活動報告・レポート
2025年11月19日(水)
近畿自動車道紀勢線建設促進協議会促進大会
近畿自動車道紀勢線建設促進協議会促進大会

都内で開催された「近畿自動車道紀勢線建設促進協議会促進大会」に出席しました。この協議会と大会は紀伊半島一周高速道路の早期完成を目指して活動しているもので、毎年、この時期に国土交通省に対して目的達成のための要望を行っているものです。今回も和歌山県知事、三重県知事、そして両県議会議員と関係首長が出席して開催されました。

半島地域にとっての高速道路は移動の利便性を高める道路機能だけではなく、観光と産業、そして防災道路としての機能を果たすものです。つまり観光力、経済力、防災力が備わった道路が紀伊半島一周高速道路であり、早期実現を必要としています。半島にとっての道路は、地域を維持し将来へ持続させる道であり、観光客やビジネス客を滞在させる町と訪問される町にするためにも必要なものです。都会や国土軸の市町と異なる機能を持つ道なのです。この観点から紀伊半島一周高速道路の早期完成を訴え続けているので、継続して大会を開催している効果が上がっていると感じています。

近畿自動車道紀勢線建設促進協議会促進大会

わが国最大の半島が紀伊半島ですから、高速道路や鉄道などのインフラ整備が遅れてきた歴史があります。半島地域は物流や人の移動面で、国土軸と比較すると不利な地域です。和歌山県にとって第二国土軸と共に紀伊半島一周高速道路の早期実現は悲願であり、これまで関わってきた皆さんの力で実現させたいと願って活動しています。このことは長い要望活動の経緯を知る国道交通省も理解を示してくれているので、残り区間約60kmまでのところまで工事が進んでいるので、何としても私たちの世代で仕上げる意気込みを感じる大会となりました。

最後に大会決議を採択して大会を終えることになりますが、大会決議の本旨は次の通りです。

  • 事業中区間の早期完成に向けた事業推進
    「すさみ串本道路」「串本太地道路」「新宮道路」「紀宝熊野道路」「熊野道路」
  • 4車線化の早期完成に向けた事業推進
    「印南インターチェンジから南紀田辺インターチェンジ間」「熊野大泊インターチェンジから勢和多気ジャンクション間」
  • 関係予算に関しては、物価上昇や賃金アップなどを反映した予算を確保すること
  • 令和8年度道路関係予算は所要額の満額確保を図ること
  • 防災や地方創生効果を踏まえ交通量だけで事業評価をしないこと
  • 大規模自然災害に即応するための地方整備局の体制強化と必要資機材の確保に取り組むこと

以上のことを国土交通省への要望として決議しました。

さて和歌山県と三重県は紀伊半島に位置しているので国土軸から離れていることから産業や経済活動面で不利だと記しています。ただ今回フロリダ半島を訪れた時、優れたリゾート地として発展している、観光客が訪れていることを体感し、観光面で半島の魅力を訴えることができると確信しました。マイアミはアメリカを代表するリゾート地であり、全米から観光客やビジネスの人たちが訪れています。観光都市であり金融都市、都会で働く人たちの別荘地の一面も有しています。温暖で環境が良いのでリゾート地として富裕層が暮らす高級リゾート地でもあります。発展の方向を示すことで半島であっても発展できることを示す教材です。

近畿自動車道紀勢線建設促進協議会促進大会

同じくカリフォルニア半島もそうです。アメリカでカリフォルニア州とフロリダ州が不利を被っているとは聞きませんでした。むしろカリフォルニア州の人口は全米一であり、フロリダ州の人口は全米三位ですから、半島であることが地域発展に不利になっていません。和歌山県として半島研究をする必要性すら感じます。

そのためには、時間短縮につながる移動手段を確保するための高速道路の早期完成が必須です。今日の大会で弾みがつくことを期待しています。