8月31日(木) 「会計」
【会計】
 朝一番、本日会う約束をしていた会社経営者の方が、大阪から来てくれました。知り合いを紹介するからと好意で訪ねてくれたことに感謝しています。
 最初に訪問したのは、企業会計を中心にコンサル活動をしている会社で、大手企業から中小企業まで担当しています。

 和歌山市には良い会社があるけれども、運転資金が不足しているため厳しい経営を余儀なくされているようです。これは金融庁の指導の元になっている金融検査マニュアルによるものです。現在は景気刺激のために設備投資に対しては融資出来ても、運転資金に対しては金融機関の審査が厳しく融資を受けられない中小企業が存在しています。
 和歌山市のような地方都市にある中小企業の経営が依然として厳しいのは、この運転資金不足も要因です。企業業績が良くなることが地方経済を回復させてくれますから金融機関の役割は重要で、地方においてお金を循環させる役割を果たして欲しいところです。

 ただ金融機関から融資を受けるには借り手の会社が、担保物権か仕事の請負契約書などの提出が求められます。一方都市部では、大手金融機関は企業審査をするものの、無担保で数千万円を借り受けることが出来るようです。 
 特に地方において地場産業に資金が回らないと地方経済は良くなりませんから、貸付審査の違いは大きいのです。

 違いはどこから来るのでしょうか。一概には論じられませんが、都市部の金融機関は大手企業を相手に資金融資を行ってきた経験がありますから、企業の規模に応じて、この程度の融資をしても返済は大丈夫であると判断がつきます。企業の規模や業績によって、どの程度のリスクがあるかデータが蓄積されているため、データに基づいた融資が可能なのです。大手企業に融資するのに担保を差し出せだとか、保証人をつけてくれないと融資は出来ませんなど言っていたら忽ち他の金融機関に移られますから、無担保融資の実績がデータとして蓄積されているのです。その何万件以上にも上るデータの蓄積が強みなのです。

 一方地方の金融機関の貸し付け対象となる企業は中小規模ですから、融資するにあたっては担保を求めます。そのため無担保で貸し付けたデータ量が少なくリスクの分岐点が曖昧であり、融資を決断するだけのデータがないのです。その差が地方都市と都市部の経済状況の差を生んでいるのかも知れません。
 貸借対照表は、現在の財産状態を示すものと考えるのは時代遅れの見方です。その企業が将来どれだけの収益を上げられるのかを示すものだと考えるのが妥当です。見方を変えることで融資判断は違ってくるのです。

 運転資金か不足している中小企業、産業の支援が必要な行政機関、優良な企業への融資を欲している金融機関、そして地域活性化を考えている地方議員による地方経済の勉強会の必要性を感じました。どうすれば資金が回るのか、また融資を受けられるのかなどお互いが知ることで、資金繰りや貸し出しが容易になります。地方経済を考えるに当たっては金融を知ることは重要です。

 ホームページ(HP)を持っていますかと訪ねられました。議員にはHPを持ってもらって、皆さんに活動報告と情報発信を行って欲しいと注文がありました。活動の様子を情報発信できない議員は時代が求めていないと、新しい議員の登場を望んでくれています。市民や県民が知らない情報や和歌山県の実体についてHPで発信することで不正や隠し事は減少するので、課題を全て出して欲しいと依頼を受けました。和歌山県は高齢化社会なのでHPを見ていない人も多いと思いますが時代は確実に変わっていますから、発信を続けて欲しいとの意見をいただきました。

【医療と福祉】
 引き続いて医療関係者を紹介していただきました。昼前にも関わらず丁寧に応対してくれたこと感謝しています。現在、小児科医と産婦人科医のなり手が不足しているようです。その点を解消するためにこの病院では土日や夜間も診察したり、保護者の負担を軽減するために携帯電話での予約制を取り入れています。
 医療から福祉に国の予算がシフトされている状況において、医療機関は約1割減少することも考えられると危機感を持っています。
 医療と福祉、どちらも大切な分野ですからバランスの取れた施策を追及すべきものです。今後、連携させていただき知識を深めく所存です。

【道路行政】
 道路に関して協議を行いました。道路は放置しておくとアスファルトが薄くなり、そこからひび割れなどが起こります。地域の方と一緒に地域で起きているこの現状について協議を行うことで、お互い共通の認識を持ちました。

【活性化事業について】
 和歌山県では熊野健康村構想や和歌浦再生などの取り組みがあり、小さな成功事例を作るための取り組みが始まっています。かなり実践的な段階に入っていることに関して期待を掛けてくれています。今までの活性化計画は企画書を策定して後に進まなかったり終わったり、掛け声を掛けているだけで、実際は誰も活動していなかったりの場合が大半で、全て期待外れだったことから、今回の企画と実践活動に注目してくれているのです。
 今後とも情報の連携を図りながら、和歌山県を再生させたいと言う共通の思いを抱きました。

【NPO総会準備】
 NPO法人和歌山青少年国際福祉教育協会の総会準備を行いました。決定事項は、平成17年度の活動経過報告、平成18年度活動方針、会計報告と次年度の予算、そして役員改正についてです。
 活動経過報告は、第1回紀州子ども語り部育成事業とコンテストについて、TOEIC普及のための大会について報告します。
 新年度の活動方針案は、第2回紀州子ども語り部育成事業とコンテストの開催、キャッスルウォークでの紀州子ども語り部による観光客案内事業、そして福祉出前講座の3点の事業を計画しています。
 NPO法人の名称にもあるように、国際に関してはTOEICの普及活動、福祉に関しては、福祉の出前講座開催、教育に関しては、紀州子ども語り部育成事業とコンテストの開催を実施する計画としました。
 これらの事業により新年度も子ども達の健全育成を図ります。
 また役員改正に関しては名目ではなく、より実践的なメンバーを理事職に入っていただくことにしました。
 総会の月日は、平成18年9月19日と決定しました。総会に向けて、討議資料の作成に取り掛かります。

【議事録、約款作成】
 夜は設立を進めているNPO法人の、設立に関する会合の議事録作成と約款に関して打ち合わせを行いました。設立に向けて急ピッチで準備を整えています。
 会合終了後、久しぶりに雨が降り少し涼しくなりました。公立小学校では夏休みは今日が最終日で、明日から二学期に入ります。子ども達の残念そうな顔が浮かんできそうです。季節が変わると気分も変わります。
8月30日(水) 「勉強会」
【式典】
 和歌山市内に、部屋全体、360度がスクリーンとして使用出来るスペースが誕生しました。プレゼンや商談、同窓会の場として有効に活用出来そうです。本日はこのスペースが誕生したことを記念した式典に出席してきました。和歌山県の名所や自然をスクリーンに映し出して、昼食を兼ねての式典となりました。
 和歌山県を代表する経済人が集った豪華な式典となり、和歌山市の新しい会議場所として活用されることになりそうです。

 この席でご一緒させてもらったのは素敵な皆さんでした。お一人はダンスの先生で8年前から教室を主宰しています。それまでは趣味で教えていたようですが、和歌山市でダンスを広めたい、そして競技者も養成したいとの思いからダンス教室を開くに至りました。和歌山市ではお手本のない文化活動で苦労を伴ったのですが、今では競技選手も登場するなど思いが実現しています。充実した今を生きているので輝いて映りました。
 毎日教室を開いているので是非ダンスを楽しみに来て下さい、きっと似合うと思いますとお誘いを受けました。ありがとうございます。

 また自動車販売会社の方は、和歌山市にもリゾートなど楽しめる環境が欲しいと要望がありました。リゾート気分を味わえるのは和歌山マリーナシティ界隈だけなので、家族で娯楽を楽しめる空間や施設がないことを残念がっています。社会で活躍している大人が楽しめる空間、娯楽や癒し、そして刺激などを味わえるものが和歌山市にあれば、私達も楽しめますし観光客も呼び込めます。
 楽しめる滞在型の観光は和歌山県の将来の鍵を握っています。

【福祉活動】
 平成18年和歌山巴里祭により生み出された収益金を、福祉関係などで地道に活動している皆さんに寄贈する式典の日時が決定しました。平成18年9月19日に和歌山市役所で関係者が集り開催します。
 寄贈先には12箇所を決定、いずれも苦労をしながらも自らの意思で社会福祉活動に取り組んでいる団体の皆さんです。
 本日は市役所の関係者に、この式典の主旨説明と出席依頼などを行いました。もう8回目ですから活動自体は定着しているので、市役所の関係者も認知してくれています。
 これからも社会貢献のために活動を継続していきます。

【統合医療研究会会合】
 いよいよ来週に迫った統合医療研究会の発足式典。研究会準備委員会のメンバーで最終の確認と当日進行の詰めを行いました。
 開催月日は平成18年9月9日から11日までの3日間。初日は白浜町、二日目は白浜町から田辺市本宮に移動し、最終日は本宮での世界遺産健康ウォークを計画しています。
 統合医療研究会を発足させるのに相応しいのは、世界文化遺産であり癒しの地である熊野です。全国から医療関係者などに来ていただき、和歌山県から新しい活動を発足させます。癒しを形に表した、和歌山県新時代の幕開けです。

【勉強会】
 夜はまちづくり勉強会を開催。和歌山市におけるまちづくりの課題は、中心市街地の再生について、和歌浦、加太などの観光地の再生について、和歌山城を中心地とした地域の活性化についてなどです。
 中心市街地に関しては、まちづくり三法に基づき和歌山市中心市街地活性化基本計画を策定し国に申請する方向で固まっています。国の支援を受けながら商業地として再生させる方向性です。

 この基本計画で絶対必要な、空きビルの活用とマンション施設誘致に関しては、旧丸正ビルの活用と旧さくら銀行跡地へのマンション建設など、既に民間事業者による具体的な計画があることから、計画は立てやすい状況です。 
 今、計画を策定出来ない理由はありませんし、この機会を逃せば、大袈裟ではなく将来とも再生は有り得ません。民間事業者の動きと国の方針とが相まって再生のためには絶好の時期になっています。
 和歌山市でも全力を挙げて計画策定に取り組んでいます。

 和歌浦に関しては観光と健康サービス、おもてなしの気持ちを含めた新しい観光産業の地として再生計画を策定中です。国が集客支援をしてくれる機会を与えてくれている今が新産業創出の絶好の機会です。絶好の機会どころか、今回が最後の機会だと思っています。
 過去、計画書の策定は何度もありましたが、実行に移す機会はそれ程ありませんでした。(和歌浦の現状を見た実績が証明しています)
 医学、医療をオンさせた観光場所として、再生させる道筋をつけたいものです。
 和歌山城については、イベントを中心とした賑わいを作り出そうとしています。しかしお城を中心とした賑わいを演出するためには、周辺の事業者の協力が不可欠です。お城と市役所を舞台とした賑い演出策は検討されていますが、反対側になる県立美術館県立博物館周辺は対象から外れているような錯覚を覚えます。この地域も含めて、つまり県と市が連携を取りながら賑わいを創出して欲しいものです。

 いずれにしても、近年なかった具体的な再生の動きがありますから、この機会を逃さないように民間の活動家と行政機関の連携を図り、事業化を進めたいと考えています。この先何十年経過したいとしても、このような機会はないことを関係者は強く認識して欲しいものです。「そのうち」や「いつでも出来る」では、再生の機会は素通りしてしまいます。和歌山市再生の機会は21世紀初頭では今だけなのです。
 和歌山市に住む私達が、地域の危機であること、しかし巡ってきた再生の機会であることを意識して行動に反映していきたいものです。

【帰り道】
 勉強会の帰り道。タクシーに乗車したところ「和歌山市には観光施策が絶対必要ですよ」と声を掛けてくれました。人を呼び込む以外に和歌山市の再生はないと意見をいただきました。そして車社会であることは変えることが出来ない事実ですから、それを前提に施策が必要です。近郊の観光客は車で来ることを想定して観光施策を立てることです。
 そうすると標識、視点、行動範囲などが判ります。そこから対策を講じることも可能です。ドライバーの方からヒントを頂戴しました。
 観光施策に取り組んでいる方は少ないので、来年は頑張って下さいと激励を受けました。
8月29日(火) 「中心市街地再生計画」
【懇談】
 朝から訪ねて来てくれた方がいました。「時々ですが熱心に書き込んでいるホームページを拝見しています。日記を継続していることに感心するし、良く活動が分かるので安心できます」と話してくれました。周囲の方にも見るように勧めていますよ、と話しかけてくれました。

 また道路への違法駐車について問題提起してくれました。市街地では駐車禁止が徹底されつつありますが、周辺部に行くと違法駐車は日常で減少していないようです。警察に話しても減少するのは見回りに来た時だけで、直ぐに元通りになるので効果がないと嘆いています。良い方策はないものか相談がありました。
 解決方法については、自治会や学校から、通学時に子どもの安全上の問題が発生しているなどの理由で警察に通報することでしょうか。違法駐車のケースが状況によって異なるので、これで全て解決と言う方策はありませんが、個々の場合に応じて対応いたします。

 懇談していると横の席から「いよいよ次のステップですね。京都の山本府議会議員がよろしく言っていましたよ」と声を掛けてくれました。たまたま京都府から和歌山市に仕事に来ていた方ですが、丁寧に挨拶をいただきました。ありがとうございます。

【中心市街地対策】
 和歌山市の中心市街地と言えば、旧丸正ビルを核としたぶらくり丁が思い浮かびます。旧丸正ビルは今年になって和島興産が買収しています。この精神は、和歌山市の中心地にもう一度賑わいを再生させたいと思う地元経営者の熱い思いがあったからです。地元企業が和歌山市のために尽力してくれた意気に応えるためにも、中心市街地活性化基本計画を策定し、支援体制を築くことが地方自治体を初めとする私達の責任です。

 本日午前中、旧丸正ビルの再生を核とした中心市街地再生に関して打ち合わせを行いました。
 和歌山市の中心市街地活性化基本計画は現在策定中で、平成18年10月頃に計画の元を関係者に図り、今年11月に経済産業省に提出する計画で作業は進んでいます。この計画が国で認定されることが中心市街地再生の絶対条件です。逆に言えば、この計画の認定を受けないと再生は図れません。それだけ重要な計画を、和歌山市で策定作業を行っています。

 そして中心市街地活性化基本計画の認定を受けることを前提として、中心地で計画されている空きビル再生や賑わい空間施設整備計画などに対して「暮らし・にぎわい再生事業」を活用することにより、空きビル再生支援を受けることが出来ます。
 つまり、中心地の空きビル再生を中心としたまちづくり計画に基づき、まちなかの暮らしと賑わいを創出することを目的とした国からの支援施策が「暮らし・にぎわい再生事業」なのです。具体的には、空きビルから集客施設への改修に要する費用助成や、病院や社会福祉施設をまちなかへ立地するための支援が行われます。補助対象となるのは、調査設計計画費用、改修工事費、共同施設整備費用などです。

 本来は、中心市街地活性化基本計画の認定を国から受けた後でないと、この支援方策は活用できませんが、認定を受けられるものと考えて、前倒しして和歌山市では補正予算を組んで対応する考えを持っています。中心市街地を再生させたいとする強い意気込みが感じられます。和歌山市では、この支援方策を旧丸正ビルに適用しようと計画しているのです。

 具体的には、旧丸正ビルの共用部分の整備費用に対して支援を行う計画です。旧丸正ビルの整備費を9億円と弾き、この9億円のうち2/3の6億円を補助対象とします。その内和歌山市は2億円、3億円は国、1億円は和歌山県から補助金が受けることにしています。この6億円の補正予算は平成18年9月市議会で提案される予定です。
 但し、中心市街地活性化基本計画の認定が受けられなかった場合は、この「暮らし・にぎわい再生事業」の支援は受けられないことになります。

【旧丸正ビル再生】
 午後からは事業者の方と中心市街地再生に関しての意見交換を行いました。旧丸正ビル再生に関して私達に出来ることがあれば、何でもお手伝いをさせてもらおうと考えています。イニシャルコストの低減方策や、収益性を高めるための方策検討などについて提案させていただきました。
 再生を図りまちなかの賑わいを生み出すためには、例えば日本初の取り組みや施設を発信する必要があります。施設に設置された日本初のものにより集客を図ることです。

 旧丸正はかつての中心市街地ですが、現在では郊外に商業施設が立地し、そこを核とした住宅地や関連小売事業者などが立地し商圏を形成しています。
 和歌山市内でもそうですし、和歌山市の北側、車で約40分の場所には超大型商業施設が立地しお客さんを集客しています。これらの新しく誕生している人の流れを、かつての中心地に呼び戻すことは困難な事業だと言えます。
 それでも民間事業者が和歌山市再生のために挑戦しているのです。一緒に関わるのが少しでもまちづくりに関わっている者の責務だと考えて行動しています。

【写真について】
 先日撮影したポスターなどに使用する写真について意見交換と、数点違うポーズで再度スタジオ撮影を行いました。この一点と言えるものを選ぶのは本当に難しい作業です。
 本日撮影したものを加えて、関係者で選定作業に入っています。

【その他】
 福祉に関する取り組みについて意見交換、福祉事業者への表彰について意見交換、9月の集会について日程調整など。関係してもらっている皆さんに感謝しています。
8月28日(月) 「観光について」
【心理カウンセリング】
 心理カウンセラーの方と最近の活動に関して意見交換を行いました。2年前の9月1日に開業してから丁度2年が経過しようとしています。その間の活躍は素晴らしいものがあり、社会的ひきこもりや不登校児童へのカウンセリングは勿論のこと、現役世代の様々な悩みについても相談を受けています。和歌山市で悩んでいる皆さんを支援している方がいることを喜ばしく思いますし、反面、社会生活で悩んでいる方が多いことを問題に感じます。本当は、悩みの相談だけではなく、相談者からは将来の夢を相談するような環境に変えたいところですが、現実はそういきません。

 先生は東京でもカウンセリング活動をしているのですが、和歌山市でも悩んでいる方がいる環境は同じだそうです。地方都市だから悩みを抱えている方が少ないという訳ではありません。
 他人との関わりが少ないように思う和歌山市でも、都会並みのストレス社会となっています。しかし和歌山市が持つ海のある自然環境は都会にはないもので、大阪や東京から人が来ると、カウンセリングだけではなく和歌山市の素晴らしい場所に案内しています。和歌山市の地理を利用したカウンセリングも行っています。部屋だけで話を聞くよりも、市全体を活用することでカウンセリング効果を高めています。

 和歌山市に来た方には、和歌浦やマリーナシティを案内してくれています。宿泊を伴う場合にはこの地域の旅館を確保しているのは、和歌浦の自然環境を満喫して、海からの風を受けたり、潮風を浴びながらの朝の散歩や、食の面でも堪能してもらおうとする配慮があります。
 これらの市外から訪れる方に対する医療行為に、応えられる観光施設であって欲しいと願うばかりです。

 その後、懇談場所を変えて和歌山市の新鮮な提供してくれる飲食店に行きました。和歌浦で取れたばかりの鮮魚を提供してくれる飲食店がこの月、市内に開店しています。ここでは、県外からのお客さんをおもてなしが可能な和歌山市らしい新鮮な料理を提供してくれます。このような飲食店が増えてくれると和歌山市の医療と観光を結び付けられるので、今後の和歌山市らしい店舗の拡大に期待しています。

【観光について】
 お客さんに最初の1回来てもらうのは営業の力ですが、2回3回と来てもらうのは現場のスタッフの力だそうです。和歌山市の場合、ビジネス客の他はリピーターのお客さんが少ないと聞きました。和歌山市に関心のあるお客さんは、興味を持ちながら1回は来るけれども次は来てくれない場合があります。理由の一つは食の不満です。和歌山市は海に面していますから、新鮮な魚料理を期待して来る場合があります。しかし宿舎によっては、お客様の期待に沿うような新鮮な魚料理を提供出来ていないところがあります。和歌山市に来て期待していたものがないと次の機会はありません。

 ひどい宿舎になると海が近いのに魚料理が出されないので、お客さんが「新鮮な魚料理はありませんか」と聞いたところ、「新しい魚が食べたいのなら和歌山市内の魚専門店へ行って下さい」と言われたそうです。信じられない話ですが真実です。
 そして次に出された料理は冷めた天ぷら。和歌山市のおもてなしはこの程度のものかと呆れたそうです。この応対とこの料理では次はありません。残念なことは、この宿舎が和歌山市での初めての宿泊体験だったため、他の宿舎も同等のレベルであると評価されてしまったことです。

 和歌山市の宿泊施設はサービスレベルが低いと言われています。一度、県外に風評が広がると私達には分かりませんから、その情報を打ち消すすべがありません。知らないところで、和歌山市の観光サービスレベルのひどさが伝わっているのです。でも元を質せば一箇所の宿舎のサービスレベルの低さから来るものです。
 ですから各地で一箇所だけでも、自信を持って観光に来られたお客さんに薦められる施設を確保しておきたいのです。例え施設が古くても、お客さんに満足してもらいたいと思う現場の力があれば、リピーターになってくれる筈です。道は険しくても、まず一歩です。

