4月30日(月) 「ロッキー」
【ロッキー】
 映画「ロッキー・ザ・ファイナル」が上映されています。本日は時間を見つけて観て来ました。素晴らしい内容でした。

 さてロッキーの第一作が公開されたのは1976年ですから、丁度30年前になります。私が15歳、高校1年生の時でした。和歌山市内の映画館で観たことを今でもはっきりと覚えています。当時、高校に入っては見たものの目標を見出せなくて、全てに迷っている最中でした。そんな時、偶然手にした週刊誌にロッキーの映画紹介が掲載されていたのです。 
 当時、無名の俳優シルベスター・スタローンが三日で書き上げたシナリオを自ら映画監督と主演を務め、わずか100万ドルの予算で仕上げた映画だと紹介がありました。そんな無名の俳優と低予算で完成させた映画がアカデミー賞を獲得したと報じられていたのが、鑑賞のきっかけです。

 しかも映画の内容は、人生に希望を失っていたもう若くはないボクサーが自らの全てを掛けてヘビー級チャンピオンに挑戦するもので、チャンピオンの座、人生、恋人の全てを挑戦することで掴もうとするロッキーの姿に感動したものです。試合結果は惜しくも敗戦、頑張ったとしても簡単に成功を得られる程、人生は甘くないことを知らされます。そして敗北では人生を変えることは出来ませんでした。しかし挑戦して得るものもありました。愛する人との信頼、負け犬からの脱却など、挑戦した人だけが得られるものを獲得したのです。挑戦するだけでは希望する全てを手にすることは出来ませんが、挑戦しないでは得られないものもあるのです。若くても年を取っても、挑戦しないで何も得られることはありません。挑戦することに年齢は関係ないのです。

 10代の青年には人生の教訓として相応しいものでした。勇気をもらえる音楽と共に、高校生活は始まったのです。
 あの頃、30年も時間が過ぎ去るとは思いもしませんでしたし、30年が経過してロッキー・ザ・ファイナルを観て再び勇気付けられるとは思いませんでした。60歳のスタローンとロッキーが人生は挑戦するものであることを再び教えてくれたのです。もう決して若くない45歳にとって「他人を指して自分の弱さをそいつのせいにするな」や「人生ほど思いパンチはない」「自分をあきらめない」などのセリフは、これから人生の後半戦を歩かせてくれるのに十分過ぎる程、大切な教訓となります。

 さて映画では、若い無敗のチャンピオンに挑戦した60歳のロッキーは最終ラウンドまで戦い抜きますが判定で敗れます。しかし判定が出る前ロッキーは、満足した表情でリングを降り家族と共に控え室に戻ろうとしています。全てを賭けた戦いに、自分と自分の周囲が満足すれば結果は関係ないのです。若い時は結果も大切ですが、経験を重ねた後は自分との戦いに勝つことがより重要で、結果が目的ではなくなります。勝ち負けだけが人生ではないのです。何歳になっても、挑戦する姿勢を持ち続けることが人生を完全燃焼させてくれることを教えてくれます。同じ場所に長く居続けると挑戦する心を失くしますから、自分で立ち位置を変えることで挑戦する気持ちを保ちたいものです。

 すっかり忘れていたロッキーのテーマが心に蘇りました。心に火をつけてくれる音楽を持って今日からスタートです。15歳と45歳の二人の自分が、ロッキー・バルボアによって励まされました。このように言葉の威力は凄いものです。
 しかし自分中心の立場での発言は他人を傷つけ、やる気を削いでしまうことに気付いていない人も多いのです。だから、自分が発するメッセージは人を勇気付けるものにしたいと改めて考えています。

【THE NEATBEATS】
 祝日の今日、真鍋光良後援会長の長男さんがボーカルとリードギターをしているバンド、THE NEATBEATS(ニートビーツ)のライブに行って来ました。長男さんの出身は和歌山市ですが、音楽活動の拠点は東京で、ライブ、プロデュースなどの分野で幅広く活躍しています。また、宮小学校、日進中学校、向陽高校卒業、そして180cmを超える長身のため、とても親近感があります。
 ライブは若い人達を酔わせる演出が見事でした。演奏の音に余裕があり、完全に空間の主導権を握っていることに驚きました。若いのに素晴らしいものです。本日は和歌山市でのライブでしたが、今年7月まで全国ツアーを予定しています。明日は京都、明後日は横浜でのライブで、専用のバスで移動するそうです。

 音楽活動に触れる機会の少ない和歌山市ですが、今夜のライブハウスは三組のバンドが登場し熱気で溢れていました。若い人達が音楽を楽しめる時間があること、楽しめるバンドがやってくることは、和歌山市の音楽文化にとって有意義なことです。ライブを聴くと、やっぱり音楽は良いものだと思いますし、ライブの音は格別です。このような機会を増やしたいものです。
4月29日(日) 「人生」
 大型連休に入り、和歌山市内でも南へ帰省のため渋滞となる箇所もありました。気持ちは緊張感から開放される時期でもあります。
 本日は昼間に県議会に関する協議を行い、平成19年5月1日の県議会初登庁に備えました。
 夜は先輩の通夜式に参列させていただきました。昨日の活動報告にも書きましたが、現役、しかも若くしてこの世を去った先輩の通夜式です。関係者だけの通夜式でしたが、故人の人柄からか、多くの方の参列がありました。涙ぐむ人、嗚咽に咽ぶ人など、明らかに通常の通夜式とは違う空気がありました。私も心が痛くなるような感覚がありました。若干46歳、複数の会社の経営者であり、ボランティア活動など社会貢献活動にも積極的で、しかも和歌山県の将来を心配して政治活動にも参加していました。余り知られていませんでしたが、和歌山県内だけではなく全国的な活動も行うなどしていた方で、和歌山県にとって大きな人材の損失となりました。

 しかし人の運命とは分からないものです。あれ程元気に活動していた方が突然の病に倒れ、数ヶ月の闘病生活の後、帰らない人になったのです。信じられない思いがします。
 通夜式の間、故人の思い出が蘇ってきました。そして考えさせられることがありました。
 人は誰もが死に至ります。全力で生き抜いても、手を抜いて生きたとしても、年齢と共に死に向かっているのです。そう思うと生きることに意味がないような気がします。しかし、それでも人は全力で毎日を駆け抜けています。後が決まっているからこそ、全力を尽くすと言った方が良いかもしれません。

 限られた時間を現世で過ごせる幸せを感じながら生活を過ごすことが出来たら、どれだけ素晴らしいことでしょうか。私たちは生に限りがあることを忘れています。むしろ生命を意識しないで生きているのです。生命を意識しないで生きていることが、生きていることなのです。
 健康を害したり生命の危機を感じたり、身近な人の死に直面することがあれば、生命がどれだけ大切なものかを知ることになります。そこで初めて生命に限りがあることを学び、人生を全力で生きようとするのです。

 人は人生を振り返って一番後悔することは冒険をしなかったことだと聞いたことがあります。私たちは安定した人生を望みますから、日常生活には冒険を期待していません。でも冒険は素晴らしいことです。知らない世界を見ること、知らない土地を訪れること、今とは違う知らない人生を生きること、全てが冒険です。
 マンハッタンを歩くこと、ピラミッドに接すること、ナイル川を遡ること、グランドキャニオンを体験すること、ルーブル博物館を訪れること、全てが冒険です。

 仕事以外の分野に挑戦すること、複線型の人生に挑戦すること、未知の世界に挑戦すること、資格取得に向けて頑張ること、全てが冒険です。
 安定した人生も良いけれど、冒険も人生における素晴らしい体験になります。私たちはいつ生命が途切れるかも知れません。交通事故、病気、自分が死んだことすら分からないまま人生を終えるかも知れません。
 ですから人生は挑戦、冒険する気持ちを持たなければなりません。一度限りの人生ですから、恐れないで挑戦する姿勢を持ちたいものです。

 死に直視した時、人は人生を考えます。「Never Give Up」人生は決して諦めないことです。挑戦する気持ちを持って、困難な人生に立ち向かいたいものです。人生とは冒険ですから、冒険のない人生はつまらないのです。
「よく頑張ったなぁ」と最後に言える人生を過ごしたいものです。人生の旅の途中で、この世を去った先輩のご冥福を心からお祈りいたします。

