10月31日(火) 「退職発令」
【退職発令】
 本日付で一人の方が長年勤務した会社を退職しました。何度か書き込んでいるのですが、夢であった土地家屋調査士の資格を平成17年の試験で合格し、この度独立することを決意したものです。本日は会社での最後の一日となりました。
 朝からお会いして話したところ、寂しさよりも希望を感じました。「不安はあっても不幸ではない」と言う言葉を以前聞きましたが、不安も不幸も微塵も感じられません。将来に続く道が見えているだけです。
 その道で生きていく覚悟を決めた人達は、それなりの技術力を持っているのですから決め手は営業力にあります。営業力は重要です。どれだけ技術があっても、どれだけ丁寧な仕事をしても認知されていなければ仕事の依頼は来ませんから、まずは営業力です。最初は仕事がなくても絶対に営業活動です。
 本来の技術ではない営業力を磨くことから始まります。その先に未来は開かれています。

【食有毒】
 土曜日に引き続いて食中毒発生に関して飲食関係者と、そして行政関係者と協議を行いました。この事例は、平成18年10月18日、和歌山市内の飲食店営業でノロウイルスによる食中毒が発生しました。食中毒が判明したのは、10月27日、医師から「和歌山市内で行われた学校の同窓会の出席者が食中毒症状を呈しており、他にも患者が多数いる模様である」との連絡があったためです。翌28日、和歌山市ではこの飲食店に対して10月28日から30日までの三日間、食品衛生法に基づく営業停止命令措置を行いました。

 しかし、その間宴会場を利用していたのですが、これが営業に当たらないか疑問があります。
 保健所の見解では、4階厨房で食中毒が発生したため厨房部分の営業停止命令を行ったものの、3階の厨房は別許可なので営業は継続出来ます。従って3階の厨房を使って4階の宴会場を利用(営業)しても食品営業許可上、問題はないとするものです。
 食中毒に関する行政処分は、調理を行う厨房に対してのものですから客席に関しては、行政処分の対象にならないのです。社会通念上、不思議な感じがあります。厨房の営業を停止しても、店舗は開けても良いというものです。

 営業停止を行った法的根拠は、食品衛生法第55条によるものです。この条文では法的に違反行為があった場合、「営業の全部若しくは一部を禁止し、若しくは期間を定めて停止することができる」とあります。この「営業」の言葉が示す意味が不明です。私的には法的解釈は現時点では出来ていません。
 ただ和歌山市としては「営業」を厨房の営業と考える解釈をしていますが、一般的には店舗での営業、つまり商行為を指すのではないかとも思われます。前者の解釈では、食品衛生法上営業許可を受ける必要があるのは厨房だけですから、店舗を開けて営業をしても問題はありません。つまり食中毒を発生させた厨房を使用しなければ、出前であっても別の厨房を利用してお客さんに食事を提供してお金を貰っても問題はないのです。ですから食品衛生法上の営業停止命令を受けたとしても、店舗自体を開けてお客さんを受け入れ食事を提供しても命令違反とはなりません。厨房に対しては食品衛生法上、営業停止命令の範囲は及びますが、宴会場の利用を停止させるためには別に業務停止命令が必要だそうです。何か釈然としない解釈です。

 全国的には、ホテルで食有毒を発生させた場合でも、別の厨房を利用して宴会場で食事を提供している事例はあります。ですから和歌山市内で起きた今回の食中毒に対する処分も妥当であるとするものです。
 ホテルの宴会場は厨房と隔離されている場合があり、厨房が宴会場と隔離されていて、食中毒の発生要因が厨房にある場合、宴会場を活用しても営業停止命令違反とはならないそうです。店舗全体が営業停止になるのは、厨房と客席が一体となっている店舗、言い換えれば厨房が客席から隔離されている場合、厨房で食中毒を発生させても営業停止命令の権限は及びませんから客席を活用しても問題はない訳です。
 保健所が発信した「食中毒の発生について」の文書によると、業種は「飲食店営業」、名称は「○○宴会場」となっていて、措置は食品衛生法上に基づく営業停止命令となっています。そのまま新聞報道されたのですが、読んだ人からすると営業停止命令を受けても宴会場の営業を行っているのですから疑問を感じても無理はありません。
 
【平和ポスター審査】
 和歌山市内と紀北エリアのライオンズクラブの会員が集まり、夏休みに実施した平和ポスターコンクールの審査を行いました。市内の小学校5年生と6年生から提出された絵画は2,796点、各ライオンズクラブの審査を通過して本日の審査会に提出された作品は40点に絞り込まれていました。
 本日は優秀作品を決定する公式の委員会です。委員の投票により優秀作品2点を選び出しました。

【懇談】
 夕方前に一軒のお宅を訪問しました。和歌山県に暮らす人は皆んな健康でいて欲しいと願って活動している方で、体質改善、健康維持などに効果があることが分かりました。さらに、夕方からは意見交換活動を実施、本日は約10名の皆さんと懇談の機会を持つことが出来ました。
10月30日(月) 「大阪を訪問」
 本日は朝から大阪市内を初めとする皆さんへの訪問活動を行いました。中々大阪市まで行く機会を持つことが出来ないのですが、本日は一日かけてお会いしてきました。
 朝から夕方まで順に、大阪市、大国町、堺市、岸和田市の各事業所を訪問し、皆さんと懇談の機会を持ちました。和歌山県と大阪府はお隣なのですが、事業所の雰囲気は違います。まち全体、人も建物も動いている雰囲気を感じます。
 和歌山県外の方でも私のホームページを見てくれている方がいることが分かり、皆さんに感謝する次第です。和歌山市の出来事が良く分かるので今後とも継続した書き込みを期待していますと話してくれましたが、これは励みになります。

 また和歌山市内から通勤している方もたくさんいて、ある事業所では訪問することを周知してくれ集まってくれました。本当に嬉しい出来事でした。日頃は直接懇談する機会がないので、本日の訪問は有意義なものとなりました。
 夕方からは岸和田市内で懇談会も実施し交流を深めました。若い人達が事業所を引っ張っている様子で活力を感じました。やはり次々と若い人が登場してくることで事業所は活き活きとします。そして大切なことは、体制を確立した後であってももう次の時代を考えて人を育てることです。現在の組織は停滞を許してくれませんから、活動しながら人を育てると言った、現状を維持しながら将来の人材を育成することを両立させることが求められます。

 難しい運営を任されているリーダー達の資質を感じさせる出来事がありました。夕方からの議会報告会で司会をしてくれたあるリーダーは、私を紹介する音色が普段とは全く違って力強いものだったことがひとつ。議会報告を終えた後、横から力強い拍手が聞こえてきたことがもうひとつです。
 力強い声で紹介を受けると、頑張って聞いてくれる人に有意義な話にしなければと思います。力強い拍手は集まってくれた人にも連鎖し、会場全体を盛り上げる効果があります。どちらも、リーダーとして雰囲気を築くために大切なものです。
 夕方からの報告会の司会してくれたリーダーのことを若い頃から知っていますが、本当に成長しているなぁと感じた次第です。知人が立派になっている姿に接するとこちら側も嬉しく思います。人が成長している姿に触れることは楽しいものです。人は同じように見えても同じではありません。接することで内面が成長しているか否か判ることがありますから、他からの見え方を考えると日頃からの自己研鑽が必要です。

 さて最近の和歌山県の印象を聞くと、和歌山市長選挙での選挙違反の問題、そして談合問題から派生した和歌山県知事の進退の問題が話題になっているとのことでした。どちらも好ましい話題ではないことは残念ですが、それ以上に「やっぱり和歌山県」だとか「知事も市長もどうなっているのか。もっとまともな人がいないのですか」など言われること自体マイナスです。
 和歌山県に新しい風を起こして下さいと期待を掛けてくれました。本日の訪問を受けていただいた皆さま方、本当にありがとうございました。文句なしに明日への活力をいただきました。
10月29日(日) 「食品衛生法」
【磯の浦海岸清掃】
 早朝から和歌山市の磯の浦海水浴場の砂浜の清掃活動に参加、約700人が参加したクリーンキャンペーンで砂浜全体に参加者が拡がりました。一昨年の清掃活動では台風の影響で砂浜はゴミや流木で乱れていましたが、本日はきれいな海岸を取り戻していました。地元のサーファーの皆さん達の清掃活動のお陰もありますが、市全体としてまちをきれいにしようと思う気持ちが芽生えているように感じます。

【懇談】
 犬のブリーザーをしている方を訪問。セラピードッグによる慰問活動の調整などを行いました。犬の飼育に関する相談のため訪れた方もいて、一緒に懇談会となりました。

【花の展覧会】
 本日から一週間、和歌山市役所玄関前で花の展覧会が開催されています。本日は主催者の会員の皆さんが集まって案内をしてくれました。花を愛する皆さんが、自分で育てた花を市役所前に持参して、市民の方々に和んでもらおうとするものです。
 市役所前はきれいな花々で埋まっています。会員から指摘があったのですが、和歌山市のスローガンの冒頭部分に「水と緑と歴史のまち・・」とありますが、市役所の玄関には全く花はありません。少し前までは花が飾られていたのに、知らない間になくなっていることに気付きました。
「色気のない市ですねぇ」と会員の方が言葉を漏らしましたが、魅力を感じてもらうには色気は必要です。色気のないまちも人も人をひきつける魅力に欠けると言われることがあります。花がない市役所になっていることから、市のスローガンから「緑の文字を抜いて欲しいものです」と指摘がありました。花(華)のない市役所、確かに魅力はありませんね。
 また英国王立園芸協会日本支部によるハンギング講習会が開催されます。平成18年11月11日と14日の二回です。クリスマスシーズンを迎えるに当たって皆さんにクリスマス用の作品に挑戦してもらおうという企画です。早いもので、一年で最も華やかな季節が近づいてきました。

【大学論議】
 和歌山大学観光学部に関して話し合いました。独立行政法人になった国立大学には新学部の設置は認められにくい状況ですが、和歌山大学に観光学部を設置させようとする動きがあり、関係者は実現に向けた活動を行っています。それぞれの持ち場で全力を尽くしていますが、やや盛り上がりに欠ける一面があります。理由は様々ですが、市の姿勢に物足りなさを感じることも要因のひとつです。
 大学からの協力依頼に関しても、表現するのは難しいのですが進んで学部設置に関する提案をすることはなく、受身であり条件が整わないと話に応じないとする消極的姿勢を感じることがあります。
 設置出来たら旧国立大学初の観光学部であり、世界文化遺産の熊野古道を有する県として好ましいことは間違いありません。この観光学部の拠点を和歌山市の中心市街地に持ってくることは、観光学を生きた学問にすると同時にまちの活性化にもつながることになります。
 利点は書き出すまでもなくたくさんありますから、開設することに前向きであって欲しいものですが物足りなさを感じなければならないのは残念です。それでも希望を持って実現のために尽くしたいと考えています。

【意見交換活動】
 午後から約20人の後援会の皆さんを訪問し、意見を交わして来ました。和歌山県に住んでいる限り、私達のまちを良くしたいと思っている人ばかりです。その思いを実現するための手段はいくつもありますが、地方自治の場に代表を送り出して自分達の意見を代弁してもらうこともひとつです。この三年間の活動の歩みもお話させていただきました。少しでも関心を高めてもらい、議員は一体の何の活動を行っているかを知ってもらうことも出来ました。
 ある商店では、まちの活性化のために頑張って下さいと励ましを受けました。偶然、店に来ていたお客さんも知り合いでしたので話し合いました。以前は商店街で飲食店を経営していたのですが、人通りが絶えているため現在は閉店して住居として活動しています。商店街なのに住宅地として活用している状況は寂しいものです。
 本日の意見交換における話の内容は割愛しますが、訪問してこちらが励まされるようです。

【食品衛生法】
 平成18年10月18日、和歌山市内の飲食店営業でノロウイルスによる食中毒が発生しました。喫食者数は46人で有症者数は14人。食中毒が判明したのは、10月27日、医師から「和歌山市内で行われた学校の同窓会の出席者が食中毒症状を呈しており、他にも患者が多数いる模様である」との連絡があったためです。翌28日、和歌山市ではこの飲食店に対して10月28日から30日までの三日間、食品衛生法に基づく営業停止命令措置を行いました。

 さてここで問題となるような論点があります。営業停止命令期間中である10月28日、つまり昨日ですが、この宴会場では宴会が行われていたという通報が入りました。営業停止なのに宴会場では宴会が開催されている、全くおかしな話です。
 素人には分からないので調査をいたしました。市からこの疑問点に関して報告を受けたところによると、食中毒が起きたのは4階の厨房だったため、その部分に対して営業を停止したと言うことです。つまり4階の宴会場で宴会をしていますが、食事を調理しているのは3階の厨房で、そこから4階の宴会場に料理を運んでいるため宴会営業を行っても問題はないとの解釈です。

 良く分からない理由ですから納得出来るものではありません。さらに噛み砕くと次のようになります。
 4階の厨房部分が営業停止処分となっただけで、食有毒が発生した会場である4階宴会場は処分の対象外であるため、他から食事を提供する限りにおいて食品衛生法に違反しないとするものです。つまり同じビル内、同じ経営者であっても、4階の厨房の営業と4階宴会場の営業は別物と判断するものです。食品衛生法上による飲食店舗への営業許可は、厨房に対するものだけが許可範囲で、食事場所は行政権限の及ばないものと判断している訳です。

 事例を適用すると分かり易くなります。
 X氏が経営している飲食店A 。ここで食事を摂った46人中14人が下痢や腹痛、嘔吐が発生し、調査した結果、ノロウイルスによる食中毒と判明しました。そこで所管するB市の保健所では食品衛生法に基づいて三日間の営業停止命令を下しました。
 しかしX氏は、食中毒を発生させたのは1階厨房であるだけで店舗を営業することには問題がないと考え、通常通り店舗は営業させ、食事の提供は飲食店Aの2階にある厨房を利用しました。X氏は「食中毒を発生させた1階の厨房を使用していないのだから問題はない」とA店の営業を継続。それに対してB市は「食品衛生法に基づく営業停止命令は1階厨房部分に対してのもので、別の厨房を使用して営業を継続することには問題ない」と判断しました。

 さてこの出題に対してどのように解答すべきでしょうか。

 解答例その1
 食中毒を発生させたのは1階厨房であるため、別の厨房、つまり2階の厨房を使用して料理を提供することに関して何ら問題はない。行政的にもB市の判断にあるように、食中毒の発生原因は1階厨房にあるのだから、別の厨房を使用すれば食中毒発生要因を排除したことになり問題はないと考える。
 食中毒を発生させたのは厨房に原因があるだけで、飲食店A自体は飲食を提供する場であるだけで食中毒には何も関係はない。経営者X氏は食中毒を発生させたことを深く反省して1階厨房の使用を止め、2階の厨房を使用して料理しているため、必要以上に停止命令をすべきではない。
 また食中毒を発生させB市の保健所から営業停止命令を受けただけでも社会的制裁を受けていると判断すべきであり、営業の自由の権利を尊重し行政権の及ぶ範囲は小さく解釈すべきであると考える。

 憲法第22条と第29条によって保障されている営業の自由は、私たちに供与された大切な人権であり、食中毒を発生させたからといって営業を停止するまでの強制力はないと考える。
 現に過去、ある旅館では、修学旅行生を受け入れる予定であったある旅館の厨房で食中毒を発生させ営業停止命令を受けたが、旅館の営業そのものを停止するとなると修学旅行生が宿泊出来なくなり混乱をきたすことから、仕出し弁当を提供することで受け入れた事例があるように、食中毒を発生させた厨房を使用しない限り、店舗営業は継続しても何ら問題はないと考えるべきである。食品衛生法に基づく行政の権限は、店舗そのものの営業を停止させるまでの命令権はなく、あくまでも厨房の使用を止めるだけの命令権があるだけである。
 仮に営業そのものを停止するとなるとX氏は多大な営業損失と信用低下を招くため、食品衛生法ではそこまでは求めていないと解されるため、別の厨房を使用する限りにおいては、営業停止命令を受けたとしても、A店を営業することには何ら問題はない。

 解答例その2
 食中毒を発生させたのは1階厨房であるが、別の厨房、つまり2階の厨房を使用して料理を提供することは問題である。確かに、食中毒を発生させたのは1階の厨房であるが、原因は厨房にあるのではなく直接的には調理人、間接的に責任を負うのは経営者であるA氏である。つまり食品管理の責任を負う義務に違反したものであって、2階厨房を使用しているからと言って店舗営業を継続しても良いと言うものではない。

 仮にB市が解釈しているように食品衛生法に基づいて営業が認められるとしても、現在の社会環境に鑑みると、社会に影響を及ぼすような事件を起こしたものは社会的責任を負うべきである。今回の事例では、食中毒を起こしたことに関して営業そのものを停止することが社会的責任を取ると考えるが妥当である。
 憲法第22条と第29条によって保障されている営業の自由は、私たちに供与された大切な人権であるが、営業の自由と言えども憲法第12条、第13条によって公共の福祉による一般的な人権を定められていることから無限ではない。従って営業の自由の権利であっても公共の福祉によって制限されるべきであり、食中毒を発生させた飲食店Aの営業は認められるものではない。

 また食品衛生法の主旨は、食中毒を発生させた責任者に対して単に当該厨房の利用による営業を停止させるとするものではなく、責任者の反省、社会的責任を求めることにあると解するべきである。食中毒を発生させても店舗の営業を継続させるのでは、利益の損失もなく社会的責任も負っているとは言えない。営業停止命令を受けても飲食店Aの営業を止めるものではないとするならば、営業停止命令自体全く意味をなさない。そればかりか、飲食店経営者にとって食有毒を発生させたとしても、厨房の使用を止めるだけで営業は継続出来ると思わせた場合、全く食品衛生意識は高まらず、衛生管理に対する抑止効果もなくなるので法律そのものの存在意義はなくなる。
 結論として、食中毒を発生させたX氏の経営する飲食店Aそのものの営業を停止すべきと解するのが適当であると考える。

 ふたつの異なる解釈を掲載してみました。どちらに納得性があるのか一度考えてみて下さい。
10月28日(土) 「意見交換活動」
 本日は朝9時から夜9時までの12時間、後援会の皆さんを訪問して、和歌山県の現状や議会活動に関して意見交換を行いました。ほぼ和歌山市内全域に亘る範囲、計63名の皆さんと懇談を深められたたことで達成感がありました。
 夜遅くに訪問させていただいたところも暖かく歓迎してくれました。休日の団欒の時間に訪問することに少し気がひけましたが、逆に「遅くまでご苦労様です」「私の家なんかに来てもらわなくても良いのに」と歓迎してくれました。交わす言葉、触れ合う笑顔、会える人がいることは嬉しいことです。意見交換の一例を記します。
 
 「中心市街地の活性化と言われていますが、公的資金の投資をしてまで再生させる必要はないのではないですか。」
 →皆さん考え方は違いますから難しい課題です。ただ再生のための投資が必要だと言う立場から意見を述べます。和歌山市は城下町として発展してきた歴史的背景があります。現在でもお城を中心に官公庁や商業地、ホテルなどが立ち並んでいます。また地名にも歴史が現れている地域があるように、和歌山城を中心としたまちが形成されています。まちが発展してきた歴史的背景を大切にすることを大切にしたいと言う気持ちがあります。

 確かに郊外には大規模商業地やロードサイド店舗がありますから、品揃えや駐車場の確保の観点からすると利便性は郊外の方があるかも知れません。それらの利便性の高いロードサイド店舗の持つ機能は必要なものですが、地元の人に便利であっても他都市から人をひきつけることにはなりません。大規模商業施設、コンビニエンスストア、大型のドラッグストアなど地元の人は活用出来る施設であっても、市外から人を導入する程の力はないと考えるのが通常です。それは他都市にも同じような施設は存在しているからで、和歌山市固有の魅力ある施設ではないからです。ロードサイド店舗が悪いとは言いません。特に全国展開しているようなロードサイド店舗は、全国共通の品質が確保されていますし、サービスレベルも一定で安心出来ます。また地域の産品の取り扱いもあることから、地域に存在してくれることは大変有難いものです。

