731. 青空と白い雲
 人には絶対に受け止めてもらえる場所や人が必要です。社会や会社で行き詰ったり悩んだ時に、相談できて安らげる存在が必要なのです。それは家庭であり先輩であり、人生の師匠達です。そんな場所になることを目指している方がいます。現在、心理学やカウンセリングに関して勉強中ですが、話を聞いていると各分野の知識が身についていることが判ります。既に市内のある企業の従業員カウンセリングも担当しているのですが、スキル向上によって自らを高め、今より以上に相談相手に役立つ人材になることを目指しています。
 
 自分はオリンピック選手になれませんが、自分がメンタルトレーニングをした選手がオリンピック選手になれることを目標に掲げています。これは素晴らしいことです。目標は高いところにおくべきだからです。
 高い目標を掲げると、そこに至るまでの工程が今までと変わります。高い山に登るのと近所の山に登るのとでは、準備するものや心構え、精神力や資金など、山登りに必要な全ての条件が変わります。人生の目標もそれと同じです。慣れ親しんだ生き方の延長線上にあるものを目標に掲げているのであれば、現在の心構えと現状レベルの武装で人生を戦えると思います。

 ところが頂上が高く掲げると、心構えや準備物、精神力の鍛え方、資金力などは、今までの延長線上では到底適いません。全て高い目標に合わせて切り替えなければならないのです。一歩の距離も違いますし、強い精神力と明るさも求められます。目標を高く掲げると行く道が違ってくるのです。  

 目の前の道が限りなく広がっている。到達地点は見えなくても広がった台地の先がその場所であることを心は実感しています。そんな気持ちを持てると未来は青空のように広がっていることを体感することかできます。青い空に白い雲のイメージがある中には、雨雲や立ちふさがる岩石はそこになく、まるで芝生のきれいなゴルフ場が続いているような光景が感じられます。どこまでも遠くまで歩いていける、人生が広がるようなイメージを持てたら、多少脇道にそれたとしても自分でコースを修正することが可能です。歩いてこそ道ですし、自分で歩いてこそ人生です。青空は限りなく広がっています。

 さて、未知の道を歩くには、知識と体験を身につけることです。他人からの批判や野次が耳に届くことがあります。しかし根拠のない批判は通り過ぎてしまい残ることはありません。調査も体験もしていない単なる批判は、自己をしっかりと持った私達を突き抜くことはできません。受け止める価値もないものですから、聞き流してしまうと良いのです。このことに関しては、自分が一番調べているし知っていると思うと発言したことの自信は揺るぎません。大抵の場合、批判は表面の言葉に対応するだけのものであって、本質への反論にはなり得ていません。気にすることは何もないのです。気にするだけ他人の自分の時間を割かれてしまいますし、自分の価値を下げる必要もないと考えます。

 素敵な言葉を教えてもらいました。「I Love You Because You are You」です。これは天が私を見て、私は私のままでいる私が素敵なのです、と言ってくれているような言葉です。
 自分がここにいることに感謝して行動しましょう。

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