【ライオンズクラブ委員会】
 ゴールドライオンズクラブの5周年記念イベントの準備委員会を発足させていますが、今回はそのイベントの時期と実施内容の協議を行いました。まだ1年後の話ですが、予算に対する不足資金の用意立ての必要があり今から準備をして丁度なのです。
 基本的に社会貢献活動ですから、高齢者施設や児童施設への慰問活動が中心となります。また地域の安全活動のお役に立つために、児童の安全を守るための啓発ステッカーの作成などの意見も提案されました。
 今後は一ヶ月に一回程度の委員会を開催し、詳細を詰めていく予定です。
 また社会貢献活動はクラブが継続する限りは永続的なものであることから、将来に亘っての資金計画を確立しておく必要があり、持続可能な資金計画についても意見を交わしました。ただ将来の会員を拘束することになるので、慎重な計画とするため継続した検討課題となりました。

【民社協会総会】
 夕方からは民社協会総会を開催しました。平成17年度の活動結果報告と平成18年度の活動計画と予算案の承認、そして特別決議、提案された全ての案件が承認されました。これによって来春に向けた活動を開始させることになりました。全員が統一地方選に向けた活動に全力で取り組むことを誓い合って、がんばろうコールで締めくくりました。
8月27日(日) 「撮影」
 本当にお忙しいのに、その合間を縫ってある写真家の方に時間をいただき、写真撮影を行いました。写真は後援会カードやチラシなどで活用する予定のもので、従来のものをリニューアルします。リニューアルの理由は、議会活動を3年間行ってきたことから、その経過の報告とこれからの取り組みに関して違う視点から訴えるためです。
 本日はスタジオに赴き、スタジオでの撮影と緑と青を求めて屋外での撮影を行いました。撮影に当たっては、写真家と助手役を務めてくれた奥さんとで入念に意見交換を行いました。単に顔写真を撮影するのではなく、取り組もうとするテーマや今までの活動を知ってもらうことで、内面を表面に引き出してくれるのです。

 意見交換した内容は次のようなものがあります。
 和歌山市の財政の課題と地方への権限と財政の委譲の問題。これは現状とし不足する財源をどう確保すべきかについて懇談しました。

 地方都市における子どもの教育問題について。学力の低下や考える力の低下が言われていますが、和歌山市が対応出来ているのか、また将来に向けた取り組みについて意見を交わしました。
 教育に関する予算も減少しています。和歌山市の教育予算は平成18年度10%を超えていますが、実際は耐震診断などのハード面の予算が付加されているため本当の学校教育にかける予算は放置されています。このように表面的には予算は増加しているのですが、実態は異なっていることから公教育のレベル低下を心配しています。

 教育の成果が表れるのは随分と先になります。人材にお金をかけることが将来の発展につながりますが、逆を行くようならその地域はそれまでです。人材育成には時間がかかりますが、最も確実に将来の地域の成長につながります。人材にお金をかけても高校を卒業した後、県外に行ってしまうのでお金がもったいないとの意見があります。しかし大きな視点で捉えると、例え県外であっても成長、成功した場合、和歌山市に帰ってきてくれなくても間接的でも恩恵はある筈です。テレビや冊子に登場する場合には、和歌山県出身であることが告示されますし、本人が和歌山県に感謝してくれているなら、和歌山県出身であり、良い地域であることをPRしてくれる筈です。これらも効果のひとつですから、人材育成のための教育予算、公教育と私教育機関とが補完体制を取れる地域を目指したいものです。

 教育に熱心な和歌山県であることが評判になれば、全国から若い人達が移転してくることも考えられます。国語力を伸ばしてくれる学校があり、英語教育の熱心な学校もあるなど、特長のある小学校が存在することが地域において人材育成の多様性を高めてくれるものになります。
 教育熱心な県になり、和歌山県で教育を受けさせたいとなると若い人が増えます。若い人が増えると地域としての活気も働き場所の確保も図れるかもしれません。教育問題は避けて通れない課題です。

 和歌山県の人口減少について。秋田県についで人口減少が起きています。この問題に歯止めをかける方策について協議しました。
 最大の要因は若い人が働く場所が少ないことです。若い人が少ないのは働ける場所や起業するための条件整備が整っていないのも要因です。東京にも時間的距離が近く、環境の良い和歌山市は起業するのに適した条件がありますが、残念なことに起業家への場所提供などの支援体制は縮小傾向にあります。若い人が成果を出すためには長い時間を要しますから、根強い支援が必要なのですが短期的評価を追及する余り財政的観点から縮小を余儀なくされています。毎月、東京から送付されてくる起業家情報によると全国的に若い人達の起業を支援している都市の支援体制や機能は充実の一途です。才能豊かな若い人達は、起業環境の良い地域に移動するものですから、和歌山市から才能が流失することを懸念しています。

 またスローガンについても意見交換を行いました。何を主として訴えるかによっても写真構成は違ってきます。この点についても充分に意見を交わしました。このような撮影前の意思疎通が撮影を成功させるために大切なものです。
 本日提示したスローガンの案は次のようなものです。
・さあ。和歌山県の未来を築こう。
・世界は進歩している。次は和歌山県だ。
・さあ。壁をぶち壊そう。
・一度だけの2007春。未来を拓く時。
・挑。和歌山県を変える時。
・さあ。和歌山県を変える時。
・和歌山県。全国への挑戦。
・いま。行動と変化。私達で作り出そう。
・突き抜けよう。和歌山県。
・2007和歌山県。過去と未来が交錯する瞬間。
・和歌山県を熱くしよう。
・経験と交流を社会に。
・選択。決定。行動。和歌山県が変わる。
・ひとりの意識と選択から始まる。和歌山県。
・行動が変わる。社会を変える。
・変化の兆し。大きなものに。
・次なんてない。いまこそ挑戦。
・夢か現実か。私達が選択。
・創心。和歌山県。
・挑戦と開拓。和歌山県。
・未来を眺めてはいられません。さあ。勇気を持とう。
・和歌山県を決める自由。責任をもって。
・一歩を踏み出す。今だけの決断。
・和歌山県。いまの時代を進めよう。
・どこまでも行こう。
・挑。よし、いこうか。
・挑。出来ると思うこと。
・一歩。
・望、高く。
・輝。和歌山県。
・いつからでも始められる。
・視点×行動=和歌山県が変わる。
・いまこそ、和歌山県維新。
・和歌山県発。日本着。
・新しい和歌山県がやってくる。
・波。さあ、チャレンジ。
 簡単なようですが、スローガンを発想するのも、出されたものから一つを決めるのも難しいものです。
 
 意思疎通が図れたため写真撮影はスムーズに終了しました。お忙しい中、本当にありがとうございました。明日は使用する写真の選定作業に取り掛かります。
8月26日(土) 「出された意見」
【出された意見】
 昨夜の懇談では様々な事柄に関して意見交換が出来ました。また貴重な意見も聞かせてもらいました。
「先日、市政報告に来てもらった時に活動報告を配布してくれたことで、その後、ホームページ(HP)を見てくれているようです。HPで活動に関して興味を持ってくれている人もいるように、日頃が見えることの大切さが分かります。市政報告は時間の制約があり何度も行うことは厳しいところですが、HPでフォローできると思います。継続した書き込みをお願いします」
→時間が整えば何時でも訪問させてもらいます。10分から数時間まで、状況やテーマに応じて報告会を開催させてもらいますので、連絡をお願いします。

「市議会の活動は分かってくれている人は増えていると思いますが、来年の新しい挑戦に関しては、まだまだ知られていないように感じています。皆さんにどのように伝えるのかが鍵です。媒体の活用もありますが、一度(田辺にも)来てもらえると良いのですが」
→来月から県内各地の事業所を順次訪問させてもらう予定を立てています。口頭で今後の活動に関して伝えさせていただきたいと思っています。

「チャレンジ精神は心強く感じています。私達も現状に留まるのではなく、次へと進む姿勢を持ちたいと感じさせてくれるものです。源流を発した水の流れは、澱んでいない限りは大きくなるのは自然ですから、大きな川になるように取り組んで下さい」
→現状維持を図るよりも、挑戦して少しだけでも今を切り拓くことが明日を見せてくれます。挑戦の結果はどうなるのかは分かりませんが、応援のある限りは、行動する前にあきらめないようにしたいと思っています。3年前に流れ始めた流れを止めないように取り組みます。

「先日、和歌山市在住以外の人が是非応援させてもらうからと言ってくれたのですが、和歌山市の人だけが直接的な行動を行えると回答すると残念がっていました。でも知り合いを紹介するからと話してくれました」
→各地で起きている課題は一地域や一組織内で留まるものではありませんし、解決方策は意見交換の中にヒントがありますから、地域の違いは問題によってそれ程重要ではありません。
 和歌山市に住んでいる人だけを対象と考えていませんから、応援してくれる声があることは嬉しいことです。田辺市や橋本市、新宮市にもお伺いさせてもらいますから、そこで意見交換を図りたいものです。

【報告】
 ある方から報告を受けました。肺に影が見つかったため病理検査を実施した結果、ごく一部分の癌であることが判明しました。
 しかし知り合いのお医者さんに聞いてみると、生まれたての赤ちゃんや健康な人でも、癌細胞は必ず持っているそうです。それが何億個か集ると癌と言う診断になるので、今回も余り気にしないで、紙一重のことだと認識して精神的に負けないで戦うことが大切だと意見をいただきました。
 繰り返しますが、誰でも癌細胞を抱えているのですが、何かの拍子に大きくなると癌だと診断されるようです。そして癌を抑えるために笑って生活することも大切だと教えてくれました。つまり笑顔、微笑みの絶えない人は、自然に癌細胞を抑えているようです。日頃の生活においては笑顔を絶やさないことが健康維持につながります。
8月25日(金) 「問題点に関する懇談」
【和歌山で活躍している方】
 毎日忙しくしている方が励ましのために会いに来てくれました。しがらみや世間体は邪魔になるだけなので、思いっきり応援するから何でも言ってくれたら良いと話してくれました。この方は何事にも全力を尽くしますから、やると決めたら全力でやり遂げます。
 ある会社を復活させたり、地方の支店なのに全国で一番の成果を挙げたりとスーパー経営者なのです。その秘訣は自分だけが得になることをしないで、相手の得になるように仕向けることにあります。
 損得よりも大切なものは信頼です。信頼を築くには自分が損をしても相手に得をさせることですが、中々実践出来るものではありません。それを成しえることから相手に信頼され、社会に信頼され続けているのです。本日もある企業から顧問契約の依頼が来ています。誘いがあったのですが、常勤では時間の制約があるため無理だと断ったところ、非常勤で良いので来て欲しいと再度依頼があったようです。
 これ程、人物像を買われる人は滅多にいません。人間関係を大切にしている方ですから何に取り組んでも成功すると思いますが、他からの誘いを断り和歌山市で活躍してくれていることを心強く思っています。

【問題点に関する懇談】
 和歌山市内で重要な位置で活躍しているある経営者の方が、困難に直面しています。お客さん相手の苦労なら買ってでもしていますが、今回はお客さんではなくて大きな壁を相手にしています。話し合いでの解決や仲介を依頼して問題解決を図ったのですが、結果として話し合いで解決しませんでした。
 それでも自らの正義を信じて社会に立ち向かっています。正義と思うことを貫くことが和歌山市を変えることにつながると思って、行動している姿は感銘を覚えます。
 強いものに抱かれたり長いものに巻かれていては、地域として何も変わりません。おかしいと感じたことはおかしい点を提言する、納得出来ないことがあれば納得するまで話し合うことが大切ですが、曖昧なままで解決したかのように放置している場合もあります。
 この馴れ合いを解消することが和歌山市を変える原動力になるのです。小さな息吹は感じられますが、この流れをさらに大きな流れにして行くことが私達の使命です。一緒に行動することを確認しあいました。

【県庁】
 県庁にお邪魔して意見交換を行いました。少子化問題、高齢化の問題などについて考えましたが、少子化については行政機関で全ての対応が難しいことが分かります。地域で子どもが少ないのは若い人達の責任ではなく、地域計画を十分に話し合ってこなかった大人の責任でもあります。
 地域を変えることが社会を変えることにつながります。
 また建築をするに際して相談を受けました。どんなことでも問い合わせてくれることは有難いことです。全ての事柄に対応することは難しいとしても、窓口の所在は把握しておきたいと感じています。

【地域の課題】
 和歌山市の中心的地位とも言える堀止地域の商店街に元気がないそうです。本日訪問して歩いてみるとシャッターが下りている店舗の多さに気付きます。車で通過している場合には気付かなかったのですが、歩くことで空き店舗の状況が分かります。この商店街の平均年齢は約70歳であることも伺いました。この商店街を再生することは容易ではありません。それは一度閉鎖したシャッター店舗で後継者を見つけることは至難の業だからです。

 高齢者の方々が、この商店街を守ろうと店舗を守り続けています。ただ将来への展望は見つけにくいところです。堀止で店舗を開いてから13年経過している本日懇談した経営者は、過去のどの時点よりも現在この地域は寂れていると話してくれました。JR和歌山駅からぶらくり丁にかけての地域を中心地としていることから、堀止地域は活性化対策の地域から洩れているのです。ただ何とか対応策を講じないでいると、数年も経過すればこの地域は高齢化が進展しシャッターが下りた状態が続くことになります。今から準備を
しておくことで解決策が見出せるかも知れません。
 私も認識がなかったのですが、堀止地域の活性化対策も和歌山市再生の重要なテーマのようです。

【市での懇談】
 和歌山市において民間の事案ですが問題が発生し、混乱しているため市役所の仲介を依頼しました。民間同士の契約問題ですから行政指導が妥当かどうか判断に迷うところですが、放置しておいても事態は解決に向かわないことから、監督官庁しての責務も多少関係するのではと判断し、責任のある対応を求めています。
 また中心市街地活性化方策に関して計画の進捗状況を伺いました。中心市街地の区域はJR和歌山駅からぶらくり丁を経由して南海電鉄和歌山市駅までと言うのが今日の説(市や関係者の考え方)ですから、最低限この範囲に関して都市計画を策定する必要性があります。
 この点に関しては、長期的に関係していくことが大切だと認識しています。

【懇談会】
 夜は懇談会に出席。この席でも来年に向けての活動に関して大きな激励をいただきました。皆さんからの励まし、心から感謝しています。そして懇談では、賃金格差の問題、働く人の意欲の問題、全体よりも個人主義の傾向があることによる地域力、組織力の問題など、様々な意見交換をさせてもらいました。

【その他】
 有吉佐和子記念館構想について、飲食関係者との意見交換活動について、和歌山市内循環バス構想について、紀州レンジャーについてなどの意見交換活動を行いました。
8月24日(木) 「韓国の英語教育」
【連絡】
 大阪在住の方が、来週時間を空けて欲しいと連絡をくれました。理由は、和歌山市に暮らしている友人達を紹介するので一緒に訪問しようと言うものです。この経営者は仕事が忙しいのに、時間を割いて和歌山市に来てくれるのです。それは平成18年8月初旬のある会合で話をする機会をもらった時に、この経営者の方が偶然参加していて、私の話を聞いて活動に協力したいと思ってくれたのがきっかけです。
 それ以降、連絡をいただくようになり、時々和歌山市に来てくれています。大変感謝すると共に、期待に応えられるような活動を心掛けています。

【協力のお願い】
 和歌山市内にある会社を訪れ、所長と懇談してきました。持ち込んだ一件について協力のお願いすると共に懇談する時間を得ました。
 懇談では、企業が求める人材の資質について意見交換をしました。人材に求める条件は様々ですが、最近はサービス力の向上や、人間そのものが持っている力を評価するようになっています。一時期、価値を生み出さないとされていた挨拶や礼儀、マナーや品格といった人が持っている本質的な資質が見直されています。これらの要素は表面に現れないため履歴書に記載されることはありません。多くの技能や資格を持っているよりも、人本来の素養である知性や品格から滲み出るものが価値を生み出すと評価されているのです。

 自由奔放に生きていては、知性や品格は身につきません。最近、名刺の受け渡しや応接に通された時の座る位置、エレベータの乗り方や乗る位置などを知らない人が増えているようです。それどころか、大切な取引先の会社を訪問した際に、名前も名乗らず挨拶も用件も告げないで、窓口で「○○さん、いる?」とぶっきらぼうに聞く従業員もいると聞きました。これでは仕事のパートナーとはなり得ませんし、会社同士の信頼関係も構築出来ません。
 これらの事例からも人材の大切さが分かります。そして優れた人材、つまり知性と品格を持った人材は、優れた組織や企業の先輩や上司、風土の中で揉まれた経験から身につくものです。決して数時間だけの講義やロールプレイだけでは自分のものになりません。それはあくまでもきっかけなので、後は自分でそれらを高める取り組みが必要ですが、それには組織の文化や周囲の環境がとても重要です。

 全体で組織や企業価値を高める環境があることで個人も高めてくれますが、逆の場合だと個人の資質は高まりません。人を育てるのは優れた環境です。
 そのような環境で育った人は、基本的な社会のマナーを身についているだけではなく、内側から滲み出るような品格があります。それは決して短期間で身につけられるものではなく、取り繕っても無理な素養です。
 新しく人を採用する場合は、技術や資格ではなく、長年に亘り培ってきた素養を重視しています。それはお客さんと会い、何気ない会話を交わす場面で発揮されるものです。お客さんと直接会う従業員が、会社の印象を左右するのです。無形の人の価値を会社が評価し始めています。直接的な技能や技術ではなく品格が重視される社会では、人材が会社の信頼を決定することも有り得ます。

 一時期、多くの会社では雇用調整や契約社員の形態を取り、人件費を低下させ経営を安定させていました。しかし企業は人ですから、今また、必要な従業員を迎えようとする動きが出始めています。人材こそ人財ですから、会社にとっての財産であり、最も重要な経営資源でもあります。人を大切にする会社が伸びるのは当然のことです。

【懇談】
 ある組織の責任者を訪問し、経営する感覚について意見交換しました。経営は抽象的なものを数値に置き換え表すことが大切ですが、数値だけでは分からないものがあります。売上高、純利益、お客さんの訪問件数、効率、必要経費、サービスレベル、改善計画、中期計画などに加えて、この人に任せておいたら安心出来ると言う人材が組織にいることが重要です。 
 勝負勘、数字で表れないところの疑問を感じ取る能力などがそうですが、これらは正確な表現は出来ないのですが、経営感覚と言うべきものでしょうか。安心して任せられる人材が組織内にいることは、何よりも組織が実力を発揮出来る条件になります。

【韓国の英語教育】
 先週、韓国の小学校での英語教育の実態を学ぶために渡韓した方から、帰国後の本日、研修会の報告を受けました。本日の報告では、忙しさの余り体調を崩しながらも、寝る間もなく実態調査をして来たことをうかがい知ることが出来ました。
 兎に角、英語を言語学と捉え、韓国語と共に、言葉を使って考える力を見につける教育を実践しているようです。母国語、外国語の区別ではなく、言語を活用した考えること、これが教育として重要なものです。
 英語教育の根底には、外国の人とも対等に、そして共通言語により母国語と同等の会話とコミュニケーションが図れることを目指しているように感じました。

 今回も、研修会に赴いた日本人である彼女と韓国で通訳をしてくれた方とは、日本語でもなく韓国語でもなく、共通語である英語で会話をして研修会を成果のあるものにしています。もし彼女が英語を話せなかったとしたら、研修会で成果は得られなかったことでしょう。通訳を介すると本当に言いたいこと、確認したいことが相手に伝わらないことがあります。母国語と同じレベルで英語を活用することで、直接外国の人と意見交換するのはどれだけ素晴らしいことなのでしょう。
 そんな思いを、現在の子ども達が大きくなった時に感じて欲しいのです。ヨーロッパでは複数言語を自由に使えるのは不思議ではありません。それは小学生の頃から複数言語を学んでいるからです。母国語以外の複数言語を学んだからと言って母国を粗末に扱っていません。むしろ、イギリスやフランス、ドイツなどに代表される国々は、自国への誇りを強く持っています。言葉によって母国を愛する心が奪われるとは思えません。

 むしろ日本語力、つまり日本語での考える力が低下している状況ですから、言語力が低下していると考えたいところです。国語で考える能力が低下しているのですから、言語学によって考える力を身につけられる教育が必要なのです。韓国やフィンランドの小学校の教科書は、学習する生徒達が考えさせられる内容になっています。
 具体的には絵を見て、文書を読んで、何故、何故、何故を繰り返して考えさせる学習になっているのです。母国語でも英語でも同様ですから、どの言語を活用しても考える力を養成する指導方針になっています。
 考える力を見につけること。これがどの言語を学ぶにおいても根本にあるものです。
 学ぶことは生きること。生きることは学ぶことです。学ぶこととは考える力を見につけることに他なりませんから、言葉と文書を理解することの重要性が分かります。人は言語により意思疎通を図り、安全で安心出来る社会生活を過ごしています。人が文化的な生活をするための基本は、ある事象を言語で表現した時に、言葉を発した人と同じ事情が相手にも分かることにあります。

 もし私が携帯電話を持ち合わせていなくて火事を発見した時に、通りかかった人に「あの家が火事ですから、急いで消防に連絡していただけませんか?」とお願いしたとします。相手が私の言葉を理解してくれていたら、直ぐに携帯電話で消防に火事の場所を伝え出動依頼をしてくれます。これが共通の言葉で理解し合える関係です。
 ところが言葉の理解力がないと、同じ依頼に対して適切な行動をとってくれない場合も考えられます。再度、質問を繰り返し記載します。
「あの家が火事ですから、急いで消防に連絡していただけませんか?」との依頼に対して、相手が言葉の本当の意味を理解していない場合は「私は急いでいるので関係ありません」と素通りしてしまいそうです。

