都内や大阪市内から和歌山市に来てくれた方々とリゾートについて協議を行いました。そこに元観光事業者の方が加わって和歌山県観光の話を交わしました。まずは、アメリカからの高野山観光についての話です。
アメリカから高野山観光のツアーがあるのですが、残念なことに令和7年で打ち切りになったようです。その理由は、ひとつ、宿坊によっては部屋にお風呂やトイレがないので欧米人がステイするのは厳しいこと。ふたつ、宿坊は個室ではないので個人部屋を好む人が多いのでホテルが必要であること。そして食事が合わないことです。
以上の理由から、アメリカから高野山ツアーの人気がなく中止になるというものです。選択肢としてホテル宿泊もできることが必要なようです。
また欧米から高野山までの移動時間が長いためリピート客は少ないので、高野山を訪れた方が友人や知人に「高野山は良かったから行ってみたら」と言ってくれると広がるのですが、先に記した理由から、周囲に波及していないことを聞かせてもらいました。個室とバスとトイレが必要で、食事も選択肢が欲しいようです。
これは高野山を否定するものではなく、欧米人観光客の好みを伝えてくれたものです。リピーターを増やすための参考として伝えてくれました。
続いて和歌山市観光についての話です。
同じことが和歌山市観光でも言えるようです。それは和歌山市観光やビジネスに来て、その後に食事を楽しんでくれるのですが、ラグジュアリー級のホテルがないので、夕食後は大阪市内に行ってしまう話も伝えてくれました。夕食と二次会を終えた時間帯であっても、大阪市のホテルに移動する人がいるようです。
これは仮に大阪市内のラグジュアリーホテルと部屋の広さが変わらないとしても、部屋の装いや環境、サービスなどに違いがあるということです。どうしても和歌山市内にラグジュアリーホテルが必要な理由は、そのクラスのホテルに宿泊するお客さんがいるからです。さらにインバウンド観光客を誘客するのであれば、ラグジュアリーホテルが必要になるということです。
ここにも「和歌山IR」が必要な理由がありました。ビジネスや観光で和歌山県に誘客するためには「和歌山IR」の立地が必要で、それが実現すれば周囲にもホテル進出が期待できるので、これまで和歌山市にはなかった層のお客さんを誘客できることになります。一つができると相乗効果があるので効果は何倍にもなることを認識したいものです。
そこで和歌山市の海に沈む夕日の話になりました。「和歌山市で海に沈む夕日は感動もので、この景色を見るだけで価値があります。お金で変えないから価値がありますし、誘客できるポイントになります」ということです。そこで和歌浦湾に沈む夕日を見ましたが、確かに「きれいだ」と思いました。海沿いに「和歌山IR」とラグジュアリーホテルができたら、その施設やホテルの部屋から眺めるこの光景の価値は何倍にもなります。まさに和歌山リゾートと呼べるので、インバウンド観光客やビジネス客を迎えられることになります。
「観光地はお金を投入しなければ観光地としてブラッシュアップできない」と聴くことがありますが、景色を見る環境も投資しなければ付加価値をつけることはできません。例えば同じ海に沈む夕日でも、草むらから見る夕日とラグジュアリーホテルの部屋から見る夕日は違ったものになります。この付加価値は投資を伴いますから、和歌山県として投資を受け入れる覚悟が必要なのです。必要な投資をしないで、何十年も同じ環境にある観光地にお客さんを誘客することは難しいことなのです。それはリピーターにならないことや、その人が地元に帰った時に、家族や友人に「和歌山市に行ってもつまらなかったよ」と言われるのか「和歌山市は素晴らしかったよ」と言われるのかによって波及効果が全く違うからです。
これは先ほどのアメリカから高野山ツアーの検証結果と同じですから、リピート性を阻害している原因を取り除く必要があります。
県外の方々からの視点は課題改善に役立ちますが、これらの声を生かさなければ何もやらないことと同じです。和歌山県は本気で挑戦する姿勢を見せなければなりません。今が最後のチャンスです。