 夜は高校時代の同級生たちと楽しいひと時を過ごしました。卒業してから既に28年が経過していますが、顔を合わせると余り変わっていないように感じるのは何故でしょうか。話している内に深夜12時を過ぎていました。何でも話が出来るは時間が成せる業なのでしょう。しかし時の経過は早いものです。あの時は県議会に挑戦するなんて全く思っていなかったのですから人生は不思議です。
4月28日(土) 「メーデー」
【メーデー】
 和歌山城内で、第78回メーデーが開催されました。テーマは「STOP ! THE格差社会」です。格差社会はいろいろな意味で使われていますが、ここでは正規雇用とそれ以外の賃金格差の問題を解決するために、行動を起こすことを目的とした集会になったように思います。今日のメーデーのスローガンに登場したのは、平和、人権、労働、環境、共生の言葉です。
 また来賓の大橋市長からは、東京と和歌山の格差の問題、つまり首都と地方の格差についても言及がありました。

【懇親会】
 夕方からは懇親会に参加。議会活動を支援してくれている皆さんが集まって励ましてくれました。紀ノ川の右側に落ちる夕日を眺めながら会話を楽しみました。参考までに、夏の夕日は紀ノ川の右側に沈むのですが、秋から冬に向かうにつれて、夕日の沈む位置は紀ノ川の左側へと変化するそうです。紀ノ川に沈む夕日は観光地としての魅力ある資源になり得るものです。紀ノ川の風景を見慣れている私たちですが、しばらく夕日に見惚れました。

 さて、和歌山のことを考える皆さんですから、自然と話題は和歌山県のことになります。今日の新聞にも掲載されていましたが、フランスのミシュランが日本の観光地を格付けしています。それによると姫路城や京都、奈良などが三つ星に評価されています。和歌山県では高野山が二つ星として評価されています。懇親会に参加したホテル支配人によると、ミシュランで二つ星と評価されることは、大変な名誉だそうです。星がひとつ付くだけでも名誉で、殆どは星を付けてくれることはないとのことです。

 和歌山県で高野山が高い評価を得られたことは、フランスからは遠い存在であった日本、その中の高野山が観光地として認められたことを意味しています。素直に嬉しいことですが、残念なことは、和歌山市にある観光地が何の評価もされていないことです。日本全国の観光地を評価している中ですから、和歌山城や和歌浦が評価されないのは仕方ないことですが、少し残念な気がします。
 ミシュランが日本の観光地を評価し始めたのは、日本が観光国として認められたことでもあり、和歌山県の観光地も評価されるような取り組みをしなければ、という新たな目標が生まれました。

 さて何度か継続しているこの会の名称を、お弁当箱の会と名付けて活動を継続することになりました。歌や踊りなど、楽しい催しを中心にしますが、その中で議会報告も盛り込むなどして、様々な分野の知識を吸収しようと会員一同が考えています。
 お弁当箱の会と名付けた理由は定かではありませんが、各分野で活動している皆さんが、たまには集まって意見交換を行うことで、自分にないものを吸収しようとするものです。おかずの種類は様々あるように、それぞれ違う活動をしている会員が集まると彩りのある会合になることから、この集まりの場をお弁当箱に見立てました。
 今後の活動が楽しみです。

【訃報】
 ふたつの訃報が入りました。お亡くなりになったどちらの方も現役で活躍している方でしたので驚くばかりです。現役世代の方が亡くなることに関しては、知人でも言葉がありませんから、親族の皆さんの悲しみは相当なものがあると想像します。それにしても人の運命は分からないものです。
 あれほど元気で活躍していた人が、一瞬にしてこの世を去ってしまいます。未練もあることでしょうから、その意思は後に残された私たちが継がなければなりません。ご一緒した時の会話、ボランティア活動。忘れることはありません。
 ただひとつ残念なことは、昨夏のボランティア活動の後、慰労会を行おうと約束していたのですが、実現することはありませんでした。この約束を果たせなかったのは心残りです。
 約束は実現させるためにありますから、実現しなかったものを約束と呼ぶのは気がひけますが、約束は約束です。故人の意思を引き継いで色々な人と実現するための約束をしたいと思います。ただただご冥福をお祈りいたします。
4月27日(金) 「感謝の気持ち」
【期待】
 多くの期待に接することが出来ました。人は期待に接すると気持ちが元気になります。批判の声も聞こえることがありますが、それは人を元気づけることにはなりません。不足していることがあれば批判するのではなくて、期待を込めた言葉を贈る方が、気持ちを元気にさせてくれます。
 今日の嬉しい再会の数々は、私を元気づけてくれるものでした。この元気力が活動の源になります。期待の言葉を胸にしっかりと頑張ります。

【感謝の気持ち】
 夜6時30分から懇親会に出席しました。20年以上に亘って労働運動に人生を賭けてきた現役委員長との会話は楽しいものでした。

 「普通の人間が(私から見ると普通とは思えないのですが)長い間、皆さんのための活動をして来られたのは、初心を忘れないで、そして感謝する気持ちを常に持ってきたからです。初めて役員として職場から送り出してもらった時の気持ちを、いつも持ち続けて来たのです。初心を忘れないことが最も大切なことです。役員の地位にいると、途中で自分が偉いと勘違いして、人の言うことを聞かなくなる人がいます。いるどころか、直ぐに初心を忘れてしまう人が多いのが現実です。人の言うことを聞かない人は、暫くはその地位を保つことができるでしょうが、直ぐに失脚することになります。「直ぐに」の期間は分かりませんが、仮に10年、20年も地位を保ったとしても、その期間は長い人生からすると一瞬です。そんな人は大切なものを失って人生を終えることになります。
 どんな境遇にあっても初心を大切に。そして感謝する気持ちを忘れないこと。これが長く仕事をするために必要なことです。

 もうひとつ大切なことは、挑戦する気持ちを持ち続けることです。安定、安住を求めると成長は止まります。平凡な私が委員長になれ、今もいられるのは挑戦する気持ちを持ち続けているからです。年齢は60歳が近づいて来たので、この仕事を続けられる時間もあとわずかですが、最後まで初心を忘れないで、感謝の気持ちを持ち、安住するのではなくて挑戦し続けたいと思っています。何時でも自分の力で仕事が出来ると思うものですが、仕事が出来る期間は限られています。仕事をさせてもらえる位置にいる機関も限られています。議員なら4年間、組織の役員でも2年ごとに改選期を迎えます。普通なら60歳で現役を退き、後進に道を譲ることになります。

 個人が地位に固執しているようでは、地域であればその地域は活力を失いますし、組織であればその組織は活力を失うことになります。一定の地位に就いた人は、後進の登場を喜ぶ度量が必要です。若い人の登場を阻止するような、老害を撒き散らすようなことは止めたいものです。活力ある地域は、新しい人がどんどん登場しています。和歌山県にはその循環が少ないようですが、これ以上、同じ事を繰り返させないように頑張って下さい。
 あなたも、初めて県議会に当選した今の気持ちを持ち続けて、いつまでも成長して下さい。今の活動を続けていると必ず報われる時が来る筈です」

 委員長でいられるのは、あと数年です。退任するとなると、蓄えた経験と知識を組織の外に持っていくことになりますから、それは大きな損失です。しかし同じ人が居続けるよりも新しい人の可能性に賭けることが、より発展の可能性があると言うことです。人が変わると一時的には頼りなく映るかも知れませんが、新しい考え方や行動基準を地域や組織に導入することの利点の方が大きいのです。
 長く同じ地位にいることよりも、一瞬の風を起こすことで何かを変えることの方が素晴らしいのです。
4月26日(木) 「夏のような一日」
 夏を思わせるような暑い一日でした。いつしか季節は春から夏へ向かっています。そう言えば昨日、市内のクリーニング店を訪問した時に、4月と5月が一番忙しい時期だと話してくれたことを思い返しました。理由を聞くと、冬物から夏物への衣替えの時期のためクリーニング需要が発生するためです。ご夫婦で一所懸命に仕事をしていた姿を思い浮かべました。

 今年は春の季節を楽しむ余裕はありませんでした。どれだけ大変でも、季節感を楽しむ余裕が欲しかったと思います。来年も桜は咲きますが、今年の春は今年だけのものですから残念なことをしました。

 公私ともお忙しい中、私の活動を支援してくれたNさん。今日はお会いして意見交換をさせていただきました。お話しすると、温かい目でこれまでも、これからも見守ってくれていることが分かります。皆さんと話していると皆さんからの大きな期待を感じることが出来ます。今を変えたいと思う気持ち、これからの時代が明るいものになることへの期待、期待と夢があるから私達は今を生きることが出来ます。Nさんから託された期待、皆さんから託された希望、一人ではないことを感じます。希望を適えるまでの期間は4年間、期限があるから頑張れるのです。

