259.Fの挑戦
 和歌山市にあるNPO法人Fプロジェクトの活動拠点として「アマレット〜風の音〜」の完成が間近です。Fプロジェクトの活動は5年前からで、平成17年9月にNPO法人の認証を得ています。
 心理療法を行っている人を中心にケアマネージャー3人も参画しているNPO法人です。基本的には、Fプロジェクトの岡本代表から心理療法を学んだ生徒達の活動の舞台を作ること、社会の中で病んでいる人達を心理療法によりいやすための活動を中心にしています。岡本代表から心理療法を学んだ生徒が増えてきたので、一緒に活動して和歌山市を元気にさせたいとの思いから自費で拠点を建築しています。

 カウンセリングは気づきを自分で発見するための動機づけ、対人関係の中で生じるストレスを解消することを目的にしていますが、課題を持って生きている人に解答を示して理解してと思わせるのではなく、自分で治癒出来る能力を身につけてもらうことを目指しています。自分で人生の解答を導かないと、人から導かれても人生に同じ出来事が発生することは稀ですから本当に解決したことにはつながりません。同じ課題でも違う形で人生の中に現れると再びストレスとなり社会との接点を持たなくなります。それではカウンセリングになりませんから、自分で自分を治すことが出来るまで指導していきます。

 相手を変えようとしても変わりませんから、自分が変わることで相手が変わることに気づくべきです。でも自分の性格は変わりませんから、モノの見方を変えることが出来たらそれで自分は変わるのです。例え暗い性格であっても対極となる性格を有している筈です。悪い性格ばかりの人はいませんから、自分で良い一面を見つけてそれを表現したら良いのです。
 人は社会で役立つ経験をすることで、自信と遣り甲斐を感じることが出来ます。社会において何も出来なくても良いのです。音楽をしている人達と組んで高齢者施設などを訪問してお手伝いするだけでも社会に役立っているのです。実社会で人の役に立つことによって、感情を表すことが大切なことです。喜怒哀楽の感情を出さない人が多くなっていますが、感じないことは社会においては危険です。嬉しい、悲しい、優しいなどの感情語を持つことで感情のある人になりますが、それらの言葉を知らないとその感情を持つことは出来ないのです。社会生活において、合理的なことばかりでは対人関係がまずくなることがありますから感情的な側面が大切です。

 FプロジェクトのFは、Feel、Forever、Familyなどの人にとって大切な言葉群を表しています。「あなたのFは何ですか」との問いかけを自分自身に対して行い、答えを出すことで今までと違う自分を作り出すことが出来ます。

 現代人は雨風、四季を感じることが少なくなっていて、そのことが感情を乏しくしています。風の音では風の音も、雲の流れも、雨も感じることが出来る環境にあります。社会に溶け込めないのは感じられないことが要因で、五感で感じることで心が豊かになります。
 まちでショッピングやグルメを楽しんでいる方々が少しの時間と費用を割くことで、自分を見つめ直して欲しいものです。

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