12月31日(日) 「大晦日」
 早いもので大晦日です。でももうすぐ新年を迎える時間となっています。一年が過ぎるのは本当に早く感じます。特に後半戦はあっと言う間に過ぎ去りました。周囲の多くの皆さんにとって2006年はこれからの活動の起点となった年であったようです。
 お互いが伸びようとする関係にいると相乗効果があるような気がします。今日もたくさんの交流と意見交換がありました。皆さんにとっても思い出深い2007年だったようですが、これらの場面にご一緒出来たことは嬉しいことです。

 何をしたのか分からない一年を過ごすよりも、ひとつでも心に残るものであって欲しいし、そしてそれらは言葉で記すことが絶対に必要です。活動した結果や思いは文字にしておかないとたちまち消え去り、自分の前に二度と姿を現すことはありません。足跡を消え去るのを待つよりも、今の時間を活用して小さな足跡でも積み重ねたいものです。積み重なった軌跡はやがて大きなものになるのは間違いありません。きっと大きな成果でも最初は小さなものであったと思います。

 2006年の皆さんの思いと新しい年への期待。言葉にすることで、2007年の末には全て実現していることだと思います。思いは言葉で表現させることで具体化し、具体化することで何をしたら良いのかが明確になり実現に向かいます。自分の思いを言葉に記すことから始まることがありますから、一年を振り返って次の節目に何をしたいのか明確にしておきたいものです。
 皆さんからいただいた意見の一部を紹介します。飛躍、再起、出会い、前向きな言葉に触れると元気になります。

地域をもう一度見直すために一から出直ししていますが、平成19年は再起を目指す年にします。
平成18年は和歌山市長選挙に伴う選挙違反や県知事と出納長の官製談合に伴う逮捕などがあり和歌山にとって大変な一年でした。平成19年は誇れる和歌山県に作り変えたいものです。県知事選の投票率を見ても、私達一人ひとりの力がどれだけ大切なことか良く分かった一年でもありました。一人が動くことで全体を動かせることも可能なのです。
うそをつくとそれに関連して30のうそをつくことになるそうです。これは心理学での観点からのものだそうですが、人を駄目にするのは軽いうそから発生する大きなうそです。汚職や収賄が世間を賑わさせていますが、この小さなうそをなくすことから始めたいものです。
新しい出会いがあった平成18年でした。これらの出会いがなければ前向きに進めなかったかも知れません。出会いに感謝しつつ、来年も素晴らしい人の出会いがありますように祈っています。
私にとって何十年か後になり振り返った時に、きっとターニングポイントになるであろう一年でした。良いことも、悪いことも、嬉しかったことも、悲しかったことも、全て明日からの自分のために抱えて輝ける2007年にしたいと思います。今年で出会えたことにここから感謝しています。

 そして夜8時前。あるお店に到着したところ閉店間際で、私は今年最後のお客さんとなりました。何か良いことがありそうです。続いて訪れた事務所は年末の片付けを終えたところでした。従業員は年末の休みに入っているので、経営者が机や事務所の片づけを終えたばかりでした。遅くまでお疲れ様です。そして次に訪れたガソリンスタンドも夜8時で年内の営業を終えるところでした。ここでも最後のお客さんになったようです。そして年内最後の訪問先は某飲食店。年越しの仕出しを作り終えて、新年の準備に入るところでした。年内最後の意見交換が出来ました。皆さん本当にありがとうございました。
12月30日(土) 「一年を振り返って」
 年末の大掃除などで各地域には何故か活気(?)がありました。家族や地域で共同作業をすることが要因なのかも知れません。思い返すと、共同作業をする機会はそれ程多くありませんから、一緒に汗を流すことが地域づくりの原点のような気がします。昔からの風習は私達の生活にとって意味のあるものなのです。
 さて一年を振り返ると様々な出来事がありました。
1月 平成17年に引き続いて横浜市で開催された統合医療展に参加。
都市政治研究所の沖縄合宿で沖縄問題を学びました。
2月 和歌山シャンソン協会総会開催、紀州子ども語り部コンテストを実施しました。
3月 和歌山市立大新幼稚園と西山東幼稚園の廃園式が挙行されました。
どちらの園も平成18年3月の卒園児を送り出して園の歴史に幕が落とされました。
4月 茨城ゴールデンゴールズ箕島球友会の試合が県営紀三井寺球場のナイター完成イベントとして
開催されました。この試合には紀州レンジャーも登場して盛り上げに一役買いました。
5月 都市政治研究所主宰の研修会に参加、神戸市で起きた市議会議員が関与した談合問題の実態に
ついて神戸市役所でお聞きしました。
熊野本宮大社前に観光交流施設「癒し処からす屋」が開店しました。
6月 藤原紀香さんによるアフガニスタンや東ティモールの報告会があり、お手伝いを行いました。
7月 和歌山巴里祭開催、雪村いづみさんをゲストにお迎えした演奏会で、和歌山シャンソン協会会員と
の交流も深めました。
8月 福崎わくわく広場開催、関東と関西の子ども達、そして主催者との交流の機会となりました。
9月 統合医療研究会和歌山支部を設立、全国から関係者をお招きして白浜町で設立大会を
開催しました。
和歌山市出身、東京で活動中の佐野安佳里さんの凱旋ライブを、和歌山県立博物館美術館
の屋外で開催しました。和歌山の元気パワーを発信しました。
和歌山シャンソン協会から福祉関係者へ和歌山巴里祭収益金の贈呈式を行いました。
10月 紀州子ども語り部によるキャッスルウォークイベントを実施。
11月 平成18年度第一回紀州子ども語り部研修会を開催しました。全5回開催、最終は今回もコンテストを
行います。
ノロウイルス対策の一環として飲食関係者と一緒に食品衛生研修会を実施。
12月 平成18年度第二回紀州子ども語り部研修会を開催。福祉施設へのクリスマス慰問活動を実施。
主な活動を記載しましたが、今年も記憶に残る活動がありました。
12月29日(金) 「仕事納めの翌日」
 仕事納めの翌日の本日は、まち全体がゆったりと動いています。朝からの雪で今年一番の寒さだったような気がします。ただ個人事業を営んでいる方々は本日も仕事でした。カウンセラーの先生は今日も精神的に困っている人のカウンセリング活動を行っていました。また整骨院の先生は今日も親切に患者さんの応対をしていました。まち酒屋さんは今日も営業中ですし、福祉用具を取り扱っているお店は忙しくしていました。カットハウスではお客さんがいますし、お菓子店も年末でも営業中でした。訪問活動を行うと違ったまちの姿が見えてきます。サービス業がサービス業と呼ばれるのは、サービスを欲している人に対していつでも対応出来る体制を取っているからだと思えます。対応する体制を取れることがサービス業の条件なのかもしれません。

 逆に言えば、休んでも支障がないような職種はサービス業と呼べない社会に変化しているような気がします。段々と日本全体が休めるような時代ではなくなり、季節感も失われつつあります。
 また朝から訪問した会社は本日から年末の休みに入っていますが、丁寧に会長が応対のため迎えてくれました。活動の様をお話したところ、この会社の仕事始めは平成19年1月6日からですが、その最初の日の全体朝礼の朝8時に招いてくれることになりました。私を信頼してくれて、会社が始まる時に招待してくれることは有難いことです。

 和歌山県の信頼回復への取り組みと現在の空気を一新して欲しいと依頼を受けました。知事選の投票率の低さは、あきらめではなく選択肢を示してくれなかった和歌山県のあり方や政党への不満の表れで、もう黙っていられない時期に差し掛かっている筈だと話してくれました。
 変わらない和歌山県を変えるのは大変なことですが、先送りは出来ない民意が形成されつつあります。民意の期待に応えるための盛り上がりを作って行きたいものです。

 福祉サービスを提供している事業所も年末を感じさせないような雰囲気で仕事をしていました。またデジタル関係の会社を訪問したところ会長と副会長、そして社長と専務にお会いすることが出来ました。ここには何度もお邪魔していますが全員が揃っているのは珍しいことで、年末ならではの光景でした。
 社長からは、「和歌山県の潜在能力はまだまだあるのでそれを引き出すのが政治家の役割で、それが出来ていない現状を打破して欲しい」との期待がありました。また投票率の低さや不満があっても行動を起こさない県民性は、「経済的に豊かで政治家や地方自治体に期待しなくても、誰も困る人がいないので問題はないから」だとの指摘がありました。また「経済問題が切迫する状態になれば、信頼出来る政治家の待望論が高まるであろうし、真のリーダーの登場を支持するはずで、待望論がないこと自体和歌山県がまだ平和であることを示しているようと感じる」と話してくれました。でもだからこそ、真のリーダーの登場への期待が高まる時期に差し掛かっているとの意見をいただきました。

 夜は懇談会に参加しました。自治会長を初めとする地域のリーダーが集まっての意見交換の機会となりました。道路の問題、増加している軽犯罪の問題、通学時の安全の問題、民生委員の役割の問題などを話し合いました。地域に横たわっている問題は地域の皆さんと話し合うのが一番良く分かります。
12月28日(木) 「仕事納め」
【文化の違い】
 和歌山市でも寒い日が続いています。お隣の国、韓国も冬は寒いのですが、家の中では暖房設備が完備しているため薄着で活動しやすい環境になっていると伺いました。丁度、北海道や北国の家では暖房設備が設置されている環境と良く似ています。
 和歌山市にやって来た韓国の方にとって、和歌山市にある家での冬の寒さが厳しいようです。他にもお風呂や部屋の広さなどお隣の国でも文化が大きく違うことが理解出来ました。本や新聞で得る知識とは異なるものがあることに気付かされます。直接対話することで理解し合えることが分かりました。

【仕事納め】
 官公庁を初めとして民間でも本日が今年の仕事納めのところがありました。最終日の今日、今年一年お世話になった皆さんを訪問させていただきました。
 連絡をいただいたIさんとMさんは継続した活動を期待してくれています。来年1月の会合への参加も日程を調整してくれました。
 P社ではトップ以下全員が集まって話を聞いてくれました。お忙しい中ですが興味を持って話を受け入れてくれました。
 PP社でも今後の活動に期待してくれています。ここでトップの方が1月の会合への参加意思を表してくれました。

 ある病院のふたつの食堂は大勢の見舞いのお客さんで賑わい、年末であることを忘れそうな雰囲気でした。昼食準備の忙しさと食の衛生管理の観点から、簡単な挨拶を交わす程度でしたが、頑張っている姿を拝見して元気を受け取りました。
 午後訪ねたE社では職場の清掃中でした。年に一度の職場の大掃除の様子でしたが、何事も一緒になって取り組むことが、活気を生み出す秘訣であることも感じました。
 K社では年末も年始も休みはありません。交代勤務で製品を社会送り出して社会貢献しています。休むことなく働いてくれる人達にさえられて社会は動いています。
 T社とF社、K社とS社、そしてH社を連続して訪れて来ました。これらの会社は本日で休みに入りますから整理整頓の最中でした。夕方に入り仕事納めの雰囲気になってきました。
 夕方からは少しの懇談を実施した後、皆さんのところにお邪魔して挨拶をさせていただきました。激励を頂戴しました。

【懇談会】
 夜は懇談会を実施。今年一年を振り返ると共に、人間関係がどれ程大切であるかを話し合いました。信頼とは派手なパフォーマンスで醸成されるものではなく、地味であっても物事を着実に実行することで生み出されます。皆さんから期待される人物は、人生も仕事も着実に歩んでいる人、目標を持って活動し達成している人などです。和歌山県で期待されている人物は着実な成果を上げ、現状に満足しないで不安感を持ちながらもそれを克服し、更に上を目指している人達です。
 やるからには期待される人物を目指すべきだと結論を得ました。
12月27日(水) 「意見交換会」
【報告会】
 朝から議会報告会を行ってきました。ある団体の今年最後の業務研修会の最中にお邪魔して、現在までの活動報告と来年の抱負についてお話させていただきました。貴重な時間を頂戴して本当にありがとうございました。来年も皆さん達と一緒に活動させていただくことをお約束してきました。

【懇談活動】
 引き続いて中心市街地活性化に関する懇談を行いました。現在計画のある地点以外にも、改めに事業者が進出するところがあり、私達にとっては非常に喜ばしいことです。来年は中心市街地活性化の正念場の年として位置づけられると思っています。
 また市内の各地点の活性化を図ってくれている経営者のところにもお邪魔して来ました。本当に温かく迎えて意見交換をしてくれます。実力のある人ほど頭を垂れることに気付かされます。

【意見交換会】
 和歌山市の各所を訪問して意見交換会を行ってきました。和歌山市の活性化を願っている人にとって、現在は、和歌山市再生のために最後の機会だと捉えています。今の時期に新しい和歌山県のあり方を発信しないと半永久的に和歌山県の未来はありません。それ程の自信を持って地域活性化の取り組みを図っています。
 最初に訪れたのは、織物を通じて自閉症や不登校の児童を社会復帰してもらうことを目的としている事業所です。今月は無料で織物体験を行ってもらうキャンペーン月でしたが、小学校などから引き合いがあり順調にスタートを切っています。新しい取り組みは批判や中傷を浴びるものですが、地域活性化や地域のお役に立つ活動だと信じていれば、しがらみに捉えられることなく、この先の和歌山市の姿を思い描ける筈です。
 民間で熱心に事業に取り組んでいる皆さんは、会社のために、従業員のために真剣に業家に取り組んでいます。行政機関にも知ってもらって社会的活動の評価を受けるなどして、活動している皆さんが生き甲斐を感じてもらえるようなしくみを築きたいものです。世界レベルで活動している団体が和歌山市にも拠点を設けてくれていることに感謝するばかりです。
 
【懇親会】
 夕方からは懇親会に参加しました。本日訪れたのは若い皆さんが活動している地域でした。若い人の意見を社会で受け入れてもらうことは難しいのですが、自分の意見と周囲との調和を図れることも能力の一つだと認識して考えを発信しています。
 夜にも懇談会を開催しました。和歌山県をリードする経営者の皆さんとの意見交換は有意義なものとなりました。話を聞くと、多くの方が苦労して現在の地位を築き保っていることが分かります。事業を何十年も継続させることは容易ではありませんから、高度成長やバブル期、そしてデフレの時代を生き抜いてきた事業家の苦労は並大抵なものではありません。現在まで事業を続けてきたことが素晴らしい業績です。

 また平成19年春から和歌山市内で事業を開始する経営者も参加してくれていました。和歌山市を元気にするための活動がまたひとつ実現することを感じ取ることが出来ました。
 皆さん形の意見を総合すると、経営者単独の考えでは実現しないことでも、従業員との話し合いや他事業者の皆さんと意見交換を図りながら、得意分野を元にしてお互いが歩調を合わせた活動をすることで目標が達成に近づくことがあります。信頼出来る仲間作りが事業でも大切であることの意味を話し合って、本日の懇親会は終了しました。
12月26日(火) 「労使間の問題」
【協議事項】
 和歌山市の気候は温暖だと言われていますが、温暖が故に家庭内の暖房設備が不要なので家では北国よりも寒く感じるようです。北国から和歌山市に移り住んでいる人によると、家庭では冷房よりも暖房設備を充実させていると聞きます。そのため冬は以外と暖かいのです。本日、訪問した方は和歌山市で暮らし始めて、南国なのに冬が寒いことを初めて知ったと聞きました。子どものためにも快適な暖房設備を設置しています。
 温暖な和歌山市ですが、家庭内や建屋内は以外と寒く感じることがあるようです。和歌山市で暮らしていると気付かない一面を感じました。

【意見交換活動】
 その後、皆さんと意見交換の機会を持ちました。激しい雨の中でしたが、雨だったことから多くの方と話し合うことが出来ました。直接会ってお話しすることで課題が浮き彫りになることがあります。
 ある経営者は和歌山市が遅れているのは働く人の意見を経営者が聞かないことにあると伺いました上場企業では労使間協議に基づいた規則に従って仕事を行っています。しかし労使間の協議をすることなく経営者が一方的に事業を進める会社においては、会社は社長のものであって、従業員はアワーカンパニーだとの意識は全くないようです。私達の会社だと思うことで一体感が醸成され業績は向上します。しかし会社は社長の所有物だと認識されると時間内で仕事を終えますし、経営者の考えも浸透しません。

 本日懇談した社長からは、会社とは経営者と労働者が鍵を一つずつ持っているようなもので、お互いが同時に鍵を廻すと扉が開くと話してくれました。つまり労使が一体になるとこで会社経営は成り立つのです。経営者だけが鍵を持っていても上手く運営出来ませんし、労働者が強すぎても経営は成り立ちません。バランスが何よりも大切で、経営者も従業員も私達の会社だと思うことで強い会社になります。業績の良い会社よりも強い会社が生き残る会社です。

