特別なことではなくて、普段と同じことを、最後の一日であっても選択する人は幸せな人生を過ごしていると思います。Mさんは人生最後の一日も普段と同じことをして過ごしていました。私はこの生涯は素晴らしいものだったと思っています。
 自宅を訪問して、残されたご家族に挨拶をさせていただきました。きれいな花に囲まれ、健やかに穏やかに眠っていることと思います。Mさんの精神を受け継いだ子ども達が、きっと会社を守り続けてくれることだと確信しました。

【告別式】
 お昼は告別式のお手伝いをさせていただきました。昨夜の通夜式に引き続いてのことです。いつもそうですが、知人の葬儀は言葉にならないものがあります。言葉に出せないような気持ちを持っていますから、生命と死について簡単な言葉で表現することは難しいのです。今日も同じ気持ちで参列させていただきました。
 私が焼香する時に心で発している言葉は「ありがとうございました。これまでのご恩に感謝しています」というものです。ご縁のあった方への感謝の気持ちを最後に伝えたいと思っての言葉です。
 心からご冥福をお祈りしています。ありがとうございました。

【会合】
 教育問題に関しての会合を持ちました。教育関係者によると教育は古くからの課題で、これからも常に古くて新しい課題であることを感じさせてくれました。その理由として、教育には到達地点がありませんから、常に新しい解析データなどに基づいて教育方針を定める必要性が考えられます。教育とは人を育てることに他なりませんから、同じ方法や同じ指導が効果的だとは言えないのです。
 教育問題は学校任せのところがありましたが、学力や体力の問題が注目されている現在、家庭や地域大の問題として捉える必要があります。勉強だけが優秀な生徒よりも、心のある生徒をどれだけ育成できるのかが地域としての教育の鍵を握っています。
 複数人の教育関係者の皆さんとの意見交換は有意義なものでした。

【懇談会】
 夜は和歌山市内の懇談会にお招きいただきました。この会合は毎年、開催され、挨拶の機会を与えてくれています。このことに感謝しながら本日の挨拶の主旨を記載いたします。
 こんばんは。今年も本会合に招待をいただきましたこと感謝申し上げます。そして挨拶の機会をいただきましたこと、重ねて厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。
 皆さま方から県議会に送り出していただいてから、もう直ぐ二年が経過しようとしています。今月の2月24日から2月議会が始まりますが、和歌山県として二つの相反する命題に取り組む必要性があり、今回は財政面で厳しい議会運営となります。
 ひとつは停滞している地域経済活性化のために公共投資が必要となります。今週、東京に行ってきましたが、必要な公共事業を前倒しして事業化を図る、そして必要な事業資金については前倒しで配分してもらうように要望活動も行っていることです。具体的なものには道路工事があります。現在田辺市まで延びている高速道路を平成27年度までに、すさみ町まで延伸することそして京奈和自動車道路に関しても、平成27年度に完成させるための工事などを実施しているところです。必要な工事を前倒しして完成することが地域経済活性化と雇用が図れることになると考えています。これが経済対策としての公共投資に資するものです。
 一方、行財政改革は推進する必要があります。但し、県民の皆さんが必要と思っている施策や建物に関しては、維持する方向で残さなければならないと思いますし、組織内のものに関しては、縮小や統合を図りながら、スムーズに施策や箱モノの廃止をする必要があります。
 公共投資と行財政改革は相反するものですが、上手く両立させるべきです。公共投資によって仕事を創造し、仕事から生み出される所得が消費されることで、地域内にお金が回ることになります。
 この視点が平成21年2月議会、つまり平成21年度予算配分の出来不出来の目安となります。是非、注目をしておいて欲しいと思っています。

 続いて平成21年3月28日、県営紀三井寺球場かで関西独立リーグに所属しているプロ野球チームの紀州レンジャーズが和歌山県にあることの奥深さを感じるばかりです。
 開幕戦、そして年間36試合が行われますから、一試合でも二試合でも応援に来ていただけたら幸いです。皆さんの力で育てて欲しいと思っています。

 最後に、事務所を開設しようと考えています。まだ広報活動を実施していないのですが、是非とも皆さんが共に集える場所に仕上げたいと思っていますから、お集まりいただきますよう、お願い申し上げます。
  2/5(木)「南紀熊野体験博」