 「実際の話、議員活動を長く続けられると思いますか。あなたの活動を見ていると、議員活動は心身とも大変ことが分かります。どこまで続けられるのでしょうか。」との意見がありました。
 体力と気力がどこまで続くのか分かりませんが、年齢を重ねると今と同様の活動を続けることは難しくなるのが普通です。50歳代を体験していないので答えることは出来ませんが、議員活動は安定して長く続けられるほど決して楽な活動ではないと思っています。充実の40歳代と同じような活動を果たして出来るものなのか、今の時点では分かりません。レベルを落としてまで続けることは皆さんの期待に応えられないばかりか、大切な議席を一つ奪うことになりますから県全体としては損失となります。今から覚悟を決めて、そうならないような活動をすべきであると考えています。議員を続ける期間よりも行動の中身が大切です。

 S社長は、お忙しい中応対してくれました。スタートラインに立ったのでこれからに期待している。そして、電車に乗ったら先頭車両に乗ろうが最後尾の車両に乗ろうが、全く関係ないと話してくれました。要は活動の内容が大切で、選挙とは単に私たちの体表を選ぶだけで、選ばれた人は議員として如何に活動するかを考えて欲しいと依頼がありました。選挙だけを考えて行動する人には疑問を感じていると意見を述べてくれました。
 議員活動や選挙に対する考え方は人様々ですから、多くの人の意見を伺うことは参考になります。

 言えることは、昔ながらの活動への期待感は全くなく、時代を切り拓いてくれることへの期待感があるだけです。投票率の低下は地方の政治家への期待薄を表していますが、投票に行った人は、少なくとも和歌山県の将来に期待を持ってくれています。50%を少し超えている和歌山県議会選挙の投票率は、まだ過半数の人が和歌山県をあきらめていないことを表しているものです。
4月25日(水) 「ジャズフェスティバル」
【整体術】
 健康な体を維持するための整体術。自然に恵まれた和歌山県は予防医療に最適ですが、本日、和歌山市内で整体術の講習会が行われました。関西各地から専門家が集まり、健康な体作りについて技術の確認を行なうなどしました。和歌山県の可能性を感じるものでした。

【ソリューションフェア】
 平成19年6月に開催予定のソリューションフェア。飲食関係者の皆さんと行程などに関して打ち合わせを行ないました。飲食関係の皆さんは新しい技術導入に熱心で、話していると自然に熱を帯びてきます。理事長のリーダーシップ、理事の皆さんの熱意と改善意欲などが融合されて優れた組織体を構成しています。組織は人なり。この組織の皆さんと話しているとそう感じます。
 いつまでも素敵な組織でありますように。

【ジャズフェスティバル】
 今年5月連休の一日、5月3日に和歌浦でジャズフェスティバルが開催されます。この祭典は和歌山県内の高校生と中学生のジャズ奏者が集まってのものです。主催者の瀧さんは、ジャズ奏者で中・高校生、大学生にジャズの指導を行なっています。学生のジャズと言えば、ヒットした映画スウィングガールズがありますが、地元の学生達によるジャズ演奏は、正に和歌山版スウィングガールズの様相です。
 学生の音楽活動を支援して行きたいところです。

【意見交換活動】
 和歌山市内のTさん。地域での防災活動に熱心に取り組んでいます。和歌山市役所でも把握できないようなきめ細かい取り組みを行っています。一人暮らしの高齢者家庭や、障害を抱えている方がいる家庭の状況を把握して、注意をしているだけでも凄いのですが、災害発生時の助け合いのしくみも作っています。

 助けるべき人の把握と共に、助けることが出来る人の把握もしています。例えば、医師、看護師、救命士、ライフセーバー、ヘルパーなどの家庭も把握しているので、地域内での助け合いのしくみを確立しているのです。地域での助け合い、互助の精神で防災活動に努めています。

 Gさんご夫婦。本当に素晴らしい笑顔で迎えてくれました。今回の選挙結果を評価して、投票率が低すぎるのは、若い人達は国民の権利と義務を分かっていないことを示しているとした上で、戦争体験者として、この国の人達の精神を低下させてしまつた責任があると嘆いているのです。素晴らしい国、美しい国を後世に残せなかったのは、私たち(Gさんの世代)の責任であると責任を感じていました。この世代の方は国を守るために命を掛けて諸外国と戦ったのに、今の世代は国の行方を決定する選挙にも行かないで放棄していることは嘆かわしいことです。投票に行くことぐらいは簡単なことなのに、その簡単な行為もしないで、この国のことや地域の課題を論じることは出来ないと厳しい指摘がありました。若い世代が行動しないことが、若い世代を政治の世界に登場させない最大の原因です。

 統一地方選の和歌山県や和歌山市の候補者は、和歌山県のためにその全てを掛けて闘っています。勝つか負けるかで人生が変わるのです。地域再生のため、正に命を掛けた闘いなのです。その思いを伝え切れなかったのは候補者の責任ですが、有権者の皆さんには是非とも、和歌山県の行く末に関心を持っていただけたらと思います。
 
 Mさんはお店から飛び出して来てくれ、本当に大喜びで迎えてくれました。体に気をつけて元気で頑張って下さいと励ましてくれました。挨拶など必要ないので、気にしないで議会活動や地域を元気にする活動ら全力を尽くして欲しいと意見をいただきました。本当に支援している人は、電話がない、挨拶に来ないなど、議員の活動を止めるような批判はしないものですよ、と話してくれました。

 同じくSさんも、挨拶なんか全く必要ないですから、支援している人は同じ気持ちだと思いますと話してくれました。むしろ「あなたの活動を応援しているのだから、早くすべき活動をして下さい」と励ましてくれました。本当にありがとうございます。
4月24日(火) 「ミズモノ」
【ミズモノ】
 活動報告のためSさんとKさんを訪問しました。これからの期待感を持っていることを話してくれましたが、その中で選挙はミズモノであることの意味を教えてくれました。ミズモノの語源は中国にあります。

 昔、中国のある地方で、毎年恒例の地域の祭りを迎えることになりました。この地域の祭りでは、参加する人が酒を持っていくのが習慣となっていました。しかし、祭りに参加する予定のある人は、「私一人ぐらい酒を持っていかなくても誰にも気付かれないので大丈夫だろう」と思い、酒の器に水を入れて祭りに参加したのです。祭りでは各人が持ってきた酒の器を大きな瓶に入れて全てを集めました。その瓶から参加者に振舞うために、コップに入れて一人ひとりに配りました。するとその酒は酒の味がしないで水の味がしたそうです。つまり全員が酒の変わりに水を瓶に入れて持ち寄っていたのです。

 水を持って行った人は、自分ひとりぐらい酒を持っていかなくても誰にも分からないし、みんなが酒を持ってくるから全体への影響はないと思ったのです。ところがこう思ったのは一人ではなく、参加した全員が「自分ひとりぐらい」と思っていたのです。一人ぐらい水を持っていったとしても誰にも知られることはないと思った結果、全員が水を持って祭りに参加したのです。
 このことからミズモノとは、自分ひとりぐらい当該行為を行なわなくても全体への影響はなく関係ないと思うことから、想定していた結果と違う結果が現れることを意味するようになりました。

 選挙はミズモノとは、自分ひとりぐらい投票に行かなくても応援する候補者への影響はないと思い、投票を棄権することから思いがけない結果が示されることを指します。当選確実と思われていた候補者が落選したり、上位当選をすると思われていた候補者が苦戦かることがありますが、それは選挙がミズモノであることも結果に影響する場合もあると伺いました。
 一人ぐらい行動を起こさなくても関係ない。自分ひとりぐらい棄権しても全体への影響は少ない。と思う人が多ければ、予想とは全く違った結果になることもあり得るのです。何事も責任を持って活動することで行為と結果が結びつくのです。

【FM会合】
 平成19年10月、和歌山市に誕生する予定の「コミュニティFMわかやま」の理事が集まって、FM局開設前後の進め方について協議を重ねました。放送開始予定は平成19年10月からですので最終局面に入っています。FMわかやまの活動としては防災FM意味を持っていて、これを聞いた人からは、空き時間を活用して、防災対策、行政からのお知らせに関して和歌山市にも力を注ぐ議員であって欲しいと意見をいただきました。音楽も和歌山県の文化度を試す指標のひとつです。