 強くなるためには経営者が会社の方針と将来の方向性を示すこと、そして労使で議論を交わし納得出来るものに修正を行い、お互いが納得した計画や施策を実行することが必要です。目先の業績だけを追い求め従業員に負荷を強いるような会社は、短期的に業績が上がったとしても長期的な発展は望めません。
 社会の発展と会社の利益の両方を追求する会社間の競争が地域を発展させてくれます。会社の業績を上げるためには、人件費を抑制するか設備投資を見合わせるのかの選択を行いました。会社の財産である人や設備、つまり身を削って利益を生み出そうとすると人の心は離れて行きます。

 人を大切にしないと従業員もお客さんも離れて行きます。設備投資をしないと安全性の確保は難しくなり、問題が発生すると結果として企業の社会的責任も問われることになります。人の絆と会社の信頼が上手く行く会社の両輪です。これらを犠牲にするようなら将来はありません。私達消費者は、サービスの提供を受ける立場の人は企業姿勢を目抜くだけの資質が必要です。
 同様に政治家の資質を見抜く資質も必要です。人を大切にして地域全体の発展を考える政治家がいるまちは長期的に発展して行きます。逆の場合は長期的には低落傾向になります。どちらを選択するのかは有権者の判断にかかっています。

【懇談会】
 夕方から夜にかけては懇談会に出席いたしました。来年度の方向性を話し合う貴重な機会でした。出された議論は、和歌山県の雇用問題。企業誘致問題。宅配便事業者の駐車禁止区域での駐車場確保の問題。そして和歌山県議会と和歌山市議会の議員定数削減の問題。そして和歌山県政の信頼回復の方法についてでした。全てが和歌山県にとっての重要な課題です。これらの課題に関しての意見交換を図ることが出来ました。

 これらの課題の解決方法は容易くありませんが、和歌山県が他の地域からどのようにみられているのかを知った上で議論を行う必要があるのです。地域の課題ですから、自分達である程度のルールを決定すれば良いのですが、政治参加している人達だけの利益を考えるようでは和歌山県の評判は良くなりませんし、信頼回復は難しくなります。全国レベルの見識に基づく取り組みが必要です。

 例えば和歌山県は半島だから他の地域とは違うだとか、和歌山県は広いので他地域とは条件が違うなどの理由を並べていては、いつまで経ってもローカルルールから脱出できませんし、ローカルルール(明文化されたものではありません)を適用する地域である限り、地域の発展はありません。
 地域の特性はあるものの、私達の地域には全国レベルの考え方や方針を取り入れるだけの度量が必要です。
 他のまちが取り組んでいることを実行出来る実力を身に付けた後に、地域としての特性を発揮すれば良いのです。他のまちが実施出来ていることを実施する実力がないのに、他との違いや個性的な町を目指しても低レベルに位置するだけで、それはまちの個性ではありません。
 他府県から評価され認められる和歌山県を目指した取り組みを行いたいものです。
12月25日(月) 「慰問活動」
【食の安全】
 学校給食に関する意見交換を実施。平成19年度から指定管理者制度を活用して共同調理場を民間委託する方針が決定しています。食の安全の確保とコスト低減を目指した取り組みですから歓迎すべきことです。ただ注意点の指摘もあります。市内外の食を扱う企業が参画すると予想されますが、安全を優先させることと万一の時の体制が整っていることが重要です。仮に食中毒が発生した場合、和歌山市内に司令塔がないと事業者での対応は難しくなります。指定管理者制度を導入するのは調理と配送だけですから、本社直属の人が現場に入るとは思えません。パートを中心とした従業員さんで対応することになりますから、責任ある対応が必要な場合の体制を整えておくことが絶対条件だと言うものです。

 平時は一般的な配置で問題はないのですが、事故時への対応で企業の真価が問われます。食の安全、しかも小学校給食を取り扱うのですから安全への配慮が必要であるばかりか、問題発生時の即応体制が求められます。
 これらの体制を整えたところが業務を受けて欲しいと問題提起をいただきました。子どもの食を考えると当然の要望ですから、市にも意見を述べさせていただきます。

【FM打ち合わせ】
 和歌山市でコミュニティFM局の開設への期待が高まっています。何度か述べていますが、全国の県庁所在地で民間FM局がないのは和歌山市だけなのです。音楽、文化、防災対策の観点からも待望の声が聞かれます。ただ開局に当たってはコスト負担や関係者の信頼の問題がありますから、誰でも対応出来るものではありません。景気回復が遅れている和歌山市の場合、多くのリスクを抱えて出発する覚悟を持った取り組みになります。
 それでもこの地域を元気にするために、東南海・南海地震への備えの呼び掛けと、災害発生時の二次被害拡大を防止する手段として必要だと考え開局準備を進めています。開局に向けて必要な要素は、スタジオ、資金力、信頼あるメンバー構成、企画力と行動力、粘り強さなどがあります。和歌山市を元気にするためも、平成19年度中の開局を目指しています。
 
【慰問活動】
 和歌山市の玉三郎さんと和歌山市内の高齢者福祉施設へ慰問活動を行いました。玉三郎さんと組んでの慰問はお客さんが大変喜んでくれます。約1時間の歌と踊りですが、玉三郎さんは参加者の心をしっかりとつないでいます。それは10年以上慰問活動を行って来た経験と相手に楽しんでもらいたいと思う気持ちを持っているからです。

 私も皆さんに歌を聴いてもらいましたが、選曲するまでに何度も会話がありました。「聴いてくれる相手の年齢を考えて選曲が大切

(玉三郎さんと慰問活動を実施)
です」「参加してくれる方に楽しんでもらうことを考えた曲構成が大切です」「手拍子をもらえたり、踊りと合わせられるような選曲をすると好まれます」などの意見をいただきました。

 慰問活動に当たっては、プロの歌手ではありませんから自分の好きな曲を選曲するよりも、相手が聴きたいと思うような曲を選ぶことが大切です。
 本日の慰問活動は皆さんの反応が良くて、1時間を超える時間となりました。玉三郎さんを初めとする皆さんの見事な舞に私達の歌も混ぜてもらいました。玉三郎さんの意見もあり私は「高校三年生」を選曲しました。玉三郎さんからは「きっと皆さんが手拍子をしてくれて盛り上がるから」と話してくれていたのですが、本当に会場は手拍子に包まれました。長年の経験から来る素晴らしい判断でした。
 お陰さまで楽しく会場に集まってくれた皆さんの表情からは満足感も伺えました。来年も慰問活動を継続していく予定です。
 今年の慰問活動は本日で最後になります。

【市政報告会】
 夜には同僚と一緒に市政報告会を行いました。和歌山市の現状を知ってもらうために市政報告会は重要な取り組みだと認識しています。本日は約15人の参加がありました。年末の月曜日であり、クリスマスでもあり、仕事帰りでお疲れのところにも関わらずに参加していただきありがとうございます。
 報告は議会活動に向けた志の一端と、今後の活動に関しての思いと具体的な取り組みについて実施しました。皆さん熱心に聞いていただいていることが分かりました。集客と交流、経済効果と雇用創出などが和歌山県で必要なものですから、これらを通じた地域活性化を中心にした報告にしました。
 報告会終了後も参加者を集めてくれた方達と懇談時間を持ち、志あるメンバーが和歌山市の明日を築いていくことを認識し合いました。10年後の和歌山県が素晴らしい地域になっていることを皆さんはまだまだ信じています。
12月24日(日) 「信頼とは」
【信頼とは】
 朝からは先輩と一緒に活動させてもらいました。地域に根ざした活動をしている先輩は、行く先々で多大な信頼を得ていることが分かりました。「素晴らしい活動をしてきたことが伺えますね」と尋ねたところ、「何十年と地域活動をしているのだから当然だよ。特別なことではないよ」とサラリと答えてくれました。
 しかし同じことを長年に亘って続けられること、しかも人を相手との付き合いを分け隔てなく出来ることは簡単ではありません。続けられること自体が非凡なことです。「あなたが言うのだからその通りです」と言ってもらえる関係は短期間で築けるものではありません。この一言には何十年の年月が積み重なっていることに気付きます。人を紹介してもらうとはこれから自分が築いていかなければならない信頼関係に要する時間を短縮することで、長年の信頼を借りていることに他なりません。

 人を紹介してもらうことは他人が得ている信頼の前借をしているようなものですから、引き継いだ限りは信頼を損なわない気配りが大切です。仮に自分の責任において信頼を壊すことになれば、今までの二人の信頼関係を壊すことになるからです。
 他人が人に自分を紹介してくれるのは、自分のことを信頼してくれているからです。人を紹介してくれるのはそれほど重いことですから、後の付き合いを慎重にしなければならないのです。基本は日ごろからの挨拶を行うこと、しかも自分が出過ぎることなく紹介者への気遣いを怠らないことです。井戸を掘った人への感謝の気持ちを忘れてはならないように、付き合いが続く限り紹介者に礼を尽くした形で信頼関係を継続させることが人付き合いです。

 「○○さんに言われたら仕方ない」「○○さんの紹介だから信頼するから」などの言葉の背景に、その人の信頼が絶大であることを感じ取れます。
 人と人との信頼関係の間に新たに加えてもらえることは、既に築かれた信頼関係の中に入ることですから、絆をより大切にしたいものです。出会いから付き合いが始まり、信頼関係に発展します。そして信頼関係があるからこそ、また新しい信頼関係が拡がります。お互いが絆を大切にするのであれば、次々と新しい信頼関係は生まれます。

 ですから人を紹介してもらうことは大切ですが、そのつながり強固なものにして人とのつながりを更に拡げることはもっと重要なことです。良い連鎖に発展させることが紹介してくれた人への恩返しです。自分で信頼関係の輪を終わらせてしまうことは絶対に避けなくてはなりません。
 自分が起点となり、いくつも人の絆を築いて行くことで最初の人の評価は高まりますし、今度は自分を起点とした人のつながりが拡がります。人と人とのつながりと時間を軸とした信頼関係が交わることで強い関係が築けます。絆や信頼関係は、全て自分が起点になっていると言う意識を持って大切に扱いたいものです。
 信頼関係を他人から貰ったものだと考えているとそれは消滅します。他人から借りたもので大きくして返すべきものだと考えると、人間関係はいつまでも大切に輝きます。他人が大切にしているものを借りたとすれば、借りた時点よりも大きくして、そして価値を持たせて返すのが全ての基本です。

【会合】
 昼には市内で活躍中の元気な皆さんの会合に呼んでもらいました。毎月会合を持っていますが、本日が今年最後の集まりとなります。この機会に呼んでもらえたことを感謝しています。

【懇談】
 来年の活動について協議しました。チームを形成して支援の輪を拡げようと考えてくれています。チームとは一人だけが利益を得るものではなくて、違ったタイプの構成員全体が底上げすることで成長します。仕事も年代も目的も違うチームがお互いのために集うことで何かが生まれそうな気がします。

【中心地の光景】
 クリスマスイブの和歌山市の中心地は賑わいました。紀州レンジャー公式ショップでは塗り絵コンテストが開催されています。店頭で子ども達が塗り絵を書いていました。そして親子で紀州レンジャーショーに集まってくれていました。商売だけではない賑わいを取り戻した中心地の光景でした。

(ハンドベルによるコンサート)
 また子ども達を中心としたハンドベルによるコンサートが開催されました。この日のために今年10月から練習を開始し、本番の今日まで続けてきました。約30分の見事なコンサートで、クリスマスに関係する曲をハンドベルで演奏して観客を魅了しました。
 ある喫茶店では、人通りが増えたことで店主が活気に満ちていました。「商店街主催の抽選会の手伝いもしなければならないので大変ですわ」言いながらも充実している様子が伺えました。
 また別のお店の店内はクリスマスムードでした。アビイロードのCD演奏で華やかで懐かしい雰囲気に店内は包まれました。
 夜は、クリスマスイブの今日も畑仕事の後、市場に出荷準備を終えた人もいましたし、本日の営業を終えた後にサンタクロースの格好をして子ども達に夢を与えるためにまちに繰り出した人もいました。様々なイブの光景に遭遇しました。
12月23日(土) 「意見交換活動」
【意見交換活動】
 朝9時かに夜7時まで皆さんとの意見交換を行いました。本日は約50軒の皆さんを訪ねさせていただきました。年末の祝日という大変お忙しい時間でしたが、皆さん気持ち良く応対してくれました。
和歌山県のために活動を発展させてくれることは嬉しいことです。スピードが溢れていますね。県政発展のために期待しています。
休日ですが新しい知事の各部局ヒアリングが行われています。新しい体制に変わっています。早く参加して欲しいと願っています。
挑戦は大賛成です。挑戦を早く決めて報告してくれたのは有難いことです。スピードを感じさせる活動を継続して下さい。
県庁は大変ですね。立て直すのは新しい知事でも大変だと思います。新しい体制には新しい力が必要ですから、現状の刷新を目指して行きましょう。
挑戦には賛同しています。和歌山県には新しい力が必要ですから大賛成です。私からも皆さんにあなたの思いを伝えます。
地域の発展のためには地域と行政、そして市議会、県議会の協力関係が不可欠です。今後の活動で連携して行きたいと思います。
 他にも沢山の意見と励ましをいただきました。本当にありがとうございました。

【民生委員】
 和歌山市で民生委員として活動している皆さんご苦労様です。いじめ問題や虐待問題などで民生委員の仕事は増加しています。地域の駆け込み寺としての役割を担ってくれていることに感謝する次第です。今日お会いした民生委員の方は、地域の皆さんへの相談日を月1回のから月2回に回数を増やして対応しています。本日の午後からも若い人が自宅を訪ねてくる予定です。話を伺うと難しい問題に対処してくれていることを実感しました。
 虐待を受けた経験のある人やいじめにあった生徒達は、学校や先生、友人や両親からは叱られることばかりです。ですから精神的にも逃げ場がないのです。そこで民生委員を頼ってくるのですから、ここでも叱られては相談に行くところがなくなります。この民生委員は、相談に来た人には優しく応対し話を聞いています。ある人がこの民生委員に「もっと怒らないと言うこと聞きませんよ」と言ったところ、「叱られてばかりの子ども達ですから、ここで叱っては駄目なのです。聞いてあげる大人が必要なのですよ」と答えました。
 人を追い詰めては駄目で、誰でも心を解放する機会が必要なのです。

【ノロウイルスについて】
 ノロウイルスが猛威を放っているため、ノロウイルスについての問い合わせが多くあります。この件に関しては和歌山市感染情報センターの資料(平成17年1月11日。和歌山市保健所保健対策課作成)から以下掲載します。


・ノロウイルスとは。
 ノロウイルス(Noro Virues)は直径が25nm〜35nm(1nmは1mmの100万分の1)という電子顕微鏡でしか見えない小さい球形のウイルスです。「小型球形ウイルス」 「ノーウォーク(様)ウイルス」と呼ばれることもあります。
 ノロウイルスは以前から存在していたと考えられますが、ウイルスの性質が明らかになったのは近年であり、平成9年より新たに食中毒の原因物質に加えられるようになりました。

・どうやって感染するのですか。
 このウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。また家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ直接感染するケースもあるといわれています。
 汚染されていた貝類を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合、特にカキなどの2枚貝が感染源になることが多い。
 食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合。
 患者のふん便や吐ぶつから二次感染した場合

・食中毒の発生しやすい時期は。
 我が国における月別の発生状況をみると、一年を通して発生はみられますが11月くらいから発生件数は増加しはじめ、1〜2月が発生のピークになる傾向があります。

・感染した時の症状は。
 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24〜48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これら症状が1〜2日続いた後治癒し、後遺症もありません。
 また感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。しかし、ひどい下痢が続いた場合脱水症状になることもあり、入院・点滴などの処置が必要になります。
 免疫力の弱い幼児や高齢者などでは症状が重くなることがあり、注意が必要です。

・治療法は。
 現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、通常脱水症状がひどい場合には輸液を行うなどの対症療法が行われます。

・予防のための手洗いについて。
 食品取扱者は常に爪を短く切って、指輪等をはずし、石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。すすぎは温水による流水で十分に行います。石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。

・調理台や調理器具はどのように殺菌すれば良いのですか。
 ノロウイルスの失活化には、エタノールや逆性石鹸はあまり効果がありません。ノロウイルスを完全に失活化する方法には、次亜塩素酸ナトリウムによるか、加熱しかありません。調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。
 また、まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。