 相手の言葉の意味を理解していない、言葉の意味を知ろうともしない、或いは考える力を持っていない場合は、このようなすれ違いが発生しますから、安心出来る社会生活が出来ないばかりか、日本人同士の社会生活が崩壊してしまいます。如何ですか、言語を理解する力の大切さが分かりますし、考える力を強化することが人間関係と社会を安定させることが分かります。
 母国語、外国語ではなく言語学として、言葉を通じて考える力を見につける教育を望みたいものです。考える力を身につけることは、生きる力を強化することにつながります。

【懇談】
 近衛騎兵隊の経験のある方達と懇談しました。第一次世界大戦前の時代に近衛騎兵隊に選ばれた方は、学力、品格とも優秀な人で、各県から一人か二人が選ばれるだけの栄誉あるものでした。
 80歳を過ぎた現在もお元気で、若い頃の栄誉を生きるための誇りとしています。誇りのある人生、話を伺っていると良いものです。
 私達は何か誇れるものを持っているでしょうか。誇りを持った人生を歩んでいるのでしょうか。考えさせられました。

(近衛騎兵隊の方と一緒に)
【懇談会】
 夜は約10人の懇談会に参加。夏から秋に向かう季節を感じながら交流を深めました。
8月23日(水) 「総合型地域スポーツクラブ」
【総合型地域スポーツクラブ】
 民間のスポーツ普及に尽力されている方と教育委員会、日体協の方が集まり、総合型地域スポーツクラブに関する意見交換を行いました。
 総合型地域スポーツクラブとは、スポーツ行政の指針として平成12年9月13日に当時の文部省から提出されたスポーツ振興基本計画に基づき、生涯スポーツ社会の実現に向けた必要不可欠の施策として、総合型地域スポーツクラブの全国展開を推進する計画です。目標は平成22年までに全国各市町村に、最低一つは総合型地域スポーツクラブを設置すること指針として示されています。

 和歌山県でも準備は整ってきています。平成16年度には2クラブだけだったのが、平成18年度現時点では23クラブが設置または準備中になっていて、裾野は広がっています。
 ところで、この総合型地域スポーツクラブの特徴は次のようなものがあります。
単一のスポーツ種目だけではなく複数の種目を行える環境があること。
子どもから高齢者まで。初心者から上級者まで、年齢や技術レベルに応じた活動が出来る環境にあること。
活動の拠点となるスポーツ施設やクラブハウスがあり、定期的、継続的にスポーツ活動が行えること。
質の高いスポーツ指導者が配置され、会員の要望に対応して適切な指導が行われる環境にあること。
日常生活の中で無理なく拠点施設に通える程度の地理的範囲がクラブのエリアとなっていること。期待値としては、小学校区または中学校区に一箇所設置されることが望ましいところです。
 以上のような特長があります。

 つまり複数種目において、レクレーションの一面とトップを目指す競技スポーツの一面を持ち合わせた運営、指導体制を持っている施設が総合型地域スポーツクラブと言えます。
 従来であれば、スポーツを楽しみたいと思っても、近くに競技スポーツクラブがあるだけだと参加出来なかったり、逆に本格的にアスリートを目指そうと思っても、レクレーション施設があるだけだったりと、地域によっては個人のスポーツ要求に応えられない環境がありました。
 それを解消させ、生涯に亘っての健康づくりやスポーツ人口の底辺拡大により競技レベルを高めることも可能となる取り組みでもあります。

 特に和歌山県では、平成16年の国体では全国最下位、平成17年の国体では43位と下位に低迷しています。理由は様々ですが、企業スポーツが低迷していること、スポーツクラブは多いのですが、単一のクラブになっているため、限られた人や世代だけがスポーツに親しめる環境であることなどが要因だと考えられます。
 和歌山県のスポーツレベルを高める意味からも、県を挙げて総合型地域スポーツクラブ設置の取り組みが必要な時期になっています。県内のある地域では、総合型地域スポーツクラブを設置したお陰で、医療費の負担が確実に低減しているとも聞きました。将来的に健康づくりと医療費削減効果も期待出来ますから、先進事例に学び和歌山市でも成功事例を作り出したいところです。今後の継続的な意見交換活動とミニサミットでも良いから、先進地との交流機会を作ることを確認しました。

【ライオンズクラブ】
 中央ライオンズクラブとの合同例会が開催されました。当然ですが例月よりも参加者が多く活気がある会合となりました。中央からの活動方針も示され、社会奉仕活動への取り組み強化を確認しあいました。
 またゴールドライオンズクラブ結成5周年事業に関して計画案を確認しました。この取り組みは社会貢献活動を実施してきた中で5周年を迎えられるのは、地域の皆さんの支援があるからだとの認識の下、感謝の気持ちを行動で表そうとするものです。クラブ内で実行委員会体制を取り1年後の活動計画を立案しています。

【城フェスタ】
 和歌山市では平成20年度の和歌山城復興50周年に向けて、お城を活用したイベントと活性化を目指しています。
 この取り組みは市役所だけで行っても拡がりがないため、若い人達の協力体制が是非とも必要なところです。そこで地元和歌山大学のある学生サークルの代表者に来ていただき、観光振興策や活動に参画してもらう機会をつくりました。学生がイベントなどに参画することで、まちは活気付きます。学内での活動を市内全体に置き換えてもらうことで、新しい動きが期待できそうです。
 期待したいのは、今年だけ行政と学生が交流するのではなくて、現在の学生が卒業しても後輩に関係を引き継ぐことにより将来に亘って、意見交換の機会や協働したイベント実施を行える関係を構築することです。学生がまちにいる風景はそれだけで和歌山市を変える力を持っていると思っています。

【オープンカフェ】
 和歌山大学の学生と街づくりに関わっているNPO関係者の方達が、平成18年10月に期間限定ですがオープンカフェ事業を実施します。場所は中心地の京橋と片男波地域の二箇所です。京橋で実施するのは中心市街に賑わいを創出することが目的で、片男波で実施するのは海水浴場として夏は賑わう地域ですが、夏以外のシーズンの人出が少ないため賑わいを演出するためです。
 事業名は「オープンカフェ事業と観光エコwalking事業」です。この事業の中でキャッスルウォーク企画があります。これは10月7日を「こどもカフェ」の日と設定し、参加した子どもと家族連れの方々に和歌山城に行ってもらい、紀州子ども語り部に案内してもらおうと言うものです。
 本日はオープンカフェ実行委員会の学生達が訪問してくれて、紀州子ども語り部と協働した活動について協議しました。市の観光課の協力も得ながら、出来ることは連携を図ることで盛り上げることになりました。
 和歌山大学の学生達が熱意を持ってまちづくりに参加してくれていますから、この空気を大切にしたいものです。

【ボーリング大会】
 夕方から夜にかけて有志88人が参加したボーリング大会に出席。若手メンバーが企画した趣向を凝らした大会で、お互いの交流を図ろうとしたものです。4人一組でチームを構成し、協働体制でスコアを競うルールで行いました。ルールは、第一投をAさんが投げてピンが残った場合、スペアを狙うのは同じチームのBさんが行います。つまり二人で1ゲームを作り上げるのです。このことでチーム力を確認しようとするものです。
 本日の挨拶の主旨は次のようなものです。
 若い実行委員の皆さんが新しい発想で企画したボーリング大会となりました。社会を変える力は常に若い力です。今回はボーリングの企画でしたが、まちづくりにも参画していただき、従来と違った発想や企画力で社会をそして組織のしくみを変革して欲しいと願っています。多くの参加者を楽しませた企画力を持って、社会貢献につなげて欲しいところです。
 さて、皆さんからのご支持をいただき和歌山市議会に送り出してもらったのが平成15年4月でした。早いもので3年強経過いたしました。本日もこの3年間の活動を振り返っていました。そしてこれから何を皆さんに提供出来るのかも考えていたところです。新しい取り組みを表現する難しさも感じていますが、出来るだけ早いうちに皆さんに施策を提示させてもらいたいと考えています。
 このように、来春に向けて新しい挑戦をさせていただけることになりましたこと心から感謝いたしますと共に、引き続いて皆さんの期待に応えられるように全力を掲げた挑戦を行います。是非ともご支持いいただきますよう、よろしくお願いいたします。

【懇談会】
 夜10時30分から12時30分まで、和歌山市のあり方と今後について懇談を行いました。国土軸である地域と比較して和歌山県の衰退振りは放置しておけない状態にあると心配している現役世代の皆さんです。
 かつて日本のへそと呼ばれていた(らしい)のは、和歌山県、岡山県、富山県だそうです。どのような取り組みをしても、何故か他地域に遅れをとっていた3県ですが、ここから2県が抜け出して和歌山県だけがとりに残された格好になっています。

 つまり岡山県は中国地方で中心地としての地位を確立していますし、岡山市は政令指定都市を目指そうと言う勢いです。また富山県は、住みやすさや住んでいる方の満足度で全国一の県となっています。もう他地域と比較して遅れているとは言えません。
 ところが和歌山県は、伸び行く感覚が感じられないと話してくれました。以前は和歌山市と天王寺は快速で50分台で結んでいたものが、ダイヤ改正の度に輸送時間が遅くなっているようです。或いは、和歌山市と海南市以南の地域を結ぶ鉄道の便が悪いなど交通アクセスの問題があることから、地域としての実力を発揮出来ないでいます。
 もう既存の体制を変える時期に差し掛かっていると言うものです。
 本日の参加者には、和歌山県の教育を変えつつある方や、文化活動で和歌山県を変えてきた、そしてこれからも変化を求める活動を展開している方がいました。一緒に活動することで和歌山県に活力を求めたい、そして何か変わる感覚を求めたいと意見が一致しました。
 今から仕掛けを考えようと協議して会合を終えましたが、充実した話し合いになりました。遅くまでお付き合いをいただき、また事務所を活用させていただき、ありがとうございました。

【本日最終の懇談】
 深夜25時前後、本日最終の懇談を行いました。遅い時間にも関わらず、和歌山市のこれからのことについて懇談しました。私達はもう現状ではいけないと考えるべきで、考え続けるだけではなく行動を起こすべきだと言うものです。行動なきところに変化は起こりません。明日確認する事項の打ち合わせを行い懇談を終えました。お疲れ様でした。
8月22日(火) 「祈り」
【懇談会】
 最近、周囲の団塊の世代の方でお亡くなりになった方が数人います。社会を支えてきてくれた仕事一筋であった方も多い世代ですが、一段落してようやく家庭を中心とした日常生活になっていただけに、個人的には残念な気持ちがあります。家族と過ごせる年代になって、これからだという時にこの世を去ることになった無念さは計り知れません。
 本日、お会いした方は、少しだけ上の世代の知り合いの方が亡くなったことに関して、自分のことのように残念さが滲み出ていました。今までは、仕事が主で家庭は従だった生活を改善し、仕事と家庭、そして健康づくりにそれぞれ1/3ずつ割り当てることで、充実した生活にしたいと話してくれました。

【ライオンズクラブ】
 ライオンズクラブ事務局に赴き打ち合わせを実施。結成5周年記念式典に伴う会計の方法などについて確認を行いました。明日の例会前の理事との打ち合わせで最終的な確認を行う予定です。

【打ち合わせ】
 和歌山市とその周辺での開発動向に関して情報交換と打ち合わせを行いました。最近は新しい企業が和歌山市に進出する動きが止まっているようです。
 多いのはやはり高齢者のための施設です。高齢者の方々が住み易い地域になるように民間の活力は不可欠です。

【お見舞い】
 お二人の方をお見舞い。お二人は入院生活を送っているのですが、回復基調にあり共にリハビリに励んでいました。ベッドに横たわり筋力が低下した後のリハビリは大変厳しいものがあると聞きましたが、早く復帰出来るように暑い中にも関わらず熱心にトレーニングを実施しています。早く家に帰りたいと思える精神力があるので安心しました。

【市との打ち合わせ】
 和歌山市内での立ち上げを計画している通信関係のNPO法人設立に関して、昨日の総務省近畿総合通信局との打ち合わせを踏まえて、和歌山市に設立主旨の説明と今後の協議を行いました。和歌山市にとっても近年にない動きで国との窓口の所在が不明確であったため、所管を設定し今後詰めを行うことにしました。

【後援会活動会合】
 夕方から、秋以降の後援会活動に関しての打ち合わせを実施。後援会入会カードとチラシやポスターに関して、政策とキャッチフレーズの検討、製作工程の確認、写真撮影日時などを決定しました。何を訴えるのかによって顔の表情や全身から表現するものなどが異なってきます。単に笑顔の顔写真を撮影して終了ではありませんから、政策に基づきそれを訴える力を持った写真に仕上げたいと考えています。

【祈り】
 和歌山市出身のシンガー佐野安佳里さんのライブが和歌山市にある県立近代美術館博物館特設野外ステージで開催されます。日時は平成18年9月30日、土曜日の午後6時30分から開演です。奥熊野太鼓ライブで開演し、午後7時から佐野さんのライブと進行してきます。今回のライブは、佐野さんのファーストマキシシングル「祈り」の発売を記念して、ファンクラブ結成とファンとのふれあいを図ろうとするもの、そして和歌山県を舞台とした映画「幸せのスイッチ」公開プレイベントとして位置づけています。

 このライブのタイトルである「祈り」は和歌山県が推進している熊野健康村イメージソングになっています。入場は無料ですが、整理券があれば先着順に350の座席を用意しています。
 主催は佐野安佳里ファンクラブ準備委員会とNPO法人和歌山観光医療産業創造ネットワークで、問い合わせは佐野安佳里ライブ事務局で、連絡先は050-3431-3331です。
 今夜、佐野安佳里ファンクラブ準備委員会のメンバーが集って、以上の項目についての準備事項と役割分担の確認を行いました。またCDの予約状況の確認を行ったところ、上々の滑り出しとなっているようです。

【プロジェクトF】
 佐野安佳里ファンクラブ準備委員会の会合を終えた後、午後10時30分から和歌山市内の海からと山からの風が交差する山中にある「アマレット」へ向かいました。

(熱のこもったプロジェクトFの練習)
 プロジェクトFのメンバーと懇談する時間を持ちました。プロジェクトFは市内を中心としてジャズの演奏活動を行っているバンドですが、本日は遅い時間帯からの練習がありました。練習の音合わせは真剣勝負です。ジャズ演奏は楽譜通りではなく、バンドメンバーで話し合ってテンポを決めていきます。曲調を遅くしたり早くしたりして、気持ちよく演奏できるように意思疎通を図るのです。本日はベースとキーボードのテンポが合わなかったので、納得が行くまでの練習となりました。
 少しの音のズレや意思疎通の乱れは、一般的には余り気にならないかも知れません。でも演奏の本番において大半の人には聞き取れないとしても、一部の方が演奏の乱れに気付いたなら、それに気付いた専門知識のある人によるその評判は拡がります。その評価がバンドの評価になりますから、練習ではメンバーが納得するまで意見を交わし、音を合わせる作業が必要となります。そこまで行っても演奏本番ではそうはいかないのですが、練習で合わせられなかったら本番での達成感は有り得ません。
 日付が変わるまで練習は続きました。
8月21日(月) 「夏の終わり」
【夏の終わり】
 夏休みも終わりに近づいてきました。大阪市の最寄り駅からにユニバーサルスタジオジャパンをつなぐ電車のボディデザインは、セサミストリートや映画のキャラクターがプリントされています。電車に乗った瞬間から、既にスタジオへの歓迎のムードが感じられます。夢の一日を提供してくれる場所として5周年を迎えて夏の定番になっています。
(USJと環状線を結ぶ列車)
 和歌山駅と貴志駅を結ぶ、わかやま電鉄貴志川線もいちご電車としてデビューした車両があります。この車両もイチゴ模様がボディペイントされているように、何かを訴える時に見た目は大切です。
 さて和歌山市内では早いもので、今まで鳴いたせみに変わってコオロギが庭先で鳴くようになりました。夏から秋への季節の変化を感じることが出来ます。過ぎてしまうと短い夏だったように感じます。

【その他】
 本日、福祉関係行事が開催されましたが連携の悪さがあったようで問い合わせが入りました。幸い何事もなく済みましたが、それは裏を返せばこの行事が余り知られていなかったことを表しています。世の中、何が幸いするのか分かりません。

【懇談会】
 夜は懇談会に出席、総勢30名を超える懇談会となりました。一人ひとりと話をさせていただきましたが、意思疎通の難しさを感じました。同じような言葉、同じような表現でも話をする相手によって伝わり方は全く異なります。
 挑戦する姿勢に関しては評価をしてもらいましたが、政策を分かり易く伝えることの難しさを感じました。地域に密着した市議会での活動であれば、身近な例を用いて活動について説明すれば分かってもらえますが、マニフェスト的な政策を理解してもらうのは難しいのです。県の活力を生み出す施策や新産業の創造などを目指すとすれば、具体的なイメージが浮かばないようです。
 道路の舗装やガードレールの設置などは大抵の方は直ぐにイメージできますが、観光と健康サービスを組み合わせた新産業の創出や、高齢者がいつまでも和歌山県で健康で暮らせるような方策と言っても、具体性に欠けるのでイメージするのが難しいようです。ところが内容を説明し始めると長くなるので、聞く方は疲れてきます。
 簡単に、しかも納得性のある施策を説明することの難しさを感じました。
 より分かり易く伝える説明方法を考えます。それが本日の課題です。

【喜びの声】
 今日の夏の甲子園決勝の熱戦、駒大苫小牧対早稲田実業の決勝戦が話題になっています。東京の方からは、早稲田実業、本当に良かったと喜びの声が届いています。早稲田実業の斎藤投手が一人で投げきったことに対して、多くの人が勇気をもらったようです。若い人達が、これだけのことをやり遂げたのです。社会生活を過ごしている私達も負けないように活動したいものです。元気をもらえた夏でした。
8月20日(日) 「時代が求める資質」
 トップに立つ人に求められる資質は様々ですが、何人かの意見を総合すると、個人の資質よりも周囲の皆さんの能力を引き出してくれる人が求められているようです。どれだけ個人に素晴らしい能力があったとしても、所詮一人では何もすることは出来ません。一緒に取り組んでくれる人や支えてくれる人がいて初めて仕事をすることが出来るのです。
 まして現代社会は過去のどの時代よりも、個人レベルまで情報が行き渡る環境にありますから、単に頭の中で知識を保持しているだけでは何の優位性も保てません。インターネットを接続すれば、直ぐにそこから無数の情報と知識を取り出すことが出来ます。家の隣にコンビニがあるようなもので、部屋や冷蔵庫に何も保管していなくても、対価を支払えば必要な時に欲しい品物を持って来られるのです。倉庫や冷蔵庫がなくても家として存在することが可能なのです。

 人の活動も同様に、全ての知識を詰め込まなくても課題を解決するための必要な法律やノウハウはインターネットの向こう側に存在しています。しかも毎日のように限りなく進歩、増殖しているのです。ですから一人が全ての知識を有する必要はなく、情報を使いこなす人や企画力・発想に優れた人、実行力のある人、人をまとめる能力のある人、話を聞いて回答を導くことが出来る人、不安を和らげ企画を進めることが出来る人、などが周囲に存在していれば良いのです。
 つまり周囲と協調性があり、他人の話を聞いてあげられるなど信頼を得ている人が中心にいると、課題解決や仕事が前に進む時代になっています。でも協調性があり他人から信頼を得られることは、決して簡単なものではありません。

 個人で仕事をする職業なら兎も角、公共の仕事や大きな仕事になると、個人の能力よりも協調性や人に信頼される力が絶対優先されます。それが分かっていても変われないのが人間ですし、何も全員がそれを目指す必要はありません。
 適材適所。個性も資質も違う人が集って集団を作り仕事をすれば良いのです。ただ役割を間違えると強い組織になりません。
 強力なリーダーが50人を集められる力を持っているとしても、思いやりのある人の周囲に10人がいて、それぞれが10人を集めると100人になります。周囲から信頼を得ている人の方が大きな組織を作ることが出来るのです。
 極めて独創的な仕事でない限り、1人で考えて50人で実行するよりも、10人で考えて100人で実行する方が良い仕事が出来ると考えるのが普通です。
 周囲と協働出来て、周囲の人の力を引き出すことが出来る人を時代は求めているようです。
 時代は人が作るものですが、時代が求めている人は絶妙のタイミングで時代が指名してきます。
 同僚と以上のような話し合いをしました。
8月19日(土) 「心配」
 いつも親身になってくれている方が、検査入院をした結果に関して連絡をくれました。結果、腫瘍が見つかったため治療のための入院加療が必要というもので、余りにも予想外の結果に驚いています。恐らく大丈夫だと思っていただけにショックを受けています。
 予定では来月から約一ヶ月入院することになります。全く元気で何も変化はないように思うのですが、病魔が忍び寄っているようです。通常通り仕事を行っている中で、健康状態の確認のために受けた検査で影が見つかったこと自体信じられないのですが、結果が良くないことの知らせは更に追い討ちをかけるものでした。

 この方は以前から、若い頃に一度大病を患ったことから人生が変わったと話してくれていました。若い頃は仕事が一番で残業続きが当たり前、仕事が生活の中心だったのですが、大病を患った時、仕事だけが人生でないことを知ったと言います。そして数年の治療によって体を直し、職場復帰したところ、自分が担当していた仕事は後輩に取って代わられていたのです。自分でなければ出来ない仕事でもあったと信じていただけに、仕事が人生の全てでないことを認識したと言います。

