活動報告・レポート
2025年12月14日(日)
企業進出についての会議
企業進出についての会議

首都圏の方と和歌山県への企業進出についての会議を行いました。そこで地方自治体の姿勢を聴取することができました。

「多くの自治体から進出の依頼を受けて話を聞いていますが、どの自治体も極めて熱心ですよ。県が挑戦する気概がなければ企業は相手にしないので当たり前のことですが、とにかく熱心です。進出する企業は真剣であり、投資リスクは県が被るものではなくて全て企業が負うことになります。例え誘致されて検討した結果『勝算あり』と判断して進出したとして、進出が失敗に終わったとしても誘致した県の金銭的リスクはなく、全て企業が損失を負うことになります。企業は進出のリスクを負うので採算性や当該用地での将来性などを真剣に検討しますが、最終判断をするひとつが県の熱意と企業と一緒にチャレンジしようとする姿勢です。その熱意と姿勢を感じなければ、その県に進出することは絶対にありません。

何故なら、利益を出せるか損失を出すのかのリスクは企業の責任になるからです。だから企業は自分たちと一緒に挑戦する覚悟がある県を選びます。

ところで和歌山県の相談についてですが、一般論として大型投資を検討する県にはならないです。地理的条件と立地条件、人材確保や企業としての将来性を考えるとすれば、対象外になります。立地に適した県はたくさんあるので、『和歌山県として何が売り物なのか』を提案できることと熱意とチャレンジャブルな覚悟が必要です。それを感じさせることが説得するための第一歩であり、残念ですが和歌山県はスタート地点に立っていないと考えるべきです。待っていて企業進出してくれる県ではありませんし、厳しいようですが数千億円規模の大型投資は夢のまた夢ではないでしょうか。

和歌山県総合計画を確認したのですが、新しい産業が進出する感じはないですね。再生可能エネルギーやDXなど記されていますが、和歌山県が秀でている訳ではなく、どの県でも同じことを言っているのではないでしょうか。しっかりと大型投資を受け入れることの覚悟を示す必要があります。

ところで『和歌山IR』の問い合わせですが、実現の可否は和歌山県の覚悟にかかっています。覚悟と挑戦する気概を見せないことには実現は難しいですね。事業者は県の誘致の熱意を感じますから、熱意と気概を示す必要があります。和歌山県にその熱意と気概はあるのでしょうか。意向調査で『検討している』と回答した県はあると思いますから、熱意と覚悟を持って事業者にアプローチしているはずです。和歌山県は事業者にアプローチしていますか。していなければ実現できないでしょう。本気で挑戦する覚悟を示すことが誘致するための最低限の条件ですから、それがなければスタートラインにもつけないのではないですか。詳しくは把握していませんが、私の感覚では和歌山県にはその気概はないように思います。果たして和歌山県でやろうとする事業者はいるのでしょうか。私は現状ではないと思います。やろうとしている県は事業者に声を掛けていますから、能動的とは思えない和歌山県に行きたいと考える事業者はないと思います。もし和歌山県でやりたいと考えている事業者があるとすれば絶対に逃してはいけません。和歌山県で『やりたい』と思っている事業者はないと考えるのが普通ですから。理由は簡単で、投資は事業者が行い事業運営のリスクも事業者が負うことになるから、絶対に成功できる県でやろうと考えるからです。

仮に和歌山県で『やる』と考えている事業者がいるなら、和歌山県は熱意と覚悟を決めて誘うでしょう。事業者がないか、覚悟がないかのどちらかでしょう。和歌山県に数千億円の大型投資を考える企業はないと思いますから、この絶好の機会を逃す選択肢はありません。

繰り返しになりますが、事業者は県の熱意と覚悟を見ていますから、それを感じなければ実現できないでしょうね」との見解です。

極めて現実的で適切な意見だと思います。日本の中心が和歌山県であるなら「どうぞ来てください」の姿勢で良いと思いますが、そうでないので大型投資を伴う企業誘致には圧倒的な熱意と覚悟が必要です。

その他
  • お世話になっている「やすらぎ」のクリスマス会に参加しました。皆さんとの歌と会話を楽しみました。
  • 木曜会の懇親会に参加しました。メンバーの方々と話を交わしながら今年一年を総括し、来年に向けた話し合いを行いました。良いメンバーに囲まれた時間でした。