 それでも他都市から人を呼び込む吸引力となり得るのは、その地域固有の地域があることです。和歌山市に行かないと巡りあえないもの、そこに行かないと体験できないものが存在することが他都市から人を呼び込める材料です。人が交流する地域になると商業施設も集まりますし人が人を呼び込みます。郊外に地域固有のものを集積することは資本力があれば難しいものではありませんが、そこに意味をつけることは難しいことです。郊外に作る新しい施設に、和歌山市の歴史的背景の裏付けや物語性を持たせることは困難です。それよりも城下町として発展してきた和歌山市の中心市街地に、魅力的な店舗を集積したり人の交流を図れる地域づくりを行ったり、居住空間を形成したりすることは和歌山市らしいものです。

 やる気がある人が出現している機会を好機と捉え、今それを活かすことは和歌山市の歴史と国の施策を考えると、これを逃す積極的理由を見出すことは難しいものです。ただ行政機関だけが投資をすることは賛成出来ません。民間事業者の参画と地元商店街の再生への動きがあること、そこに行政機関が加わることでまちづくりは始まります。
 今が最後の機会との覚悟を持って活性化計画を構築し実行させるなら、中心市街地の再生は可能ですし、再生出来れば皆さんが集まって楽しい中心地になる筈です。これが行政機関の投資する最後の機会と考えて、中心地の活性化に賭けたいものです。

 「和歌山市は別に発展しなくてもこのままで良いのではないですか。」
 →現状維持は後退を表します。和歌山市の将来人口予測からすると人口は確実に減少します。もう予測ではなく確実に起きる現実です。しかも内訳を見ると生産人口が減少し高齢者が増加するのです。今以上に経済力が低下し活気が失われるのも確実です。このままで良いと考えることは、このままではいられないのです。このままを維持しようとすれば前向きな施策が必要です。
 自分の子どもが和歌山市に住んで欲しいと思うような市であって欲しいのです。

 本日お会いさせていただきました皆さん、本当にありがとうございました。
10月27日(金) 「先輩達」
【挨拶活動】
 朝8時20分から活動開始。朝礼に参加させてもらって市政報告などの挨拶をさせていただきました。引き続いて9時から次の会社での挨拶と報告会、その後、午前中に三ヶ所の会社を順次訪問させていただき、報告会を行ってきました。皆さんの期待に応えられるように活動を展開していきます。

【先輩達】
 その後、高校の先輩を訪問し、何人かの方と懇談の機会を得ました。樹秀会を発足させた方が会員の方を順次紹介してくれました。熱心に友人達の紹介をいただき感謝する次第です。
 その中で、以前もお会いしたことのある社長宅を訪問してきました。和歌山県と紀州藩の歴史に関心のある社長で、ある文化財に関して問い合わせがあったことから、調査した結果も併せて報告させていただきました。

 さてこの社長のご自宅は、由緒あるお寺と間違えそうな家屋です。事実、お寺と勘違いして自宅に入ってくる方もいるようです。紀州徳川家の紋章の入った家財や扉など歴史を感じさせてくれるものがたくさんありました。間近で歴史的価値のあるものを拝見する経験は初めてのことです。一概には言えませんが、小さな博物館よりも多いと感じる程の歴史的物品が収納されている倉庫も敷地内にあります。

 室町時代や戦国時代、江戸時代の鎧兜や日本刀が所狭しと飾られています。倉庫の一階には鎧兜と日本刀など、二階には屏風や掛け軸などが収納されています。個人でこれだけの文化財を収納している方は和歌山市にはいないのではないでしょうか。それ程素晴らしいコレクションでした。

(日本刀の数々)

(徳川家康公の肖像画)

 徳川家康公の掛け軸。紀州徳川家の物品。重要文化財の刀など価値のあるものが収納されています。

(ロールスロイス)
本物に触れることは感動を与えてくれますことと一致します。紀州徳川家にまつわる品々を拝見出来たことで、紀州から脈々と続いている城下町和歌山市の凄さを感じることが出来ました。
 さて倉庫から庭に出て再度驚きました。自家用車のロールスロイスが車庫に置かれているのです。社長の夢は倉庫の中の作品を整理し個人的な博物館として仕上げ、皆さんに公開することで地域に文化を開放し関心を高めてもらうことです。地域として文過度を高めることが出来たら幸いですと、話してくれました。


【挨拶活動】
 午後1時からは一社訪問し挨拶をさせていただきました。既に新しい挑戦については知ってくれていた様子です。本日は秋の行事が開催されていたため充分な話し合いが出来ませんでしたが、行事終了後、来年に向けた活動を行っています。

【中心地再生計画】
 夕方からは和歌山市中心市街地活性化基本計画に関して懇談会を行いました。教育委員会は過去の答弁を受けて、市の教育財産を大学に活用することは用地変更にもなるため大学のキャンパスに指定されるのは難しい状況です。しかし他市からは、市が開発する予定の開発地の入り口を周辺の建物を買ったり、他市からの誘致の動きも見られるように学生の持つ力はまちを変える可能性があるのです。
 解決を図るのは困難な仕事だからと言って問題の先送りをしないで、順次問題の所在を把握して片付けることから始めたいものです。

 また和歌山市の財政状態は良くありません。平成17年度まではスカイタウンつつじヶ丘の土地造成費用は、銀行からの借り換えによって借金返済を10年間先送りして窮地を脱しましたが、10年後には確実に返済時期が到来します。次の市長がこの土地造成費用の借金返済を行う必要がありますから困難な問題を先送りしただけで、何も財政危機の解決が図れている訳ではありません。
 むしろ現在の和歌山市の財政力で返済出来る借金の額ではありませんから、現在の延長線上にあるような行財政改革では絶対に返済出来ません。大規模な企業誘致などの大技とも言える財政再建策を講じないと、借金は減少しないばかりか破綻の危機はいつまでも付きまといます。この点にまで踏み込んだ解決策が必要です。
 
【懇談会】
 夜には懇談会に参加させていただきました。国会議員や地方議員の関係なく、和歌山市の将来像に関して意見交換を行いました。議員として大切なことは、議会で提言し続けることだと伺いました。積み重ねたものは強くなりますし、長い時間を経過すると評価は高まってくれます。実現出来ても出来なくても、夢や可能性を提言し続けることが大きな変化として表れる時期がやって来る筈です。5年後か10年後かは分かりませんが、それを目指して活動し続けることに値打ちがあるのです。
10月26日(木) 「市政報告会」
【朝礼挨拶】
 早朝から、企業の朝礼にお招きいただきその場で挨拶をさせていただきました。8時20分からの朝礼と引き続いて40分からの朝礼にお邪魔してきました。どちらも始業前の貴重な時間を割いていただきましてありがとうございました。皆さんの期待に応えられるように活動を継続していきますので、引き続いてのご支援を依頼いたしました。
 午前中と午後一番の時間、三箇所の職場にお邪魔させていただき挨拶をさせていただきました。いずれも仕事の時間を少し割いていただいての議会報告だったのに、熱心に聞いていただき感謝しています。皆さんから寄せられたご意見や激励に応えられるよう頑張ります。

【意見交換会】
 午後3時から5時までの間、いつもご支援してくれている方々と懇談の時間となりました。長時間でしたがとても熱心に意見交換を行うことが出来ましたこと、心から感謝しています。只でさえ忙しい世の中なのに、2時間も議会に関すること、和歌山県の課題に関することなど話をお聞かせいただきました。それをテーマに話し合いが出来たことで、真意も含めて皆さんからの思いを確かにいただきました。
 和歌山県、そして和歌山市に関して課題は認識しているものの、私達が住んでいるまちを良くしたいと誰もが思っています。そう思わない人はこのまちに住んでいない筈ですから、厳しい意見であっても難しい課題であっても、逃げることなく可能性があるものに対しては取り組みたいものです。それが応援してくれている方々に対する感謝の気持ちを表すことになります。
 熱心に話してくれる数々の話題は楽しく、現在の、そして将来に亘って生き方の参考になることがありました。私と同年代の方は、和歌山県の現状に満足していません。まだまだ改善出来ると信じていることが分かります。

 お聞きすると過去の政治家や有名人に対しての印象は共通していました。偉そう。強欲。人の意見を聞かない。表裏がある。選挙前だけやってくる。と言ったものでした。日頃の活動が分からないのに支援することはないと言い切っています。意識の変わっている市民の皆さんだけが和歌山県や和歌山市の政治を変えることが出来るのです。本日の意見交換から明るい未来を感じることが出来ました。各人や各地から芽生え始めている意識変化は、偽者を排除し限りなく本物志向に向かっています。

 過去のどの時代よりも情報を把握することが容易な時代ですから、人を選択する視点も確かなものに変わっています。私達は誰でも、全国大で一流の人物の考え方や先進の地方自治体の取り組みを知ることが出来ますから、その基準と照らし合わせて和歌山県における政治家や人物を評価しています。和歌山県に閉じこもらない全国水準のものさしで、行政の取り組みや政治家の取り組みを評価し始めています。
 この流れが確かなものであれば、今よりも和歌山県は良くなります。期待感を感じることが出来ました。
 一例として「偉そう」な人物の礼を記します。
・和歌山市内でいる時はぺこぺこしているのに、関西空港に到着して市民の視線がなくなると突然偉そうな態度に変化する○○さん。
・普段から好感を持っている人と昼食時に席が隣り合わせになったそうです。お会いできたことを嬉しく思っていますと話しかけたところ、「プライベートな時間ですから話さないで下さい」と冷たく対応されたそうです。プライベートであっても、人から支援を受けなければならない職業であればどんな場所であっても話しかけられるのは宿命です。それが嫌なら辞めたら良いとの意見でした。このような人は絶対に支持しないと話してくれました。

【御礼】
 お忙しい中、たくさんの方を紹介してくれたYさん。感謝するばかりです。また先日来、多くの方を紹介してくれているTさんからは、まだまだ時間を作って下さい。全然足りませんとお声を掛けていただきました。おふたりを初めとする皆さん方に感謝しています。

【市政報告会】
 夕方からは市政報告会を実施しました。参加していただいた約25名の皆さん、本当にありがとうございました。
 本日は、平成18年9月市議会で一般質問を行った中心市街地活性化に関する取り組みと現状の報告について。中心市街地が中心地としての機能を果たしているのか、行政機関が支援する意味はあるのかどうか。今後の中心市街地再生の見込みについての私見についてお話させていただきました。中心市街地に関して、報告内容を簡易にまとめてみます。
 中心市街地活性化を図るためには丸正ビルの再生だけでは無理があります。丸正ビルの活用、デベロッパーが進出して開発出来る

(写真は昨日の市政報告会)
環境創出、和歌山大学観光学部の設置など、計画では全体をコーディネートすることが絶対条件です。それを示せないと国は、和歌山市の中心市街地活性化基本計画を呑んでくれる訳がありません。

 本気で再生を図る覚悟があれば、今出来ることは限られていますから全力を傾けるべきです。中途半端な活性化計画にするのであれば、やらない方がましです。リーダーが覚悟を決めないと、民間事業者や大学関係者は本気で取り組んでいます。民間と行政機関の温度差の違いはまちの活力を奪い去ります。まちの活力とは熱気ですから、関係する全員が熱意をもたなければ再生は図れません。中心市街地に関わる全員が目的達成のための熱意を持ち行動を取ることが成功の条件です。
 このチームに責任を取る気持ちのない人が入っているとも、もはや計画は挫折したも同然です。先はありませんから、現在のまちを企画する力と決断が必要です。

【懇親会】
 本日最終は懇親会に出席させていただき、久し振りに夜遅くまで懇談を深めました。このメンバーは熱意のある方ばかりですから方向性に関しては何の心配もいりません。まちを良くするための様々な意見と考え方をいだたきました。
10月25日(水) 「水の健康」
【イベント打ち合わせ】
 ライムバケーションイベントについて関係者と打ち合わせを実施。平成18年11月5日に片男波で実施予定ですが、より多くの方に体験してもらうため関係箇所にイベント内容の説明を行いました。海岸で実施するシーカヤックやビーチヨガ、地引網体験など、また観光バスで和歌浦を巡るツアーなどを計画しているので、地元は勿論のこと市内外の方々の参加をお待ちしています。

【公園について】
 公園管理について、市所有の公園の活用について、公園周辺の道路の取り扱いについて関係者と協議を行いました。市の公園管理に関する予算が少なく、対応に苦慮する問題もたくさんあります。
 
【ライオンズ会合】
 ライオンズクラブの例会がありました。本日の定例会では健康に関する講演があり、体を構成している水が健康を左右することを、水道水と浄化した水との比較実験を通じて教えてもらいました。肉類や私達が食する食べ物は酸性のものが溢れていていますし、水道水は中性ですから中和するまでは至りません。好きなものばかり食べていると体は自然と酸化していきますから、健康であり続けるためにはアルカリ性食品を意識的に食して健康維持を図る必要があります。

 アルカリ性食品とはひじきや納豆など、昔からの日本で食されていた食材が多いのです。意識して摂ることで健康体を維持できますが、それよりも体を主成分である水、アルカリ性の水を摂取することで意識しなくても健康体を作ることが可能です。本日は水の大切さについて学習させてもらいました。
 引き続いて結成5周年記念行事について実行委員会で打ち合わせを行いました。実行委員会内に必要な部署を設置し責任者を決めることで全体的に進捗させようとしています。私達のクラブは結成してからの歴史が浅いため立派な記念冊子を作成するよりも、今まで支えてもらったクラブや団体の皆さんに楽しんでもらえる企画にするように進めることにしました。

【ペットのマナー】
 来客があり市役所内でお会いしました。本日は市役所に関係する案件が多く、市役所内で打ち合わせを行いました。相談内容はペットについてです。ペットの飼い主には社会生活を送る上でマナーを持って欲しいところです。自分のペットだから放置しておいて良いものではありません。ペットが他人に迷惑を掛けるようであれば、気をつけて飼い主が歯止めを掛ける必要がありますが、これだけペットを飼う人が多くなるとそうはいかないようです。
 ペットを飼うための規制はありませんから飼い主のマナーは様々です。他人に迷惑を掛けないようにマナーを遵守している人もいれば、人への迷惑を考えていない人もいます。他人に不愉快な思いをさせるのは、ペットが悪いのではなく飼い主の責任なのですが、直接的に他人と接する犬や猫が悪いと思われがちです。動物を飼う人には、社会生活上の最低限のルールとマナーを守って欲しいものです。

【健康と環境】
 引き続いて、予防医療による健康対策と環境問題について懇談を行いました。健康と美容を和歌山県の観光地で提供する仕組みを完成させようとしていますが、調査開始以降、現在まで前向きに進み始めています。観光資源、宿泊施設、地産の食事、健康や美容、予防医療の全てを提供することで新しい観光地として全国に発信することが可能です。「観光医療立県和歌山」事業では、これらの可能性を検証し次の展開につなげようとしています。
 本日は、健康維持に関する取り組みについて、地球環境に寄与する取り組みについての協議を行いました。和歌山県の持つ環境においては、健康や美容を取り入れることで観光地としての可能性が拡がります。

 【意見収集活動】
 夕方からは後援会活動を実施。日が短くなることで、冬が近づいてきたことを実感出来ます。夕食準備の時間帯にも関わらず訪問させてもらったところ、暖かく迎えてくれました。皆さんからいただいた意見を提言できるよう今後とも活動を行う覚悟です。
10月24日(火) 「博物館の仕事」
【博物館の仕事】

(和歌山市立博物館)
 博物館の所蔵品に関して問い合わせがあったため調査のため和歌山市立博物館を訪問、寺西館長が丁寧に応対してくれました。お忙しい中ありがとうございました。
 博物館では秋の展覧会が開催されており、小学生が社会学習の一環として見学に訪れていて賑わいを見せていました。美術品を地元は勿論のこと市内外の皆さんに見てもらうことが仕事の柱の一つですから、展覧会が賑わうのは好ましいことです。

 驚いたことに、一つの展覧会を開催するまでには三年の準備期間を要するのが通常だそうです。今回の展覧会も同様で、開会す
るまでにはたくさんのご苦労があります。まず展示品の収集と選定、作品が決定すれば学術的な価値に加えて博物館としての意味を持たせる論文を仕上げる必要があります。所謂、学術論文を学芸員の方が仕上げていくのですが、この作業は地道であり時間がかかります。既に発表された内容と同じような学術論文に過ぎないのであれば、当該博物館が展覧会を開催する意味はありません。発表された学術論文にない価値を付加した学術論文として発表することが仕事です。人の言っていないことを付け加えて、少しでも違う観点を入れることに価値があるのです。新しい視点のない学術論文には価値は全くありませんから、そのような学術論文を基本とした展覧会を開催すれば全国から笑いものになるだけです。

 学芸員の仕事は地味ですが、まだ世に出ていない歴史的なものに価値を見出し、世に送り出す重要な使命があります。ものを見た時に何かの価値を頭で創造し、それに向かって裏付けとなる資料を収集することから作業は始まります。自分が推定する方向に向かって資料を集めますが、途中で観点を覆すような史実も出てくることがあります。その場合、自説を変更していきますから、当初描いていた歴史的価値とは異なる結論になる場合があります。そうなると作業は大変ですが、推定通りにいかないところに楽しみも隠されています。「学芸員が最初に推定する価値は、史実に基づいて調査していくと、それが正しいものが多いのですか」と質問すると、「一概には言えません。学芸員の資質に拠りますね。直感のような勘が優れている人もいます」とのことでした。

 このようにして、新しく見つけられた物品や資料に関して、史実に基づいて新しい価値を見出し学術論文として仕上げて世に問います。その発表の場が展覧会ですから、私達が鑑賞出来るのは最終形なのです。発表する過程に様々な調査と研究があり、それを突破したものだけを私達が鑑賞することが出来るのです。展覧会を開催するまで三年要する理由はここにあります。
 そして博物館の作品の展示場所は、館全体の30%弱に過ぎません。残りのスペースは収納庫となっていて、収集され続ける物品を補完する場所になっています。展覧会が開催されている最中でも寄贈などにより次々と物品が入ってくるので、それらの調査と研究に取り掛かります。そして一つひとつの物品に新しい見解を見出し、それぞれに価値をつけていきます。単純で繰り返しの仕事ですから地味なのですが、文化財を保護し展覧するための重要な仕事です。

 また、展覧会に展示する作品に関して説明文を記載出来るのはスペースの関係上、調査したことの数パーセントに過ぎません。ですから説明文の陰に、学芸員の調査した結果や知識は100倍も隠されているのです。決して表に現れない部分、ここが仕事をしていて楽しいところです。
 鑑賞した方が説明文に関して疑問があり問い合わせがあった場合、どのような疑問に対してでも完璧に対処することが学芸員の真価なのです。ある疑問に対して答える、その上に立って疑問に対しても再回答し、相手に納得してもらうことが本当の知識です。ここに私達は、作品の表面に表れている以上の深い知識に感銘を受けるのです。感動を与えることがプロの仕事です。
 私達は学芸員にプロの仕事をして欲しいところですが、現実は学術研究ばかりが出来る状況ではありません。市の財政難から市立博物館はお荷物扱い、または冷遇されている様子があり、財政面でも人の配置でも恵まれていません。文化財の保護と維持には費用がかかるものですが、財政状況はそれを許してくれません。学芸員の本来の仕事以外に事務業務も実施する場合も有り得ますが、プロの知識を他の仕事に割くのは大きな損失だと考えるのですが・・。

【昼間】
 博物館を後にしたらもうお昼でした。後援会用チラシが足らなくなったとの連絡を受けて昼間を利用して訪問しました。空いている時間は昼間だけの場合が多く、咄嗟の状況変化に対応出来ないこともあります。本日は昼間に訪問し仕事を済ませることが出来たので、負担が軽減されました。

【慰問打ち合わせ】
 平成18年11月の慰問活動も打ち合わせのため某事務所を訪問、慰問活動で必要な物品の依頼を行いました。これから制作にかかることで調整しました。

【防災とイベント、松枯れ対策】
 片男波にある八の字公園に非常用資材倉庫が設置されていました。この公園はいつも地元の皆さんの清掃活動や連携できれいに保たれているのですが、ここに新たに非常用資材倉庫が仲間入りしました。大災害に備えて公園内に倉庫を設置し、リヤカーやライト、発電機などが収納されています。日頃から防災訓練など熱心な取り組みをしていることが評価され、また海岸近くで災害対策が必要であることから、国の交付金を得られ設置することが出来たのです。近く記者発表が行われます。

 また今年11月5日、片男波で観光医療に関するライムバケーションイベントを開催することから、地元自治会などに協力を求めました。快く理解していただき準備は進んでいます。

(和歌浦公公園に設置された
防災用倉庫と非常時に活用する
折りたたみ式リアカー)