 組織の仕事の精度は人によって変わりますが、絶対この人がいないと務まらない程の仕事は、余程特殊なものでない限りありません。それが分かったことで、仕事よりも大切なものは仲間との信頼関係と家族であることを認識したのです。体を壊して分かり得たものは人生における真実です。
 仕事も昇進も病気が原因となり遅れをとりましたが、その結果、より大きな価値を体得したことで、人生の幅が広がったと聞いています。そして人を大切に過ごしてきたところで、思いもかけない病気の再発。実りの季節を迎えての再発は真面目に生きてきた人にとって非情です。

 しかし体が病んだとしても、心まで病ます必要はありません。一度経験していることだけに病に立ち向かう強い心を持っています。
 直そうとするよりも病気と付き合っていく気持ちで立ち向かって欲しいと医師からアドバイスを受けたそうです。若い頃と違い病気と共生する程の余裕のある気持ちを持って治療に望んで欲しいと願っています。
 秋に祝杯をあげることを楽しみにしています。早く病気を押さえ込んで帰ってきて下さい。

 夕方、このことを知った知り合いの医師が連絡をくれました。「心配いらないと思うよ。理由は本人の病気に立ち向かおうとする意思がしっかりしているし明るいから。気持ちで克服してくれると信じています」とのことでした。
 二人で応援隊を結成して、回復記念準備をスタートさせました。数ヵ月後の光景が見えるようです。
8月18日(金) 「地域の情報発信手段」
【地域の情報発信手段】
 和歌山市での放送に関する申請に関して協議を行いました。和歌山市の出来事に関する情報発信や大災害時のきめ細かい情報伝達、若者文化の情報発信手段としてNPO法人を設立して取り組むことにしています。和歌山市には娯楽や楽しみが少ないと、県外在住の方から発言がありましたが、正にその通りだと思います。
 休日は勿論、仕事が終わった後の時間帯の娯楽が少ないように感じています。音楽や文化活動、健康づくりなど、またはそれらを鑑賞しようにも、適切な場がありません。仮にあったとしても、活動や活動場所が知られていないこともあり、文化活動などの支援と共に、情報発信の機会を設けることが大切であることを感じています。

 これは宣伝ではなく広報手段として捉えるべきです。単に市内のこの場所でライブを行っているとか、個展を開催しているなどを伝えるだけの宣伝では主催者の意思は明確になりませんし、その結果、人を集めることは出来ません。
 主催者の意思伝達手段として広報力が必要です。広報とは主催者の意思を相手に伝えること、そして主催者の意思を反映させるだけの波及効果を持たせることにあります。

 これが出来るのは、地域内放送とインターネットを組み合わせた発信手段を確立させることです。誰でも出来るものではありませんが、誰かが取り組むことで地域文化の交流が図れることにつながります。若者と高齢者、音楽とスポーツ、企業と個人になどを結びつけるだけのツールになる可能性を秘めています。
 さて地域の人と情報交流と情報発信の新しい取り組みに参画することは、参加者個人の活動の可能性を拡げることでもあります。何の利点があるのか、何に活用できるのかは現時点では不明ですが、実施していく中で可能性は広がるものと考えています。

 和歌山市になかったものだから今後とも不要と考えるのではなくて、今までなかったけれども他府県では情報発信の手段として便利に利用されているものを導入することで、私達の活動や日常生活に変化をもたらしてくれると考えるべきです。インターネットが普及していない時代には、インターネットがなくても生活は変わりませんでしたが、今では情報収集や情報発信、そしてコミュニケーションの手段としてなくてはならないものになっています。
 地域内での情報発信ツールが増えることは、私達の文化生活を豊かにしてくれるものです。あれば便利なツールを目指して新しいNPO活動をスタートさせます。
 本日はアドバイスをいただいたので、直ぐに国に対して説明に赴き、活動を行えるような形に仕上げていきます。準備は今から、活動の本格実施は来年の今頃からを計画しています。

【告別式】
 先日亡くなられた方の告別式のお手伝い。いつも思うことですが、ひとつの人生が終わった儀式に立ち会うことで生命の尊さを感じています。限られたものの中で達成すべきものがあるのだから、それを目指した行動が最も重要であることを知ることが出来ます。
安らかに旅立って下さい。

【和楽の楽しみ】
 和歌山市の文化活動は不活発であることを、各界の方から指摘を受けています。その一つとして、日本の伝統文化である和楽を楽しむ機会も少ないことが挙げられます。東京や名古屋では和楽を楽しむ人や鑑賞する人達がいて、地域として高い文化レベルを保っています。和歌山に導入しようとしても、例え家元が来るとしても現段階では人は集まらないと思います。
 和楽の楽しさを多くの人に知ってもらい底辺拡大を図った後に、本物の方に来て演奏してもらう。時間がかかりますが、和楽文化の楽しさを知ってもらうために有効な手段だと考えています。
 そのため和楽の愛好者が会を結成し、年に数回程度ですが和楽を気楽に楽しみ交流する機会を設けることにしました。

レストラン&カフェ アルテ
準備期間は約半年、約60名の会員に増えたので、本日はその第一回の会合を実施しました。
 会合場所は和歌山城を綺麗に眺めることが出来る県立美術館内にある「アルテ」。オーナーの理解と協力があり、会員相互の懇親と和楽の演奏を楽しめる空間を提供してくれました。
 堅苦しいものではなく、楽しみながら和楽文化に触れることが出来る会を目指しています。会員相互
で活動することで文化価値を高め、2年後に東京から家元に来てもらうことを目標にしています。この活動も本日スタートしました。
8月17日(木) 「管理職の仕事」
【嬉しい来訪】
 朝から嬉しい来訪がありました。懇談の中で、活動を全面的に支援してくれることや励ましの会を結成することなどのプランを話してくれました。人生の先輩方にはいつも頼ってばかりでご迷惑をかけていますが、いつか行動でお返しをさせていただきたいと思っています。いま少し、頼りにさせて下さい。ありがとうございます。

【管理職の仕事】
 管理職の仕事で何が大切かについて懇談。要職に就任するためには仕事が出来るのは当たり前のことで、人を引っ張るためにはそれ以外の要素の方が大切です。重要な要素、それは人の話を親身になって聞いてあげることです。
 簡単なようですが簡単ではありません。それは、人の話を聞いてあげられる信頼を得られていることが前提ですから、多くの人から「あの人は信頼出来る」と思われていることが、話を聞く以前の問題として横たわっています。
 また話を聞くだけではなく、聞いた後どのように行動してくれるのか、的確なアドバイスをしてくれるのかが肝心です。9割方話を聞く姿勢を持ち、その内容の中から核心部分について回答を導いてくれるような応対が必要です。でも聞くことは難しいことでもあります。相手の望んでいることを的確に把握することや、聞くだけではなく同一心理に立って回答を示してあげることも必要だからです。多くの人は他人の話を聞くよりも自分で話すことの方が得意ですから、聞くことの出来る人の存在価値はあります。

 強さだけではリーダーになれません。周囲の人の意見を聞いて行動に変えてくれる人、意見に基づいて調整してくれる人、他人の意見を自分の中に取り入れてくれるだけの度量がある人、これらの聞く姿勢を持っている人が管理職に相応しい要素です。
 ややもすると、仕事に自信がある人は他人の意見を聞かないで、自分の考え方が絶対正しいと信じて突き進みます。それは否定しませんが、毎回同じ調子だと周囲からの信頼は得られませんし、やがて周囲から意見が上がらなくなってしまいます。上り調子の時はそれでも良いかも知れませんが、人は常に上り調子の人生を歩ける訳ではありません。山も谷もある人生を、どれだけフラット化させていくのかが課題ですが、その手段のひとつは他人の意見を聞いて自分の中に取り入れることです。
 多くの経験者、そして様々な経験を持った方の意見を聞くことは、自分のこれから歩く道幅を広く、安全にしてくれます。30cmの道を歩くよりも4mの道を歩く方が安全です。未経験のことは、高い崖の淵を歩くようなものですが、経験者の意見を聞いて未経験のことに挑戦するのは、平地を歩くような安全性を確保してくれる場合があります。
 自分が全て正しいと言い切ることは出来ません。それよりも人生経験のある人の、しかも多数の意見は正しいと思って聞く姿勢を持つこと。これが人生を挑戦的にしかも安全に歩くために大切なことです。

【地域の音楽家】
 音楽家の方が訪ねてくれました。ギター教室を主宰している先生なのですが、和歌山市の音楽を初めとする文化活動に熱心に取り組んでいます。音楽は人にとって、外出する際に絶対必要な洋服ではなくアクセサリーのような存在であると認識しています。なくても良いものだけれども、あれば心が豊かになれる、そんな存在が音楽なのです。

 地域に音楽などの文化活動を行える、或いは体験できる場所や人がいると、今よりも魅力的な地域になります。経済活動や安全対策などは最も重要な案件ですが、それだけでは地域の魅力にはなりません。
主体となる活動がしっかりしている上に付加価値を付けられたら他の地域と差異化が図れます。
 経済対策や安全対策などの取り組みをしてくれる政治家はどの地域にも存在しているけれども、文化活動に熱心な政治家は少ないとの指摘があり、和歌山市で文化活動にも取り組んで欲しいと依頼を受けました。この音楽家の先生は、あくまでも和歌山市で音楽活動を行いたいと力強く話してくれました。
 また音楽に加えて、新たに絵画にも取り組み始めているようです。習い始めたいと思った時期が物事を開始するのに最適な時期です。既に何点かの作品を創作していますが、3年間、プロの先生に従事

(音楽家の方が描いた
美術作品)
して習い続けると、ある程度のレベルに達することが可能であると話してくれています。新しい取り組みには年齢は関係ないことが分かります。

【議員仲間の話】
 熱心な若手議員の皆さんと懇談の機会を得ました。和歌山市を良くしたいと思っている方達ばかりで、そのような正義感を持ち合わせていることが議員を目指すための必要条件です。今日の和歌山市だけではなく10年先の和歌山市の姿を思う描く懇談。とても有意義で、未来への希望すら感じることが出来ました。
 志のある輪が拡がるような活動を行うことを全員で誓い合いました。

【スポーツ談義】
 和歌山市で健康づくりための生涯スポーツの取り組みに関する意見交換を行いました。生涯スポーツに熱心に取り組んでいる県内の地方自治体の方にお聞きすると、和歌山市での取り組みは余り活発ではないことから、県のスポーツ振興をリードする意味からも、もっと熱心に取り組むことを期待してくれています。
 そのためには地方自治体が推進役を担ってくれることが条件です。民間の団体の皆さんの方向性を示し、進むべき方向性をまとめるには行政機関が動きを示すべきです。
 以前、和歌山県だけがスポーツ振興基本計画を策定していないと指摘しましたが、現在は県と和歌山市で策定作業に取り掛かってくれています。これだけでも一歩前進ですから、この計画の中に民間の方々の意見を取り込み、積極的な行動計画を示して欲しいものです。

【懇談会】
 夜は通夜式のお手伝いをした後に懇談会に参加、和歌山市活性化に関する意見交換を行いました。取り組むと面白いアイデアは幾つか出されましたので、行政機関との連携や可能性調査を行いたいと考えています。
8月16日(水) 「がんばろう日本、国民協議会」
【がんばろう日本、国民協議会】
「がんばろう日本、国民協議会」の戸田代表が和歌山市を訪れてくれました。この会は真の民主主義を実現させることを目的にした会で、全国的な活動を展開しているのですが、何故か今まで和歌山市には余り縁がなかったのです。
 民主主義が成熟する過程において二大政党制を指向しているわが国において、政権交代可能な保守基盤の二大政党制を実現させることが先進民主主義国の仲間入りの条件であることから、基盤を作るための全国的な活動は心強いものがあります。

 戸田代表との懇談は意義の深いものでした。かつては自分達の代表をである政治家を選ぶための条件は、仕事を配分してくれるか否かでしたが、最近は候補者を育ててやろうという支持者の意思が大切な要件になっています。 
 また全国的な動きとして、必ずしも政権を担当している政党が万全ではなく、場合によっては政権交代可能な政党の出現を待ち望んでいることも分かりました。参考になります。

 話題が変わって、かつては空気と知的財産は無料だとする意見が多数を占めていましたが、最近は知的財産の保護を図ることが我が国の利益につながることが指摘されています。当然のことですが、欧米の先進国では知的財産の価値を認めていますが、わが国では知的財産、つまりインテリジェンスにお金を支払うことは損をするような気持ちがあり、この見えない価値を認めようとする点では先進国としての意識は欠如しているようです。
 ソフトウェア、インテリジェンス、企画力などに価値を認め、ビジネスとして成立させることが可能な地域づくりを目指して欲しいと依頼を受けました。

【昼食】
 いつもお世話になっている方が、和歌山市内を循環するバスを利用して昼時に市役所を訪ねてくれました。介護保険について、過日行われた市長選挙などに関しての意見交換を行いました。和歌山市で住み続けたいので再生のための取り組みを期待していると依頼を受けました。ありがとうございます。
 
【相談】
 介護保険料が高いので調査して欲しいとして訪問を受けました。年金世帯のため昨年度までは市民税が非課税だったのですが、平成18年度は臨時所得があったため課税扱いになったこともあり、介護保険料の支払額が大幅に増加したのです。突然大幅に増加した介護保険の支払い通知書が送られてきたため、市役所の仕事に不信感を抱き相談に訪れてくれたのです。通常であれば3倍以上も介護保険料が増加することはないと思うのが自然です。平成18年度は介護保険料の改定時期でもあったこと、臨時所得があったことから保険料の支払いテーブルが非課税の2段階から最大の7段階に移行したため、大幅な増加となったのです。

 本来、保険料増加の理由を説明してから支払いを依頼するのが常だと思いますが、市役所では個別の事情まで把握し切れていないため、申し入れがあって初めて説明責任を果たすことが出来ます。
 市役所では法律に基づいて仕事をしているため、課税に関して基本的に誤りはありません。ただ個別事情は分からない場合があり、問い合わせがあって初めて説明出来る場合もあります。今回は市役所から丁寧な説明をしてもらったこともあり、支払い対象となる方は納得してくれました。説明責任を果たせば納得してくれる場合が多いのですが、税金や介護保険は全ての市民の皆さんを対象としているため、きめ細かい対応が出来ていない点が課題です。
 ただ本日の説明は素晴らしく良く分かる説明で、職員さんの仕事に対する知識と思いやりを感じさせてくれるのに十分なものでした。福祉に関する職員さんの意識は相当高いことを感じています。

【NPO法人】
 所属するNPO法人の決算報告と、次年度の活動についての協議を行いました。8月が決算月になっていることから、9月にNPO法人の総会を開く準備を行いました。次年度の活動予定は、「第二回紀州子ども語り部育成事業」と和歌山市におけるニート対策を講じることです。ニートの問題は実態が不明確なため、行政機関と協働した活動の可能性を図れないか協議しました。
 また平成19年度実施事業に向けて、若者の就労支援対策に関して国に提案することを決定しました。そのめた、その前段として秋からプレ就労支援対策事業を実施することにしました。
8月15日(火) 「NPO法人設立」
【NPO法人設立】
 新しいNPO法人立ち上げることになり、理事候補9名が集って設立総会を実施しました。理事の選出、設立の趣旨説明や約款の読み合わせ、事業計画、収支予想、全国の同事業の状況を調査した結果の説明などを行いました。設立総会では、参加した全理事が議案書を確認し賛同したため、NPO法人設立に向けて動き始めました。
 本法人設立の目的は、市民の皆さんのために、仮に大災害発生した時の被害状況や避難状況、二次災害防止などの情報を提供することにあります。地域に密着したきめ細かい情報の発信と、和歌山市の文化活動や観光情報、若い人達の地域活動、音楽活動などを取り上げて皆さんに認知してもらうことを目指します。

 和歌山市では大災害に備えて、有線放送設備や電柱に設置したトランペット型スピーカー放送設備などの対応を行っています。しかし電柱が倒壊したり電源が止まったりすると、これらの設備は役立ちません。また二次災害防止やきめ細かい避難所への情報提供には既存のスピーカー設備による大音量での放送は適していないのです。
 そこで和歌山市だけに地域を限定した形で、平素は地域に密着した情報を、大災害時には二次災害防止などのための情報発信基地となる取り組みを行うことにしました。市民の皆さんの安全確保のための情報提供のしくみを、今から構築しておくことは深い意味のあるものだと考えています。

 勿論、情報発信を行うのですから初期の設備投資は多大です。通常だと地域防災のために、多額の設備投資を行うことは不可能なことです。今回は既に市内にある本格的なアナウンススタジオをお借りすることが可能となったこと、情報関係の仕事を経験した方達の参加を得られたこと、市内をカバー出来る環境にあるビルの屋上にアンテナを設置することが可能となったこと、などの理由から、初期投資をアンテナ、送信機、自動番組送出装置などの追加投資をするだけに抑えられたことで実現可能となったのです。

 今の時期を逃せば将来的に和歌山市でこの取り組みは実現しないことは確実ですから、地域として大きな損失になります。新しいNPO法人の理事長に就任していただいた方の熱い思いと賛同した理事の皆さんの協力、そして設備を提供してくれる環境があったことから実現出来たものです。
 和歌山NPOセンターで約款の確認に行ったところ、和歌山市を変える可能性のあるNPOですねと期待を掛けてくれました。
 このNPO法人を設立するに当たって全国の同業態を調査した結果、県庁所在地の市で、この取り組みが実行されていないのは和歌山市だけであることが判明しました。その理由は分かりませんが、ここでも全国どこの県庁所在地の市で実行出来ていることなのに和歌山市だけが取り組めていないことに情けないものを感じました。
 課題の認識のなさなのか、熱意のある人が存在していなかったのか、閉鎖的な市場が原因なのか、理由は見つかっていませんが、和歌山市に足りないものが見つかれば、果敢に挑戦する気持ちを持つことが大切なことを学びました。そしてこの斬新な取り組みのファウンダーに名前を連ねることが出来たことを嬉しく、そして誇りに思っています。
8月14日(月) 「熊野古道歌姫」
【熊野古道歌姫】

(熊野古道歌姫100人のイベント)
 熊野古道歌姫100人委嘱式&水森かおり「熊野古道」応援隊ネットワーク結成式に参加してきました。
 熊野古道歌姫100人とは、歌手の水森かおりさんが歌う「熊野古道」の応援を通じ熊野古道を広くPRすることで、熊野古道と和歌山県のイメージ向上を図ろうとする取り組みです。和歌山県が主体となって「熊野古道歌姫100人を募集したところ140名を超える方の応募があり、本日木村知事から皆さんに委嘱状が手交されました。
 この熊野古道歌姫100人は、今後、地域で「熊野古道」を自ら歌い、皆さんに「熊野古道」の良さを伝えて行きます。
 具体的には、夏祭り、敬老会、文化祭等の地域のイベントや、グループでのカラオケの集まりなどで歌うことによって、熊野古道の認知度を高めていく活動です。
 水森かおりさんと歌姫100人による「熊野古道」の歌唱によって、会場となった県民文化会館は盛り上がりを見せました。目標は「熊野古道」で今年の紅白歌合戦出場です。和歌山県の力を合わせての取り組みを期待しています。

【統合医療研究会打ち合わせ】
 平成8年月に開催を予定している統合医療研究会の準備委員会を開催しました。事務局となる財団法人健康センターでの打ち合わせは約3時間。現在までの参加状況と寄稿文の確認と、当日に向けた準備や呼びかけなどについて確認したので、それぞれ分担を行いました。和歌山県発の全国に予防医療を発信する大切な大会ですが、本番までいよいよ一ヶ月を切りました。予防医療と世界文化遺産の熊野を組み合わせた記念すべき大会になるよう準備しています。このふたつの組み合わせによる大会開催は二度とないものですから、より多くの方に参加してもらえるよう呼びかけます。
 特に二日目から三日目の行程は、熊野での能鑑賞と熊野古道の健康ウォーキングを組み合わせツアーに仕上げてウォーキング参加者を募ることにしました。

【会合】
 夜は医療福祉に関する意見交換活動です。和歌山市出身、現在県外の大学医学部で活動している医師が来月、ドイツのベーテルに研修に行くことから、和歌山市に来てもらって意見を伺うことが出来ました。
 ベーテルは、心身に障害を抱える人と健常者が共に生きている福祉のまちとして存在感を放っています。ここでは、福祉施策を行政機関に頼っている日本の状況とは異なる取り組みがあると聞いています。福祉医療の観点を地域に取り入れるためにも、本日の意見交換は有意義なものでした。来月、帰国した後に再度の意見交換と資料を交えて医療福祉について学びたいと考えています。
 本日の会合では医師の他、養護学校の先生の参加もあり、福祉施策に関して深く話し合うことが出来ました。例えば養護学校では高校の課程を終了すると卒業となります。チャレンジドの皆さんにとって高校卒業資格を得ても、働き場所を確保出来ないと実社会で生きていくのは厳しいものがあります。
 せめて技術を身につける過程まで、或いは働き場所の確保までを、学校または行政機関で手当てをするしくみが必要です。社会へスムーズに溶け込めるような気配りが課題と捉えています。
 本日の会合を計画してくれた和歌山市で会社を経営している社長に感謝しています。
8月13日(日) 「お墓参り」
【立ち直り】
 今春、家庭内暴力を受け苦しんでいた方が立ち直り、夏の期間を活用して福祉関係の講義を受講していたのですが無事終了し終了証の授与を受けました。ひとつのことをやり遂げたことで自信を持ち、次は平成18年9月からドメスティックバイオレンス(DV)の被害者支援のためのボランティア講義を受講することが決定しました。これも自分から進んで受講を申し込んだものです。
 少し前までは自分がDVで苦しんでいたのに、今度はDVで苦しんでいる方を助けるために、そして社会のために貢献する活動を心に誓っています。何と素晴らしい活動と強い精神力を持っているのでしょう。半年余りで精神的にも強く、そして社会のために役立ちたいと言う気持ちが生じるまでに至っています。
 もう大丈夫です。辛い経験や苦しい経験も役立つ時が来たのです。辛い思いをした分、誰にも負けない。DVに関するボランティア活動をすることが出来るものだと確信しています。