・患者のふん便などを処理する際の注意。
 患者の吐ぶつやふん便には大量のウイルスが存在し感染源となりうるので、その処理には十分注意する必要があります。 患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのマスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐ぶつをペーパータオル等で静かに拭き取ります。おむつ等はできる限り揺らさないように取り扱います。

 ふん便や吐ぶつが付着した床等は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で浸すように拭き取ります。拭き取りに使用したペーパータオル等は、次亜塩素酸ナトリウムを希釈したもの(塩素濃度約1000ppm)に5〜10分間つけた後、処分します。
 また、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、吐ぶつやふん便は乾燥させないことが感染防止に重要です。
 11月頃から1月の間に、乳幼児の間でノロウイルスによる急性胃腸炎が流行します。この時期の乳幼児の下痢便および吐ぶつには、ノロウイルスが大量に含まれていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分注意しましょう。
 また、このウイルスは下痢等の症状がなくなっても、通常では2週間程度ウイルスの排泄が続くことがあるので、症状が改善した後も、しばらくの間は便の処理には十分注意しましょう。

・食品取扱者の衛生管理での注意点は。
 ノロウイルスによる食中毒では、患者のふん便や吐ぶつがヒトを介して食品を汚染したために発生したという事例も少なくありません。ノロウイルスは少ないウイルス量で感染するので、ごくわずかなふん便や吐ぶつが付着した食品でも多くのヒトを発症させるとされています。下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をさせないようにすべきです。

 また、このウイルスは下痢等の症状がなくなっても、通常では2週間程度ウイルスの排泄が続くことがあるので、症状が改善した後も、しばらくの間は食品を直接取り扱う作業をさせないようにすべきです。
 さらに、このウイルスは感染していても症状を示さない不顕性感染も認められていることから、食品取扱者は、その生活環境においてノロウイルスに感染しないような自覚を持つことが重要です。たとえば、家庭の中に小児や介護を要する高齢者がおり、下痢・嘔吐等の症状を呈している場合は、その汚物処理を含め、トイレ・風呂等を衛生的に保つ工夫が求められます。

 また、常日頃から手洗いを徹底するとともに食品に直接触れる際には「使い捨ての手袋」を着用するなどの注意が必要です。
 調理施設等の責任者(営業者、食品衛生責任者等)は、外部からの汚染を防ぐために客用とは別に従事者専用のトイレを設置したり、調理従事者間の相互汚染を防止するためにまかない食の衛生的な調理、ドアのノブ等の手指の触れる場所等の洗浄・消毒等の対策を取ることが適当です。
12月22日(金) 「道路行政」
【道路行政】
 朝から都市計画道路の問題について打ち合わせを実施。地価が上昇している時代は都市計画道路予定地の用地取得は、公共用道路としての価格帯の問題から難しいものがありました。つまり粘り得と言われるもので、後に土地を手放す方が価格は有利になると噂されて(事実ではなく噂です)いました。
 ところが近年は土地価格が下落傾向か、または安定しているため都市計画道路予定地の土地でもバブル期のような価格では取り引きされることはありません。まして土地価格の長期見通しは不透明で、さらに下落傾向が続くようなら粘ったら土地価格が低下する事態になります。そのた粘り得のような事態は発生しないのが和歌山市の現状です。

 市との価格交渉に時間を掛けると価格が上昇すると言った誤解は依然としてありますが、粘るが勝ち的な要素はありません。和歌山市の道路を良くする方が却って周辺部の土地価格は上昇しますから、道路行政に協力して欲しいところです。
 ただ現実には土地所有者に応じた個別事情があり、手放したくない地主もいます。幼い頃、両親が田畑で作物を耕作しそれで生計を営み大勢の子どもを育てた土地は思い出が詰まったもので、当人にとって一般的な市場価格では図れない価値を持っています。両親の思い出や自分を育ててくれた田畑であった土地が道路になるのは避けたいと思うのも無理はありません。道路行政と思い出を天秤に掛けるのは無理がありますから接点を見つけるのは厳しい作業となります。
 計画と現実。このふたつの間で接点を見つけ出すのが行政の計画なのです。

【芸術問題】
 和歌山市では文化芸術に接する機会が少ないと言われています。ところが和歌山県内において、平成19年4月から芸術家を養成するための学校が開設となります。芸術関係の講師を学校にお招きし主要科目の履修と共に芸術を学び、自分の行く道を考えられる学校になりそうです。和歌山県での新しい動きです。

【懇談】
 公用のため市役所に到着したところ、タイミング良くお一人の方が訪ねてくれました。今年一年お世話になった方ですから、本当に嬉しく思います。忘れずに訪ねて来てくれたことに感謝します。その後、市内の経営者の訪問を受けました。多忙な時間を割いて来てくれたのです。幸い用件はスムーズに解決し次年度に向けた懇談を行いました。今年一回、来年早々にも一回、懇談の機会を持つことになりました。
 引き続いてお二人の方を訪ね懇談を実施した後、明日から年末の休みに入る店舗を訪問しました。今日が営業の最終日だったので経営者の方に会えて懇談の機会を得られたのは幸いでした。ここでは本来扱っている商品以外にも、作業所や趣味のサークルなどで製作された製品を店頭に並べています。少しでも社会で頑張っている皆さんのお役に立ちたいとの気持ちからです。作業所や趣味で作ったものを常時店頭においてくれるお店は多くありませんから、このような暖かい気持ちのある経営者と話をすることは楽しいものでした。
「大きな社会貢献ではないですよ」と話してくれましたが、地域の中にある大きな社会貢献だと思います。
 続いて樹秀会の役員が年末の計画を立てているので少しだけ参加。年末の懇談の時間を調整しました。年末の時間は慌しく埋まって行きます。

【懇談会】
 夜は懇談会に参加。市内の若手約20名が参加する会合で、明日の和歌山県を考える活力溢れる話し合いとなりました。20歳代の人達は殆ど政治参加をしていない様子で、少しの方でも参加してくれると、地方政治も変わることを理解してくれたと思います。十分理解し合えるだけに沢山の時間がありました。
12月21日(木) 「松枯れ問題」
【懇談】
 朝からお一人の方を訪問いたしました。家庭内でも時々、私の話しをしてくれていると伺いました。お伺いする機会が少ないのですが、議会活動の様子も知ってくれていて、励ましをいただきました。ありがとうございます。

【松枯れ問題】
 和歌浦地域の松枯れ問題への取り組みが開始されています。平成19年1月20日には、地元の皆さんと松枯れ問題に協力している事業者が協力して保全活動を行うことが決定しました。地方自治体からの支援もあり、景勝地の松を保全する活動が継続していくことを嬉しく思っています。

 さて松枯れ問題に関して協議している中で、松について興味深い話を伺いました。松が枯れるのは松くい虫により養分を摂取されてのものではないと言うものです。松は樹木内へ松くい虫に侵入されると、松くい虫を殺すために水分の供給を自ら断つそうです。詳しく述べると、松くい虫は通常、木の上の方に寄生します。松は地中の水分を根から取り入れ全体に供給しているのですが、木の上部に松くい虫が侵入されるとその寄生している箇所への水分供給を自らの意思で断つのです。松くい虫は水分がないと生きていられませんから死に絶えますが、松にとっても水分供給を断つことは、自らの生命を脅かすことになります。松の木の上部が枯れて色の変色があるのは、その部分への水分供給がなされていないことを示すものです。

 仲間の木への松くい虫被害を防止するために、自らの生命を犠牲にしてまで松くい虫を殺そうとしています。つまり自らの生命よりも種の存続を優先させた、まさに生命らしい生き方です。自然界では、弱ったり傷ついた場合、自分を犠牲にして種族を守ろうとすることもあると聞きます。寄生されたまま個人が生きながらえることは、同種の周囲の仲間への伝染が予想されますから、その道を選択しないで仲間の存続のために自らの命を断つのです。凄まじい自然界の法則ですし、その本能があるからこそ現在地球上に存在している生命体があるのです。
 自己の保全だけを図っていては全体に影響を与えること、自然界生命体は本能的に知っています。松の木でもそれを知っているのです。

 ところが人間界は自然界とは異なる構造を採っています。責任ある地位にいる人は汚職や犯罪に関わったとしても、自らその地位を退こうとはしない場合が多いようです。発覚して初めて責任取りますが、マスコミに取り上げられた場合、自分だけの問題ではなくなり組織全体の問題として取り上げられるケースがあります。個人の責任ではなく、腐敗した組織という形で取り上げられる場合は少なくありません。そうなると組織全体への不信感や疑念が生じ、社会的存在としての組織が行き詰まります。責任者の不祥事などによって信頼をなくした組織体が再び信頼を取り戻すことは容易ではありません。

 事件に関与した場合、自らを断って組織を守ることが自然界の法則に近いのではないかと感じます。
 組織は生き物に例えられることがあります。潔い責任の取り方や組織の存続を考えるのであれば、自然界に見習いたいところです。自然界の法則に逆った生き方や組織運営をしていると、いずれ裁かれる時が来るようです。
 松の木への接し方が変わりそうな話を伺いました。

【道路行政】
 都市計画道路一部が完成し、共用が開始されると車の流れが変わる場合があります。今までは車が通行していなかった道路に車が進入してくることから、安全面や生活環境にも影響を与えることもあります。
 特に通学路であれば、通学する生徒の安全性を考慮して欲しいところですが、そこまで意識は回っていないようです。何か問題が起きたり、事故が発生してから対応を練っても遅いのです。共用開始した箇所から幹線道路に出るまでの迂回路は事前に把握出来ますから、道路行政の責任者としての対応が必要です。地元の皆さんからの意見を聞き、事前に対応する姿勢を求めたいところです。本日はこの点について関係者と協議しました。
 簡単に解決する問題ではなく地元の皆さんとの協議や長期的視点が必要ですが、道路行政の課題として今後とも話し合います。

【市議会閉会】
 平成18年12月定例会は本日最終日でした。提出案件と採決結果については以下の通りです。                                                 
○承認案件(1件)→承認。私も賛成しました。
 承第1号 市長専決処分事項の承認を求めるについて

○議案関係(33件)→可決。私も賛成しました。
 議案第1号 平成18年度和歌山市一般会計補正予算(第5号)
 議案第2号 平成18年度和歌山市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)
 議案第3号 平成18年度和歌山市食肉処理場事業特別会計補正予算(第2号)
 議案第4号 平成18年度和歌山市卸売市場事業特別会計補正予算(第1号)
 議案第5号 平成18年度和歌山市駐車場管理事業特別会計補正予算(第2号)
 議案第6号 平成18年度和歌山市下水道事業特別会計補正予算(第2号)
 議案第7号 平成18年度和歌山市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
 議案第8号 平成18年度和歌山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
 議案第9号 平成18年度和歌山市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
議案第10号 平成18年度和歌山市水道事業会計補正予算(第3号)
議案第11号 平成18年度和歌山市工業用水道事業会計補正予算(第2号)
議案第12号 和歌山市事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について
議案第13号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する
条例の制定について
議案第14号 市長等の給料の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第15号 和歌山市職員給与条例の一部を改正する条例の制定について
議案第16号 和歌山市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第17号 和歌山市職員の勤務時間,休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議案第18号 和歌山市税条例の一部を改正する条例の制定について
議案第19号 和歌山市難病患者等居宅生活支援条例の一部を改正する条例の制定について
議案第20号 和歌山市営駐車場条例の一部を改正する条例の制定について
議案第21号 和歌山市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例の制定について
議案第22号 和歌山市宅地造成等に関する条例及び和歌山市手数料条例の一部を改正する
条例の制定について
議案第23号 和歌山市消防団員等公務災害補償条例及び和歌山市消防賞じゆつ金及び
殉職者特別賞じゆつ金条例の一部を改正する条例の制定について
議案第24号 市道路線認定について
議案第25号 市道路線変更について
議案第26号 未払代金請求調停事件の和解について
議案第27号 指定管理者の指定について
議案第28号 和歌山県後期高齢者医療広域連合の設立について
議案第29号 和歌山地方税回収機構規約の変更について
議案第30号 工事請負契約の締結について
議案第31号 工事請負契約の締結について
議案第32号 工事請負契約の締結について
議案第33号 工事請負契約の締結について

○公営企業決算関係(2件)→承認。私も賛成しました。
 認第1号 平成17年度和歌山市水道事業決算の認定について
 認第2号 平成17年度和歌山市工業用水道事業決算の認定について

○決算関係(16件)→承認。私も賛成しました。
 認第3号 平成17年度和歌山市一般会計歳入歳出決算
 認第4号 平成17年度和歌山市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算
 認第5号 平成17年度和歌山市食肉処理場事業特別会計歳入歳出決算
 認第6号 平成17年度和歌山市卸売市場事業特別会計歳入歳出決算
 認第7号 平成17年度和歌山市土地造成事業特別会計歳入歳出決算
 認第8号 平成17年度和歌山市土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算
 認第9号 平成17年度和歌山市住宅改修資金貸付事業特別会計歳入歳出決算
 認第10号 平成17年度和歌山市住宅新築資金貸付事業特別会計歳入歳出決算
 認第11号 平成17年度和歌山市宅地取得資金貸付事業特別会計歳入歳出決算
 認第12号 平成17年度和歌山市駐車場管理事業特別会計歳入歳出決算
 認第13号 平成17年度和歌山市老人保健特別会計歳入歳出決算
 認第14号 平成17年度和歌山市下水道事業特別会計歳入歳出決算
 認第15号 平成17年度和歌山市漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算
 認第16号 平成17年度和歌山市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算
 認第17号 平成17年度和歌山市母子寡婦福祉資金貸付事業特別会計歳入歳出決算
 認第18号 平成17年度和歌山市介護保険事業特別会計歳入歳出決算

☆追加人事案件(1件)→承認。私も賛成しました。
 議案第35号 教育委員会委員の任命について ⇒ 宮崎恭子氏

☆発議関係(2件)→承認。私も賛成しました。
 発議第3号 地方の課題解消に不可欠な道路特定財源制度の堅持を求める意見書案
 発議第4号 肝炎問題の早期全面解決とウイルス性肝炎患者の早期救済を求める意見書案
  
12月20日(水) 「指定管理者制度」
【道路問題】
 道路行政に関して打ち合わせを実施。懇談の中でも和歌山市は道路が悪いことも企業進出が図れない要因ではないかとの意見がありました。高速道や幹線道路とのアクセス面の問題、生活道路が傷んでいる問題がありますが、特に後者の問題においては、和歌山市が高齢化していることから安全面からの不安も増加しています。
 また通学路の中には危険道路や穴だらけの道路があり学校に指摘していますが、回答が返ってこないのでどのような検討が行われているのか不明です。市民の皆さんの安全や生徒児童の通学路の安全確保をどのように考えているのか質したいところです。

【懇談】
 明日の議会最終日に備えての打ち合わせの前に、数件の皆さんを訪問いたしました。あるお店では「県政に対して全く信頼していないので新しい人に期待している。もう入れ替えないといけない時期ですね。しかし新しい人もやがて年数を重ねると古い体質に染まってしまうので、そうはならないように注意が必要です。今までも最初だけ良くて、後は駄目になって行った人が沢山います。客商売をしていると人物が良く分かりますから」と話してくれました。

 ある医院では「新知事が誕生してこれからですね。新しい知事を支えてくれる新しい人の登場が必要でだと思っています。仁坂知事の世代が今の和歌山県を引っ張ってくれるでしょうが、その後を託すことが出来る人も出てきて欲しいところです」との意見。
 ある女性は「今まで木村前知事を支持していた人が手のひらを返したように悪口を並べている。現職の議員の人が木村さんを批判していたけれど、少し前までは信頼出来る県政を一緒に作っていると、肩を並べて話していたのに不信感を感じています。政治家には二枚舌の人がいますね。今頃批判をするのであれば、木村知事が現職の時に進言すれば良いのにと私達の周囲では話しています。口先だけや態度が変わる人は信頼していません。古い人はもう要らないですね」と思いを話してくれました。

【クラブ総会】
 明日の本会議採決を控えて議案の精査を行い、提案されている全議案の確認と賛否について調整しました。いよいよ明日で本会議が終了します。

【次への期待】
 今年も終わりに近づき、まちに慌しさが漂い始めました。午後、訪問した経営者の方と今年を振り返りました。和歌山県においては今年後半からは特に早く過ぎ去ったように感じます。夏の和歌山市長選、公職選挙法違反の問題、県知事の辞職と逮捕、そして知事選挙と私達を取り巻く環境は大きく変化しました。
 ただ過去は既に過去に過ぎませんから、新しい体制で次の時代に向かってスタートが切られています。まちの経営者達は、次の時代に期待を感じてくれていることを有難く思った次第です。
 さて話し合いの中で聞いた来年に一番期待していることは、中心市街地の再生についてでした。旧丸正ビルの再生、大型マンション建設計画への期待、そして和歌山大学観光学部を中心市街地に開設することでまちが賑わうことに期待を寄せています。若い人達がまちに繰り出している姿の実現を最も期待しています。

