2007年7月号 都市政治研究所ニュース・レターNO40

和歌山県議会への挑戦
和歌山県議会議員 片桐 章浩

○市議1期、なぜ県議会に挑んだか
 平成19年4月8日、投票の統一地方選挙、新人候補として和歌山県議会選挙に挑戦し、初挑戦で初当選を果たすことが出来ました。ご支援いただいた皆さんに深く感謝申し上げます。4年間、活動してきた和歌山市議会の舞台から、新しい舞台である県議会に挑んだのは理由があります。
 何故、県議会に新人候補が必要なのかとの問いに対しては、血液の入れ替えが必要な患者がいるのに血液を入れ替えないのでは、病気を治すことが出来ないからですと答えられます。官制談合で前知事が逮捕されたように談合体質にある和歌山県の状態はそれと同じで、問題が起きても入れ替えをしないのでは県の病は治癒しないのです。

○談合事件で新知事が誕生
 新しい知事が誕生した和歌山県は、新陳代謝が必要な時期ですが入れ替わりが少ない状況にあり、本来ならそれに伴った新しい候補者がもっと登場しても良いのですが、誰も声をあげませんでした。
 組織や役所、そして社会を変えるためには、今までのルールを変えること、人を入れ替えることが必要で、何が欠けても変化は起きません。変わりにくい和歌山県を変えるためにも新人候補の登場が不可欠だと考え、今春、初挑戦したわけです。
結果として、和歌山県議会の和歌山市選挙区は、定数16人に対して候補者は19名、入れ替わりのある特定の政党の候補者を除くと新人候補は一人だけでした。

○有権者に新しい選択肢を
 もし私が今回の挑戦を見送っていたとすれば現職と元職の人だけの戦いとなり、有権者の選択肢は確実に狭められたことになります。新しい候補者を選ぶという選択肢がない訳ですから。
 この閉塞感のある時に、現職の高い壁に邪魔をされて新人候補が声をあげられない状況が、保守的で変化の少ない和歌山県を作り出している要因であり、新人候補が登場し難い環境そのものが問題なのかも知れません。ただこの壁に挑戦することは大変な勇気が必要です。勇気と行動力、新人には、これらの要素が必要なのです。

○4年の任期中に取り組みを実現
 そして今、手掛けている産業創造などの取り組みは、全てこの4年間で実現させるつもりで、10年先や20年先、その内になど言うつもりはありません。この4年間で実現させるための挑戦でした。
 議員としての活動は色々な経験を、短期間で経験させてもらえます。最初は希望、夢、期待と言う言葉が現れます。その次には不安や揺らぎが現れ、高い壁が前にそびえ立ちます。そして、それを乗り越えるための行動力や勇気が生まれてきます。長い人生で味わうであろう経験をこの年齢で体験することで成長出来ていると感じています。

○体験をしながら成長したい
 既に一緒に活動している、また、これから関わるであろう皆さんと一緒に、多くの体験をしたいと考えています。私達が幅広い経験をすることで地域や社会は変わりますし、やがて自分の人生も変わると思います。県議会議員としての活動を通じて、今後とも皆さんと一緒に成長して行きたいと思います。

片桐 章浩(かたぎり あきひろ) 1961年10月2日生。
平成15年4月、和歌山市議会議員当選。一期を務めた後、平成19年4月、和歌山県議会議員に挑戦し初当選。無所属議員を中心に8人の会派を結成。「経済・警察委員会」「行政改革・基本計画等に関する特別委員会」「予算特別委員会」「議員定数等検討特別委員会」に所属。

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