ラストベルト
東京に本社のある会社の皆さんと懇談しました。「東京は常に動いているので本当に凄いと思いますが、和歌山県の経済はどうですか」と質問がありました。
「残念ながら和歌山県経済で良い動きで良い話で伝えられることはないですね」と答えざるを得ませんでした。
そうしたところ「和歌山県で良い話は聴きませんからね。和歌山県の希望はIRと洋上風力発電建設ではないでしょうか。どちらも適地性があり可能性は高いから推進すべきですが、こちらに関しても良い話は聴こえてきませんね。例えばIRは東京はやる氣がありますし投資する力もあります。和歌山県もやるべきだと思いますが、何か判断できないようですね。他に投資案件があれば良いのですが、この機会を逃すと未来はないと思います。
そして洋上風力発電に関してですが関西の中で適地性があるのは和歌山県だけですよ。この可能性に氣づいていないのかと思うほど進捗していないですね。もう一つ洋上風力発電と共に基地港に名乗りを上げなければ経済効果と雇用はありませんよ。このことも氣づいていないかやるにしても取り組みが遅いように感じているので、和歌山県の今後が心配です。この二つに取り組むことが和歌山県の未来であり、失礼ながらこれに取り組まなければ未来はないと思います」と話してくれました。
私は「和歌山IRと洋上風力発電と基地港の建設は和歌山県の希望であり、この二つが実現できたら和歌山県の未来は開けます。しかし取り組む姿勢を見せなければ、時機を逸して実現できなければ、和歌山県の未来は閉ざされることを危惧していますから、何としても早く道筋をつけなければと思っています」と答えました。
この指摘は全くその通りで、東京から和歌山県をよく見てくれています。大型投資を呼び込むことの必要性と誘致することの意味を理解しなければ、全てにおいて時機を逸してしまいます。
この後、仕事量が減少していることから相談に来た方が「和歌山県の経済、産業を何とか立て直さなければ、限りなく仕事はなくなってしまいます。今でも仕事量は減少しているので、多くの人が県外で仕事をしていることを和歌山県は知っているのでしょうか。若い人は和歌山IRに期待していますが動きが見えないので『何をしているのだろう』と話しているところです。
また御坊発電所が廃止されますし、ENEOSの跡地も動きが止まっているので先行きは分からなくなっています。資材費の高騰や円安の影響を受けて、投資額が倍ほどに膨らんでいるので跡地活用は厳しいとの話も聴いています。基幹産業が消えているので地域経済がこれでは壊滅です。日本のラストベルトになっているのではないでしょうか」と意見がありました。
同じ意味のことを伝えてくれているのは、和歌山県の現在から見た将来に危機感を持っているからです。ラストベルトであれば産業を転換しなければ復活することはありません。そのためには企業誘致と地域を変えるほどのインパクトのある大型投資が必要ですが、そのためには熱心な誘致姿勢が求められます。不熱心や関心が低いと外から思われているようでは、誘致が実現することはありません。「産業に来て欲しい。投資を受け入れたい」と考えて行動している地方自治体はたくさんあるからです。
和歌山県が置かれている状況を理解していれば答えは明確ですが、今現在そうなっていないことが残念です。和歌山県の未来を考えた時、産業形態を変えることや企業誘致と大型投資は不可欠です。毎日のように和歌山県を想う方からの意見が届いています。