【指定管理者制度】
 全国に事業展開している企業経営者と懇談しました。今日の話題は指定管理者制度についてです。
 和歌山市の公的施設に指定管理者制度を導入し、民間企業が管理と運営を任される事例が出始めました。管理費用と効率化、そして民間企業のノウハウを導入出来る指定管理者制度によるコンペ実施は、早期に導入すべきものだと認識していますが、民間と公的施設の考え方にズレがあり過渡期特有の問題が発生しています。

 行政機関が管理している施設の仕様は、現在の市場に会わないような古い取り決めもあり、民間企業の考え方から大きく遅れている場合があります。そのため行政機関の仕様書に基づいた提案をするためには、かなり時代を遡った企画書になることもあるようです。利用者サービスを考えると問題ですが、今風に仕上げると予算面で競争力を失い、仕様書にない行政サービスを付け加えると仕様外で企画力でも後塵を拝することになります。そのため民間企業が提供しているサービスよりも数段落とした仕様で提案書を提出する場合も発生します。

 それが行政機関の期待だとすれば利用する市民の立場で考えると問題です。良いサービスを適正な価格で利用可能な状態にすべきだからです。民間企業がこのサービスを組み込もうと考えても、それを入れることで予算が増加し、(仕様よりもサービスレベルが上の)期待外のサービスを取り入れることでプレゼンテーションでは不利に働きます。
 現状維持でのコンペをしている限り正当な競争にはなりませんし、民間活力の導入とはなりません。指定管理者制度の活用に関しては、まだまだ回数を踏むことが必要だと感じました。

【意見交換活動】
 夕方からは皆さんとの意見交換活動を実施しました。訪問を歓迎してくれる方が多く、寒さの中でも暖かさを感じました。京都大学を卒業した方からは、和歌山県の恥ずかしい状態を早く立て直して欲しいと依頼を受けました。レベルの高い地方自治にしないと今まで以上に遅れることになるよと警告をいただきました。談合や選挙違反など、和歌山では自分達の利益を守ることを第一に考えて行動しているばかりで保守的、発展性がないと切り捨てています。新進の気風が必要なことを感じました。

【ライオンズクラブ例会】
 今年最後のライオンズクラブ例会に出席、参加者約50名の参加でクリスマスと新年の到来をお祝いしました。初めての試みであるオークションで盛り上がり会員相互の親睦が図れました。
12月19日(火) 「意見交換活動」
【意見交換活動】
 和歌山市で生活している皆さんと意見交換することはこれからの活動に非常に役立ちます。皆さんから話を伺うことで、このまちの課題や解決すべき視点が浮き彫りになる場合があるからです。

最初にお会いした方からは、新しい人に期待していることを伺いました。地方議員候補には、新しい顔ぶれが出揃って欲しいと希望をいただきました。もう古い体質に決別すべき時代に突入していることに気付いている和歌山県人が増えているとの指摘がありました。地方議員になると多すぎて誰が何をしているか分からないけれども、個人的な判断基準と前置きがありましたが、重視するのは人柄で、清潔さ、清新さ、暖かさなどの要因が欲しいと話してくれました。多くの人にとっても、選択の基準は同じではないかとの感想です。誰が見ても信頼出来るような人の登場を待っていると話してくれました。

次にお会いした方は、地方の政治家は知人や友人にお勧めできる人であって欲しいと意見を頂戴しました。知り合いに議員の人柄について話が出来る位の人でないと信頼出来ないとのことでした。

小学校時代に良く遊んだ友人の実家を訪ねました。現在本人は日本を代表するような大手企業の東京本社勤務で、東南アジア市場の開拓のため海外にも出掛けていると聞きました。もう組織や社会を支えているのは私達の年代であることを知ることが出来ます。幼馴染が世に出てくれると頼もしく、自分の子どものように感じること。そして和歌山を支える若い人達が同じように成長して、この地域を元気にして欲しいと依頼を受けました。

福祉施設への慰問についてと催しについての懇談を実施しました。次回の打ち合わせは平成19年1月になることから、もう今年も残り少ないことを実感しました。活動が充実していたのが要因でしょうか、1年が本当に速く過ぎて行きます。

長年お付き合いをしている写真家の先生と懇談。良い作品を仕上げるには、写真家の腕と被写体の目的と気持ちが一体化することが必要だと伺いました。気持ちや思いは被写体の表情から伝わるものです。物言わぬ、そして動かない写真には作者と被写体が発するメッセージがこめられているのです。

松の木被害について打ち合わせ。和歌浦周辺の松の木枯れ対策として、平成14年度に予算化され防衛策を講じています。薬品の効き目は約4年だそうで、そのため平成17年度には効果がなくなりますから、平成18年度に再び松枯れ対策用の薬品を予算化して対応策を講じておく必要性があります。ところがこの問題は事前に分かっているのに、平成18年度は予算化されていないのです。行政機関にとって松枯れは仕方ない、または関与したくないとも思えるような行為です。片男波地域では地域が主体となって松枯れ防止の取組みが開始されています。平成19年1月20日には製薬会社が和歌浦に来てくれて、地元の皆さんと一緒に松枯れ防止対策を行うことになっています。
 地元行政機関も参画して欲しいところです。

夜には約40軒の皆さんを訪問して来ました。最近の中では寒さは緩やかでしたが、それでも夜遅くなると体が冷えてきます。暗くなる時間帯にも関わらず、殆どの方が在宅してくれていて応対してくれたことに感謝しています。思わずこぼれる笑顔に、こちらの気持ちも暖かくなりました。

【懇談会】
 訪問終了後の夜、地域で活躍中の女性の皆さんとの懇談会に出席して来ました。和歌山県のことについて、食品衛生などについて意見を交わしました。若い人達が皆んな和歌山県から外へ出て行ってしまうことが課題です。特に母親の気持ちからすると、本当は子どもには地元でいて欲しいところですが、働く場所がないので寂しい思いをしているようです。親や子どもと一緒に暮らせることが幸せなことですが、和歌山県ではそんな幸せを感じることも難しいようです。
 次回、このメンバーによる和歌山県を考える会合は平成19年1月の予定です。
12月18日(月) 「環境保全対策特別委員会」
【懇談】
 議会前にある経営者の方と懇談、営業と現場管理を行っている若い社長です。声を掛けていただき、お互いの仕事前に懇談の機会を得ました。
 市議会議員としての3年間の活動と今後の抱負に関した後に懇談を行いました。その間、社長の母親も途中から参加してくれました。本日の訪問を聞いて、どうしても会いたいと思って参加してくれたのです。4年前に会ったことを覚えてくれていて顔を出してくれました。当時のことを覚えてくれていて、和歌山県を元気にするために活動していることに励ましの意見をいただきました。

 来年の関門をクリアして和歌山県のために活躍して欲しいし、お手伝いをしたいと話してくれました。期待に応えられるように活動します。
 その後、平成18年12月25日の慰問活動について打ち合わせのため、ご一緒させてもらう方を訪問して来ました。

【環境保全対策特別委員会】
 本日は環境保全対策特別委員会の審議がありました。住友金属周辺環境の測定結果を市と住友金属両方のデータを公表してもらいました。全ての数値が基準値内であり、特段、問題の指摘はありませんでした。

【懇談】
 本日二学期の終了式を終えた幼稚園を訪問して来ました。元気に下校する園児と保護者の楽しそうな笑顔に触れ、暖かいものを感じました。少し保護者の方と登下校時の安全や健康対策に関して懇談を行いました。
 続いてお世話になっている店舗をお邪魔して来ました。骨折して歩くのが苦しそうでしたが、年末の店舗を盛り上げています。

【観光医療懇談】
 市内の経営者の方と現在活動中の「観光医療立県和歌山」について意見交換を行いました。新聞報道などから関心を示してくれたもので、実施内容の説明を聞きたいことと、活動の支援を行いたいので、オーナーの持っている既存の施設を活用出来ないか検討依頼がありました。
 和歌山市内の拠点はどうしても欲しいところで、今後の活動の進捗と実施内容に応じて連携を図りたいところです。

【懇談】
 三人の方と懇談の機会を持ちました。現在の行政機関に欠けていると思っている疑問を話してくれました。それは企業誘致、働き場所の確保、道路行政、インフラ整備などが主なものです。大規模な企業を誘致することで働く場所が確保出来るので、この問題は同一視すべきかも知れませんが、企業誘致に関する他府県との取り組みの比較や、停滞しているのは道路の脆弱さに起因していることの指摘がありました。
 また他府県と同様の財政赤字なのにインフラ整備が遅れていることは不思議だとの指摘もありました。過去、行政機関は一体何を行ってきたのか、不思議は増すばかりだと今までの体質への不信感は根深いようです。

 そのため新しい議員への期待も話してくれました。次回の統一地方選の新人候補は以外と少なく、体質改善のために新人に期待を寄せていると感想を述べてくれました。新しい知事の誕生に合わせた体質改善への期待は高いものがあります。
 引き続いてこの方の地元にある店舗を訪問。連日顔を合わせている経営者とも話す機会がありました。年末ですが飲食店は厳しい状況で、県内の景気回復への期待を感じました。

【懇談会参加】
 夕方からは友愛会議への出席と3つの懇談会に参加してきました。いずれもはずせない会合だったので、時間調整をしながら全てに出席させていただきました。
12月17日(日) 「意見交換活動」
 朝から夕方までは約50軒の皆さんの所を訪問されていただき、県政に関する意見交換活動を行って来ました。ところが気温の変化が激しく午前中は春のような暖かさだったのに、午後からは一転して厳しい寒さとなりました。
 厳しい寒さの中でしたが、皆さんを訪問したことによる成果がありました。直接お話しすることで分かり合えることもあるからです。


急死した先代の後をついで社長に就任した若い社長は、厳しい経済状況の中ですが上手く会社を運営しています。先代が築いて来た信頼をベースに、若い世代にまで会社の仕事を浸透させようと努力しています。
 今日は次男家族とも会う機会があり、その2人の子どもは柔道と相撲で和歌山市の大会で上位の成績を収めたと伺いました。仕事、家庭、余暇、全てを充実させている様子です。

来春の県議会の話題がありました。次回は激戦になることを噂で聞いている様子で、現状をどれだけ変えられるのかに注目しています。本日新しい和歌山県知事が誕生しますが、新しい知事に新しい議会を期待しているようです。話している中で気付いたのですが、県議会には新人の参戦が少ないようです。
 ある方は「復活組や元市長などが戻ってくると聞いていますが新鮮さがないですね。本当の新人は少ないのではないですか。新しい知事という容器には新しい中身が必要な気がします」と話してくれました。

ノロウイルスの猛威は凄まじいものがあります。連日、ノロウイルスによる事象が報道されているように、和歌山市保健所からも注意喚起文が出されています。飲食店経営者にとって看過出来ない問題で、改めて意識を高く持つようになっています。和歌山県内の中小飲食店にとって食中毒は死活問題です。発生させないように細心の注意と従業員研修を行っていますが、確実に止められる保証はなく対応に苦慮しているのが実情です。
 先日の一般質問では「飲食関係者の立場で発言してくれたことに勇気付けられました。飲食関係のことを議員に取り上げてもらうように依頼しても、民間からの意見を基にして一般質問で取り上げてくれる場合は少ないのですが、今回は市の見解を質してくれたので今後の取り組みの指標になる」とのお話をいただきました。

健康と安全について意見を多くいただきました。地味なテーマですが大切なテーマです。普段の活動と健康についての問題提議もされましたが正解はありません。健康、そして安全であって初めて仕事が出来るのです。健康状態や安全対策に不安要素があれば仕事どころではなくなりますし、健康と安全対策の費用をケチると、何か問題か発生した場合の対応に何倍ものお金がかかることになります。予防の大切さを訴えてくれる方もいました。

【懇談会】
 あるNPO法人関係者が集まって、今年の活動報告と来年の活動方針とその進め方について懇談し意思統一を図りました。関係する全ての人の取り組みがあったことから、来春の事業認可と秋からの本格的に取り組みについて話し合いました。行動力のある会員が集まったのです今後の展開が楽しみです。
12月16日(土) 「ありがとう」
【ありがとう】
 午前中、お一人の方と懇談。この方の小学校時代からの友人が先月、癌のためお亡くなりになりました。50歳代の若さでした。もう40年近くも交流していただけに寂しさもひとしおだそうです。癌が発見された時には既に全身に転移していたので治癒の見込みはなかったのですが、それでも最後まで治ることを信じて治療を続けてきました。癌治療は体力と気力を奪い、その結果、生きる力さえ奪ってしまいます。

 この方と友人はメールでの交信が中心でしたが、毎週のようにメールを交換していたようです。気力を振り絞ってのメールは、普通の会話が普通でない状態であることを示す内容でした。「がんばる」「早く治したい」などの言葉は、健康である私達が使用しても重みはありませんが、命を掛けて治療している方が使用すると言葉の重みを感じます。簡単な言葉に隠された心の叫びが分かります。

 そしてこの方が亡くなる1週間前、娘さんが結婚式を挙げたのです。癌治療が進んでいると言われている入院先の岡山県の病院から和歌山市に戻り、結婚式と披露宴に参列したのです。電車で数時間移動するだけでも体力的には大変なことです。お医者さんからは、ストップがかかったようですが、娘の晴れ舞台を一目みたいと命を掛けた移動と出席でした。抗癌治療のため頭髪は抜けていたので鬘を付けての出席でした。娘さんの気持ちは分かりませんが、母親を安心させたいとの気持ちがあったことから早い目に式を挙げたような気がします。

 結婚式と披露宴を最後まで出席した後に、涙を流して喜んでいたそうです。式から1週間後、気力が尽きたのか安心したのか、癌でこの世を去りました。この方から友人への最後のメールは亡くなる直前「ありがとう」の一言でした。
 「ありがとう」の言葉はありふれていますが、様々な場面で使用する美しい言葉です。感謝の気持ちを表す場で、挨拶代わりに、そして別れる時にも使用します。同じ「ありがとう」でも込められた意味は全て違っています。そしてこの世から去る時に小学校時代からの友人に宛てた「ありがとう」の意味は何なのでしょうか。

 若くしてこの世を去る無念さ。40年の別れ。頑張りとおした気持ち。様々な思いがあることだと思います。でもこの世を去る時は後悔することなく、生きたことへの感謝の気持ちを持って後を引き継いでくれる方々に「ありがとう」と伝えたいものです。
 言葉のバトンを受け取った人は、その思いを抱えて最後の瞬間まで一緒に生きてくれるはずです。
 特に同級生が亡くなると本当にショックを受けると聞きました。同じように学校生活を送った友人がこの世からいなくなることは想像出来ませんが、同じ年の友人達がいなくなることの寂しさは何とも言えないようです。死は自分にも関係のあることだと現実視することになるからです。生者のまちを生きている限り死は切り離された存在ですが、実は死は生と隣り合わせですから、今日の日を生きなくてはなりません。
 通夜式と告別式の執り行われた二日間、和歌山市には冷たい雨が降りました。天に無念さが伝わったのかも知れません。

【福祉施設クリスマス会】
 午後、福祉施設のクリスマス会への参加を呼びかけてもらっていたので出席させてもらいました。この会は第三者に来てもらうのではなくて、施設長、従業員、ヘルパーさん、入居者の皆さんが、この日のために出し物を練習して舞台で披露する手作り感のあるクリスマス会となっていました。
 自主創作の演劇「白雪姫」もあり入居者の皆さんに笑顔が溢れていました。

【クリスマスライブ】
 和歌山市内の音楽交流施設のアマレットで、Fプロジェクトによるクリスマスライブが開催されました。会場は満員、クリスマスムードが高まりました。ここでは自由に歌のセッションが行われていますが、本日は和歌山市の音楽活動の振興を支援している皆さんと一緒に楽しむことが出来ました。
 華やかな季節が間近に迫ってきました。

【懇談】
 樹秀会会長と懇談。今年の総括と来年の打ち合わせを行ってきました。今年は立ち上げから交流機会を作り上げましたから、来年は会員相互の懇親を更に深めることを目的に活動計画を立てています。