【お墓参り】
 お盆のためお墓参りに行きました。年数回ですがお墓参りは欠かさずに行くのは、今あるのは先祖のおかげと感謝の気持ちを持って接するようにしていることからです。暑い夏の日、お墓は乾いていますから、水をかけると吸い込むように流れていきます。もの言わぬけれど見守ってくれているようです。
 お墓参りをして気付くことは、いつもお花が添えられていることです。誰かが欠かさずに参ってくれていることの表れです。花が絶えないお墓で在り続けたいものです。

【キャラクター】
 子どもに人気のキャラクターの変化は激しいものがあります。次々に登場するキャラクターがありますから、小学校で流行するキャラクターの寿命は年々短くなっているようです。
 平成18年夏、和歌山市内の小学校で流行っているのは「スポンジ・ボブ」と和み系の「はんなりとうふ」です。
 スポンジ・ボブはアメリカのケーブルテレビで放映されているもので、海中のスポンジを主人公にした少し特徴のあるキャラクターです。また「はんなりとうふ」は何の変哲のないキャラクターですが、妙に愛らしいのが受けています。見ているだけで和みを感じるのが小学生に人気ですから、小学生もストレスがあるのでしょうか。

(アメリカで人気の「スポンジ・ボブ」) (最近流行しているな和み系の
「はんなりとうふ」)

 また和歌山県の生んだキャラクター、紀ノ國戦隊紀州レンジャーも男の子を中心に人気があると聞きました。女の子の間ではメモ用紙による手紙の交換が流行っているようで、紀州レンジャーのメモ帳が欲しいと要望がありました。参考までに、メモ帳ではメモレンジャーというキャラクターのメモ帳が販売されています。
 
【不動産取得税】
 和歌山市の中心地にある旧丸正ビル。中心地を再生させたいと強い思いと再生させるための構想を持って購入してくれた事業者がいることに感謝しています。和歌山市再生を願う方々にとっては、地元の資本が乗り出してくれていることは心強く、そして事業の成功と中心地の再生が図れるように願っています。そして、心からこの事業を後押ししたいと思っています。
 ただ法律が資金面で壁となっています。このビルの取得税は数千万円もかかってきますが、市を挙げての事業なのに取得税についての説明もなく、他の物件と同じように事業者に対して納付通知が郵送されて来ました。しかも期限は平成18年8月末となっていることから、税額の大きさから資金繰りが大変です。心ある行政であって欲しいのですが、そうはいかないようです。
8月12日(土) 「大切なこと」
【大切なこと】
 人は笑顔と挨拶と返事が大事。市立宮小学校登校日で産休補助の若い先生が贈ってくれた最後の言葉です。大人になってもこの三つを忘れずにいると素敵な人に、そして幸せになれることを最後の教えとして伝えてくれたのです。何という素敵な贈り物でしょうか。
 大人になった何年も経過している私も分かりますが、これらの心掛けは人として大切なものですが忘れてしまうことがあります。気分が悪い時、いらいらしている時、腹を立てている時などがそれに該当しますが、いつも笑顔で挨拶が出来る、そして素直な返事を返すことは以外と難しいものです。
 だからどんな場合でも三つのことを実践出来る人は、人から信頼され順調な人生を過ごせる条件を満たしていると言えます。子どもの頃に簡単なことでも大人にとって難しいことがありますが、子どもの頃と同じ純真な気持ちを持ち続けることで、いつまでも素直なままでいられるのです。

 笑顔。笑顔でいると周囲にも笑顔が溢れますし、嫌なことがあっても自分の笑顔で救われることがあります。笑顔は困難を解決してくれる優れた処方箋です。
 挨拶。その日、最初に会った時に交わす挨拶は大変重要です。挨拶は人と人を結び、お互いの心を近づけてくれる優れたコミュニケーションの手段です。人間関係は挨拶から始まると言っても過言ではありません。自然に挨拶が出るようにしたいものです。
 返事。元気の良い返事は、依頼に応えてくれる気持ちを表現してくれるものです。「はい」「ありがとう」に代表される感謝の言葉は自分の気持ちも清らかにしてくれますし、相手の気持ちも暖かくしてくれます。ただし、言葉には気持ちを込めることが大切です。気持ちの入っていない返事は何事も生み出しません。
 
 誰にも奪われることなく大人になっても持ち続けたいもの、それはどんな状況でも変わらない笑顔と挨拶そして返事の三つです。
 小学生の時の出来事であっても、印象に残ることは忘れることはありません。わずか一学期だけの担任だった先生ですが、生徒に影響を与えるのに長い短いは関係ありません。短い期間であっても、一生懸命な授業と生活指導を覚えてくれる生徒は必ずいる筈です。連絡帳の記述やテストの注意書きなどを拝見すると熱心さが伝わってきます。
 連絡帳には「先生もこの小学校に来てみんなに元気をもらっています。先生がいなくなっても元気な小学生でいて下さい」などの記述がありました。
 春から夏休みまでの間だけ生徒の前に現れた先生ですが、いつまでも記憶に残ることでしょう。そして生徒が大きくなった時に「人には笑顔と挨拶と返事が大事ですよ」と子ども達に教えていることでしょう。
8月11日(金) 「地域総合スポーツ施設」
【健康】
 朝からの会合で少し気掛かりなことがありました。先週、健康診断を受けた先輩が、レントゲンで影が見つかったため再検査を行いました。ところが再検査の結果からも正常であるとの所見が出されずに、再度精密検査をすることになりました。来週、精密検査のため検査入院をする予定ですが、とても気掛かりです。何事もなければ良いのですが、今はただ健康であるようにと祈るばかりです。

【打ち合わせ】
 和歌山市内の動向について打ち合わせ。土地下落は関係ないと思いますが、都市開発となるような大きな動きは最近止まっています。民間需要がないと活性化にはつながりません。定期的に情報交換を行うことで早期に対応が出来るものに対して、主体となる方の支援を行いたいと考えています。

【大阪から友人が】
 大阪から懐かしい方が訪ねてくれました。今日の午前中は和歌山市で仕事があったからと言って電話をいただいたのでお会いしました。友人は和歌山市から大阪に仕事の舞台を移したため、お会いするのは1年ぶりだったのでしょうか、本当に久しぶりです。和歌山市の市場規模が小さいことから仕事の拠点を移しましたが、以前と変わらないばかりか新しい事業も展開していて、忙しい日を送っていると伺いました。仕事が増加したことからスタッフを増員して対応しているそうです。
 さらに風の便りで私の来年の動向を聴いたとのことで、早速和歌山市の友人を紹介していただきました。紹介していただいた方と話してみると、家が近隣だったことや、以前からある人に対して私を紹介して欲しいと依頼してくれていたことが分かりました。
 3人で昼間を利用して意見交換が図れました。和歌山市の停滞を考えると挑戦者が出てきて欲しいと思っていたと話してくれましたが、同時に、経済情勢が厳しく民間も投資してくれない和歌山県なのに、何故苦労する場に行かなければならないのか、と心配もしてくれました。尤も、ある意味奇特な人がいなければ地域の発展はあり得ないよね、と期待を掛けてくれました。
 早速帰りに、行き付けのお店の店主に会わせてくれました。

【何が問題?】
 昨日相談を受けた問題について市の関係者にも集まっていただき、問題の解決方針を話し合いました。事例が複雑なだけに所管箇所が分かりにくく、一気に解決には結びつきませんでした。介護なのか障害なのか、年金なのか、福祉施策なのか、全てにまたがるような複雑な事案だけに、話し合いだけでも時間を要しました。
 そして何が問題なのかについても、社会なのか家庭なのか、または個人なのか地方自治体なのか、問題が潜んでいる箇所も分かりにくいものでした。事例がないことは、解決方法を導くことも困難なのです。先例や判例があることは道があることなので、固有の事例でも問題解決に向けて進む場合がありますが、何もないと前に進むことが難しいことを感じます。
 この問題に関しては、引き続いて協議を続けます。

【向陽の先輩】
 和歌山市にある向陽高校の大先輩と懇談する機会がありました。ある期の卒業者が何十年かぶりに同窓会を開催するので、話し合いに参加させてもらったものです。そこには向陽高校の前身である海草中学の先輩も同席、そして向陽高校を平成の時代に卒業した後輩も参加する懇談となりました。世代を超えた懇談は不思議な空間になった感じがしました。

【地域総合スポーツ施設】
 午後4時からは地域総合スポーツ施設ら関する意見交換活動を実施。和歌山県でのこの取り組みは、全国でも最下位グループに位置しています。最下位グループには8つの県があるだけですが、その中に和歌山県が入っている事実を知り、情けないものがありました。どのような取り組みにおいても、和歌山県は最下位グループに位置していることが多く感じます。
 最近では、経済指標、土地価格の動向、高齢化率などがそれに該当しますが、地域としてスポーツの取り組みでも他地域と比較して遅れています。
 上手く進展しているのは海南市や新宮市、そして上富田町ですが、これらの地域では地方自治体が推進役を担っていることから、民間団体を上手に取りまとめているようです。和歌山市の場合は如何ですかと伺ったところ、市の熱意が足りないとの答えでした。
 スポーツに携わっている関係者からすると、和歌山市のスポーツ振興に関する関わり方は物足りなさを感じているのです。また他府県で制定しているスポーツ振興基本計画についても、和歌山県では制定されていません。これらの関係機関の意識の低さも、スポーツが低調な要因なのかも知れません。
 お盆明けに関係箇所と意見交換することで調整しました。放置しておくと何も進展しないままになりそうな気がしたからです。

【からす屋】
 癒し処からす屋は夏休みに入った本日、多くの人出がありました。平成18年9月以降の活動方針を話し合いました。仕入れと収入が安定してきたことから、物販を充実させることや団体のお客さんを迎えるための施策を講じることを確認しました。旅行会社への働き掛けも大切な営業ツールのひとつであることに変わりありません。
8月10日(木) 「和歌山市経済」
【難しい事例】
 現実の社会で人が絡むと色々なこと問題が発生します。今までに経験していないような少し変わった事例の相談を受けました。解決方法を見つけるのが難しく、どう導けばよいのか考える必要があります。行政問題なのか法律なのか、人の問題なのか、全てに絡んでいる複雑な問題です。しかし決して珍しい事例ではなく、誰のところでも起きる可能性がある問題なのです。頑張って解決方法を見つけます。

【和歌山市経済】
 工作物を制作している会社の社長と懇談。和歌山市の景気が良くなっていると市長選で話していた候補者がいますが、現場の実態は回復基調にはなく厳しい状態が続いていると感想を話してくれました。確かに、住友金属和歌山製鉄所を初めとする大手企業体の仕事は増加していますが、中小規模の会社や系列以外には波及効果は見られないそうです。
 また仕事を受託出来ても、従来よりも単価が下げられているため利益を生み出せないでいます。発注元がコスト削減を図っていますから、仕事を受託し会社がコスト減少分を負担することになっています。つまり現場で働く人の賃金を下げる訳にはいかないので受託した会社が利益を縮減させているのです。
 従業員の皆さんに、日曜日や夜間に労働してもらった場合、割増賃金を支払っていますが、受託した金額には割り増し分は含まれていません。ただ工期が決まっているため日曜日や夜間作業を行わないと竣工がずれ込むので、それを避けるように工程を決定しています。

 仕事を請けても倒産する会社があるのは、これらの事情によるためです。
 平成18年7月に公表した社団法人和歌山県建設業協会の調査によると、建設不況は公共事業削減と関係していることを示しています。倒産もありますが、将来性に疑問があり廃業した会社も多数あるようです。日本全体の公共事業費は平成7年度には49兆4,000億円だったものが、平成21年度には21兆5,000億円に減少しています。率にして43.5%まで落ち込んでいるのです。
 公共事業が減少しているのに呼応して、和歌山県では平成12年度には1,136社あった建設会社が、平成18年7月現在で938社に減少しています。かつて、和歌山県は土建国家(国家ではなく地方都市ですが)と呼ばれていたように建設業により地域経済が成り立っていた側面もあります。その予算が減少と民間需要もコスト削減で総枠が減少していることから、この業界の厳しさは変わりません。

 和歌山県内で循環する資金量は分かりませんが、公共事業や新規投資が減少している中で、市場に出回っている資金が増加しているとは考えられません。そのため経済規模が縮小し、本社と主力市場が和歌山県内にある企業経営は厳しいと考えるのが妥当なところです。更に土地の価格が下落していることも担保価値を低くし、銀行からの融資も引き締められているのではないでしょうか。今秋から和歌山銀行が紀陽銀行と合併し、紀陽ホールディングスとして地域の銀行として再スターとする予定ですが、和歌山銀行と取引関係にある地元会社との関係も、経済的視点では気になるところです。企業価値や担保価値の再評価の問題、継続した融資を受けられるのかの問題、新規融資は厳しくなるのか否かの問題など、生命線とも言える問題が発生する可能性も考えられます。
 存続の危機に関わる会社があることを、地方自治体も認識して施策を講じて欲しいものです。
 この他にも市の課題について意見交換を行いました。人口減少の問題。総人口に占める高齢者の比率が高いことから起きるであろう問題。子どもが減少していることによる将来の問題。介護保険料と市民税の増加に伴う市民生活の問題などです。先送りにすることなく、いずれも近々に将来展望を切り開くべき問題です。

【県立医科大学】
 県立医科大学との懇談を実施。独立行政法人化したことに伴い、病院経営を強く意識しています。患者さんと家族へのサービス向上やイメージ向上の施策、コスト削減と将来に向けた赤字削減計画などの諸課題が山積みです。公立病院の経営を黒字化させるのは本当に難しいと述べています。全国の地方都市の公立病院の状況から、難しさをうかがい知ることが出来ます。
(県立医科大学病院)
 これにしても、病院経営を推進するためには地域の会社との関わりが問題になります。病院に協力している地域の会社にとっても、従来とは異なる付き合い方の必要が生じることも考えられます。
 何かのしくみを変えることは本当に難しいものです。


【癒し処からす屋】
 熊野本宮大社の前にある観光交流拠点、癒し処からす屋。夏休みに入って大勢のお客さんに来ていただいています。今後とも地域にあり続けるための経営戦略を協議しました。熊野には何度も訪れたいと思っている人が多くリピーターも多いのが、からす屋を訪れてくれるお客さんの特徴です。
 開店以来三ヶ月、品揃えも充実してきました。観光の情報発信の拠点であり癒しの地であるための店作りを確認しました。
8月 9日(水) 「大会への参加」
【御坊にて】

(御坊支部にて)
 お盆前で和歌山市から紀南に向かう自動車道は混雑しています。本日は、午後から関西電力労組御坊支部の大化に出席しました。活動の報告を兼ねて挨拶をさせていただきました。要旨は次の通りです。
 本日は大会にお招きいただきましてありがとうございます。皆さんからのご支援をいただき和歌山市議会に送り出してもらったのが平成15年4月ですか
ら3年が経過しましたが、その間しっかりと議会活動と地域活動を努めさせてもらっています。県域を超えて人の交流を図ることによって、和歌山県以外の知見を呼び込み地域の活性化を図りたいと、前回、公約という形で皆さんと約束していますが、着実に成果を挙げられていると確信しています。

 和歌山市においては和歌浦の魅力を探り、再生の可能性を調査、提言をいたしました。40年に亘って斜陽化が進み観光地として再生は難しいと言われている和歌浦ですが、恵まれた自然環境を活かして再生することの可能性を示しました。車を運転して長い距離を移動して海水浴を楽しんだ後、帰りも長距離運転するのは疲労度を考えると避けたいところですが、和歌浦だと和歌山市内から近距離に位置しているため、近郊の海辺のまちとして活用することが可能です。
 また熊野と結ぶ観光プランを作成することで和歌山県を健康サービスの地として更に活用が図れます。現在、観光立県和歌山としての取り組みについての調査を行っているところです。観光と医学、医療を結びつけることにより発生する新しい形の産業をここから提言していきたいと考えています。和歌山県が持つ資源を活用した新しい観光の形は交流を促進し、人と経済が行き交うことで和歌山県の活力に結びつくものと考えています。和歌山県が活気を取り戻すことは、ここに暮らす私達の生活を安定させることにつながります。交流の機会を増やすことで産業、活力、暮らしが豊かになることを確信していますから、これまでの活動や調査の結果から得たものをまとめ、来春の公約として皆さんにお示しいたします。
 引き続いてのご支援をよろしくお願い申し上げます。

【打ち合わせ】
 御坊市から和歌山市に戻って一件の打ち合わせを実施。熊野の観光交流拠点、癒し処からす屋の現在の状況と、今後の事業展開について確認を行いました。夏休みです。大勢のお客さんに来てもらって、熊野の情報発信と癒しを提供することを再確認しました。

【橋本にて】
 夕方からは関西電力労組橋本支部に移動して、橋本支部大会に出席いたしました。土曜日、不幸にも現役のままお亡くなりになった方がいることもあり、ご冥福をお祈りして黙祷を捧げました。安全と健康は何よりも大切なもので、中でも命についても考えさせられます。
 さてここでの挨拶の主旨は次の通りです。
 本日は、大会にお招きいただきましてありがとうございます。今日はここに来る前に高野山の話題もあり橋本に縁のある日になっています。

(橋本支部にて)

 さて、皆さんから和歌山市議会に送り出してもらってから3年間、皆さんからの意見や提言を基本とした議会での提言活動を続けているものと確信しています。しかし和歌山市の財政状況からすると、地域再生にかける予算は脆弱なため、市だけの活動に終始していると地域の活性化は図れません。そこで地域再生のためのプランを立案し、プラン実現可能な機関との連携を図りながら和歌山県各地で可能性調査を行っています。
 和歌浦再生に向けた調査、熊野地域の活性化に向けた取り組み、和歌山市と熊野を中心とした和歌山県全体の観光についての調査と提言を行う取り組みも行っています。
 活動の領域を単に和歌山市だけに留めさせていては、和歌山市は勿論、県の活性化は図れません。小さな単位で考え企画を立てても大きな成果を生み出すことは出来ません。県全体の利益を考えるとやるべき企画と動きは変わってきます。和歌山県全体が他地域との交流が図れる取り組みを行うことで、その中心となる和歌山市の活性化も図れるのです。
 現在進めている調査と調査結果に基づく活動計画を行動に移すためには、議員としての活動の舞台を和歌山市から更に発展させる必要性を感じています。これまでの取り組みを完成させるためには、あと数年が必要です。
 出来ましたら皆さんの理解をいただき、次のステージに挑戦させていただきたいと考えています。どうかご支援をよろしくお願いいたします。
8月 8日(火) 「県立医科大学」
【福祉施設訪問】
 朝は福祉施設を訪問、夏の活動にいて懇談しました。夏はイベントが組み易いので、地域の皆さんと協力して夏祭りなどを行ったそうです。団扇を持っての夏祭りは精神を開放してくれるので、気分転換にぴったりです。

【訪問】
 一人目に会った経営者は、先般の県議会補欠選挙に出るものだと思っていたのに出なかったので残念だった、しかし次があることから後援会に入り活動をしたいと話してくれました。有難いお話だと感謝しています。また次に訪問した店主には「熊野古道」がヒット中の水森かおりさんのイベント案内をしました。お盆の時期のため店は休みにしているので参加してくれることになりました。カラオケ好きの店主のうちのレパートリーが増えることを期待しています。

【告別式】
 昨日の通夜式と同様、告別式でも門礼に立たせてもらいました。大勢の参列者がいたことから、また若い参列者がいたことから、故人の功績と新社長の人望をうかがい知ることが出来ます。店舗拡大をした先代ですが、後継者を育てたことが最大の功績だったのかも知れません。

【お昼】
 昼間は、水森かおりさんの「熊野古道」イベントの参加依頼と、秋の「着物でシャンソン」イベントの案内をしてきました。歌に親しんでいる方が多いので、多数参加してくれることを期待しています。
 先日、お招きいただいた会社のある事業所に立ち寄ったところ歓迎してくれました。「本社と同様にいつでも来てください」と暖かい気持ちで話してくれました。