【新エネルギー】
 和歌山県自然環境に恵まれている地域ですから、新エネルギーによるエネルギー自立県を目指して欲しいと意見をいだきました。太陽光発電と風力発電は勿論のこと、地熱発電と波力発電の研究にも真剣に取り組み、新エネルギーを主力エネルギーとして活用する最初の県になることで他府県と差異化を図ることになり、産業も観光も自立できるというものです。御坊市にある新エネルギーパークは各地からの見学客で賑わっています。比較的小規模の新エネルギーパークであっても、関心を呼び地域活性化につながっているのです。もし県全体で真剣に新エネルギー開発に取り組み、新エネルギー先進県として特徴的な施策を打ち出せたら、地域活性化につながることは請け合いです。
アイデアとして白浜町周辺や世界文化遺産周辺は電気自動車だけが走行できる地域として指定し、白浜町のイメージ形成と自然環境保全を図ること。町内の温泉を巡る手段としてセグウェイを活用すれば話題性もあり、環境と観光に取り組んでいる和歌山県を全国に訴えることが出来ます。

 また二順目国体を控えて各体育施設の新設や改修計画がありますが、建物を作るだけではなくて環境に優しい施設にすることで、環境国体を目指していることを示し、また国体終了後もエネルギーコストを軽減できるなど、国体以降の維持管理費用の軽減を図ることになります。
 建物の新設や改修を行うと、どうしても電気エネルギーの利用が増えます。その増える分を太陽光発電などで賄うことができたら費用負担も少なくて済みます。エネルギーに価値観をおいた県を目指す方向性を示して欲しいものです。

【南紀熊野体験博】
 和歌山県でジャパンエキスポ南紀熊野体験博が開催されたのは1999年ですから、今から10年前の出来事になります。10年前の4月29日に開会式を行いましたから、月日が経つのは本当に早いものです。
 今でも本番前の日の出来事を思い出します。「明日から博覧会が本番だけれども、上手く行くのかな。お客さんはたくさん来てくれるのだろうか」と心配していた前夜だったのです。何故ならこの博覧会は、前例のない熊野地域を含む南紀全体が会場という考え方に基づいた博覧会だったからです。従来のような会場がありパビリオンに入場してもらってバーチャル体験を売り物にするのではなくて、海や山の自然に親しんでもらって体験を持ち帰ってもらうオープンエリア型の博覧会だったからです。
 和歌山県庁を主体として実行委員会が設置され、私は開幕の一年前から実行委員会メンバーとして参加しました。あの時の興奮から、もう10年も経過しているのは不思議な感じがあります。

 お昼に、当時、実行委員会組織の副会長であった嶋田正巳さんと話しをする時間をいただきました。現在の話から、何かの拍子に突然10年前の話題になりました。今年4月29日に当時の主会場であった田辺市で、博覧会10年後の集まりを実施しようとの計画になったからです。そこに当時の実行委員会メンバーが集まり、10年後の今を話し合おうとする古くて新しい集会になりそうです。
 そして嶋田さんから懐かしい冊子を見せていただきました。題して「後考記」。平安時代の天皇による熊野詣のことを記した記録に「御幸記」があり、それを謎って博覧会終了後に平成版の「後考記」を編集したのが嶋田さんだったのです。懐かしい文章に触れると当時の思い出が蘇ってきます。
 今回の10周年記念に当たって嶋田さんの発案で、10年後の「後考記」を編纂しようということになりました。嶋田さんの文章を10年後の今の視点で書き直し、実行委員会のメンバーの文章を新たに付け加えて、一冊の冊子にしようとするものです。
 実行委員会の垣平会長に巻頭言を書いていただき、記念冊子としてメンバーに配布する予定です。10年経ってみなさんがどのように変わっているのかが今から楽しみです。集会と記念冊子に期待しています。