(松枯れが進行する名勝和歌浦)
 また和歌浦地域の松の木が枯れていることが深刻な問題となっています。100年松とも呼ばれている貴重な松が枯れ始めているのです。松くい虫の被害を受けた松を放置しておくと近隣の松に転移するため次々と枯れていきます。和歌の浦アートキューブから見る和歌浦の光景は名勝に相応しいのですが、松が枯れ始めているため残念な光景になっているのが現実です。
 かつて玉津島神社の境内は松の木が茂って暗い感じすらありましたが、現在は松の木が枯れ伐採されたため明るくなっています。それ程松の木に被害が生じているのです。この状態を放置出来な
いと地元自治会が奮起し、和歌浦の松の木を守る会を結成しました。既に会員は17名となり、松枯れ問題に関して民間製薬会社から支援を受ける準備を整えています。自分達が守るべき地域の財産は、自分達で守る覚悟を持つことから始めようとしています。それに行政機関が呼応してくれることを期待したいところです。
 和歌山市の観光地である和歌浦がこの状態では、「和歌山市が誇る観光地ですよ」とは言えなくなります。松の木が枯れてしまうと、仮に植樹をしても元の状態になるまでに長い年月を要することになります。美しい海岸と松の木、そして不老橋がある風景が和歌浦なのです。放置しておくべき問題ではありません。

【お見舞い】
 お見舞いのため日赤へ。脳内出血で倒れた方ですが手術した結果、元気に回復しています。今日は話すこともできているので家に帰る日も近いように感じました。

【激励会】
 夕方から、ある大会に参加する皆さんの激励会に出席させていただきました。大会は平成18年11月8日ですから本日の激励会から二週間です。明日から連日練習に入りますが、その成果を十分に発揮出来るよう頑張って下さい。いつもお世話になっている方や久し振りの顔もあり、懇談している内に時間は経過しました。

【懇談1】
 激励会の後一件訪問し、平成15年の市議会活動から現在に至るまでについて、議会レポート特別号でお話させていただきました。以前から市議会での活動を認知してくれていたため、これまで活動内容に関して理解していただき今後に期待をかけてくれました。「今までのことから十分に分かっているよ」と声を掛けてもらいました。今までも、これからも、頑張ります。

【懇談2】
 本日最終の訪問。時間からすると訪問出来るぎりぎりの時間でしたが、快く家に迎え入れてくれました。活動的なこの方は仕事に地域活動に飛び回っています。今年の春先から環境変化があったのですが、逆境を糧に変えて益々元気に活躍してくれています。私のことに関しても、来年に向けた取り組みを認知してくれていて、「えっ」と聞き直すと「地域では既に話題になっているから、皆さん知っていますよ」と答えてくれました。
 益々期待に応えられるよう取り組みます。励ましの数々の言葉、ありがとうございます。
10月23日(月) 「紀州レンジャーオフィシャルショップ」
【まちづくり】
 中心市街地活性化基本計画に関して確認。平成18年11月中旬を目途に計画を策定している段階ですが、国へ提出する活性化基本計画ですから、中心地全体の活性化に資するような計画に仕上げて欲しいと要望しました。

【教育委員会の協力】
 来月、和歌の浦アート・キューブで開催予定の「心ふんわり書道展」に教育委員会の協力をお願いしていたところ、本日作品を仕上げてくれました。作品とはこの書道展に掲示する「心」をテーマにして書道作品のことです。教育長を初めとする皆さんの協力、本当にありがとうございました。

【観光について】
 和歌山県内で経済産業省支援事業として「観光医療立県和歌山」の取り組みを開始していますが、平成18年11月5日、和歌浦で「ライムバケーション教育研修会」を実施します。その会場に新たな周遊型観光の交通システムであるベロタクシーを走行させます。
 観光と医療の新しい形の提案と環境にも優しい交通手段の実証、和歌山県で取り組む全国に先駆けた新しい観光施策に期待して下さい。関係箇所に説明を行い、協力依頼を行いました。

【三味線と長唄】
 平成18年11月26日に開催予定の、和楽会による三味線と長唄のライブに関する打ち合わせを行いました。和の文化と和楽器を楽しむ会合で、約100人の参加を見込んでいます。和歌山県で和文化を大切にするため和楽会としての活動を続けています。さらに、11月初旬には和楽器による慰問活動を計画していますが、引き続いてぶらくり丁において、和楽器に親しむ講習会も開催予定です。
 さて、和楽会ライブの打ち合わせの後、場所をぶらくり丁に変えて、講習会の打ち合わせを行いました。ぶらくり丁で和楽器の講習会に理解を示し会場を提供してくれるのが「ファーストテイク」です。
 本日、打ち合わせのためお邪魔したところ、代表に会ってびっくりでした。代表の方は松本裕司さんで、1999年のジャパンエキスポ南紀熊野体験博の時に地域イベントで一緒に仕事をしたことがある方だったのです。
 博覧会終了後、しばらくお会いしたことがなかったのですが、本当に久し振りの再会で驚きと懐かしさがありました。松本さんは音楽関係の仕事で活躍されていると同時に、ぶらくり丁の活性化のために活動している様子で嬉しく感じています。別に自分が目立とうとは思わないで、まちづくりのために活動していると自然に注目されている存在になっていたのです。
 松本さんは和楽器に親しむイベントに賛同してくれ、そして周辺のお店にも広報してくれることになりました。一人でも多くの人に和文化を体験してもらうための活動を中心地からも発信します。任せっぱなしにするのではなく、結果は分からなくても実践することから全ては始まります。
 松本さんとの再会も何かが始まる契機だと思っています。

【紀州レンジャーオフィシャルショップ】
 中心市街地活性化のために紀州レンジャーが立ち上がりました。ぶらくり丁内に「紀州レンジャーオフィシャルショップ」が平成18年10月19日から開店しています。場所は中ぶらくり丁の真ん中当たりで、大きな看板を掲出しているため、歩いていると直ぐに場所が分かります。
 ショップの名称は「Kraos」で、これは「Kishu Ranger Original Shop」からきています。ぶらくり丁の真ん中にショップを出すことで、中心市街地の活性化の一助を担い、併せて紀州レンジャーの使命である和歌山県を訪れる観光客に和歌山県の自然保護を訴えることを目指しています。

(紀州レンジャー
オフィシャルショップ)

 NPO法人の活動から飛び出した紀州レンジャー。イラストからぬいぐるみキャラクターへ、そしてキャラクター商品の扱うショップへと飛躍を遂げています。これだけでも和歌山県のために貢献していると思います。和歌山県を売り出すものは、何もないよりもあった方が良い、そう思いませんか。
 是非とも、和歌山県を全国にアピールしている紀州レンジャーのオフィシャルショップ「Kraos」へお立ち寄り下さい。子どもや家族連れの皆さんに楽しんでもらえるイベントも検討しています。

(オフィシャルショップ店内)

【懇談】
 観光事業者の方と和歌山城の「暗さ」について懇談を行いました。金曜日に仙台から夜の和歌山城を楽しみに観光に来てくれた方にとっては残念な週末でしたが、私達和歌山市に暮らす者にとっても県外から来てくれた方に申し訳なく思うばかりです。和歌山市に暮らす私達にとっては毎日でも見られる光景ですが、仙台から来てくれた方にとっては年に一度のことですし、もしかしたら最後の和歌山城になるかも知れないのです。一期一会ではありませんが、観光客の一度の訪問を大切にしたいと思わずにはいられません。

 調査した結果、和歌山城の西側道路の「暗さ」の要因ははっきりしていました。この道路は国道で中央分離帯に街灯が設置されています。中央分離帯に電源が通っているため街灯も中央に設置しているのですが、車の通る道路幅が広いため歩道まで光が行き届かないのです。その結果歩道と和歌山城西側の辺りが真っ暗になっているのです。これでは夜景にはなりませんし、防犯上も問題があります。
 ひとつの道路の中央分離帯と歩道に街灯を設置するコストなどの問題がありますが、観光資源を活かすため、そして安全対策としても夜の適切な明るさは必要です。市と協議した結果を受けて、観光事業者と今後の対応について話し合いました。観光立県和歌山県ですから、和歌山城の夜景も観光資源として活用を図りたいものです。夜景は人を集められる有力な資源となるのです。
10月22日(日) 「自治会研修会」
 秋晴れの一日。年に一度の有家自治会研修会が開催されました。参加者は36名、午前8時に日前宮をバスで出発し神戸に向かいました。自治会員お互いの親睦を深めるために毎年開催しているもので、今年は神戸空港から神戸花鳥園、そして人と防災未来センター視察、研修となりました。


(自治会研修会、
人と未来防災センターにて。)
 今回は、和歌山県での到来が予想されている東南海・南海地震に備えての地域として何を準備すべきかを学ぶために、阪神・淡路大震災を記念した防災未来センターを訪れたものです。阪神・淡路大震災が起きたのは1995年1月17日ですから、もう11年も前のことになります。その年の1月末に神戸の王子公園にまで物資運版のボランティアに行ったことが思い出されます。当時、陸路が断たれていたため行くことが出来なかったため、大阪の南港から神戸港に船で向かいました。神戸港に到着して驚いたことは、港の接岸地点が陥没していたこと。更に上陸すると粉塵で息をすることも意識しないと出来なかった状況であったことなどがあります。

 神戸に向かう前に言われていたことは、マスクと目の保護用のグラス、そして耳栓を持っていくようにと言うことでした。理由は簡単です。震災後1週間と少し経過していたのですが、まだ粉塵が収まっていなかったのです。そのため空気を吸い込むためのマスク、耳にほこりが入らないように耳栓、視界を確保するためのグラスは必需品だったのです。
 神戸港からトラックに乗り込み、王子公園に向かった時の光景は凄まじいものでした。倒れ掛かったビルや倒壊した家屋、市役所や体育館に避難していた方々。ここが神戸市だとは思えない程でした。
 それから11年が経過しました。まちは震災の跡形もなく復興していますが、傷跡を忘れないように、防災未来センターに記憶を封じ込め、防災に関する研究の拠点として、災害発生時の支援体制確立など充実した機能を持たせています。神戸市のハードとソフト両面での復興と人の力には驚くばかりです。阪神・淡路大震災以降、各地で震災は発生していますが、その時の教訓は活かされているようです。

 本日の研修では、自治会として何を準備すべきか学ぶ契機になりました。早速、自治会長と、自治会館への毛布や災害に備えて準備すべきものの購入や準備に関して協議を行いました。自分達で出来ること、すべきことを確実に実践し、二次被害と個人の危機を最小限に食い止めることが大切なことです。
 自治会として研修も準備も行っています。後は行政機関との連携体制を確立するだけです。
 また神戸市に向かう道中、今も被害が収まらない、悪徳業者による詐欺まがいの商品勧誘の防止や、電話や訪問による勧誘セールスを防ぐための研修も行いました。悪徳業者の常套手段は、不安を煽る、親切にする、信用させる、急がせることが特徴です。心地よい勧誘に対しては、直ぐに書類に記入しないこと、考える期間を設けること、知人に相談することで一定の防止が可能です。兎に角、怪しいと思ったら一人で考えないで周囲の人と相談することです。
 
 本日の研修会は、防災対策と悪徳商法対策を学ぶことが出来ました。来年の研修会も有意義なものになりますように。
10月21日(土) 「後援会活動」
 終日、後援会活動を行いました。朝9時から夜までご一緒していただいた皆さん、本当にありがとうございました。また昨夜は本日の準備のため深夜まで机上業務をしていただいたこと、重ねて感謝する次第です。多くの人に支えられ現在があることに改めて気付かされ、全力を尽くし、結果を残すことだけがお返しになると思っています。
 皆さんからいただいた「頑張って下さい」「期待しています」「応援しています」の言葉は簡単ですが、とても勇気付けられる言葉です。短い言葉ですが大切な一言であると思っています。それは次のような理由からです。
 もしお伺いした時に無反応であったり、「期待していないよ」「応援していません」などの言葉を受け取ったら、どの様な気持ちになるかと考えると明らかです。後者のように無反応であったり後ろ向きの言葉が返ってくると、気力が萎えてしまいます。
 たった一言で元気をいただいたり励まされたりします。ですから軽い気持ちで発した言葉であったとしても、その一言を信じたいものです。言葉は使い方によっては良薬にもなり毒にもなります。他人に向ける言葉は良薬になるような言葉にしたいものですし、使い方には自分に向けるものと考え、気をつけたいものです。
 訪問した時に交わす言葉は短いものですが、その中で感じることがあるのです。短い言葉を交わすだけでも、お互いのコミュニケーションが図れるのです。

 このように言葉には力があることが分かります。人は言葉によって考え、言葉によって意思疎通を図ります。言葉によって理解します。全ての思考は言葉によります。言葉がないと人類の歴史は残りませんし、私たちの経験や知識を子どもや周囲の人に伝えることは出来ません。
 そして気をつけることは、毎日、自分が発する言葉を一番身近で聞いているのが自分だということです。他人に向けた言葉であっても、自分も聞いているどころか、一番近くで聞こえてくるのです。良い言葉を使っていると相手も気持ちが良くなりますし、自分の気持ちも言葉と比例するようにきれいになっていきます。
 他人を批判するような言葉を使っていると、自分の気持ちも言葉に応じてきたなくなっていきます。それが毎日続くのですから、言葉の影響力は自分で思っている以上に大きいのです。他人には優しく思いやりを持って接すること。それを続けていると知らず知らずのうちに自分に跳ね返ってきますから、優しく思いやりのある人になります。

 言葉を変えると人格が変わっていくのです。これは他人から強要されることなく自分の気持ち次第で言葉遣いは変わりますから、最も適切で簡単な人格を変えられる方法なのです。言葉は人格を形成するものですから使い方は気をつけたいものですし、なりたい自分になるような言葉遣いを心掛けたいものです。
 最後に。相手を良い気持ちにさせるのも言葉です。相手の心に傷をつけるのも言葉です。やる気を起こさせるのも言葉ですし、意欲を削いでしまうのも言葉の力です。言葉の力は強力であることを十分認識した上で、人と接したいものです。

【お昼の時間】
 後援会活動の合間。昼食時間に懇談の機会を持ちました。本日、いつもお世話になっている方から、まちづくりに関心のあるお二人を紹介してもらったものです。和歌山市の現在を作っているのは、現在までまちづくりに関わってきた人の意識の結果です。皆んなが幸せになるような発想をして実行すれば、幸せの溢れたまちに変化していきますし、利害関係の調整に終始しているようなら、利害が渦巻くまちになります。まちの姿は私たちの気持ちの結果が現実になったものです。
 今が良いと思うならば、現状を守る方向で気持ちを集中させるべきですし、どうも現状は私達が思っている姿と違うと言うのであれば、私達の意識をあるべき姿に集中させるべきです。意識の持ち方でまちも変わり始めます。
10月20日(金) 「決算特別委員会」
【相談事項】
 決算特別委員会前の朝から相談の応対をさせていただきました。ひとつは平成18年11月初旬の書道展に関してのものです。会場は和歌の浦アート・キューブで開催時期が迫っているため、最終の確認作業に入っています。和歌山市の皆さんで盛り上げを図るため、テーマである「心」のこもった書を書いていただくよう依頼しています。特に小学生、中学生の作品を出展する関係上、教育委員会の協力を求めています。和歌山市を元気にするために教育委員会も協力姿勢を持ってくれています。

 引き続いて国民健康保険に関しての依頼事項があり応対させていただきました。和歌山県の経済指標は改善されていると言われていますが実態はかなり異なっています。大手企業を中心に業績が回復基調にある会社もありますが、全般的に経済効果は行き渡っていないのです。地元企業に浸透するまでにはまだまだ時間がかかりそうです。そのため地元を基盤としている企業では資金繰りが厳しいものがあります。日常生活には対応できるのですが、予測外の事態が発生すると厳しい状況に陥ります。例えば、家庭を支える奥さんが病気で倒れるとなると夫が付き添い看護をすることがありますから、収入が入ってこないのです。

 製造業が頭打ちにある和歌山市においてサービス業が増加することは望ましいことですが、サービス業は仕事をすることで対価が得られる特性があります。何もしないで収入を得られることはありません。そのため奥さんが入院することになり仕事を停止すると、収入はストップすることになります。公的なものの掛け金の支払いも延長してもらう必要が発生します。
 それでも支払いできたら良いのですが、不測の事態が発生すると資金計画に狂いが生じます。そこで支払いの延期などもお願いする必要が生じます。和歌山市役所の場合、職員さんは心配りのある応対をしてくれています。市役所を騙そうとか、とりあえず突破出来れば良いなど考えていないのであれば要望に答えられるように応対してくれます。隠しごとをするとか逃げ隠れすることがない限り、市役所の応対は信頼出来るものだと思っています。朝からの依頼事項でひとつの案件が解決出来ました。

【決算特別委員会】
 決算特別委員会の最終日は採決です。一般会計、特別会計の全ての決算審査を終えたため、決算の認定に関して採決を行いました。結果として、賛成多数で平成17年度の決算は認定されました。一般会計の黒字は粉飾ではないか、補助金や交付金の支出への疑問、そして不必要な事業への公金支出の問題など、不透明に思える事業もありましたが、全般的に見ると公正な執行がなされているため、私は平成17年度決算に関しては賛成いたしました。
 ただ結果として4人の委員の反対があったことは、和歌山市の決算に不透明なものを感じる証左でもあります。認定したから問題はないとするものではなく、反対意見があったことを謙虚に受け止めていただき、平成19年度予算計画に活かして欲しいものだと考えています。

【仏像彫刻展】
 議会終了後、和歌山近鉄カルチャーセンターで本日から開催されている、仏像彫刻展を観に行きました。和歌山市内において仏像の彫刻をしている団体は少なく、本日来場されたある方は芸術活動として習いたいとの意見をいただきました。和歌山市の文化、芸術活動は脆弱なため地道な取り組みを評価したいものです。参考までに、仏像などの作品を仕上げるためにはひとつの作品について約三ヶ月要しますから、根気がないと続かないものです。本市の作品展の展示作品は寄せ集めではなく、この展覧会を目指して作品づくりに取り組んできた姿勢を評価して欲しいものです。

【英語教育】
 英語教育に関して意見交換を行いました。教育に関して論議が交わされる機会が増えています。学力やいじめの問題などが中心ですが、特に公教育の学力低下の問題は、和歌山市でも避けて通れない問題です。現在の大人は英語が出来なくても、それ程ビハインドはありませんが、現在の子どもには語学力は生きるうえで不可欠な道具です。

 現在の大人にとっては、英語力がなくても、日本は経済大国で他国より優位性を保っているので、必要なものは他国から日本に出向いてくれた時代を過ごして来ました。英語でコミュニケーションが図れなくても先方が日本語で対応してくれたのです。しかし経済大国に陰りが見え始め、韓国、台湾は勿論、中国やインドなどの各国も技術力を上げてきていることから経済力も身につけ始めています。もはや日本が奇跡の復興を遂げた特別な国ではなくなっているのです。
 優秀な人材や技術力、情報には国境は関係ありません。人材は仕事に応じて国境を越えますし、情報は一瞬で国境を通過します。その場合の共通語は英語です。くり返しますが、国際社会において日本語を使用して複数の国がビジネスをしたり、協議する機会は多くないのです。経済力で日本が圧倒的優位な立場にあるのなら英語が出来なくても良いとしても、瞬時で必要なものが国境を越える時代において、世界共通語を活用出来ないことはそれだけで競争のスタートから遅れることになります。

 世界ではビジネスも情報も英語を共通語として国境を越えているのです。仮に子ども時代に英語を学ぶことは悪影響を与えるとしても、和歌山市だけが国際社会と切り離せる訳にはいきませんから、時代に対応する教育が必要です。和歌山市が永久に普遍の特別な何かを所有しているのであれば、日本語だけを自在に操れる人材を育成すれば良いのですが、そうではありません。
 和歌山市の子ども達も、中学、高校、市外への大学進学の段階になると否応なしに英語に遭遇します。私学で学んできた子どもや英語特区にいる子どもに遅れをとった位置からスタートすることになりますから大きなビハインドです。その様な教育を子どもが、保護者が望んでいるのでしょうか。子どもと保護者の意見を取り入れた教育施策を講じて欲しいところです。