【訪問】
 広告代理店と写真家の事務所を訪ねました。日本社会では製造業などが休みに入る前ですから、お盆前の事務所は忙しくしていました。

【県立医科大学】
 和歌山県立医科大学では独立行政法人化なったこともあって、平成18年7月から観光医学の取り組みをスタートさせています。それと時を同じくして、大学のイメージ向上のための取り組みや収益を上げるしくみを検討しています。県立病院自ら経営する感覚を持って改革に取り組んでいるようです。
 県立医科大学のような地域にとって欠かせない病院は患者さんの数の増減は少ないので経営は安定していますが、収益を増大させるような大きな改革は難しいと伺いました。公共性を保つため患者が少ない科であっても閉鎖することは出来ませんし、流行っているからと言って商売を優先させることは出来ません。
 収益は安定していますが収益増の期待は薄いため、病院経営を考えると支出を抑える必要が生じます。そこで病院では、コストを抑えながら患者の方やお見舞いの方などへのサービス提供による収益拡大のしくみを検討しています。今までとは発想を変えていますが、経営の感覚が定着するまでには数年かかると見るのが一般的です。
 過渡期に次の時代に向けての橋渡しを担う担当の負担は大きいのですが、時代の節目に立ち会えることは遣り甲斐にもなります。県立医科大学の先生と職員、学生を合わせると優に1,000人を超えますし、患者さんは毎日約1,500人の来院がありますから巨大産業だと言えます。小さい地域の町よりも大きな組織です。
 巨大な組織を内部から変えることは難しい側面がありますから、ノウハウを持った外部の力を借りることも手段だと考えているようです。

【地域スポーツについて】
 和歌山市内で地域スポーツの拠点を築くことに苦戦しています。海南市など上手く行っている地域もあるのですが、和歌山市では進展していません。原因は色々あるのでしょうが、現場の声を聴くと「和歌山市は立ち上げの段階で何も協力してくれなかったので今さら協力はいらない。何もしないのが和歌山市役所だから」「しんどい(立ち上げの厳しい)時に支援してくれなかった。スポーツへの関心が低い和歌山市に期待していない」と厳しい意見があります。
 日本体育協会では各地域でスポーツ拠点を構築するための活動を行っていますが、和歌山市の理解と協力が弱いので上手く構築出来ていません。初期の関わりのまずさが今も事業が進展しない方向で効いています。対応策については今週金曜日に協議します。

【元気さ】
 家庭内暴力を受けていた人が元気さを取り戻しています。夏の時間を利用してヘルパーの資格取得のための講習を受講しているところですが、講習の合間に元気な声を聞かせてくれます。しかも先日、メンタルセラピストの資格も取得したとの報告があり、「こんな自分でも資格を取れたことは大きな自信になった」と嬉しい表情で報告してくれました。暴力行為により、外の社会に出ることさえ辛かったのに、今では資格を取得するまでに回復したのです。本当に短期間の内に復活出来たことは、自分のことのように嬉しく思っています。
 もうここまで来れば大丈夫です。資格を取って自信を得て、知識と技能レベルもそして精神力も、私が初めて会った頃よりも随分向上していることから今後出会う人も違ってくるので、日常生活の場では暴力行為を振るう人には出会わない筈です。
 すっかり元気になったので、後は社会で活躍してくれることを期待するばかりです。
8月 7日(月) 「観光立県和歌山調査隊」
【会合】
 朝一番から地域開発などに関する会合を持ちました。市場規模が小さい和歌山市では各業種とも地域内競争も激しくなっていますが、仕事の基本は人間関係であることを再認識出来ました。何が出来るかも大切でが、誰を知っているのかも大切なことです。

【打ち合わせ】
 昨日の「福崎わくわく広場」に関しての和歌山チームの反省会を行いました。和歌山市からも子どもが大勢参加してくれたので、地元にとっては子ども達に夏休みの体験をプレゼント出来た嬉しいイベントになりました。工作で実物大のお家を作成しペイントするのは、誰にでも出来る体験ではありませんし、大人になるまで体験できない人の方が多いと思います。私も実物大の工作を作成したことはありませんでした。
 この体験が実現したのは、子ども達のための施設空中広場が存在していたこと、工作の達人がスタッフとして集まったことが要因です。空中広場完成までには時間を要しましたが、これも子ども達に夢を与える施設を建設したいと願うファウンダーがいたから実現出来たものです。
 子ども達の成長を願って楽しく遊び学べる場所の計画を立て、自分の敷地内に実現させた人物がいたのです。ですが施設が完成した今、その方はこの世に存在しません。昨年、若くして病に冒されこの世を去っているのです。
 楽しそうに夢の施設の話をしてくれ、一流の建築家に依頼して完成させた空中広場なのです。残された私達が故人の意思を受け継いで、この施設を守り発展させることが使命だと考えています。夢の玉手箱のような空間で創造する楽しさを伝えるのが私達に出来ることであり、その楽しさを知った子ども達が継ぎの世代に受け渡して欲しいと願っています。それがファウンダーの望んだことに違いありません。
 来年の夏も「わくわく広場」を開催する計画ですから、益々発展させていきたいものです。

【懇談】 
 ホテル経営者との懇談を実施。和歌山市のホテル需要は依然として改善されていないようです。和歌山市の観光の特徴は、日帰りが主流、仮に和歌山県に一泊するとしても白浜や熊野古道への通過点のような存在にあります。
 宿泊客を増加させることが、和歌山市の活性化の一助を担うことになるのですが現状は厳しいものがあります。それはホテル設備の稼働状況を確認すれば分かることですが、使用しない設備も発生していることから経営の合理化にも努めています。しかし経営の合理化とは、単にコストを下げるだけではないことを知りました。

 経営者との懇談において、とても嬉しい話を聞かせていただきました。
 それは、短期的なコストを考えてお世話になった人との関係を断ち切ってはならないと言うことです。余程、切羽詰った状況に陥っているのであれば仕方ないのですが、難局を乗り切れる体力が会社にある場合、将来への投資と考えて、または危機への備えとしても、信頼出来る人と関係のある分野は、コストよりも人間関係を優先させると言うものでした。
 今月、ある設備に関わる契約の更新時期だったですが、私を信頼してくれて現在の契約を更新してくれていたのです。コストの比較だけを見ると差はあったようですが、今後の付き合いなどを考えた結果、現状で契約締結してくれていたのです。経営判断するまでの経過を聞かせてもらったところ、本当に信頼してくれていることが分かりました。

 この経営者から教えてもらったことは、受けた恩は忘れてはいけないことです。一度お願いをして聞いてもらった後は、三回御礼参りをすることを心掛けておくことが信頼関係を保つ秘訣だと伺いました。実は今回の契約更新の背景には、35年間の長期に亘って契約関係を続けてくれていたことがあり、その積み重ねを簡単にコスト削減だけで断ち切ることは出来ないと判断してくれたものです。
 経営環境が厳しい中でも人を大切にすること、それが将来を安定させることにつながります。この恩も、受けた限り決して忘れてはならないことです。

【和歌山市との会合】
 先週の土曜日から、立教大学観光学部岡本教授をトップとした観光立県和歌山のための調査隊に和歌山県入りしてもらっています。観光学の専門家チームにより徹底的に和歌山県の賦存資源の調査を行います。この調査隊と連携した調査報告を元に和歌山県の観光のあり方について国に提言し、実践的な計画を打ち立てる計画です。


(大学による観光立県
和歌山の調査を実施。)
 和歌山県入りしてから既に、和歌浦と加太、ぶらくり丁の和歌山市を代表する観光地の現地調査を終えています。そこで本日午後2時から1時間30分、和歌山市役所の所管箇所と観光地の現状と将来計画、課題についての意見交換を行いました。
 和歌山市の観光は日帰りが主体で、和歌山市だけで一泊の行程を組むと二日目のコース設定が難しくなります。まして2泊する行程の提案は厳しいのが現実です。現実問題として、滞在してもらえるだけの魅力的なプランがないと認めざるを得ません。
長期滞在の可能性があるのは医療との組み合わせによる観光プランを構築する以外にありません。

 滞在型のポイントは食と快適な宿泊施設にあるため、民間の投資意欲を高める方策も必要なのですが、呼び込むまでに至っていません。岡本教授によると、40年前和歌浦に調査のために訪れたことがあるそうです。40年前の昭和41年には既に、和歌浦は観光地として斜陽していました。ですから既に40年もの間、斜陽であり続けていた訳です。要約すると半世紀も観光地として斜陽の地だったのですから、直ぐに再生出来る処方箋はないのです。

 まして滞在型の観光を指向している観光地は全国にたくさんありますが、滞在型への転換に成功している地域はありません。現実として40年前の国内観光の平均滞在日数は1.9日だったものが、現在では1.6日〜1.7日の平均滞在日数に変化しています。むしろ滞在日数は減少していることから、国内観光では滞在を好まなくなっていると考えられます。観光の滞在型への転換は難しい課題です。
 さて観光の市場についても現実は厳しさがあります。観光の市場は25兆円、パチンコ産業が30兆円ですから、それよりも市場規模は小さいのです。観光とは地域資源を活かした立地産業ですから、その地域にいない人の消費者の要望はないと考えるべきで、地域から地域発の観光の品揃えを全国の人に向けて発信することが大切です。2泊、3泊してもらうしくみを地域で考えて商品化する努力が大切です。
 例えば和歌山県だったら、サーフィン情報に特化したウェブによる情報発信、ウェブを活用した若い人向け、高齢者向けの情報発信、旅行事業者向けの情報がワンクリックで見られるような情報公開も手段の一つです。

 和歌山市には、和歌浦、加太、紀三井寺、和歌山城を中心とした地域の4つの観光地がありますから、ここに医療を組み合わせることで宿泊可能な観光プランを構築することも可能です。
 問題は法律の規制です。和歌浦の場合、自然公園法、風致地区、市街化調整区域の3つの法律の規制があり、現実問題として開発は不可能です。現在の建物の大きさや容積と同規模の新しい建築
物を建てることは出来ないのです。和歌浦を宿泊可能な観光地として再生するには、これらの解消が不可欠なのです。

 ただ法律の壁はあるものの、無理だから再生出来ないと諦めるのではなく、必要な地域だと認識すれば国に規制を外す方法を提言するなど、抱え込まないで県や国と協議する姿勢も必要です。
 観光地は管理するのではなく、管理・運営する視点を持たないと観光地として機能しないものです。お客さんに来てもらって地域として利益を生み出すのが観光産業ですから、管理を主体としている限りは観光産業にはならないのです。これでは観光産業は維持管理産業になってしまいます。観光には運営する視点が大切です。

【和歌山城調査】
 続いて和歌山城の調査を行ないました。和歌山城にいらっしゃる紀州語り部の会の方に依頼して城内を案内してもらいました。突然の依頼にも関わらず、気持ち良く対応してくれたこと感謝申し上げます。調査に訪れたチームの皆さんにも気持ちは伝わった様子です。歓迎してお迎えする、これがおもてなしの意味です。
 和歌山城で活動している紀州語り部の皆さんのおもてなしの心は、和歌山城の価値を高めてくれています。

【県立医大との懇談】
 引き続いて和歌山県立医科大学の学長以下と、調査団との懇談を行いました。県立医科大学では平成18年7月1日に観光医学講座を立ち上げ、観光と医学の融合に向けた取り組みを開始しています。観光医学講座を立ち上げた意味は、医学知識と技術に加えてケアマインドを重視した取り組みに転換していることを示すものです。そのため県立医科大学では、観光医学に関する4つのツアーを計画しています。
 ひとつは糖尿病患者の方への高野山観光ツアーです。精進料理と高僧のお話を聞くことによって食と精神的分野からのいやし効果を検証しようとするものです。ふたつ目は禁煙ツアー。みっつ目は乳がん患者の旅先での受け入れ施設とのタイアップ、最後は透析患者の旅先での受け入れタイアップを図る取り組みです。乳がん患者は皆さんと温泉に入ることに抵抗があり、また透析患者は旅行に行くことが困難な状況に置かれています。旅先で受け入れてくれる体制を取ってくれる旅館やホテルがあれば、これらの患者さんにも旅行によるいやし効果を提供することが可能となります。
 県立医科大学の医学的根拠付けを行う取り組みには期待が高まります。立教大学の岡本教授によると、観光医学の学会での発表は今までなかったように思うとのことです。恐らく世界最先端の研究になるであろうし、メディカル・ツーリズムの成果に期待してくれています。

 旅行とは疲れを伴うものです。旅行の疲れを否定的に捉えるのではなく、旅行での疲れは日常生活での疲れとは異なるものなので、気持ちの良い疲れはいやしと言えるような検証結果が出ることも期待するところです。
 人は、明日や将来の変化に対する期待を持っています。明日への期待が人を生きさせる要因でもあるのです。明日の変化への期待の一部が観光で、観光に出掛けて景色や空気、そして自分自身が変化することを期待しているのです。観光とは期待とも言えそうです。
 今回、観光施策に関する調査団と今後の活動の進め方について意見交換出来たことで、観光医学の活動に弾みがつくことを期待しています。

【通夜式】
 私がライオンズクラブに入るきっかけを作ってくれた方の一人が、お亡くなりになりました。本日は通夜式が執り行われ、門例に立たせていただきました。45分間参列者が途絶えることがなかったことから、故人の生前の功績が偲ばれます。入院生活を送っていたことから最後まで自宅に戻れなかったことが悔やまれますが、本日は自宅での通夜式となったことで故人も本望ではないかと思います。心から冥福をお祈りいたします。安らかにお眠り下さい。

【打ち合わせ】
 夜には、NPO活動における最近の課題に関しての打ち合わせを実施。課題には早期対応が絶対条件であることを確認し合いました。
8月 6日(日) 「わくわく広場」
 福崎空中広場において、毎年夏、恒例の「わくわく広場」イベントを開催しました。「わくわく広場」は子ども達が主役であり、関西と首都圏の子ども達が交流する機会を提供している夏に欠かせないイベントとして定着しています。
 本日の催しは、空中広場いっぱいに広がった実物大のお家の製作です。昨日、子ども達が住んでみたい夢のお家の設計図を描き、建築家がサイズなどを記載して仕上げたものを元にダンボールなどの素材で、実際の家と同じ大きさの家を完成させました。玄関、キッチン、寝室、風呂場、勉強部屋などが完備され楽しい夢のお家になりました。またインタリアも手作りで、テーブルと机などはカラフルな色使いで外国製のような家財になりました。

(実物大のお家) (カラフルな手作りインタリア)

 工作として実物大の大きさのものを作ったり、色をつけたりする経験を持つ子どもはそれ程多くないのではないでしょうか。大きなキャンパスに思いっきり絵を描く体験は貴重なものです。手や靴、衣服を汚しながらの夏の大切な体験となったことと思います。
 少し作業を中断した昼食時には紀州レンジャーが登場。

(紀州レンジャー登場)
ウメレンジャーとミカンレンジャー、クジレンジャーのダンスに子どもばかりか、ボランティアの大人からも歓声が挙がりました。東京から来てくれたスタッフの一人は、初めて見る紀州レンジャーに「噂で聞いていたけれども大きくて可愛いのでファンになりました」と一緒に写真を撮っていました。
 またスタッフの大学教授は「全国に○○レンジャーと名の付くものはいくつかありますがテレビに出
演出来る程の本格的なものはないのですが、和歌山県で活躍している紀州レンジャーには本格派なので驚きました。大学にも来て下さい」と感想を話してくれました。

 本日のスタッフは全員ボランティアです。大学の先生、学生の皆さん、企業の方、自営業の方、NPOの方などが集って運営し成功させたイベントとなりました。
 イベントの最後に立命館大学の村橋正武教授が閉会の挨拶をしてくれました。子ども達に向かって、夏休みにして欲しいこととして「一冊でも良いので本読みをすること、もうひとつはお父さん、お母さんの用事を一つでも手伝ってあげて下さい」と約束を交わしました。そして大人に対しては英国の天文学者のハーシャル

(わくわく広場の実物大お家にて。)
の言葉を引用して「自分が生まれた時よりも自分がこの世を去る時は、生まれた時点よりも少しでも社会を良くして去りたい」と話してくれました。ボランティアで子ども達のために尽くしている人はこの様な思いを持った人ばかりなので、全国の子ども達のためにも社会を良くする活動を期待してくれました。

 また本日の「わくわく広場」はテレビ大阪が密着取材してくれ、後日放送される予定になっています。子ども達が主役の夏の一大イベントとなりました。
 本当に暑い一日でしたが、子ども達と一緒に汗を流した体験は清々しいものでした。この福崎空中広場に建設したお家は、このしばらく場所に設置されることになりました。夢を実現させた汗の結晶は、この夏を広場内で過ごすことになりました。夢を形にすること、それも実物の大きさで実現させたことは自信にもなり一生の財産にもなります。
8月 5日(土) 「来春に向けて」
【海南にて】

(海南での報告と挨拶。)
 海南発電所の大会にお招きいただき、朝9時からの開式に出席させていただきました。約50名の出席者の皆さんに現在までのお礼と今後の抱負をお話いたしました。挨拶の主旨は次の通りです。

 おはようございます。4年前にこの場所で挨拶をさせていただいてから毎年、挨拶の機会を設けていただき心から感謝申し上げます。皆さんのお陰で和歌山市議会に送り出してもらって3年間、様々な意
見や要望を聞かせてもらったことを活動の核として、議会活動や地域づくりの活動に努めてきました。皆さん方が疑問に感じていることを少しでも公の場で提言していくことで、まちの姿を変えることが出来ます。まちは建物で形成されているものではなく、人の心で形成しているものだからです。

 これからも皆さんからのご意見をお聞かせいただき、議会活動に反映させて行きたいと考えています。
 さて和歌山市の置かれた状況に関して少しお話をさせていただきます。事態は好転しているのか、変わっていないのか判断難しい局面が現在の和歌山市です。かつて最盛期には和歌山市に約7,000軒もあった事業所ですが、現在は閉鎖したり市外に移転したりして半数近くに減少しています。事業所の減少は税収の減やそこで働く人がいなくなることによる消費の減少などによって、直ぐに市の運営に響いてきます。事業所が半数になっていることは、市の勢力の低下を示すものです。

 ただ最近の活動で感じるのは、和歌山市内の条件の良いビルの需要はかなりあって、他地域から和歌山市に移転を希望していても希望する場所は詰まっていて入居出来ない場合が発生していることです。これは中心部に事業所が戻ってきていることを示す事例で、経済情勢に底を打ったことを感じさせるものです。
 しかし人気のない地域の事務所需要の動きはなく、収益を生み出せる場所とそうでない場所との格差は拡がっているような気もしています。活力を生み出すためには市全体を良くする必要がありますから、格差を解消していくことも大切な活動のひとつです。

 しかし、地方自治体の財政難や小さな地方自治体への移行によって公共投資は控えられる傾向があり、公共事業頼みでは地域の活力は拡大しないことは明らかです。このような状況ですから、他地域から投資を呼び込むことが地域活性化において重要な手段になっていますが、和歌山市域内に資金を循環させることは結構難しいものがあります。
 他地域からの資本を呼び込むには市場が小さいこと、和歌山市から起業、事業展開しようしても、大手企業との契約書か土地を保有していないと資金の提供を受けるのが難しいところです。
 人や産業を育てる投資は地方の都市では難しいのかなとも思っています。
 特に和歌山県の土地価格は下落していますから土地の担保価値も低下し、和歌山市で資金提供を受ける範囲は縮小しているのです。

 地域経済の向上と活性化のためには人と資金が循環する状況を作り上げるしくみを構築することが最も重要な施策となっています。そのためには地域特有の新しい産業を築きビジネスとして成り立たせることが必要ですから、この点にも力を注ぎたいと考えています。
 このように和歌山県全体の活性化を図るために次の舞台への挑戦権を与えてくれたものと認識させてもらっています。地域を活性化することで皆さんの生活も安定するものと考えていますから、全力を尽くして県発展のために活動させていただけたらと存じます。
 引き続きまして皆さん方からのご支援とご支持を心からお願いいたしまして、報告とさせていただきます。ありがとうございました。

【きんでんにて】
 午前10時過ぎにきんでん労組の大会にお招きいただき出席させていただきました。きんでん労組の活動は、毎月構成員の皆さんに報告されているため、活動経過が非常に分かり易くなっています。挨拶と報告に関しては次の通りです。
 毎年、このように招待していただき報告する機会を与えてもらっていること、冒頭御礼申し上げます。皆さんからのご支援によって、この3年間、元気に議会活動を続けさせてもらっています。

(きんでん労組での挨拶。)

(きんでん労組での挨拶。)
 さて本日の資料を拝見させてもらったところ、1年間の活動がしっかりと積み上げられていることに気付きました。これは一つひとつの活動が確実に実施され、皆さんに報告されていることが積み重なったもので、活動の主旨に則って、本当活動していることから作成出来た資料になっていると感じています。
 活動を行わないと形として表したり、記録として残
すことは出来ません。普段は何もしていないのに突然成果が表れることはありません。活動を継続してきた力が成果を生み出すのです。長年に亘って積み上げてきたもの大きさは、組織の強さを示す指標でもあります。強さとはパワーですが、それは力ではなくて、心のつながりと訳した方が正しいようなパワーの積み重ねです。

 さて一年前の平成17年7月30日、ここで報告させてもらったことがあります。本日の資料にも掲載されていますが、昨年の8月と1月の2回、女優の藤原紀香さんに和歌山市に来てもらいました。その折には皆さんからの支援をいただきましたことを思い出しています。藤原さんの写真展とイベントは昨年の和歌山市を確実に活性化させてくれました。熱い思いと平和への願いは、私達の心に変化を残してくれました。和歌山が元気になる、和歌山をあきらめない気持ち、やる気があって行動を起こせば、それらを払拭出来ることも教えられたような気がします。