【絵画の世界】
 その後、美術関係者と懇談する機会を得ました。世界で活躍中のマーク画伯が和歌山市にやって来たので面会してきました。日本の神話を画材として取り上げ制作活動をしている途中ですが、その成果を拝見することが出来ました。日本人も知らない世界をフランス人である師が表現しているのは不思議な感じがしました。
 マーク師は日本の良さを伝える役割も担ってくれています。

【南龍会懇談】
 南龍会の懇談会が開催されました。江戸時代の紀州徳川家始祖、徳川頼宣公が南龍公と呼ばれていたことから、大志を持った活動家で構成する会の名前を南龍会として、現在まで活動を継続しています。会員資格は厳しいのですが、年々若手が増加していて、会員が顔を揃えると志を持った話と行動で盛り上がります。南龍公のような志を持って和歌山県を良くしたいとの思いが結集しました。
12月15日(金) 「中心市街地活性化の懇談」
【教育民生委員会】
 本日の教育民生委員会は採決です。委員会に付託された全ての議案は委員会で可決されました。後は最終日の本会議での採決を待つことになります。

【懇談】
 今年、ボランティアでお世話になった方を訪問。数年前に金沢市から和歌山県にやって来て和歌山で暮らしています。以前、和歌山は金沢市よりも寒いと聞きましたが、その理由は寒さの厳しい金沢市では暖房設備が整っているので家庭内は暖かくしているのですが、南国和歌山市ではそれ程の暖房設備を整えていないためです。
 ただすっかり和歌山の暮らしにも慣れて来年で2年目を迎えます。来年も連携出来るような活動があれば行うことを約束して懇談を終えました。

【中心市街地活性化の懇談】
 中心市街地再生計画に関して関係者と打ち合わせを行いました。
 旧丸正を中心とした本町界隈の再生計画が進んでいます。来春には旧東映ビルで芝居小屋もオープンしますし、旧丸正は商業施設として再生される方向で進んでいます。また中心地の大型マンションも建設が進んでいるなど、複合的な動きがあります。単発では集客が難しいため、民間事業者による複数の計画が同時進行する現状は心強いものがあります。

 また和歌山大学観光学部が和歌山市立伏虎中学校へ同居することに関しても、国や和歌山大学が責任をもって計画案を示すことで検討する用意があることも市長と教育委員会から今議会で示されました。状況変化に伴う市の姿勢の変化は一歩前進です。
 何よりも民間事業者の中心地を再生させるための取り組みは、停滞することなく進んでいますから、行政機関から後押しを望むところです。既に旧丸正ビル再生に伴う公的資金の補助6億円は国から内示を受けていることから、来春、新しい丸正ビルが竣工した後にも支払われることが確実ですから、事業計画を支援して行きたいところです。
 また大型マンションも住居部分と商業施設が入居する計画で、賑わいを創出してくれる要素に満ちています。

【懇談】
 今後の活動を支援してくれることを決定してくれた団体を訪問し懇談してきました。日頃からおつき合いをしている中で、今後の協力を約束してくれたもので、非常に心強いものを感じています。年末にも一度お会いし、来春の会合にも参加させてもらうことになりました。活動の方向性を一にしている皆さんですから、今後の連携した活動が今から楽しみです。
 引き続いて別の団体を訪問。この団体も今後の活動を支援していただくことに決定してくれました。連携の仕方は今後詰めていくことにしていますが、お互いの協力体制を確立していきます。既に仕事場の机に写真を貼ってくれている方もいて、心強いものを感じました。今後の活動を楽しみにしています。

【挨拶】
 夕方からは約20名の皆さんに、来年に向けた取り組みと抱負をお話させていただきました。お忙しい中、お集まりいただき感謝しています。皆さんからの意見を頂戴して、その課題に対処いることを議会活動の基本と考えていますから、こちらの考え方をお話して意見を伺うことが大切だと認識しています。

【意見交換活動】
 夕方から夜に掛けて約50軒の皆さんのお宅を訪問させていただきました。短い時間でしたが皆さんと直接お会いし会話が出来たことは有意義でした。訪問して最も感じることは、それぞれに生活があり誰もが懸命に生きていることです。全ての基本は自立した生活ですが、家庭や組織、そして地域で不足している部分の手助けをしてくれるのが地方自治体の役割だと再認識出来ます。現役世代の働いている人達は、自分で努力をしないで最初から地方自治体に頼ろうとする人は基本的にいませんから、公共部分や自分達の活動外の部分の支援をお願いしたいところです。
 それらの思いを代弁するのが地方議員の大きな役割です。

【懇談】
 本日の最終は閉店間際のお店においてでした。年末を迎えお客さんを迎える店頭では輻輳していて、お客さんの応対が出来る人なら、何人でも人手が欲しいと聞きました。お客さんの応対は簡単なようで難しいのです。単に商品知識を持ち合わせているだけでは満足してもらえません。接客態度、内面から溢れる気持ち、お客さんに応じた会話、清潔な人柄など、高感度の高い複合的な要素が絡んで満足してもらえる接客となります。製造部門や企画部門ではないお客さんとの接点にいる人の役割は重大です。
 どれだけ良い企画であっても、どれだけ素晴らしい商品であっても、お客さんに伝えられなかったり、好印象を持ってもらわないと、最終的に購入する決断はしてくれません。お客さんに短時間で好印象を与え、満足を提供することで商品を購入してくれます。接客のプロは以外と捜せないものです。
12月14日(木) 「教育民生委員会」
【教育民生委員会】
 本日の教育民生委員会の審議は教育委員会です。議案の中で「学校給食第一共同調理場調理等業務委託」に関して質疑を行いました。
 この議案は、平成19年度から平成21年度までの三年間、総額9,320万円以内で民間事業者に業務委託を行おうとするものです。場長と栄養士は市直営となるため、委託内容は、調理、洗浄、配送の業務となります。

Q. 年間3,100万円の委託費用の算定根拠についてお示し下さい。
A. 人件費と諸経費を合わせて予算策定しています。 人数は調理に従事する人が7名、配送が2名、補助要因が2名の合計11名を予定しています。

Q. 夏休みや冬休み、春休みの期間中は業務がないと思いますが、調理場の年間稼働日数を教えて下さい。
A. 年間190日です。

Q. 単純計算すると11名で年間3,100万円の費用を算定しているため、高額なように思いますが、設定根拠の内訳を示して下さい。
A. 委託費用は、具体的には調理に関して約1,945万円、諸経費760万円。配送に関して人件費は228万円、諸経費が79万円です。

Q. 調理場の民間委託はどのような形で行うものですか。
A. 入札によるものを考えています。

Q. 入札に参加する業者はどのようにして決定するのでしょうか。
A. 市の調達課に登録されている業者の中から入札により決定することになります。

Q. 登録業者は何社ありますか。
A. 10社あります。

Q. 今まで調理場に関する業務は市直営だったことから、このような調理に関する業務を民間委託する可能性はなかった訳です。つまり登録しておいても仕事を請ける可能性はないのですが、何故10社も登録しているのでしょうか。
A. 教育委員会では分かりません。

Q. この調理場を民間委託する理由は何ですか。
A. 行政改革大綱に伴い民間委託することを決定しています。

Q. いつ公表しているのですか。
A. 平成18年2月です。

Q. 私がこの調理場を民間委託することを知ったのは、平成18年12月の議案が配布されてからです。そこで初めて知ったのですが、この民間委託に関して、事前に察知して業者登録しているのは何故だと思いますか。
A. 分かりません。

Q. 分からなかったら仕方ないですね。では入札の方法は。
A. 教育委員会として検討委員会を設立し、登録されている10社の中から規模、過去の経歴などを勘案して、調理場業務を請けても支障がないと思われるところに絞り込みます。絞り込んだ業者に対して入札の通知を行い、入札金額によって委託事業者を決定します。

Q. 一番低い金額で応札したところに決定する訳ですね。
A. その通りです。

Q. 昨今のご時世から、審査過程や情報の公開、透明度を高めて入札を行う必要があります。調理場の民間委託は和歌山市で初めてのことです。事前に登録していた10社に限定すれば不透明感も感じられますので、どうか皆さんから疑惑を持たれるような入札には絶対しないで下さい。
A. そのつもりです。

Q. また今回は行政改革の一環として民間委託を行うとお伺いしました。しかし食の安全を考えると安価なだけで民間委託は如何なものかと思います。
A. 当然、安全も考慮して決定します。

Q. では今回の民間委託は食の安全と行政改革に伴う経済性の両方を目指した取り組みと考えて宜しいですか。
A. その通りです。

Q. 今回は初めてですが今回の成果を検証して、今後第二調理場や自校方式の給食施設にも民間委託を導入する方針だと聞きました。その際、今回の10社に限定しないで、大規模調理を請け負える業者にも対象を拡げて欲しいと思います。和歌山市では行政改革に伴い調理場の民間委託を実施しますから応募して下さいと市内、県外に関わらず呼びかけて下さい。より安全で安価に仕上げてくれる事業者が応募してくれることになります。
また今回の調理場を民間委託する事例は初めてのことです。今後調理業務を民間委託する場合のモデルケースとなりますから、入札に参加できる業者決定方法、入札方法、安全性の確保など規範となるようなシステムを作って下さい。要望いたします。

【シャンソンクリスマス会】
 和歌山シャンソン協会のクリスマス会に出席いたしました。クリスマスの歌声を聞くと年末が近づいて来たことを感じます。毎月のように会合を開催しているのですが、今日は特別な雰囲気がありました。シャンソンの歌声の他、年に一度のお楽しみ会を開催しました。それぞれがユーモア溢れる個人芸を披露してくれました。クリスマスメドレーやコーラスやメイクアップ教室などで普段とは異なる雰囲気で大いに盛り上がりました。ラストは主宰の橋本先生のピアノによるダンス大会。歌やダンスは人の本能を解き放ってくれるものです。いつまでも楽しい時間は過ぎて行きました。
 終了後は、来年も一緒に盛り上げようと今から企画を練りました。年内の会合は後一回、シャンソン協会では来年の和歌山市民文化祭に向けた取り組みを開始し始めました。

【懇談】
 ある会社の専務を訪問して懇談。年末を控えて毎日いた変忙しい日々を過ごしていて、専務自らが陣頭指揮を執っています。年末の繁忙期を従業員全員で乗り切るための体制を敷いています。真面目な従業員に囲まれて忙しい中でも充実感を感じている様子が伺えました。
 ただこの経営陣にとっては年末も年始関係ありません。12月31日まで働いた後、1月1日から営業を行います。つまり年中無休なのです。従業員の方は後退勤務ですが、経営陣には休みがありません。事業者は本当に大変です。
 お客さんに喜んでもらうため商品の利益は薄くして、多くの皆さんのお役に立とうとする精神を持っています。お客さんのための商売をしていると、それ程儲けることはないようです。税金を支払えることに喜びを感じ、地域に貢献することに感謝している経営姿勢は見習いたいものです。

【懇談その2】
 雨の中、外で熱心に陣頭指揮を執っている社長。本当にご苦労様です。真面目に働いている民間事業者のためにも、県政を真面目なものにして欲しいと要望をいただきました。ここでも年末の気配を感じました。皆さんにとって今年一年の総括の時期に入っています。最後まで全力を尽くして新しい年に備えたいものです。

【懇談会】
 飲食関係者と今年を締めくくる懇談会を行いました。景気回復が遅れていることやノロウイルスによる逆風に晒されている和歌山県にとって、県飲食業界は厳しい状況が続いています。しかしあくまでも前向きに新しい年を迎えようとしています。後ろを振り返っても得ることはありませんから、結果が判らなくても前向きに取り組むことが大切です。この姿勢がある限り和歌山県の飲食業界の明日は開けています。
 来年も頑張ることを誓い合って会合は終了しました。

【懇談会その2】
 引き続いて懇談会に参加。今年最後の顔合わせとなりました。目標を掲げて仕事に取り組んでいる組織は強いものがあります。目指すべきものがあることは組織力を強化してくれますし、それだけで成果を挙げられる体制が整っていると言えます。来年も強い組織で強い活動を展開したいと改めて思いました。
12月13日(水) 「佐野安佳里ライブ」
【懇談】
 議会前にタクシーの運転手さんと懇談する機会を得ました。サービス業を営む方からの意見は、今後の活動に参考になるものでした。
 タクシーの目的は乗車地から目的地まで移動することにあります。どのタクシー会社であってもこの目的は変わりません。ですからお客さんに乗車してもらってお金をいただくに当たって、会社によって余り違いはないのです。

 運賃、到着時間などに差はありませんから、お客さんがタクシー会社を選ぶ基準はどこにあるのでしょうか。それは運転手さんの人柄やお客さんをもてなそうとする気持ちにあるのです。
 乗車している時間を車内で快適に過ごせること、お客さんの気分を察して、状況に応じて会話を楽しませてくれる、或いは静かに過ごさせてくれるなどの気配りがあることなどで、タクシー会社の印象は大きく違ってきます。つまり本来の目的地まで安全に送ってくれるという業務も大切ですが、それ以上に運転手さんがサービス精神を持ってくれていることが、タクシー会社を選択する上で大切な要素になっています。

 タクシー会社がお客さんに提供出来るものは、目的地までの移動、移動中の安心と安全など変わらないのですが、運転手さんの応対によって印象は全て変わってしまうものです。
 大切なものは現場第一線で活動している人の応対です。机上で事件は発生しないとの言葉もありますが、人と接する現場レベルの向上がサービスの基本であり、現場を強化することが本部の重要な役割です。
 事実、接客マナーが良いとの評判を聞いているある会社では、従業員研修に力を注いでいます。経営環境が厳しい中、直接的には収入を生み出さない研修費に費用をかけるのは、中小規模のところでは本当に厳しいところですが、将来の利益、そしてお客さん満足度を高めるために将来への投資を行っています。この経営姿勢の差は乗車したお客さんにも分かるのです。
 会社の印象はブランドイメージもありますが、直接お客さんに接する従業員の態度や話し方などに左右されるものです。

【議案の訂正】
 平成18年12月和歌山市定例会の議案第14号の「市長等の給料の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について」の訂正がありました。
 訂正の主旨は、平成18年7月の和歌山市長選に絡む公選法違反に伴い、市の幹部職員12人が書類送検されたことを受けて、管理監督者である大橋市長を平成19年1月の1か月間、減給50%としていた処分をより重くしようとする訂正です。具体的には、平成19年1月と2月の2か月、減給55%に訂正することになりました。訂正理由は、「市長選を巡って職員が起訴されたという事態をより重く受け止める」ためです。

【意見交換活動】
 教育民生委員会終了後、皆さんのところにお邪魔して意見交換を行いました。本日は約20軒の訪問と少数でしたが、その分じっくりと意見を伺うことが出来ました。印象的なものだけを抜き出します。

・家族と健康を大切に
 男性は仕事が大切だと思っているようですが、最も大切なものは家族と健康です。家族がしっかり家庭を守ってくれているからこそ男性は外で仕事をすることが出来るのです。もし家庭が不安定であれば、気になって仕事どころではなくなります。家庭に憂いがあれば仕事に集中できないので成果を挙げることは出来ません。女性が家庭を守ってくれていることを忘れてはいけません。そして感謝の気持ちは言葉で表す必要があります。「ありがとう」「ごちそうさま」「美味しかったよ」などの言葉は家庭を守ってくれるものです。

 夕食の支度や洗濯などを当たり前と思って言葉がないと、将来には確実に見返りが来るようです。
 そして健康です。現役時代は仕事が充実していることや若いこともあって、健康のことを気にすることはありません。しかし不摂生や無理をしすぎると確実に健康を害することになります。気が付いてからでは遅いのです。普段から健康診断を受診するなど自分で防衛する必要があります。健康の大切さは分からないものですが、体調を壊すと大切なものであることが分かります。仕事も大切ですが健康はもっと大切です。

・感謝の言葉
 他人にお世話になれば感謝の言葉を投げかけましょう。感謝の気持ちは言葉にしないと他人は分かりません。また問題が生じた場合も相手に言いにくいものですが、なるべく早い内に、問題が発生したことと解決方針を相手に相談したいものです。感謝の言葉と誤りの言葉は早く相手に伝えることを心掛けたいものです。

・清潔
 県政が混乱しています。混乱の要因は直接的には前知事の問題がありますが、間接的には保守的で入れ替わりの少ない県民性にあります。変化を好まない性質が停滞を生み出している要因のひとつです。
 体制は確立されていて、新しい力が向かっていこうとすると壁としてぶち当たりますが、それを突破するだけの力を身に付けたいものです。その力になるのはパワーではなく清潔であることです。心が清らか、背景も清潔で、卑しくない人物の登場を県民は待っています。現在の混乱に耐えながら、清潔な人物がいつ出現してくれるのか心待ちにしているようです。

