2.検討する
 近頃、検討するという言葉を聞く機会が多くなりました。用語の意味は「実施の可否を含めて可能性を調査する。」というものだそうです。何となく、実施しないということを婉曲に表現しているように思えます。
 案件を検討するためには、今までの経緯かどうか、現状はどうなのかを知る必要があります。そういった予備知識を持った上で、実施できるかどうか考える意味では、今は保留しておく、として「検討する。」を使うのなら許容出来ます。やる気がないのに、ただ単にその場をクリアするために「検討する。」というのであれば、由々しき問題です。

 では検討する場合に、気をつけることは何なのでしょうか。それは期日を設けることだと思います。世の中、確かに即答できない問題は多いのですが、その場合は、回答を導き出すまでの期日を定めることが必要です。何かをするためには、目標期日を設定することは必須です。例えば、資格試験を受ける場合、「合格目標はいつ?」の問いに「そのうちに。」では合格できません。
「来年を目指している。」など、期日を決めなければなりません。

 旅行をしようと思っている人の行動でも同じことが言えます。どこでも良いから行ってみるでは、旅行に出発することは難しいのです。仮に行けたとしても、中身のある旅行にはならないと思います。
 充実したものにするためには、行き先を決める、日程を決める、予算を決める、行く方法を決める、そこがどんな歴史を持っているのか、何を見たいのか調べる、このような行動が必要となります。小さいことに期限を設け、後は決断の連続です。

 ゴールを決めることにより、その時々に何をすべきか具体的な計画を立てることが出来ます。いつまでに、どれだけのことをするのか自分で決めなければ物事は前進しません。本当に「検討する。」ためには、実施主体と期日を決める必要があります。
 そして肯定的な意味で「検討する。」を使うと、今までの経過を振り返る中で、過去と異なった視点を持つことが出来るように思います。調べる気がないと、「今までの経緯からすると難しい。」という回答が導かれますが、視点を変えて見ると「やり方によっては出来る。」ことにつながる可能性があります。
「検討する。」という言葉は、ひょっとすれば否定的な意味なのかも知れませんが、出来れば肯定的な意味で使うよう心がけたいものです。
 今と将来を比較して、より良い暮らしを築き、良い社会となるために、自分で出来ることから「検討」を行いましょう。

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