【語り部】
 和歌山県で熊野古道の語り部をしているのが坂本平さんです。本当に熱心な活動で人気があります。65歳以上の方が対象となる「いきいきシニア和歌山」を立ち上げて一年で会員数は約500人になりました。毎月一回の行事を会員の皆さんは楽しみにしているようです。坂本さんの語り部はテキストや過去からのデータだけに基づいたものではありません。
 お客さんに熊野古道の案内をするのは時間の制約から、一回当たりでその一部を案内するだけになりますが、その一部の案内のために、京都府の城南宮から大阪府天満、大阪府下から和歌山県和歌山市に入り、最後は熊野三山まで全コースを歩き通しています。熊野古道を語るには、出発地点から到着地点までの全てを歩いておかないと説明できないとの考え方によるものです。歩いた体験があると、お客さんから「熊野古道のスタート地点はどこですか」と聞かれても「京都府の城南宮です」と即座に答えることが出来ます。テキストで学んだだけだったら地名を忘れるかも知れませんし、城南宮がどんな場所なのかイメージ出来ないので説明が膨らみません。

 熊古道の説明のたった数時間のために何十日もかけて熊野古道を歩き通していることに驚きました。
 更に熊野古道に纏わるエピソードに関しても自分で調査しています。調査とは現場に赴くことです。エピソードを訪ねて現場に行くと、昔のことを知っているお婆さんが、どの地域であっても存在していると話してくれました。そのお婆さんに聞くと、史実や例え作り話であっても地域との関わりや時代背景と共に詳しく教えてくれるようです。
 和歌山市和佐に和佐大八郎という歴史上の弓矢の名人がいました。その人の足跡を訪ねて、その弓の保管しているお寺やお墓まで行っています。実際に保管されている弓を見ておくことで、和歌山市内の熊古道の語り部をする際、縁のある和佐大八郎の話をすることがあります。実際に弓を見ているので話に迫力がでるのです。
 弓を保管していたお寺は「実際に弓を見て来たのは坂本さんが初めてです」と話していた様ですし、通常は大切な和佐大八郎の弓を見せることはしないそうです。坂本さんの熱意に触れて本物との面会が実現したのです。これだけでも素晴らしいことだと思います。
 それだけではなく、資料に出てくる場所や山には出掛けて、その地形や風などを感じてくるそうです。例え、その山や構造物が現在は存在していなくても、当時、それがこの場所にあったと分かるだけでも情景が把握できますから、語り部としての話に活かされます。
 そんな調査と行動力に支えられた熊野古道の語り部活動は、参加者の感動を呼んでいるのです。

 現場を知っておくことで話しが立体的になりますし迫力がでます。同じことを相手に話をするのでも、そのことを体験した人から聞くのと、未体験の人から聞くのとでは中身は違います。熊野古道に来てくれた人のおもてなしをするために、語り部として本物の体験をしてから実践に挑んでいます。
 現場体験をしてから実践活動に入る取り組みを伺うだけでも感動ものでした。ありがとうございました。
 
 いきいきシニア和歌山の坂本さんと

【雅楽】
 今年も和歌山市民会館に雅楽がやってきます。恒例のイベントですが、主宰者の一人である江川さんが訪ねてくれました。今年の演奏も昨年に引き続いて「源氏物語」です。源氏物語誕生から千年に当たる昨年に演奏してから、今年も続きを演じてくれますから楽しみです。
 ところでこの市民会館の雅楽で着用する服装は、一着300万円だそうです。値段が全てではありませんが、何十人もこの着衣で揃って演奏していると思うと、歴史的に価値のある演奏会だと思わざるを得ません。平安時代の演奏を平成の時代に再現してくれる機会を、和歌山市民は得ていることになります。この大切な年に一度の機会を大切に考え、演奏会場に行ってみたいものです。
 この時期の雅楽演奏会は和歌山市に春を運んでくれそうです。
雅楽の江川さんと

【懇談会】
 夜は懇談会に参加。約2時間でしたが、県政の課題や和歌山県の将来を語り合った貴重な時間となりました。話し残したことがあるので後日、改めて開催することにしました。

【通夜式】
 さして通夜式のお手伝いに行ってきました。同じ自治会の方の家族がお亡くなりになりました。多くの人がお別れの挨拶に来て下さいました。明日もお手伝いに来る予定です。