 有難いことに今尚、アバローム紀の国において藤原さんの常設写真展が設置されています。全国で和歌山市に一箇所だけ設置されているものですから、これも私達の誇りのひとつです。皆さん方からお預かりさせてもらっている基金は、藤原紀香和歌山基金として積み立てられ、アフガニスタンの復興活動のために役立っています。
 今年春に藤原さん達は内戦の続く東ティモールの支援活動に行っています。その後国連本部でも報告をしていますが、世界レベルの彼女の活動を和歌山にいる私達が支援していることは誇りですし、世界の中の和歌山市を感じさせるに十分なものになっています。
 さらに和歌山県の活性化を図るための活動は、それ以降も継続させています。平成18年9月には統合医療研究会を発足させますし、11月には観光医学講座とイベントを東京と和歌山市の和歌浦で予定しています。

 このような地域が元気になる取り組み、今までになかった取り組みを行うことで和歌山市に活力を生み出して行きたいと考えていますので、引き続いてのご支援をお願いいたします。
 そのために活動の舞台について、和歌山県全体を見渡せる所に拡げたいと考えています。そこに至るハードルは高いものがありますが、全力を尽くしますので、変わらぬご支援をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 本日ありがとうございました。

【田辺にて】
 その後、田辺市に移動しました。関電労組田辺支部の大会にお招きを受けたので出席させていただきました。報告と挨拶の概要は次の通りです。
 皆さん方には日頃からお世話になりましてありがとうございます。お陰さまで和歌山市議会において3年間活動させてもらっています。皆さんからのご意見や課題の発見などが活動の基本となっています。それらの意見を把握させてもらって提言していく姿勢を継続させていきます。
 さて田辺市には世界文化遺産の熊野古道があります。私達は熊野古道を世界遺産と言うだけの観光で、一過性のものにしないことを心掛けています。
 熊野古道の持つ神秘性、歴史性を訪れた人に感じてもらい、リピーターとして訪れてもらえるような地域資源であって欲しいと思っています。

 和歌山県では具体的に熊野健康村構想を打ち立て、地域と民間が一体となって本宮大社の近くに熊野で健康ラボと癒し処からす屋を設立しています。熊野で健康ラボは、熊野古道でのウォーキングを通じて健康増進を図るための取り組みやウォーキングブランの開発を行っています。癒し処からす屋は、観光交流拠点として、足湯などで癒しを提供する場所として、今では地域に欠かせない施設として存在しています。
 このように和歌山市だけの活性化を求めるのではなく、和歌山県全体の活性化構想のお手伝いをさせていただきたいと願っています。そのめたには皆さんからご支援をいただくことが不可欠です。活動の主旨をご理解していただき、何卒新しい舞台に送り出していただけたら幸いです。頑張りますのでよろしくお願いいたします。

【わくわく広場】
 今日から始まっている「福崎わくわく広場」イベント。東京や横浜から子ども達が来てくれていますが、明日に向けて和歌山市での準備を整えています。突然の依頼に対しても、早急な対応をしてくれた企業もあり、社会貢献活動への支援に関して心から感謝しています。参加してくれる方も大勢集まり、明日に向けて体制の確認を行いました。

【中心市街地活性化】
 田辺市から和歌山市に戻った後は、中心市街地の活性化のための懇談を行いました。まちづくり三法に基づいて、中心市街地活性化計画を和歌山市の所管箇所で作成していますが、地域と民間からの意見と協力は欠かせません。 
 次年度、国に認定を受けるためには骨子への肉付けが必要な段階に入っています。いくつかの壁は存在していますが、この機会を逃せば二度と中心地を再生する機会は訪れません。折角、地元企業の和島興産がまちづくりに協力してくれている状況ですから、その気持ちと中心地での計画を大切にしたいものです。
 
【Fプロジェクト】
 昨日、ジャズの演奏をしてもらった「Fプロジェクト」の皆さん。ジャズの生演奏と言う贅沢な時間と空間を提供していただきました。参加した皆さんにも好評で、ゆったりとした時間を過ごせた非日常性を感じてくれたようです。
 代表者の方と今後の進め方などについて話をしていると、100回の練習よりも1回の本番の機会がバンドを成長させてくれると聞きました。その点で逆に、演奏する機会を提供してくれたことに対して感謝の気持ちを感じました。何事もそうですが、何度練習するよりも人前での本番の臨むことが人を成長させてくれます。真剣勝負の凄さを感じさせてくれるものです。
8月 4日(金) 「決起集会」
【挨拶】
 午前中に県議会に関しての懇談。和歌山県議会の補欠選挙も終了したため、議員定数問題の提言への期待が寄せられています。新しい議員は議員定数削減に賛成する立場に立つであろうと予想していることから、議員提案も期待されています。
 また来春の県議会に関しての意見交換を行いました。新しい風を送り込むために、新人の擁立が始まっています。各選挙区において新人の登場も期待されています。早くも来春に向けた動きが見られます。

【盲導犬】
 盲導犬育成グループの代表者が訪ねてくれました。盲導犬と共存する社会の形成は当然ですが、愛犬と一緒に社会生活を過ごせるまちづくりの要望があります。今回の和歌山市長選では動物のキャラクターが使用されていましたが、自分をアピールしてくれた動物キャラクターを大切にして欲しいものです。参考までに現市長のキャラクターは犬でした。

【告別式】
 昼間は告別式に参列。昨日、訃報の連絡をいただいたもので、和歌山市手平にあるセレモ平安に駆けつけました。人の最後に立ち会うのはいつも悲しい思いがします。

【支部大会】

(支部大会入場。)
 関西電力労働組合和歌山支店支部の大会がありました。大会とは、今後1年間の活動方針を提案し内容と予算案に関して代議員に諮るものです。
 大会にお招きいただき挨拶をいたしました。その主旨は次の通りです。
 連日の暑さの中お集まりいただいた皆さん方、本当にご苦労さまです。本日の議論によって1年間の活動方針が決定される訳ですから、本日の議論は大変重要なものです。
 皆さん方もご承知のとおり、三日前の夕刊で衝撃的な報道がありました。和歌山県の地価が下落していたことです。関西圏では和歌山県と奈良県だけですから衝撃的です。しかも和歌山県の場合は14年連続地価が下落しているのです。14年と言うとバブルが崩壊した1993年の1年前の1992年ですから、非常に長期間に及んでいます。バブル崩壊後14年間も地価が下落している事実は、まちの活性化を図る以前の問題であることが窺い知ることが出来ます。

(大会での挨拶。)
 地価が下落するのは地域に魅力がないことを顕著に示すもので、その土地を活用して期待される収益性がないことを意味しているのです。土地を放置しているなら地域活性化は図れません。事業者や投資家が資本投資をしようと考える地域であることが、まず活性化の起点となります。
 全国的に景気回復の兆しが見られている状況なのに、またしても和歌山県だけが取り残されるような危惧を感じています。

 ただ明るい兆しもあります。和歌山県が取り残されたような感じがありますが、地域開発事業者やデベロッパーに和歌山県は投資先にとして魅力があると思いますかと訪ねると、魅力はありますと答えてくれます。和歌山県への投資が魅力的だと話してくれているのです。無条件で和歌山県に進出したり投資してくれませんからいくつかの条件がありますが、条件さえ整えたら発展する余地は残されています。
 和歌山県は魅力的に映る地域ですが、阻害している最大の要因はあきらめです。和歌山県では何をしても駄目だとか、発展は無理などの話をしていることが発展を阻止しているのです。やれば出来る、他地域が出来たことは和歌山県でも成果があると信じた地域との関わりが大切なのです。
 幸い、和歌山県でも投資の可能性がある動きがあります。是非とも誘致を成功させ和歌山県再生に向けた取り組みを強化したいものです。和歌山県が発展することが地域に暮らす私たちに利点があり、地域に存在する企業の発展もあるのです。
 最後になります。議会活動は皆さん方から聞かせもらう意見や要望が基本となります。何も不満はないところに改善する意欲は出てきません。舞台を変えても皆さん方の代表として活動する所存ですので、引き続きましてご支援よろしくお願いいたします。

【決議】
 来春の統一地方選の新しい取り組みについて決議をいただきました。県議会に向けた後援会活動は大変厳しい道が待ち構えていると思っていますが、やるからにはトコトンやってくれたら良いと励ましの言葉をいただきました。

(決議を受けてがんばろうコール)
 さて本日承認いただきました統一地方選挙必勝決議文は次のようなものです。
「我が国は今、5年間に亘る小泉政権による構造改革の中で、特に市場の競争原理を重視する政策によって、所得や資産の格差拡大、貧困率の増加といった格差社会を生むとともに、幼児、児童など弱者を標的とした凶悪犯罪の増加や、年間の自殺者が8年連続で3万人を超えるという異常な社会となっている。
 また急速に進展する少子高齢社会の中で、年金保険料の引き上げや定率減税の廃止などによって公的負担が重く圧し掛かってきており、将来への生活不安は益々高まってきている。

 我が国が、これまでのような活力ある経済や社会を維持していくためには、労働力確保や社会保障制度、エネルギー・地球環境問題への対応など、極めて難しい多くの課題を解決していかなければならないが、そのためには先ず政治の流れを変え、市場原理中心の社会から、今一度、日本の良き文化や精神をベースとした、新しい国のかたちを創造していくことが急務である。
 来年夏に施行される第21回参議院議員通常選挙は、我が国がどのような未来の道を選択するのかが問われる極めて重要な選挙であり、そのためにも国民一人ひとりが積極的に政治に参画し、自らがその責任を果たす必要がある。

 また、統一地方選においては、地域社会の活性化、さらには和歌山県経済の発展、そして電力産業の発展を目指し、働く者が豊かで安心できる地域社会の実現に向け、県都和歌山市選挙区からこのたび初の県議会への出馬を目指す片桐章浩必勝に向けた取り組みを展開する。
 和歌山県議会議員「片桐章浩」いずれの選挙も大変厳しく険しい道のりではあるが、和歌山地区本部1,302名、全組合員の総力を結集した闘いにより夢とロマンを求めて、最後の最後まで全力で闘い抜くことをここに決議する。
 平成18年決議文は8月4日  関西電力労働組合  第42回和歌山支店支部定時大会」

 これを受けての挨拶の主旨は次のようなものです。
 皆さんからのご支援をいだき、和歌山市議会の場に送り込んでもらってから早や3年が経過しました。その間、皆さんからの意見、要望には答えられて来たと信じています。来春は統一地方選が開始されますから、国政、県政、市政の各分野においての取り組みが必要な訳ですが、県議会の取り組みは最初になります。全力で取り組むことをお誓い申し上げます。
 本日決議いただきましたことは誇りになりますし、活動への弾みがつくものです。本日は本当にありがとうございました。

(激励を受けました。)
 また決議をいただいた後、皆さんから花束の贈呈を受けさせてもらいました。本当にありがとうございました。

【決起集会】
 夜からは来春に向けての決起集会を実施しました。参加していただいたのは約120名、終了時間を経過した9時まであっと言う間でした。
 本日、お集まりいただきました皆さん方にまずもって御礼申し上げます。皆さんからのご好意により、来春の統一地方選では舞台を変えた挑戦をすることを応援してやろう、後押ししてやろうとのご意見を賜り、心から感謝申し上げます。
 また機会あるごとに市政報告会や各種イベントを開催してもらっている皆さん方にも深く感謝を申しあげます。

 さて先ほど少し嬉しい出来事がありました。些細なことですが印象に残ることがありますので紹介させていただきます。
 もう7年から8年も前のことだと思いますが、当時の仲間が数名集って、和歌山市を活性化させるためにはどうしたら良いのか話し合ったことがありました。その中で出された意見に、和歌山市にはおしゃれで若い人が集れるカフェみたいなものがないので、流行している全国展開の飲食店を誘致出来ないかと結論を出し、その店舗戦略の責任者に働きかけたことがありました。

 その飲食店は和歌山市に市場調査に訪れてくれたのですが、市場に魅力がないことやターゲットになる層が少ないことから、採算が取れないと判断され、和歌山市への進出は適いませんでした。
 当時から地域としての地盤沈下が進んでいたこともあり残念な結果に終わったのです。
 ところが本日、連絡いただいた内容は「和歌山市に進出したいのだけれども」と言う相談でした。市場調査の結果、進出しても駄目だと判断された和歌山市のある地域に進出を検討してくれているのです。これは小さな一歩かも知れませんが、和歌山市にとってとても大きな前進だと考えています。価値がない地域には民間企業が、しかも外資系は進出することはありません。

 和歌山県の集客・交流を図るためのプロジェクト「観光立県和歌山」が始動していますが、これは和歌山市においては和歌浦地域への集客を図るための構想であり、国から事業認定を受けて和歌山県での集客・交流を活性化するための取り組みが評価されたのかも知れません。
 何も魅力のないところに進出してくれる企業はありません。民間に進出してもらうためには将来性が期待出来たり、何らかの取り組みがある地域であることが条件になります。
 数年前までは相手にもされなかった地域に進出しようとの考えがあることは小さいことですが嬉しいことです。このような小さな積み重ねがやがて大きなものになって行きます。

 和歌山県に集客と交流を図るためには、観光や医療、健康サービスなどの分野での取り組みが必要です。和歌山県全体の活性化を図れたら、地域経済は発展しますし、私達の生活の安定と向上が図れます。そこまで波及させる位の取り組みに仕上げたいと思っています。
 本日はたくさんの皆さんに励ましていだたきまして、本当にありがとうございました。全力で頑張りますので、引き続いてのご支援とご支持をお願いして挨拶とさせていただきます。

 集会では仲間である「Fプロジェクト」の皆さんのジャズ演奏、そしてマジシャンのケイト・オカさんのテーブルマジックの演出で花を添えてもらいました。生バンドの演奏で懇親会をすることの贅沢さを味わえる機会はそれ程多くありません。夜の時間は有効に、そして盛り上がりながら過ぎていきました。
 最高のスタートを切れたと思っています。本日一日、大勢の皆さん激励をいだきましたこと感謝申し上げます。
8月 3日(木) 「英語教育」
【健康】
 健康が最も大切なものだと分かる時があります。ある方が、最近咳が良く出るので風邪かなと思っていたのですが、直らないので病院に行き肺のレントゲンを撮ったところ影が映ったのです。直ぐに検査入院し、その結果を待つ日々が続いています。精神的に不安定になっていることで、健康の大切さを感じています。
 体調を崩し原因が分からない場合は心が不健康になります。何もないと思いますので忘れることで直して下さい。

【英語教育】
 昼食を摂りながら懇談。お相手は、和歌山市の子ども達の英語力の向上と教師を目指している大学生の支援、留学のお世話をしている忙しい方なので、お昼の懇談となりました。
 更に明々後日から、小学生の英語教育がアジアで一番進んでいると言われている韓国へ調査に出掛けることになっています。韓国の子どもは母国語と英語を使えることも珍しくなく、同じアジア圏の国として教育方法は見習うべきことがあるので、水平展開することを目的に渡韓します。

 全ては和歌山市の子ども達の将来のために、地域に活力を持たせるためです。現在、和歌山市で暮らし国内の仕事をしている大人は、英語を使えなくても困難に直面することは多くありません。そのため英語力を高める必要性は実感出来ないのですが、子どもが大人になる時代は決してこのような時代でいられません。今から英語教育環境を整えておく必要があります。
 そして自らが留学経験を持ち、英語教育に熱心な方に共通していることがあります。それは愛国心です。世界に出ることで日本人であることを認識でき、日本の良さが分かると聞きます。世界の舞台で戦うビジネスパーソンが母国への誇りを持つためには、日本人であることで不利益を被る事態を避けなければなりません。そのためには日本語の他、英語を使えることが不可欠です。
 世界の舞台で外国人と対等に戦えること。それが日本の教育に感謝することになり、自分を育ててくれた国に対する愛国心にもつながります。
 国際社会で通用する人間を育成する使命があれば、子どもの教育の重要性は理解出来る筈です。

【飲食業界】
 飲食の理事長と懇談しました。理事会や仕事で和歌山市に来ると連絡をいただけるので、いつもお会いするのを楽しみにしています。飲食業界では良い食材を仕入れ、料理としてお客さんに提供することが使命です。食材が良くなければ、料理人の腕が良くても満足を提供出来ないそうです。
 長年の経験で厳選した食材を仕入れますが、それでも約10%は料理で活用出来ない素材が混じっているそうです。高い値段を出しているのですが、それでも100%、購入した全ての食材が使える訳ではありません。尤もそれに文句を言うことはなく約10%の損失は見込んでいるのです。
 値段は嘘をつかないもので、良い食材を使っている飲食店は流行っているようです。

【シャンソン】
 和歌山巴里祭開催の結果生み出された収益は、全て社会貢献活動に活かしています。今年も収益があったため貢献の方法を話し合いました。基準は、日陰で注目されていなくても本当に頑張っている団体、行政機関からの補助を期待しないで自立した活動を行っている団体などです。本日も活躍している候補の団体について話し合いました。秋に向けて最終調整に入ります。
 まだ暑い日が続いていますが、既に秋からのイベント「着物でシャンソン」と「シャンソンディナーショー」の日程が決定しています。文化の秋に向けた取り組みを開始しています。
 
【懇談】
 広告代理店の方と懇談。和歌山県では長引く不景気のため、広告業界も厳しい状況から抜け出せていないようです。それでも顧客獲得のための営業を展開しています。全体のパイが増加しない中ですから、業界の苦労は大変なものがあります。
 電車やバスの車中広告や街中の看板などは、景気の動きを知るための良い媒体です。契機が良いと広告は増し、そうでないと空きスペースが目立ち始めます。和歌山県が置かれた状況は「まだこれから」と言ったところでしょうか。

【報告会】

(報告会を実施。)
 日頃からお世話になっている職場に入り、報告と対話の会を行いました。
 集ってくれたのは15人、暑い中と仕事で疲れている中ですが話を聞いていただきました。
 議員は皆さんからの意見を聴くことで何が課題なのか、何をすべきなのか日々の活動方針を内心で決定します。単なる思いつきや、意見も出されていないのに、そして現場の検証もしない状態なのに、議会で提言することはありません。全て民意を基にした調査と検証した結果を鑑みて提言するのです。
 市議会に送り出していただいてから3年が経過しました。その姿勢を基本として、皆さんから期待されている活動を継続出来ているのではないかと自負しています。

 さてより広く皆さん方の意見を聴き、和歌山県全体に反映させるための活動をさせてもらいたいと考えて、来春は次にある舞台に挑戦させていただきたいと考えました。幸い皆さんから推薦決議をいただきましたので御礼申し上げると共に、さらに期待に応えられる活童を展開する覚悟です。
 その結果、私達の生活の質を向上させることが必要です。何も変わらないと言われない活動をすることが議員に求められています。
 一昨日の報道に衝撃を受けた方もいると思います。大都市圏を中心に、土地価格が上昇しています。しかし関西圏では和歌山県と奈良県の地価は低下し続けています。和歌山県に限ればバブル経済が終焉を迎える直前から、14年連続して土地価格は下落しているのです。
 土地価格は下落していることは、和歌山県には商業地として魅力に欠けることを意味していますし、和歌山県の土地では収益を上げられないと考えている投資家が多いことから産業の停滞が顕著になっています。

 余程のことがない限り、収益性が見込まれない土地に投資する人はいません。資本を提供する人や組織は、発展性のある地域の土地を購入するのか、明確な事業計画に基づいて土地を購入した後、土地に価値を持たせるために事業展開をしていくのか、どちらかの考えを持っています。
 土地価格が上昇していないことは、どちらにも該当する土地がなく、魅力に乏しい地域であることを市場が判断しているのです。そして地域に魅力がないと、企業進出もなくサービス業も頭打ちになるため、税収減や人口の減少などにつながることから私達の生活の負担も増加します。地方の政治は、個人の幸せのため、地域活性化のため、将来のまちづくりのために存在しています。
 和歌山県の活性化を図り、私たちの生活を守るためには、この課題を解決するための取り組みが前提にあります。

 皆さんの期待に応えられる活動への挑戦の機会を与えてくれましたこと、心から感謝申し上げます。今後ともご指導いただきますよう、よろしくお願いいたします。
 報告会終了後、引き続いて皆さん方と懇親会を行いました。

【懇談会】
 夜は懇談会を行いました。懇談の中で出された和歌山県の課題は、熊野古道の活用、企業誘致、教育のあり方の検討、大きな視点を持って自分達で取り組む環境問題などが挙げられます。これらの課題を解決する意気を持つことが大事です。何が課題なのか分からないでは、通用するものではありません。
 課題に挑戦する姿勢を持って次の舞台に臨みます。
8月 2日(水) 「推薦御礼」
【まちづくり】
 朝一番でまちづくりに関しての懇談を実施。まちづくり株式会社を設立して活性化に取り組んでいる団体があります。中心地の活性化策に関しての懇談と視察に関して意見交換を図りました。事務局長は意欲的な方で、20年間横浜市で暮らしていた経験から、和歌山県のまちの元気のなさと無策について困惑しています。

 何故まちの活性化に関して何も取り組みをしないのか、市民の意見を取り入れないのか、横浜市のダイナミックな取り組みと比較して物足りないとしていまいます。横浜市が特別な市ではなく、現状のままでは将来とも停滞することが明らかなので変革を求めているのです。ですからどこの地方自治体でもやる気があれば、横浜市のような取り組みが可能なのです。
 関西圏の好事例として滋賀県の長浜の黒壁や多賀市の取り組みが知られています。黒壁の伝説として、あるコンサルタントがこの通りの人通りを調査したところ人が1人と犬が3匹だったことがあったのですが、現在では年間200万人も訪れてくれる観光地となっています。