 莫大な情報と知識は国境を越えています。しかも英語という言葉によってです。日本語を母語としているのは世界でたった1億人です。そして日本の平均的英語力は北朝鮮と並んで最低レベルだと聞いたことがあります。この現実を理解して言語教育を施して欲しいものです。
 さて、市の方針決定の結果として、和歌山市が公教育において英語教育に重点を置くつもりがないようなら、それを無理強いすることは避けたいところです。ただ、学力に関して、何を基準として他都市と比較して学力の向上を図ろうとしているのか、方針は不明ですから将来が不安です。不利益を被るのは現在の子ども達で、影響が現れるのは1年以上先になってからです。その時に、現在の和歌山市の教育責任者達は一人も権限を持った立場にいませんから、誰が責任を取るのでしょうか。現在の子どもが大人になる頃、英語が出来ないとしても、現在の教育責任者が一人も存在しない状況になっています。
 責任の先送りのようなことはしないで欲しいものです。しっかりと英語教育に携わっている方々の意見を聞いて、良いものは取り入れる裁量が欲しいところです。

【懇談会1】
 夜は懇談会に出席させていただきました。ひとつは来春に向けて励ましていただきました。改めて支援してくれる方がたくさんいてくれることに感謝する次第です。
 ある方は「新しい挑戦は私達にとっても初めてのことなので手探り状態ですが楽しみでもあります。大いなる決断をしてくれたことに感謝し、一緒に夢を見たいものです」。またある方は「夢見る機会を与えてくれたので楽しみです。どんどん新しいことに挑戦して更に上を目指して下さい」との意見をいただきました。期待に応えられるよう全力を尽くします。
 ある会社の所長は「あちらこちらから活動の様子を聞きますが期待感は大きいものがあります。全力を尽くして応援するので健康に気をつけて頑張って下さい」と暖かい励まし手を受けました。
 更に貴重なアドバイスがありました。「一人では出来ることは少ないので、チーム作りが大切です。自分が自分がと前面に出て失敗した事例をいくつも見てきました。時間がかかろうとも思いを実現するためにはチームをつくることが大切です。チームをつくらないと何も出来ませんから人との関係は重要です」とのことです。全くその通りです。個人よりもチーム力ですから、活動もチームで、議会活動もチーム力が大切です。

【懇談会2】
 引き続いて次の会合に出席させていただきました。連絡をいただいたオーナーや地域の皆さんとの貴重な懇談の機会となりました。
 和歌山市のシンボルと言えば和歌山城ですが、夜のお城の周辺は真っ暗闇で恐いくらいです。お城の周辺は市民の皆さんの散歩コースやジョギングコースになっていますが、深海のような闇なのです。お城の周囲であっても三年坂や経済センター付近は街灯も設置されていますが、東急インホテルサイドの道路には街灯が設置されていないのです。東急インホテルから見る和歌山城はビューポイントですから、この光景を楽しみにして県外から観光のお客さんが来ています。

 本日残念なことがありました。それは本日、毎年和歌山市を訪れる仙台からのお客さんがいました。東急インホテルからの和歌山城の夜景の眺めを楽しみにしていたのですが、お城の左側の照明のライトの球が切れているのか、右側半分がライトアップされているのですが、左側は闇に溶け込んでいてお城全体が夜空に浮かび上がっていないのです。楽しみにしていただけに残念に思ったようです。
 他にも初めて和歌山城の夜景を見たお客さんは、お城の周囲の暗さとお城のライトアップが不十分であったことから、和歌山城の夜景を十分に楽しむことが出来なかったようです。普段、和歌山城の夜景を見ている私達は、ライトの球が切れているためだと推測出来ますが、初めてのお客さんにすれば今日の夜景が普段の姿だと思う筈です。和歌山城のきれいさを感じてもらえないのは残念なことです。一瞬でもハッとする光景に出会うと、そのお客さんはリピーターとなりますが、感動を与えられない光景だとリピート性はなくなります。観光都市和歌山市にとって貴重な機会が失われたのです。
 和歌山城周囲にライトがないことで景観を台無しにしていること、防犯の観点からも問題があることなどを議会では質していませんでした。夜の和歌山城の魅力を再発見することが出来るとともに、観光客の視点から必要な課題が見つかりました。
10月19日(木) 「決算特別委員会四日目」
【松の木】
 和歌浦地域の松の木が枯れている問題について関係者と協議を実施。和歌の浦アート・キューブや玉津島神社の周辺に枯れ始めている松の木が目立っています。松くい虫が寄生すると再生する手段はありませんから予防が大切です。一本の木が枯れ始めると周囲の松の木に松くい虫がカミキリムシに寄生して木から木へと移転するため被害は拡大します。
 松くい虫の予防が大切なのです。和歌山市では、観光地である和歌浦周辺の和歌山市が管理している地域の松くい虫被害防止のための対策を講じています。河川課や観光課などに所管がまたがっていますが、1月から3月にかけて樹幹注入剤を注入して幹にいる松くい虫から木を守り、夏場には散布剤により枝葉に潜む松くい虫を殺傷させています。

 冬と夏では松くい虫予防の方法が違うことも分かりました。これらの対策を市役所では講じています。しかし被害は拡大しています。それは民有地にある松もあるため、全ての松の木に予防策を講じられないためです。枯れてしまった松の木は伐採しないと近くの松に松くい虫が転移するため予防出来ませんが、伐採費用がかかることに対して費用負担の問題が発生するので簡単ではありません。
 被害の拡大を予防するためには、県と和歌山市そして民間が協働した松枯れ防止対策を実施する必要があります。松枯れは北海道と青森県以外の45と都道府県で発生しているように被害は拡大の一途です。今日は、松をまもるコミュニティ「GG松を守る運動」の実施の可能性について協議しました。これは製薬会社が松を守る活動をするのであれば、松枯れ防止の資材やノウハウを提供してくれるものです。行政機関からの支援が受けられないため十分な予防対策を講じられない地域では、この活動が拡がっているようです。
 但しこの運動は、行政機関が主体となっては駄目で、地域の人が松枯れを防止するための運動を開始する必要があります。民間団体に対して製薬会社が支援してくれることになっています。
 GG松を守る運動を行う主体となれる団体の発足に関して協議することにしています。

【観光施策】
 まちなか観光案内所に関して打ち合わせを行いました。和歌山市では、市外からの観光客の皆さんが観光地周辺を訪れた際に観光地への案内などを行ってくれる民間の方に対して、まちなか観光案内所を依頼しています。協力してくれる民間の方には、店頭などに案内所のちょうちんや観光パンフレットを設置してもらい、協力体制をとっていただいています。市役所が観光案内の全てを実施することは難しいので、観光地に近いところで土曜日曜に営業している店舗などに協力してもらっているのです。平成18年度にも和歌浦や加太地域にまちなか観光案内所を拡大する予定です。
 観光都市和歌山を代表する和歌浦と加太において、民間と行政機関が協働した観光施策を展開することに期待が寄せられています。

【決算特別委員会】
 決算特別委員会四日目は財政部の審議です。和歌山市の財政は良いとは言えない状況です。主な数値を記します。
 平成17年度の一般会計9億9,393万円の黒字。特別会計24億4,327万円の赤字。平成16年度を振り返ると一般会計は8億3,633万円の赤字。特別会計は21億5,27万円の赤字でした。昨年度は一般会計が赤字に転落したことで財政への危機感が高まりましたが、本年度は一転して約10億円の黒字で、額面通りに受け取ると前年度と比較すると18億円も財政状況が改善されています。

 ところがこの数値に対して先輩議員は、極めて不自然であることを指摘されました。
 市長は最近一般会計が黒字になった手腕を市民の皆さんに話しているようですが、大きなごまかしがあると言うものです。一般会計と特別会計を合計した和歌山市の財政を見ると、平成17年度は24億4,327万円の赤字、平成16年度は22億3,637億円の赤字ですから、実質的に赤字幅は拡大しているのです。つまり和歌山市の財政は改善されているのではなく赤字は増加、しかも一般会計が改善されたかのような数字に仕上げ、シワ寄せを特別会計に持ち出しているとして、この数値をして恣意的なものを感じると指摘がありした。

 これに対して財政部からは、「今後とも扶助費の増加が見込まれることから和歌山市の財政を安定させる必要がある。特別会計を改善するためには事業関係者の自助努力が必要となるので、一般会計から繰り出していた基準以上の繰り出しに関しては、平成17年度は実施しないことにした。特別会計の財政を改善するために長期的に取り組むために繰り出しを止めたのが要因で、一般会計を黒字に見せかけるために意図的なものではない」の主旨の答弁がありました。
 財政問題に関しては一般会計だけを見る傾向にありますが、特別会計を含めた財政を監視する必要が増しています。

 また地方自治体が破綻する基準値は一般会計の赤字が一定基準を超過した場合ではなく、一般会計に土地区画整理事業、住宅改修資金貸付事業、住宅新築資金貸付事業、宅地取得資金貸付事業、母子寡婦福祉資金貸付事業の5つの特別会計を合計した普通会計の金額となります。和歌山市の場合これらの数字を加算するとプラス2億9,000万円になりますから、一般会計の約10億円の黒字で安心している場合ではないのです。
 和歌山市では平成21年度までは収支の均衡を図り赤字幅を増加させない対策を講じるとしていますが、単に赤字を普通会計以外の特別会計に蹴り出し、市の赤字を将来に先送りしないように気をつける必要があります。ただ目前に団塊の世代の退職金約55億円が待ち構えていますから、相当の覚悟を持った行財政改革の断行が求められます。

 先輩議員の要請に応じて市長が決算特別委員会に出席しましたが、「単年度の自助努力で和歌山市の財政は改善不可能だと思っている。一般会計から特別会計に繰り出しを続けていると赤字改善の努力をしなくなるので、必要以上の繰り出しを止める」と答弁しましたが具体的ではありませんでした。先輩議員からの指摘は「継続的に支出している今では意味を成さなくなっている補助金や交付金などを見直しすることが先決。決算委員会や常任委員会へ出席もしないで何が問題なのか分からないのではないか。実態を知らないで予算編成をしても現実と乖離するだけで真の問題点は把握できない。決算特別委員会委員からの指摘に注意を傾けるべきだ。当該部局は委員の指摘に苦しい答弁を続けているが、それは市長のリーダーシップがないので言い訳しなければならないような事業を継続していることが要因である」と厳しいものでした。

 この指摘に対して市長からは「決算の審査なので、既に議員から予算を求めてもらっているのでそれを執行しただけである。次年度については、部長とヒアリングを行うことで予算を精査する」と答えましたが、「結果について議会に責任転嫁している発言で、決算に問題があるのは議員に責任があるとする態度はおかしい。認定したのは議会かもしれないが予算案を提案したのは市長だ。市長が責任を逃れようとするのはいただけない。人を分かっていない」と答弁を厳しく否定しました。

 さらに先輩議員は、真の問題点として「現場で切りたい予算があっても過去からの経緯やしがらみから断ち切れないものがある。だから決算特別委員会で質問されると答えられないばかりか苦しい言い訳をしているのである。職員は本当のところ、必要なものと過去からの経緯でやむを得ず予算化しているものは分かっているはず。市長が体を張って市として不必要な施策は取りやめるべきである。権限を与えてもらっている市長は同時に責任も背中で背負うべきである。あるいつまでも責任逃れをしているようでは駄目」と指摘しました。

 本日の財政審査は和歌山市財政の問題点を浮き彫りにしてくれました。
 参考までに財政に関する指標も記します。
 経常収支比率は、平成17年度96.3%。平成16年度98.9%。平成15年度96.7%と改善の兆しがあります。
 公債費比率も、平成17年度16.0%。平成16年度16.7%。平成15年度16.9%と改善の兆しがあります。
 また市税収入は571億3,942万円(対前年比+0.87%)。個人の市民税は143億7,746万円(対前年比+4.32%)、法人は70億8,713万円(対前年比+3.93%)、固定資産税は267億2,457万円(対前年比△1.36%)と改善の兆しがあります。

【紀州会】
 夕方から夜にかけて、新たに発足させた樹秀会の役員の皆さんと会合を持ちました。信頼出来る素晴らしい方々が役員で、11月には懇親会を開催し、平成19年3月には一泊の懇親会を、同年4月に懇親会を実施することになりました。来春に向けて活動を展開していくことになりました。
 また毎年2回から3回程度、交流の機会を持ち、会員相互の親睦を深めることにしました。本日役員の会合に当たっては、幹事長の並々ならぬ尽力をいただきましたこと心から感謝しています。期待に応えられるよう頑張ります。
10月18日(水) 「決算特別委員会三日目」
【中心市街地】
 朝一番でまちづくりに関する打ち合わせを実施。
 中心市街地を核としたまちづくり計画が進められています。余りにも当然のことですが、まちをデザインしているのは和歌山市だけではなく、他都市でも計画、実行をしています。
 まちなみや通り、駅前の空間、そして昼間と夜間の演出などを総合的にユニバーサルデザインしてまちを機能的に美しく、その結果、住みやすい地域となります。観光客にも、高齢者にも、障害者にも、その他も含めて誰に対してでも優しいまちは、暮らす人にとっても快適で住みやすいまちになるのです。
 現在、和歌山市では中心市街地活性化基本計画の策定を進めています。商工会議所や株式会社ぶらくり、そして和歌山市も加わって計画を進めていますが、まちづくりのイメージが良く分かるようにまちづくりを提案出来るデザインシステムも活用して、関わる皆んなが納得出来る計画に仕上げたいものです。

【昼食】
 田辺市から来てくれた友人と昼食を共にしました。和歌山市でも課題はありますが、田辺市でも様々な課題があるようです。理想とするまちはあるとしても、全てが機能しているまちは現時点ではないのではないでしょうか。理想を描くことが条件ですが、それに向かって地方自治に関わる人、経済界で活動している人、家庭で活動している人、学生などがそれぞれの立場であるべき姿を描いて生活し、たまにはそれを目指した活動を行うことが、地域を良くし少しでも理想に近づくことになります。完成形はありませんから、少しでも快適なまちになるように、私達でまちの一端でも支えられるようになりたいものです。

【決算特別委員会】
 決算特別委員会三日目は、保健福祉部やまちづくり推進室を初めとする部門の審議です。
夕方まで熱心な審議となりました。結果として、市役所の就業時間を超える長い時間審議したことになります。
 私からは和歌浦で問題となっている松枯れについて確認したのですが、管理している所管が多岐に亘っているため、ひとつの部門では結論を導くことが出来ませんでした。
和歌浦は和歌山市の観光地のひとつで、ここを訪れてくれる観光客が多くあります。ここで気になるのは、玉津島神社や和歌の浦アート・キューブ付近で枯れている松の木があることです。松くい虫などの被害により、木が痛んだり枯れたりしていることが問題なのですが、予算の制約、所管があることなどから食い止めることが出来ていません。
ただ枯れた松の木を放置しておくことで観光地、和歌浦の景観が台無しになっていて、和歌浦を愛する地元の方は心を痛めていますし、枯れた松並木では観光客にも訴える力はありません。観光に訪れた方に「和歌浦の景観は素晴らしい」と思ってもらうのか「和歌浦はたいしたことはない」と思われるのか、その違いによってリピート客になってもらえるか否かの分かれ道となります。
和歌の浦アート・キューブ近辺の景勝地とされる地域は市の観光課が管理する場所ではないため、松枯れ対策の対象地となっていませんでした。感覚としては、和歌の浦アート・キューブ周辺は和歌山市を代表する観光地であり、観光地の整備に要する費用は観光担当課所にあっても良さそう思います。
結果として、本日のところこの和歌浦地域を管理する所管は農林水産なのか県なのか判明しませんでした。まちづくり推進室および市の政策を調整する箇所と協議をして明日、再度善後策を検討することにしました。
 和歌山市を代表する観光地、和歌浦を彩る松並木が枯れているのに枯れた松を放置していること、予算の誓約から十分な対策を講じられないことなど、観光都市を目指している市の財産の地であるとは思えない扱いです。万葉人に愛された景勝和歌浦が泣いているようです。

【ライオンズ理事会】
 夜はゴールドライオンズクラブ理事会に出席しました。議題はいくつかありましたが、私の所属している委員会から提案した「平和ポスターコンクール」の応募作品の中から上部機関に推薦する作品三点を選定し理事会で承認していただきました。選定した作品三点は、応募してくれた和歌山市内の宮、宮前、城北小学校の各校からそれぞれ一点を選んだものです。
 いずれも力作揃いで三点に絞るのは困難な作業でしたが、理事会メンバーで決定しました。子どもの絵は発想や色使いに固定観念がなく自由な作品で、大人が子どもの視点の平和を感じられます。いつまでも平和への想いを持っている大人でありたいものです。

【通夜式】
 いつもお世話になっている方の義父がお亡くなりになり、通夜式に参列させていただきました。市議会での委員会とライオンズクラブの理事会があったためぎりぎりとなりましたが、お悔やみを申し上げることが出来ました。心からご冥福をお祈りいたします。
10月17日(火) 「決算委員会二日目」
【決算委員会二日目】
 本日の審査は市民部で、私からは補助金について質疑を行いました。主旨を要約すると次の通りになります。
 市民部でも各種補助金が支出されています。市民が熱心に活動している団体に対して活動を支援するための補助金を支出することは固定するものではありません。問題は既得権になっていないか否かです。長年に亘っての市民活動には敬意を表しますか、いつまでも補助金を支出し続けるのは問題となります。
 長年補助金を支出している団体は各種ありますが、発足当時はボランティアや市民活動は決して盛んではなく、地域で活動している団体に対して支援するのは当然のことだったと思います。しかし今ではNPO活動も登場していますしボランティア意識は格段に高まっています。過去から補助金を受けている団体が毎年補助金を受けるのに対して、和歌山市の場合、最近登場したNPO法人の活動に対して補助金は支出されていません。確認したところ、和歌山市には約240のNPO団体がありますが、平成17年度決算実績によるとNPO法人に対しての補助金支出はゼロです。

 また支出する時には請求書などが整っていますが、活動実施結果に関しては比較的チェックが甘いように感じます。実施結果報告書をもらう場合、活動した写真や結果の写真を添付しているとか、活動の目的に合致しているかなど市としての歯止めが必要です。不信感を抱かれないように結果に関しても支出時期と同じようにチェックを行って欲しいところです。

 もう一点。支出するための帳票を確認したところ、団体からの補助金申請書が提出されたのが平成17年4月1日、補助金支出決定が下されたのが平成17年4年1日と同日であり、決定通知書を送付されたのも同年同月日です。補助金を支出してもらうのは難しいのですが、余りにも早い決定がされていることは驚きです。市役所の迅速な仕事は歓迎すべきですが、例年補助金を支出しているからと言って、わずか一日で、団体からの申請、申請受付、書類作成、権限者の決裁、通知書作成、通知書への市長公印押捺の流れは、不自然だと受け取るとこが出来ます。

 当局からは、当該団体に早く事業に着手して欲しいから支出を早くしたいとの答弁がありましたが、実際に事業を実施しているのは夏場ですから、それ程早く支出決定する必要性があるのか不明です。
 不透明感がある補助金支出は市民の皆さんから疑念を持たれますから、当局としてもしっかりと精査して欲しいところです。
 提言内容は、既存の団体への補助金を見直し、一旦スタートラインに戻し、全ての団体やNPO法人などを対象として、和歌山市の行政として福祉や教育などの分野で活動が必要な分野において補助金を支出するためのプレゼンテーション審査を行い、適切な団体に改めに補助金を支出すべきだというものです。
 補助金支出に関しては適正に、そして見直しを図ることも考えて欲しいとするものです。
 今後、補助金に関しては十分精査して行くことの答弁をいただき、了解しました。

【市議会だより編集委員会】
 昼の時間を活用して市議会だより編集委員会が開催されました。本日は平成18年9月議会号の内容確認と校正についてでした。そして12月号の表紙写真についても話し合いを持ちました。市議会だよりの表紙は、市議会議員の議員連盟による活動の紹介をしていますが、ほぼ一巡したため次は何にするのか検討することになりました。

【理事会】
 飲食関係団体の理事会が開催されました。日頃から大変お世話になっているのですが、理事会において、今までの活動を評価して今後の取り組みに関して議論してくれました。本当にありがとうございます。来月の理事会にもお邪魔して、改めてご挨拶をさせていただきたいと思っています。