【その他】
紀州レンジャーズの事務所に伺いました。開幕を控えて事務所は慌ただしくなって来ました。 
 レンジャーズ事務所  

 同級生のO君が訪ねてくれました。今月も懇談会を行う予定です。

 JR和歌山駅前の再開発計画の現状に関して話し合い。事業主体が決まらない様子があり、計画が止まっているけれども大丈夫なのかとの質問がありました。

 和歌山県の農業施策に関心を持たれている方がいます。県が実施する説明会に参加して農業に携わりたいとの希望をいただきました。
  2/4(水)「決起大会」
【決起大会】
 平成20年度近畿自動車道紀勢線建設促進協議会決起大会が開催されたので参加いたしました。場所は東京都都市センターホテル。和歌山県の仁坂知事と三重県の野呂知事も出席した集会でした。
近畿自動車道紀勢線とは、現在和歌山市から田辺市まで開通している高速道路を白浜町から那智勝浦町、新宮市を超えて三重県につなげる計画です。三重県側からも熊野尾鷲道路を新宮市までつなげる計画がありますから、和歌山県と三重県から双方から道路から計画を進めると紀伊半島を一周する高速道路が完成することになります。和歌山県としては紀伊半島を高速道路でつなげることは悲願であり、一刻も早い完成を期待しています。
田辺インターチェンジまでは完成していますから、上富田IC、白浜IC、日置川IC、すさみICと続いて行く計画です。全体延長は336kmで供用開始されているのが157km、99kmが工事中であり、残りの80kmは事業化に至っていないのが現状です。

 確かに近畿自動車道紀勢線が田辺市まで開通してから、和歌山市から田辺市までの移動時間は約1時間となり随分移動が容易になりました。一度経験したのですが、午後1時からの田辺市の会合に参加するのに、正午丁度に和歌山ICから自動車で走りました。従来の感覚からすると到底間に合わない時間だったのですが、何と会合の開始時間に間に合ったのです。高速道路延長の有難さを実感しました。
観光施策としても、白浜町や串本町の自然資源が活かされることになるので有効です。また那智勝浦のまぐろを京阪神に輸送するのにも輸送時間が短縮されるので、まぐろの価値があがります。まぐろなどの海産資源は鮮度が命です。市場で高い値段がつくと、当然のことですが浜値も高くなります。まぐろ漁の後継者を育成するためにも浜値がある程度高くならないと、まぐろ漁を仕事にしようと考える若い人はいなくなります。
高速道路は鮮度を保って輸送するために必要なものなのです。勿論、新鮮なまぐろは消費者も期待しているものです。

和歌山県にとって観光施策や地元産品の輸送、救急車走行時間の短縮や一般道だけでは災害対策として弱いので、その補強などにもつながりますから、早期実現を期待しています。
現在、国会では平成21年度予算案が審議されていますが、本日の情報によると、当初予算が成立した後に緊急経済対策として約30兆円の財政出動を調整しているそうです。アメリカは約76兆円の財政出動ですからその規模には及びませんが、それでも現状を打破する経済対策としては必要な金額だと考えます。約30兆円は、すでに計画がある公共事業につかうべきと説明があり、近畿自動車道紀勢線も当然、この中に含まれるべきです。仮に完成まで10年要する計画だとしたら、例えば3年で完成させるように前倒しすると公共投資による経済効果がありますし、和歌山県としても高速道路早期完成による利益を享受できます。平成21年度予算とそれに続く財政出動に期待したいところです。
最後に、決議文を本協議会で決議し地元選出の国会議員あてに提出することにしています。
本日は決起集会のため、東京へ日帰り出張してきました。
 野呂三重県知事からの挨拶
 2/3(火)「帰郷」
 【帰郷】
 Tさんが和歌山市に帰って来ました。実に一年半ぶりのことです。関東で仕事をしていたのですが、事情があって戻って来たのです。和歌山市に帰ってきてから一番先に私の所に電話をしてくれたのです。
 久しぶりに政治の話をすると燃えてきたと話してくれました。やはり自分達の力を言論の場で発揮できる機会があることは民主主義の良さであり、自分達から代表者を地方議会に送り出せることは素晴らしいことですと感想を述べてくれました。それは民意を反映させることは案外難しいことだからです。

 Tさんは関東の、人口約20万人を超える市に暮らし仕事をしていたのですが、議会は市長派で固められ、自由な一般質問はできない暗黙のルールがあったようです。市長の政策に異論を挟むと市長派の議員から議事進行で止められたり、一般質問は当該議会定例会に提案されている議案以外の項目はできないルールもあるようです。このことをマスコミから意見された市議会議長は「規則もありますが、わが市では昔からの慣例によって、今の議会の議案以外は一般質問できないことになっています」と答えたそうです。誠に情けない回答で、何という保守的な市議会かと思ったそうです。

