活動報告・レポート
2025年11月18日(火)
議会報告会
危機管理会議

パンデミックや自然災害、熊被害や情報管理などの分野の危機管理について会議を行いました。何が起きるか分からないことから、普段から何を備えて良いのかも分かりません。

危機に備えると言っても備えるには、危機の種類や大きさなどを想定する必要がありますから容易ではありません。危機管理は専門家のアドバイスを聴くことがその一歩となります。巨大災害への備えであれば、危機管理の専門家、パンデミックであれば医療関係者、熊被害なら行政の鳥獣害対策部門、情報管理であれば法曹など、専門家の意見を聞いて最低限のことを備えることが大事です。それでも危機が訪れた時の対応は困難さを極めると思います。

ただ言えることは一人で対応すると誤った方向に向くことがあるので、仲間とのチームとして対応することが望ましいと思います。冷静に判断する人、熱くなって行動に走る人、情報収集に努める人、全体を把握してアドバイスができる人の存在が、危機管理体制として望ましいことです。専門家でない限り、訪れた危機に対して一人で全てを請け負うには知識や経験、状況判断などの部分で難しいと思います。

また全体を鳥瞰して協議を進めることが大事なことで、枝葉の部分の議論になると全体が見えてきませんし、誤った判断を下すことになります。危機に際して良くあることは、枝葉の部分だけを取り上げるために話が噛み合わないことです。全体の流れをつかむことで結果が見通せますが、細部の議論をしていると結局、正解を見失ってしまいます。危機に際しては小さなことを言ってくる人の意見は無視しなければ前に進まなくなりますから、残念ですが相手にすることはできません。社会が必要としているものは、小さな利益か大きな利益かが分からなければ事象の捉え方を誤ります。

そして危機に際した時の行動で、多くのことを学ぶことができます。行動を共にできる人とそうでない人、信頼できる人とそうでない人、情報や思いを共有できる人とそうでない人など、今後の行動の参考になることを把握できます。危機管理会議を通じて分かることがあり、今後の参考になりました。

議会報告会
議会報告会

応援してもらっている団体の議会報告の機会をいただきました。毎議会の間の時期に開催しているのですが、今回は令和7年12月県議会を控えて行ったものです。

最初に県議会のしくみと、私たちの意見を県政に反映する方法を説明しました。続いて和歌山県の最大の課題は経済が低迷していることや財政危機警報を発していることを説明しました。エネオスの撤退や御坊発電所の廃止と休止など、県下の産業界で良い話はありません。このことは投資がなくなること。雇用が失われること。地元でこれらの仕事を請負っている企業の仕事がなくなること。飲食など地元経済の消費が落ち込むこと。完全に撤退した後の人口減少など大きな影響があります。現時点でさえ悪影響が予想できるので今からそれらの課題に対応する必要があります。本来であれば撤退の情報が入った時から企業誘致や民間投資を誘致する必要がありますが、現状、それほどの動きはありません。

また現在、和歌山県新総合計画を策定しているところで2035年の和歌山県のあるべき姿を描いています。ここに未来が描けていると良いのですが、和歌山県のホームページで確認してもらって、皆さんから意見を頂戴したいと思います。ここに記載が必要なことは10年後に向けた和歌山県の希望です。希望を描くことが総合計画であり、県民である私たちが「そこを目指そう」と指針になるものです。

議会報告会

具体化できないとしても将来のあるべき姿を記載しなければ、思ってもいないことが実現に向かうことはありません。

ではここに意見を反映させるためには二つの方法があります。一つはパブリックコメントを届けること。一つは県議会議員に意見を伝えることです。今日の機会をその場にして欲しいと思います。前回の議会報告会では「JR和歌山駅周辺の再開発」をテーマの一つとして取り上げました。そこでいただいた意見として「JR和歌山駅が県の玄関口と言うけれど、JR和歌山駅を改修しても紀南地方の観光にほとんど影響がない」ということでした。

つまりJR和歌山駅を建て替えるだけでは和歌山県の玄関口にならないという意見でした。早速、和歌山県観光の玄関口になるよう意見提議していますが、このような場で意見を聞かせてもらうことが、計画に反映できる機会となりますから大切に思っています。私たちの意見が国政や県政に伝えられる機会があることを意識していただき、執行部を通じてでも良いので聞かせてください。

議会報告会

またプロスポーツによる地域振興について説明します。プロスポーツを核とした地域活性化と経済対策について現地を見てきました。佐賀県ではサロンパスが女子プロバレーボールチームを持ちサロンパスアリーナを建設して地域活性化につなげています。長崎県ではジャパネットたかたがサッカーグラウンドを建設して、長崎スタジアムシティを運営しています。北広島市ではエスコンフィールドを核として高級マンション建設、大学の立地、駅の新設などで地域活性化につなげています。いずれもプロスポーツ施設を拠点としたまちづくりで経済も雇用も増やそうとしています。実にチャレンジャブルなまちづくりで見習うべきスタイルです。

和歌山県では現時点において、プロスポーツによる地域振興はありません。専用のスタジアムやアリーナもありませんから、これらに大型投資の機会があるので実現させるための動きが必要です。和歌山市とその周辺は大型の民間投資、そこを拠点として紀南の観光振興につなげることが和歌山県としてやるべきことです。

和歌山県の現状を踏まえて、民間による大型投資とプロスポーツの誘致、和歌山県新総合合計画に書くべき施策について説明した後に意見交換をしました。皆さんからの主な意見は次の通りです。

  • 熊野古道は外国人観光客が増えています。地域経済に影響があるので、もっと推進して下さい。
  • 紀南地方は産業がありません。観光資源があるのでそれが産業になると思います。新宮港への大型客船の誘致や熊野白浜リゾート空港への国際線の運航など実現して下さい。
  • 和歌山IRは必ず実現して下さい。やらない理由はありませんが、何が進まない原因になっているのですか。

皆さんからの意見を政策に反映できるよう取り組みます。