活動報告・レポート
2025年11月11日(火)
ケネディ・スペース・センター

午前7時、マイアミのホテルを出発しオーランドに移動しました。起床時間の午前5時には、残念ながらマイアミの朝日を見ることができませんでした。マイアミの午前5時の海を過ごせなかったことは残念でした。

さてオーランドまでの移動時間は車で約4時間。ハイウェイを走りましたが、ほぼ一直線の幅の広い高速道路で日本では体験することができません。フロリダは湿地帯のため、道路建設には土を盛る必要があり、周辺に池が多いのが特徴です。高速道路から眺めると住宅はほんの一部で、大半はブッシュと呼ばれる地帯になります。移動中の休憩場所、つまりサービスエリアは1カ所だけで距離の割に少ないと思いましたが、建物に入るとマーケットプレイスのような規模でした。

スペース・フロリダ

さてオーランドに到着して向かったのは、スペース・フロリダおよびケネディ・スペース・センターです。スペース・フロリダは日本で言う第3セクターのような組織で民間ロケット事業のサポートをしています。

またケネディ・スペース・センターは、NASAやスペースXのロケットが打ち上げられる施設で、現地で「明日、午前7時からスペースXのロケットが打ち上げる予定」だと聴きました。あと1日あればロケット打ち上げの瞬間を見ることができたので少し残念でした。

でも実際のロケットエンジンから、模擬噴射や映像で宇宙が見た地球の様子を見ることができ、また広大な敷地内をバスで案内してもらったので、ここから宇宙に向けてロケット発射すると思うだけで感動体験になりました。

ケネディ・スペース・センター ケネディ・スペース・センター

参考までに、ケネディ・スペース・センターはこの広大な敷地のわずか5%で、残りは生態系を保護するための場所として厳密に管理されているようです。

私がケネディ・スペース・センターを訪れたのは1988年以来ですから、実に37年ぶりのことになります。1988年にここを訪れた時は、「その後、オーランドやマイアミにはいつでも訪れることができるだろうな」と思っていましたが、それ以来になるとは、時間の経過の早さに驚きました。人生はやりたいことにチャレンジする、そしてその過程を楽しむこと、楽しむためには仲間と行動することが大事だと感じました。人生は思っているよりも短い。それなら、より良い人生を歩むためにすべき事は何かを考える時間となりました。

ケネディ・スペース・センター ケネディ・スペース・センター

昨日のマイアミ、本日のオーランドを訪れて、公務と共に人生のあり方を感じる機会となり、慌ただしい行程の中でしたが充実した時間となりました。フロリダでの時間は「人生は短い。だから楽しまなければもったいないよ」と教えてくれたように感じます。リゾート地であり、広大な土地で生活するフロリダの皆さんは、「予定した時間通りに行動する日本人は凄い」と話してくれたように、皆さんが大らかだったこともあり、そう感じたと思います。

スペース・フロリダ

またケネディ・スペース・センターを案内してくれた方は「宇宙は怖いから嫌いですか。それとも宇宙に行きたいですか」と質問がありました。私たちは「宇宙には興味あります」と答えたところ「皆さんは大人ですね」と答えてくれて、丁寧に説明をしてくれました。

和歌山県には民間ロケット発射場がありますから、今回のフロリダ州との覚書の中で宇宙に関する記載もしています。ケネディ・スペース・センターとは規模も格も歴史も違いますが、ここから少しでも学べる機会があれば和歌山県の宇宙産業や宇宙教育に取り入れたいと思います。

メキシコとフロリダ州への訪問の行程を全て終えて、オーランドからロサンゼルス空港に向かうため空港に向かいました。

時々、海外へ行くとトラブルが起きることがありますが、予期していなかった出来事が起きました。オーランド空港からロサンゼルス空港に向かう航空券の予約が取れていなかったのです。午後7時のユナイテッド航空でオーランド空港を出発し、ロサンゼルス空港を目指し、深夜0時過ぎにロサンゼルス空港を出発し、翌朝に羽田空港に到着する行程でしたが、搭乗しようにも既に予約がいっぱいで搭乗することができない状況でした。

しかしユナイテッド航空のカウンターの方がとても親切で、しかも的確に対応してくれることになりました。各方面に問い合わせをして空席を確認してくれ、予定より1時間早い17時55分の便でオーランド空港からサンフランシスコ空港に向かい、そこから羽田空港に飛ぶことになりました。予約が取れておらず確認してもらって満席だった時はもう一泊しなければならないと思いましたが、素晴らしい対応をしてくれた結果、日本に帰国することが可能となりました。

帰国の機内 ユナイテッド航空 帰国の機内 ユナイテッド航空

この時、既に搭乗時間締め切りまで10分前であり、如何に緊急時の対応を的確に行ってくれたか分かります。対応していただいた職員の皆様には感謝しています。

サンフランシスコ空港

その後、国内線でサンフランシスコ空港には予定通り21時過ぎに到着しました。到着時刻は21時を過ぎていたのでそれほど人は多くなかったのですが、搭乗ゲートがAからGまであり、オーランド空港で予約を確保した時点で搭乗ゲートが判明していなかったので、何番ゲートか探すことに時間がかかりましたが、逆に歩くことで巨大な空港内を楽しむことができました。