 人は車で走行中にはラジオを聴きますし、デビュー前のミュージシャンにとって、自分たちの音楽を放送してくれる局が地元あることを望んでいます。活気のあるまちには、まちが持つエンターテイメント性が必要不可欠です。娯楽がないまち、遊びがないまちは魅力に欠けます。全国の県庁所在地で唯一FM放送局がない和歌山市にとって、この分野で少しでも他都市に追いつける絶好の機会を迎えています。
 今秋の開局に向けて活動速度を高めるように考えています。
4月23日(月) 「投票率の低さ」
【投票率の低さ】
 統一地方選の後半戦から一夜明けました。投票率が低かったこと、現職4人が落選したことなどが話題となりました。県議会議員選挙の投票率も低かったのですが、県民や市民の皆さんにとって地方議員は関心外のことになりつつあるようです。理由は分かりませんが、良い意味で考えるのであれば議員や行政機関に頼らない仕事や暮らしを志向していること。悪い意味で考えると、地方政治家に期待していないことなどが挙げられます。
 本日の活動の中でその辺りの意見を伺いました。

和歌山県経済の低迷を考えると自分の仕事と生活のことで精一杯で、政治家が誰であろうと関係はありません。

国政のように大きな課題がなく、和歌山県や和歌山市の地方政治は代わり映えがしないので関心は少ない。

和歌山市には争うべき大きな争点がなく、候補者の誰が何をしようとしているのか不明確でした。

議員定数が多いのでそれに伴って候補者も多く、ポスターを見ても誰が誰なのか全く判りませんでした。

結果として同じような顔ぶれが出揃いました。今回は選挙に関心がなかったので言う権利はありませんが、現状では和歌山の山は動かないと感じています。議員を選ぶことに意味があるのは首長の政策次第です。首長の主張が明確であれば、その賛否を問うような選挙になるのですが、今回、県も市も私たちの生活に関係するような政策がなく、その結果、議員選挙への関心も低かったような気がしています。

お願いコールだけでは候補者の人柄までは分かりませんでした。皆さんとも、現在の選挙戦には物足りなさを感じているのではないでしょうか。でも何が不足しているのかは分かりませんが。

情の深いのが和歌山県民です。選挙の山が動かないのは投票行行為が情で動くからです。
情があることは良いことなのですが、こと選挙に関して、情が政策や候補者の人柄などを上回ると入れ替わりが少なくなります。毎回、議員の余り入れ替わりがありませんから、あきらめがあり、自分の行動で地方政治が変わるような期待感が少ないようです。

4月は人事異動の季節であり新年度の始まりでもあります。現役世代にとって自分の周囲の出来事に関心が集まるので、選挙への関心は低く投票行為には結びつかないのです。時期が良くないように感じます。

 以上のような意見がありました。投票率を高めるのは容易ではありませんが、少しでも関心をもってもらえるように懇談の機会や情報公開を行ないたいと考えています。

【懇談会】
 夜は懇談会に参加しました。県議会への初登庁が5月1日に決定したため、会派構成などに関して話し合いを行ないました。民主主義は数がモノを言いますからチーム作りが大切です。民主主義においては一人では力はありませんから、チーム力を高めることが重要です。
 会派構成に関しては各種問い合わせがあり、関係する皆さんの関心事でもあります。今月中にある程度の方向性を持ちたいと考えています。

 引き続いて懇談会に参加。和歌山は、まちの動きが少ないことが活性化していない要因だとの指摘もありました。まちが動かないのは人の動きが少ないことに起因しています。人の動きが少ないのは働く人の数、学生の数が少ないからです。雇用、大学、新産業創造などが和歌山県にとって大切なテーマになりそうです。
4月22日(日) 「市議会議員選挙」
【向陽3期同窓会】
 向陽高校三期生の同窓会が市内のホテルであり、向陽の先輩方に挨拶に伺いました。向陽三期生には根来泰周日本プロ野球機構コミッショナー代理がいます。東京から同窓会出席のため和歌山市まで駆けつけてくれました。先輩の皆さんにも支援をいただき、統一地方選を戦い抜くことが出来たことを感謝しています。

【訪問活動】
 自治会の皆さんを中心に訪問活動を行いました。この活動は、地域の課題に関する意見交換の機会としています。お会いした皆さんは来訪を心から歓迎してくれるので、こちらが嬉しくなって来ます。県議会への期待も込められた意見交換活動となりました。
 途中、市役所に立ち寄り、4年間仕事をさせていただいた机とその周辺の整理を行なってきました。議会での一般質問のファイルや議事録は大切に持ち帰りました。この帳票には市議会議員としての4年間の調査内容と思いがぎっしりと詰まっています。
 本日は和歌山市議会議員選挙当日ですから、本日、新しい市議会議員が誕生するため控え室の机を整理しておく必要があったのです。長年の市議会議員としての活動を支えてくれた皆さんに感謝すると共に、新しい旅立ちに関してもご指導をお願いしたいところです。

【通夜式】
 親戚のNさんの母親が天寿を全うしました。通夜式に参列させていただきお別れを述べてきました。3年近く透析のため入院していたのですが、85歳の体でよく頑張ったように思います。体力的にも精神的にも厳しかったと思いますが、本当にお疲れ様でした。今はただゆっくりとお眠り下さい。

【市議会議員選挙】
 統一地方選の後半戦。和歌山市議会議員選挙が行なわれました。4年前のことを思い出します。結果は誰にも判りませんから、夕方から夜にかけて緊張感が高まります。関係者の皆さんの緊張感が伝わってきそうな感じがします。先輩の議員の皆さんの多くは当選を果たしました。心からお喜び申し上げます。しかし現職の市議会議員3名の方が落選しました。定数が削減されたため現職でも危ないことが予想されましたが、昨日までの同僚が落選するのを聞くのは辛いものがあります。

 同僚議員が落選するのは私にとっては初めての経験ですから、今は伝える言葉がありません。何を言っても空虚に聞こえるだけのような気がします。当選と落選は一つ違いでも大きな違いですから、志のある皆さん全員が当選して欲しかったと思います。それは和歌山のために立候補するだけでも大変な勇気が必要だからです。志を持ち、地域の発展のため、皆さんの暮らしを良くするために、議員を目指して立ち上がることは並大抵の決断ではありません。

 今の生活を犠牲にする覚悟と打たれ強い精神力、そして家族の理解が不可欠です。覚悟を決めたとしても、それでも危険を伴う賭けなのです。今回の市議会議員選挙も投票率が下がりました。議員への期待が薄くなっていることや政治への無関心と不信感の増幅、魅力的な候補者がいないなどの理由が言われていますが、立候補するだけでも大変な覚悟が必要なのです。その心意気が多ければ多いほど、和歌山市は素晴らしいまちになります。候補者にとって、その心意気を支えてくれる有権者の皆さんの支持が一番必要なのです。それは投票率であり得票数でもあります。候補者は自らの生活を犠牲にして挑戦していますから、決して不信感を持つのではなく期待を持って見守って欲しいと思います。
4月21日(土) 「市議会選挙最終日」
 統一地方選の後半戦、和歌山市議会選挙活動の最終日となりました。月日が経つのは本当に早いものです。まだまだと思っている内に投票日を迎えることになりました。県議会選挙は二週間前に終わっていますから直接選挙に関わっていませんが、元同僚や同期の議員の動向は気になります。出来れば全員当選して欲しいと思いますが、選挙の厳しさは戦っている当事者が一番分かっている筈です。最後の最後まで全力を尽くして欲しいところです。

 午前中、ある会社で議会報告会を行うために車で走っていると、自転車に乗った候補者が国道を走っているのが見えました。交差点に差し掛かると自転車から飛び降りて、りりしい姿で車の運転手に挨拶をし始めました。新鮮で本気の活動であることを感じ取ることが出来ました。ふと自分のことを反省させられました。この新人候補のように何もかも忘れて本気で取り組んだのだろうか。新人であるのに守りの姿勢に入っていたのではないだろうか。まだまだ全力を尽くせたのではないだろうか。県議会選挙結果からは、反省することばかりです。

 新人候補者の初々しい姿に触れると、前回の自分の姿がダブって見えます。失くすものがなくて当選に向けて全力を尽くした自分。新しい紹介先には何をおいてでも駆けつけていた自分。そして会ってくれた全ての皆さんに感謝していた自分。初心を思い起こすと、今回の活動を違った視点で見ることが出来ます。自分の行動を反省することばかりです。
 初心を取り戻して、再び活動を開始いたします。

