活動報告・レポート
2025年10月30日(木)
紀州東照宮
紀州東照宮

和歌浦にある紀州東照宮を訪れて階段を登りました。境内に上がると青空が広がって和歌浦の景色が輝いて見えました。二日前に名草山から和歌浦の景観を眺めた時も「美しい」と思いましたが、東照宮からの青い和歌浦もまた見事な景色です。境内で「青い空と混ざり合って美しいですね」と話したところ「そうですね。今日の空は雲一つなくてきれいですね」と言葉を返してくれました。

紀州東照宮 紀州東照宮

丁度、山東省と県外の観光客が境内を訪れて案内をしているところでした。

観光客に説明をしていましたが、東照宮の見所を要約すると次の通りです。

「紀州徳川家初代藩主の徳川頼宣公が南海道の総鎮護として創建された社殿は、『関西の日光』とも呼ばれていて権現造りとなっています。またこの社殿は江戸初期の代表的な重要文化財建造物としても有名で、漆塗・極彩色の精巧な彫刻、狩野・土佐両派の絵や左甚五郎の彫刻や狩野探幽作の壁画があります」。

左甚五郎で思い出すのが、知恩院の天井に置いたと言われている「忘れ傘」です。小学校の修学旅行で訪れた時に、ガイドさんが説明してくれたことを覚えています。「あそこに見える傘が左甚五郎の傘です」と言っていたことを覚えているのは、この「左甚五郎」の名前が珍しいからだったと思います。

紀州東照宮

この左甚五郎は江戸時代初期に活躍したとされる彫刻職人でたくさんの彫刻を残しているようですが、紀州東照宮にも存在しています。訪れた観光客は説明に聞き入り、美しい色彩を楽しんでいたように思います。平日ですが観光客が訪れてくれていることを嬉しく思いますし「関西の日光」の存在を知って欲しいと思います。

ところで紀州東照宮には急勾配の108段の石段を登ることになります。一気に登り切りましたが、境内に辿り着くと息が切れたほどでした。境内を背にして振り向くと急な階段と和歌浦の景色がマッチして「素晴らしい」と思うほどでした。子どもの頃から馴染みがある紀州東照宮ですが、身近にあることから、これまで登る機会はそれほど多くありませんでした。久しぶりに登ると「やはり日本遺産で景観が素晴らしい場所」だと思いました。地元の私たちは意外と地元のことを知らないのです。分かっていたつもりですが、名草山や紀州東照宮からの景観は地元の良さの発見の一つです。

紀州東照宮

今日、この地を訪れたのは「大阪・関西万博」に出演したことがご縁です。関西ゾーン和歌山パビリオンで紀州徳川時代の着物文化を訴えたイベントを行いましたが、その時に協力してくれたのが紀州東照宮でした。一つのイベントを企画して成功させるには多くの人の支えが必要です。多くの方の応援があって一つのことを仕上げることができますから、ご縁はとても大事です。今回の支援に感謝しながら境内を散策してきました。

イベントを終えてからもつながる良いご縁をいただくことは氣持ちの良いものです。青空と小さな秋風に吹かれて登った階段と境内からの景色を満喫しました。

その他
  • 「桐和歌会」事務局では話し合いを行いました。来週辺りに役員が集まろうという話になりました。夏場は県政報告会の企画で会議を行っていましたが、9月県議会以降、集まる機会がなかったため招集することにしました。
    また会として「大阪・関西万博」ツアーを実施したことは「とても良かった」と評価を頂戴しています。
  • 日曜日に高齢者施設への慰問を行うため打ち合わせを行いました。ご先方の依頼により、歌と演武を実施することにしています。心待ちにしてくれている皆さんと、お会いできることを楽しみにしています。
  • 民間の大型投資案件に関する協議を行いました。他県でも民間投資の受け入れを検討していますから、和歌山県再生のためにも必要な施策だと考えて取り組んでいます。