フロリダ州との交流
フロリダ州との交流
フロリダ州から本田先生が和歌山市に来てくれました。もう20年近く交友させてもらっていますが、昨年11月にフロリダ州を訪問したときに迎えていただきお世話になって以来です。これまでのオンライン会議とフロリダで会ったときには「フロリダ州と和歌山県の文化交流、スポーツ交流、青少年交流、そして宇宙に関する交流などを行いたいですね」と話し合っていました。
そのため本日も「何本かの文化交流を行いましょう。全てがうまく進むかどうかは分からないので、まずやってみることです。フロリダ州は野球、水泳、サッカーが盛んですし、茶道人口は少ないですが南フロリダ大学内にはお茶室もあります。スポーツ、文化交流をスタートさせたいと思います」と話し合いました。
とにかく文化は途絶えたら復活させることは難しくなります。昨年、フロリダ州と和歌山県の姉妹提携30周年だったのでフロリダ州を訪れたとき、和歌山県の文化として大学内の交流会場に能面と焼き物を展示しました。本日、能面と焼き物の先生とご一緒いただき、交流機会を設けてもらいました。
そこで「文化交流は和歌山県とフロリダ州との関係だけに留まるものではなく、日本文化を継承することにつながる」と話し合いました。能や能面づくり、焼き物などの日本文化は継承者の問題が出ています。芸や技術を身に付けるまでの期間が長いため、若い人たちに敬遠される傾向にあるようです。それは、身に付けるまでの時間がかかるのは動作を覚えるのは短期間で身に付けられるとしても、心と型は身に付けることが難しいのです。
心を動きと同化させることは簡単ではなく、心を表現する必要があります。また型は心から生まれるものであり、型を身に付けないと自由な表現はできないのです。型を身に付けてから自由に表現することを型破りと言いますが、型を身に付けていない型破りはありません。今はどんなことでも時間短縮を好む傾向にありますが、伝統文化を習得するには長い時間を要します。放置しておくと伝統文化は消えてしまう恐れもあるとのことです。
そして外国に伝統文化を伝えているのは、日本文化の良さを知ってもらうこと、体験してもらうことで日本人が「日本の文化は素晴らしい。だから知らなければ」「学ばなければ」と思ってもらうことにつながるからです。
フロリダ州内の大学に茶室があるのは、お茶の文化をアメリカに伝えるためです。現在、日本文化はYouTubeやSNS、オンライン会議で発信することができますが、心と型を学ぶには直接指導を受けることが求められます。オンライン越しでは分からない空気、息遣いなどがあるからです。
アメリカなどで日本文化を理解することが難しいと感じるのは「静」だからだそうです。
「動」の文化は動きで表現できるので言語の違いがあっても比較的分かりやすいのですが「静」の文化は動きが少ないので理解が難しいのです。能では静かに立っている場面がありますが、表面的には「立っているだけ」と見えるので何を意味しているのか分からないのです。心と型を理解できると「立っているだけではない」ことが理解できるようになりますが、そのためには師から学ぶ、体験する必要があります。
この日本文化の心と型はアメリカ人には理解が難しいとしても、日本人は理解できると思ってきました。しかし現代日本人の気質から「静」の文化は理解しにくくなっているようです。長い時間をかけて身に付けるものや、身に付けてもそこから職業として成り立つまでには時間を要するものはコスパが良くないので敬遠される傾向にあります。日本でも伝統文化を継承していくことを考え得るべきだということです。
まして和歌山県には能楽堂はありませんし、能面づくりや焼き物を引き継いでくれる人も少ないようです。フロリダに日本文化を伝えることで、やってみようと思う人の出現を期待して活動しています。
こう言うと批判が出てきます。「やったところで成果はでないだろう」だとか「成果と言っても一人か二人でしょう」の声です。しかしやってみないと分からないので、やらない人がやろうとしている人を批判する資格はありませんし、このような批判は文化レベルを下げるだけです。それどころか文化レベルを下げるだけに留まらないで県民レベルまで下げてしまいます。
和歌山県がアメリカを代表するフロリダ州と提携できていることに誇りを持って、文化やスポーツ交流と共に人の交流を行いたいものです。人の交流が全てにつながりますから、この友好関係を大切にしたいと考えています。
その他
コラボ展の担当日でした。お客さんの案内や作品の説明を行いました。ご来場いただいた皆様に感謝しています。- 書道会館で開催された書道展に行ってきました。多くの知人と会うことができ「来春に向けて頑張って」と激励をいただきました。
県民文化会館で開催されている絵画展に行ってきました。展示作品を鑑賞して、和歌山市の文化を堪能しました。


