平成19年 4月 9日(月) 毎日新聞より抜粋

◇自民、単独過半数維持へ/民主1減、公明現有を確保−−新県議46人顔ぶれ決まる

 統一地方選の県議選(定数46)は8日、選挙戦になった6選挙区で投開票され29人が当選、無投票当選者と合わせ新議員46人の顔ぶれが決まった。自民が公認、推薦を合わせて単独過半数を維持する見通し。民主は2議席を守れず1減となった。公明は現有と同じ4議席を確保。共産は党勢拡大できず現有と同じ4議席になった。女性県議は2人。6選挙区の投票率は53・93%で、過去最低だった前回(03年)の61・92%を下回った。当日有権者数は54万7950人(男25万6000人、女29万1950人)。

 全14選挙区に57人が立候補。選挙戦の6選挙区には40人が出馬し、現職18人、元職2人、新人9人が当選した。無投票区も含めた当選者は党派別で、自民23人▽民主1人▽公明4人▽共産4人▽社民1人▽無所属13人となった。

 自民は現職25人を公認、新人3人を推薦。公認は23人、推薦は3人が当選した。東牟婁郡は定数2を上回る現職3人を公認し、2人が当選。推薦3人は会派入りが確実で、単独過半数の公算大となった。

 民主は補選以外では初めて公認候補を擁立。現職2人で臨んだが、岩出市で議席を落とした。推薦4人は無投票当選を含め3人が当選した。

 公明は、和歌山市で現職2人と新人2人を公認。4人とも当選し、現有議席を維持した。候補者ごとに地区割りし、精力的に票を掘り起こした。

 共産は現職3人、元職1人、新人1人と5人に絞って擁立。現職のうち2人は無投票当選。和歌山市も2議席を守った。西牟婁郡に立てた元職は善戦も及ばなかった。

 社民は公認の現職が当選し、現有の1議席を守った。
 無投票区も合わせた無所属20人は、現職6人のうち4人、元職3人のうち2人、新人11人のうち7人が当選した。

◇「観光資源、活用」−−和歌山市・初当選の片桐さん
 
 19人が立候補した和歌山市選挙区(定数16)で、無所属新人の片桐章浩さんが初当選を果たした。和歌山市新中島の事務所に集まった支援者を前に、片桐さんは「初心を忘れず全力で尽くしていきたい」と力強く述べた。

 経済活性化や観光産業の発展などを目指し、昨年末から本格的な準備を進めてきた。出身母体の関電労組や連合和歌山から全面支援を受け、昼間は街頭演説のほか支援労組も回った。夜は、地元地域を中心に開かれた小規模な集会に繰り返し出席。「より身近な候補者」を印象づけた。

 政策では「健康サービス産業」の創出から観光資源の有効活用を主張。雇用問題では社会保障制度の確立を訴え、フリーターやニート対策の必要性なども強調した。また東南海・南海地震対策にも取り組むとした。

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