 さて市内の会社で報告をさせていただきました。社長が私を暖かく迎え入れてくれ、意見交換と従業員の皆さんに活動報告する機会を提供してくれました。この会社では会社方針で、議員を職場に入れることはしないことになっています。ところが社長が私の活動を理解してくれたので、職場で報告会をすることを実現させてくれました。

 社長からの意見です。
 和歌山県を変えるのは本当に難しいことを痛感させられました。和歌山の選挙とは、最後は元に戻ってしまうようです。志ある人が飛び出すことが出来ない厚い壁が横たわっているように感じています。保守的な壁を打ち破るのは容易ではありませんが、まずチームを作って欲しいと思います。複数の志ある人が集まると、力が誕生する筈です。そこから何が生まれることを期待しています。
 本当に社長の言う通りです。現状を打破することの難しさを痛感していますが、それでも最初の一歩を踏み出せたこと、支援してくれた皆さんに感謝しています。

 午後からは佐野事務局長と共に活動報告のため市内を周りました。皆さんからの期待の大きさを強く感じました。それは、新人議員に期待を込めた話し合いをしてくれたことから、うかがい知ることが出来ました。本日お会いした全ての皆さんに心から感謝しています。
 夜は活動報告会を実施。家族で過ごすべき土曜日の夜ですが、報告会に参加してくれた皆さんに心から感謝しています。和歌山の明日を託してくれている皆さんの期待を感じ取ることが出来ました。人の言うことを聞く姿勢が大切であることを再認識させられる集会となりました。
 皆さんの暖かい気持ちと、期待に応えられるように頑張ります。
4月20日(金) 「都市計画」
【朝礼】
 朝8時、市内のある企業の朝礼に参加して、皆さんに県議会での抱負を述べさせていただきました。市議会から県議会に舞台を変えての取り組みへの期待を感じることが出来ました。皆さん本当にありがとうございました。

【都市計画】
 和歌山市の都市計画に関す意見交換会を実施。今では地方自治体が自前で都市づくりをする財力はありませんが、それでも都市計画は、まちの骨格を成す大切なものです。和歌山市では中心市街地を活性化させるための計画を策定中ですから、まちとして発展を遂げるチャンスが巡っているのも事実です。この機会を活かすことが中心市街地を核とした和歌山市再生の唯一の道です。民間事業者が投資を行っていますし、計画の認定を受けられた場合、国からの補助金の交付を受けることが出来る絶好の機会となっています。関西の他地域でも活発な都市計画が論じられていると聞きましたが、和歌山市もこの機会を捉えて将来のまちづくりの姿を描いて欲しいと願っています。
 関西の都市開発を応援したい民間事業者が和歌山県、和歌山市にも支援を行なってくれる体制を整えてくれています。関西はひとつになって、和歌山県も同時に発展したいものです。

【演説】
 夜は某所にて演説を行ないました。主旨は次のようなものです。
 和歌山県、そして和歌山市の活性化と将来のために、地方自治の一端を担う議員を選ぶ統一地方選は、私たちにとって大切な機会です。一度、地方議員を選出すると4年間、その議員が担うことになります。選挙で大切なことは、今の和歌山を選ぶのではないと言うことです。投票は平成19年4月22日ですが、今の時点でピークの人を選ぶのではなく、私たちが4年先の和歌山のあるべき姿を描き、その夢を実現させてくれる人を選ぶべきです。

 つまり、まちの発展と一緒に成長してくれる議員を選ぶべきですし、もっと言えば、議員が成長し続けることでまちは成長しますから、4年後も成長し続けられる人が和歌山の議員でいるべきだと考えます。既にピークの人を選ぶのではなく、成長する余地がある人、余力のある人を選んで欲しいと思います。
 和歌山が他都市よりも発展を遂げている、放置しておいてもその可能性があるまちであるなら即戦力の議員で固めても問題はありませんが、現状はそうではありません。成長の速度は緩やかで他都市との差は開くばかりですから、他都市を追いかけるためにも伸びしろのある議員の登場が必要です。

 今を選ぶのではなくて、4年後の和歌山の発展を託すことができる人物を選ぶのが選挙なのです。行動できる、考える力がある人が和歌山市には必要です。将来のリーダーを選ぶ視点を持って欲しいと思います。有権者である一人ひとりの皆さんの力だけが、新しい議員を選ぶことが出来るのです。和歌山市の将来は誰が決めるものでもありませんし、当然のことですが、一握りの有力者が決めるものではありません。一人ひとり行動が明日の和歌山を決定するのです。
 皆さんの行動と選択がどれだけ大切を理解して下さい。まず投票に行くこと、そして明日を託すことが出来る人を選んで欲しいと思います。皆さんの選択が力となり、選んだ議員の活動を支える力になります。
4月19日(木) 「竣工式」
【竣工式】
 和歌山市内にラウンドワンが誕生しました。ラウンドワン和歌山店の竣工式は、関係者が参加して執り行われました。光栄にも私も参加させていただきましたが、娯楽の少ない和歌山市に全国展開のアミューズメント施設が登場したことは嬉しいことです。
 式典の席でラウンドワンの杉野社長から感動的な話がありました。私なりに要約しました。

 過去和歌山市のぶらくり丁で、ラウンドワン和歌山店を開店していましたが収益性に乏しく撤退した経験があります。全国では各地の皆さんに受け入れられているのに、何故、和歌山市のお店で収益が上がらなかったのか分析を行ないましたが、結論は出ませんでした。ただ失敗ではないと思っていました。失敗とは、出店をしないことや出店を諦めた時に使用する言葉だからです。ラウンドワンではまず行動するDNAがあります。今年も100名以上新入社員を迎えましたが、全ての人に失敗を恐れないで行動すべきことを話しています。諦めない限り失敗はないのです。

 本日、和歌山店を開店させることが出来たことで、過去の和歌山店の出店は失敗ではないことを証明出来ました。この先、収益を上げるのかどうか分かりませんが、ラウンドワンが目指しているものは、そんな小さなことではありません。お客さんに来てもらって収益を上げることは勿論、大切なことです。しかしそれよりも大切なことがあります。それは地域にラウンドワンがいてくれて良かった、地域にラウンドワンがあることを誇りに思ってもらえるような企業であり、お店になることです。
 私たちのまちにラウンドワンがあることが、地域が元気である証拠だと思ってもらえるような店舗展開を目指しています。その結果、お客さんに来てもらえて収益が上がれば良いことです。地域と共にあり続けるお店でありたいと願っています。

 素晴らしい挨拶でした。収益性を重視しながらも利益追求だけが企業の目的ではなく、ラウンドワンがある地域とない地域では、その地域の価値が違うことを目指しています。地域に欠かせない企業を目指している訳です。和歌山市が、ラウンドワンが進出してくれるだけの魅力を持つ地域であることは嬉しいことです。
 その背景は和歌山市が持つ自然、新鮮な食べ物などは都会にない魅力で、そこに娯楽があると、まちとして不足している点を補完してくれることになります。若い人にとって娯楽があることは、まちの魅力を高めてくれるものです。
 和歌山大学観光学科が誕生したことから、若い人が街中に出てくる機会は増します。若い人達を受け入れてくれる娯楽施設が誕生したことを素直に喜びたいと思います。
 ようこそラウンドワン和歌山店。

【本日の活動】
 昼休みにはある団体の会合に参加。定期的に報告会を行うことも視野に入れた付き合いをしたいと考えています。夜には懇談会に参加、皆さんから元気をいただきました。ここで感じたことは、地域には希望が必要なことです。希望がある地域は皆さんが元気に仕事をして暮らしを楽しむことが出来ます。希望とは人に他なりませんから、希望を感じさせてくれる人の登場を待っているようです。
 音楽、文化、ビジネスパーソン、政治家もそうですが、新しい人の登場を期待されています。
4月18日(水) 「天文学」
【桜の季節】
 4月も半ば。月日が経過するのは本当に早いものです。もう今年の大型連休が迫ってきました。和歌山市では桜の季節が過ぎ、初夏の香りが漂っています。今年は桜を楽しむ余裕はありませんでしたが、桜の季節に県議会を戦った記憶は忘れることはありません。来年に向けて桜の木は長い蓄え期間に入っていますが、人も同じように花を咲かせるために成長する必要があります。1年間を掛けて成長した人だけが、春に花を咲かせることが出来ますから、春以外の季節の過ごし方が大切になります。移り行く季節の中であって、平成19年の桜の記憶がいつまでも鮮やかであるように、また来年も綺麗な桜を咲かせたいと思っています。