【NPO活動支援】
 和歌山市には、市民部内にNPO・ボランティアセンターという課があります。課長がいて班長がいて、市民のNPO活動を支援してくれているのです。和歌山市でNPO活動を行っている団体にとって、市のセンターという建物は勿論のこと、NPO活動を支援してくれる職員さんがいることが心強いのです。管理職である課長がいる課であることがNPO活動を支援する体制だと思います。ところがNPO・ボランティアセンターが班への格下げが検討されています。課から班への格下げは即ち、NPO活動への支援体制が弱体化することを意味します。つまり予算面、支援体制、決裁事項、活動場所などに制約が加わるのです。

 格下げが検討されている理由は確認していないので分かりませんが、行政改革の一環であると推測出来ます。組織の統廃合は時代に応じて実施すべきですから、課の拡大、縮小に関して全く異議はありません。むしろ時代に即した組織編制をして時代に対応することが望ましいのです。
 しかしNPO活動は更にこれから発展していくものですし、年々新しいNPO法人が誕生している現状において、支援体制を強化するとしても縮小する考え方は納得出来るものではありません。NPOは専門性が高い団体が出現していますから、行政機関にとっては頼もしいパートナーとなり得るものです。NPO活動に理解のある先進市では、予算の1%をNPO法人も含めた市民の支持によって配分する施策を講じているところがあります。

 折角、和歌山の市民活動の新しい姿として活動しているNPO法人ですから、大切に育んでいくことが行政機関の役割です。NPOが順調に拡大し成長してくれることで行政機関の負担も減少していくでしょうし、市の活力にも結びつきます。
 役割を終えた課が縮小されたり廃止されるのは組織論的にも行政改革の面でも賛成ですが、「これから」という課を自治振興課のひとつの班に格下げするのは時代を読みきれていない考え方です。
 本日は夕方からNPO活動家と懇談をしましたが、突然の組織改正案が表れたことから驚きの声があがっています。和歌山県ではNPOサポートセンターに指定管理者制度を活用して民間団体に管理運営を委託し、NPO活動の活性化を図っているように積極的支援を打ち出していますが、市ではそうなっていないのが残念です。
 行政改革の一環として提案されたこの組織改正案は、今後、当該課で検討していくことになっていますが、実情とNPO団体の方々の意見を聞きながら適切な対応を求めたいものです。組織改正の結果から、和歌山市の市民活動に対する意識をうかがい知ることが出来ます。

【和歌山大学観光学部】
 和歌山大学では、平成20年度に和歌山大学観光学部の設置を目指して全力の取り組みをしています。各界の協力を得て設置に前進しています。そのうえ中心市街地活性化のために大学は積極的に観光学部をこの地域に設置することを検討してくれています。旧丸正ビルに事務局機能や学生と地域の皆さんが交流出来る場所を、そして近隣に位置する場所に教室を設置することで、まちなかに学生が戻り賑わいを創出する一助になるようにしたいと意欲的です。

 ただ和歌山市の態度は曖昧なので、本日になってかなりトーンダウンしました。全力を尽くしている人にとって、熱気を冷ますような応対をされると一気にやる気が削がれてしまいます。中心市街地への補助金を支出して投資を誘導すること、そして独立行政法人の大学観光学部がやってくると思うだけで元気が出てきますが、何故かスムーズに進まないのです。
 観光学部設置に関わるある重要な会談はわずか10分で終了したように、話し合いにもならなかったようです。一気に中心市街地への大学観光学部設置の冷や水を浴びせた結果になりました。後は市長がどう考えているかだけです。中心地をどのようにデザインしようとしているのか、真価が問われます。

【シャンソン会合】
 夜は橋本先生のシャンソンの会合に出席いたしました。会合場所は和歌山市内のホテルグランヴィアで、約130名の方が参加して楽しい会合となりました。夜6時30分から9時まで、懇談とシャンソンを楽しめる集いとなりました。楽しい機会を提供してくれた橋本先生に感謝しています。

【驚き】
 NPO活動や議会活動、慰問活動などに関して意見交換をしいたところ、その方の友人が手をつないでお互いに分かり合えるワークショップ活動をしていると伺いました。その方によると「同年代だけれども尊敬出来る人です」とのことで、もしかして○○さんのことですか、と聞き返しました。結果、○○さんだったのです。実は一度もお会いしたことがないのですが、確か4年位前からある地方紙にコラムが掲載されています。記載内容に感銘を受けるものがあり、一度会ってみたいと思っていた人物なのです。ところが連絡先も事務所所在地もインターネットでの検索結果でも不明続きでしたから、今日の話の中で登場したことに驚きました。
 近く紹介していただくことを約束しました。不思議なことがあるものです。

【会合日時調整】
 今週末、大先輩の方達が集まってくれることになりました。日頃からお世話になっている方が中心となり人を集めてくれたものです。集まってくれる方の名前を伺うと、今まで聞いていたのにお会いしていない方がいるので、今から会合が楽しみです。
10月16日(月) 「決算特別委員会初日」
【決算委員会初日】
今週は金曜日まで平成17年度の決算特別委員会です。本日から審査が入り、午後からは教育委員会の決算審査となりました。私からの質疑は次の通りです。
 和歌山市民会館の管理・運営に関して質疑を行いました。市民会館は一社随契を行っている施設です。管理する範囲は市民会館の運営ですが、地下にある駐車場の管理も含まれています。市民会館の地下駐車場は、市民会館を利用するイベントの主催者が使用出来ることになっています。ところが実際は異なっています。地下駐車場を利用しようとした主催者が侵入しようとしたところ管理人に止められ、利用を否定するかのような扱いをされた事例があります。市民会館側の言葉を記載すると「この地下駐車場は職員と私達駐車場を管理している人が使用しているので一般の方は入れません」と侵入を拒否された事例が多々あります。

 平成17年度のことなので、平成18年度ではこのような対応はしていないと思われますが、市民の会館なのに自分達の施設であるかのような態度は理解出来ません。仮に平成17年度にこのように利用者を締め出すような扱いをしているようなら、和歌山市が文化振興財団に管理運営業務を委託しているのですから、市民会館の駐車場を正当に管理することを委託しているのを反故しているため損害賠償請求をすべきです。市民会館の管理と運営の委託を受けて業務を遂行すべきであるのに、委託契約通りの業務がなされていない点は問題です。
 平成17年度は指定管理者制度の話も出ていたのにも関わらず、文化振興財団と一社随契をしています。本来なら競争して競合に打ち勝って市民会館の管理、運営業務を委託すべきところですが、ある意味保護されているのですから、市の意向に沿った管理をして欲しいところです。文化振興財団は市の施設を運営させてもらっている意識が希薄であるように感じます。

 その証拠に管理委託費用は約1億7,800万円に対して、収入は約9,500万円ですから、市民会館を運営すればするほど赤字幅が拡大しているのです。指定管理者制度を採用している施設で、行政の外郭団体以外が管理している施設を訪問して話をしたところ、収支バランスを取るための努力をしています。自主事業を開催するなどして収入を上げようとしています。ところが市民会館においては、収入を上回る委託費用を市から貰い受けながら、指定管理者制度であることの意識が希薄なところが問題です。

 また委託費用の内訳を見たところ、委託費用1億7,800万円に対して、再委託費用が半分に相当する約9,000万円、残りの半分が人件費となっています。文化振興財団に委託する正当な理由は見当たりません。市民会館を利用する団体に対する音響や照明などの特殊な技術が必要なことは分かっていますが、それに関しても自前の技術ではなく再委託をほしているだけですから、誰が管理、運営しても同じことです。
 平成17年度は指定管理者制度による民間との競合に関して意識していた筈ですが、決算状況からすると、その意識があったのか否かは疑問です。公的施設を運営させてもらっている意識を持って管理、運営をして欲しいところです。

 また河南体育館に関しても文化振興財団が管理、運営の委託を市から受けています。それは良いとして、現場で発生しているトラブルや改善すべき事柄に関して委託者である市に報告はないようです。当然、市に報告すべきことがなされていないのは問題です。
 例えば河南体育館では雨漏りがあり、ここで大会を開催していた団体は迷惑を被っていました。本来修繕すべきところ修繕されていないことが問題ですが、現場から市に対して雨漏りをしていることを連絡していないのであれば、一社随契約している委託先としては不適切ですし、雨漏りを報告しているのにも関わらず市が放置しているのであれば管理者として怠慢です。

 河南体育館が雨漏りをした結果、災害に至っていないので幸いしていますが、もし災害になれば、文化振興財団は善管注意義務を怠ったとして損害賠償請求の対象となりますし、委託している市も管理監督者責任をとる必要性も生じます。委託を受けて管理している限り、市が責任を追及されるようなことに発展しないよう注意を促すべきです。
 その歯止めをかけるためにも、時には市から現場調査を行い不具合の点検をすべきです。
委託したので後は関知しない態度はいただけません。本来市が管理すべきところを信頼出来るところに委託しているとしても、時々は監督者としての責任を果たして欲しいところです。
 私からは、以上の指摘を行いました。
10月15日(日) 「エフエム和歌山」
【エフエム和歌山】
 和歌山市内をエリアとするコミュニティFMのエフエム和歌山設立に向けての会合を行いました。実施主体はNPO法人で現在法人手続き中ですが、平成18年11月に法人認可となる予定です。
 本日の会合は、法人認可などの現状の確認、開局後の番組タイムテーブルについて、会員の募集について、番組審議会について、倉敷市で採用している大震災用緊急告知FMラジオについて、視察を行った「ならどっとFM」「貝塚コミュニティー放送」に関しての報告による意見交換を行いました。

 県庁所在地の市でFM局が設置されていないのは和歌山市だけという現状があります。尤も和歌山県内には、白浜町のFM白浜ビーチステーションや湯浅町にFMマザーシップがあり活動していますが、全国的には190局余のFM局が開設され地域情報を発信している状況からすると、FMによる情報発信では立ち遅れている地域であると言えます。地元テレビやラジオ局、そしてインターネットと併せてFMによる情報受信手段があれば、私達は車での移動時や家庭内での情報入手の選択肢が増えるので、生活上で何らかの影響があります。
 コミュニティFMですから、地域内の細かい情報発信や学生達が制作した番組の放送も可能ですし、県内で音楽活動を行っている皆さんも活用が図れます。
 そして将来確実に襲ってくると言われている東南海・南海地震に対する情報提供のツールとして威力を発します。大災害発生時に初期対応で最も重要なことのひとつに情報の早期入手が挙げられますが、生命を守るためにも被害を抑えるためにも迅速な災害情報の入手の手段がFMの活用です。既に倉敷市では、緊急告知FMラジオによる地域防災対策を講じているように、大掛かりな設備が不要で行政の投資を抑えられるFMラジオによる防災対策は有効な手段です。この緊急告知用ラジオの特徴は、電源がオフになっていても、コミュニティFM局からの起動電波を受信すると同時に電源がオンになり、緊急告知放送を受信することが可能です。同時に内蔵しているライトが点灯し、停電や暗闇での安心感を得ることが出来ます。
 和歌山市でもコミュニティFMの利点を取り入れ活用を図るためにも、防災対策を講じられるコミュニティFMの開局を急ぎたいと考えています。来年の開局を目指して準備を急ぐことを確認しあいました。

【地域の良さ】
 故与謝野晶子氏は大阪府堺市出身です。優れた歌人として名を残している彼女の業績を後世に伝えるための与謝野晶子の会の事務局が堺市役所内にあるそうです。和歌山県内で与謝野晶子の会会員は2名いますが、その内の一人と懇談したところ教えてもらったものです。
 堺市が生んだ偉人を、今も市民の誇りとして大切にしていることをうかがい知ることが出来ます。今夏には与謝野晶子と与謝野鉄幹の人生のドラマを知るためのツアーを開催し、与謝野晶子が与謝野鉄幹を追いかけて行った舞台であるパリを訪れたそうです。
 和歌山市の文人に有吉佐和子がありますが、それらの業績を一堂に集めた施設はありませんし、市役所には和歌山市出身の偉人として写真が飾られていますが、有吉さんの会らしきものは市役所内にはありません。最近和歌山市立図書館内に、有吉佐和子図書コーナーが設けられた程度ですから堺市と比較すると大きな違いです。
 有吉佐和子さんを和歌山市から売り出さないと、他地域から売り出してくれることはありません。故郷が生んだ偉人を和歌山市の誇りとして称えたいものです。
10月14日(土) 「共同火力総会」
【耐震セミナー】
 賃貸住宅の住環境向上のためのセミナーに参加してきました。日頃からお世話になっている社長にお誘いいただいたもので、賃貸住宅は勿論のこと私達の住宅でも考えておくべき事柄の耐震改修と地震の知識について講義を受けてきました。阪神淡路大震災の教訓を元に、東南海・南海地震への備えについて建築家の視点でアドバイスがありました。現在まで和歌山県では約4,000棟の住宅が耐震診断を受けていますが、その内耐震改修を行っているのが52棟に過ぎません。耐震診断や耐震補強の補助制度がありますが、制度も余り活用されていないのが現状です。いつ起こるか分からない地震対策にお金を掛けることは優先事項ではない様子が伺えます。
 ただ最低限の耐震対策は講じておきたいところです。建築基準法での耐震の考え方で、耐震充足率(耐震評価)が1.0の意味は、大地震の時に建物に被害が出ないのではなく、建物の倒壊を防ぎ生命を守ることを目的とする考えです。つまり大地震の後は、建物は修理不能になる可能性があるけれども、建物の倒壊で死ぬことはないことを意味しています。この基準を満たした耐震補強をしておきたいものです。

【共同火力総会】
 共同火力さんの総会にお招きいただきました。本日は結成35周年記念の懇親会もあり、そこにも参加させてもらいました。
 総会における委員長挨拶では、来春に向けての支援を確認していただきました。有り難いことです。皆さんの期待に応えられるように全力を尽くします。また私の挨拶の主旨は次の通りです。
 和歌山市議会に送り出していただいてから3年が経過しました。その間、皆さんの代表としての考えを持ち議会活動、地域活動を続けてきました。経済問題、地域活性化の問題、雇用問題などを基本としてきましたが、それ以外にも地域を元気にすることが私達の生活も元気にさせてくれると考えた取り組みも行ってきました。
 技術者としての地位の確立を目指して、青色発光ダイオードの発明者である中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授にも和歌山市に来ていただきました。理系の学生を初めとする和歌山の皆さんに参加していただいた講演会も開催いたしました。日本の技術を大切に継承していくことが産業界で必要なことですが、技術者の地位が決して守られてない状況をブレイクスルーするための契機になったと思っています。
 また世界平和に貢献している女優、藤原紀香さんにも和歌山市に来ていただき、皆さんに世界では日本のように平和な国ばかりでないことを知っていただきました。写真展や交流の中から、和歌山県に住む私達が平和貢献のために何が出来るかを考えるきっかけになったと思っています。この写真展による基金として、藤原紀香さんと一緒に和歌山県が世界平和に貢献しています。アフガニスタンの子ども達の教育プログラム構築を図っています。和歌山県での活動が世界の子ども達に役立っていることを誇りに思います。
 また和歌山県の産品を全国に売り出すためのキャラクター「紀ノ國戦隊紀州レンジャー」を生み出し、和歌山県の知名度を高めるために役立てています。和歌山県が持つ優れた産品を全国大で認知度を高めるためのお役に立っていると思っています。
 これらの取り組みは少なくとも、今までよりも地域活性化に役立っていると思います。
 そして経済産業省の認定事業である「観光立県和歌山」の取り組みは来週、記者発表する予定になっています。和歌山県立医科大学NPO法人和歌山観光医療産業創造ネットワークが共同で行うもので、これにより今までいなかった健康サービス産業を創出し、地域の活力を生み出すと共に、新産業と雇用創出にもつながるものと考えています。
 和歌山県の活性化を図るための取り組みを今後とも続けていくことが、和歌山県の発展と私達の生活向上につながるものだと信じていますので、引き続いてのご支援をお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。 
 総会に引き続き夕方からの懇親会にも参加させていただきました。本日一日、ありがとうございました。

【打ち合わせ】
 夕方から和歌山市活性化に熱心な行動をしている方と打ち合わせを行いました。健康サービス産業には精神面でのカウンセリングを取り入れて欲しいことや、カウンセラー養成の取り組みも実現して欲しいと依頼を受けました。首都圏で働く人のストレスを解消するため中期滞在型のカウンセリング活動も行われている事例があるように、関西空港に近い和歌山市で健康サービス産業を構築することで、全国からお客さんを呼び込むことが可能ではないかとの意見もあります。
 和歌山市は関西空港から近いうえ、鉄道や自動車を利用しても短時間で来ることが可能ですから、立地的にも自然環境面でも取り組むのに最適な地です。
 他にもデドックスによる健康維持や地球環境問題についても話題は及びました。良いか悪いかを議論してばかりでは前に進みません。良いものは取り入れていく姿勢と行動を確認しあいました。
10月13日(金) 「政治活動委員会」
【NPOの行方】
 驚くべき情報が入りました。現時点で確認していない事項ですから不確かなことを前提として記載します。和歌山市役所にはNPO活動を推進し支援するための課があります。平成19年度の組織改正で課から格下げの班になるかも知れないと言うものです。市民部内の課から班に格下げとなると、体制は弱体化しますし予算も減少することが予想されます。  
 何よりもNPO団体に対する支援体制は現状よりも弱くなります。只でさえ、市とNPO法人との協働に関しては消極的な姿勢で、協働とは何かに関しても明確な方針が出ていない状態の中、班への格下げになると益々市とNPO法人との協働は遠ざかります。
 そしてNPOとの協働について市の姿勢と約束事であるNPO推進マニュアルを策定する方針なのに、それに着手すら出来ないのではないか懸念するところです。データはありませんが、NPO法人の活動が和歌山市の活性化の一端を担っているのは確実だと思います。NPO法人の活動がないとすれば、和歌山市の賑わいは現在よりも後退する筈です。ですから、もっと和歌山市の仕事を、専門化の進んだNPO法人に任せることで財政負担の減少や当該部門の行政サービスにも寄与することもあり得る筈です。
 この組織改正が誠か嘘か、来週確認することにします。

【政治活動委員会】
 大阪市中ノ島で政治活動委員会が開催され出席しました。本委員会の幹事を務めていることから、朝から幹事会、昼からは総会と政治研修会、そして交流会まで、委員会の協議は一日を要しました。委員会所属の議員同士の情報交換の場の確認と懇談会の日程を決定しました。また来年の研修会については、統一地方選に挑む議員が会員の半数となるために開催を見合すことにしました。
 参加者は約150人で、私達の生活を安定させ豊かにするために政治活動は不可欠であるとの視点に立ち、平成18年度の活動方針を樹立しました。行動することで変えられることがありますし、行動することで変わるという意識を持つことで現状を打破することを確認しあいました。小さい力が結集すると大きな力になることから、大阪府や和歌山県などの話にしないで、委員会に所属する関西一円の地方議員の取り組みにより地域を変えていくことを話し合いました。
 関西一円から集まった皆さんとの懇談の中で和歌山県の魅力を訴えましたし、活性化のための協力依頼を行いました。新しく挑戦する人、再度挑戦する人、舞台を変えて挑戦する人、会員の皆さんが挑戦する春が近づいてきました。

【観光発信人】
 和歌山市で仕事をした経験があり、現在は市の外で活躍している有識者の方に対して和歌山市から「和歌山市観光発信人」の委嘱が行われています。本日は大阪市中ノ島で、ある観光発信人の方と懇談する機会がありました。
 和歌山市で仕事をしたのは数年でしたが、和歌山市に対する愛着が感じられ大阪市では勿論、出張で各地に赴く際にも和歌山市の良さをPRしてくれています。
 そして他都市と比較して物足りない点や改善すべき点を指摘してくれました。活性化や改善のヒントになるとが多く、それらの想いを少しでも形にしたいものです。
 心に響いたことは、わずか数年、和歌山市で仕事をしただけなのに「もっと和歌山市のために出来ることがあったのに、取り組めなかったことが残念」との言葉でした。
 和歌山市で生活している私達がすべきことはまだまだたくさんあります。
10月12日(木) 「平和ポスター」
【平和ポスター】
 ライオンズクラブが主催している国際平和ポスターコンクール。本日は協力していただいた和歌山市立城北小学校、宮小学校、宮前小学校の生徒の作品の中からも、PR委員会のメンバーにより優秀作品候補を選出しました。小学校5年生と6年生の生徒の作品は、発想や色使い、構図も優れていて選定に困った程でした。
 私達のクラブにおける優秀作品の選定は、ライオンズクラブ理事官で決定することにしています。