 多賀市でもご多分に漏れずシャッター通りが中心地を覆っているので、人が寄らなくなっていました。そこで商店街のシャッターを取っ払う取り組みを行いました。商店にシャッターがないのでシャッター通りとは呼べなくなり活性化が図れているようです。
 このような取り組みはやる気があれば、誰でもどこの地域でも実施出来るものですから、和歌山県でも他都市に追いつくことが可能だと考えて研修会などを考えているのです。
 秋からの研修会には前面的に協力していきます。

【衛生管理】
 食品衛生管理に関して打ち合わせを行いました。和歌山県でも食品衛生管理の向上を図るため和歌山県によるHACCP認証制度を設けています。食品を取り扱う経営者や店主は衛生管理の考え方理解しているのですが、現場の職人さんにはその意識が薄いようです。そのため職人さんに対する意識改革を図ることが、各飲食店舗における食品衛生管理を推進することにつながるのですが現実は厳しいものがあります。

 今まで培ってきた技術とやり方は、そう簡単に改善出来るものではありません。むしろ経験に基づく工程管理で不具合はありませんから、そこにデータに基づく管理方法は導入して欲しくないのが本音です。
 ただ現在の食品衛生管理の考え方と数年先の考え方では全く違うことが予測されますので、今からベターな考え方をしておくべきです。対応できる体制を整えておくのと予測出来ない事態に遭遇するのとでは、危機への対応は異なってきます。
 食品衛生の概念導入を扱っている団体として看過出来ない事態もあり、初期投資を抑えながらHACCP考え方を取り入れた施策を推進するために研修会から開始させることにしました。計画を立て実際の研修会開催は平成19年2月下旬となりそうですから、今から準備に取り掛かります。

【地域開発打ち合わせ】
 和歌山市の西部地域の開発に関しての打ち合わせを実施。民間が計画しているまちづくりと地方自治体の取り組みは一致しないことがあります。行政がまちづくりを実施する時代ではなくなっています。簡単に言えば、地方自体が保有しているまとまった敷地は、民間投資を呼び込まないと利用手段はありません。
 大阪市や西宮市、宝塚市などの地価が上昇しているのは、まちの開発があるからです。開発計画があるから定住人口は増加する、人口が増加するから収益物件を出展するなどの動向が見受けられます。
 まちを活性化させるためには、地価単価を上げる必要があります。地価が上がると言うことは、その土地で商売をした場合の期待値が大きくなるため、
 収益性が高くなることを示しています。人通りのない土地であれば収益性は見込めないため、益々地価は低下していきます。
 地域開発の考え方は難しいものです。

【さをり】
 障害者の皆さんを中心とした方々に人気があるさをり織り。和歌山市の事務所では、夏休み企画を立ててくれています。初体験として講習料500円でさをりに挑戦することが出来ます。
 作品製作を通じて自信が持て、文面をまとめることで新たな活動領域に進むことが出来ます。
 障害者自立支援法施行により障害者施設の経営環境は厳しくなっていることを話してくれました。4月から現在至るまで会費運営をしているため、この先どうなるのか分からないと言うものです。
 法律はこれからも良くなって行くことを信じたいと思います。

【懇談】
 土地価格に関して懇談を実施。売買に関する約束事も指導していただきました。和歌山県の土地価格の下落傾向は14年も継続しているため、取引が他地域と比較して活発化していないのです。
 バブルはいけませんが、ある程度土地価格が上昇しないことには地域の活性化はありません。全国の動きに呼応した取引を期待したいものです。
 来春に向けての挑戦を期待してくれました。

【推薦決議】
 来年の統一地方選での新たな挑戦に対して、本日、団体から推薦を決議していただきました。いち早く取り組み方針を決定してもらったことで、明日からの活動に弾みがつきます。参加した皆さんから、激励の「がんばろうコール」をいただきました。ありがとうございます。
 本日、プラザホープでの会合に出席していただいた皆さんに対して、心から御礼を申し上げます。
 推薦決議をいただいた後の挨拶では、推薦決議の御礼と新しい挑戦に向けての抱負を話させていただき

(決意報告を行い、皆さんから
推薦決議をいただきました。)
ました。皆さんからのご支援に応えられるよう、決意も新たに挑戦して参ります。ご支援よろしくお願いいたします。

【懇談】
 日頃から何かと心配してもらっている文化活動家との約束があり、自宅を訪ねました。8月中旬から後援会活動が出来るように、体制への協力を約束してもらいました。支援してもらう人の輪を更に拡げていく必要があるため、全てをもって協力する、そして市役所や県庁などでも、次はどの方向に向かうのか注目を集めているよ、と話してくれました。
 この文化活動の先生を支援している皆さんとの顔合わせ会合を8月18日で調整してくれました。ありがとうございました。

【懇親会】
 夜は懇親会に参加しました。16人の参加した皆さんから、応援のコメントや励ましの言葉を頂戴しました。若い人の意見を行政の場で反映して欲しい。NPO活動を活性化させて欲しい、などの意見がありました。
 皆さんからの意見を代弁出来る立場に立てるよう頑張ります。

【路線価】
 国税庁が平成18年8月1日に発表した路線価によると和歌山県で地価が上昇した地点はありませんでした。近畿で地価が上昇した地点がないのは和歌山県と奈良県ですから、全国的に都市の地価下落と経済力低下があるのではなく特定地域の問題となっているようです。なお和歌山県の最高路線価は14年連続で値下がりしていることから、県として対応策が必要な課題となっています。
 地方間での格差が生じていることを示すものであり、和歌山県が経済面でも魅力ある地域としても取り残されている気持ちになります。都市間の格差が開いていることの恐さを実感しています。

 毎日新聞2006年8月1日付、大阪夕刊から。
「相続税や贈与税の算定基準となる2006年分の路線価を公表した。全国約41万地点の標準宅地の平均路線価は、1平方メートル当たり11万4,000円(前年比0.9%増)で14年ぶりに上がった。バブル崩壊以降初の上昇。景気回復により土地取引が活性化している3大都市圏や地方の中心都市でアップし、その他の地域も下げ幅が前年より縮小、大阪圏(大阪府全域と京都、兵庫、奈良府県の一部)は14万9,000円(同0.7%増)となった。
 近畿の税務署ごとの最高路線価でも、全83地点のうち、大阪、京都の中心部など26地点で上昇し、昨年の4地点から大幅に増加。1995年にあった阪神大震災被災地の神戸市中央区や兵庫県芦屋市、同県西宮市の地点で15年ぶりに上向きに転じた。
 近畿2府4県の平均路線価は、昨年までの14年連続下落から横ばいに。府県別の平均は大阪府、京都府が上がった一方、兵庫、滋賀、奈良、和歌山の4県は下落が続き、明暗が分かれた。
 税務署ごとの最高路線価で伸びが目立ったのは、23年連続で近畿最高額の大阪市北区の阪急百貨店前の御堂筋(496万円、前年比19.2%増)のほか、▽同市中央区の南海なんば駅前(397万円、同15.1%増)▽京都市中京区の河原町通(201万円、同16.9%増)など。
 神戸市中央区の三宮センター街(187万円、同4.5%増)▽大津市のJR大津駅前通り(21万円、同5.0%増)など、昨年は上昇地点が全くなかった兵庫、滋賀の両県でも上向く地点が登場。奈良、和歌山県では上昇した地点がなかった。
 下落地点でも全体的には下落率は縮小したが、兵庫県篠山市の二階町通り(6万7,000円、同14.1%減)など8地点では拡大した。大阪国税局は「利便性、収益性の高い都市の中心部やそれに近接する場所で大きな上昇が見られたが、依然下落が続く地点もあり、二極化がはっきりしてきた」としている。
 一方、都道府県庁所在地別の最高路線価で全国1位は、東京都中央区の銀座中央通り(1,872万円、同23.8%増)。2位が大阪市の御堂筋。上昇率は名古屋がトップで価格は大阪に迫る勢いだ」

 また同日の和歌山放送ニュースでも放送されました。
「和歌山県内の最高路線価は、今年も和歌山市のJR和歌山駅前となった一方、14年連続で値下がりしていることが8月1日、公表された全国の路線価でわかりました。
 路線価は、相続税や贈与税の課税対象となる土地などの評価額を算定するための基準となるもので、すでに公表されている地価に大きく影響されます。 
 それによりますと、今年の県内の最高路線価は、和歌山市友田町5丁目のJR和歌山駅前で1平方メートルあたり41万円でした。これは、去年と比べると2万円、率にして4.7%下がっていて、最高路線価が和歌山市本町のぶらくり丁だった平成8年以前を含め、県内の最高路線価は14年連続で値下がりしたことになります。また、県内7つの税務署別の最高路線価は、すべて値下がりしています。このうち、海南税務署管内では、海南市名高の中央通りが15年連続の値下がり、湯浅と御坊と新宮の税務所管内では14年連続、田辺税務署の管内で12年連続、粉河税務所管内で11年連続の値下がりとなっています。なかでも田辺市港のJR紀伊田辺駅前は6年連続で、毎年10%以上の値下がりが続いていて、今年の値下がり率は10.5%でした。また、ぶらくり丁の路線価は、去年より14近く%も値下がりして15万5,000円となり、JR和歌山駅前との格差はさらに広がりました。
 また、最高路線価の変動率がマイナスとなっているのは、近畿では奈良県と和歌山県だけで、大阪と京都が去年に続いて、また兵庫と滋賀が今年からプラスに転じています。さらに和歌山県内にある標準宅地の評価基準額の平均は52,000千円で、変動率は、京都府と大阪府が今年からプラスに転じる中で、マイナス7.1%と近畿で突出して悪くなっています」

 土地価格はそのまちの魅力を計る指標でもあり、その土地での期待収益を計る指標でもあります。和歌山県で商売をしたとしても、収益率への期待が低いことが土地価格を低下させていると考えられます。投機的要素を除外すれば、土地の価値を上げるためには人の交流を増加させるなどその土地を行き交う人を増やすことです。
 定住人口の増加、交流人口の増加、宿泊・集客の増加など、人を集められる施策を早急に講じる必要を感じています。
8月 1日(火) 「地域の発展」
【会合での挨拶】
 午前中、素晴らしい企業グループの事業構想発表会にお招きいただいた上、挨拶の機会を与えてくれました。本当にありがとうございました。本企業の決算は8月から翌年の7月までの一年間となっているため、年度始めの重要な会合でした。グループ全体のCEOを初め、各企業からの取締役、そして主要な皆さん達、総勢約150名の会でした。

 式典の最初に紹介をしていただき挨拶をさせていただきました。以下主旨を記します。
 本日は、平成18年度事業構想発表会と言う重要で、素晴らしい式典にお招きいただき、また挨拶の機会も設けていただけたこと、冒頭御礼申し上げます。本当にありがとうございました。このような機会を設定していただきました社長にも心から御礼申し上げます。
 最初に御社の社訓、社是を皆さんと一緒に唱えさせていただきました。全てにおいて企業は社会と地域の発展と共に存在すること、そしてお客さんに満足を提供する姿勢を持つことが訴えられていると解釈していますが、これは企業グループだけに通用するものではなく、社会活動において暮らしの中の人間関係においても心掛ける必要がある事柄ばかりです。企業内でこのような素晴らしい社訓を身につけていることは、社会においても更に活躍が期待出来る方達であると思っています。

 さて、御社のように全国規模で成長を遂げているグループが和歌山市を拠点として活動を展開してくれていることに対しまして、心から嬉しく思っていますし、御社の期待に応えられる地域でありたいと思うばかりか、活性化を果たさなければならないと強く感じています。
 残念なことに、和歌山市の置かれている環境は決して順調ではありません。御社が和歌山市で事業を開始した当時の人口は40万人を超えていて、更に人口増加を目指していた時期でした。それが平成18年現在、市の人口は37万人台に迄低下しています。更に市には、和歌山大学や県立和歌山医科大学が存在していますがそれに続く私立大学が少なく、若い人達が少ない状況は依然として変わっていません。

 このような市の状況にあって不動産仲介市場の領域は拡大しているとは言い難いところです。市を発展させるためには働き場所の確保、人の交流が不可欠です。そのために新産業の創造など地域に活気を呼び起こす取り組みを行っているところであり、地域が活性化することでグループとして活躍出来る舞台が整うものと考えています。
 そこで和歌山市の新しい方向性を示す取り組みを紹介させていただき、挨拶とさせていただきます。
 和歌山市が持つ地域資源を活用した観光と医学、医療、そして健康サービス産業への取り組みが始まっています。和歌山県立医科大学で観光医学講座を開設するように、観光と医学を組み合わせた分野は和歌山市が他地域に先駆けているもので、和歌山市の可能性を高めてくれるものです。

 実はこの観光立県和歌山の取り組みは、平成18年度経済産業省の事業として認定をいただいています。和歌山市として初めてのことでもあり、地域の可能性を発見する企画とビジネス性があれば半島に位置していても、国が可能性のある事業として認めてくれるのです。国が認めてくれたことは、即ち、観光と医学、医療を組み合わせた新産業の可能性を和歌山市にあることを認めてくれているものです。
 この新しい取り組みの方向性を決定する迄の期間は1年です。計画に長い時間を掛けても成功するとは限らないからです。それ以降は計画に基づいて具体的に行動を行います。新しいビジネスモデルを打ち立てて、人の流れを作りたいと考えています。交流が起きれば更にビジネスチャンスが拡がりますから、様々な業種から参画する機会も発生する筈です。新産業創造と人の交流こそが地域を発展させてくれるものだと信じています。

 さて和歌山市の不動産仲介の市場規模は4億円超とも言われています。この市場を増加させるには、地域の発展なくしてはあり得ないことです。具体的な取り組みが決まりましたら、是非ともこの地域活性化策に協力をお願いしたいと思います。
 和歌山市が活気を取り戻し地域の特徴を活かして発展することがビジネス機会を拡大することにつながります。民間と地域が共に発展するようにお互いの協力関係を築きたいと願っています。
 御社グループの益々の発展と、本日ご参加されました皆さんの健康とご活躍を心から祈念いたしまして、御礼と挨拶に代えさせていただきます。本日は事業構想発表会のご盛会おめでとうございます。ありがとうございました。

 引き続いて壇上でグループのCEOからの訓示が行われました。その冒頭に、温かい励ましの言葉を頂戴いたしました。
「政治活動が良くならないと経済活動は良くなりません。その基本は有権者が選択する機会を活かすことです。先の市長選挙の投票率は約44%と戦後最低の結果でした。投票にも行かないで政治に文句を言うことは出来ません。無関心でいることは市政の品質を落とすことになります。
 さて、来賓の片桐議員の今までの活動を拝見している中で、地域のために活動していることや私達の要望に応えてくれている姿があります。わずか3年の活動で成果を生み出していることで、今後更に期待が出来るものと信じています。
 私は予てから、和歌山市だけの活動に留めておくことは得策ではないと感じていました。本人の意向もあるので詳しくは申しませんが、和歌山県全体を良くするための活動を行ってもらいたいと思っています。県全体を見渡せる立場になって、より一層活躍してもらいたいと思っています。
 是非、私達グループを挙げて支援することを考えています。皆さんにもその時が来たら、協力してもらえるようお願いしておきます。よろしくお願いいたします」
 壇上から本当に温かい励ましをいただき感激いたしました。心から感謝申し上げます。

 またCEOから従業員の皆さんへのメッセージは心のこもったものでしたので要旨を記します。
 会社を興して25年が経過しました。25周年を迎えていることは日数にして9,000日が経過していることを示しています。9,000日、一日一日の積み重ねがあって初めて今日があるのです。毎日、信用と実績を積み重ねてきた結果が現在なのです。現在まで関わってくれた皆さんは6万世帯に及んでいます。実に多くの皆さんにお世話になっているのです。会社で関わっている皆さんが会社の宝物であり、お客さんを大切にする価値観を感じて欲しいものです。

 経営陣と従業員が同じ価値観持って仕事が出来る集団であることが発展に欠かせないものですから、これからも価値観を共有出来る集団でいたいと願っています。
 安全、安心、清潔、これらのサービスを提供し他との違いを感じてもらえることがお客さんの満足度を高めてくれます。お客さんの大切な生活の場所である不動産を提供する仕事とは、街づくりの一端を担っていることでもあります。綺麗なレンガの家が立ち並んだ一角はまちを綺麗に演出してくれます。カードキーを標準装備することでお客さんに安全と安心を提供することが出来ます。
 街づくりに役立っていることや、お客さんの生活における安全と安心を提供出来る仕事に誇りを感じてもらいたいのです。一生の内に何度も買い替えられない住宅を扱っている仕事に誇りと責任を持って下さい。

 仮に毎月5万円の家賃を頂戴しているのであれば、それが当然と思わないで、支払ってくれていることに感謝しながら、その価値に見合った満足を提供して下さい。共用部を清潔に保つことやゴミが落ちていない環境を提供するなどお客さんが気持ち良く過ごせるようにして下さい。それが会社と個人の信用になり、継続的なお付き合いが可能となります。
 従業員の皆さんには豊かな人生を過ごして欲しいと願っています。経済的豊かさもありますが、真の豊かさとは人生に対する考え方です。会社のためではなく自分のために働いて下さい。自分を高めることで会社が発展する、それで良いのです。
 会社が発展すれば経済的価値は後から付いてきます。まず自分のために家族のために働くことが全ての基本です。大切な人生の大半を会社で過ごしているのです。その時間を豊かなものにしていくことで人生が豊かなります。
 人生に対する考え方が全てを支配しています。働く場所があって嬉しい、お客さんに信頼してもらって嬉しい、仲間に恵まれたことに感謝するなどの気持ちを持つことで人生は豊かになります。
如何ですか。私は感銘を受けました。

【励まし】
 お話しするのは2年ぶりでしょうか。大阪府下で活躍中の経営者から励ましをいただきました。グループのCEO招待を受け、大阪から事業構想発表会に出席していたそうです。かつては和歌山市でも仕事をしていたのですが、市場の大きい大阪府で現在会社を経営しています。新しい領域にも進出して忙しい日々を過ごしていると充実感を持って話してくれました。
 あなたのために和歌山市にも応援に来るから。そして和歌山県全体のために活動出来ることが、県の利益を生み出すものと信じていますから頑張って下さいと、励ましの言葉をいただきました。

【懇談】
 日頃から支えてくれて、子どもの頃のように可愛がってもらっている方を訪問して懇談してきました。お昼に心が安らぐ1時間を与えてもらいました。
 お二人とも少し体調を崩していたのですがすっかり元気を取り戻し、今後のことについても協力してくれました。近くに空き地があるので、事務所に使えないかなどと暑い中にも関わらず、現地の下見にも連れて行ってくれました。
 子ども達が大学生になったので、来年は応援出来るからとも話をしてくれました。暑い中、心にオアシスのような時間と会話をもらえただけでも有難いことです。

【肯定】
 日頃から大変お世話になっているカウンセリングルームの代表者の方と打ち合わせ。先生の活動の理念などを再確認させてもらえる機会となりました。
 人は人に出会って話をするだけで救われることがあります。それ程、人に話を聞いてもらうことは重要なことです。人は人に裏切られて傷つくことがあります。そんな時は、自らの存在を肯定してくれて、精神的に安心感を提供することが大切です。人を信じることから人生を再生することにつながります。
 自分の存在を否定される程厳しいことはありません。相手を肯定すること、相手から肯定されること、これが自信になり人を信頼することになります。
 いくつかの事例を通じて肯定することの大切さを学びました。

【NPOに関する打ち合わせ】
 現時点において、和歌山市には活動主体が存在していない活動をするに当たって、NPO法人の設立と今後の進め方に関する打ち合わせを行ないました。
 約1時間設立準備関係者で話し合った後、和歌山県NPOセンターに移動して、センターから設立に関する意見をいただきました。既に先進地では取り組みを開始しているところもあり、和歌山市でも欲しいと思っていた事業であると話してくれました。
 ただ最初の取り組みはどんなものでも高い障壁があります。それを乗り越えてNPO法人を設立し、活動を行いたいところです。これも長い時間をかけて協議するものではなく速度が必要なものです。しかしNPO活動を行おうとする者は全員スピード感がありますので、年内で目処を立てたいと考えています。

【衝撃】
 市長選に関して衝撃を受けたとの意見があります。本日もたくさん意見交換をさせていただきました。
 ただある程度の数が結集した民意は、その時代、その地域において常に正しいと考えるべきです。今回は継続的な安定を求めるのが和歌山市の民意だったと捉えることが正解です。
 改革と言う言葉は小泉総理が使い古してしまった言葉であり、候補者は誰もが使用しているものなので、既に新鮮さがありません。これからの取り組みに対して改革の言葉では他との違いを引き出せないばかりか、行き過ぎた格差社会や地域間格差の問題を抱えだしている中で、日本文化に基づいているしくみを改革することが本当に進むべき道なのか、疑問も感じる空気があり、使用するとこは難しくなっています。
 格差社会と言われだした現状を分析することなく、改革を加速させることは、地域によって必ずしも受け入れられないかも知れません。
 改革のあり方も問うべき課題になった感があります。

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