活動報告・レポート
2026年3月2日(月)

向陽高校卒業式

母校、県立向陽高校卒業式に参列しました。雨予報で心配していましたが、雨が降らずに卒業式を迎えることができました。私は毎年、訪れる母校の卒業式に参列することをとても楽しみにしています。卒業生に言葉を贈ることを楽しみにしているのです。

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松本校長先生、県教育委員会そしてPTA会長に続いてお祝いのメッセージを届けさせてもらいました。卒業生の皆さんの心に届けることができたら、そしてどこかで思い出してくれるような言葉になっていたら幸いです。

お祝いの言葉

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。海草・向陽同窓会長の片桐章浩です。まず保護者の皆さま。御子息、御令嬢が卒業を迎えられたことをお祝いいたします。おめでとうございます。

そして改めて卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。私は年間300回ほど講演や挨拶をしていますが、もっとも皆さんに贈る言葉を届けたいと思っているのが向陽高校の卒業式で、この日をとても楽しみにしています。卒業に当たって皆さんに全力でお祝いの言葉を届けますので受け取ってくださいね。

自分の卒業式のこと心理状態は今もはっきりと覚えています。卒業してしまうと「いったい自分は何者なのか」全く分からずに不安になりました。これから先、どうなっていくのだろう。自分はどこに向かうのだろうと思うばかりでした。当時の社会の価値観は、良い会社に入って、競争社会で勝ち抜いて、そして出世することが自分の求める価値だと思っていました。それ以外に存在を証明する方法がなかったかも知れません。

社内の試験や資格試験などに合格することで競争を勝ち抜き自分の存在を証明しようとしていました。しかしそんなことに価値がないことが分かりました。そして、いくつか人生で大事なことに氣づいたのです。

ひとつは、一人の力なんてたいしたことはない。チームで向かってくる相手には敵わないこと。チームを作るためには人に親切に、優しく接し、相手の言うことを聞いてあげる。そして自分の主張を行うことです。そこで信頼関係を築くことでチームとして戦うことができるようになります。

ふたつ。結果よりもプロセス、過程が大事なことです。私たちは結果で悔しい思いをしますし、喜ぶこともできます。それはそれで良いことですが、本当は結果よりも結果を出すために勉強をすること、練習をすることなどの過程が大事なのです。自分が行動することは結果なんて関係なく素晴らしいことなのです。結果は結果にすぎませんから、結果に向かうプロセスを大事にしてください。

そして人生はあっという間に過ぎてしまうことです。皆さんが高校に入学してからの三年間はあっという間だったと思います。これから迎える4年間、その後の5年、10年もあっという間に過ぎてしまいます。だからあれこれ考えるよりも、自分の好きなことを実現するために行動してください。行動こそ自分の進む道を切り拓くためのもっとも強い手段なのです。

さて昨日、向陽高校の後輩で、皆さんの先輩にあたる彼女が和歌山市でライブを開きました。彼女は向陽高校を卒業後、ボストンに留学し演劇の勉強をしてきました。今はスタンダップコメディの仕事をしています。このライブを鑑賞したのですが、コメディを楽しみながらも感動しました。彼女は自分の好きなことをやっている。自分の進む道を見つけ人生を楽しんでいると思ったからです。今を楽しむこと、それが実現できているのです。

私も彼女も向陽高校で学んだことが人生の基礎力となっています。向陽高校での学びは全国レベルなので、皆さんはどこに行っても通用する力を身に付けています。自信をもって突き進んで下さい。

さて、最近感動したことがあります。皆さんは受験勉強で見ていなかったと思いますが、ミラノ・コルティナオリンピックの金メダリスト、アリサ・リュウ選手の言葉です。

「うまく滑れても、プログラムで失敗しても全く問題ない。それはそれで全て自分の物語になる」。これはショートプログラムで三位になった後のコメントです。三位とは思えない後悔のない凄い言葉ですよね。

そして金メダリストになった後も「結果より経験」という考え方を示しています。

「このメダルが必要だったわけじゃない。必要だったのはステージだ。例え何が起きても」。

結果は結果でしかなく、自分がやりたいことをやったことが大事だという話。本当に凄いと思います。

さきほども伝えたように結果よりもそこに至るためのプロセスが大事なのです。

皆さんは、これから自分の物語を創っていきます。人生で上手くいっても、いかなくても問題はありません。それよりも経験を積み重ねることが「あっ」と言う間に過ぎ去る人生を楽しいものにすることが大事なのです。

私たち同窓会は、卒業される皆さんの応援団です。皆さんのこれからの人生が素晴らしいものになると信じて、お祝いの言葉といたします。卒業おめでとうございます。

卒業生にうまく伝わってくれたことを願っています。