コラム
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2025/9/9
2006    県政報告会 令和7年8月2日 その5

そして、もう失敗は許されません。和歌山県の人口は88万人を切っています。最初に説明しましたが、反対をして住友金属和歌山製鉄所と火力発電所計画は消え去りました。ユニバーサルスタジオの計画も消えています。今だったら実現可能な「和歌山IR」を行政の不作為で消えさせてしまうから4度目の失敗ですから、何度同じことを繰り返すのでしょうか。しかもこの次はありません。和歌山市の歴史において4度目の失敗はやってはならないことです。今回も失敗すれば衰退の歴史が続くことになります。

ここでレジュメに戻ります。和歌山県議会の私の質疑が海外のマスコミで報道されました。和歌山県政が海外で報道されることはありませんから、この質疑を交わしたことの効果がありました。

ひとつ。観光庁の祓川長官は「次回のIR申請もそう遠くない時期に行われるはずです」と伝えています。(GGR ASIA 2025年6月26日記事)。そして県議会の報道です。「宮崎知事は木曜日の県議会本会議で、『県はIR誘致を改めて検討すべきかどうか検討する』と述べた」。(GGR ASIA 2025年6月23日記事)

「検討すべきか検討する」は日本語としておかしいのですが、そのまま表現しました。「検討すべきか検討する」は果たして前向きな答弁なのでしょうか。トップは判断するという姿勢が大事なので「検討することを検討する」の姿勢はどうなのでしょうか。皆さんに考えて欲しいと思います。

もうひとつ伝えます。道路や水道などのインフラ整備にも事業者が協力してくれることになっています。先に言ったように県や市では「予算がない」と回答されることが多いのですが、建設個所に係る部分の道路や水道管の整備などの50パーセントを事業者が負担してくれる約束になっているのです。全国で水道管事故が多発していますが、和歌山県は大丈夫ではないですよ。水道管を敷設した時期や素材は同じですから、和歌山県も同じ危機を抱えています。整備の必要性がありますが、予算の問題で修繕工事は進捗していません。その部分を伝えます。

前回の和歌山IRの「実施協定」には、「事業者は、本事業行政施策が本事業に寄与することを踏まえて、県が策定する本事業用地及びその周辺地域におけるインフラ整備その他の行政施策に係る協力を行わなければならない」とあります。

つまりインフラ設備の設置や改修、また道路拡幅などの費用の一部を事業者が負担することになっていますから、公共サービス財の改修と維持に事業者予算を投入することになります。

このまちの将来がかかっている施策です。民間投資と地域経済に与える効果。そして若い人を中心に和歌山県に来てくれるような雇用を増やすことをやらなくて何をしようとするのでしょうか。渋っている理由として交通渋滞や依存症の問題を言っていますが、1兆円の直接投資と6千人を超える雇用が見込まれる基幹産業であり、40年続くリゾート産業なのです。ここで言う40年は免許の期間ですが、果たして比較するべき問題でしょうか。考えて欲しいと思います。

基幹産業が和歌山県に来てくれる可能性があるのは今の時期です。今の時期を逃すと2度とありません。実現するためには知事がやるということ。そして県議会で可決することだけです。やるかやらないかによって和歌山県の将来は変わります。繰り返しますが4度目の失敗はありません。和歌山県に対して私たちがモノを言って行動すればできるのです。

本日の県政報告会は「和歌山IR」に絞って説明しました。それほど大事なことであり、大事な時だということです。皆さんと一緒に和歌山県の将来を考え、創り上げていく機会になれば幸いです。本日はありがとうございます。ここで一旦、お話を終え、皆さんからの質問を受けたいと思います。

皆さんからの質問です。

  • 本日の県政報告会はとても良いので、SNSで発信すればよいと思います。それを私たちがフォローすれば良いと思います。
  • 和歌山空港の可能性はないですか。私は以前から和歌山空港をつくればよいと言っています。「和歌山IR」にとっても良いことだと思います。
  • 以前、和歌山駅周辺の再整備の計画がありましたが、地元の反対で消えてしまいました。今回はそんなことのないようにしてください。
  • 知事は判断できない人なのですか。ここにいる私たちが、県政ポストに意見を伝えればよいと思います。
  • 実現するために私たちができることがあれば言って下さい。やりますから。