【天文学】
 本日、和歌山大学の先生に天文学に関する話を伺いました。驚いたことに宇宙旅行のツアーは商品化され既に販売されているようです。今申し込むと2年後の宇宙ツアーへの参加も可能で、旅行費用は約2,000万円。大気圏を突破して宇宙での滞在時間は約5分だそうです。それ以外にも、数億円で月に行く宇宙旅行も現実のものになっているそうですから驚きです。

 宇宙飛行士だけが宇宙に飛び出す時代から、誰でも宇宙旅行に行ける時代に入っているのです。私達が触れることのない分野でも、可能性のある限り技術は限りなく進歩しています。物理学などでは、100年先に評価されるような研究を進めています。いま新しい法則を発見したとしても何の役に立つかは分からないものがありますが、それでも未知の領域の発見は人類の時代を進歩させてくれます。法則を発見しておくことで、いつか誰かが応用してくれる時が来るのです。ゼロの状態から1の状態に進歩させておくことで可能性は限りなく大きくなります。

 地方の政治も同じで、今直ぐ現実のものにすることは難しいことでも、最初の一歩を踏み出しておくことで次に誰かが続いてくれることがあります。全く駄目な状態で放置しておくことよりも、可能性の欠片を提言するだけでも意味はあります。
 さて星に関する面白い話を伺いました。「星影」と言う単語がありますが、その意味を天文学者が解説してくれました。今まで星影の意味など考えたこともなかったのですが、星影とは、人が寝静まって真っ暗闇のまちに星だけが明るく光り、その星の光で人の影が地面に映し出される状態のことだそうです。「星影」とは星の影ではなく、星の光が人の影を映し出すことなのです。何ともロマンティックな状況です。

 「星影のワルツ」など歌の題名にあるように、かつて都会でも星影が見ることが出来たのですが、空気が汚れ、眠らないまちが増えている現代の日本では、星影を見ることはなくなりました。この天文学者が世界を旅した中では、砂漠などにおいて今でも星影を見ることがあるそうです。
 星影。この状況が消え去る時代になった時、この素敵な言葉も日本語の中から消え去るのかも知れません。澄んだ夜に静かに人を照らしてくれる星影のように、目立たないようにひっそりと人を素敵な気持ちにさせるような活動を心掛けたいものです。

【お見舞い】
 選挙期間中、応援してくれていた最中、自転車で転倒し背骨を骨折した人のお見舞いに行ってきました。全治一ヶ月の重症でしたが、顔色は良く、経過は順調で完治するとお聞きし安心しました。ベッドの中で当選を心から喜んでくれました。厳しい選挙でしたが、この方との出会いは嬉しい出来事のひとつです。

【理事会】
 ゴールドライオンズクラブ理事会に出席、新年度の体制を含めて協議を行いました。会員の善意で成り立っているクラブですから、チーム力とチーム構成員の和が何よりも大切です。これを崩さないように活動を継続することを誓い合いました。

【ミニ集会】
 夜は8時から10時までミニ集会を開催しました。県議会選挙直後でしたが、集まっていただいた皆さんに感謝しています。ミニ集会は心を通わせるのが一番です。選挙だけのための集会を開催する形もありますが、選挙に関係なく皆さんと意見交換することが最も大切なことだと考えています。
 直接会うと人物を分かってもらえるのですが、全ての人と会う機会を作ることが難しいのが課題です。それでもミニ集会に伺うと、本当に喜んで私を歓迎してくれる姿に感激しています。議員であってもなくても関係なく、いつでも仲間として一緒にいられることが何よりも嬉しいことです。
4月17日(火) 「期待感」
 県議会活動のために皆さんの意見を伺いに周りました。議会活動の基本は何と言っても皆さんとの対話にあります。直接、顔を合わせて意見交換することで分かることもあります。勿論、携帯電話やメール交換は有力な情報伝達や意見交換の手段ですから活用していますが、直接合うことの意義は大きなものがあります。時代が進展しようとも、現時点では、人と人とが理解し合える本質は直接会って話し合うことにあります。

 芸能界で生きている、ある方と懇談したところ、政治と芸能界は良く似ていると話してくれました。芸能界では例え小さな存在であっても、新しく登場しようとする人は厳しく当たられます。新しく誰かが登場することは、誰かの居場所がなくなることを意味しますから必死に地位の保全を図ろうとします。表と裏の表情が違うのが芸能界だそうです。
 その芸能界の人が、今回の県議会選挙に関して新人が現職に立ち向かうことの難しさと厳しさを感じてくれたようです。どの世界でも新人がそのポジションを確保するのは大変なことで、簡単には与えてくれません。まず壁を突き破ることが第一歩で、そこから全ては始まります。

 当選させてもらえたことはスタートラインに立たせてもらったことですから、皆さんに向こう4年間活動の機会を与えてくれたことを素直に感謝したいと思っています。それは6,617人の有権者の皆さんが支持してくれたことは大変なことだからです。

 ある芸能界の人からも、「ライブで数千人もの人に会場に来てもらえるのは大変難しいことなのです。それが6,617人の人が投票所に向かってくれたことは、ライブ会場に向かってもらうよりも難しいことです。それ程多くの人が支持してくれたことは素晴らしいことですし、皆さんに感謝したい気持ちになります」と意見をいただきました。
 厳しい勝負の世界で生きている人皆さんの意見は、人の真の姿をつかんでいます。自分達の世界に割り込んでこようとする人は排除する方向で力は働きますが、それでも新しい人に期待する人がいることも事実です。新しい人を登場させない仕事場や社会は停滞するばかりで期待感はなくなります。期待感のある地域とは、次々と新しい人が飛び出して来る空気があるものです。その空気を保つことが出来たことを嬉しく思っています。

 ただ、今まで選挙に行ったことがないと話していた人達も、今回は選挙に行ったし選挙速報のテレビ番組を見たと話してくれたことに未来が見えました。皆さんは、本当に自分のことのようにテレビ中継の様子を話してくれるのです。ドラマのように、自分が託した人を通じて自分が主人公になった選挙でもありました。無投票ではなく地域の行く先を自分が期待する人に託す機会があること、それだけでも地域にとって素晴らしいことです。皆さんからは、失望よりも期待が上回っていたことに力をいただきました。

 そして今回の選挙戦を通じて、話し合うことで地方政治に関心を持ってくれた人の期待に応えることが、地方政治離れを防ぐことにつながりますから責任は重大です。
 直接対話は皆さんの考え方に触れることが出来る何よりも有効な手段ですし、市議会での活動も県議会での活動も基本は同じですから、直接対話を活動の基本として継続することに据えています。
4月16日(月) 「非日常からの脱却」
 非日常の生活から元に戻ってきました。長い活動を期間を経た最終形が選挙結果ですから新しい挑戦に一段落となります。しかし活動はいま始まったばかりですから、形の上では従来と変わらない姿勢で、そして活動の品質を高めていきたいと考えています。

 考えてみれば選挙で有権者の皆さんに信託を受けると4年間の活動期間を授与されることになります。この期間は大学に入学して卒業するまでの期間に相当します。つまりひとつでも何か形に残るものを仕上げて、しかもそれが評価されるべきものに仕上げる必要があります。 自分でテーマを見つけて活動し、活動の評価者は和歌山県で暮らしている皆さんと言うことになります。成果を見せた上で4年間を終えることになりますから、決して短い期間とは言えないのです。卒業までの期間、何を課題として取り組み仕上げて成果を示せるのかが議員としての使命です。

 アドバイスをいただくのですが、「最初は慣れるだけで精一杯だから、本格的な活動は2期目から始動する」ような形を取るつもりはありません。信託を受けたからには最初から走ることが大切です。現在45歳ですから、任期満了時は49歳になっています。つまり仕事を仕上げるための期間としては最も大切な40歳代の全てを、県議会議員としての活動に充てることになるのです。社会のことが分かってきた頃、責任感のある仕事を担っていくことになり、改めて大変なことだと感じています。人生前半戦の集大成とも言える年齢を掛けて、この期間は和歌山県のために活動をする所存です。

 果たして和歌山県に何かをぶつけてその結果が跳ね返ってくるのか、それとも変化を見せないのか、横たわっている地域が変化していく過程が楽しみでもあります。長く低迷している和歌山市です。若い人達の中には、和歌山市が栄えた時期を知らない世代も現れています。昭和30年代の和歌浦が観光地として人気があった時代を知らない世代の方が多くなっている時代に入っています。和歌浦が観光百選のトップに選ばれたのが昭和30年代ですから、それからもう50年も経過しています。いまも尚、美しい海岸美は保たれていますが、人の心も行動も、そして嗜好も全て変わっていますから、景色だけでは観光地とは言えなくなっています。