【スポーツ施策】
 和歌山県におけるスポーツ振興策に関して、木村竹志氏と打ち合わせを実施しました。既に和歌山スポーツアカデミーを立ち上げ、来春の開校を目指しているところですが、可能であれば4月に人気球団「茨城ゴールデンゴールズ」に和歌山市に来ていただき、和歌山県に関係する人を対象とした人材に集ってもらい、セレクションで選んだ選手による「紀州レンジャーズ」チームと対戦する計画としています。
 地元クラブチームの紀州レンジャーズが結成されたら、地域の活性化が期待出来ますし、更に活動の領域増加も楽しみなことです。
 今月中に実行委員会を立ち上げ、詳細の詰めを行うことにしています。

【海南市にて】
 和歌山市のお隣に位置するのが海南市です。本日は、海南市出身の方と一緒に海南市に赴きました。自営業の方を訪ねたのですが、初めての方に対しても話が上手で忙しい中にも余裕が感じられました。政治家にとって最も大切なものは謙虚さだと話してくれました。過去から何人もの政治家とつきあって来たようですが、そこから分かったことは人の意見を良く聞き受け入れる姿勢がないと大成しないことです。ある国会議員が、国政に挑戦するためにこの方を訪ねた時、その印象はとても謙虚だったことだそうです。人の意見を聞くことと聞かないこと、年齢を重ねるとその差は大きな差となるそうです。
 また海南市でも若い人達が働く場所を確保する問題がありますから、その点に関しても意見交換活動を行うことが出来ました。

【日赤にて】
 昨日、長時間に亘る手術が成功した方のお見舞いに伺いました。私が訪ねた時は本人の意識はありませんでしたが、本人は他者と話が出来るし、今年11月中旬の退院が有望視されています。そこで手術終了後、リハビリに関して医師から意見を伺った上で、応対することになります。友人の理学療法士の方を訪ねて、リハビリの応対をお願いして引き上げました。患者さんにとってリハビリは治るかどうか分からないことや不安感があるため、安心感を提供することが大切です。治癒するかどうか安心感や先生の親切な応対も影響するものだと思っています。安静にしている部屋は2階、リハビリが3階。慣れるまで大変ですが、是非とも元気な姿で復帰して欲しいと願っています。

【打ち合わせ】
 慰問活動に関して打ち合わせ。慰問活動は単に県行政が行うのではなく、行政機関が実施すべき事項を私達会員の力で支援していくことにしました。和歌山県や和歌山市が実践することで地域のお役に立てることについて協議しました。

【予防医療】
 理学療法士の方と予防医療などの施策に関して意見交換を行いました。高野町では森林セラピーの実証効果を検証するなど、自然の宝庫、和歌山県を舞台にした取り組みが盛んになっています。しかし全国を見ると、伊豆などで中期滞在による予防医療を実践している箇所もあり、和歌山県の特徴を活かした取り組みの必要性を感じました。今後の予防医療による和歌山県再生のための施策に関して議論を行いました。

【子ども語り部打ち合わせ】
 夜は紀州子ども語り部養成講座に関する打ち合わせ。今年11月からの開講に向けて準備物やカリキュラムに関して会合を持ちました。会合時間は約2時間。市内のロータリークラブから支援も受けられる可能性があるため、支援予定のロータリー会員の方とも懇談しました。運営体制、方法、費用に関しても話し合いました。
 子ども語り部の取り組みは珍しいうえ先進的ですから、和歌山市内だけの取り組みにしないで、他の城下町との提携も視野に入れることで活動の領域が拡大することも話し合いました。お城を中心にしたまちづくりとは、イベントではなく人を育てることにあります。

 本日お会いしたロータリアンの方は関東から和歌山市にやってきました。育った環境は商業施設などの競争が激しい地域だったことから、サービス力について優れた感覚を持っています。
 関東と関西を比較するとサービス力に差があると言います。関西、特に和歌山県と比較した場合、気付くことがあるそうです。それは事務所や商業施設を訪ねた時、訪ねたい相手が不在だった場合、まともに相手をしてくれないことがあることです。ひどい場合は、扉を開けて事務所に入ると受付の人が顔を上げるのですが、知らない人だと分かると直ぐに顔を伏せて中断した仕事を再びやり始めるそうです。全くお客さんと思ってくれない対応があることに驚き、このような応対をしているのは和歌山県内だけではないだろうかと話してくれました。
 和歌山県内にいるとサービス力の違いが分からないので、現在のそれが当たり前だと思ってしまいますが実は大きな間違いです。マニュアルを絶対的に肯定するものではありませんが、確かに全国展開のお店では、元気の良い挨拶をしてくれる。溌剌とした空気がある。店舗が清潔である、など優れたサービスがあります。マニュアルや店舗マネージャーの資質もあるのでしょうが、良いサービスは見習いたいところです。
域内の事業所は大切ですが、他地域や全国展開の店舗との競争が始まっている状況ですから、少なくとも全国レベルのサービス力を期待したいところです。
10月11日(水) 「意見交換活動」
【劇団ZERO】
 朝から和歌山市を拠点として活動している劇団ZERO島田忠代表と懇談を行いました。島田代表の劇団は、平成18年11月3日、和歌山市民会館で「ハムレット」の公演を行います。現在、団員は毎日のように練習を行い仕上げにかかっています。お忙しい中、和歌山市の文化活動などに関して意見を伺いました。
 島田代表が演劇に出会ったのは和歌山市から京都に移り住んだ時でした。当時、和歌山市では劇団に遭遇する機会がなったので、京都で演劇や劇団に出会った時に衝撃を受けたそうです。文化活動が薄い和歌山市ではなかった演劇との出会いにより、島田さんは演劇を研究し次第にのめりこんで行ったそうです。舞台を演じるために演劇だけではなく日本舞踊や音楽なども勉強したそうです。演劇は体で表現するために全ての技能が必要ですから、自ら体験しておく必要があります。

 そして和歌山市に帰ってからも演劇を楽しみもやがて自分で劇団ZEROを立ち上げました。それから数十年、最盛期には10近い劇団があったのに、現在は数団体にまで減少していますが、その数少ない存続している劇団のひとつになっています。存続している理由は、質の維持向上に努めていること、支援してくれる方々がいること、補助金に頼らない自主運営に努めていることなどが挙げられます。団員は演劇、舞台、営業など何役も掛け持ちしていますが、それが劇団を支える要因となっているまのです。
 劇団ZEROは2004年「リチャード三世」2005年「マクベス」とシェイクスピアを演じてきましたが、今年は「ハムレット」を演じることになっています。しっかりとした物語だからこそ、脚本を書くのが楽しみだそうです。
 今後とも和歌山市で根付いた劇団の活躍を期待しています。

【意見交換活動】
 本日は終日、皆さんからの意見や要望を伺い、課題に関しては調査のうえ議会活動に反映させる活動を行いました。
 広告宣伝会社の社長は、経済界も世代交代しているのに政治の世界は人の入れ替わりが少なく、それらの要因もあり活性化していないので、和歌山県で活躍してくれることを期待していると励ましてくれました。
 そして和歌山市の経済状況は決して良くなっていないことを指摘してくれました。商取り引きでは、仕事をした対価として半年先の手形を受け取ることは珍しくありませんから、運転資金に苦慮しています。最低限、従業員の皆さんに賃金を支払いする必要がありますか、経営者が給料を取っていない場合もあります。ですから、仕事があってもお金が入ってこない場合があるのです。最悪、手形が不渡りになれば売掛金の全額を回収することは不可能です。リスクを抱えながらの仕事ですが、それでも仕事を請けないことには収入がありませんから、まだまだ厳しい状況から脱出する空気はありません。

 ハウスメーカーは定休日でしたが事務所で応対してくれました。仕事上の先輩は、現在リタイアして社交ダンスを趣味にしています。ダンスは60歳を超えた人にとってスポーツで、25分のレッスンを行うとぐったりと疲れるほどハードだそうです。楽しみがあることで生き甲斐のある人生を過ごせていることに感謝していました。
 そして老人大学に通っている64歳の方はとても元気です。60歳以上の人が老人大学で学べる有資格者ですが、60歳で老人と言うのは現在の社会では違和感があります。名称が悪いので、学びたくても抵抗感がある人が多いのではないかと話してくれました。老人大学ではなく、生き甲斐大学など参加し易い名称も検討が必要です。
 昼食は知り合いの働いているお店に向かいました。依然の職を辞し新しい職場で元気にしていました。
 午後からは知人の事務所を訪問したところ、偶然、オーナーがデトックス体験をしていたところに遭遇しました。体から不要物を排出する体験をさせてもらいました。20分で不要物が対外に排出され、足を浸していたお湯が真っ黒になってしまいました。
 体験後は体が軽く感じるようになり、医学的根拠もあると伺ったデトックス体験の良さを実感しました。今後の健康対策で活用が図れないか考えて見ます。

 最後は「北の大地」写真展に行ってきました。この写真展は住職の森博文先生が、数年に亘って撮影してきた北海道の生き物や風景の作品展です。先生の動物に対する愛情は深いものがあり、その思いが写真に表れていました。雄大な大地と野生生物の普段は見ることが出来ない表情を鑑賞することが出来ました。

(森先生の写真展。)

【お見舞い】
 昨日、脳の血管が切れた友人の奥さんの緊急手術を行われました。手術時間は正午12時から夜の9時までの長時間となり、廊下で待つ家族の不安は高まりましたが、結果は大成功、生命の危機は去りました。本当に嬉しいことです。若くても疲れや心労などで頭に来ることがあるそうです。手術が成功したことにより、後はゆっくりと時間をかけて直すことです。まず健康第一、心掛けたいところです。

【懇親会】
 夜は懇親会に出席しました。思わぬ人とも交流でき、楽しく夜は更けていきました。ところで帰る時に代行運転を依頼したのですが、満員で45分待ちとなりました。この代行運転業の繁盛振りは、飲酒運転をしてはいけないとの意識の表れです。
10月10日(火) 「小学校教育」
【懇談】
 朝から安全施策や議会活動に関して懇談を実施しました。安全と健康は全ての基本ですが、日時生活においては余りにも当然過ぎて有り難さが分かりません。何か事態の変化があって初めて安全でそして健康で暮らせることに感謝します。どちらも異変があって対応するのではなく未然防止を図りたいものです。

【小学校教育】
 小学生の国語力、即ち、想像し考える力と他者とのコミュニケーション力が低下している問題について協議しました。国語力が低下していることに関しては他者との会話でも感じることが出来ます。何か分からないような会話が交わされているのを聞くことがあります。
「昨日のさぁ」
「それ、それ」
「良かったよねぇ〜」
「絶対良かったぁ」
「でもってぇ」
「そうなんだぁ」
 などの、当人同志では会話になっているようですが、実は会話にならない会話を聞く時があります。意味のある会話になるためには、第三者にも分かるような会話、文章にした時に発言者の意図するところを感じられる内容のものである必要があります。

 主語がない会話、結論もない会話は他者に理解出来ないものです。これらの会話が交わされているのは国語力の低下以外の何者でもありません。昨今、児童の英語教育の是非が語られることがありますが、考える力が低下していることは英語教育以前に国語教育の問題であり、国語力の低下は他者、そして国際化時代における外国人とのコミュニケーションも出来なくなることを示しているようです。外国人とのコミュニケーションが図れない日本人が国際社会を生きていけるのでしょうか。只でさえ21世紀は中国の時代であると言われている中、日本が国際社会とのコミュニケーション力を低下させていくならば、その地位は低下していくばかりです。今の日本にとって、頼りのアメリカも中国にシフトする可能性があります。
 経済力が現在の日本の地位を保っている大きな要因ですが、経済力が低下するような事態になれば、教育レベルや英会話力なども世界的には決して優位にありませんから、たちまち国際的位置はなくなります。
 そうならないためにも、国語力と国際言語によるコミュニケーション力を高める必要があります。国語力、母語により考え、他者と理解し合えることが、まず国力維持の前提です。そこに国際言語、つまり英語による外国人とのコミュニケーション能力を高めることが重要です。

 英語力の重要性は、今では身近なところで感じることが出来ます。例えばインターネットは情報の宝庫で、日本語サイトだけでも検索エンジンを活用すれば無数の情報を入手することが出来ます。ところがその多くは日本人の発想に基づいた情報であり、それだけで国際社会で議論出来るものであるかは疑問です。インターネットサイトで圧倒的に多いのは、英語によるものです。私達は日本語サイトだけでも用を足しますから、英語の必要性を感じることはありません。しかし最先端のそして情報量が豊富で様々の国の人の意見に晒された英語サイトで交わされている議論を読み取れないことには、国際社会で通用する議論レベルが分からないので、どうしても立ち遅れることになります。議論レベルは自分で接して感じないと、身内の中でいる限りは高まりません。英語を活用出来るのとそうでないのとでは、自らの活動レベルは格段違ってきます。

 私達の世代は良いとしても、現在の子どもの世代はそうは行きません。中国、韓国を初めとするアジア諸国でも英語で欧米の方とビジネスを展開する時代です。北朝鮮以下とも揶揄される日本人の英語力では、これからの時代に通用しないのは確実です。日本だけが特別に国ではありませんから、十分なコミュニケーションが図れないことには現在の国際社会で地位を保つことは容易ではありません。
 国語力と国際言語による考える力と想像力を身につけ、他者とコミュニケーションを図れることが日本人にとって必須です。小学校の教育は本当に大切ですから、教育に関わる大人が方向性を間違わないようにする責任があります。
 約1時間の話し合いは、時間が不足するほど有意義なものでした。計画案を具体化させ実行する必要性を感じています。

【議会報告会】
 夕方4時から議会報告会を実施。最初の報告会は6人の方に集っていただきました。
 引き続いて5時30分からの議会報告会には12名の方が集まってくれました。お忙しい中、話を聞いていただきありがとうございました。
 議会に皆さんの意見を届けることが議会活動の基本だと認識しています。その自分の中の基準は活動の中心に据えていますから、皆さんに議会報告を行い、意見を頂戴することが大切なことだと意識しています。経済、雇用、まちの活性化、健康などが和歌山県に暮らす私達の関心ごとです。これらの分野を中心に意見をいただき、議会活動や地域活動で活かしていく所存です。
 引き続いての支援をお願いいたしました。

【障害者自立支援法】
 平成18年10月1日から障害者自立支援法が本格実施されています。ご存知のように、この法の主旨は、3障害(知的、身体、精神障害)制度の一元化。利用者は原則1割負担。
 就労支援。市町村事業であることから、身近なところで支援を受けられることにあります。しかし、自立支援法が段階的にスタートした平成18年4月1日以降、障害者世帯の多くから、利用料制度の見直しの意見が寄せられているようです。負担増に伴い、施設利用を減らして対応しているのが現状だと伺いました。
 本日、夜には和歌山県ホームヘルパー協会の研修会に参加し、自立支援法について障害者現場の実態と課題について学んできました。また和歌山市の障害者支援制度については実務者が納得していない部分があり、当局と関係者とでお互いに納得して実務を進められるように協議を行う必要性すら感じました。
 現場に答えがある。現場に神が宿っているとも言われますが、他に実施すべきことがあったため、障害者自立支援法施行以降、現場の実態について学び取る姿勢を持っていないことを反省しています。協会代表者方々と意見交換を図っていきたいと考えています。

【衝撃】
 本日、気分が悪いと言っていたところ、突然倒れて病院に担ぎ込まれた友人の奥さん。脳の血管が切れて集中治療室で安静の状態です。不安と心配が入り混じった友人に対して、掛ける言葉もありません。まだ30歳前半の若さですから、これからの二人の人生を思うと不安感を感じているようですが、未だどうなるとは決まった訳ではありません。今は一緒にいてあげて欲しいと思います。
10月 9日(月) 「イギリスにて」
【書道展】
 平成18年11月3日から5日までの三日間、和歌の浦アートキューブで開催を予定している「書道展」があります。万葉の地和歌浦で、心をテーマにした書道展となります。和歌浦の妹背山で発掘された経石の展示もあり、現代人そして古からつながる心の作品が多数展示されることになっています。
 展示室の高さ8mの四方の壁面には、心をテーマにした書の作品が掲げられる予定です。主催者は多数の方の参加を呼びかけています。作品は円形の用紙に自分の好きな一文字を毛筆で書くと展示してくれます。守るべき事項はひとつだけ。テーマである心が含んだ文字にすることです。心、慶、悠など、心にちなんだ自分の心情を表現する文字を作品にしていきます。
 主催者から依頼を受け一文字を書きました。書き込んだ文字は「志」です。心のある文字はたくさんありますが、現在の気持ちを表す言葉として「志」を選択しました。志ある行動を心掛けています。

【イギリスにて】
 今年4月からイギリスのロンドン大学に留学中の学生K君。元気で頑張っている様子です。元々国内の大学を卒業した後に大学院に進学し、父親の会社に入る予定でしたが、一大決心をしてイギリスに留学という選択を行いました。
 昨年進路について迷っている彼と話をしたことがあります。若い内は何をしても、失敗をしても取り返しがつきます。ですから何もしない選択をするようも冒険をした方が良いのです。私の経験からも後悔するような選択はしたくありません。後々まで残るのは大きな決断か望んだことをやり遂げた経験です。無難な出来事は思い出として残りませんし、土台を築いてくれるものではありません。

 20歳代は自分の思うことをすべき時期です。「チャンスそれ程多く巡ってくるものではありません。少なくとも就職の心配がないという恵まれた立場にいるのだから、将来に向けた投資、選択をするのが良いと思うよ。若い頃に外国から日本を見る経験は何事にも代え難いものになるのは間違いないことです。仮に得るものがなかったとしても、20歳代前半の2年や3年は長い人生からするととても短い時間ですから、どれだけでも取り返しがつきます。可能であれば留学することをお勧めしたい。僕もK君の年齢に戻れるのであれば、間違いなく留学をする。絶対にしたいと思っている」と話したことがあります。
 彼の母親からそれがきっかけとなって留学していると聞きました。思い切った留学経験は人生の素晴らしい決断です。困難を乗り越えた経験は、後の経営者としての土台になることは間違いありません。
 
【三年坂】
 和歌山市にも三年坂と呼ばれる坂道があります。各地でも三年峠や三年坂と呼ばれる坂道があるそうです。三年峠の話は小学3年生の国語で習います。この話の内容は、三年峠と呼ばれる坂道で転倒すると、転倒した人の寿命が3年になると言うものです。転倒した人がもう駄目だとの気持ちになっていたところ、相談を受けた人が1度転べば3年の寿命だけれど2度転ぶと6年、3回転倒すると9年の寿命となるので、何度でも転べば寿命が延びると返答し、三年峠は恐いものではないことを表します。
 何故、三年坂の言う地名が全国にあるのでしょうか。紀州語り部の方に伺うと、この呼び名の坂道の到達地点には、お寺や墓地が多いそうです。小学校の国語でも習っているように、墓地につながっている道であることから、生命に関する言い伝えが生じたのではないかとの見解です。そこから三年坂と名付けられたのではないかと回答してくれました。
 地名や言い伝えには、何かの意味があるものです。

【懇談】
・建設業の方と懇談。和歌山の現状を良しと思っていません。仕事も地方自治も変化を求めてくれています。
・飲食関係者のある方は連日忙しくされています。今日も料理作品の撮影のための制作活動でした。夜からは明日の講習会に備えて仕込みも行いますし、寝る時間もないくらいです。それでも時間を見つけて頑張りましょうと話し合いました。
・夕方から数人の方と懇談を実施。和歌山県や和歌山市の評判について話してくれました。庁舎内が混乱していることは県民、市民は良く知っているので、権限者に対して不信感もある様子です。
・夜は先の紀州子ども語り部の活動の実施結果の話し合いを行いました。紀州語り部の方や参加者の評価は、お城に関するイベントはその時だけの賑わいで後に残るものではありませんが、子どもが和歌山城の知識を得て観光客を案内する活動は、将来につながるものですから、和歌山城や和歌山市の振興策として最も有効なものであると言うものでした。
 一過性のものではなく今の世代から仕儀の世代に積み重ねる歴史。一過性のイベントにはない成果が、紀州子ども語り部活動に関係する人に残ります。更に歴史を積み重ねるため、今秋から第二回紀州子ども語り部育成事業を実施する計画です。