 慣例という壁が万能な時代ではありません。新しい力でその前の壁を打ち破らなければなりません。そんな力を感じない市であることに愛想を尽かしたのです。
 和歌山市は、まだ「まし」な方だそうですが、一年半ぶりに帰ったけれど何も変わっていないばかりか、活気の面では後退しているように感じたらしく、「市長は何をしていたのでしょうか」と質問を受けた程ですから似たり寄ったりとの評価でしょうか。
 トップがリードしているまちは活気がありますし、市民が盛り上がっているまちは活力を感じます。まちには何か燃えるようなものが必要です。まちの活気は建物や道路ではなく、市民の皆さんや交流する人が生みだすものです。ここで暮らす人を元気にさせてくれるまちでありたいものです。

【雇用】
 雇用問題に取り組んでいる団体があります。地元企業や福祉団体を訪問して、国の補助制度を説明して失業している方々の雇用に結び付けられるように取り組んでいます。企業にとって人を雇うことは慎重になるものです。雇用するのであれば人財を雇いたいものですし、人件費に見合った仕事を期待するからです。しかし採用して実際に働いてもらわないと実力は分かりませんから、簡単に正職員採用とはいかないのです。そこで正職員に採用することを条件として試雇期間を設ける場合、その期間に対して何割かの補助金を適用して、ある程度の仕事をしているのであれば雇用してもらう制度があります。勿論、企業側としてはその人に実力が伴わなかったり、雇用される側からすると職種が合わなかったりしたら採用は止めにできますから、お互いの利点はあります。
 企業側も雇用を希望する側も、本音を言えないでいると正規雇用につながりませんから、その間を取り持つ制度の活用を図って欲しいものです。
 そんな話し合いを行いました。

【教育問題】
 教育問題について話し合いました。一律で公平な教育を施すことは理想ですが、実際は難しい問題があるのです。地域の環境や家庭環境、経済事情など、それぞれの生徒を取り巻く環境は全て違いますから、同じ学校で同じ授業を行っても生徒の理解度や学習態度は違ってくるのです。
 学力や生活態度は、一概に学校だけの問題とは言えないのです。ところが学校では、地域の問題や家庭の問題に介入することは困難で、学校内の教育に限定されています。やはり先生の仕事は学校における教育ですから、保護者や地域は子どもを育てる観点を持って見守り勉強以外の学習体験をして欲しいところです。

【建築物の問題】
 市内のある場所に建築した建物のことで協議しました。市が建築に際して条件を付したのに完成した後の検査でそれが履行されていなかったのです。行政指導と違った建築物となっていることに問題が生じています。簡単に建て替えや移設ができるものであれば問題はないのですが、建て替えするにしても移設するにしても多額の費用が発生しますから、施主としての、完成した状態で建物を活用したいと思う気持ちは分かります。
 しかし法を遵守することが私達の国の社会生活の安全に資するものですから、完成したものはどうしようもないとも、いい難いところなのです。
 さてこの建築物の取り扱いをどうしたものか、協議を重ねています。

【室内対策】
 本日、和歌山県伊都振興局庁舎の防災の観点から実施する室内対策の入札が行われました。入札価格は約160万円だったようです。伊都振興局の規模からすると、室内対策としてはやや低価格のため不安な気持ちがあります。県職員さんの生命を守るための安全対策ですから、価格よりも安全確保を優先させるべきですから、大丈夫だろうかと思ってしまいます。
 低価格で安全性が確保できるものであれば、何の問題はありません。そのためには室内対策を講じるために振興局の現場調査に入って正確な見積もりをする必要があると思います。しかし現場調査を行って見積もりをした事業者はわずかだったと聞いています。室内対策は現場の状況を確認して、その状況に応じた固定方法を講じるべきなのですが、果たして、県の指示書を見て見積もりしただけだとしたら、かなりの不安感があります。室内対策が万全なのかどうかは、大震災が発生して初めて検証されるようでは話になりません。