【佐野安佳里ライブ】
 佐野安佳里さんが和歌山市に帰ってきました。本日は市内でライブがあり参加してきました。何度も紹介しているように佐野さんは和歌山市出身で、現在東京を中心に音楽活動を展開しています。ファーストシングル「祈り」もリリースしているように、現在もそして今後の活動が期待されているシンガーです。
 本日の夜のライブは地元への凱旋を待っていたファンが集まり、佐野さんの歌声に酔い、そして声援をおくりました。一段とスケールアップした佐野さんを見ることが出来ました。

(佐野安佳里さんのライブ)
 舞台と客席が接近していたことから一体感を持たせる工夫もしていて、クリスマスシーズンであることを感じさせてくれました。ライブとアートの共演、そして背景に浮かび上がった和歌山城。日常から離れられるライブとなりました。
 いつもの顔、久し振りの顔、ファンクラブの皆さんにお会いできる良い機会となりました。ライブを通じて人の交流も図れる、音楽は文化であることが分かります。
12月12日(火) 「中心市街地」
【懇談】
 議会前から数人の方と懇談を行いました。その中で県政に関する意見をいただきました。意見は次のようなものです。「前知事のことを信頼していただけに残念な結果となりました。和歌山県のことを前進させてくれたように思っているだけに、今後の県政が気になります。新しい知事には、時代を逆行させないこと、しがらものない改革を進めて欲しいことを期待しています」
 信頼失墜への不安と新しい体制への期待を持っている方が多いように感じます。一体和歌山県はどこに向かうのか、皆さんの不安と期待です。

【さをり】
 続いてさをり和歌山で懇談。ここでは熱心に、障害者支援のための活動を行っています。障害者や福祉施設などへのさをり織りの出張サービスも開始していますし、織物をしたことがない人でも誰でも楽しめるのがさをり織りの特徴ですから、余暇を充実させる意味からも広がって欲しいところです。

【中心市街地】
 中心市街地を活性化するために全力を尽くしている民間の方がいます。時間を惜しんで計画を策定し、中心市街地活性化基本法に関しても計画を織り込むための企画案と作業を進めてくれています。これは中心地を少しでも元気にさせたいと願ってのもので、意見を言う限りは、投資も行い市が進める方向に協力したいとするものです。
 ところが行政の反応は鈍いものがあり疑問に思うことが多々あるようです。本気で中心市街地を活性化させる気持ちがあるのか、議論をしても計画に関する応対でも、本気度が足りないばかりか誰のための仕事をしているのか分からなくなる場合があるそうです。民間がリスクを負いながらも和歌山市活性化のために投資を行い、人も投入しているのに、まるで他人事のような市の対応と、ちぐはぐな法律解釈には閉口しています。

 市をどの方向に導こうとしているのか、方針をしっかり確立していないことから、中心市街地活性化基本計画に関して国から何度も指導が入っていると聞きました。
 計画は単に民間の事業者が行おうとしているものを並べただけで、市としての考えがないとの指摘がありました。国に対して中心市街地活性化基本計画を提出しようと考えている他の市の計画案と比較すると、その差は歴然だとも話してくれました。和歌山市の策定している基本計画が何度も国から付き返されている状況から、関わっている人達の不安感が増しているようです。

 今回、中心地に民間が投資してくれようとしている絶好の機会です。ここで市がリーダーシップを発揮しないことにはまちづくりは上手く行きません。単に民間事業を集めるだけの計画ではなくて、若い人達が集まり定住も図れるような、そして生涯学習の場としての賑わいがある中心地にするために必要な駒は出揃っているのです。私も平成18年9月市議会一般質問を行いましたが、先行する民間事業者を孤立させるような取り組みにしては絶対にいけないのです。市が中心市街地を絶対に再生させる気持ちを持っているなら、その気持ちは前面に表れるはずですが、姿勢と言動がそうなっていないことの指摘もあります。

 民間事業者を全面的に後押しする和歌山市であって欲しいのですが、残念ながら現状はそうではないことを知る具体的事例も伺いました。
 今回のような大きな計画を実現させるには、リーダーシップとコーディネート力が必要です。民間事業者との連携を今まで以上に図り、市には、是非、力を発揮して欲しいところです。ちぐはぐな今のような市の姿勢では、今後、中心地に投資してくれる事業者の出現は当分先になりそうに気がします。がんばろう和歌山。
 
【体育振興】
 和歌山県卓球協会会長と懇談。和歌山県の体育振興に関する課題が浮き彫りになりました。本会長は卓球の振興と競技レベルの向上、そしてジュニアの育成などの事業を主として行っています。何でも県のスポーツレベルを高めるためにジュニアの育成は最重要課題です。毎月のように公式戦を開催し、中央からも一流選手、一流コーチに来てもらってジュニア選手の練習を見てもらったりしています。

 協会では主に松下体育館と市立体育館を練習場として活用、公式戦もここで行っています。ところが和歌山市内の体育館の卓球を行うための環境は脆弱です。松下体育館が完成したのは今から約40年前、市立体育館が完成したのは約35年前ですが、竣工した時に卓球台を備え付けして以降、一度も更新されていなかったのです。通常、卓球台の寿命は約15年です。一概には言えませんがそれを超えると、表面が磨耗したり傷が入ったりしてバウンドが変化するので、試合では使用出来なくなります。

 ところが和歌山市の二つの体育館の卓球台は備え付けられてから買い替えをしていないので、今では表面がえぐれてしまい、十分な練習も出来ない状態になっています。堪り兼ねた会長が平成15年度に市の体育振興課に改善の申し入れを行い、担当者が現場を確認しました。そこで卓球台が使える状態ではないことを確認し、平成16年度と平成17年度の2年間、予算の都合もあるため4台程度購入し入れ替えました。2年間で8台の卓球台が新しくなり、環境が改善されたことからジュニアの育成に努めてきました。

 ところが平成18年度になると予算はゼロに戻りました。つまり新しい卓球台は入ってこないことを意味しています。2箇所の体育館にある卓球台は約40台近くありますから、今でも大半の台が古いまま放置されています。市では2年だけ新しい卓球台を購入したのですが、財政難を理由に更新を止めてしまいました。体育振興やジュニア育成を諦めたかのような対応です。40年も放置されたままの卓球台を、せめて全て入れ替えるまでは新しい台を導入して欲しいものです。

 2年だけ購入して予算面から購入を止める、協会から言われなくなったので実施しない対応では、和歌山市のスポーツは強くなりません。市として、スポーツを行う環境やジュニア育成の環境を整え、二順目の和歌山国体で良い成績を残すことや、オリンピック選手を輩出するなどの目標と気概を持って施策を講じて欲しいものです。
 まして公式の卓球台は1台、約10万円で購入出来ますから、市の財政規模からすると数台の購入を止めたとしても大した予算削減効果となりません。

 それよりも他府県から公式戦出場のためにやって来た選手や保護者に失礼ですし、和歌山市の体育振興環境のひどさを露呈していることを恥じるべきです。会長によると、「全国の県や市の体育館で、こけほどひどい卓球台を使っているところはひとつもない。和歌山市だけがひどい状態のままです」とのことです。
 スポーツを学んでいる子ども達は、いじめや不登校が少ないと聞きます。厳しい練習に励んでいること、上手くなりたいと目標があること、大人や他の子ども達との交流があることなどが考えられますが、いじめや不登校問題の解決にも結びつくような体育振興施策を市が講じていないことも問題です。問題を放置しておくことが、子どもの健全育成にも影響してきます。

 和歌山市の体育施策の脆弱さを考えると、子どもの教育環境も大したことがないと評価されてしまいます。せめて十分な練習を行える環境、公式戦を良い環境で行えること、他府県の選手から笑われない設備を整えて欲しいところです。
 体育振興に関する意見を伺いました。環境改善のための取り組みを行います。

【懇談会】
 夜は懇談会を行いました。経営者の方や経営に関わっている方達との懇談では学ぶことがありました。共通していることは気持ちが前向きであることです。困難に直面しても向かっていく勇気を持ち合わせていますし、仮に事態が悪くなったとしても良い方向に考えていることです。例えばある事象が要因で結果が得られない場合、要因を特定出来たことで改善する道が見つかったと考えます。多くの場合、阻害要因があり思うような成果が得られなかった場合、この要因がなければ成功したのにと思って途中で止めてしまいます。
 考え方の違いが結果の違いを生み出します。
 また楽しむことが上手です。仕事だけではなく時には息抜きの時間を持っています。オンとオフの切り替えを行い、オンにはオフの楽しみを、オフにはオンの懸案を、それぞれ持ち越さないことも共通した態度です。やるべき時はやる、楽しむ時は楽しむ態度が大切です。
12月11日(月) 「市税滞納問題」
【懇談】
 朝一番から懇談を実施。テーマは和歌山大学観光学部の現在までの取り組みと今後の進め方についてです。和歌山大学への観光学部設置は観光立国を指向する和歌山県にとって成果は計り知れないものがあり、その証拠に県や和歌山市、和歌山商工会議所などが支援体制を敷くなど強い要望があります。
 学科開設までにも多くの人の協力があり実現に至ったことをお伺いしました。来年開学ですが目指しているのは学部開設です。それを目指した活動を確認しました。

【市議会】
 本日も一般質問が行われました。その中で和歌山大学観光学部に関しての質疑があり、中心地に位置する伏虎中学校校舎の活用に関して次のような答弁がありました。
 伏虎中学校を和歌山大学と触発し合うような複合教育施設として再編することに関して検討してはどうかとの質問に対して、市長から答弁がありました。
「大学側が具体的なプランを示し、大学や国の責任で伏虎中学校の施設充実に資する形で計画され、中心市街地活性化も図れるなら、市にとって大変有難い話です。教育委員会の所管でありますが、中心市街地の活性化ならびに教育環境の整備を願う私の意向は伝えたいと思います」
 市の教育施設を大学と共生出来る形での活用について市長からは前向きな答弁がなされました。一歩前進した感じがあります。

【市税滞納について】
 金曜日の市議会一般質問の答弁のあった市職員の市税滞納について、その真偽、内容について問い合わせがたくさん来ています。税金を支払っていない市職員がいることは信じられないし、このまま放置している市役所に対し不信があるというものです。
 報道された記事を以下に引用します。

・毎日新聞(2006/12/9)
 和歌山市職員22人が市税を滞納し、滞納総額は約360万円に上ることが8日、分かった。うち3人は市側の納付指導に従わず、給与を差し押さえられている。
 市によると、7日現在で職員22人が滞納。給与を差し押さえられている3人は、固定資産税と軽自動車税を支払っていないという。
 市は3人について、「分割しての納付などを指導したが、守らなかった」としている。

・朝日新聞(2006/12/9)
 和歌山市の職員22人が、固定資産税や軽自動車税などの市税計約360万円を滞納していることがわかった。市は、このうち督促に応じないなど、払う姿勢がみられない3人については、ボーナスを差し押さえた。
 8日の定例市議会の一般質問で市側が明らかにした。納税課によると、差し押さえを受けた3人は、固定資産税と軽自動車税を約9万〜約40万円滞納していた。残る19人は誓約書に署名するなど払う意思を示しているという。

 本日、市議会の合間に来客があり、本件に関して質問と問題提議がありました。
 本件については所管課で確認していたところ、滞納職員は22人、固定資産税と軽自動車税を合わせて滞納総額約360万円となるようです。現在、3人の給料の差し押さえをしていますし、残りの人についても支払いの目処が立っていると聞きました。本日、来庁された方がいたように、今回の市税滞納や市長選挙に伴う公職選挙法違反など、和歌山市の体質に関して疑問を持っている人が増えているように感じます。市役所を信頼しているから安心して行政事務を任せられるのに、信頼出来ないようであれば安心して委ねられないと話しています。
 是非とも信頼回復出来るように今まで以上に情報公開を行い、組織の透明度を高めて欲しいと依頼しています。

【懇談他】
 来年に計画している3つの行事に関しての打ち合わせを実施、舞踊や歌謡の依頼も行いました。日時が決定し今後は詳細を詰めていくことにしています。
 引き続いて夜は2箇所を訪問して意見交換を実施。県政に関しての不信感は高まっていることを実感出来るような感想をいただきました。
12月10日(日) 「訪問活動」
 本日は終日、皆さんのところを訪問させていただき意見交換を行いました。皆さんからの話を伺うと和歌山市が住みよいまちになるには課題が多いことが分かります。

・公共交通が少ないこと。
 和歌山市の住居は既に郊外に拡がっています。団塊の世代の少し前の世代の方が住んでいる地域もあります。そしてかつては日本経済を支えていた皆さんが暮らしていたまちで、高齢化している地域もあります。現役時代や車や自転車で動ける年代の時は、公共交通手段がない郊外で暮らしていても何の問題もなかったのですが、自転車も乗れなくなった年代になると日常生活にも支障が出て来ました。スーパーや病院が近くにないため、出掛けるのは週に一回、大阪市で働いている子どもが帰ってきた時だけです。子どもに連れて行ってもらって、一週間分の食品や必要なものを買出しにいくのです。

 若い頃はどこにでも出掛けられたのですが、高齢化すると一人では出掛けられなくなります。山を切り開いて造成されたかつてのニュータウンは、坂道があり自転車でも危ない様子です。しかし郊外からまちなかへのバスや電車はないので、どうしようもありません。
 まして健康ですから介護サポートも受けられないのです。
「和歌山県が高齢者にも優しいまちにして下さい」とお話をいただきましたが、公共交通の利便性を良くするのは簡単ではありません。この方からの意見を実現させる時間はないかも知れませんが、高齢社会と公共交通、そしてまちづくりについて調査を重ねていきます。

・働く場所がないこと。
 子どもが高校などを卒業した後、そして県外の大学を卒業した後に、県外に出て行くことや県外から戻って来ないことが多いのです。その理由は簡単です。和歌山県、そして和歌山市に就職して働くところが少ないためです。親としては子どもが地元にいて欲しいものですし、子どもにとっても地元で働けることは好ましい場合があります。しかし働く場所がないことから和歌山市に住居を構えることが出来ないのです。
 企業が欲しいところですが企業誘致は簡単ではなく、また最重要課題のひとつです。

・正社員になれないこと。
 働く場所があっても正社員に採用されるのではなく、パートやアルバイトとして働く若い人が多いと聞きました。何も好きでパートなどの身分でいるのではありません。現実は正社員として採用してくれる会社は少ないのです。そのため正社員として採用のある企業がある県外に出て行く人も出現します。
 正社員で働くことの意味はとても大きいのです。組織や社会で生きていく上での能力開発が図れること。ある程度の給料と福利厚生面での処遇があること。同僚や先輩、後輩と切磋琢磨が図れること。生涯所得が正社員とアルバイトでは大きな差があること。など正社員の利点があります。若い時代に持つ能力を単純労働で切り売りするのは勿体ないことです。若い時代は考える力や人間関係などを学ぶ時でもあり、将来につなげる投資をすべき時ですから、きっちりと育ててくれる環境に身を置きたいところです。正社員であれば少なくなっているとは言え、企業内教育で能力向上させてくれる土壌があります。
 和歌山市で正社員としての雇用が図れるような企業が増えて欲しいところです。

 他にも様々な意見を伺いました。高齢化社会や若い人の働く場所の問題など大きな課題が多いのですが、一緒に考える姿勢を持ち課題解決の方法を考えたいと思います。
12月 9日(土) 「慰問活動」
【自治会】
 地元自治会の会長以下区長の皆さんと一緒に清掃活動を行いました。年末を迎えて町内をきれいにしようとするもので、午前中、清掃活動と終了後に懇談会を行いました。その後、道路の危険箇所の現地調査や軽犯罪対策についても話し合いました。自治会としての年内の行事は本日で終了しますが、三役で年末に最終の打ち合わせをすることにしました。

【慰問活動】

(福祉施設への慰問活動)
 午後から新堀玉三郎さんと慰問活動を行いました。玉三郎さんと一緒に慰問を行うのは初めてのことで、約1時間、踊りと音楽で入居者の皆さんに楽しんでもらいました。玉三郎さんは和歌山市と言う地域にお世話になったことから、お返しをするために慰問活動を継続しています。現在まで856回の慰問を行っていて目標は1,000回です。皆さんのお役に立てることに生き甲斐を感じていて、一緒にいると何としても1,000回を達成しようとの意気が感じられます。
 事実、昨日は風邪引きのため夕方から1時間も点滴を受けた上に、右手指先を骨折したことから本日の慰問活動は危ぶまれたのですが、気力で最後まで踊り続けました。立っているだけでフラフラすると言いながらも、入居者の方々が楽しそうな姿を確認して満足そうな表情を浮かべていました。今回は司会者と舞踊などで慰問チームを組んで実施したため、私も歌ってきました。皆さんに楽しんでもらえたこと、来年の夏も来ることをお約束して本日の慰問活動は終了しました。
(一緒に慰問活動を行った
玉三郎さんと)
 今回の施設慰問に関して玉三郎さんは今年3回目でした。もう入居者の皆さんからの信頼を得ていて、心待ちにしていると聞きました。入居者の皆さんにとって芝居や踊りを見る機会は少ないため本当に嬉しそうな表情でした。次回再会することを楽しみにしています。