【劇団ZERO】
和歌山市で活動している劇団ZEROがあります。代表の島田忠さんと話したところ、各地方都市では劇団の数が二桁はあるそうですが、和歌山市には数団体があるだけで文化的には物足りないところです。音楽や劇団、スポーツなど各地方都市では生活にプラスして楽しんでいる様ですが、和歌山市では文化を楽しむ環境が成熟していないようです。
 文化は経済が安定して初めて楽しむ余裕が出てきますから、経済的安定のない地域では楽しむ以前の問題となります。文化都市和歌山を目指すことは、経済的にもまちの活性化にもつながるものですから、長く地域で活動している劇団には、これからも文化の先導役を務めて欲しいものです。
10月 8日(日) 「お見舞い」
【商工祭】
 和歌山市ビッグホエールで和歌山商工祭が昨日から開催されています。本日、お邪魔して来ました。昨日も賑わっていた様子ですが、本日も多くの方が訪れていました。何人かの知り合いの方から声を掛けていただき楽しく過ごすことが出来ました。祭りの準備に関わった方は、準備から反省会まで楽しく関わらせてもらっていますと話してくれました。関係者が楽しくイベントを運営することが参加者に満足感を与えてくれます。

【お見舞い】
 大阪市内の病院に入院、治療している先輩のお見舞いに伺いました。春に受診した健康診断で思いがけずリンパ腺癌が発見され、精密検査などを経て夏の終わりから病院に入院しています。現在は抗がん治療を行っているのですが、これが体力的に辛いそうです。最初の段階では吐き気があり、気分が優れないばかりか気力が低下するそうです。治療を受けた後に待っているのは病院のベッドですから、気分が優れなくなります。入院してから約一ヶ月、元気さを取り戻していましたが、それでも元気に働いていた頃と比較すると寂しい気持ちになります。

 リンパ腺癌の箇所が箇所だけに手術が出来ないので、抗がん治療を継続してがん細胞の拡大を抑える方策を講じています。これからの人生は病気と付き合うことになります。しかし、がん細胞は誰でも持っているものですから、良性であることに感謝しているようです。今までは仕事と余暇、家庭での時間が人生の主な時間割でしたが、これからは、この三つの時間割に通院治療の時間を加えて、人生を四つの時間割で過ごすことになるので、時間の使い方が変わったと思うだけです。病気と闘う姿勢を持っている姿に感銘を受けましたし、気力が充実しているので闘いに勝利する筈です。

 入院されている先輩が敬愛する医師は「回復するために、抗がん治療の効果は約4割、気持ちが約6割です」と述べているようです。病気に勝つためには負けない気持ちが最も大切で、気持ちがあれば治療効果は従の位置づけとなります。気持ちで病気に打ち勝つこと。口で言うのは簡単ですが、実際の治療は数時間に及ぶ点滴や抗がん治療、そしてベッド生活など、気持ちが萎える要因が立ち塞がります。精神力を維持向上するためには、励ましが必要です。

 この病院では「お見舞いメール」というシステムを運用しています。病院のホームページにアクセスすると、項目の中に「お見舞いメール」という欄があります。ここに入院されている患者さん宛てに励ましのメールを送信すると、病院の事務局では受け取ったメールをプリントアウトして患者さんに届けてくれます。そのプリントアウトしたメールには、「元気になってカエル」の文字とかわいいカエルのキャラクターがプリントされていて励ましてくれます。

 外部との接触が途絶えている患者さんにとっては、メールでの励ましは嬉しいと同時に早く直りたいとの気持ちが生じてきます。お見舞いに来てくれる人との会話やメールでの励ましの言葉が元気の素です。気持ちを大切にする病院の対応から、病は気からであることを実感させてくれます。
 来週あたり検査結果を踏まえてですが、退院し入院治療になるかも知れません。やはり日常生活があって治療もある方が元気になれます。もう少しだけ病院生活を頑張って下さい。再び元気な姿を和歌山市でお見かけする日も近いと確信しています。
 退院の日。今から待ち望んでいます。

【嬉しい便り続々】
 高校の大先輩、同級生にも私のことを紹介してくれています。今日も励ましていただきました。本当にありがとうございます。
 今日も励ましの声を聞かせてくれた、日曜日も休まずに元気に仕事をしている先生。明日へと、来春へと立ち向かう元気をいただきました。
 子どもの英語力向上のために、毎日懸命に活動している方は休みがありません。今日も新しいカリキュラムが完成したと報告をいただきました。連休明けに意見交換することにしました。
10月 7日(土) 「キャッスルウォーク」
【キャッスルウォーク】

キャッスルウォークで
紀州子ども語り部と
参加者の皆さんと。
 本日はキャッスルウォークの一日でした。キャッスルウォークとは、和歌山大学の学生達が本日から開催している京橋オープンカフェと協働したイベントです。オーブンカフェを訪れたお客さんの中で和歌山城を見学したい方を、紀州子ども語り部が案内するものです。紀州子ども語り部とは、平成17年度に開催した紀州子ども語り部養成講座を修了し、紀州子ども語り部コンテストで優秀賞に入った子ども達で構成している会です。

 本日、お客さんを案内してくれたのは、西浜中学校の西川君。和歌山大学付属小学校の山野君。湊小学校の永西君の三名です。そしてNPO法人和歌山国際福祉教育協会と紀州語り部の松浦さん、オープンカフェの学生達です。子どもと大人。社会人と学生。NPOと語り部の会。いくつもの要素が組み合わさった市民協働活動だと言えます。

 本日は、和歌山市観光物産センターで準備を整えた後、11時から紀州子
ども語り部の子ども達と案内コースや説明の担当、時間配分などの打ち合わせを行いました。
 お客さんを和歌山城に案内するのは、12時30分からと15時からの二回です。実施してみると、子ども達の案内は素晴らしいものでした。全く緊張する様子もなく、堂々とお客さんに説明をしてくれました。打ち合わせの時よりも、そして一回目の案内よりも二回目の案内の方が上手くなっていきました。上手くなっているのには理由があります。それは、紀州子ども語り部の子ども達が説明する補足を同行した大人が補足する場面があったのですが、その際に子ども達はその説明内容をメモしているのです。ですから次に同じ場所を訪れた時には、前回大人が細くした説明を子どもの言葉に置き換えて、お客さんに説明してくれるのです。何も指摘していないのに素晴らしい応用力です。

 さらに子ども達は、紀州子ども語り部養成講座で説明していないような説明も加えてくれました。和歌山城を別名竹垣城と呼ぶことや大奥の説明など、養成講座以降にも新しい知識を習得してくれていました。姫路城を白鷺城と呼ぶように、和歌山城を竹垣城と呼ぶことは余り知られていないものです。
 熱心にお城のことを調べてくれたのは、この子ども達は本当に和歌山のことを好きだからです。歴史のある城下町である和歌山市のことを知りたいし、自分の言葉で説明できる機会があることを嬉しく思っているようです。そして大きくなっても和歌山市のことを誇りとして県外の人を案内したいと話してくれました。
 紀州語り部の松浦さんと「この子ども達が大きくなった時、県外の友人を和歌山市に連れてきてくれるでしょう。そして自信を持って和歌山城や城下町として発展してきた和歌山市を案内してくれる」筈だと話し合いました。

 城下町として発展してきたのは、現在の京橋や本町界隈ですから、この場所を廃れさせないように対策を講じることが、歴史を前の世代から次の世代に引き継ぐことなのです。何の努力もしないで、そして何をしても再生は難しいと諦める選択は簡単にすべきではないのです。和歌山市のことを愛している子ども達と接することで、そのことを切に思います。歴史は継続した時間の中に存在しています。一度流れを断ち切ると二度と復活することはありません。まちの発展してきた流れの延長にある歴史を止める選択もあり得ますが、その場合、まちの誇るべき方向性を決めておく必要があります。中心地が中心地でなくなったから放置しておくことも選択としてありますが、その場合、和歌山市の特徴は何なのか答えを導くことが求められます。その計画性がないまちづくりを訴えるのであれば、一体何を子ども達に残すのでしょうか。郊外に拡がったまち。廃れた商店街。少子化で放置されたままの中心地。学生が少ないまち。これらのものを残す訳にはいきません。

 それよりも可能性を信じる限り、城下町の歴史を継続させた中心地。賑わいのある商店街。若い人の働き場所を確保して人口減少を食い止めたまち。大学生がまちなかにいる風景。こちらの方が和歌山市らしいのです。
 キャッスルウォークの終着点がオープンカフェでした。今日は学生とお客さんで賑わっていました。普段、京橋が賑わうことは余りありません。若い人達が集り賑わいのある風景はまちなかに似合っています。何しないよりは何かを仕掛けた方が良いのは確実です。
 オープンカフェとキャッスルウォーク。小さな事業ですが、子どもと大学生が主役の事業であり市民協働の事業です。現在から数年先に続く和歌山市の可能性を感じさせてくれるものでした。
 ところで市役所からは、観光課とまちづくり推進室の方が双方の事業に参加してくれました。自分の仕事としてではなく、まちの活性化を図ろうとする市民事業に参加してくれた行動に感謝しています。
 終了したのは午後5時でした。参加してくれた皆さんお疲れ様でした。

【語り部クラブ】
 和歌山城に和歌山市語り部クラブの皆さんがボランティアで観光客を案内してくれています。観光バスが駐車場に入ってくると出迎えをして和歌山城の案内を買って出てくれています。今の時期は午前10時から午後3時まで観光案内所で待機していて、無料で案内してくれます。お聞きすると、秋は10月と11月、春は4月と5月の土曜日と日曜日は語り部の皆さんがローテーションを組んで案内をしてくれています。民間で和歌山市の印象を高めてくれています。大変ですが頑張って下さい。

(活躍する紀州子ども語り部)

【オープンカフェ】
 京橋で開店しているオープンカフェ。多くの人で賑わっていました。私達も紀州子ども語り部の西川君と山野君、そして合流してくれた友人達と野外カフェを楽しみました。本日は風が強くて屋外にいるのは大変でしたが、まちなかの賑わいのある雰囲気を楽しむことが出来ました。
10月 6日(金) 「市政報告会」
【懇談】
 飲食関係の方達と懇談する機会がありました。9月に実施した行事の反省と、10月と11月に開催を予定している研修会の行程確認や、参加者の確定時期など行事の打ち合わせも行いました。和歌山県の飲食業界も経営的には厳しい時期ですが、これを乗り切るために行事や研修会によるお客さまサービス意識向上と技能向上に努めています。和歌山県活性化の方向性に関しての取り組みは全く同じですから、お互い連携出来るところは連携して向上に努めていきます。
 飲食関係の皆さんには日頃からおつき合いしてもらっていますが、これからも協働出来るように取り組みます。

【市政報告会】

(昼間の市政報告会)
 お昼には市政報告会を行いました。初めて和歌山市議会に挑戦した時からのご支援をしてくれていますから、心強い市政報告会と感じました。普段も何人かの方に市政報告会を行っているところですが、本日のようにお忙しい中、約50人もの方に聴いてもらえたこと感謝しています。
 議会活動の基本は、皆さんからの意見や疑問を調査し、必要に応じて議会提案や委員会で確認することだと考えています。出来るだけ多くの方と話し合う機会を持つことを心掛けています。
 主旨は次のようなものです。

 経済問題や雇用問題、観光交流施策などに関して議会で取り上げてきました。和歌山県は地域経済力やまちの活力など分野で全国と比較すると、決して高い位置にあるとは言えません。まず活力のある地域再生を行うことが基本です。地域に活力がなく、経済力にも乏しく自主財源で自立出来ないような地域であるなら、教育や福祉施策を講じる以前の問題となります。経済が豊かであって初めて、文化も楽しむことが可能となりますし、教育にも投資出来ます。そして他人への思いやりの気持ちも生じるのです。その結果、おもてなしの気持ちを持った地域となり、福祉施策も充実してきます。財源がないところ、無理に当座のお金を捻り出せたとしても将来性はありません。将来の果実を実らせるような取り組みを行うことが大切です。

 現役世代の私達が絶対行ってはならないことは、今あるものを食べつくし将来への供えを怠ることです。将来に向けて種を蒔くことで、大きな見返りを待つことが可能となります。このように和歌山県では経済対策が重要な課題です。行政サービスにつながるような投資を呼び込み、働く場所を増加させることを仕掛ける必要があります。消費だけを繰り返していても豊かになりませんが、苦しくても投資を継続していると将来への期待感を感じさせてくれます。消費と投資。似ているようで全く違う性質を持っていますから、まちづくりでも投資を基本にしたいものです。

 さて地域の活性化を図ろうとすると、和歌山市だけの施策で完結するものではありません。観光にしても、和歌山市だけで観光ルートを組んで他府県から観光客を呼び込むことは難しいものですから、和歌山市の観光地である和歌浦や和歌山城、加太などと市外の観光地である高野山や熊野古道、白浜などを組み合わせることにより、和歌山県の観光商品となり得ます。
 また雇用の創出に関しても、和歌山市だけで雇用を増やすのではなく、県全体として雇用を生み出したり新産業を作り出す方が効果的です。このようなことから和歌山市だけの課題に取り組むのではなく、和歌山県全体をコーディネートする方が活動の視点としては適しています。
 このような新しい役割を担うことが出来るような活動に挑戦する覚悟です。皆さんからの変わらないご支援をお願いいたします。
 終了後、いつもホームページを見ているよと声をかけてくれた人がいました。ありがとうございます。

【ライブその後】
 佐野安佳里さんのライブが終わってから一週間が経過しようとしています。お昼に佐野マスターのお店を訪れました。野外ライブが成功したことでシンガーとしてのスタートを切れましたから、後はこの土台に歌の世界を築いていくだけです。プロとしての勝負玉を身につけ、これが佐野安佳里さんの世界だと言えるものを作り上げて下さい。
 ライブの後、東京に帰り活動していますが、週末関西に戻り大阪の天満と芦屋の二箇所でライブを行う予定です。

【予防医療】
 数十年ぶりに和歌山県に戻り、和歌山県は予防医療で生きていくのが相応しいと感じて活動を行っている方がいます。健康立県和歌山を指向することが、全国の中の和歌山県になれる可能性のひとつです。
 和歌山県の状況を調査した結果を伺うと、白浜町や海南市、橋本市では健康に関する取り組みに着手している兆しがありますが、和歌山市では遅れをとっているようです。現在社会に暮らす私達にとって健康は投資対象ですし、健康で生活出来る地域であれば他府県からも人を呼び込むことが出来ます。
 経済、健康、教育が地域で必要なものですから、これらを向上させるための具体的施策を講じたいものです。

【防災対策】
 地域防災のお役に立ちたいと防災対策用の製品を作り出した方と、防災に熱心な自治会長と懇談いたしました。お互い求めているものは同じですから、後は出会いがあれば物事は進展する可能性があります。どれだけ良いものを持っていたとしても、出会い、融合が図れないと具体化しません。
 和歌山県での防災対策の必要性を感じて、まちづくりに貢献出来る製品を作った方も素晴らしいのですが、地域を運営している自治会長が自らの活動に必要なものか、今すぐ必要でないか見極める嗅覚も素晴らしいものです。
 本日の顔合わせが、地域防災対策が進展することを期待しています。

【市政報告会】
 夕方から市政報告会を実施しました。一週間の仕事でお疲れのところ、約20人の方が参加してくれました。ありがとうございます。
 報告内容は、和歌浦地域を中心とした和歌山再生計画や、観光地としての和歌浦の可能性と健康サービスや県内観光地と連携した誘客の核となれる地域が和歌浦であることなどでした。既に和歌浦を核とした再生計画を仕上げて国土交通省にも報告していますし、それを基にした再生計画を継続して実行に移すための活動を行っています。和歌浦は観光と健康サービスを組み合わせた新産業創出の可能性ある地域であることを訴えました。

(夕方からの市政報告会)
 和歌浦にあるこの事業所では座っていては仕事にならないと言う考えから、厳しい競争時代を勝ち抜く覚悟を持っています。しかし、仕事の合間に健康を考えられる事業所の環境があります。ストレスを軽減し日常生活を元気にする取り組みに期待感を感じました。

【懇談】
 市内にある企業の社長と懇談。和歌山県にもようやく若い力を感じるようになって来たと話してくれました。経済界やNPO活動、地方議員などで、それを感じるそうです。若い世代が発言することで地域を変えていく覚悟を見せて欲しいし、そのための支援は惜しまないと励ましてくれました。
 この会社の持つ特殊な技術力は世界一です。ですから和歌山県内だけで通用するものではなく全国レベルなので、近々東京にも登場しそうです。
 また来年は地方自治のあり方を左右する年であることから、活動をレベルアップさせることを支持してくれました。

【月見】
 中秋の名月。昨日からの雨があがり、夜には名月鑑賞会に参加しました。参加者は約40人、きれいに空に浮かんだ満月を楽しみました。月見団子とススキも用意され、子どもの時依頼の月見を楽しめたような気がします。
 ふと気付いたのですが、いつも目的地を目指して車で走っていると空を見る機会がありません。夜に月を見上げることも稀です。いつから夜空に気付かなくなったのか、分かりませんが、時間がいっぱいな時ほど月を楽しむ余裕が欲しいものです。
 今日の満月は明るく真ん丸な輪郭で、ウサギが餅つきをしている様子が確かに浮かび上がっていました。
 青空と夜空。どちらも楽しめる余裕が欲しいものです。

【懇談】
 名月鑑賞会終了後、平成18年10月の会合と平成19年3月と4月の会合開催に関する打ち合わせを行いました。案内状が仕上がり発送準備段階となりました。

【その他】
・平成18年10月から施行されている、障害者自立支援法に関する勉強会のお誘いをいただきました。地方自治体としての支援策の必要性について意見交換を図りました。
・昨日市政報告会に参加してくれた方から、地域のためにさらに飛躍して下さいと、早速、励ましの電話をいただきました。数名の方と話をしているよと声を掛けてくれました。
・第二回紀州子ども語り部の後援名義依頼を行いました。
10月 5日(木) 「市政報告を実施」
【人材派遣】
 人材派遣会社社長と物流関係社長とで懇談を実施。どちらの業界も転機を迎えています。人材派遣に関しては、偽装請負の問題やパート数年経過した場合に正職員への転用を図ることも考慮すべきことなど新しい問題が生じています。物流に関しても、スーパーや小売店ではコスト削減を必死で図っていますから、中間コストである物流コストを下げようとしています。極端な場合、従来から取り引きを行っている会社よりも、より安価で物流を行ってくれる会社が現れると直ぐに乗り換えようとします。それほどコスト削減はお客さんのためも企業経営のためにも重要な要素なのです。業態の転換を求められるような厳しい時代です。

 さて人材派遣に関して新しい傾向があります。従来は技術者やパソコンが使える人などが求められていました。現在も同じですが、それに加えて営業が出来る人を求める企業が増えています。どれだけ良い製品を作っても、世に知ってもらうための営業がなければ認知してもらえませんから、営業が大切なのです。営業は、それを行う人によって成果は異なります。優れた営業員のノウハウは多くの業界で通用するものですから、垣根を越えて引き合いがあるのです。

 また企業においては人件費の占める割合を低く抑え、しかも良い人材を確保したいと思っています。人は一度雇用すると解雇は難しくなりますから、正職員としての雇用は慎重になります。そこで人材派遣会社から人を迎え入れ、三ヶ月経過した時点で受け入れ先が必要な人材だと認めたら、正職員として雇用することとし、不必要だと判断した場合には派遣を止める人材派遣システムが出現しています。
 これだと会社と人材が納得した上で条件が整えば正職員となりますから、お互いに利点があります。人材派遣会社にすれば、両者が合意した場合、一時的に報酬がありますが、従来の人材派遣と違って継続的に収入を得られるものではありません。あまり利点はないのですが、若い人の正職員への道を開拓するために実施しています。

 人材派遣会社の社長は「会社とすれば派遣の方が儲けるけれど、派遣登録してくれている人の人生を考えると正職員として採用してもらうのが一番」だと話してくれました。良い人材は、適合した会社に勤めるのが最も幸せなことなので、人を中心とした考え方の元、仕事を行っています。
 雇用問題、労働問題も、新しい課題が出現しています。 

【市政報告会】
 本日の昼間、約50人の方に集っていただき市政報告会を行いました。熱心に聴いていただきありがとうございました。議会レポートを配布し、現在までの議会活動について説明を行いました。和歌山県の課題に