 防災対策や室内対策は本業の傍ら片手間にできる仕事ではなくて、専門家の仕事だと思います。室内対策は、国や信頼できる機関で実証された固定方法や技術を持った事業者に携わって欲しいと願っています。
 2/2(月)「風洞発電」
【観光施策】
 本宮町で観光拠点として活動している「からす屋」のあり方と、和歌山県の観光と医療を組み合わせた取り組みに関しての打ち合わせを実施。観光地として他府県と戦い抜くには地域としての売り物が必要であり、和歌山県の地形や自然環境からすると観光と医療を組み合わせた観光施策が有効だと考えています。しかしこの分野に関して行政は積極的ではないため、折角、経済産業省の支援を受けた調査事業結果が出されているのに活かされていないのです。もったいない話ですが、県を挙げての姿勢がないとこの取り組みを前進させることは困難です。観光医療の取り組みは、将来に向けた分岐点に差し掛かっていると感じています。

【告別式】
 お昼間は和歌山ゴールドライオンズクラブ会員のお父様がお亡くなりになったことから、昨夜の通夜式に引き続き告別式に参列させていただきました。永久のお別れは寂しいものです。残された方の心情を思うと切なさがあります。後継者となるMさんはお父様の残してくれた店舗経営を受け継ぐことになります。会員はみんなこれからの活躍を応援しています。心からご冥福をお祈りしています。

【打ち合わせ】
 東南アジアへの輸出に携わっている人の会社経営は厳しい状況が続いています。中国事情に詳しい経営者から「報道と異なって、中国の失業者は1,000万人位いると思う」と話してくれたように、中国の生産と消費が落ち込んでしまっている中でのビジネスは成り立ちにくいものがあります。
 今だからこそ中国に投資したいと考えている人がいますが、暫く様子を見る方が正解だと思います。運よく融資を受けられたとしても、国外への投資は直ぐになくなってしまう危険が潜んでいます。

【風洞発電】
 久しぶりに風洞発電に関する打ち合わせをしました。アメリカにオバマ大統領が誕生したことを追い風に、わが国でもメガソーラー発電が各地に計画されていますし、電力会社が淡路島での風力発電を計画したりしています。自然エネルギーへの注目がどの時代よりも高まっている中、採算性を度外視しても自然エネルギーを活用した発電に着手する企業が増えています。これは歓迎すべきことなのですが、もはや自然エネルギーでの発電は新エネルギーとは言えません。新エネルギーとは例えばメガソーラー発電や風洞発電など、既存の大容量発電に匹敵するような発電方式を指すべきだと思います。補完的発電方式であれば何時まで経っても主力エネルギーとはなり得ませんから、工場地帯を支えることやコストの問題から逃れることはできません。

 主力エネルギーになるような発電方式を新自然エネルギー活用と呼びたいところですが、依然として従来の自然エネルギーに頼っているところが先進性を感じられないところです。
化石燃料から脱却した自然エネルギーの活用への転換を図ることを目指したオバマ大統領のアメリカです。雇用確保と経済効果をもたらすためには、従来の延長線上ではない先進的な自然エネルギーの採用を図っていくと思います。わが国にも新しい技術がありますから、早く世で活用できるように飛び出させたいものです。
 風洞発電はその可能性を秘めた発電方式だと考えています。活用方法に関して有意義な話し合いとなりました。

【通夜式】
 Sさんの通夜式に参列させていただきました。実は昨日の夕方に訪問したのですが、ご夫婦とも不在だったのでどうしたのかなと思っていたのです。その2時間前の午後2時にご主人がお亡くなりになっていたのです。闘病生活を送っていたことを聞いていたのですが、まさかでした。生前のご厚情に感謝し、心からご冥福をお祈りしています。

【その他】
 和歌山市中心市街地活性化の問題について。JR和歌山駅前での再開発計画の現状について。市内での雇用情勢と雇用確保について。
 
 2/1(日)「和歌山フラメンコ協会総会」
【教養】
 教育に携わっているT先生と勉強と入学試験などに関して懇談。勉強の基本はまず覚えることから始めることが大切です。一時期、暗記は良くないと言われていましたが、ある程度の基礎部分は暗記しなければなりません。英語なら繰り返して単語を覚えること、数学なら方程式の解き方を覚えることをしなければ問題を解くことができません。英単語を覚えないで英語の試験で好成績を取ることはできないのです。
 成績の良い子どもは、覚えるべきことは覚えてから学校や塾で学んでいるのです。何もしないでいて、塾に行くだけで成績は伸びません。
 ところで国際社会において英語の大切さは言うまでもありませんが、語学力だけを身に付けてもたいしたことにはなりません。ビジネスや知識層との会話で大切なものは教養だからです。 

