平成19年 4月 9日(月) 朝日新聞より抜粋

自民・民主は議席減  公明・共産、現状守る

 統一地方選前半戦の県議選が8日投開票され、29人が当選した。無投票で当選を決めている17人とあわせ、県議会議員46人がすべて出そろった。自民は前回19人が当選し、その後無所属や保守新(当時)の議員を加えて選挙前は25議席だったが、今回現職2人が落選し23議席に。民主も現職2人のうち1人が落選した。公明、共産はそれぞれ4議席を維持した。県発注工事を巡る官製談合事件の捜査終結から約3カ月。県議会の県政のチェック機能をめぐる論戦は終始低調だった。選挙となった6選挙区の投票率は、53.93%と過去最低を記録した。

■和歌山市
初当選した片桐章浩氏=
和歌山市中島の事務所で


 無所属新顔の片桐章浩氏(45)が初当選を決めた。和歌山市議1期目途中での転身。「今の和歌山を託されたのではなく、将来の和歌山のために選んでもらった。県政発展のために力を尽くしたい」。片桐氏は時折声を詰まらせながら、喜びを語った。推薦を受けた民主党の色は前面に出さず、市議時代からの支援者中心に幅広い支持を集めた。出身母体である関西電力の労組票も手堅く固めた。

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