【観光シンポジウム】
 和歌山東急インホテルにおいて「観光シンポジウム」が開催されたので出席してきました。和歌山大学観光学科新設への期待について論議が交わされました。和歌山選出の二階代議士からは、和歌山大学観光学部が開設されると観光立国に向けた取り組みの最先端を和歌山県が担うことになり大きな期待があること。観光立国推進基本法が成立する予定であることも聞くことが出来ました。これで観光立国の推進は、国の重要な政策として位置づけられることになります。また経済成長戦略大綱の中に、観光立国の実現が組み入れられています。

 観光立国を目指すわが国においていち早く国から事業認定を受け、観光医療立県和歌山施策を進めていることは全国でも最先端を走っている取り組みであることの自信を深めました。
 観光施策とはノコギリのようなもので、行ったり来たりしないと本当の交流とはならないとの指摘がありました。一度位、日本に観光に来てくださいと依頼しても誰も来てくれるものではありません。行き来することで信頼が生まれ、交流することになる、それが観光です。和歌山県でも、他府県や東南アジアに対して「来てください」ばかり訴えても来てくれないので、他国に出かけることや他府県に出かけることが大切です。
 来てもらうためには、まず出掛けることです。

【懇談会】
 夜は交友関係のある皆さんとの懇談会です。これからの取り組みを応援しようと会を催してくれたもので、忙しい中にも関わらず各地から集まってくれました。意気込みや抱負を聞きたいと会を呼び掛け集まってくれたことに感謝しています。現在までの取り組みと訴えるべき重点施策についてお話させてもらいました。
12月 8日(金) 「オープンカフェの成果」
【意見交換】
 市議会開会前の時間を利用して市内の経営者を訪問、医療産業への取り組みについて意見交換を行いました。集客と交流を図る取り組みは和歌山県にとって有意義なもので、和歌山県活性化のための取り組みに注目していると言うものでした。
 今後とも何かの形で協力をいただけることになりました。

【市議会】
 市議会一般質問4日目です。終了後、和歌山大学観光学部設置に関する意見交換も行いました。和歌山市にとって大学観光学部が開設されることはこの上なく喜ばしいことで、学問の場として、そして中心地域活性化のためにも絶好の機会です。平成19年春の学科新設、そして平成20年春の学部開設に向けて取り組みが開始されています。是非とも観光学の先進地域として和歌山県、和歌山市が先導したいものです。皆さんの期待は大きいものがあります。

【オープンカフェの成果】
 先般、成功の内に終了した和歌山市京橋と片男波でのオープンカフェ事業。主体となった和歌山大学生が訪ねてくました。期間限定の取り組みでしたが、まちなかの賑わいと秋の海水浴場を盛り上げようとした大学生の取り組みは歓迎すべきものであり、心強く思っています。実施結果の報告と御礼に来てくれたのですが、主体は大学生達であり大人は支援をしただけですから、成功したのは全て学生の成果です。
 和歌山市の中心部に賑わいを創出したいとの思いが感じられる事業で、確かにこの期間中は人出がありました。常設は難しいところですが、毎年待ち望まれる事業としてオープンカフェが定着して欲しいものです。
 活気を取り戻していると言われている姫路市では、商店街にはオープンカフェが常設されていると、姫路市から転勤して来た方に最近、伺ったとこがあります。姫路市の代表的な商店街では、オープンカフェがあり、休日には街角で若い人達が街頭ライブを行っている光景が通常だそうです。こうした市民の取り組みがまちの賑わいを支えているのです。
「和歌山市の街角にはオープンカフェや音楽がないですね」と言われたことを思い出しました。流行に敏感な大学生達がまちに残してくれているものは、小さくてもまちの活性化に役立ってくれています。
 また和歌山大学の学生には県外から通学している人も多いのですが、ぶらくり丁や白浜や熊野に行ったことがないようです。折角、和歌山大学に入学したのですから、在学中に和歌山県の良いところを訪ねて欲しいと要望しました。
 大学生に和歌山県の良いところを尋ねると、熊野古道、竜神温泉、きれいな海などの名前が挙がりました。大阪市と比較すると自然環境が良いので観光立県を目指す取り組みに関しても関心をもってくれました。

【懇談】
 懇意にしてもらっている社長から連絡をいただき、今後の取り組みへの期待感を聞かせていただきました。本当に勇気付けられるもので感謝する次第です。人は励ましの言葉を受けると元気になり、批判されると精神もうつむき加減になるものです。言葉には人に勇気を与えたり落ち込ませたりする力がありますから、使い方には充分気をつける必要があります。元気のある会社の社長はこの法則を分かっているようで、いつも気持ちの良い言葉で接してくれます。人が発する言葉で、その人の精神状態や会社の状態が分かるような気がします。

【観光医療産業】
 夕方からは観光医療産業の取り組みに関する意見交換を行いました。これは先の美容ツアーに参加してくれた女性経営者が、この施策は是非とも継続して欲しいし、何かの形で協力したいとのお話をいただき訪ねて懇談したものです。
 この会社では、顧客の皆さんが全国から集まってもらう機会があるので、和歌山県の観光地と美容や健康を組み合わせた取り組みが恒常的に存在すると、誇れるものになると意見をいただきました。今後の活動に期待してくれ、協力もしてくれることになりました。

【懇談】
 和歌山県の課題に関して経営者2人の方と意見交換を行いました。企業誘致もそうですが、地元企業が元気を出すことだけでも活気は違ってきますとの意見がありました。皆さんが少しずつ元気な挨拶をする、仕事に工夫をするだけでも、全体の総和は大きく違ってきますから、そこから始めるのも大切なことです。不平を述べる前に自分で簡単に出来ることから始める、そして周囲に影響を与えることが大事です。
 お互いが顔を合わした時に挨拶をするだけでもまちの表情は違ってきます。不穏な空気も感じられることもありますが、人に出会った時には元気を出したいものです。

【通夜式】
 和歌山市教育長のお母さんがお亡くなりになりました。本日の市議会を欠席されていたので何かあったと思っていたのですが、実に残念なことでした。式場は満員で混雑。人柄が偲ばれる通夜式でした。ご冥福をお祈りいたします。
12月 7日(木) 「営業許可について」
【打ち合わせ】
 朝一番から打ち合わせを実施。これまでの活動のこと、今後の活動のことについて意見交換を図りました。より良い体制を築き、地域活性化のために尽くしたいと思います。打ち合わせ終了後、市議会へ向かいました。本日も一般質問が継続されました。

【感想をいただきました】
 朝から、昨日の一般質問に関して本当に多くの意見をいただきました。書き切れませんが主な意見は次のようなものです。
「食品衛生法と言う飲食事業者以外には分かりにくい問題を取り上げてくれたことはタイムリーでした。解釈に曖昧なものがあることは感じていましたが、市民の食の安全を考えた処分が必要であると思いました」
「凄く勉強になりました。今まででも一番良かったのではないですか」
「迫力がありましたね。議会で迫力を感じたのは始めてです。この気持ちで今後も行政の課題を追求して下さい」
「昨日の一般質問について知り合いにも話しました。知人に市議会のことなど話をすることは今までありませんでした。今回は誰かに伝えなくてはならないと思うほど、訴える力があったと思います」
「よくぞ質してくれました。飲食関係の人は全ての人が不思議に思っていた問題です。この問題は引き続いて協議していきます」
「昨日、一般質問のことを飲食関係の知人に話しました。こんな業界をテーマに取り上げてくれていたのであれば聴きに行きたかったと話してくれました。飲食業界の常識からすると、市の見解は納得できませんね」
 以上のような意見をいただきました。皆さん本当にありがとうございました。

【環境保全委員会打ち合わせ】
 市議会終了後、環境保全対策特別委員会の打ち合わせを行いました。所管の生活環境部と、今回の市議会環境保全対策特別委員会の説明内容を確認しました。各種環境測定の結果について報告を受けました。環境測定結果として特段の異常値はありませんでした。

【営業許可について】
 飲食関係者と懇談の機会を持ちました。先方から連絡をいただきノロウイルスなど食品衛生に関して話し合いを行いました。結果、本当に有意義な懇談となりました。専門知識を披露していただき、食品衛生に関してより理解が深まりました。昨日の一般質問の答弁について話をすると意外な結果が示されました。食品衛生法に基づき営業許可は、直接厨房で業務を行う事業者が受けなければならないと言うものです。もし営業許可を受けないでオーナーから業務委託を受けているならば、絶対食品衛生法違反であると伺いました。
 食中毒を発生させた原因は調理をする事業者が負うべきであり、オーナーが負うべきものではないとするものです。オーナーと厨房を運営する事業者が調理に関して委託契約を締結しているのであれば、厨房を管理、運営する者が食品衛生法に基づく営業許可を受けるのが当然だとするものです。もしオーナーが営業許可を受けても良いとするならば、何か問題が発生した場合の責任はオーナーが負うことになり、実際に実務を司っている事業者は何の制裁も受けないことになり、それこそ社会的に許されないと言うものです。

 テナントの場合、ビルオーナーが食品衛生法に基づく営業許可を受けるのではなく、実際に調理を行う事業者が営業許可を受けるのが当然なのです。昨日の福祉保健部の答弁では、「飲食店の営業者が、実際の飲食店業務を第三者に委ねることは一般的に見受けられる形態であり、食中毒等の発生時には、営業者に対して行政処分を行い、営業者の責任下で対処されますので、食品衛生法上は支障のないものと考えます」とありました。この答弁はおかしいと指摘がありました。このような形態が許されるのであれば、飲食事業者の苦労はなくなるとのです。つまり厨房を預かる事業者が食中毒を発生させたとしても責任を負うのはオーナーとなり、実務者は何の責も負わないことになり、それならテナントに入る飲食営業者にとってこんな楽なことはないし有り得ないとの見解です。
 絶対に実際に飲食を提供する事業者が食品衛生法に基づく営業許可を受けているはずだと話してくれました。
 答弁内容について明日確認することにします。本当であればこれは重大な指摘です。
 
【反応】
 昨日の一般質問の反応がありました。いずれにしても反応があることは好ましいことです。一般質問を行っても世間から何の反応もないのであれば一般質問を行う意味はなく、世間の反応があるからこそ市の課題に関して問題定提議を行う意味があるのです。ただ反響があるような課題を取り上げるには大変な勇気が必要です。関係する多くの方から支援を受けられるからこそ勇気を持って発言出来るのです。特定の人の肩入れをするのであれば、公式の場で発言することなど恐くて出来ません。多くの、しかも大多数の業界の人からの支持を受けられて初めて、公式の場で発言することが出来るのです。
 昨夜も今朝からも極めて多くの反応がありました。その全ては「この問題を良く質問してくれました」「市政のチェックを果たしてくれていることに安心しました」「良く調査していて良い質問でした」「食品衛生法に関して勉強になりました。ノロウイルスが猛威を振るっている中、市民も関心を持つべき問題だと思いました」などの意見です。
 好意的な意見ばかりでした。多くの業界の人がそう感じるのであれば、方向性は間違っていないと思います。私達に必要なものは立ち向かう勇気だと確信出来ました。

【懇談会】
 夜は懇談会に出席しましたが、久し振りの顔もあり心が安らぐ懇談会となりました。昨日、一般質問を聴きに来てくれた方もいて、難しい問題を分かり易く説明してくれたので事業者を見極める参考になりますと感想を話してくれました。
12月 6日(水) 「一般質問」
【一般質問】
 本日、午後1時10分から一般質問を行いました。今回は、「保健福祉行政について」と「市とNPOとの協働について」を取り上げました。年末のお忙しい中、大勢の皆さんに市議会にお越しいただき本当にありがとうございました。

【懇談】
 ある会社の経営者から連絡をいただき訪問し、社長ご夫婦と約1時間懇談をさせていただきました。「一度じっくりと話をしたかったのです。議会開催中なのに良く来てくれました」と切り出してくれました。
 お話を伺うと、事業を起こしてから数十年。様々なご苦労を乗り越えて、現在は子どもも経営に参加して発展を続けています。民間事業者として努力をし続けることが将来につながるものですから、努力を惜しまないのは当然のことですとした上で、和歌山県の抱える問題に関して意見を伺いました。

 ひとつは、中心地の活性化が大きな課題ですが中々進展していないので、行政の方向性はどうなっているのか分からないと言うものです。特に少子化が進展している中心地においては、学校施設が閑散としている中、有効活用を図るための決断は必要で、今ある小中学校を中心地の拠点で集約し、残りの用地を和歌山大学に入居してもらい、小中学校、大学を一体化し、全国に誇れる学問の拠点づくりと中心地の活力を生み出して欲しいと言うものです。
 現状では、このまま朽ち果てるのを座して待つばかりだと認識しているようです。現在、和島興産が旧丸正ビルを商業施設として蘇らせ、定住者増加のためにマンション建設も進めてくれています。また和歌山大学観光学部の機運が盛り上がっている中、この機会を逃がすと二度と浮上する時期は無いかも知れません。
 民間主導で中心地に盛り上がりを図ろうとしている状況に加えて、和歌山市は早くこれらの事業を組み込んだ活性化基本計画を国に認定してもらって再生を図って欲しいと言うものでした。

 ニつ目は、県政や市政に対する不信感についての意見です。民間が努力しているのに行政機関は、依然として権力抗争を行っているような感があり、全く時代錯誤だと感じています。今こそ一体となって和歌山県の再生を図る時期なのに危機感がなく、期待感は全くないと現状を厳しく評価しているようです。そのため清新な人材を求めているので、何かのきっかけが欲しいところですと話してくれました。

 三つ目は、人物評価についてです。お話したのはサービス業の方達で、事業を開始してから何万人もの人と接してきた経験から、会って相手の目を見て話をすると大体、どのような人物か分かるそうです。信頼出来る人なのか、誠実な人なのか、それともそうでない人なのか、瞬間的に見抜けると言います。
 誰がどうと言う評価は別として、政党や経歴だけで誰でも応援する訳ではなく、人物本位で政治家を選ぶべきだとの考え方を示してくれました。和歌山が停滞しているのは、政治家か悪いのではなく選ぶ有権者が悪いのだと話してくれました。

【慰問活動打ち合わせ】
 年末の慰問活動の打ち合わせを行いました。議会中のため打ち合わせ時刻に遅れたのですが、丁寧に待ってくれていました。本当にありがとうございます。
 平成18年12月の慰問活動は今週末とクリスマスの日に決定しています。2回の慰問活動は舞踊で、それぞれ約1時間を予定しています。舞台衣装は手作りのものですが本格的なものに仕上がっています。
 福祉施設に皆さんに元気になってもらえるような慰問にしたいと思っています。

【懇談会】
 夜は2件の懇談会に参加しました。話は深夜まで及び、市政の現状と課題について協議することが出来ました。話し合ったのは、中心市街地活性化について、食品衛生について、和歌山大学観光学部についてでした。
12月 5日(火) 「一般質問打ち合わせ」
【一般質問打ち合わせ】
 本日から市議会では一般質問が始まりました。私の一般質問は明日、水曜日の午後1時10分からの予定です。テーマは「保健福祉行政について」と「市とNPOとの協働について」の2点です。今回の一般質問は食中毒に関する行政処分、つまり飲食店舗の営業停止命令に関する公平な扱いをすることを求めている飲食関係者が多く、扱いに差があることから行政への不信感が増しています。

 ノロウイルスの発生し易い冬場を迎え、食中毒を発生させないことに全力を尽くしている飲食関係者にとって営業停止は、信頼と経済的制裁を受けることになりますから最も警戒しているところです。大袈裟ではなく命を掛けて店舗経営をしていますし、食中毒を発生させた調理人は解雇処分もあるなど、事業者では厳しい対応をしています。
 そんな中、和歌山市内の営業許可を取っているホテルの宴会場で食中毒が発生したのに、実際は宴会場の利用をしていたことに関して疑問の声が挙がっています。同じ法律を適用するのであればその扱いに公正さを求めています。