 T先生がずっと以前、ロシア政治に詳しい人物とロシア政治論を議論した時のことです。
話している単語は理解したのですが、話の内容が全く分からなかったそうです。仮に日本語でロシア政治のことを話されたとしても、答えることができない問題だったからです。つまり英語力の課題ではなくて知識の問題なのです。ロシアの政治のしくみや政党の考え方を知らなければ、例え英語を操れたとしてもそのことを議論することはできないです。 
 偶々、T先生の応接室にシアトルマリナーズのイチロー選手の写真が飾られていました。イチロー選手と関係する人から写真を贈られたそうなのですが、仮に、イチロー選手と話をする機会が実現したとしても、メジャーリーグや野球の知識を有していないと議論には至りません。こちらがそれなりの知識を持っていないと、イチロー選手からは退屈な回答が返されるだけになります。やはり社会で、世界で、そして一流の人物と会話を成り立たせるためには知識と教養が必要です。それを有していることを前提として英語力が必要なのです。日常会話ができるに超したことはありませんが、それだけではビジネスシーンや知識人との会話では通用しないのです。

 折角、英語を勉強するのだから入学試験を目標とするのではなくて、世界で通用する英語を身につける心掛けで勉強して欲しいものです。そしてその前提として、日本語で考える力と教養をしっかりと勉強において身に付けておきたいものです。
 考える力があって初めて言葉になります。T先生は事例として映画の日本語字幕について話してくれました。英語ができるだけでは映画の字幕になるよう日本語表現はできないそうです。映画の中の英語のセリフを、場面に応じて、そして心情に応じて日本語に訳すのは日本語力と感性、そして教養が必要なのです。映画を観ている私達が違和感なく映画に没頭できるのはセリフを日本語で話されているような訳をした字幕があるからです。もし下手な訳の字幕があればストーリーを阻害し映画に没頭できないと思います。
 英語力は日本語力と考える力の支えがあって効果を発揮します。

【和歌山フラメンコ協会総会】
 2009年度の和歌山フラメンコ協会総会が開催されました。協会から顧問への就任依頼をいただき、本年度から就任させてもらったことから出席させていただきました。
 会長は森久美子先生、副会長は松本恵昌さんの体制で、ここに和歌山放送の中島社長と共に顧問として迎え入れてくれましたことを感謝しながらの出席でした。
 和歌山フラメンコ協会は森先生が9年前に立ち上げたもので、和歌山県にフラメンコ文化を築き全国に向けて発信させたいとする強い思いが一杯に詰まっています。フラメンコを愛してやまない強い気持ちが伝わってくるのです。責任感を強く感じることになりました。

 冒頭、紹介をいただき、理事の皆さんに挨拶をさせていただきました。挨拶の主旨は次の通りです。
 こんにちは。今年度から顧問として迎えていただきました片桐です。皆さんとお会いするのを楽しみにしていました。よろしくお願いいたします。フラメンコの話を中心にと思ったのですが、松本副会長のお顔を見て、少し領域広げて考え方を話させていただきたいと思います。実は昨日、和歌浦を活性化させるための会があり出席して来ました。その会は松本さんが主宰なのですが、和歌浦の歴史を現在に再現させたいとする強い気持ちを受け取りました。その活動でも発起人の一人として参加させてもらったのですが、単に名前だけの参画では許されない気迫がありました。徳川期伽藍復興事業は、恐らく、観光都市を目指している和歌山市にとっても、和歌山県にとっても大きな事業ですし、そして様々な活動をされている松本さんにとっても、人生を賭けた最も大きな事業のひとつだと思っています。そんな人生を賭した大事業に名前だけの参加をする訳にはいかないと感じています。微力ではありますが、何としても事業が成功するように支援することが発起人としての使命だと考えたのです。
 今日の和歌山フラメンコ協会も同じだと思っています。森先生はフラメンコに人生を賭けていますし、理事の皆様方も人生の大切な部分をフラメンコが占めていると思います。皆さんの人生にとって最も大切なフラメンコのお手伝いをさせていただくのですから、顧問として出来る限りの役割を果たさなければならないと思っています。
 まずはフラメンコのすそ野を広げる活動です。単独の活動に加えて、この地域で起きている機運が盛り上がっている団体やチームと協働した活動ができないものだろうか。関係ないと思っているような取り組みでも組み合わせてみると、意外と相性が良いかもしれません。フラメンコを知らない人に知ってもらえる取り組みから始められないか、また活動をつなぐ役割があるのかなと思っています。

