令和8年元旦を迎えることができました。新しい年を迎えられたこと、皆さんと共に慶びたいと思います。元旦は毎年恒例になっている拝賀式への案内をいただき出席、挨拶をさせていただきしました。
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。今年もこうして新年をお祝いできることを嬉しく思っています。
さて支部長の挨拶にあったように、時代の変化と世界平和について考えた出来事があったので紹介したいと思います。
昨年、と言っても一週間前のことですが、令和7年12月27日から29日までの三日間、「なみはやグラウンド」で子ども達のサッカー大会が開催されました。全国からサッカークラブを招待し、そこにモンテネグロ選抜チームも来日、参加しました。三日間、子ども達は合宿で共同生活をすることでお互いの国のことや人柄を知り交流機会になりました。
大会の目的はサッカー競技ですが、それ以外にも子ども達の国際交流の機会を設けることやお互いの国の歴史を知ることも目的です。
皆さんはモンテネグロという国を知っていますか。実は私もこの国のことは知りませんでしたが、代表チームのヘッドコーチやお世話をしてくれた方と話をして知ることができました。元々はユーゴスラビアで、そこから独立したセルビア・モンテネグロとなり、更に独立して2006年にモンテネグロが誕生しています。独立してから20年くらいの若い国です。この間、紛争が絶えず戦争が勃発していた歴史がある国ですが、今は平和が訪れています。人口は約62万人の小さな国ですが、プロサッカーチームが20もあるサッカーが盛んな国です。平和が保たれなければサッカーはできませんから、現在は政情は安定しています。
さて子ども達はモンテネグロが独立するまでの歴史を知り、日本が平和な国であることや世界平和について考える機会になったと思います。
もう一つ大事なことがあります。サッカーの才能のある中学生や高校生たちが、日本のサッカーチームを経ないでモンテネグロのプロチームに所属していることです。この理由はモンテネグロのプロリーグのレベルがイングランドやスペインなどの国よりもサッカーのレベルは低いのでプロになりやすいということです。日本のJリーグでプレイしているよりもヨーロッパの名門クラブチームにスカウトされやすいので、移籍できるチャンスが大きいことが特徴です。野球の世界で、メジャーリーグを目指す選手が増えているのと同じ傾向だと言えます。
さて才能ある選手が日本を飛び越えてヨーロッパに行くことは喜ばしいことですが、問題は日本にとどめられるだけの力と魅力がないということです。良い面もあれば良くない面もあります。個人の才能を伸ばす意味からは良いのですが、国力として考えると日本でプレイして欲しいなぁと思うところもあります。
これがサッカーにおける個人と日本の新しい関係ですが、和歌山県を考えると同じことが起きています。つまり高校を卒業した生徒は県外に進学、または就職することが多いのです。一度県外に出てしまうと再び和歌山県に戻ってきてくれないのが現実です。これはサッカーやスポーツだけではなく、理系の生徒を始めとする県内に仕事がない分野の学問をしている生徒たちに当てはまることです。義務教育から高校まで教育費をかけて育った子ども達が大人になると和歌山県にいないという現実があるのです。
この原因はたったひとつです。和歌山県内に時代に即した若い人たちが希望する産業がないということです。これでは帰ってくることはありません。若い才能が日本から外国に飛び立っているのと同じように、和歌山県の才能が東京や大阪に飛び立っているのです。
つまり2026年に和歌山県がすべきことは、新しい産業を誘致することに尽きると思います。現在、新しい産業として誘致の可能性があるのは統合型リゾートだけです。観光庁は候補地として2つの公募を行うことを発表しています。既に、いくつかの都道府県が名乗りを上げる準備を進めているので、残りの枠は1つと考えても良いと思います。「和歌山IR」実現のためには1つの枠の中に和歌山県が飛び込む必要がありますが、公募開始までの時間を考えると、その期限は今年の春ごろまでです。3月までに応募する意思を表明することが実現のために必要な条件です。
和歌山県に何としても「和歌山IR」が必要なのは大型の産業を誘致することで経済と雇用を増やすこと。つまり若い人たちが和歌山県に戻ってもらえる環境、県外から若い人たちが和歌山県に就職してくれる環境を創り出すこと。さらに言うなら日本からモンテネグロに若い選手が移籍しているように、外国から和歌山県に若い人たちが仕事で来てくれることを目指すべきです。
今年の最大の取り組みは「和歌山IR」を実現することです。皆さんの協力を得て和歌山県の発展を目指していきますので、どうかよろしくお願いいたします。本年も皆さんにとって良い年になることを願っています。ありがとうございます。
令和8年がスタートしました。今年もよろしくお願いいたします。