 この点に関して和歌山市の見解を質していく予定です。
 また、市とNPOとの協働に関しては、市長が協働の言葉を嫌いだと発言したことに端を発し、いまなお尾を引きずっています。トップがNPOの活動を認めない姿勢では、今以上市民活動が活発になることはありません。和歌山県のNPO活動は全国的にもレベルが高いのですから、財政難や専門知識が求められる成熟した時代にあっては、NPOの見識が行政活動に不可欠なのです。

 ですから今以上の協働活動が必要なのですが、意思の連携が今ひとつ行われていないので、NPO活動家の中では消化不良になっています。
 今回は、市長が考える協働の意味の確認と今後の市が主体となったNPO支援の取り組みについて質す予定です。
 議会開始前から昼間、そして夕刻と所管箇所との協議を重ねました。打ち合わせの時間が十分ではなかったので最終的な回答は未確認ですが、市の課題に関しては質疑を契機として継続した協議を重ねることにしています。
 
【意見交換活動】
 夜は市内の皆さんを訪問し意見交換の機会を持ちました。寒さが厳しくなってきたので、体力との勝負になってきました。本日は訪問にお伺いする旨を事前に連絡してくれていたため、寒い中でも予定の時間に家の前で待ってくれていた家庭もありました。また本人以外にも両親や子どもなども一緒に迎えてくれた家庭もありました。
 本日お会いさせていただいた皆さん。寒い中、本当にありがとうございました。

【打ち合わせ】
 先に実施した美容ツアーに参加いただき、観光医療の取り組みに関心を持ってくれた方と懇談することになりました。和歌山県で観光医療産業を創造すること、美容と健康の拠点を設けて活動することに関して協力してくれそうです。この方は美容や健康関係の仕事をして、毎年、全国の関係者が集まって研修会も開催しています。そこで和歌山県内に拠点を設置することができたなら、全国レベルでお客さんを呼び込める可能性もあることから、今週に一度懇談することにしました。
12月 4日(月) 「皆さんとの懇談」
 本日も朝から皆さんからの意見を伺いに行って来ました。議会活動を行う上での基本は、皆さんからの要望を聞き、本当に必要な意見や思いは行政に反映できるように取り組むことです。個人的な意見もありますが、何人かの方が望んでいるものであれば実現に向けたアプローチを行うべきであると考えています。何かの意見提議や行動を起こすことで実現する可能性はありますが、思っているだけだったり誰も発言しなかったりしたら、この世の中で実現することはまずもってありません。
 本日は約80軒の皆さんとの意見交換を実施することが出来ました。本当に冷たい風が吹く中でしたが、真面目な意見、心から思っている意見などを伺うと、暖かいものが感じられました。体感温度と心感温度の違いは確かにあるものです。

 本日の主な意見を記載してみます。
「県議会への不信感はあります。今回の知事選には何も期待していませんし、今後のことは新しい知事と新しい議員に期待しています。なるべく多くの候補者が出てきて全てを変える気持ちで臨んで欲しいところです。和歌山市民は必ず新しい考え方を持った人の出現を期待しています」

「いつも話は聞いていました。本日は直接会えて話しが出来たので嬉しい時間となりました。春まで大変ですが風邪をひかないように頑張って下さい。」

「飲食店関係者の行政指導に対する不信感は高まっています。公平な扱いを望みたいのですが、市は一体どうなっているのでしょうか。ノロウイルスによる食中毒でも起こすと営業停止になりますから、飲食店にとっては信用問題と死活問題になるものです。絶対に食中毒を起こさないような衛生管理をしていますが、それでも外部要因によって発生することがあります。食中毒を発生させるとプロなら言い訳出来ませんし、お客さんの安全のために営業停止は仕方ないところです。
 ところがノロウイルスを発生させたと思われる厨房を使用しないで、別の厨房を利用して営業、つまり客席での食事提供を行う行為は許されるものではありません。それを認めている行政には失望しますし、今後の行政指導も不公平感や不信感を持たざるを得ません。飲食業の組合に加入している飲食店では、厨房や調理人からノロウイルスが検出されなかったとしても、お客さんの安全のために営業自粛をすることもありますし、保健所からの営業停止の指導があれば確実に営業を止めています。営業停止命令を受けてもお客さんを客席に迎え入れ食事を提供する行為があるのであれば大きな問題です。和歌山市の姿勢を追及して欲しいと思います」

「年齢を重ねると健康が一番だと感じるようになります。健康を守ってくれるしくみがあれば、これに優る取り組みはありません。和歌山県における医療に関する新産業に期待しています。それにしても地方はどうなっているのでしょうか。自分の大切な健康問題と比較すると地方自治には期待はしていません。大切な県民の人生を預かっている政治家ですから、権力闘争をしている時間はないはずです。安全と健康の確保をお願いしたいところです」

「若い人が出て来てくれることは歓迎です。ただ従来のものと迎合しないで凛とした姿勢で臨んで下さい」

「和歌山県や和歌山市の体質は残念ながら、不信感、腐敗、しがらみ、などの言葉で代表される体質であるように思います。安心、清潔、正義、勇気などの言葉で飾られる体質に変えていって下さい」

 以上のような代表的な意見がありました。気持ちの上では、皆さんからの期待感は失望感を上回っているように感じました。皆さんの気持ちを受け取って明日からも活動を行います。
12月 3日(日) 「NPO談義」
【意見交換活動】
 今朝から皆さんの議会活動に関する意見を伺うための活動を行いました。私の現在までの議会活動について報告を行い、併せて皆さんからの意見をお聞きし、今後の活動に反映させることを目的としたものです。
 パーキンソン病のある方は観光医療のモニターツアーに参加してくれていて、とても楽しくこのような素晴らしいツアーに参加出来たことを心から感謝してくれていました。患者の会では、現状を理解してもらうため国への陳情活動なども行っていますが、具体化されたものはなく、NPO法人観光医療産業創造ネットワーク和歌山県立医科大学が企画、実施している観光医療ツアーは全国に誇れる活動であると話してくれました。病気に苦しむ人にとって安心して観光地を巡ることは簡単なことではないのです。
 このようなツアーを今後とも実施して欲しいこと、全国のパーキンソン病患者のためにも継続して欲しいとの依頼を受けました。ツアー参加者から、ツアーが有意義であるとの感想をいただいたことは今後の励みになります。
 
 和歌山県政への失望感から、今回の知事選には何の関心もないとの意見を伺いました。和歌山市で働いているある女性は和歌山県の衰退に心を痛めています。もう世代交代をしないと何も前に進まないことを感じているようです。何故か同じようなことを繰り返しているような施策には希望を感じないばかりか、財政赤字を生み出すだけだとの指摘もありました。現在の財政赤字を少しでも減少させるには、今までの延長線上の施策では無理があると言うものです。
 財政赤字を減少させるためには、現役世代の人口を増加させること、地価を上昇させること、企業立地を進めることなどの積極的施策が必要で、財政出動を減少させるだけでは行き詰まりから脱却出来ないのです。現役世代が政治を担うことで、働く人達の気持ちが分かり改善しようと試みてくれますが、リタイアした人が考えるとそうはなりません。
 ただ若いだけでは駄目ですが、社会のために尽くそうとする人が世に出て来てくれたら支持する人は多いと話してくれました。

 和歌山県が美容と健康の先進県を目指す取り組みは応援したいと意見を伺いました。女性にとって美容と健康は関心ごとで、そこに観光要素を加えると女性層からは支持されることは間違いないと、独立系の女性が話してくれました。和歌山市内でも医師が美容の店を開業していますが、そこは女性のお客さんで賑わっていると聞きました。今まで和歌山県では聞くことが少なかった、お医者さんがコーディネートする美容は高い支持を得られるはずだとの感想もありました。
 和歌山県の新しい産業創造に期待してくれています。

【NPO談義】
 夜はNPO活動に関する意見交換を行いました。和歌山市のNPO活動は活発ですが、市との協働に関しては遅れています。問題点は市の組織体制にも関係していますが、協働意識が希薄なことが主な要因です。
 既にNPO活動は市の活性化の一部分を担っている状況があり、NPOのレベルが低いだとか、一緒に仕事をするには早いなど言うことは出来ません。専門性と知識と経験を有しているNPOが数多く存在していますから、市が連携する気持ちがあれば直ぐにでも対応が可能となる状況です。
 和歌山市のNPO対応の全ての責任ある窓口はNPO・ボランティア推進課にあります。権限も予算を編成する裁量もあるのです。推進課には単にセンターの管理と運営に留まるのではなく、熱心な活動を行っているNPO法人との連携や協働のリあり方を考えて、意識改革と行動の具体化をさせるような企画力を持って欲しいところです。

 課が発足してから5年が経過しています。発足当時から変わっていないと市民の方に思われるようでは、存在も将来性も厳しいところです。
 ただこの課題解決は決して難しい問題ではありません。市の組織改正に伴いNPO。ボランティア推進課の仕事のあり方を再認識すれば良いのです。繰り返しますが、NPOに関する全ての権限を与えられているのですから、市民と一緒になって行動する姿勢を持つだけで良いのです。
 そのためにはトップ層が、NPO法人との協働意識を持ってくれる方向に向いてくれるだけです。数人が本気になれば、事態は改善されていきます。
12月 2日(土) 「意見交換」
【葬儀お手伝い】
 同じ自治会の方がお亡くなりになったので、葬儀のお手伝いに行ってきました。突然終わりを告げてしまう人生。死から生について考えさせられます。

【意見交換】
 企業では成果主義が流行しているのですが、成果として表れてくる数字だけでは本当の実績は図れない部門もあります。仕事の過程で培った人とのつながりや信頼関係は、やがて大きな成果をもたらしてくれる可能性があります。そして数十年も技術者として知識と経験を積んできた人を、例えば営業部に配置転換させるとなると企業にとっては大きな損失にもなります。今まで経験を本人が活用出来ないばかりか、企業が投資してきた人材という財産の経験を仕事で活かせることが出来ないからです。若い人の能力を向上させるためのジョブローテーションは必要ですが、50歳を超えた経験豊かな人材を、全く違う部門に配置することは余り意味を感じるものではありません。30年近いキャリア、企業が人材育成に要した経費を全て捨てることになりますし、50歳を過ぎてから企業内で一から新しい仕事に取り組んでも数年も立てば定年ですから、その部門でリーダーになるのは難しいかも知れません。
 適材適所、配置転換。言葉で表現するのは簡単ですが、その相手は人ですから機会のように計算どおりにはいきません。人は心があるものですから、成果評価に加えて人としての情が必要です。

【医師法違反の無免許医師を逮捕】
 先日、次のような報道がありました。
「和歌山県紀の川市で医師免許を持たずに、採血をするなど診療をしていた男が、医師法違反の疑いで逮捕されました。
 捕まったのは紀の川市打田の無職園田一人(そのだかずと)容疑者56才です。警察の調べによりますと園田容疑者は、平成16年4月から平成17年5月頃までの間、メロウ内科クリニック岩出を開設し、岩出市に住む当時80才の男性ら4人から採血をしたり、ぜんそく性気管支炎の診断を下した患者に投薬するなどの医療行為をした疑いです。園田容疑者はほかの傷害容疑で平成18年11月7日に逮捕され拘留中でした。警察では、診療報酬の不正請求による詐欺の疑いで捜査する方針です。」
 医師資格がないのに医療機関を開設し、医療行為をしているという恐ろしい事実が表に出ました。正に何でもありの時代になっていることを実感する事件です。
 この事件のことは私の周囲でも話題になっていて、患者の立場からすると、まさかお医者さんに向かって医師免許を持っているかを聞くことは出来ませんから、防衛のしようがありません。
 騙された人には何の責任もありません。反社会行為を行っている人にはそれに応じた社会的責任を負わせて欲しいものです。
12月 1日(金) 「議会開会」
【議会開会】
 本日から平成18年12月和歌山市議会定例会が開会しました。本当に早いもので当選させていただいてから15回目の定例会を迎えたことになりました。私にとっての初議会は平成15年6月議会でしたが、その時「この4年間で16回(年4回開催で任期4年のため)の定例会に出席することになるけれど、以外と発言出来る機会は少ないものだなぁ」と思ったものでした。いよいよ任期が近づいてきたことを実感させてくれる15回目の定例会です。
 今回の一般質問は「保健衛生行政について」と「市とNPOとの協働について」の2点の発言通告をいたしました。保健衛生行政に関しては私にとっては、初めて取り上げるもので、食品衛生法の解釈に時間を要しました。法律の主旨と行政指導、そして現場の実態の乖離を感じることがあり、何が正しくて何が正義に基づいた取り扱いなのかの疑問も感じています。
 飲食関係者や多くの方との意見交換や調査を実施させていただき、飲食業界のことも少し把握出来ました。そこから生じた疑問や解釈について市長と関係部長と論議を交わします。

 またNPO活動に関しては私も参画していることから、余りにも当然と思っていた行政機関との協働について疑義が生じていることから、今回「協働」の考え方の整理と規範の策定に関する質疑を行うことにしました。和歌山市ではNPO活動が活発で、これらの活動は他都市に優っていると思っています。各自が仕事を抱えながらも空いた時間を、いや、時間を空けて市の活性化のため得意分野の活動を展開している姿は頼もしく、また誇りに思っています。ところが市との協働が少なく、一抹の寂しさも感じている活動家が多くいます。皆さんが行っているのは社会奉仕活動ですから他の評価はいりませんが、余りにも行政機関が意識してくれないとやりがい感にも欠けてしまいます。その点の考え方を質し、よりお互いが気持ち良く連携を図れるように取り組みます。
 以上が今回の一般質問の主旨です。
 なお一般質問の日時は、平成18年12月6日、水曜日、午後1時10分からを予定しています。しかし当日3人目の一般質問のため、前の二人の時間によっては開始時間が後にずれる可能性があります。ご了承下さい。

【美容ツアー】
 和歌山観光医療産業創造ネットワークによる美容ツアーを開始しました。本日から2泊3日の行程で、和歌山県の観光地を巡り、そして健康と美容に関する講座やトレーニングを取り入れながら、心身とも癒されることを目的としています。本日は和歌浦と加太、明日は熊野古道や本宮に向かいます。
 今回のモニターツアーは美容ツアーですから女性限定で、各地から集まっていただいた女性の皆さんには和歌山県を知ってもらい、そしてより綺麗になってもらいたいと思っています。
 この取り組みは経済産業省から認定を受けた「観光医療立県和歌山」の取り組みで、概要については何度か触れているため割愛しますが、和歌山県で新しい観光産業を創造するために従来から取り組んできたものを具体化させているものです。
 平成18年度に事業計画を確立し、次年度から本格実施に向けてスタートさせる予定です。

【議会報告会】
 夕方5時から議会報告会を開催しました。これまでの3年間を総括し、次の活動の抱負についてお話させてもらいました。丁度、今日から12月市議会定例会が始まったので、私の一般質問予定の中からの報告を中心としました。
 また和歌山市中心地の役割とNPOによるまちづくりの取り組みについても紹介、本日実施している美容ツアーの紹介と共に「観光医療立県和歌山」の取り組みについてもお話させてもらいました。
 参加者は約60人。皆さんの前でお話させてもらえることを嬉しく思っています。ありがとうございました。
(議会報告会)

【懇談会】
 議会報告の後、皆さんとの懇談会に出席しました。報告に関して意見を頂戴することが出来ました。
「話の内容は分かり易いので良く理解できて参考になります。忙しいでしょうが、是非、職場に来てください」
「以前から友人を通じて噂は聞いていました。今日報告会を聞いて、和歌山県に期待したくなりました。何が何でも頑張って下さい。」
「何度か議会報告を聞いていますが、毎回その時々の状況に応じたテーマで話してくれるので勉強になります。中心市街地の活性化やNPO活動についても知ったことが参考になります。本当に分かり易い内容なので、皆さんに伝えたいと思っています。私の職場でも、議員の話は分かり易くて明るいので期待感があると話していますよ」
「他の議員の報告会を聞いたことがありますが、同じネタでしゃべっているだけで新鮮さはありません。また県や市が取り組んでいることを自分が実施したかのような話し方をする人もいるので政治家は信用出来ないと思っていました。今日の話の中から、和歌山県にとって期待感を感じさせてくれる取り組みに共感しました。是非、実現させて下さい」
「一度、直接話したいと思っていました。私は新宮市からですが、和歌山市の知り合いに今日のことを話します。是非とも会いに行って下さい。」
 たくさんの激励を受けました。本日の議会報告と懇談会に参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。

活動報告/レポート 一覧へ戻る | 12月活動報告 | 12月活動日記