769. 心の状態

毎日でも確認したい質問があります。アメリカの作家、マーク・フィッシャーの著書の中に見つけました。

  • 腹を立てていないか。
  • イライラしていないか。
  • 頭が混乱していないか。
  • 人に嫉妬心を抱いていないか。
  • 楽天的な気持ちか。
  • 自信がみなぎっているか。
  • 心は穏やかか。
  • ウキウキしているか。
  • 感謝の気持ちを抱いているか。
  • 楽しんでいるか。
  • 解放感を覚えているか。
  • 人生に失望していないか。

以上の項目です。毎日自分で確認したいと思います。これらの項目に「はい」と答えられる日の心の状態は、何事も順調に進んでいる時です。心に不安があると「いいえ」と答える項目が増えている筈です。

 今日、「すべて順調です」と答えられても明日は分かりません。心とは不安定なものですから、心の状態を自分で確認して、ひとつでも「いいえ」の状態があるようなら、その言葉を正しく言い換えましょう。
 もし、腹を立てていた場合は、「腹が立っていたけれど、もう収まりました」と声を出して言いましょう。もし、イライラしていたら、「イライラなんかしていません」と声を出して言いましょう。自信をなくしていた時は、「いま自信に溢れている」と声を出して宣言しましょう。

 心の状態を変えることは難しいことですが、修正するための項目を持っていると声に出すことによって、心の状態を肯定させることができます。
急いで焦って、イライラしていても前に進むとは限りません。急いで自動車で速度を飛ばしても、結局、目的地に到着する時間はそれほど変わりません。焦った分だけ、神経をすり減らしただけなのです。穏やかに過ごせる人は遠くまで行くことができるのです。

 人生も同じです。今日だけ飛ばしても、長い人生の中では進む距離はそれほど変わりません。それよりも毎日、一歩ずつ歩き続けることの方が確実に、そして安全に前に進むことができます。その中で勝負の時には、加速度を増せるよう備えておけば良いのです。

 加速度とは自分一人でスイッチを入れられません。周囲の人の支え、協力が加速度のスイッチです。加速度のスイッチを普段から大切にしておきたいものです。


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