県外の事業者が「お久しぶりです。変わりないですか」と訪ねてくれました。
久しぶりだったのですが、全く変わっていないので「変わっていませんね」と挨拶をすると「片桐さんも全く変わっていないですよ」と返してくれました。
「ところで今日のご要件は」と尋ねたところ、次のような意見を伝えに来てくれたのです。
「私が和歌山県のことで氣になったことがあったので伺いました。私の和歌山県の友人たちから聴いている話ですが、残念なことですが和歌山県の将来に不安を感じているという意見です。片桐さんに伝えた方が良いと思ったので話します。
和歌山県は活力がないばかりか、和歌山県の将来に全く期待感がないということです。
『その理由は』と尋ねると主に『期待の持てる施策がない』ことや『県からの情報発信が全くない』ことです。
『期待の持てる施策がない』ことは言うまでもないでしょう。和歌山県が話題になるニュースは聴いたことがなく、県民としても『何もニュースがない』ことを疑問に思っています。
『こんなことで良いのでしょうか』だとか『大阪もこんな感じですか』と問い合わせが来ています。私は『大阪府は吉村知事がリーダーシップを発揮してくれていますから、たくさんの施策がありますよ』と答えると『大阪は吉村知事ですよね。羨ましいです。和歌山県は誰が知事か分からないです』と返事が返ってきます。
また『知事はSNSを活用しているのでしょうか。今では全ての知事がSNSを活用していると思いますが、和歌山県知事は発信していないと聴いています。友人からは、他の県知事はLINEやインスタグラムで毎日のように活動の様子を発信していますよ』とも意見を伺いました。
別に何が何でもSNSで発信する必要はありませんが、今の時代は、活動の様子や必要な情報は発信すべきだと思います。県民の皆さんに訴えることがあるはずなので、自ら情報発信する姿勢が必要ですし、それが今回の指摘のように、和歌山県の情報発信力の低さだと思います。トップが自分の考えを職員に伝えることで仕事の指針になりますし、県民にとっては県の方向性が分かるので安心できます。トップの方針が分からないようでは、県民の方々が不安になるのは当然だと思います。関西においてでさえ、和歌山県の情報は少ないと思いますし、全国になると尚更です。
これまでの経験から、他の二倍も三倍も和歌山県の情報を発信しても取り上げてくれる機会が少ないので、もともと少なければ話題になりません。県民から『知事のメッセージが届かない』と思われるようでは、県民ではない私も『和歌山県は大丈夫だろうか』と思ってしまいます。もちろん私には関係がない話だと思うでしょうが、和歌山県には私の友人がたくさんいるので心配になっています」ということです。
他にも「友人の会社の本社は東京ですが、岸本さんは時々、社長のところを訪ねてくれていた」と聴いています。
続けて「会社の社内メールで、全社員に対して社長のメッセージとして岸本さんのことは何度か発信されていました。私はそれを読んで『和歌山県知事は素晴らしい人だ』と思っていました。
例えば『「事業所の現場を訪れて職員さんと握手をした時、汚れている手、汗を拭いて握手をしてくれた手、油まみれの手、ごつごつした手だと氣づきました。私は自分のきれいな手を恥ずかしく思いました。現場の人が社会を支えているのだと改めて思いました」と岸本さんは私に話してくれました』というメールがありました。
これを読んで社長の方針が理解できましたし、岸本知事は素晴らしい人だと思いました。だから余計に『そんな素晴らしいリーダーを誕生させた和歌山県はどうなっているのだろう』と思っています。片桐さん、和歌山県を何とかしてください。和歌山県も一緒に発展して欲しいのです。このままでは駄目だと思います。期待の持てる施策と知事の情報発信は最低限必要ですからお願いします」という意見を頂戴しました。
県外から和歌山県に対して、貴重な意見を頂いたことに感謝しています。