 過去の栄光を知らない人達が現役世代になっているのですから、延長戦上ではなく何もないところから始動する必要があります。和歌浦と聞いて何かのイメージが沸いてくるようになれば大丈夫です。
 風景の中にいる自分が、その中で主人公になっている絵が必要なのです。都会の競争の中では主役になれない人も、和歌浦では恵まれた自然の中で主役になれます。体を動かして、心を解き放つ。ストレスを発散させて治癒力を高めてもらえる和歌山県でありたいと考えています。

 さて本日は、皆さんのところにお伺いして議会報告活動を行いました。心待ちにしてくれている方が多く反応が良いので嬉しく思っています。小さいけれども輪の拡がりを感じられるのです。和歌山県は多くの分野の統計指標で40番台になっています。少しでもこの位置から抜け出したいと思っています。
4月15日(日) 「市議会議員選挙告示」
 本日は統一地方選の後半戦となる和歌山市議会議員選挙の告示日です。本日告示で4月22日投票日となります。前回は市議会議員選挙に初挑戦しただけに、市議会選挙には感慨深いものがあります。無我夢中で選挙戦に取り組み、初当選させていただいた思い出の選挙です。今回は、候補者とは違った側で選挙戦を迎えることになりました。今回、和歌山市議会の定数は40人で、候補者は47名の激戦となりました。

 平成19年2月市議会において議員定数を42名から40名に削減させたため、今回の選挙から40名の定数で選挙戦が行なわれることになりました。
 さて不思議なもので、先日まで和歌山市議会議員として活動させてもらっていただけに、知り合いの市議会議員が多く、街宣車が近くを通ると親しみを感じます。思わず「頑張って」と声を掛けたり、内心応援したくなります。同じ志を持って活動して来た候補者には、厳しい戦いですが絶対に勝ってもらいたいと思います。何度か繰り返していますが、市議会議員は誰がなっても同じではありません。誰が市議会議員になるかによって後のまちの動きは違ってきますから、志を持ってきっちりと活動している人を選択するこが、私たちに求められています。

 前回の初挑戦の時は他の候補者のことは知りませんでしたが、4年間活動して現職の市議会議員の皆さんとも分かり合えるようになっています。議論を交わしたり和歌山市の行く先を思ったりと、真剣にまちづくりを考えている議員さんとも親しくなりました。是非とも当選を果たして、再び和歌山市のために仕事をして欲しいと願っています。
 和歌山市のために、そしてこのまちに暮らす人のために何かをしようと名乗りを上げる人は、それだけでも素晴らしいものです。誰でも候補者になれる訳ではありません。志を持っていること、その思いが周囲に伝わっていること、行動を起こすだけの勇気を持っていること、そして皆さんに思いを伝えることが出来ること、などが候補者の条件だと言えますが、候補者に不足している条件があれば支援者の皆さんで補っていくことで候補者になり得ます。
 一週間の選挙戦。皆さん是非とも勝ち抜いて下さい。志のある皆さんの挑戦は素晴らしいことだと思っています。

 さて本日、後援会事務所の机や椅子など什器類の整理と搬出を行ない、朝から夜まで時間を要しました。来た時よりも荷物が増えていたので、トラックでの搬出作業は大変でした。お手伝いの皆さんと一緒に什器類を運んだのですが、何往復も必要としました。
 本日で事務所の中は空にしてしまい、新しく活動を開始させるために、新しい事務所を開設する予定にしています。新事務所に什器類を搬入し、オンライン機器などの設置も行ないました。皆さんをお迎えする体制を早く整え、今後、一緒に活動出来ることを楽しみにしています。
 そして選挙戦を戦った基地とも言える事務所とも本当にお別れです。今日まで長い間、事務所が、そして事務所に集まってくれた皆さんに支えられたこと、心から感謝しています。県議会議員として活動できる舞台に立たせてくれたのは、皆さんの力以外の何者でもありません。しっかりと期待に応えられるように取り組みますので、引き続きましてご指導いただきますよう、よろしくお願いいたします。
4月14日(土) 「和の歌」
【清掃活動】
 朝9時に高野山に到着、高野山の清掃活動に参加しました。本日から日常の活動に戻ったような気がします。日常活動の時間は、平和で心豊かに流れることに改めて気付きました。無理をすることもない、お願いでもない活動がこれほど気楽に参加出来るのです。如何に選挙と日常の活動は別物であることが分かります。

 さて世界文化遺産の聖地高野山ですが、道路の脇には信じられないほどのゴミが捨てられています。空き缶や弁当箱、お菓子の袋は勿論のこと、テレビや福祉用の廃棄物の投棄など、形あるものなら何でも捨てられているのです。大半が車の車窓からだと思いますが、中には意図的な投棄があることも明らかです。
 例え空き缶一つであっても捨てられると、誰かが拾わない限り環境を乱し環境破壊につながっていきます。道路を歩いて数キロメートル行く途中にゴミが溢れているのです。

 高野山は世界文化遺産で、世界中から観光客がこの地を訪れるのです。その場所でさえ、ゴミに囲まれていることに驚きませんか。私達が決めたルールを守ることから仕事は始まります。多くの人達が社会のルールを遵守していますが、一部の人の心無い行為によってまちの姿が汚されている状況を踏まえると支援体制は絶対に必要です。
 さて本日の清掃の参加者は総勢50名強。各チームに分かれて道路の清掃を行ないましたが、心無い投棄をしている人も、懸命に責任感を持って活動している人も、嬉しい仲間です。さらに活動領域が拡がるように全力で取り組みます。

【和の歌】
 「2007年日本中華年」秋のイベントとして和歌山県内を舞台に「和の歌」が開催されることになりました。9月15日から同月22日までの7日間、新宮・熊野エリアを初め、田辺・御坊エリア、白浜エリア、高野山エリア、和歌山市エリア、そして那智勝浦エリアの7つのエリアで和歌山県の観光地としての魅力を全世界の中華圏の皆さんに発信することになります。

 和歌山県にやってくるのは世界中から約2,500人、和歌山県の経済振興や観光振興につながるのは勿論のこと、世界に和歌山県を認めてもらえる絶好の機会となります。和歌山県には、中国の人が最も訪れたい場所とされている那智の滝がありますし、徐福伝説など中国との深いつながりがあります。
 和歌山県で開催されることは大変意味のあるもので、幸い和歌山市内に「日本中華年「和の歌」実行委員会事務局」が設置されるなど、関西の中の和歌山県が認められていることを嬉しく思います。事実、事務局を設置しているのは大阪市と神戸市ですから、和歌山市に設置されることは素晴らしいことです。
 この機会を大切にして和歌山県の観光振興を初めとする狙いを訴え続けたいものです。
 本日の記者発表会と交流会は、協力者や関係者を中心に約100名が集まり、「和の歌」の計画説明を受けました。迎え入れる側の意識高揚策を図ることも大切です。観光地の皆さんを初め、飲食関係の皆さんや観光事業者の皆さんの協力が不可欠です。県全体で盛り上げていくことでこのイベントを成功させたいものです。次回、再び和歌山県で開催されるかどうか分からない大きなイベントですから、全力で取り組みたいところです。
4月13日(金) 「事務所とのお別れ」
 午後2時。平成19年1月から和歌山市中島で開設していた事務所もお別れの時を迎えました。事務所スタッフと、お手伝いしていたただいた地元の皆さんとのお別れ会を催しました。佐野事務局長に司会をお願いして、集まっていただいた皆さんに事務所における最後の挨拶をさせてもらいました。

 三ヶ月に及ぶ事務所での仕事は今日が仕事納めとなります。期待感。不安感。衝突。行き詰まり。停滞。団結。賑わい。躍動感。一体感。喜び。傷心。焦心。希望。飛躍。涙。笑顔。出会い。信頼。緊張。暗闇。夜明け。冬の厳しさ。春の到来。拡がり。達成感。満足感。失望。苛立ち。祝福。感動。悔しさ。静寂。夢。別れ。明日。そして、旅立ち。どのような言葉も当てはまるようなドラマがこの場所ではありました。様々な出来事があったこの場所で、再び仕事をすることがないと思うと寂しさが込み上げてきます。

 今はただ、スタッフの皆さん、地元を初め支えてくれた皆さん、後援会役員の皆さん、そして素敵な事務所にも感謝するばかりです。感謝の気持ちと共にお別れです。
 当選の結果は嬉しいことですが、結果が出たことは別れの時期が近づいてきたことを示していました。日曜日にみんなで喜び、5日後の金曜日にみんなとお別れとなりました。