(市政報告会その1)
は、経済問題、雇用や就労の問題、観光資源を活かした集客と交流の問題などがあります。これらの課題は単に和歌山市だけの範囲で収まるものではありません。市という一つの行政単位を超えて、県全体として考え、しくみを構築する必要があります。課題を解決するためには、ひとつの行政区を考えていては駄目で、県域レベルで施策を講じるべきです。

 これらの和歌山県が抱える課題に挑戦するための行動を開始したいと考えています。

【懇談】
 和歌山マリーナシティに立ち寄り、その後、次の市政報告会場に移動する間に懇談を行いました。議会レポートの到着を待ってくれていました。本当にありがとうございます。3年間の活動内容が分かる内容なので届けて欲しいと依頼があり、時間を見つけて立ち寄りました。
 ホームページも見てくれているため、活動について認知してくれていました。情報公開、活動報告などは、日頃、私と一緒にいるわけではない人を初めとする市民の皆さんにとって大切なものです。議会レポートはあくまでもより分かり易い報告の手段です。ホームページをご覧いただくことを依頼しました。

【市政報告会】
 夕方5時30分からも市政報告会を実施。仕事を終えた後ですが、約15人の方が集ってくれたので、報告を聴いてもらいました。皆さんからいただいている意見の数々が活動の基本ですから、今後とも皆さんからの意見を取り入れたいと考えています。

【市政報告会】
 夜6時30分からも市政報告会を実施。約40名の方にお話をさせていただきました。和歌山県の集客と交流のあり方や将来について。和歌山の観光資源の有効活用について、などについて報告を行いました。
 
【打ち合わせ】
 市政報告会終了後、今後の活動について確認のための懇談を行いました。毎日遅くまで助けていただいています。本当にありがとうございます。

(市政報告会その2)
10月 4日(水) 「記者発表」
【懇談】
 朝からおひとりの方と懇談。今後の活動方針に関して意見をいただきました。引き続いてある経営者の方と懇談。営業も政治も信頼が基本であることを話してくれました。全面的な協力をいただき来週、改めて懇談することになりました。

【記者発表】
 超高齢の患者さんが動脈瘤の手術に成功し、本日退院することになりました。これはニュースになるほどの素晴らしいことなので、患者さんが退院する本日午後1時30分から病院で記者会見が行われました。

(超高齢手術を受けて
元気な岩橋正三さんの記者会見。)
 患者さんは92歳。9月1日に自宅で意識喪失となり、救急車で済生会和歌山病院に運ばれました。本日の主治医からの発表によると、動脈瘤が自宅で破裂した場合、3/4の方が生命の危機に晒されるようです。この超高齢の方は、体力的な面で手術に不安もありましたが成功し、後遺症も全くなく一ヶ月で退院することになりました。

 理由は早期に適切な手術が出来たことですが、本人の精神力、家族からの「生きられる可能性があれば是非、手術をして助けて欲しい」との強い希望と後押しがあったことが挙げられます。
 医療経済の観点から手術を実施するかどうか、病院側では迷ったそうですが、手術前の本人と家族の生への強い希望と明確な意
思表示が功を奏したと言えます。何事も迷いは、可能性にブレーキをかけます。精神的にブレーキがかかると前に進む力は減速されます。これでは成功するものでも、上手く行かなくなります。

 今回の場合、体力面、患者さんと家族の経済負担、年齢などの条件から、もし躊躇するようであれば手術は出来なかったでしょうし、不安感を残しながら手術に踏み切ったとしたら今回のような結果になったかどうかは分からないところです。「助かりたい」という強く明確な意思と希望、医師に対する全面的な信頼により、迷いのない手術となり、生命の確保はもとより、後遺症もなく短期間での退院となったのです。
 退院された方は知り合いの方だったので、記者発表にも立会いさせていただきました。記者会見の前に「退院するのに記者発表してもらえるなんて、まるで芸能人ですね」と話しかけると、にっこり笑って反応してくれました。意識不明からの生還。本人が最も苦しかったでしょうが、しかし生命への強い意思が奇跡を起こすことも感じさせてくれました。
 言葉で表すと強い意思、希望、信頼。これらの気持ちを持っていることが可能性を拓いてくれました。これは病気に勝つことだけの鍵となる言葉ではなく、私達の活動にも活かせるものです。
 記者発表での92歳のスーツ姿。入院前と変わらない表情と姿勢でした。

【相談事項】
 夕方から協議のため経営者を訪問。お互いの利害関係が対立し、話し合いで解決しない場合は混迷を極めます。当事者間の協議では解決が困難な場合、第三者の介入が必要となります。しかし事態が進展するにつれて迷路に入りこむような感覚があります。
 数少ない経験からすると、話がもつれた場合には最初の段階が最も解決方法が見つからないものです。暗闇の中を歩くような感じで、大丈夫だろうかと不安感に襲われます。しかし不思議なもので、関係者の気持ちと力か解決に向かうと一気に進展していきます。ですから当事者だけで話し合いをするのではなく、信頼出来る第三者が加わることで縺れた糸も解くことが出来るのです。それには時間がかかりますが、正当な理由がある限り屈する必要はありません。最も圧倒的な力があれば、アレクサンダー大王のように縛られた糸を断ち切ることは可能ですが、一般的には不可能です。
 しかし世の中、考え方が違う人がいるものです。正直に働いている人もいれば、人を騙して得しようとする人もいます。出会うことがなければ問題は発生しないのですが、出会った時に問題は発生するものです。
 考え方も態度も違うものを、お互いの意思も尊重しながら妥当な線を見つけること。難しい課題です。

【懇談】
 カウンセラーの先生を訪問。今までお世話になった人のこと、これからお世話になる人のことを頼んできました。先生からは、快く明るい返事をいただきました。先生は前向きに人と接し、接する人の悩みだけではなく生き方も前向きに変えていく力を持っています。
 社会では悩んでいる人や壁に突き当たっている人が多くいます。誰かに相談することで解決に向かうのですが、その「誰か」と出会うことが鍵なのです。和歌山市の鍵とも言える先生の存在が、和歌山市に希望を持たせてくれています。

【懇談会】
 夕方から懇談会に出席。出席の皆さんから激励をいただきました。ありがとうございます。言葉と思いの全ては書ききれませんが、常にこのような機会を提供してくれていることに感謝するばかりです。周囲の皆さんから、恵まれた環境を与えてもらっていることに感謝し、恩返しをすることがその期待に応えることだと思っています。

【懇親会】
 その後、懇親会に出席。時間オーバーで終了間際でしたが何とか滑り込みました。招待してくれた方ともお会いすることができ、少しですが懇談も出来ました。皆さんが継続されている毎月の勉強会に関しても話し合うことが出来ました。何かの支援ができたらと考えています。

【その他】
 昼間に懇談を実施。新しく出来た「議会報告臨時号」の配布希望があり持参。生き方に関わる相談事が二件、十分なアドバイスが出来ているのか未知数ですが、不安を解消できるように頑張ります。
 土曜日のイベント打ち合わせ。日曜日のイベントの打ち合わせ。土地事情に関する打ち合わせ、などがありました。
10月 3日(火) 「中心市街地について」
【中心市街地について】
 サービス業経営者の方と懇談。和歌山県も和歌山市も大変なことになって、和歌山は一体どうなっているのでしょうか」と不安感を持っています。また「何か分からないけれども古い体質を感じさせる騒ぎで、県政も市政も信頼感が揺らいでいます」と厳しい指摘がありました。

 ただでさえ低迷している和歌山県なのに、内から混乱が起きると経済や観光どころではありません。強大な組織でも内部から崩れることがあります。外部の環境変化に備えるべき時期なのに困った事態です。
 また旧丸正ビルへの補助金に関しても議論を交わしました。この問題は、額面通り民間企業への補助金と捉えると反論がありますが、和歌山市にとって将来のまちのあり方を左右するほどのまちづくり施策に関する施策だと考えた方が実態に近いと思っています。中心地に旧丸正周辺地域が含まれること、しかも核となる地域だと考えるなら、この地域を再生、活性化させることが必要な施策となります。閉じられたままの旧丸正ビルを放置していては、中心地再生に取り掛かれません。中心地のシンボル的存在であるビルですが、人通りが少ないこと、閉じられたままの状態が5年以上続いていることから、再開するためには機械類の試運転を行い実証試験も必要となるなど、買収価格以外にも多額の経費が必要となります。

 そのため旧丸正ビルは、数十億ともいわれる再開までの経費を負担した上で集客を図るための施策も講じなければならないので、毎年確実に新しいコストも発生します。そして将来に亘って収益を見込める物件かどうかは分からない状態なのです。その様な多大なリスクがある物件に投資してくれる投資家は果たしているのでしょうか。収益物件とは言い切れないものに数十億円も投資してくれる方が他にいるかどうかは懐疑的です。和歌山市のこの地域を再生させたいと心から願う以外に、投資目的で進出してくれる人はいないと思います。

 つまり和島興産は自らの収益を上げる目的よりも、中心地再生のため高所から取り組む姿勢を持ってくれています。和歌山市を再生したいと願う強い気持ちがあることから、この先数十年に亘って採算が見込めない事業を請け負ってくれる覚悟なのです。
 私達が暮らす和歌山市の中心地を再生させるための先導的役割を果たしてくれているのです。正に、和歌山市の方針に沿ったまちづくり施策です。そのような取り組みに対して市として支援するのは当然です。しかもまちづくり三法が施行されて、国からの支援が受けられる千載一遇の機会が巡っているのです。

 つまり、和歌山市として中心地と位置づけた地域であり再生させる方針を持っていること。この地域再生のために投資してくれる事業家が出現したこと。そして国の地域づくりの方針がコンパクトシティを目指した中心地に向き支援施策が講じられること。などの条件が揃った時期が現在で、この時期を逃すと、かなり長期に亘って中心地の再生は難しいと考えるべきです。何事も機会、適切な時期、タイミングが大切です。あれこれ考えているうちに時機を逸することは多々あります。ある程度再生を目指せるための条件が整った時期に、市が国の施策を活用して支援するための決断は今をおいて他にはありません。
 躊躇するようでは、国の中心地活性化施策に折り込まれず、そうなれば中心地の再生は図れないのです。

 そして何よりも中心地再生に真剣に取り組もうとする人がいることが最も重要です。人材がいないとお金をかけても再生は難しいのですが、現在は熱意のある人が揃っているのです。人が存在していることが中心地再生の将来への期待を抱かせてくれます。今回、中心となっている人が熱意を持って再生のために取り組んでいるのです。歓迎すべきことで、人、もの、お金が揃った再生のための事業計画を支持すべきだと考えます。
 同じくらい、中心地再生を支援しないでも良い理由は挙げようと思えば挙げられますが、実施すべき理由がことだけあるのですから、中心地再生の将来に賭けてみることが、今すべきことです。

【雇用問題】
 昼間、雇用問題について意見交換。若い人にとって働く場所の決定は重要事項です。和歌山市においては、希望する働き場所を確保することは容易ではありません。関西地域ではやはり大阪市の方が就職の選択肢は多く、和歌山市内で留まるのか、大阪市で住んで働くのか、迷うところです。和歌山市で働きたいと思っている若い人が多いことは、和歌山市に生まれた人にとって和歌山市は魅力を感じる場所であることを示しています。
 これからのためにも、若い人が希望する業態の働ける場所を確保することが大切なことです。今日会った人は、職場環境の良い会社と巡りあえそうです。

【市政報告】
 ある事業所を訪問して市政報告をさせていただきました。仕事の合間にも関わらず、8名の方に聴いていただきました。ありがとうございます。
 市政報告について簡単に記載いたします。
 市議会での活動は皆さんからご意見をいただくことが大切です。頂戴した意見を市政の場で問題提起することが活動の基本です。皆さんの意見を市政に送り届けること、その結果市政が変わるように持っていくべきです。私達の意識が変わると市政も変わります。市政が変わるとまちの姿が変わります。まちが変わると暮らしている私達が変わります。私達が変わると、益々地域は良くなります。良い地域には人は集りますから、安全で活気のある地域となります。
 皆さんからの意見を聴き市政に反映させることを今後とも活動の基本と考えた活動を行います。舞台を変えようとも、基本は基本で変わりません。
 今後とも変わらないご支援をお願いいたします。

【支部長訪問】
 夕方は、葵会の橋本支部長を訪問しました。平成15年春以降、三年間の議会活動と今後の取り組みについて報告させていただきました。9月に開催した理事会で確認させてもらっていると返答をいただきました。理事会や会員の集りにも参加させて欲しいとお願いしてきました。
 励ましをいただきありがとうございました。

【市政報告】
 夜も市政報告を行いました。参加してくれたのは約30名です。三年間の活動報告と来春に向けた抱負などを話させていただきました。議員しての基本は変わらないけれども、皆さんの意見をより幅広い地域に反映させられることを目指しますので、引き続いてのご支援をお願いいたしました。
 お集まりいただいた皆さん、ありがとうございました。
10月 2日(月) 「議会最終日」
【語り部打ち合わせ】
 議会前の時間で、第二回紀州子ども語り部育成事業に関しての打ち合わせを行ないました。協議事項は講師の方との日程調整、研修会内容などです。昨年に引き続いて2回目ですから、段取りが分かっているため比較的スムーズに研修会の内容は決定出来ました。実施内容を決定した後、和歌山市、和歌山市教育委員会などの後援依頼を行いました。

【議会最終日】
 和歌山市議会定例会最終日は採決です。提案された議案の採決状況は次の通りです。全ての案件は可決されました。私も全議案に対して賛成いたしました。
・議案関係の23件は全て可決されました。

議案第1号 平成18年度和歌山市一般会計補正予算(第3号)
議案第2号 平成18年度和歌山市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
議案第3号 平成18年度和歌山市水道事業会計補正予算(第2号)
議案第4号 平成18年度和歌山市工業用水道事業会計補正予算(第1号)
議案第5号 和歌山市指定文化財湊御殿条例の制定について
議案第6号 和歌山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
議案第7号 和歌山市障害者生活支援員派遣事業に関する条例の制定について
議案第8号 和歌山市立保育所条例の一部を改正する条例の制定について
議案第9号 健康保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について
議案第10号 和歌山市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について
議案第11号 和歌山市消防本部及び消防署の設置等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について
議案第12号 市道路線認定について
議案第13号 市道路線変更について
議案第14号 物品購入契約について
議案第15号 損害賠償の額を定めるについて
議案第16号 工事請負契約の締結について
議案第17号 工事請負契約の締結について
議案第18号 工事請負契約の締結について
議案第19号 工事請負契約の締結について
議案第20号 工事請負契約の締結について
議案第21号 工事請負契約の締結について
議案第22号 工事請負変更契約の締結について
議案第23号 工事請負変更契約の締結について
 
・請願関係は2件です。
 請願第23号 国に対して障害者自立支援法の抜本的改正を求める意見書の提出と和歌山市独自の利用者負担減免制度の拡充を求める請願 → 採択
 請願第19号の取り下げについて(小規模作業所等成人期障害者施策の充実を求める請願書) → 取り下げ承認

・公営企業決算関係(2件〜認第1号から同第2号)
 平成17年度和歌山市水道事業決算の認定について
 平成17年度和歌山市工業用水道事業決算の認定について
 公営企業決算特別委員会の設置については、閉会中の継続審査となりました。異議なし。
 公営企業決算特別委員会委員の選任は議長において指名し、異議はありませんでした。
     
・決算関係(16件〜認第3号から同第18号)
 平成17年度和歌山市一般会計歳入歳出決算
 平成17年度和歌山市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算初め15特別会計歳入歳出決算
 決算特別委員会の設置については、閉会中の継続審査となりました。異議なし。
 決算特別委員会委員の選任は議長において指名し、異議はありませんでした。

・報告関係2件
 平成17年度和歌山市土地開発基金運用状況
 報第4号 平成17年度和歌山市一般会計継続費精算報告書
  
・追加人事案件の8件は全て可決されました。
  議案第26号 人事委員会委員の選任について。田中 昭彦氏
  議案第27号 人事委員会委員の選任について。出口 正雄氏
  議案第28号 固定資産評価審査委員会委員の選任について。森本 由美子氏
  諮第1号 人権擁護委員候補者の推薦について。谷口 f二氏
  諮第2号 人権擁護委員候補者の推薦について。田中 繁夫氏
  諮第3号 人権擁護委員候補者の推薦について。中田 元成氏
  諮第4号 人権擁護委員候補者の推薦について。松本 彌生子氏
  諮第5号 人権擁護委員候補者の推薦について。小川 史乘氏

☆発議関係は4件。全て可決されました。
 発議第1号 和歌山県条例「紀の国森づくり税条例」及び「紀の国森づくり基金条例」の廃止を求める決議案
 発議第2号 障害者自立支援法の改正を求める意見書案
 発議第3号 脳脊髄液減少症の研究・治療等の推進を求める意見書案
 発議第4号 身体障害者補助犬法の見直しに関する意見書案

【ライオンズクラブ例会】
 和歌山市内の全ライオンズクラブが集った例会が開催されたので参加してきました。全クラブから和歌山市に対して、防犯用のパトロール車を寄贈したり教育・福祉関係者も招待しての式典となりました。
 和歌山市を代表して大橋市長も来ていただき、贈呈式を通じて社会貢献の取り組みを確認することが出来ました。

【会合】

(ライオンズクラブ会合)
 本日で市議会が閉会したことを受けて会合を行いました。今議会で退任された助役も新任の助役もいますが、今宵は今までと、そしてこれからのことに関して意見交換を行いました。覚悟を決めて退任された助役は、遣り残したことはないと満足な表情でした。また新任の助役は、他府県での経験を活かしたまちづくりに期待出来る方でした。
 新しい和歌山市のスタートを切る一日でした。
10月 1日(日) 「雨の一日」
【雨の一日】
 本日は公立小学校で運動会が予定されていたところがありましたが、本日の雨で中止し、火曜日に延期される学校もありました。平日開催になると保護者は行けなくなりますから、子どもにとっても保護者にとっても残念です。朝6時30分時点では運動会を開催する予定だったのですが、8時30分時点で雨足が強くなり中止と決定されました。
 強い雨と寒さから、実施すると体調にも影響がありそうでしたからやむを得ない判断だったと思います。学校関係者も、出来れば子ども達の演技を保護者の皆さんに見てもらいたかったと残念そうでした。一年に一度の運動会です。来年も開催されますが、小学校6年生の保護者にとっては小学校最後の運動会になるだけに残念な結果です。家族で小学校の運動場でお弁当を食べる機会はもうないかも知れません。何気ない日常の中に幸せがありますから、その機会がなくなったことはやはり残念です。
 ただ子どもにとっては、本日は授業も中止、明日は振り替え休日、あさってが運動会となり、運動会の中止は残念だとしても全体的には大喜びしていました。

【秋の例大祭】
 神前にある神社で秋の例大祭が開催されました。毎年4月1日には春の例大祭、10月1日には秋の例大祭が挙行されますので、毎年参加させてもらっています。本日は雨のため準備が大変だったようです。玉串法典用にテントを準備したり、ちょうちんにビニールを
 掛けたりと半日を要しました。式典の最中も雨が降り続けたので、後片付けも出来ない状態となりました。主要な物品は倉庫に直しましたが、テントなどの片付けは火曜日に実施します。
 例大祭後に今後の運営について話し合いがなされました。ここには恵比寿神社も併設しているため1月の恵比寿祭りも主催しています。10年間に亘って恵比寿祭りを開催していますが、問題は会員の高齢化による運営です。後10年経過すると一番若い会員さんでも79歳になりますから、運営に著しく影響を与えます。例大祭の準備と運営は何とかなりそうですが、恵比寿祭りはそうはいきません。

 会員以外の大勢の方を迎え入れるため、笹や抽選会、物販などの準備物が必要となります。準備と運営に時間と労力と資金を要するため、現行の会員だけでは縮小していくことになります。会員拡大により問題は解決しますがそれが最大の問題なのです。新しい会員に加入してもらえることは難しいことです。
 今後の運営に関して会員で雨の中、協議が行われました。現在よりも恵比寿祭りなどのために機材を増やすので新しい倉庫を建設する予定ですが、相当の資金が必要となります。その資金は確保しているのですが、恵比寿祭りを継続さしていけるのであれば建設する価値はありますが、後継者不足で継続実施出来ないようであれば、ここでの資金投資は無駄になります。
 神社の今後の運営に関して、会員の高齢化と恵比寿祭り、将来に向けた資金投資の要否など判断が必要な時期に差し掛かっています。地域が高齢化することは、地域で続いてきた伝統的な取り組みにも影響を与えています。

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