 折角、皆さんと一緒に活動する機会を与えてくれたのですから、楽しく盛り上がるように取り組みたいと思っています。幸い周囲には良い出来事が起きていますから、ツキのある活動になるようしたいと思います。今年一年、よろしくお願いいたします。
 取り組むべき課題は次のようなものです。

・現在の和歌山フラメンコ協会会は165名ですが、フラメンコを知ってもらうために会員増加を目指した取り組みをすること。

・イベントや企業の式典にお招きいただけるような機会を作ること。
・毎月一回でも良いので、森先生のスタジオに行けばフラメンコを鑑賞できるような機会があること。

・マスコミへの露出機会を増やすこと。ロータリークラブやライオンズクラブでの紹介も有効だと思います。
 以上のことから始めたいと考えています。

 検討したい事項としては。
・スペインレストランでの出演はできないものか。

・公演に至る練習風景を公開できないものか。本番に至るまでの踊りを合わせていく過程に楽しみがあると思います。

・紀州レンジャーズの試合会場で披露できないものか。
 以上のようなものがありました。

 さて2009年度の和歌山フラメンコ協会の行事は次のようなものがあります。
 3月、スペイン語交流会。スペイン語を習いたいと希望する会員がいるため開催します。
 5月4日、スタジオライブ。森先生のスタジオ「ラ・ダンサアンダルシア」の2階で行います。
 5月27日、ワークショップ。フラメンコの発祥と苦悩の歴史の講座を行います。
 5月28日、フラメンコ公演。〜フラメンコその神秘と情熱〜フラメンコの大家であり和歌山フラメンコ協会の名誉顧問である小笠原庸子先生が和歌山県に来てくれる予定です。
 8月、紀州ぶんだら踊りに参加します。
 8月、夏のクルシージョ。
 10月11日〜12日、フェリア・デ・セビジャーナス。
 11月、スペイン語交流会。
 12月、冬のクルシージョ。
 皆さんの参加をお待ちしています。
 さて和歌山フラメンコ協会の目標は和歌山県から東京公演に、そしてスペインで踊ることだと思っています。すそ野を拡げる活動を続けながらも、目標は高く持っておきたいと考えています。

【文化度】
 和歌山市を拠点に活動を続けている劇団ゼロ。代表の島田さんと懇談しました。和歌山県内での舞台は和歌山市民会館が活動の拠点となっていますが、ここでの潜在的需要は約60万人だそうです。1%で6,000人の集客が見込めますから、本来であれば音楽や舞台の公演は成り立つ筈です。ところが和歌山市の場合、多くの団体が公演を成り立たせるのに苦労しています。音楽公演を成り立たせるのが最も難しいのは沖縄県で、次いで和歌山県だそうです。クラシックに限ると公演が最も難しいのが和歌山県だそうです。
 公演は、集客に一度失敗すると次の機会はありません。あの県の文化度が低いと噂が走ると有名、無名に関わらず公演を避けられるようになります。そう言えば、他府県で行われているようなコンサートや舞台が、和歌山県下ではほとんど行われていないような気がします。唯一、和歌山県を第二の故郷だと思ってくれているコブクロだけが例外のような気がします。
 そんな環境の中、和歌山県内の音楽活動団体や舞台活動団体などは、自らの技量向上に努めていると共に集客にも力を注いでいます。チケット販売で公演を成り立たせていますから、舞台活動と営業活動を同じ人が担っている状況にあります。 

 できることなら、和歌山市民会館に来ることが可能な背景人口がありますから、創作活動に全力を尽くせるような文化を支援する環境が欲しいところですが、一気には困難なようです。それぞれの文化活動団体が横糸でつながって、お客さんを育てられるような取り組みに発展して欲しいものです。
 和歌山フラメンコ協会総会に出席

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