 支えていただいた皆さん。今日まで本当にありがとうございました。皆さんのお陰で当選させていただくことが出来ました。心から感謝申し上げます。今年1月からの三ヶ月間、皆さんのお陰で今日までやってくる事が出来ました。過ぎてしまうと長いようで短い時間でしたが、この三ヶ月の出来事は生涯、絶対に忘れることはありません。

 言うまでもないことですが、選挙で当選することは候補者の力ではありません。応援してくれる皆さんの力が結集した結果です。友人や地域から信頼されている方々が集まってくれることが当選に結びつくのです。今回、素晴らしいスタッフに恵まれたことが、勝利した最大で唯一の要因です。改めて感謝申し上げます。

 選挙とは戦争ですから勝たなくては意味がありません。現代社会のルールとは異なり、開戦予告などのルールを除くと戦争にはルールがありません。ですから本来、選挙は相手陣営を叩き勝とうとする戦争のような側面を持っています。

 しかし選挙戦を戦う中で、素晴らしい事件にも遭遇しました。それは戦場に咲く花のようなものかも知れませんが、人の気持ちを優しくしてくれるものでした。
 過去から選挙に関わった経験のある方は「今までの選挙では感じなかったような凄い手ごたえがあったのも印象的ですし、信じられないような素晴らしい出来事が三つもありました。不思議な選挙戦でした」と話してくれました。

事例1
 JR和歌山駅前で街頭演説をしている途中、雨が降ってきました。傘の持ち合わせがなかったので雨に濡れながらマイクを握っていました。そうした中、遠くから知らない男性が近寄ってきたのです。妨害か文句を言いに来たのだろうと思いました。
 ところがその男性は傘を差し掛けてくれたのです。「ええ話をしているけれど、雨に濡れているやないか。この傘、君にあげるから頑張るんやで。返さなくてもいいから。俺も票があるから大丈夫。任せておいて」と声を掛けてくれました。冷たい雨の中、暖かい気持ちで溢れました。
 そしてJR和歌山駅前のこの街頭演説した場所は、Nさんが雨の中、警察と交渉して場所を確保してくれたものでした。良い演説場所を守るために、私が到着するまでこの場所を確保し続けてくれたのです。

事例2
 懸命に応援してくれたSさん。選挙戦に入った最後の局面でも自転車で駆け巡ってくれていました。ある日の夕方、自転車で走っていると、前から来た2台の自転車に挟まれて壁に接触し転倒しました。腰を強打したため、そのまま動けなくなりました。残りの期間、応援することが出来なくなったと、ご主人さんが事務所に来て「妻が事故に遭遇し、動けなくなったので大切な選挙の時期にお手伝いが出来なくなった。申し訳ない」と話してくれました。
「選挙よりも、奥さんの健康や生命の方が大切ですよ」と答え、その翌日、Sさん宅を訪問しました。
 Sさんの自宅で会うと開口一番「こんな大切な時期にこんな場所に来るなんて。私のことはいいから早く活動して下さい」との反応。
 勿論、当選することは大切。しかし大切なことがあります。どんな状況であっても、人を思いやることの出来る気持ちを持つことです。お手伝いしてくれている人を只の集票マシーンだと思うようなら、選挙を戦うのに相応しくありません。

事例3
 事務所の皆さんが疲労からか、終盤戦になった次々に風邪で倒れました。私が最後まで元気で活動できたのは、スタッフの皆さんが私の代わりに諸問題を負担してくれたからでした。投票日当日。高熱を押して事務所に来てくれた方もいましたし、高熱で動けなくなり家で応援してくれた人もいました。
 当選が報じられると、スタッフの皆さんの携帯電話に次々と「おめでとう」コールが信じられない程入りました。ある人は100人の方から電話が入ったのです。その話を聞くだけで嬉しさが込み上げてきます。

 選挙は仁義なき戦いですが、その中に思いやりの気持ちが必要です。結果が同じであってもそうでなくても、思いやりのない人のところには人の気持ちは集まりません。選挙も仕事も形として仕上がるのは、報告書や出来上がった結果を見てからとなりますが、同じような結果であったとしても、人の気持ちを思いやれるような味付けをする必要があります。それがないと誰がやっても、いつまでやっても同じ結果となります。
 戦争であるはずの選挙であっても、他人を思いやる気持ちは必要です。思いやりを託してくれた票には、額面以上の価値があるのは当然なのです。

 振り返ると短い戦いでしたが、この経験は自分を成長させてくれました。平成19年1月に、和歌山市中島のこの場所に事務所を構えて以来、今日まで。本当にあっという間でした。紆余曲折がありましたが、最後まで諦めない気持ちを持って応援してくれた全ての皆さんに感謝しています。
 今年初旬の数ヶ月間、活動や生活の拠点としてきた事務所を去るのは寂しさを感じます。選挙が終わったことでホッとしたような気持ちと、寂しい気持ちが入り交ざった不思議な感じです。
 
 今日、思い出の事務所から去る訳ですが、今回の活動や選挙戦のことは生命ある限り忘れることはありません。皆さんのご支援を心から感謝すると共に、引き続いての皆さんからの叱咤激励を期待いたします。
 長い間、本当にありがとうございました。
4月12日(木) 「挑戦」
 長い選挙戦が終わりました。選挙期間中は現在の公職選挙法上でホームページの更新が禁止されていますので、更新を控えさせてもらっていました。
 平成19年4月8日、日曜日。和歌山県議会選挙が終わりました。結果、6,671人の皆さんから信託を受け、当選させていただきました。皆さんからのご支援、本当にありがとうございました。皆さんの期待に応えられるように4年間、全力で活動を行ないますので、是非見ていて欲しいと思います。

 平成15年4月の和歌山市議会選挙での初挑戦。そして今回の和歌山県議会も初挑戦でした。実はクラスを変えることは勇気が要ります。同じ場所にいる方が慣れていることや安定し始めることもあり過ごし易いのですが、早い段階から安定を求めると挑戦する気持ちを失くします。和歌山県のために活動する場所を求めて、恐れずに違うクラスに挑戦する気持ちを持っておきたいのです。

 少し違うかもしれませんが、プロボクシングでは昔は同じ階級で最強王者を目指して防衛回数を重ねるのが主流でした。それが1980年代からだと思いますが、複数階級の王者を目指す動きが出始めました。三階級や四階級制覇を超えて五階級制覇を成し遂げたシュガー・レイ・レナードやトーマス・ハーンズなどの名王者も登場しました。複数階級の王者を目指すことは、常に当該階級の王者に挑戦することを意味しています。

 挑戦したけれども夢の手前で敗れ去った強い王者もいました。アレクシス・アルゲリョは名王者でしたが、当時、夢と言われた四階級制覇は達成出来ませんでした。アルゲリョなら同じ階級でいれば、ボクシング史上で最も防衛を重ねた王者になり得たのではないかと今でも思っています。自分が王者でいる限りそのクラスでは常に一番なのに、何故、危険を伴う違うクラスに挑戦するのか不思議でした。

 今になってその理由が分かるような気がします。それは、限られた時間の中で、まだ見ぬ自分の果てを見るための挑戦だったのです。自分の果てを目指すことは、周囲の環境を切り拓くことを意味しています。危険を顧みないで自分が遠くへ行こうとすると、周囲もそれに併せて変わるのです。

 築かれた歴史を繰り返すのではなく、自分を変えることでボクシングの歴史を変えようとしていたのです。それが挑戦です。
 私の場合、当然ですがそんな皆さんには及ぶべくも比較することも出来ませんが、挑戦することで周囲が変わる期待を持っています。今を切り拓いて次の時代の到来を迎えること、それが挑戦だと考えています。一度、時代の流れを作ると塞き止めようがなくなります。そこまで持って行くための挑戦です。

 今回、私が皆さんと共に活動をするのに与えられた期間は4年間です。永遠ではありません。しかし、期間の縛りがあるからこそ全力を尽くせるのです。逆に言えば、無期限の活動時間を与えられても活動は出来ません。ですからこの限られた時間の中で成果を出す覚悟です。限られた時間だから全力を尽くせます。2期目のことや、次の選挙のことばかりを考えているようでは、皆さんのために十分な活動を果たせません。皆さんから当選できるに足る成果を頂戴したのは個人に返すことの期待よりも、和歌山県の活性化を期待してのものだと認識しています。
 これから、皆さんと共に活動できることを心から楽しみにしています。

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